JPH0832974A - 画像伝送方法 - Google Patents
画像伝送方法Info
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- JPH0832974A JPH0832974A JP6184099A JP18409994A JPH0832974A JP H0832974 A JPH0832974 A JP H0832974A JP 6184099 A JP6184099 A JP 6184099A JP 18409994 A JP18409994 A JP 18409994A JP H0832974 A JPH0832974 A JP H0832974A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 変化する画像の伝送において、必要な画像部
分のみを伝送することによって無駄な画像データの伝送
を削減し、画像伝送の迅速化を実現する。 【構成】 基本となる基本画像(33)から変化した変
化画像(32)を圧縮して伝送する画像伝送方法におい
て、送信側(30)では、基本画像(33)と変化画像
(32)とをそれぞれブロックに分割し、基本画像のブ
ロックと変化画像のブロックとの画素値の差分(34)
を求め、当該差分値が所定の閾値より大きい変化画像の
ブロックについてのみデータ圧縮を行って伝送し、受信
側(50)では、伝送されてきたブロックの画素値を伸
長して、基本画像の画素値に加算し(57)、加算した
画素値から変化画像(58)を再生する。
分のみを伝送することによって無駄な画像データの伝送
を削減し、画像伝送の迅速化を実現する。 【構成】 基本となる基本画像(33)から変化した変
化画像(32)を圧縮して伝送する画像伝送方法におい
て、送信側(30)では、基本画像(33)と変化画像
(32)とをそれぞれブロックに分割し、基本画像のブ
ロックと変化画像のブロックとの画素値の差分(34)
を求め、当該差分値が所定の閾値より大きい変化画像の
ブロックについてのみデータ圧縮を行って伝送し、受信
側(50)では、伝送されてきたブロックの画素値を伸
長して、基本画像の画素値に加算し(57)、加算した
画素値から変化画像(58)を再生する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像をブロックに分割
し、基本となる基本画像と当該基本画像が変化した変化
画像とのブロック毎の画素値の差分を求め、この差分値
が大きな変化画像のブロックについてのみ画像伝送を行
う画像伝送方法に関する。
し、基本となる基本画像と当該基本画像が変化した変化
画像とのブロック毎の画素値の差分を求め、この差分値
が大きな変化画像のブロックについてのみ画像伝送を行
う画像伝送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】画像伝送においては画像の圧縮および伸
張が行われ、この画像圧縮のための符号化および画像伸
張のための復号化にはJPEG(Joint Photographic E
xpertsGroup)方式が広く用いられている。画像圧縮処
理における情報源符号化には直交変換方式等の種々な方
式が用いられるが、JPEG方式においては画像を無相
関な成分に分解する能力が高く且つ変換のための演算が
比較的容易な離散コサイン変換(DCT:Discrete Cos
ine Transform)を直交変換方式として用いている。な
お、以下の説明では離散コサイン変換を単にDCTと記
述する。
張が行われ、この画像圧縮のための符号化および画像伸
張のための復号化にはJPEG(Joint Photographic E
xpertsGroup)方式が広く用いられている。画像圧縮処
理における情報源符号化には直交変換方式等の種々な方
式が用いられるが、JPEG方式においては画像を無相
関な成分に分解する能力が高く且つ変換のための演算が
比較的容易な離散コサイン変換(DCT:Discrete Cos
ine Transform)を直交変換方式として用いている。な
お、以下の説明では離散コサイン変換を単にDCTと記
述する。
【0003】従来のJPEG方式による画像伝送を図3
を参照して説明する。まず、JPEG方式に係る画像伝
送装置は、送信側にDCTを基本とした符号化器1、符
号化したデータおよびパラメータを保持するメモリ5を
備え、伝送路6を介して接続された受信側に伝送されて
きた符号化データおよびパラメータを保持するメモリ
7、DCTを基本とした復号化器2が備えられている。
