JPH06105163A - 画像伝送方式 - Google Patents

画像伝送方式

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JPH06105163A
JPH06105163A JP4273564A JP27356492A JPH06105163A JP H06105163 A JPH06105163 A JP H06105163A JP 4273564 A JP4273564 A JP 4273564A JP 27356492 A JP27356492 A JP 27356492A JP H06105163 A JPH06105163 A JP H06105163A
Authority
JP
Japan
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coefficient matrix
quantized
data
dct
image
Prior art date
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Pending
Application number
JP4273564A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuyuki Nomizu
泰之 野水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
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Publication of JPH06105163A publication Critical patent/JPH06105163A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラー静止画などの送信時間を短縮する。 【構成】 受信側の受信メモリ容量に対応して、量子化
テーブルおよびスケールファクタの値を制御する。デー
タ量、および、画質が最適化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送信側で符号化すると
きには、送信原稿画像をラスタ走査して得た多値画信号
を所定の正方領域のブロックに分割し、そのブロックに
含まれる多値画信号をDCT変換し、それによって得ら
れたDCT係数マトリクスを所定の量子化係数マトリク
スを用いて量子化し、その量子化後のDCT係数マトリ
クスの要素をエントロピー符号化し、そのエントロピー
符号を画情報として送信する一方、受信側で復号化する
ときには、受信した画情報のエントロピー符号化された
符号データを復号化してDCT係数マトリクスを形成
し、そのDCT係数マトリクスに所定の量子化係数マト
リクスを用いて逆量子化し、それによって得たDCT係
数マトリクスを逆DCT変換して多値画信号を復元する
画像伝送方式に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、カラー画像処理装置や、カラー
ファクシミリ装置など、カラー静止画像および多階調の
白黒画像を取り扱うことのできるデータ処理装置に適用
されるカラー静止画(自然画)符号化方式の国際標準化
作業が、JPEG(JointPhotographi
c Experts Group)において進められて
いる。
【0003】このカラー静止画符号化方式の1つのDC
T(離散コサイン変換)を利用したDCT方式(非可逆
符号化方式)では、符号化時には、ラスタ走査して得た
多値画信号を所定の正方領域のブロックに分割し、その
ブロックに含まれる多値画信号をDCT変換し、それに
よって得られたDCT係数マトリクスを所定の量子化係
数マトリクスを用いて量子化し、その量子化後のDCT
係数マトリクスの要素をエントロピー符号化するもので
ある。
【0004】また、復号化時には、エントロピー符号化
された符号データを復号化してDCT係数マトリクスを
形成し、そのDCT係数マトリクスに所定の量子化係数
マトリクスを用いて逆量子化し、それによって得たDC
T係数マトリクスを逆DCT変換して、1ブロック分の
多値画信号を復元する。
【0005】また、このDCT方式のエントロピー符号
化方式としては、ハフマン符号化方式、あるいは、算術
符号化方式のいずれかが用いられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】さて、このようなDC
T方式を用いて符号化したカラー静止画情報を送信する
とき、次のような問題を生じるおそれがある。
【0007】すなわち、例えば、カラーファクシミリ装
置では、受信画情報を一旦蓄積した後に、復号化して記
録出力することで、データ伝送時間を短縮できるように
しているが、送信側で形成した画情報のデータ量が大き
い場合には、受信側で受信画情報を蓄積する蓄積手段が
あふれる場合がある。かかる場合には、一時的に画情報
の受信を中断し、それまで受信した画情報の記録動作を
実行するとともに、記録した画情報を消去し、それによ
って蓄積手段に空きが生じると、画情報の受信動作を再
開するなどの動作が必要となり、カラー静止画情報を伝
送するときの伝送時間が長くなるという不都合を生じ
る。
【0008】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、カラー静止画などを円滑に伝送できる画像伝
送方式を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、送信側で符号
化するときには、送信原稿画像をラスタ走査して得た多
値画信号を所定の正方領域のブロックに分割し、そのブ
ロックに含まれる多値画信号をDCT変換し、それによ
って得られたDCT係数マトリクスを所定の量子化係数
マトリクスを用いて量子化し、その量子化後のDCT係
数マトリクスの要素をエントロピー符号化し、そのエン
トロピー符号を画情報として送信する一方、受信側で復
号化するときには、受信した画情報のエントロピー符号
化された符号データを復号化してDCT係数マトリクス
を形成し、そのDCT係数マトリクスに所定の量子化係
数マトリクスを用いて逆量子化し、それによって得たD
CT係数マトリクスを逆DCT変換して多値画信号を復
元する画像伝送方式において、受信した符号データを蓄
積する受信データ蓄積手段を備え、画像伝送に先立って
実行する伝送前手順で、受信側は、受信データ蓄積手段
の使用可能なデータ容量を送信側に通知し、送信側は、
通知されたデータ容量よりも少ない符号データ量で符号
化できる量子化計数マトリクスを生成し、その量子化係
数マトリクスの内容を受信側に通知するとともに、その
量子化係数マトリクスを用いて符号化処理を行ない、受
信側は、送信側から通知された量子化係数マトリクスを
用いて受信画情報を復号化するようにしたものである。
