JPH0818956A - 画像データ符号化方法及びその装置 - Google Patents

画像データ符号化方法及びその装置

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JPH0818956A
JPH0818956A JP6146562A JP14656294A JPH0818956A JP H0818956 A JPH0818956 A JP H0818956A JP 6146562 A JP6146562 A JP 6146562A JP 14656294 A JP14656294 A JP 14656294A JP H0818956 A JPH0818956 A JP H0818956A
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JP
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coefficient
image
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conversion
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JP6146562A
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English (en)
Inventor
Ryoichi Komai
良一 駒井
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INTETSUKUSU CORP KK
Original Assignee
INTETSUKUSU CORP KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】CCITT勧告H.261規格に準拠する画像
データ符号化装置において、ブロック歪みの目立たない
効率の良い符号化を実現する。 【構成】原画像を分割した8×8画素正方形ブロックご
とに、2次元DCT変換過程S1でブロック内の64個
の画素の階調値に2次元DCT変換を施して、その変換
係数を量子化過程S2で量子化し、符号化過程S3で符
号化する場合に、一辺が4個の直流成分の変換係数を含
む正方形ブロック内の予め決められたk個(但しkは1
以上16以下の整数)の変換係数だけを選択して量子
化、符号化する、あるいは2次元直交変換して求めるよ
うにし、さらに、入力画像そのものを符号化処理するフ
レーム内モードと、フレーム直前の画像の復号化画像と
の差分を符号化処理するフレーム間モードを備え、マク
ロブロック毎に差分画像を求め、その時の直流成分の値
によって前記モードの切り替えを行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多値画像を2次元離散
コサイン変換(Discrete Cosine Transform、以下、略
してDCTと称する)後、量子化、符号化するCCIT
T(THE INTERNATIONAL TELEGRAPH AND TELEPHONE CONS
ULTATIVE COMMITTEE)勧告H.261に即した画像デー
タ符号化方法及びこの方法に基づく画像データ符号化装
置に係り、特に、限られた符号レート内で高品質な画像
を低コストかつ高速に蓄積、伝送するための技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、数値データや文字データ
と比べて情報量が桁違いに大きいカラー画像を低コスト
かつ高速に蓄積、伝送するためには、演算量を大幅に低
減しつつ高能率に符号化する必要がある。このため、C
CITT勧告H.261には、「PX64Kbit/s
オーディオビジュアル・サービス用ビデオ符号化方式」
と題され、64Kbit/sから2Mbit/sまでの
動画像通信用の映像符号化標準が規定されている。具体
的な用途としては、テレビ電話、会議システム等が考え
られている。
【0003】しかしながら、システムコストやランニン
グコスト等の問題で、この標準の普及は遅れており、6
4Kbit/sのように符号レートが非常に制限されて
いる条件の下で、高品質な画像の符号化を、普及してい
る低コストのパーソナルコンピュータ等で実行できるシ
ステムの実現が望まれている。
【0004】ところで、動画像通信用の映像符号化国際
標準としてのCCITT勧告H.261は、直交変換の
一種である2次元の離散コサイン変換を用いた符号化方
法を規定したものである。この国際標準では、一般にD