符号化器1は、入力画像をDCTするDCT演算手段1
1、DCT値を量子化する量子化器12、量子化された
DCT値をエントロピー符号化するエントロピー符号化
器13を備えている。復号化器2は、伝送されてきた符
号化データをエントロピー復号化するエントロピー復号
化器23、エントロピー復号化された画像データを逆量
子化する量子化器22、逆量子化された画像データをD
CTの逆変換するIDCT演算手段21を備えている。
なお、図中には簡略化して示してあるが、量子化或いは
逆量子化に用いられる量子化テーブル3と、エントロピ
ー符号化或いはエントロピー復号化に用いる符号化テー
ブル4とが、送信側と受信側とにそれぞれ備えられてい
る。
を参照して説明する。まず、JPEG方式に係る画像伝
送装置は、送信側にDCTを基本とした符号化器1、符
号化したデータおよびパラメータを保持するメモリ5を
備え、伝送路6を介して接続された受信側に伝送されて
きた符号化データおよびパラメータを保持するメモリ
7、DCTを基本とした復号化器2が備えられている。
符号化器1は、入力画像をDCTするDCT演算手段1
1、DCT値を量子化する量子化器12、量子化された
DCT値をエントロピー符号化するエントロピー符号化
器13を備えている。復号化器2は、伝送されてきた符
号化データをエントロピー復号化するエントロピー復号
化器23、エントロピー復号化された画像データを逆量
子化する量子化器22、逆量子化された画像データをD
CTの逆変換するIDCT演算手段21を備えている。
なお、図中には簡略化して示してあるが、量子化或いは
逆量子化に用いられる量子化テーブル3と、エントロピ
ー符号化或いはエントロピー復号化に用いる符号化テー
ブル4とが、送信側と受信側とにそれぞれ備えられてい
る。
【0004】従来のJPEG方式による画像伝送では、
図外の入力手段から原画像を入力すると、DCT演算手
段11が原画像を8画素×8画素のブロックに分割して
DCTを行い、このDCT値を量子化器12で量子化テ
ーブル3を用いて量子化した後に、エントロピー符号化
器13で符号化テーブル4を用いてエントロピー符号化
する。このように符号化器1で圧縮された画像データの
符号データとパラメータは一旦メモリ5に格納されて、
伝送路6を介して受信側へ伝送される。受信側では、伝
送されてきた圧縮画像データの符号データとパラメータ
は一旦メモリ7に格納される。そして、この圧縮画像デ
ータをエントロピー復号化器23が符号化テーブル4を
用いて復号化し、更に、量子化器22で量子化テーブル
3を用いて逆量子化した後、IDCT演算手段21がD
CTの逆変換をする。このように復号化器2で伸張され
た画像は再生画像として図外の表示手段等に出力され
る。
図外の入力手段から原画像を入力すると、DCT演算手
段11が原画像を8画素×8画素のブロックに分割して
DCTを行い、このDCT値を量子化器12で量子化テ
ーブル3を用いて量子化した後に、エントロピー符号化
器13で符号化テーブル4を用いてエントロピー符号化
する。このように符号化器1で圧縮された画像データの
符号データとパラメータは一旦メモリ5に格納されて、
伝送路6を介して受信側へ伝送される。受信側では、伝
送されてきた圧縮画像データの符号データとパラメータ
は一旦メモリ7に格納される。そして、この圧縮画像デ
ータをエントロピー復号化器23が符号化テーブル4を
用いて復号化し、更に、量子化器22で量子化テーブル
3を用いて逆量子化した後、IDCT演算手段21がD
CTの逆変換をする。このように復号化器2で伸張され
た画像は再生画像として図外の表示手段等に出力され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のJPEG方式の画像伝送においては、常に1画
面全体の画像を圧縮して伝送するものであるため、一部
分が変化する程度の画像を伝送する場合には無駄なデー
タも多く伝送することとなっていた。例えば、監視装置
に適用した場合には、監視している対象物は変化するが
風景などのその他の画像部分には変化がないため、無駄
なデータ伝送が多く生じてしまう。すなわち、画像サイ
ズを640×400画素、1画素8ビット(RGB)と
した場合の原画像のデータサイズは750KBであり、
この画像データを1/20に圧縮したと仮定しても画像
データのサイズは750÷20=37.5KBであるた
め、従来の画像伝送方法では画像の変化の大小或いは有
無に拘わりなくこのような大きなサイズの画像データを
伝送しなければならなかった。このため、画像伝送に多