【0010】また、送信側で符号化するときには、送信
原稿画像をラスタ走査して得た多値画信号を所定の正方
領域のブロックに分割し、そのブロックに含まれる多値
画信号をDCT変換し、それによって得られたDCT係
数マトリクスを所定の量子化係数マトリクスの各要素に
所定のスケール乗数を乗じて得た値を用いて量子化し、
その量子化後のDCT係数マトリクスの要素をエントロ
ピー符号化し、そのエントロピー符号を画情報として送
信する一方、受信側で復号化するときには、受信した画
情報のエントロピー符号化された符号データを復号化し
てDCT係数マトリクスを形成し、そのDCT係数マト
リクスに所定の量子化係数マトリクスの各要素に所定の
スケール乗数を乗じて得た値を用いて逆量子化し、それ
によって得たDCT係数マトリクスを逆DCT変換して
多値画信号を復元する画像伝送方式において、受信した
符号データを蓄積する受信データ蓄積手段を備え、画像
伝送に先立って実行する伝送前手順で、受信側は、受信
データ蓄積手段の使用可能なデータ容量を送信側に通知
し、送信側は、通知されたデータ容量よりも少ない符号
データ量で符号化できる量子化計数マトリクスおよびス
ケール乗数の組み合わせを生成し、その量子化係数マト
リクスおよびスケール乗数の内容を受信側に通知すると
ともに、その量子化係数マトリクスおよびスケール乗数
を用いて符号化処理を行ない、受信側は、送信側から通
知された量子化係数マトリクスおよびスケール乗数を用
いて受信画情報を復号化するようにしたものである。
【0011】また、送信側で符号化するときには、送信
原稿画像をラスタ走査して得た多値画信号を所定の正方
領域のブロックに分割し、そのブロックに含まれる多値
画信号をDCT変換し、それによって得られたDCT係
数マトリクスを所定の量子化係数マトリクスを用いて量
子化し、その量子化後のDCT係数マトリクスの要素を
エントロピー符号化し、そのエントロピー符号を画情報
として送信する一方、受信側で復号化するときには、受
信した画情報のエントロピー符号化された符号データを
復号化してDCT係数マトリクスを形成し、そのDCT
係数マトリクスに所定の量子化係数マトリクスを用いて
逆量子化し、それによって得たDCT係数マトリクスを
逆DCT変換して多値画信号を復元する画像伝送方式に
おいて、符号化に適用する複数の量子化係数マトリクス
を記憶した量子化係数マトリクス記憶手段と、この量子
化計数マトリクス記憶手段に記憶しているおのおのの量
子化係数マトリクスとその量子化係数マトリクスを適用
したときの1ページ分の画像に対応した符号データ量と
の関係をあらわす符号データ量テーブルを記憶した符号
データ量テーブル記憶手段と、受信した符号データを蓄
積する受信データ蓄積手段を備え、画像伝送に先立って
実行する伝送前手順で、受信側は、受信データ蓄積手段
の使用可能なデータ容量を送信側に通知し、送信側は、
上記符号データ量テーブル記憶手段に記憶している符号
データ量テーブルから、通知されたデータ容量よりも少
なくかつ最も近い符号データ量を探し、その符号データ
量に対応した量子化計数マトリクスの内容を受信側に通
知するとともに、その量子化係数マトリクスを用いて符
号化処理を行ない、受信側は、送信側から通知された量
子化係数マトリクスを用いて受信画情報を復号化するよ
うにしたものである。
【0012】また、送信側で符号化するときには、送信
原稿画像をラスタ走査して得た多値画信号を所定の正方
領域のブロッに分割し、そのブロックに含まれる多値画
信号をDCT変換し、それによって得られたDCT係数
マトリクスを所定の量子化係数マトリクスに所定のスケ
ール乗数を乗じて得た値を用いて量子化し、その量子化
後のDCT係数マトリクスの要素をエントロピー符号化
し、そのエントロピー符号を画情報として送信する一
方、受信側で復号化するときには、受信した画情報のエ
ントロピー符号化された符号データを復号化してDCT
係数マトリクスを形成し、そのDCT係数マトリクスに
所定の量子化係数マトリクスの各要素に所定のスケール
乗数を乗じて得た値を用いて逆量子化し、それによって
得たDCT係数マトリクスを逆DCT変換して多値画信
号を復元する画像伝送方式において、符号化に適用する
複数の量子化係数マトリクスを記憶した量子化係数マト
リクス記憶手段と、この量子化計数マトリクス記憶手段
に記憶しているおのおのの量子化係数マトリクスとスケ
ール乗数との組み合わせを記憶した組み合わせテーブル
記憶手段と、この組み合わせテーブル記憶手段に記憶さ
れている量子化係数マトリクスとスケール乗数の組み合
わせを適用したときの1ページ分の画像に対応した符号
データ量との関係をあらわす符号データ量テーブルを記
憶した符号データ量テーブル記憶手段と、受信した符号
データを蓄積する受信データ蓄積手段を備え、画像伝送
に先立って実行する伝送前手順で、受信側は、受信デー
タ蓄積手段の使用可能なデータ容量を送信側に通知し、
送信側は、上記符号データ量テーブル記憶手段に記憶し
ている符号データ量テーブルから、通知されたデータ容
量よりも少なくかつ最も近い符号データ量を探し、その
符号データ量に対応して上記組み合わせテーブル記憶手
段に記憶されている量子化計数マトリクスとスケール乗
数の組み合わせの内容を受信側に通知するとともに、そ
の量子化係数マトリクスおよびスケール乗数を用いて符
号化処理を行ない、受信側は、送信側から通知された量
子化係数マトリクスおよびスケール乗数を用いて受信画
情報を復号化するようにしたものである。
【0013】また、送信側で符号化するときには、送信
原稿画像をラスタ走査して得た多値画信号を所定の正方
領域のブロックに分割し、そのブロックに含まれる多値
画信号をDCT変換し、それによって得られたDCT係
数マトリクスを所定の量子化係数マトリクスを用いて量
子化し、その量子化後のDCT係数マトリクスの要素を
エントロピー符号化し、そのエントロピー符号を画情報
として送信する一方、受信側で復号化するときには、受
信した画情報のエントロピー符号化された符号データを
復号化してDCT係数マトリクスを形成し、そのDCT
係数マトリクスに所定の量子化係数マトリクスを用いて
逆量子化し、それによって得たDCT係数マトリクスを
逆DCT変換して多値画信号を復元する画像伝送方式に
おいて、受信した符号データを蓄積する受信データ蓄積
手段を備え、画像伝送に先立って実行する伝送前手順
で、受信側は、受信データ蓄積手段の使用可能なデータ
容量を送信側に通知し、送信側は、通知されたデータ容
量に基づいて適応的に量子化計数マトリクスを生成し、
その量子化係数マトリクスの内容を受信側に通知すると
ともに、その量子化係数マトリクスを用いて符号化処理
を行ない、受信側は、送信側から通知された量子化係数
マトリクスを用いて受信画情報を復号化するようにした
ものである。
【0014】
【作用】したがって、受信側の受信データ蓄積手段の空
き容量に応じて、送信画情報のデータ量を設定している
ので、受信側で確実に画情報を受信することができ、画