CTの演算量の負荷が大きいため、William B.Pennebak
er, Joan L.Mitchell 共著「JPEG−STILL IMAGEDAT
A COMPRESSION STANDARD −」(p.39-64 Van Nostrand
Reinhold 出版 1993)に見られるような各種の高速化D
CTの方法が提案されている。
【0005】2次元DCT変換、逆DCT変換の定義を
式(1),(2)に示すが、デジタル画像に対する2次
元DCTは1次元のDCTを水平、垂直方向に分離して
実行可能である。
【0006】
【数1】
【0007】しかしながら、提案されているDCTの高
速化手法を使用した場合でも、わずか8×8画素のブロ
ックのDCTを実行には少なくとも400回以上の乗
算、加減算が必要となる。このため、実際の応用製品、
装置には、ほとんどの場合、DCT用のハードウェア、
LSI化されたチップが使われることになり、このこと
がコスト増の要因になっている。
【0008】またDCTを使った符号化では、圧縮率を
上げて行くとDCTの処理対象のブロック内の画素間の
相関が高まるため、階調変化の緩やかな領域でブロック
の境界が見えるブロック歪みと呼ばれる画質の劣化の発
生が知られている。
【0009】もちろん、CCITT勧告H.261でも
グループ・オブ・ブロック(GroupOf Block、略してG
OB)またはマクロ・ブロック(Macro Block 、略して
MB)の量子化特性情報(量子化ステップサイズの半分
の値)を画像の領域の性質に従って削減する、即ち階調
変化の激しい領域には大きな値を設定し、ブロック歪み
が目につきやすい特に階調変化の緩やかな領域ではそれ
を避けるために量子化特性情報に小さな値を設定して低
周波成分を残すようにして画質の改善を図ることができ
る。
【0010】しかしながら、このような方法をCITT
勧告H.261仕様として採用した場合、階調変化の程
度を調べるための演算と量子化特性情報の変更のために
5ビットの情報が必要であり、新たなオーバーヘッド負
荷となる。また、ブロックによって量子化係数が異なる
ため、背景画像のような階調変化がなめらかなところで
のブロック歪みが目立つ。したがって、特に64Kbi
t/sのように、非常に符号化レートが制限されている
ような場合、CCITT勧告H.261と互換性を保ち
つつ、満足できる画質で、5乃至10フレーム/秒程度
の符号化レートを達成するのは非常に困難である。
【0011】尚、JPEGのプログレッシブモードのス
ペクトラルセレクション(SpectralSelection)「Infor
mation technology - Digital compression and coding
ofcontinuous-tone still images - 」(DRAFT INTERN
ATIONAL STANDARD ISO/IECDIS 10918-1のAnnex G )に
は、予め決められた周波数帯ごとに符号化していく方法
が規定されている。
【0012】しかしながら、この方法はスペクトラルセ
レクションが全ての有効な周波数成分を符号化すること
を前提とし、これによって通信等でのオペレータの心理
的負担を軽減することを目的とするものであって、DC
Tの演算量の低減及び画質の改善を目的としたものでは
ない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来より、CCITT勧告H.261に即した画像データ
符号化方法及びこの方法に基づく画像データ符号化装置
において、限られた符号レート内で高品質な画像を低コ
ストかつ高速に蓄積、伝送できるようにすることが強く
望まれている。
【0014】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、CCITT勧告H.261に規定される限
られた符号レート内であっても、圧縮率を保ったまま、
DCT変換、量子化、符号化の演算量を大幅に減らすと
共にブロック歪みを低減することができ、また符号レー
トの向上や制御を容易に実現でき、しかも量子化特性情
報の頻繁な変更に伴う符号レートの低下やその変更判断
に伴う演算の増加を抑え、画面内の画質のばらつきも抑
制することのできる画像データ符号化方法及びこの方法
を用いた画像データ符号化装置を提供することを目的と
する。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る画像データ符号化方法は、原画像を一辺
が8画素の正方形ブロックに分割したブロック画像を順
次入力し、ブロック内の64個の画素の階調値に2次元