くの時間を要し、これを解決するためには高価な高速伝
送路を用意しなければならないという問題があった。
た従来のJPEG方式の画像伝送においては、常に1画
面全体の画像を圧縮して伝送するものであるため、一部
分が変化する程度の画像を伝送する場合には無駄なデー
タも多く伝送することとなっていた。例えば、監視装置
に適用した場合には、監視している対象物は変化するが
風景などのその他の画像部分には変化がないため、無駄
なデータ伝送が多く生じてしまう。すなわち、画像サイ
ズを640×400画素、1画素8ビット(RGB)と
した場合の原画像のデータサイズは750KBであり、
この画像データを1/20に圧縮したと仮定しても画像
データのサイズは750÷20=37.5KBであるた
め、従来の画像伝送方法では画像の変化の大小或いは有
無に拘わりなくこのような大きなサイズの画像データを
伝送しなければならなかった。このため、画像伝送に多
くの時間を要し、これを解決するためには高価な高速伝
送路を用意しなければならないという問題があった。
【0006】本発明は上記従来の事情に鑑みなされたも
ので、一部分が変化する程度の画像を伝送する場合にあ
っても、必要なデータ部分のみを伝送することによって
無駄な画像データの伝送を削減し、これによって、画像
伝送の迅速化を実現して高価な高速伝送路の必要性をな
くした画像伝送方法を提供することを目的とする。
ので、一部分が変化する程度の画像を伝送する場合にあ
っても、必要なデータ部分のみを伝送することによって
無駄な画像データの伝送を削減し、これによって、画像
伝送の迅速化を実現して高価な高速伝送路の必要性をな
くした画像伝送方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の画像伝送方法は、基本となる基本画像から
変化した変化画像を圧縮して伝送する画像伝送方法にお
いて、送信側では、基本画像と変化画像とをそれぞれブ
ロックに分割し、基本画像のブロックと変化画像のブロ
ックとの画素値の差分を求め、当該差分値が所定の閾値
より大きい変化画像のブロックについてのみデータ圧縮
を行って伝送し、受信側では、伝送されてきたブロック
の画素値を伸長して、基本画像の画素値に加算し、加算
した画素値から変化画像を再生することを特徴とする。
め、本発明の画像伝送方法は、基本となる基本画像から
変化した変化画像を圧縮して伝送する画像伝送方法にお
いて、送信側では、基本画像と変化画像とをそれぞれブ
ロックに分割し、基本画像のブロックと変化画像のブロ
ックとの画素値の差分を求め、当該差分値が所定の閾値
より大きい変化画像のブロックについてのみデータ圧縮
を行って伝送し、受信側では、伝送されてきたブロック
の画素値を伸長して、基本画像の画素値に加算し、加算
した画素値から変化画像を再生することを特徴とする。
【0008】ここに、本発明はJPEG方式以外の変化
する画像を伝送する他の方式の画像伝送にも適用するこ
とが可能である。また、画像を分割したブロックは、J
PEG方式の画像伝送においては一般に8画素×8画素
の大きさとされるが、4画素×4画素、16画素×16
画素等のように任意の大きさに設定することも可能であ
る。また、基本画像とは、順次処理される画像の内の変
化画像より前の画像で、変化画像の変化を判定し且つ変
化画像を形成するための基本となる或る画像であり、例
えば、変化画像の1つ前の画像をいう。
する画像を伝送する他の方式の画像伝送にも適用するこ
とが可能である。また、画像を分割したブロックは、J
PEG方式の画像伝送においては一般に8画素×8画素
の大きさとされるが、4画素×4画素、16画素×16
画素等のように任意の大きさに設定することも可能であ
る。また、基本画像とは、順次処理される画像の内の変
化画像より前の画像で、変化画像の変化を判定し且つ変
化画像を形成するための基本となる或る画像であり、例
えば、変化画像の1つ前の画像をいう。
【0009】
【作用】本発明の画像伝送方法によると、送信側では変
化画像中のブロックで画素値の差分が基本画像に対して
大きなもののみ、すなわち、変化画像中の変化の度合い
が所定の閾値より大きな画像部分のみの画素値が圧縮さ
れて受信側へ伝送される。そして、このブロックの画素
値を受信した受信側では、当該画素値を伸長して基本画
像の該当するブロックの画素値に加算し、変化した画像
部分を基本画像に加えることによって変化画像を再生す
る。したがって、変化画像中の変化が生じた部分のみ送
信側から受信側へ伝送されることとなる。また、閾値は
任意に設定され、閾値の大きさに応じて受信側で再生さ