像伝送動作を円滑にすることができる。
【0015】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0016】まず、JPEGから提案される予定のカラ
ー静止画符号化方式について説明する。ここでは、DC
Tを利用したDCT方式の符号化方法について述べる。
(参考文献;「カラー静止画符号化国際標準化方式(J
PEG)の概説(その1)」(大町隆夫、小野文孝)、
画像電子学会誌、第20巻、第1号(1991)、p
p.50〜58)
【0017】この符号化方法では、まず、図1に示すよ
うに、ラスタ走査して得た多値画信号の画素を、8×8
の画素ブロックBLKに分割し、この画素ブロックBL
Kの多値画信号に対して、次式に示すような2次元DC
T変換を適用して、図2に示すような8×8のDCT係
数マトリクスCMXを算出する。
【0018】
【式1】
【0019】ここで、算出されたDCT係数マトリクス
CMXの要素のうち左上の1個の要素((0,0))は
DC(直流)成分(以下、DC係数という)をあらわ
し、他の63個の要素はAC(交流)成分(以下、AC
係数という)をあらわしている。また、係数位置の横方
向が水平方向空間周波数の座標軸方向に対応し、縦方向
が垂直方向空間周波数の座標軸方向に対応する。
【0020】次に、このようにして得たDCT係数マト
リクスCMXに対して所定の量子化テーブル(量子化係
数マトリクス)を適用して、DCT係数マトリクスCM
Xの各要素について、係数位置毎に異なるステップサイ
ズで、線形量子化する。なお、勧告ではデフォルトの量
子化テーブルが設定されていないので、アプリケーショ
ン毎に量子化テーブルを設定することで、アプリケーシ
ョン毎に最適な量子化処理を行なうことができる。
【0021】このようにして形成された量子化後のDC
T係数マトリクスCMXの各要素は、DC成分とAC成
分がそれぞれ独立した手順でエントロピー符号化され
る。このエントロピー符号化の符号化方式として、ハフ
マン符号化方式と、算術符号化方式の2種類の符号化を
用いることができるが、本実施例では、ハフマン符号化
を用いる場合について説明する。
【0022】このハフマン符号化方式におけるDC係数
の符号化方法は、まず、符号化対象となるブロックの同
一色成分について、そのブロックのDC係数と、一つ前
に符号化したブロックのDC係数との差分(以下、DC
差分という)を算出し、そのDC差分を、図3に示した
テーブルにしたがってグループ化する。
【0023】このグループ化により、DC差分は、4ビ
ットのグループ番号SSSSと、そのグループにおける
DC差分の位置をあらわす付加ビット(ビット数はグル
ープ番号の値と同じ)からなるデータに変換される。
【0024】そして、グループ番号SSSSを1次元の
ハフマン符号テーブルを用いて符号化し、その符号語に
続けて付加ビットを配置することで、1つのDC係数マ
トリクスCMXのDC係数をあらわす符号が形成され
る。
【0025】また、AC係数の符号化方法は、低い周波
数領域の要素から高い周波数領域の要素を順次選択する
ジグザグスキャンにより1次元に並び直す。次に、各係
数が0であるか否かを判定し、連続する0の係数(無効
係数)はその連続長さをランレングスとして計数し、0
以外の係数は、図4に示したテーブルにしたがってグル
ープ化する。
【0026】このように、AC係数を、グループ番号S
SSSと、グループ内でのAC係数の値を示す付加ビッ
ト(ビット数はグループ番号の値と同じ)に変換する
と、次いで、無効係数のランレングス(NNNN)と、
連続する無効係数の次に位置する有効係数のグループ番
号SSSSとを、図5に示すようなテーブルに基づい
て、2次元ハフマン符号化する。このようにして、1つ
の有効係数毎にハフマン符号と付加ビットを出力する。
【0027】また、2次元ハフマン符号化のときには、
ブロック内の最後のAC係数が0のときには、最終有効
係数に対する符号の次に符号EOB(End Of B
l−ock)を付加し、これで同ブロックの符号化を終
了させる。また、ブロック内の最後のAC係数が0以外
のときには符号EOBを付加しない。
【0028】また、無効係数のランレングスが15を超
えるときには、16の無効係数のランレングスをあらわ
す符号ZRLを残りのランレングスが15以下になるま
で続けて出力した後に、残りのランレングスをNNNN
に設定して2次元符号化する。
【0029】ここで、ハフマン符号テーブルとしては、
2〜4個設定することができ、色成分毎に切り換えて使
用することができる。なお、勧告ではデフォルトのハフ
マン符号テーブルが設定されていないので、アプリケー
ション毎に最適なハフマン符号テーブルを設定すること
ができる。ただし、異なるアプリケーション間で圧縮デ
ータを受け渡しするときには、ハフマン符号テーブル情
報を圧縮データに付加して送信する。
【0030】このように符号化して形成された符号デー
タをまとめるデータ構造を図6に例示する。
【0031】この場合、1つのイメージデータにより1
ページの画像データがあらわされ、そのイメージデータ
は、イメージデータの開始をあらわす識別子SOI、1
ページ分の画像を構成するフレームデータ、データの区
切り位置をあらわす識別子I、および、イメージデータ
の終了をあらわす識別子EOIからなる。ここで、フレ
ームデータは、ハイアラーキカル符号化の場合には、ハ
イアラーキカルステージに応じてそれぞれ形成され、ハ
イアラーキカル符号化でない場合には、フレームデータ
が1つ形成される。
【0032】フレームデータは、フレームデータの開始
をあらわす識別子SOF、そのフレームデータを処理す
るための複数のパラメータを表示するフレームヘッダ、
1つ以上のスキャンデータ、および、データの区切りを
あらわす識別子Iからなる。ここで、スキャンデータの
数は、画像のデータ構造に依存する。例えば、シーケン
シャルモードで、かつ、全ての色成分がインタリーブさ
れている場合には、フレームデータには1つのスキャン
データが含まれる。また、例えば、Y,Cr,Cbの3
色成分のノンインタリーブでデータが構成されていると
きには、各色成分のスキャンデータが含まれる。
【0033】1つのスキャンデータは、スキャンデータ
の開始をあらわす識別子SOS、スキャンデータを処理
するために必要な複数のパラメータを表示するスキャン
ヘッダ、および、符号データからなる。また、符号デー
タには、DC成分符号データが先頭に配置され、それに
AC成分データが続いて配置されている。
【0034】また、識別符号SOFあるいは識別符号S
OSの前には、そのフレームデータあるいはスキャンデ
ータを処理するために必要な種々のテーブルの定義デー
タなどの種々のデータが配置される。この定義データと
しては、量子化テーブルの定義データやハフマン符号テ
ーブルの定義データが配置される。また、それ以外のデ
ータとしては、コメントデータが配置される。