の離散コサイン変換を施して、各ブロック画像の直流成
分とそれに続く低周波成分からなる交流成分の変換係数
を求める変換係数演算過程と、この過程で得られる各ブ
ロック画像の変換係数を量子化する量子化過程と、この
過程で量子化された変換係数のうち、一辺が4個の直流
成分の変換係数を含む正方形ブロック内の予め決められ
たk個(但しkは1以上16以下の整数)以外の量子化
された係数に0以外の値を有する係数が少なくとも1個
以上存在するブロックについて、前記の予め決められた
係数k個の変換係数だけを選択して符号化する符号化過
程とを具備し、さらに、入力画像そのものを符号化処理
するフレーム内モードと、フレーム直前の画像の復号化
画像との差分を符号化処理するフレーム間モードを備
え、フレーム内モードでは、予め決められた変換係数k
個(但しこの場合のkはm×m−1以下の整数)の内、
直流成分とそれに続く低周波数成分からなる交流成分の
変換係数計p個(但しpは1以上、k以下の整数)だけ
を処理し、フレーム間モードでは、フレーム内モードで
の処理に加えて前記pがk未満の整数の時で、p個の量
子化後の値を入力として関数またはテーブルによって変
換された値が特定範囲内にある場合に、p個以外の変換
係数r個(但しr=k−pなる整数)だけを処理するこ
とを特徴とする。
【0016】一方、本発明に係る画像データ符号化装置
は、原画像を一辺が8画素の正方形ブロックに分割した
ブロック画像を順次入力し、ブロック内の64個の画素
の階調値に2次元の離散コサイン変換を施して、各ブロ
ック画像の直流成分とそれに続く低周波成分からなる交
流成分の変換係数を求める変換係数演算部と、この変換
係数演算部で得られる各ブロック画像の変換係数を量子
化する量子化部と、この量子化部で量子化された変換係
数のうち、一辺が4個の直流成分の変換係数を含む正方
形ブロック内の予め決められたk個(但しkは1以上1
6以下の整数)以外の量子化された係数に0以外の値を
有する係数が少なくとも1個以上存在するブロックにつ
いて、前記の予め決められた係数k個の変換係数だけを
選択して符号化する符号化部とを具備し、さらに、入力
画像そのものを符号化処理するフレーム内モードと、フ
レーム直前の画像の復号化画像との差分を符号化処理す
るフレーム間モードを備え、フレーム内モードでは、予
め決められた変換係数k個(但しこの場合のkはm×m
−1以下の整数)の内、直流成分とそれに続く低周波数
成分からなる交流成分の変換係数計p個(但しpは1以
上、k以下の整数)だけを処理し、フレーム間モードで
は、フレーム内モードでの処理に加えて前記pがk未満
の整数の時で、p個の量子化後の値を入力として関数ま
たはテーブルによって変換された値が特定範囲内にある
場合に、p個以外の変換係数r個(但しr=k−pなる
整数)だけを処理することを特徴とする。
【0017】
【作用】上記画像データ符号化方法/装置では、原画像
を一辺がは8画素の正方形ブロックに分割したブロック
画像について、ブロック内の64個の画素の階調値に2
次元の離散コサイン変換を施して、各ブロック画像の直
流成分とそれに続く低周波成分からなる交流成分の変換
係数を求め、これによって得られる各ブロック画像の変
換係数を量子化し、量子化された変換係数を符号化する
場合に、一辺がm個(但しmは1以上(n+1)/2以
下の整数)の直流成分の変換係数を含む正方形ブロック
内の予め決められたk個(但しkは1以上m×m以下の
整数)の変換係数だけを符号化する。この際、入力画像
そのものを符号化処理するフレーム内モードでは、予め
決められた変換係数k個(但しこの場合のkはm×m−
1以下の整数)の内、直流成分とそれに続く低周波数成
分からなる交流成分の変換係数計p個(但しpは1以
上、k以下の整数)だけを処理し、フレーム直前の画像
の復号化画像との差分を符号化処理するフレーム間モー
ドでは、フレーム内モードでの処理に加えて前記pがk
未満の整数の時で、p個の量子化後の値を入力として関
数またはテーブルによって変換された値が特定範囲内に
ある場合に、p個以外の変換係数r個(但しr=k−p
なる整数)だけを処理することで、CCITT勧告H.
261に規定される限られた符号レート内であっても、
圧縮率を保ったまま、少なくとも符号化の演算量を大幅
に減らすと共にブロック歪みを低減している。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図2は本発明に係る画像データ符号化方法の基
本的な処理の流れを示すもので、ここではCCITT勧
告H.261との互換性を考慮し、例として原画像を8
×8画素からなる正方形ブロックした場合を想定し、直