れる画像の変化の度合いを任意に設定でき、これに応じ
て送信側から受信側へ伝送されるデータ量も任意に設定
できる。
化画像中のブロックで画素値の差分が基本画像に対して
大きなもののみ、すなわち、変化画像中の変化の度合い
が所定の閾値より大きな画像部分のみの画素値が圧縮さ
れて受信側へ伝送される。そして、このブロックの画素
値を受信した受信側では、当該画素値を伸長して基本画
像の該当するブロックの画素値に加算し、変化した画像
部分を基本画像に加えることによって変化画像を再生す
る。したがって、変化画像中の変化が生じた部分のみ送
信側から受信側へ伝送されることとなる。また、閾値は
任意に設定され、閾値の大きさに応じて受信側で再生さ
れる画像の変化の度合いを任意に設定でき、これに応じ
て送信側から受信側へ伝送されるデータ量も任意に設定
できる。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例に係る画像伝送方法を図面
を参照して説明する。まず、本実施例の画像伝送方法を
実施するための装置を図1を参照して説明する。送信局
30は、ビデオカメラ等の画像入力装置31、入力され
た画像データを格納する変化画像メモリ32、基本画像
の画像データを格納する基本画像メモリ33、変化画像
と基本画像を8画素×8画素のブロックに分割してブロ
ック毎に画素値の差分を検出する差分検出器34、画像
の各ブロック毎の画像データおよび各ブロックの番号を
格納する差分画像メモリ35、画像データをブロック単
位でDCTするDCT演算器36、DCT値を量子化す
る量子化器37、ブロックのDCT値をエントロピー符
号化するエントロピー符号化器38、エントロピー符号
化したデータおよびパラメータとともに該当するブロッ
ク番号を格納するメモリ39を備えている。
を参照して説明する。まず、本実施例の画像伝送方法を
実施するための装置を図1を参照して説明する。送信局
30は、ビデオカメラ等の画像入力装置31、入力され
た画像データを格納する変化画像メモリ32、基本画像
の画像データを格納する基本画像メモリ33、変化画像
と基本画像を8画素×8画素のブロックに分割してブロ
ック毎に画素値の差分を検出する差分検出器34、画像
の各ブロック毎の画像データおよび各ブロックの番号を
格納する差分画像メモリ35、画像データをブロック単
位でDCTするDCT演算器36、DCT値を量子化す
る量子化器37、ブロックのDCT値をエントロピー符
号化するエントロピー符号化器38、エントロピー符号
化したデータおよびパラメータとともに該当するブロッ
ク番号を格納するメモリ39を備えている。
【0011】一方、伝送路40を介して送信局30に接
続された受信局50は、伝送されてきた符号化データお
よびパラメータとともに該当するブロック番号を保持す
るメモリ51、伝送されてきた符号化データをエントロ
ピー復号化するエントロピー復号化器52、エントロピ
ー復号化されたDCT値を逆量子化する逆量子化器5
3、逆量子化されたDCT値をDCTの逆変換するID
CT演算器54、DCT逆変換された画像データをブロ
ック毎に格納する差分画像メモリ55、基本画像の画像
データをブロック毎に格納しておく基本画像メモリ5
6、差分画像メモリ55と基本画像メモリ56に格納さ
れた画像データをブロック毎に加算する差分合成器5
7、加算されて合成された変化画像の画像データを格納
する変化画像メモリ58、再生された変化画像を出力す
るCRT等の画像出力装置59を備えている。なお、図
中には簡略化して示してあるが、量子化或いは逆量子化
に用いられる量子化テーブル61と、エントロピー符号
化或いはエントロピー復号化に用いる符号化テーブル6
2とが、送信局30と受信局50とにそれぞれ備えられ
ている。
続された受信局50は、伝送されてきた符号化データお
よびパラメータとともに該当するブロック番号を保持す
るメモリ51、伝送されてきた符号化データをエントロ
ピー復号化するエントロピー復号化器52、エントロピ
ー復号化されたDCT値を逆量子化する逆量子化器5
3、逆量子化されたDCT値をDCTの逆変換するID
CT演算器54、DCT逆変換された画像データをブロ
ック毎に格納する差分画像メモリ55、基本画像の画像
データをブロック毎に格納しておく基本画像メモリ5
6、差分画像メモリ55と基本画像メモリ56に格納さ
れた画像データをブロック毎に加算する差分合成器5
7、加算されて合成された変化画像の画像データを格納
する変化画像メモリ58、再生された変化画像を出力す
るCRT等の画像出力装置59を備えている。なお、図