【0035】また、フレームヘッダには、ビット精度、
ライン数、1ラインの画素数、色成分間のサンプリング
比、および、量子化テーブル番号などのデータが含ま
れ、スキャンヘッダには、ハフマン符号テーブル番号な
どのデータが含まれる。
【0036】図7は、本発明の一実施例にかかるカラー
ファクシミリ装置を示している。このカラーファクシミ
リ装置は、伝送路としてISDNを用いるものであり、
グループ4ファクシミリ装置と同じ伝送機能を備えてい
る。
【0037】同図において、制御部1は、主としてこの
カラーファクシミリ装置の各部の制御処理を行うもので
あり、システムメモリ2は、制御部1が実行する制御処
理プログラム、および、処理プログラムを実行するとき
に必要な各種データなどを記憶するとともに、制御部1
のワークエリアを構成するものであり、パラメータメモ
リ3は、このグループ4ファクシミリ装置に固有な各種
の情報を記憶するためのものである。
【0038】カラースキャナ4は、所定の解像度および
階調度で原稿画像をカラー読み取るためのものであり、
カラープロッタ5は、所定の解像度および階調度でカラ
ー画像を記録出力するためのものである。
【0039】フレームバッファ6は、画像データを一時
的に蓄積するためのワークエリアを構成するものであ
り、操作表示部7は、このファクシミリ装置を操作する
ためのもので、各種の操作キー、および、各種の表示器
からなる。
【0040】符号化復号化部8は、上述したカラー静止
画符号化方式で多値画信号を符号化圧縮するとともに、
符号化圧縮されている画情報を元の多値画信号に復号化
するためのものであり、画像蓄積装置9は、符号化圧縮
された状態の画情報を記憶するためのものである。
【0041】ISDNインタフェース回路10は、この
カラーファクシミリ装置をISDNに接続するととも
に、レイヤ1の信号処理機能およびDチャネル(信号チ
ャネル)の信号と2つのBチャネル(情報チャネル)の
信号の統合/分離機能を備えたものであり、Dチャネル
伝送制御部11は、呼設定/呼解放手順処理などISD
NのDチャネル上の信号処理を実行するためのものであ
り、Bチャネル伝送制御部12,13は、Bチャネル上
で行う(グループ4)ファクシミリ伝送手順機能を実現
するためのものである。
【0042】これらの、制御部1、システムメモリ2、
パラメータメモリ3、カラースキャナ4、カラープロッ
タ5、フレームバッファ6、操作表示部7、符号化復号
化部8、画像蓄積装置9、Dチャネル伝送制御部11、
および、Bチャネル伝送制御部12,13は、システム
バス14に接続されており、これらの各要素間でのデー
タのやりとりは、主としてこのシステムバス14を介し
て行われている。
【0043】図8は、符号化復号化部8の一例を示して
いる。
【0044】同図において、データバッファ21は、フ
レームバッファ6から読み出される多値画信号MV1を
一時的に記憶するものであり、データ読出部22は、デ
ータバッファ21に記憶されている多値画信号MV1
を、符号化のブロックBLKの単位に読み出すものであ
り、その読み出した多値画信号MV1を順次DCT変換
部23に出力している。
【0045】DCT変換部23は、上述したDCT変換
演算を実行してDCT係数マトリクスデータを形成する
ものであり、その演算結果により得られたDCT係数マ
トリクスデータMXCは、量子化部24に加えられる。
【0046】量子化テーブル記憶部25は、制御部1よ
り出力される量子化テーブルデータQTDを記憶するも
のであり、量子化係数制御部26は、量子化部24の処
理に必要な量子化テーブルの各要素を、量子化テーブル
記憶部25から順次取り出して、乗算器27,28に出
力するものである。
【0047】スケール乗数記憶部29は、制御部1より
出力される量子化スケールデータQSDを記憶するもの
であり、その記憶された量子化スケールデータQSD
は、乗算器27,28に加えられている。
【0048】乗算器27,28は、量子化係数制御部2
6から加えられる量子化テーブルの各要素のデータに、
スケール乗数記憶部29から加えられている量子化スケ
ールデータQSDを乗じるものであり、その乗算結果
は、量子化データQQD1,QQD2としてそれぞれ量
子化部24および逆量子化部30に加えられている。
【0049】量子化部24は、DCT変換部23から加
えられているDCT係数マトリクスデータMXCに対し
て、乗算器27から加えられている量子化データQQD
1を、対応する各要素毎に適用して、量子化処理を行な
うためのものであり、量子化処理後のデータMXQは、
ハフマン符号化部31に加えられている。
【0050】ハフマン符号化部31は、制御部1から加
えられるハフマン符号テーブルデータHTDに基づき、
量子化部24から加えられたデータMXQを、上述した
方法により、ハフマン符号データHCDに変換するもの
であり、そのハフマン符号データHCDは、データバッ
ファ32を介し、符号化データCPDとして、例えば、
画像蓄積装置9に出力される。
【0051】データバッファ33は、画像蓄積装置9か
ら読み出される受信データRXDを一時的に記憶するも
のであり、ハフマン復号化部34は、制御部1から加え
られるハフマン符号テーブルデータHTDに基づき、デ
ータバッファ33に記憶されている受信データRXを元
のデータ、すなわち、量子化後のDCT係数マトリクス
データQXDに変換するものであり、そのDCT係数マ
トリクスデータQXDは、逆量子化部30に加えられて
いる。
【0052】逆量子化部30は、ハフマン復号化部34
から加えられているDCT係数マトリクスデータQXD
に対して、乗算器28から加えられている量子化データ
QQD2を、対応する各要素毎に適用して、逆量子化処
理を行なうためのものであり、逆量子化処理後のDCT
係数マトリクスデータQXCは、逆DCT変換部35に
加えられている。
【0053】逆DCT変換部35は、上述したDCT変
換の逆変換演算処理を行なうものであり、その演算結果
により得られた復号データは、データ書込部36に順次
加えられている。データ書込部36は、逆DCT変換部
35から順次出力される復号データを、データバッファ
37上で元の画素ブロックBLKの対応する要素の位置
に配置するものであり、このデータバッファ37を介
し、フレームバッファ6に受信多値画信号DPDが出力
される。
【0054】さて、DCT方式では、DCT変換後のD
CT係数マトリクスに量子化係数マトリクスを適用して
量子化し、それにより、符号圧縮率を向上するようにし
ている。したがって、量子化ステップと符号データのデ
ータ量、および、画質には、次のような関係がある。
【0055】すなわち、量子化ステップを小さく設定す
ると、符号データで表現できる画像の色の種類を増やす
ことができ、あるいは、白黒画像では階調度を良好なも
のにすることができる。その反面、量子化ステップの値
を小さくすると、量子化後のDCT係数マトリクスの要
素が大きな値となるため、エントロピー符号化後の符号