流成分を含む予め決められた求める変換係数を4×4画
素からなる正方形ブロックから取り出す場合を想定して
いる。
【0019】まず最初に、画像から切り出された8×8
画素からなるブロック画像は、2次元DCT変換過程S
1において、水平方向1次元DCT変換過程S11で水
平方向の1次元DCT変換が施された後、垂直方向1次
元DCT変換過程S12で垂直方向の1次元DCT変換
が施されて、1個の直流成分(DC)の係数(ブロック
画像の画素平均値)と8×8−1=63個の交流成分
(AC)の係数に変換される。このように2次元DCT
変換過程S1によって得られた変換係数は、量子化過程
S2で量子化され、最後に符号化過程S3で可変長符号
化が施される。
【0020】上記のような処理過程を備える画像データ
符号化方法について、さらに具体的に説明する。まず、
2次元DCT変換過程S1の水平方向1次元DCT変換
過程S11では、8×8画素からなるブロック画像につ
いて、図2(a)に示すように水平方向の1次元DCT
を8回繰り返す。これによって、図2(b)に示すよう
に、8水平ラインの直流成分の係数DC及びそれに続く
交流成分の係数AC1〜AC7からなる水平方向の1次
元DCT変換係数によるブロック画像が求まる。
【0021】次に、垂直方向1次元DCT変換過程S1
2では、S11で求めたブロック画像について、図2
(c)に示すように垂直方向の1次元DCTを8回繰り
返す。これによって、図2(d)に示すように、全画素
の直流成分の係数DCと水平、垂直方向に続く交流成分
AC01〜AC77からなる2次元DCT変換係数によ
るブロック画像が求まる。このようにして求められたブ
ロック画像は、量子化過程S2で各変換係数が量子化さ
れ、符号化過程S3で可変長符号化される。
【0022】ここで、量子化過程S2で量子化された変
換係数のうち、直流成分の変換係数を含む4×4個の正
方形ブロック内から予め決められたk=10個の変換係
数だけを選択して符号化する。これにより、符号化演算
回数を低減することができる。このとき、選択する変換
係数は直流成分の変換係数1個とそれに続く低周波成分
9個とする。
【0023】例えば、2次元DCT変換過程S1で図3
(a)に示すような2次元DCT変換結果が得られた場
合、量子化過程S2では図3(b)に示すように全ての
係数を量子化するが、符号化過程S3では図3(c)中
網点で示す部分の係数のみ符号化する。尚、図3におい
て、×は0でない係数を示している。
【0024】また、量子化過程S2の段階で、2次元D
CT変換結果から直流成分の変換係数を含む4×4個の
正方形ブロック内の予め決められたk=10個の変換係
数だけを選択して量子化し、その量子化された係数のみ
符号化処理すれば、量子化、符号化の演算回数を共に低
減することができる。この場合も、選択する変換係数は
直流成分の変換係数1個とそれに続く低周波成分9個と
する。
【0025】例えば、2次元DCT変換過程S1で図4
(a)に示すような2次元DCT変換結果が得られた場
合、量子化過程S2、符号化過程S3では、それぞれ図
4(b),(c)に示すように、図中網点で示す部分の
係数のみ量子化、符号化を行う。尚、図4においても、
×は0でない係数を示している。
【0026】さらに、2次元DCT変換過程S1の段階
で、直流成分の変換係数を含む4×4個の正方形ブロッ
ク内の予め決められたk=10個の変換係数だけが求ま
るように2次元DCT変換し、その変換係数ブロック画
像を量子化し、符号化処理すれば、2次元DCT変換、
量子化、符号化の各演算回数を全て低減することができ
る。この場合も、選択する変換係数は直流成分の変換係
数1個とそれに続く低周波成分9個とする。
【0027】例えば、2次元DCT変換過程S1で、図
5(a)に示すように図中網点で示す部分の係数のみを
求め、量子化過程S2、符号化過程S3で、それぞれ図
5(b),(c)に示すように、図中網点で示す部分の
係数のみ量子化、符号化を行う。尚、図5においても、
×は0でない係数を示している。
【0028】また、2次元DCT変換過程S1の段階
で、直流成分の変換係数を含む4×4個の正方形ブロッ
ク内の予め決められたk=10個の変換係数だけが求ま
るように2次元DCT変換した後、その変換係数ブロッ
ク画像のうちのp=6個のみを量子化し、符号化処理す
るようにすれば、量子化、符号化の各演算回数をさらに
低減することができる。
【0029】例えば、2次元DCT変換過程S1で、図
6(a)に示すように図中網点で示す部分の係数のみを
求め、量子化過程S2、符号化過程S3で、それぞれ図
6(b),(c)に示すように、図中網点で示す部分の