中には簡略化して示してあるが、量子化或いは逆量子化
に用いられる量子化テーブル61と、エントロピー符号
化或いはエントロピー復号化に用いる符号化テーブル6
2とが、送信局30と受信局50とにそれぞれ備えられ
ている。
【0012】次に、上記構成の装置によって実施される
画像伝送を説明する。画像入力装置31から取り込まれ
る画像は一定の周期をもって連続する静止画像として処
理され、この連続する静止画像の先頭の画像を取り込む
初期状態においては基本画像メモリ33の格納内容はゼ
ロクリアされている。このような状態において、画像入
力装置31から取り込まれた先頭の画像は、変化画像メ
モリ32に格納される。変画像メモリ32に格納された
画像データは8画素×8画素のブロックに分割されて、
ブロック毎に差分検出器34で基本画像メモリ33の格
納値との差分がとられるが、現時点では基本画像メモリ
33の格納値がゼロであるので、入力画像の全てのブロ
ックについての画像データがブロック番号とともに差分
画像メモリ35に格納される。
画像伝送を説明する。画像入力装置31から取り込まれ
る画像は一定の周期をもって連続する静止画像として処
理され、この連続する静止画像の先頭の画像を取り込む
初期状態においては基本画像メモリ33の格納内容はゼ
ロクリアされている。このような状態において、画像入
力装置31から取り込まれた先頭の画像は、変化画像メ
モリ32に格納される。変画像メモリ32に格納された
画像データは8画素×8画素のブロックに分割されて、
ブロック毎に差分検出器34で基本画像メモリ33の格
納値との差分がとられるが、現時点では基本画像メモリ
33の格納値がゼロであるので、入力画像の全てのブロ
ックについての画像データがブロック番号とともに差分
画像メモリ35に格納される。
【0013】そして、この画像データはDCT演算器3
6でブロック毎にDCT変換された後、量子化器37で
量子化テーブル61を用いて量子化され、更に、エント
ロピー符号器38でエントロピー符号化されて圧縮さ
れ、各ブロック番号とともにメモリ39に格納される。
なお、上記の入力画像については、後続する画像の変化
を判定するための基本画像として、その変化画像メモリ
32に格納した内容が基本画像メモリ33にコピーして
格納される。
6でブロック毎にDCT変換された後、量子化器37で
量子化テーブル61を用いて量子化され、更に、エント
ロピー符号器38でエントロピー符号化されて圧縮さ
れ、各ブロック番号とともにメモリ39に格納される。
なお、上記の入力画像については、後続する画像の変化
を判定するための基本画像として、その変化画像メモリ
32に格納した内容が基本画像メモリ33にコピーして
格納される。
【0014】メモリ39に格納された圧縮データはブロ
ック番号とともに伝送路40を介して受信局50のメモ
リ51に一旦格納される。このデータは、エントロピー
復号器52で符号化テーブル62を用いて復号化された
後、逆量子化器53で量子化テーブル61を用いて逆量
子化され、更に、IDCT演算器54でDCTの逆変換
がなされて伸長されて、差分画像メモリ55に一旦格納
される。差分画像メモリ55の格納内容は差分合成器5
7で基本画像メモリ56の格納内容と加算されるが、基
本画像メモリ56も初期状態において格納内容をゼロク
リアされているため、差分画像メモリ55の格納内容そ
のまま(すなわち、原画像の全ブロックの画像データ)
が変化画像メモリ58に格納される。そして、この画像
データは画像出力装置59に入力され、画像出力装置5
9のCRTディスプレイ等に再生画像として表示され
る。なお、変化画像メモリ58に格納した画像データ
は、後続する画像に対する基本画像のものとして、基本
画像メモリ56にコピーして格納される。
ック番号とともに伝送路40を介して受信局50のメモ
リ51に一旦格納される。このデータは、エントロピー
復号器52で符号化テーブル62を用いて復号化された
後、逆量子化器53で量子化テーブル61を用いて逆量
子化され、更に、IDCT演算器54でDCTの逆変換
がなされて伸長されて、差分画像メモリ55に一旦格納
される。差分画像メモリ55の格納内容は差分合成器5
7で基本画像メモリ56の格納内容と加算されるが、基
本画像メモリ56も初期状態において格納内容をゼロク
リアされているため、差分画像メモリ55の格納内容そ
のまま(すなわち、原画像の全ブロックの画像データ)
が変化画像メモリ58に格納される。そして、この画像
データは画像出力装置59に入力され、画像出力装置5
9のCRTディスプレイ等に再生画像として表示され
