JPH0610518B2 - 乾式ガスホルダのピストン傾斜制御方法及びその装置 - Google Patents

乾式ガスホルダのピストン傾斜制御方法及びその装置

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JPH0610518B2
JPH0610518B2 JP59118280A JP11828084A JPH0610518B2 JP H0610518 B2 JPH0610518 B2 JP H0610518B2 JP 59118280 A JP59118280 A JP 59118280A JP 11828084 A JP11828084 A JP 11828084A JP H0610518 B2 JPH0610518 B2 JP H0610518B2
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tilting
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弘照 白木
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は乾式ガスホルダのピストン傾斜制御方法及びそ
の装置に係り、特にガス量の増減に伴なって昇降するピ
ストンの傾斜を有効に修正するようにしたものに関す
る。
[発明の技術的背景] 製鉄所では高炉ガス(BOG)・コークス炉ガス(CO
G)を発生するが、これらのガスのの有効利用を計るた
め乾式ガスホルダが必要となる。
このガスホルダは、ガス量の増減に伴なって昇降するピ
ストンを有する。そして、このピストン部の油シール装
置によって乾式ガスホルダのガスシールが行なわれてい
る。
ところで、このような乾式ガスホルダでは、ガス量の増
減に伴なってピストンが昇降する際、このピストンが傾
斜するとシール油が移動して油が切れ、その結果ガス漏
れの危険性がある。またこのピストンの傾斜により側板
に損傷を与えて亀裂を生じる危険性がある。
そこで、ピストンが傾くのを防止して上記危険性を無く
すために従来は、ピストンの円周方向にガイドローラを
設けるとともに、このガイドローラをスプリングを介し
て側板に均等に接触させたり、カウンターウェイトを備
えたピストン平衡装置を設けたりしていた。
[背景技術の問題点] ところが、上述した従来の技術はそれなりの効果がある
ものの、いずれも消極的な解決策を採っているため、な
おシール油の移動や側板の損傷を完全には防止すること
ができなかった。
[発明の目的] 本発明の目的は、上記従来技術に基づく、ピストンの傾
斜化に起因する、ガス漏れ・側板亀裂等の問題点に鑑
み、消極的な解決策に加え、外力によってピストンの傾
斜を修正する積極的な解決策を導入することによって、
上記欠点を除去して、ピストンの傾斜を即応的に防止
し、もってシールが完全で側板との摩擦を低減化するこ
とができる優れた乾式ガスホルダのピストン傾斜制御方
法及びその装置を提供することである。
[発明の概要] 上記目的に沿う本発明は、ガス量の増減に伴なって昇降
するピントンの傾斜化がピストンと側板との摩擦力やピ
ストン重量等に大きく左右されることの知見のもとに、
ピストンを傾斜させるピストン傾斜手段とピストンの傾
斜度を検知する傾斜度検知手段とにより、予めピストン
に種々の傾きを与えて傾きに対する昇降の摩擦力を計測
すると共にその摩擦力を最小とするピストン傾斜手段の
動作を記録しておき、ガスの増減によりピストンが傾い
たとき、その傾きと上記記憶に応じてピストン傾斜手段
を動作させ傾斜度を修正することを特徴とする乾式ガス
ホルダのピストン傾斜制御方法である。
また、第1図に示す如く、ピストン1の平面上の少なく
とも三つの点の上下動位置からピストンの傾斜度を検知
する傾斜度検知手段2と、ピストン1の平面上の少なく
とも三つの点を上下動させてピストンを傾斜させるピス
トン傾斜手段3と、ガス量の増減によりピストンが傾い
たとき、設定傾斜度と検知傾斜度との偏差に応じ、予め
ピストンに偏差を与えて昇降の摩擦力を最小とするべく
記載した動作により上記ピストン傾斜手段3を動作させ
て傾斜度を修正するピストン傾斜調整手段5とから構成
したことを特徴とする乾式ガスホルダのピストン傾斜制
御装置である。これにより、ガス量が増減してピストン
1が傾斜してもその傾斜を確実に修正できるようにし、
シール油が大きく移動して油が切れたり、ピストン1が
側板4aに損傷を与えたりしないようにしたものであ
る。
[発明の実施例] 本発明の実施例を第2図〜第3図に基づいて説明すれば
以下の通りである。
第2図に示すように、4はガスホルダであり、その側板
4a内周面に接する如くガス量の増減に伴なって昇降す
るピストン1が設けられている。このピストン1の平面
上にはテープメジャ2aを介して連結され、このテープ
メジャ2aの目盛を電気的に読み取ってピストン1の当
該連結点の上下動位置を検出するテープ式位置検出器2
bが設けられている。このテープ式位置検出器2bは、
図示する如く、ピストン1の傾斜を的確に検出するため
にピストン1の平面上に少なくとも3個設ける。
また、同じくピストン1の平面上に、ワイヤ3aを介し
て連結され、操作指令により作動するトルクモータ3b
によって上記ワイヤ3aを巻き取る巻取ドラム3cが設
けてあり、巻取ドラム3cの巻き取り巻き戻しによりピ
ストン1の連結点を上下動させるようになっている。こ
の一組の巻取ドラム3c及びトルクモータ3bは、図示
する如く、ピストン1の傾斜度を任意に変更できるよう
にピストン1の平面上に少なくとも3個設ける。
上記テープ式位置検出器2bの各検出出力は非線形制御
を基本とする演算制御部5Aに入力され、該演算制御部
5Aで処理された後、操作指令信号として各トルクモー