係数のみ量子化、符号化を行う。尚、図6においても、
×は0でない係数を示している。
【0030】ここで、上記2次元DCT変換過程S1の
段階で変換係数の個数を制限する場合、図7に示すよう
な演算方法をとれば、効率良く所望の変換係数を求める
ことができる。
【0031】まず、水平方向1次元DCT変換過程S1
1で、8×8画素からなるブロック画像について、図7
(a)に示すように水平方向の1次元DCTを8回繰り
返す。このとき、図7(b)に示すように、8水平ライ
ンの直流成分の係数DC及びそれに続く3個の低周波成
分の係数AC1〜AC3からなる水平方向の1次元DC
T変換係数によるブロック画像を求める。
【0032】次に、垂直方向1次元DCT変換過程S1
2で、S11で求めたブロック画像について、図7
(c)に示すように垂直方向の1次元DCTを4回繰り
返す。このとき、図7(d)に示すように、全画素の直
流成分の係数DCと水平、垂直方向に続く3個の低周波
成分AC01〜AC33からなる2次元DCT変換係数
によるブロック画像を求める。このようにして得られた
4×4個の変換係数のうち、予め決められたk=10個
の変換係数だけを選択的に導出する。
【0033】このような演算方法をとれば、図7を図2
と比較することで明らかなように、最終的に得られる1
0個の符号化データを劣化させることなく、DCT変換
の演算回数を大幅に低減することができる。
【0034】すなわち、上記のような処理過程からなる
画像データ符号化方法によれば、まず予め決められた係
数だけを取り出す段階は、図3、図4、図5、図6に示
したように、符号化時、量子化時、DCT変換時のいず
れの段階であってもよい。特に、DCT変換時に行う場
合には、図7に示したように、予め決められた係数に関
する演算だけを実行することにより、演算量を大幅に削
減することができる。
【0035】勿論、DCT変換時だけでなく、量子化
時、符号化時にも演算対象となる係数が予めわかってお
り、その数は理論的に従来方式の1/4以下なので、こ
れらの処理時にも演算量は大幅に削減できる。それだけ
ではなく、既存システムを流用する場合にも、予め決め
られた係数だけを符号化することが可能なシステムであ
れば、既存のDCT変換器、量子化器、符号化器がハー
ドウェア化されていても適用、変更が可能である。
【0036】ここで、従来のCCITT勧告H.261
に準拠した画像データ符号化方法で再生画像にブロック
歪みの領域が発生するのは、ブロック内の画素値が比較
的なだらかに変化している場合に、低周波成分が量子化
によって失われたためであると考えられる。
【0037】そこで、本発明では、ブロック内の画素値
が比較的緩やかに変化している場合、その画像領域で低
周波成分が失われないような値で量子化を行い、かつ符
号化する係数の数を減らすことによって、従来の画像デ
ータ符号化方法と同等の圧縮率を達成している。
【0038】勿論、この処理により以前にブロック歪み
が発生していない領域で高周波成分の損失による画質の
劣化が生ずるが、人間の視覚特性が低周波成分に大きく
依存していることを考えれば、ブロック歪みを取り除く
ことによる画質の改善ははるかに価値の高いものであ
る。
【0039】ところで、本発明の符号化対象となる係数
は、直流成分を含む4×4個の画素からなるブロック内
の係数で、フレーム内モードでは直流成分を含め、交流
成分を低い周波数成分から順にかつ使用する回線の通信
速度と要求される画質から決定される。
【0040】特に、「低い周波数成分から」という意味
は、図8(a)に示すCCITT勧告H.261の符号
化の時のジグザグスキャンの順序と同様に、図8(b)
に示すようにジグザグスキャンの順序と解釈してもよい
が、直流成分から各交流成分の距離が短い順序、例えば
図8(c)に示す直流成分からの距離の2乗テーブルに
基づく順序と解釈してもよい。
【0041】但し、直線成分からの距離で決める場合、
CCITT勧告H.261との互換性のために、図9
((a)〜(f)はそれぞれpが6,8,9,11,1
3,15の場合について、8×8ブロックの内の直流成
分を含む1/4ブロックのみをを示す)に示すように、
符号化の順番をジグザグスキャンの番号の昇順とし、符
号化対象外の周波数成分もゼロランレングスにカウント
して符号化する。
【0042】また、非常に高い圧縮率が要求される場合
には、2つの色差成分について、直流成分のみ符号化す
るようにしてもよい。人間の視覚特性は低周波成分に大
きく依存しているだけでなく、輝度成分に大きく依存し
ているので、輝度成分の低周波成分が保存されていれ
ば、ブロック歪みはある程度抑制可能である。これによ