データのデータ量は、量子化ステップの値が大きい場合
に比べて、格段に大きくなる。
【0056】これに対し、量子化ステップを大きく設定
すると、量子化後のDCT係数マトリクスの要素が小さ
な値となるため、符号データのデータ量を小さく抑える
ことができる。ただし、符号データで表現できる画像の
色の種類が制限され、あるいは、白黒画像の階調性が低
下する。
【0057】ここで、カラーファクシミリ装置の観点か
ら考えると、送信側で送信しようとしている画像を受信
側が適切に受信できる必要があり、また、そのデータ伝
送に要する時間は、なるべく短い方が、通信コストの点
から好ましい。それとは別に、なるべく品質の高い画像
が受信側で得られるとよい。
【0058】上述したように、カラーファクシミリ装置
には、画情報を蓄積する画像蓄積装置9が設けられてい
て、画情報の受信時には、受信画情報をこの画像蓄積装
置9に蓄積する。したがって、送信側で形成した画情報
が、画像蓄積装置9に蓄積可能なデータ量よりも大きい
場合には、目的とする画情報伝送動作が実行されなくな
るという不都合を生じる。
【0059】そこで、本実施例では、画情報を符号化す
るときに適用する量子化テーブルを複数用意するととも
に、スケール乗数を複数設定し、これらの量子化テーブ
ルとスケール乗数との組み合わせを適宜に形成する。そ
して、その組み合わせに従って量子化テーブルとスケー
ル乗数とを適用し、標準的な原稿画像を符号化したとき
の符号データ量を実験により求め、その実験結果に基づ
いて、符号データ量と量子化テーブルおよびスケール乗
数との組み合わせの関係をあらわす組み合わせデータテ
ーブルを形成し、その組み合わせデータテーブルをシス
テムメモリ2またはパラメータメモリ3に記憶してい
る。
【0060】例えば、図9(a)に示すように、m個の
量子化テーブルと、組み合わせデータテーブルを記憶す
る。組み合わせデータテーブルには、同図(b)に示す
ように、k種類のデータ量と組み合わせデータの関係が
記憶されている。おのおのの組み合わせデータは、同図
(c)に示すように、量子化テーブルの番号をあらわす
量子化テーブル番号と、スケール乗数の値をあらわすス
ケール乗数値からなる。
【0061】そして、受信側の画像蓄積装置9の使用可
能な容量に応じて、送信側で量子化テーブルおよびスケ
ール乗数との組み合わせを適宜に選択することで、適切
に画情報伝送を行なえるようにしている。
【0062】図10は、このカラーファクシミリ装置の
間で行なう画情報伝送の基本的な伝送手順の一例を示し
ている。
【0063】まず、発端末(送信側のカラーファクシミ
リ装置)は、目的の着端末(受信側のカラーファクシミ
リ装置)を宛先に指定した呼設定メッセージSETUP
をISDNに送出して着端末との呼設定を要求し、これ
により、ISDNは、呼設定状況を通知するための呼設
定受付メッセージCALL_PROCを発端末に送出す
るとともに、指定された着端末に呼設定メッセージSE
TUPを送出して発呼する。
【0064】着端末は、着信応答すると応答メッセージ
CONNをISDNに送出し、それにより、ISDN
は、着端末に応答確認メッセージCONN_ACKを送
出して着端末の応答を確認し、その時点で、発端末と着
端末の間にデータ伝送のための情報チャネル(Bチャネ
ル)が確立し、これにより、発端末および着端末は、B
チャネル上の伝送手順を開始する。
【0065】まず、発端末は、コマンドSABMを送出
してリンクレイヤの設定を要求し、着端末はレスポンス
UAを応答し、これにより、リンクレイヤが設定され
る。
【0066】次いで、発端末は、ネットワークレイヤを
エンド・ツ・エンドで張るために、信号SQを送出し、
着端末は、それを受け付けるために信号SFを送出し、
次いで、発端末は、発呼要求のために信号CRを送出
し、着端末は、信号CAを応答して呼を受け付け、それ
により、ネットワークレイヤが設定される。
【0067】次いで、発端末は、トランスポートレイヤ
を設定するために、信号TCRを送出し、着端末は、そ
れを受け付けるために信号TCAを送出し、それによっ
て、トランスポートレイヤが設定される。
【0068】そして、発端末は、セッションレイヤのコ
ネクションを設定するために、セッション開始コマンド
CSSを送出し、着端末は、セッション開始肯定レスポ
ンスRSSPを応答して、それにより、セッションレイ
ヤが開始される。
【0069】次に、発端末は、使用する伝送機能のネゴ
シエーションするためにドキュメント機能リストコマン
ドCDCLを送出し、また、着端末は、ドキュメント機
能リスト肯定レスポンスRDCLPを送出し、それによ
って、受信能力の調整が行われる。
【0070】このようにして、画情報送信の準備が整う
と、発端末は、送信する文書を区別するためのドキュメ
ント参照番号など送信する文書情報を管理するための種
々の情報を備えたドキュメント開始コマンドCDSに続
いて、複数のドキュメントユーザ情報コマンドCDUI
を用いて1文書分の画情報を送信し、その送信を終了す
ると、ドキュメント終了コマンドCDEを送出して、1
文書の画情報の終了を通知する。
【0071】着端末は、ドキュメント終了コマンドCD
Eを受信すると、このときの文書の受信が正常終了した
ことをあらわすドキュメント終了肯定レスポンスRDE
Pを送出する。
【0072】また、1文書中に複数のページが含まれる
場合には、最終ページを除き、各ページの画情報の送信
を終了した時点で、発端末は、1ページ終了をあらわす
ドキュメントページ境界コマンドCDPBを送出し、着
端末は、このときの1ページ分の画情報の正常受信した
ことをあらわすドキュメントページ境界肯定レスポンス
RDPBPを送出する。
【0073】このようにして、1文書分の画情報伝送を
終了すると、発端末は、セッション終了コマンドCSE
を送出し、着端末はセッション終了肯定レスポンスRS
EPを送出して、セッションレイヤのコネクションを解
放する。
【0074】次いで、発端末は、ネットワークレイヤの
信号CQを送出し、それに対して着端末は、信号CFを
送出し、それによって、ネットワークレイヤが解放さ
れ、さらに、発端末は、リンクレイヤのコマンドDIS
Cを送出し、着端末は、レスポンスUAを送出し、それ
によって、リンクレイヤが解放される。
【0075】このようにして、Bチャネル上のリンク
(呼)が解放されると、発端末は、切断メッセージDI
SCをISDNに送出して情報チャネルの解放を要求
し、ISDNは、解放メッセージRELを発端末に送出
して情報チャネルの復旧を通知する。一方、ISDN
は、着端末に切断メッセージDISCを送出して情報チ
ャネルの解放を要求し、着端末は、解放メッセージRE
LをISDNに送出して情報チャネルの復旧を通知す
る。
【0076】これにより、発端末は、チャネル切断完了
を通知する解放完了メッセージREL_COMPをIS
DNに応答し、それにより、発端末とISDNとの間の
情報チャネルが解放される。それとともに、ISDN