タ3bに出力されるようになっている。
この演算制御部5Aは、トルクモータ3bの特性や巻取
ドラム3cの巻取スピード等の動特性、ピストン1の重
量、側板4aとの摩擦力等を予めデータとして求めて、
これらデータによる演算制御機能をもつものとなってい
る。そして、その機能は、ピストン1の設定傾斜度を特
定するとともに、実際のピストンの傾斜度を求めて、該
ピストンの傾斜度を制御する操作指令を出すことであ
る。
さて、上記のような構成において、第3図に示す如くガ
スホルダ4のガス量が増加してピストン1が上昇する
と、この上昇するピストン1の3つの連結点の位置がテ
ープ式位置検出器2bによって検出される。これら検出
値a,b,c,から演算制御部5aは平均値σ=(a+
b+c)/3を算出して、この平均値σを設定傾斜度と
する。本実施例では、この設定傾斜度σはピストン1の
水平状態を意味する。また上記設定傾斜度σと上記各検
出傾斜度a,b,cとの偏差(σ−a,σ−b,σ−
c)を求め、これに応じてピストン1に傾きがあれば、
この傾きを制御すべく必要な演算を、上記種々のデータ
5aで補正しつつ非線形制御演算部5bで行なう。そし
て、上記演算結果である操作指令を各トルクモータ3b
に与えてトルクモータ3bを回転させ、巻取ドラム3
c、ワイヤ3aを通じてピストン1の各連結点を上下動
してピストン1の傾斜度を修正する。
またガスホルダ4のガス量が減少してピストン1が下降
する場合にあっても、上述の場合と全く同様にピストン
1の傾斜度が修正されることになる。
なお、上記演算制御部5Aによる自動制御によれば、即
応的に、ピストン1の傾斜制御を行なうことができる
が、自動制御に代えて操作員による手動操作も行なえる
ことが望ましい。
このように上記実施例によれば、ピストン1が傾斜しつ
つ上昇するのを回避でき、ピストン1の位置を水平に保
つことができる。その結果、シール油の移動が少なくシ
ールが完全に行なえ、また側板4aとの摩擦が小さくな
り、側板に悪影響を与えるのを有効に防止できる。側板
4aへの悪影響が小さくなれば側板4aの耐用年数が長
くなり、外部塗装の傷みも少なくなる。
なお、上記実施例では、設定傾斜度として水平状態を想
定してあるが、必ずしも水平状態に限定するものではな
い。すなわち、側板4aの損傷を最小にするためには、
ピストン1の上下による摩擦を出来るだけ小さくする必
要がある。そのためにはタンクホルダ築造後、タンクレ
ベル毎の摩擦力を計測し、最小の摩擦力になるようなト
ルクモータ3bの動作を予め算出し、演算制御部5Aに
記憶させておく。ここでタンクレベル毎の摩擦力とは、
例えば、タンクレベルを適宜の数に区分し、各区分毎に
ピストン1を種々傾け、その昇降時に生じる摩擦力をい
う。かかる摩擦力を予め計測し記憶しておけば、各区分
毎に最小の損傷となるようにピストン1の動きをさせる
ことができる。
[発明の効果] 以上要するに本発明によれば次のような優れた効果を発
揮する。
(1) 昇降する際のピストンの傾きをピストン傾斜手段
で積極的に修正するようにしたので、ピストンの移動を
円滑化できる。その結果、シール油の切れを防止できガ
スシールを完全に行なうことができ、また側板との摩擦
が小さくなり側板亀裂等の側板への悪影響を回避でき
る。またピストン傾斜手段の動特性やピストン重量等を
考慮したことにより、ピストン傾斜を的確かつ厳密に抑
えることができる。
(2) ピストンの位置検出手段の検出値に基づいて、ピ
ストン傾斜手段を自動的に作動させるピストン傾斜調整
手段を設けたので、ピストンが傾斜しても即応的にその
修正を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の実施例を示したもので、第1図は乾式ガス
ホルダのピストン傾斜制御装置の基本構成図、第2図は
同好適実施例を示す概略斜視図、第3図は同電気系統図
である。 図中、1はピストン、2は位置検出手段、3はピストン
傾斜手段、4はガスホルダ、5はピストン傾斜調整手段
である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乾式ガスホルダ内を昇降するピストンの傾
    斜を制御する方法において、ピストンを傾斜させるピス
    トン傾斜手段とピストンの傾斜度を検知する傾斜度検知
    手段とにより、予めピストンに種々の傾きを与えて傾き
    に対する昇降の摩擦力を計測すると共にその摩擦力を最
    小とするピストン傾斜手段の動作を記録しておき、ガス
    の増減によりピストンが傾いたとき、その傾きと上記記
    憶に応じてピストン傾斜手段を動作させ傾斜度を修正す
    ることを特徴とする乾式ガスホルダのピストン傾斜制御
    方法。
  2. 【請求項2】ピストンの平面上の少なくとも三つの点の
    上下動位置からピストンの傾斜度を検知する傾斜度検知
    手段と、ピストンの平面上の少なくとも三つの点を上下
    動させてピストンを傾斜させるピストン傾斜手段と、ガ
    ス量の増減によりピストンが傾いたとき、設定傾斜度と
    検知傾斜度との偏差に応じ、予めピストンに偏差を与え
    て昇降の摩擦力を最小とするべく記憶した動作により上
    記ピストン傾斜手段を動作させて傾斜度を修正するピス
    トン傾斜調整手段とから構成したことを特徴とする乾式
    ガスホルダのピストン傾斜制御装置。
JP59118280A 1984-06-11 1984-06-11 乾式ガスホルダのピストン傾斜制御方法及びその装置 Expired - Lifetime JPH0610518B2 (ja)

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