り、フレーム内モードでは固定圧縮率となり、フレーム
間モードでも直流成分だけの符号化となるので、符号レ
ートの制御が容易になる。このように直流成分だけを求
める場合は、DCT変換においても、そのブロック内の
全画素値の加算だけの演算量で行えるので、演算量を少
なくすることができる。
【0043】図10はCCITT勧告H.261に準拠
した、本発明に係る画像データ符号化方法を用いた符号
化装置として動画像符号化装置の具体的な構成を示すブ
ロック回路図である。
【0044】図10において、1はビデオ信号入力端
子、2は差分画像を得るための差分処理部、3は2次元
離散コサイン変換を行うDCT変換部、4は量子化部、
5は本発明の最終的な出力である可変長符号処理を行う
符号化部、6は可変長符号と画像データに関する制御情
報等との多重化出力を行うビデオ信号マルチプレクサ
(MPX)部である。
【0045】また、7は差分画像処理用の逆量子化部、
8は2次元逆離散コサイン変換を行う逆DCT変換部、
9は次回の差分処理のための画像を更新する画像加算処
理部、10は9の処理で得られた画像を保持する差分画
像処理用メモリ、11は全体の符号量、符号化方式等を
制御する符号化制御部である。
【0046】この実施例では差分画像を用いず、入力画
像そのものを符号化するいわゆるフレーム内モードと、
直前の画像の復号化画像との差分を符号化するいわゆる
フレーム間モードを実現している。これらのモードの切
り替えは、マクロブロック毎に差分画像を求め、その時
の直流成分の値によって行うものとする。
【0047】すなわち、あるマクロブロックの6つのブ
ロックの内のあるブロックを最初にフレーム内モードで
図11(a)に示すようにDCT変換、量子化、符号化
したとする。次に取り込んだ画像の対応するブロックが
全く前の画像と同じであった場合、この差分画像の変換
後の係数は、前にフレーム内モードで符号化した低周波
成分p個の値が全て0になる。このため、フレーム間モ
ードとして符号化し、図11(b)に示すように解像度
を上げるためにr個だけを符号化してもよい。また、符
号化効率を優先してこのブロックのデータをH.261
に規定されているように符号化しなくてもよい。尚、図
11(a)、(b)において、k=10、p=6であ
り、×は0でない係数を示している。
【0048】問題は、前述の取り込んだ画像の対応する
ブロックが全く前の画像と大幅に異なり、差分画像の変
換後の係数の低周波成分に大きな値を持つ場合である
が、この場合は2つの対応が考えられる。1つ目は、図
12(a)に示すように、フレーム間モードのまま差分
画像の直流成分を含む低周波成分p個だけを符号化する
方法である。2つ目は、図12(b)に示すように、フ
レーム内モードに切り替え、前述の取り込んだ画像をそ
のまま差分を取らずにフレーム内モードとして処理する
ことも可能である。尚、図12(a)、(b)におい
て、k=10、p=6、r=4であり、×は0でない係
数を示している。
【0049】但し、H.261の規格に準拠している場
合は、フレーム内/フレーム間モードの切り替えはマク
ロブロック単位であるので、1つのブロックの差分画像
の評価だけでは行えず、6つのブロックの低周波成分を
総合的に評価して切り替えることが必要である。
【0050】上記構成において、まずフレーム内モード
では、ビデオ信号入力端子1から入力される8×8画素
からなるブロックに分割された画像データは順次DCT
変換部3で周波数成分の係数に変換され、量子化部4で
量子化された後、符号化部5で可変長符号化される。可
変長符号は符号化制御部11からの出力である量子化情
報、フレーム内/フレーム間モードの識別フラグ等の制
御情報と共にビデオ信号マルチプレクサ部6を介して出
力される。
【0051】また、量子化部4から出力される量子化係
数は同時に逆量子化部7へ送られ、逆量子化されてコサ
イン変換係数となる。このコサイン変換係数は逆DCT
変換部8に送られ、ここで符号化された画像と同一の再
現画像のデータが得られる。この再現画像データは、フ
レーム内モードでは画像加算処理部9の処理は行わられ
ず、差分画像処理用メモリ10に次回の差分処理用とし
て保存される。
【0052】一方、フレーム間モードでは、ビデオ信号
入力端子1から入力される8×8画素からなるブロック
に分割された画像データは、順次、差分処理部2でメモ
リ10からの前回の再現画像データと差分処理される。
この差分データはDCT変換部3で周波数成分の係数に
変換され、量子化部4で量子化された後、符号化部5で
可変長符号化される。可変長符号は符号化制御部11か
らの出力である量子化情報、フレーム内/フレーム間モ