る。なお、変化画像メモリ58に格納した画像データ
は、後続する画像に対する基本画像のものとして、基本
画像メモリ56にコピーして格納される。
【0015】次に、2番目以降の入力画像については、
上記と同様に画像データが変化画像メモリ32に一旦格
納される。そして、この入力画像の画像データは、差分
検出器34において、8画素×8画素のブロックに分割
されてブロック毎に基本画像メモリ33に格納されてい
る基本画像の画像データと画素値の差分が演算され、こ
の差分値が対応するブロック毎に所定の閾値より大きい
か否かが判定される。差分検出器34には閾値として、
ブロック内の各画素の画素値に対する閾値、および、当
該閾値を各画素の閾値が超える割合の閾値が設定されて
おり、演算した差分値はこれら閾値と比較されて受信局
50へ伝送するブロック毎のデータが評価され、差分画
像メモリ35に格納される。
上記と同様に画像データが変化画像メモリ32に一旦格
納される。そして、この入力画像の画像データは、差分
検出器34において、8画素×8画素のブロックに分割
されてブロック毎に基本画像メモリ33に格納されてい
る基本画像の画像データと画素値の差分が演算され、こ
の差分値が対応するブロック毎に所定の閾値より大きい
か否かが判定される。差分検出器34には閾値として、
ブロック内の各画素の画素値に対する閾値、および、当
該閾値を各画素の閾値が超える割合の閾値が設定されて
おり、演算した差分値はこれら閾値と比較されて受信局
50へ伝送するブロック毎のデータが評価され、差分画
像メモリ35に格納される。
【0016】すなわち、差分検出器34では、変化画像
メモリ32に格納された画像(変化画像)と基本画像メ
モリ33に格納されている基本画像とを8画素×8画素
のブロックに分割し、ブロック毎に変化画像の画素値か
ら基本画像の画素値を差し引いて画素値の差分を求め、
各ブロック毎の64画素中で上記画素値に対する閾値を
超える画素数をカウントする。そして、このカウント数
が上記割合の閾値を超えるブロックについては、その画
素値の差分値をブロック番号とともに差分画像メモリ3
5に格納する。一方、このカウント数が上記割合の閾値
より小さいブロックについては、そのブロックのデータ
としてゼロをブロック番号とともに差分画像メモリ35
に格納する。なお、上記のように変化画像メモリ32に
格納された入力画像は、後続する画像の変化を判定する
ために、基本画像のものとして基本画像メモリ33に上
書きして格納される。
メモリ32に格納された画像(変化画像)と基本画像メ
モリ33に格納されている基本画像とを8画素×8画素
のブロックに分割し、ブロック毎に変化画像の画素値か
ら基本画像の画素値を差し引いて画素値の差分を求め、
各ブロック毎の64画素中で上記画素値に対する閾値を
超える画素数をカウントする。そして、このカウント数
が上記割合の閾値を超えるブロックについては、その画
素値の差分値をブロック番号とともに差分画像メモリ3
5に格納する。一方、このカウント数が上記割合の閾値
より小さいブロックについては、そのブロックのデータ
としてゼロをブロック番号とともに差分画像メモリ35
に格納する。なお、上記のように変化画像メモリ32に
格納された入力画像は、後続する画像の変化を判定する
ために、基本画像のものとして基本画像メモリ33に上
書きして格納される。
【0017】差分画像メモリ35に格納されたブロック
毎のデータの内、画素値の差分値がゼロのブロックにつ
いては、後続するDCT演算、量子化、エントロピー符
号化を行わず、受信局50への伝送を行わない。一方、
差分画像メモリ35に格納されたブロック毎のデータの
内、画素値の差分値がゼロでないブロックについては、
DCT演算器36でブロック毎にDCT変換した後、量
子化器37で量子化テーブル61を用いて量子化し、更
に、エントロピー符号器38で符号化テーブル62を用
いてエントロピー符号化して、各ブロック番号とともに
メモリ39に格納する。すなわち、図2に示すように、
基本画像中の一部が変化した変化画像に対して変化のあ
るブロックについてのみの画像データが受信局50へ伝
送されることとなる。したがって、変化画像の全てのブ
ロックについて画像データを伝送する従来のJPEG方
式に比して大幅に伝送データ量が削減される。
毎のデータの内、画素値の差分値がゼロのブロックにつ
いては、後続するDCT演算、量子化、エントロピー符
号化を行わず、受信局50への伝送を行わない。一方、
差分画像メモリ35に格納されたブロック毎のデータの
内、画素値の差分値がゼロでないブロックについては、