は、解放完了メッセージREL_COMPを着端末に送
出し、それによって、ISDNと着端末との間の情報チ
ャネルが解放される。その結果、発端末と着端末との間
に設定されていた情報チャネルが完全に解放される。
【0077】このようにして、発端末と着端末との間に
情報チャネルが設定されて、データ伝送が行われ、デー
タ伝送が終了すると、情報チャネルが解放される。
【0078】図11および図12は、図7のカラーファ
クシミリ装置が送信時に実行する動作例を示している。
【0079】カラースキャナ4に原稿がセットされ、宛
先が指定された状態で、送信開始が指令されると、その
ときに指定された宛先を発呼する呼設定メッセージSE
TUPをISDNに送出して相手端末を発呼し、所定の
呼設定手順を実行して(処理101)、情報チャネルを
確立する(処理102)。
【0080】そして、その確立した情報チャネルのトラ
ンスポートレイヤまでの下位レイヤの手順を実行して、
その下位レイヤを確立し(処理103)、次いで、セッ
ションレイヤを開始するためにセッション開始コマンド
CSSを送出する(処理104)。
【0081】次いで、着端末が送出するセッション開始
肯定レスポンスRSSPを受信する(処理105)。こ
のセッション開始肯定レスポンスRSSPの情報要素で
あるセッション・ユーザデータには、着端末が受信時に
使用可能なデータ容量が通知するデータが含まれるの
で、そのデータ容量よりも小さいデータ量でかつ最も近
いデータ量に基づいて、上述した組み合わせデータテー
ブルを参照し、対応する組み合わせデータを取り出す。
次いで、その組み合わせデータの量子化テーブル番号に
対応した量子化テーブルを読み出し、その内容を量子化
テーブルデータQTDとして符号化復号化部8にセット
するとともに、スケール乗数値を、量子化スケールデー
タQSDとして符号化復号化部8に出力する。また、ハ
フマン符号テーブルデータHTDは、所定のものを符号
化復号化部8に出力する(処理106)。
【0082】このようにして、符号化復号化部8に量子
化テーブルデータQTDおよび量子化スケールデータQ
SDを設定すると、次に、ドキュメント機能リストコマ
ンドCDCLを送出する(処理107)。このドキュメ
ント機能リストコマンドCDCLのセッション・ユーザ
データには、量子化スケールデータQSDがセットされ
る。なお、量子化テーブルデータQTDおよびハフマン
符号テーブルデータHTDの内容は、符号データ自体に
含まれる。
【0083】そして、相手装置からドキュメント機能リ
スト肯定レスポンスRDCLPを受信すると(処理10
8)、ドキュメント開始コマンドCDSを送出する(処
理109)。
【0084】このようにして、画情報の送信準備が整う
と、カラースキャナ4によってセットされている送信原
稿を読み取り(処理110)、それによって得た画信号
を符号化復号化部8によって符号化圧縮し(処理11
1)、それによって得た画情報をBチャネル伝送制御部
12,13に転送して、画情報を相手装置に送信する
(処理112)。この処理110〜112を、1ページ
分の送信動作を終了するまで実行する(判断113のN
Oループ)。
【0085】1ページ分の送信が終了して、判断113
の結果がYESになると、次の送信原稿がセットされて
いるかどうかを調べる(判断114)。判断114の結
果がYESになるときには、ドキュメントページ境界コ
マンドCDPBを送出し(処理115)、相手装置から
ドキュメントページ境界肯定レスポンスRDPBPを受
信して(処理116)、処理110に戻り、次のページ
の画情報の送信動作を実行する。
【0086】全ての送信原稿の画情報の送信が終了し
て、判断114の結果がNOになるときには、セッショ
ン終了コマンドCSEを送出し(処理117)、相手装
置からセッション終了肯定レスポンスRSEPを受信す
ると(処理118)、所定のBチャネル解放手順を実行
して(処理119)、Bチャネルを終了し(処理12
0)、所定の呼切断解放手順を実行して(処理12
0)、一連の画情報送信動作を終了する。
【0087】図13および図14は、図7のカラーファ
クシミリ装置が着信検出時に実行する動作例を示してい
る。
【0088】まず、そのときに受信した呼設定メッセー
ジSETUPの内容を解析して(処理201)、発端末
と接続できるかどうかを調べ(判断202)、判断20
2の結果がNOになるときには、その着呼を無視して
(処理203)、この動作を終了する。
【0089】また、判断202の結果がYESになると
きには、応答メッセージCONNを網に送出して(処理
204)、網から応答確認メッセージCONN_ACK
を受信し(処理205)、情報チャネルを確立する(処
理206)。
【0090】次いで、その確立した情報チャネルのトラ
ンスポートレイヤまでの下位レイヤの手順を実行して、
その下位レイヤを確立し(処理207)、セッションレ
イヤを開始するためにセッション開始コマンドCSSを
受信する(処理208)。
【0091】ここで、そのときの画像蓄積装置9の残り
容量を調べて入力し(処理209)、その入力値をセッ
ション・ユーザデータにセットしたセッション開始肯定
レスポンスRSSPを送出する(処理210)。
【0092】そして、ドキュメント機能リストコマンド
CDCLを受信する(処理211)。このドキュメント
機能リストコマンドCDCLのセッション・ユーザデー
タには、量子化スケールデータQSDがセットされてい
るので、その量子化スケールデータQSDを符号化復号
化部8に設定する(処理212)。
【0093】次いで、ドキュメント機能リスト肯定レス
ポンスRDCLPを送出し(処理213)、ドキュメン
ト開始コマンドCDSを受信すると(処理214)、1
ページ分の画情報を受信して、その受信画情報を画像蓄
積装置9に蓄積する(処理315、判断216のNOル
ープ)。
【0094】1ページ分の画情報受信を終了すると、ド
キュメントページ境界コマンドCDPBを受信している
かどうかを調べ(判断217)、判断217の結果がY
ESになるときには、ドキュメントページ境界肯定レス
ポンスRDPBPを送出したのちに(処理218)、処
理215に戻り、次のページの画情報を受信する。
【0095】また、セッション終了コマンドCSEを受
信した場合で、判断217の結果がNOになるときに
は、セッション終了肯定レスポンスRSEPを送出し
(処理219)、所定のBチャネル解放手順を実行して
(処理220)、Bチャネルを終了し(処理221)、
所定の呼切断解放手順を実行して(処理222)、一連
の画情報受信動作を終了する。
【0096】次いで、受信した画情報を記録出力するた
めに、画像蓄積装置9に蓄積している受信画情報を1ペ
ージ分、符号化復号化部8で元の画信号に復号化し(処
理223)、それによって得た画信号をカラープロッタ
5に転送して1ページ分の画像を記録出力する(処理2
24)。ここで、画情報に量子化テーブルデータQTD