ードの識別フラグ等の制御情報と共にビデオ信号マルチ
プロクサ部6を介して出力される。
【0053】また、量子化部4から出力される量子化係
数は同時に逆量子化部7に送られ、そこで逆量子化され
たコサイン変換係数は逆DCT変換部8に送られ、ここ
で符号化された差分画像と同一の再現差分画像のデータ
が得られる。この再現差分画像データは画像加算処理部
9で前回の差分処理に使われた差分画像データと加算
後、差分画像処理用メモリ10に次回の差分処理用とし
て保存される。
【0054】ここで、同一フレームの全マクロブロック
に対する量子化特性情報には単一の値を適用する。これ
により、量子化特性情報の頻繁な変更に伴う符号レート
の低下やその変更判断に伴う演算の増加を抑え、画面内
の画質のばらつきを抑制することができる。
【0055】図13は図10に示した動画像符号化装置
で生成された符号化データから原画像を復号する動画像
復号化部の具体的な構成を示すブロック回路図である。
図13において、21は可変長符号と画像データに関す
る制御情報等との分離出力を行うビデオ信号デマルチプ
レクサ(DMPX)部、22は可変長符号の復号化部、
23は逆量子化部、24は2次元逆離散コサイン変換を
行う逆DCT変換部、25は最終的な復号化された画像
を出力するビデオ出力端子、26はフレーム間モードの
ときに差分画像を処理する画像加算処理部、27はフレ
ーム間モード用の画像を保存する差分画像処理用メモ
リ、28は復号化処理を制御する復号化制御部である。
【0056】上記構成において、ビデオ信号デマルチプ
レクサ部21で分離出力された画像データに関する制御
情報等は復号化制御部28に出力される。この復号化制
御部28から、量子化レベルの情報は逆量子化部23へ
送られる。また、フレーム内/フレーム間モードの識別
フラグ等の制御情報は復号化された画像の差分処理の制
御に使われる。
【0057】復号化部22には可変長符号データが入力
され、そこで復号化された後、8×8画素からなるブロ
ック毎に順に逆量子化部23へ送られる。ここで逆量子
化されたコサイン変換係数は逆DCT変換部24に送ら
れ、2次元逆離散コサイン変換によって復号化された再
現画像のデータが得られる。
【0058】逆DCT変換部24から出力された再現画
像データは、フレーム内モードの場合、最終結果として
ビデオ出力端子25から出力されると同時に、フレーム
間モードのために差分画像処理用メモリ27に保存され
る。このとき、画像加算処理部26は復号化制御部28
からの信号によって動作しない。
【0059】フレーム間モードの場合は、まず再現画像
データは画像加算処理部26で差分画像処理用メモリ2
7に保存されている画像データと加算され、最終的に再
現された画像のデータとして差分画像処理用メモリ27
に保存されると共に、ビデオ出力端子25から出力され
る。
【0060】以上説明してきたように本発明では、CC
ITT勧告H.261に規定される限られた符号レート
内であっても、従来方式でブロック歪みが目につく符号
レートの画像に適用することで、圧縮率を保ったまま、
DCTの演算量を大幅に減らすと共に、ブロック歪みの
低減を実現することができる。
【0061】また、色差成分は直流成分だけに限定する
ことにより、符号レートの向上や制御が容易に実現でき
る。さらに、同一フレームの全マクロブロックに対する
量子化特性情報に単一の値が適用することにより、量子
化特性情報の頻繁な変更に伴う符号レートの低下やその
変更判断に伴う演算の増加を抑え、画面内の画質のばら
つきも抑制することが実現できる。
【0062】その他、予め決められた符号化する係数を
その値がゼロであるかどうかにかかわらず符号化するこ
とによって、符号化しないことによりさらに符号化効率
を高めることが可能である。但し、この場合はH.26
1との互換性が失われる。
【0063】このように、本発明によって、直交変換で
の大幅な演算量の低減により、従来実用化時に問題とな
っていたハードウェアコストの大幅な低減を可能とし、
かつ画質の改善、符号化効率の向上を実現することがで
きる。本発明は上記実施例に限定されるものではなく、
本発明の要旨を変更しない範囲で種々変形しても実施可
能であることはいうまでもない。
【0064】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、CC
ITT勧告H.261に規定される限られた符号レート
内であっても、圧縮率を保ったまま、DCT変換、量子
化、符号化の演算量を大幅に減らすと共にブロック歪み
を低減することができ、また符号レートの向上や制御を
容易に実現でき、しかも量子化特性情報の頻繁な変更に