DCT演算器36でブロック毎にDCT変換した後、量
子化器37で量子化テーブル61を用いて量子化し、更
に、エントロピー符号器38で符号化テーブル62を用
いてエントロピー符号化して、各ブロック番号とともに
メモリ39に格納する。すなわち、図2に示すように、
基本画像中の一部が変化した変化画像に対して変化のあ
るブロックについてのみの画像データが受信局50へ伝
送されることとなる。したがって、変化画像の全てのブ
ロックについて画像データを伝送する従来のJPEG方
式に比して大幅に伝送データ量が削減される。
【0018】メモリ39に格納された圧縮データはブロ
ック番号とともに伝送路40を介して受信局50のメモ
リ51に一旦格納される。このデータは、エントロピー
復号器52で符号化テーブル62を用いて復号化された
後、逆量子化器53で量子化テーブル61を用いて逆量
子化され、更に、IDCT演算器54でDCTの逆変換
がなされて伸長されて、差分画像メモリ55に一旦格納
される。この復号処理および差分画像メモリ55へのデ
ータの格納は、ブロック単位で行われ、各ブロックを復
号する毎にそのブロック番号を確認し、ブロック番号に
対応させて差分画像メモリ55へデータを格納する。な
お、送信局30から伝送されてこないブロック部分につ
いては、差分画像メモリ55にゼロを格納する。
ック番号とともに伝送路40を介して受信局50のメモ
リ51に一旦格納される。このデータは、エントロピー
復号器52で符号化テーブル62を用いて復号化された
後、逆量子化器53で量子化テーブル61を用いて逆量
子化され、更に、IDCT演算器54でDCTの逆変換
がなされて伸長されて、差分画像メモリ55に一旦格納
される。この復号処理および差分画像メモリ55へのデ
ータの格納は、ブロック単位で行われ、各ブロックを復
号する毎にそのブロック番号を確認し、ブロック番号に
対応させて差分画像メモリ55へデータを格納する。な
お、送信局30から伝送されてこないブロック部分につ
いては、差分画像メモリ55にゼロを格納する。
【0019】差分画像メモリ55の格納内容(画素値)
は差分合成器57で基本画像メモリ56の格納内容(画
素値)と加算されて、変化画像メモリ58に格納され、
図2に示すように、画像出力装置59のCRTディスプ
レイ等に再生画像(変化画像)として表示される。な
お、変化画像メモリ58に格納した画像データは、後続
する画像に対する基本画像のものとして、基本画像メモ
リ56にコピーして格納される。
は差分合成器57で基本画像メモリ56の格納内容(画
素値)と加算されて、変化画像メモリ58に格納され、
図2に示すように、画像出力装置59のCRTディスプ
レイ等に再生画像(変化画像)として表示される。な
お、変化画像メモリ58に格納した画像データは、後続
する画像に対する基本画像のものとして、基本画像メモ
リ56にコピーして格納される。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像伝送
方法によれば、変化画像中のブロックの内で基本画像に
対して所定以上の変化が有るものについてのみ伝送し、
受信側でこのブロックを基本画像に合成して変化画像を
再生するようにしたため、画像データの伝送量が大幅に
削減され、これによって、高価な高速伝送路を必要とす
ることなく画像伝送の大幅な迅速化を実現することがで
きる。特に、本発明は、対象物以外の画像部分には変化
が少ない画像を伝送する監視装置に適用した場合には顕
著な効果を奏する。
方法によれば、変化画像中のブロックの内で基本画像に
対して所定以上の変化が有るものについてのみ伝送し、
受信側でこのブロックを基本画像に合成して変化画像を
再生するようにしたため、画像データの伝送量が大幅に
削減され、これによって、高価な高速伝送路を必要とす
ることなく画像伝送の大幅な迅速化を実現することがで
きる。特に、本発明は、対象物以外の画像部分には変化
が少ない画像を伝送する監視装置に適用した場合には顕
著な効果を奏する。
【図1】本発明の一実施例に係る伝送装置の構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図2】本発明の一実施例に係る画像伝送を示す説明図
である。
である。
【図3】従来の画像伝送方法に係る装置の構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
30 送信局 32、58 変化画像メモリ 33、56 基本画像メモリ 34 差分検出器 40 伝送路 50 受信局 57 差分合成器
Claims (1)