およびハフマン符号化テーブルデータHTDが含まれて
いるので、画情報の復号化に先立ってそれらのデータを
取り出し、あらかじめ符号化復号化部8にセットしてお
く。
【0097】次いで、全ての受信画像の出力を終了した
かどうかを調べて(判断225)、判断225の結果が
NOになるときには、処理223に戻り、次のページの
受信画像を記録出力する。判断225の結果がYESに
なるときには、そのときに記録終了した受信画情報を画
像蓄積装置9から消去して(処理226)、この受信時
の動作を終了する。
【0098】このようにして、本実施例では、受信側の
画像蓄積装置9の空き容量に合わせて、送信する画情報
の符号データ量を制御するようにしているので、画質お
よびデータ量がそのときの伝送条件に対して最適な状態
で、画情報を伝送することができる。
【0099】ところで、上述した実施例では、受信側の
画像蓄積装置の空き容量のみに応じて、データ量を判断
しているが、この空き容量と送信ページ数との関係に基
づいて、データ量を判断することもできる。
【0100】また、上述した実施例では、エントロピー
符号化方式として、ハフマン符号化方式を用いた場合に
ついて説明したが、エントロピー符号化方式として、算
術符号化方式を用いた場合にも、本発明を同様にして適
用することができる。
【0101】また、上述した実施例では、カラーファク
シミリ装置について、本発明を適用したが、それ以外の
データ伝送装置についても、本発明を同様にして適用す
ることができる。また、非伝送系についても、本発明を
同様にして適用することができる。その場合、例えば、
あらかじめ画質をあらわすクラスと、データ量との関係
を設定しておき、それぞれのクラスごとに量子化係数マ
トリクスやスケール乗数の値を設定することができる。
また、スケール乗数を符号データ中のパラメータに設定
することもできる。このようにすれば、伝送手順中でス
ケール乗数の値を、相手端末に通知する必要がなくな
る。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
受信側の受信データ蓄積手段の空き容量に応じて、送信
画情報のデータ量を設定しているので、受信側で確実に
画情報を受信することができ、画像伝送動作を円滑にす
ることができるできるという効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像ブロックの一例を示す概略図。
【図2】DCT係数マトリクスの一例を示す概略図。
【図3】DC差分値とグループ番号との関係を示すデー
タテーブルの一例を示す概略図。
【図4】AC係数値とグループ番号との関係を示すデー
タテーブルの一例を示す概略図。
【図5】2次元符号テーブルの一例を示す概略図。
【図6】カラー静止画符号化方式により形成された圧縮
データのデータ構造を例示した概略図。
【図7】本発明の一実施例にかかるカラーファクシミリ
装置を示すブロック図。
【図8】符号化復号化部の一例を示すブロック図。
【図9】組み合わせテーブルなどの一例を示した概略
図。
【図10】カラーファクシミリ装置の伝送手順の一例を
示すタイムチャート。
【図11】カラーファクシミリ装置の送信時の動作例の
一部を示すフローチャート。
【図12】カラーファクシミリ装置の送信時の動作例の
他の部分を示すフローチャート。
【図13】カラーファクシミリ装置の受信時の動作例の
一部を示すフローチャート。
【図14】カラーファクシミリ装置の受信時の動作例の
他の部分を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 制御部 2 システムメモリ 3 パラメータメモリ 8 符号化復号化部 25 量子化テーブル記憶部 26 量子化係数制御部 29 スケール乗数記憶部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側で符号化するときには、送信原稿
    画像をラスタ走査して得た多値画信号を所定の正方領域
    のブロックに分割し、そのブロックに含まれる多値画信
    号をDCT変換し、それによって得られたDCT係数マ
    トリクスを所定の量子化係数マトリクスを用いて量子化
    し、その量子化後のDCT係数マトリクスの要素をエン
    トロピー符号化し、そのエントロピー符号を画情報とし
    て送信する一方、受信側で復号化するときには、受信し
    た画情報のエントロピー符号化された符号データを復号
    化してDCT係数マトリクスを形成し、そのDCT係数
    マトリクスに所定の量子化係数マトリクスを用いて逆量
    子化し、それによって得たDCT係数マトリクスを逆D
    CT変換して多値画信号を復元する画像伝送方式におい
    て、 受信した符号データを蓄積する受信データ蓄積手段を備
    え、 画像伝送に先立って実行する伝送前手順で、受信側は、
    受信データ蓄積手段の使用可能なデータ容量を送信側に
    通知し、 送信側は、通知されたデータ容量よりも少ない符号デー
    タ量で符号化できる量子化計数マトリクスを生成し、そ
    の量子化係数マトリクスの内容を受信側に通知するとと
    もに、その量子化係数マトリクスを用いて符号化処理を
    行ない、 受信側は、送信側から通知された量子化係数マトリクス
    を用いて受信画情報を復号化することを特徴とする画像
    伝送方式。
  2. 【請求項2】 送信側で符号化するときには、送信原稿
    画像をラスタ走査して得た多値画信号を所定の正方領域
    のブロックに分割し、そのブロックに含まれる多値画信
    号をDCT変換し、それによって得られたDCT係数マ
    トリクスを所定の量子化係数マトリクスの各要素に所定
    のスケール乗数を乗じて得た値を用いて量子化し、その
    量子化後のDCT係数マトリクスの要素をエントロピー
    符号化し、そのエントロピー符号を画情報として送信す
    る一方、受信側で復号化するときには、受信した画情報
    のエントロピー符号化された符号データを復号化してD
    CT係数マトリクスを形成し、そのDCT係数マトリク
    スに所定の量子化係数マトリクスの各要素に所定のスケ
    ール乗数を乗じて得た値を用いて逆量子化し、それによ
    って得たDCT係数マトリクスを逆DCT変換して多値
    画信号を復元する画像伝送方式において、 受信した符号データを蓄積する受信データ蓄積手段を備
    え、 画像伝送に先立って実行する伝送前手順で、受信側は、
    受信データ蓄積手段の使用可能なデータ容量を送信側に
    通知し、 送信側は、通知されたデータ容量よりも少ない符号デー
    タ量で符号化できる量子化計数マトリクスおよびスケー
    ル乗数の組み合わせを生成し、その量子化係数マトリク
    スおよびスケール乗数の内容を受信側に通知するととも
    に、その量子化係数マトリクスおよびスケール乗数を用