- 【請求項1】 基本となる基本画像から変化した変化画
像を圧縮して伝送する画像伝送方法において、 送信側では、基本画像と変化画像とをそれぞれブロック
に分割し、基本画像のブロックと変化画像のブロックと
の画素値の差分を求め、当該差分値が所定の閾値より大
きい変化画像のブロックについてのみデータ圧縮を行っ
て伝送し、 受信側では、伝送されてきたブロックの画素値を伸長し
て、基本画像の画素値に加算し、加算した画素値から変
化画像を再生することを特徴とする画像伝送方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6184099A JPH0832974A (ja) | 1994-07-13 | 1994-07-13 | 画像伝送方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6184099A JPH0832974A (ja) | 1994-07-13 | 1994-07-13 | 画像伝送方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0832974A true JPH0832974A (ja) | 1996-02-02 |
Family
ID=16147381
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6184099A Pending JPH0832974A (ja) | 1994-07-13 | 1994-07-13 | 画像伝送方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0832974A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006094173A (ja) * | 2004-09-24 | 2006-04-06 | Fuji Xerox Co Ltd | データ伝送装置および方法 |
JP2009159288A (ja) * | 2007-12-26 | 2009-07-16 | Nanao Corp | 画像出力装置、コンピュータプログラム及び画像出力方法 |
JP2009224847A (ja) * | 2008-03-13 | 2009-10-01 | Nec Personal Products Co Ltd | 画面データ送信装置及びその方法 |
CN101968889A (zh) * | 2009-07-28 | 2011-02-09 | 日电(中国)有限公司 | 用于形成图片以及用于对图片进行预处理的方法和系统 |
WO2012066890A1 (ja) * | 2010-11-17 | 2012-05-24 | 日本精機株式会社 | 表示装置 |
-
1994
- 1994-07-13 JP JP6184099A patent/JPH0832974A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006094173A (ja) * | 2004-09-24 | 2006-04-06 | Fuji Xerox Co Ltd | データ伝送装置および方法 |
JP4548067B2 (ja) * | 2004-09-24 | 2010-09-22 | 富士ゼロックス株式会社 | データ伝送装置および方法 |
JP2009159288A (ja) * | 2007-12-26 | 2009-07-16 | Nanao Corp | 画像出力装置、コンピュータプログラム及び画像出力方法 |
JP2009224847A (ja) * | 2008-03-13 | 2009-10-01 | Nec Personal Products Co Ltd | 画面データ送信装置及びその方法 |
CN101968889A (zh) * | 2009-07-28 | 2011-02-09 | 日电(中国)有限公司 | 用于形成图片以及用于对图片进行预处理的方法和系统 |
WO2012066890A1 (ja) * | 2010-11-17 | 2012-05-24 | 日本精機株式会社 | 表示装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041104 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041124 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050322 |