    いて符号化処理を行ない、 受信側は、送信側から通知された量子化係数マトリクス
    およびスケール乗数を用いて受信画情報を復号化するこ
    とを特徴とする画像伝送方式。
  3. 【請求項3】 送信側で符号化するときには、送信原稿
    画像をラスタ走査して得た多値画信号を所定の正方領域
    のブロックに分割し、そのブロックに含まれる多値画信
    号をDCT変換し、それによって得られたDCT係数マ
    トリクスを所定の量子化係数マトリクスを用いて量子化
    し、その量子化後のDCT係数マトリクスの要素をエン
    トロピー符号化し、そのエントロピー符号を画情報とし
    て送信する一方、受信側で復号化するときには、受信し
    た画情報のエントロピー符号化された符号データを復号
    化してDCT係数マトリクスを形成し、そのDCT係数
    マトリクスに所定の量子化係数マトリクスを用いて逆量
    子化し、それによって得たDCT係数マトリクスを逆D
    CT変換して多値画信号を復元する画像伝送方式におい
    て、 符号化に適用する複数の量子化係数マトリクスを記憶し
    た量子化係数マトリクス記憶手段と、この量子化計数マ
    トリクス記憶手段に記憶しているおのおのの量子化係数
    マトリクスとその量子化係数マトリクスを適用したとき
    の1ページ分の画像に対応した符号データ量との関係を
    あらわす符号データ量テーブルを記憶した符号データ量
    テーブル記憶手段と、受信した符号データを蓄積する受
    信データ蓄積手段を備え、 画像伝送に先立って実行する伝送前手順で、受信側は、
    受信データ蓄積手段の使用可能なデータ容量を送信側に
    通知し、 送信側は、上記符号データ量テーブル記憶手段に記憶し
    ている符号データ量テーブルから、通知されたデータ容
    量よりも少なくかつ最も近い符号データ量を探し、その
    符号データ量に対応した量子化計数マトリクスの内容を
    受信側に通知するとともに、その量子化係数マトリクス
    を用いて符号化処理を行ない、 受信側は、送信側から通知された量子化係数マトリクス
    を用いて受信画情報を復号化することを特徴とする画像
    伝送方式。
  4. 【請求項4】 送信側で符号化するときには、送信原稿
    画像をラスタ走査して得た多値画信号を所定の正方領域
    のブロックに分割し、そのブロックに含まれる多値画信
    号をDCT変換し、それによって得られたDCT係数マ
    トリクスを所定の量子化係数マトリクスに所定のスケー
    ル乗数を乗じて得た値を用いて量子化し、その量子化後
    のDCT係数マトリクスの要素をエントロピー符号化
    し、そのエントロピー符号を画情報として送信する一
    方、受信側で復号化するときには、受信した画情報のエ
    ントロピー符号化された符号データを復号化してDCT
    係数マトリクスを形成し、そのDCT係数マトリクスに
    所定の量子化係数マトリクスの各要素に所定のスケール
    乗数を乗じて得た値を用いて逆量子化し、それによって
    得たDCT係数マトリクスを逆DCT変換して多値画信
    号を復元する画像伝送方式において、 符号化に適用する複数の量子化係数マトリクスを記憶し
    た量子化係数マトリクス記憶手段と、この量子化計数マ
    トリクス記憶手段に記憶しているおのおのの量子化係数
    マトリクスとスケール乗数との組み合わせを記憶した組
    み合わせテーブル記憶手段と、この組み合わせテーブル
    記憶手段に記憶されている量子化係数マトリクスとスケ
    ール乗数の組み合わせを適用したときの1ページ分の画
    像に対応した符号データ量との関係をあらわす符号デー
    タ量テーブルを記憶した符号データ量テーブル記憶手段
    と、受信した符号データを蓄積する受信データ蓄積手段
    を備え、 画像伝送に先立って実行する伝送前手順で、受信側は、
    受信データ蓄積手段の使用可能なデータ容量を送信側に
    通知し、 送信側は、上記符号データ量テーブル記憶手段に記憶し
    ている符号データ量テーブルから、通知されたデータ容
    量よりも少なくかつ最も近い符号データ量を探し、その
    符号データ量に対応して上記組み合わせテーブル記憶手
    段に記憶されている量子化計数マトリクスとスケール乗
    数の組み合わせの内容を受信側に通知するとともに、そ
    の量子化係数マトリクスおよびスケール乗数を用いて符
    号化処理を行ない、 受信側は、送信側から通知された量子化係数マトリクス
    およびスケール乗数を用いて受信画情報を復号化するこ
    とを特徴とする画像伝送方式。
  5. 【請求項5】 送信側で符号化するときには、送信原稿
    画像をラスタ走査して得た多値画信号を所定の正方領域
    のブロックに分割し、そのブロックに含まれる多値画信
    号をDCT変換し、それによって得られたDCT係数マ
    トリクスを所定の量子化係数マトリクスを用いて量子化
    し、その量子化後のDCT係数マトリクスの要素をエン
    トロピー符号化し、そのエントロピー符号を画情報とし
    て送信する一方、受信側で復号化するときには、受信し
    た画情報のエントロピー符号化された符号データを復号
    化してDCT係数マトリクスを形成し、そのDCT係数
    マトリクスに所定の量子化係数マトリクスを用いて逆量
    子化し、それによって得たDCT係数マトリクスを逆D
    CT変換して多値画信号を復元する画像伝送方式におい
    て、 受信した符号データを蓄積する受信データ蓄積手段を備
    え、 画像伝送に先立って実行する伝送前手順で、受信側は、
    受信データ蓄積手段の使用可能なデータ容量を送信側に
    通知し、 送信側は、通知されたデータ容量に基づいて適応的に量
    子化計数マトリクスを生成し、その量子化係数マトリク
    スの内容を受信側に通知するとともに、その量子化係数
    マトリクスを用いて符号化処理を行ない、 受信側は、送信側から通知された量子化係数マトリクス
    を用いて受信画情報を復号化することを特徴とする画像
    伝送方式。
JP4273564A 1992-09-18 1992-09-18 画像伝送方式 Pending JPH06105163A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0984621A2 (en) * 1994-04-28 2000-03-08 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and method
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