伴う符号レートの低下やその変更判断に伴う演算の増加
を抑え、画面内の画質のばらつきも抑制することのでき
る画像データ符号化方法及びこの方法を用いた画像デー
タ符号化装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る画像データ符号化方法の一実
施例として基本的なの処理の流れを示す図である。
【図2】 同実施例において、2次元DCT変換過程の
動作を説明するための概念図である。
【図3】 同実施例において、符号化時に予め決められ
た個数の変換係数を取り出す場合の処理動作を示す概念
図である。
【図4】 同実施例において、量子化時に予め決められ
た個数の変換係数を取り出す場合の処理動作を示す概念
図である。
【図5】 同実施例において、DCT変換時に予め決め
られた個数の変換係数を取り出す場合の処理動作を示す
概念図である。
【図6】 同実施例において、DCT変換時に予め決め
られた個数の変換係数を取り出し、さらに量子化時に予
め決められた個数の変換係数を取り出す場合の処理動作
を示す概念図である。
【図7】 同実施例において、2次元DCT変換過程で
効率良く所望の変換係数を求める演算方法を説明するた
めの概念図である。
【図8】 同実施例において、DCTの符号化する周波
数成分の決め方を説明するための図である。
【図9】 同実施例において、直流成分からの距離によ
るDCTの符号化する周波数成分の決め方と符号化の順
番の例を示す図である。
【図10】 本発明に係る画像データ符号化方法を用い
た符号化装置として動画像符号化装置の具体的な構成を
示すブロック回路図である。
【図11】 同実施例において、フレーム内モードとフ
レーム間モードの切り替え及び符号化処理内容を説明す
るための図である。
【図12】 同実施例において、差分画像の変換後の係
数の低周波成分に大きな値を持つ場合の対応を説明する
ための図である。
【図13】 図10に示した動画像符号化装置で生成さ
れた符号化データから原画像を復号する動画像復号化部
の具体的な構成を示すブロック回路図である。
【符号の説明】 S1…2次元DCT変換過程、S11…水平方向1次元
DCT変換過程、S12…垂直方向1次元DCT変換過
程、S2…量子化過程、S3…符号化過程、1…ビデオ
信号入力端子、2…差分処理部、3…DCT変換部、4
…量子化部、5…符号化部、6…ビデオ信号マルチプレ
クサ(MPX)部、7…逆量子化部、8…逆DCT変換
部、9…画像加算処理部、10…差分画像処理用メモ
リ、11…符号化制御部、21…ビデオ信号デマルチプ
レクサ(DMPX)部、22…復号化部、23…逆量子
化部、24…逆DCT変換部、25…ビデオ出力端子、
26…画像加算処理部、27…差分画像処理用メモリ、
28…復号化制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03M 7/36 9382−5K H04N 1/41 B 11/04 Z 9185−5C

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画像を一辺が8画素の正方形ブロック
    に分割したブロック画像を順次入力し、ブロック内の6
    4個の画素の階調値に2次元の離散コサイン変換を施し
    て、各ブロック画像の直流成分とそれに続く低周波成分
    からなる交流成分の変換係数を求める変換係数演算過程
    と、 この過程で得られる各ブロック画像の変換係数を量子化
    する量子化過程と、 この過程で量子化された変換係数のうち、一辺が4個の
    直流成分の変換係数を含む正方形ブロック内の予め決め
    られたk個(但しkは1以上16以下の整数)以外の量
    子化された係数に0以外の値を有する係数が少なくとも
    1個以上存在するブロックについて、前記の予め決めら
    れた係数k個の変換係数だけを選択して符号化する符号
    化過程とを具備し、 さらに、入力画像そのものを符号化処理するフレーム内
    モードと、フレーム直前の画像の復号化画像との差分を
    符号化処理するフレーム間モードを備え、 フレーム内モードでは、予め決められた変換係数k個
    (但しこの場合のkはm×m−1以下の整数)の内、直
    流成分とそれに続く低周波数成分からなる交流成分の変
    換係数計p個(但しpは1以上、k以下の整数)だけを
    処理し、 フレーム間モードでは、フレーム内モードでの処理に加
    えて前記pがk未満の整数の時で、p個の量子化後の値
    を入力として関数またはテーブルによって変換された値
    が特定範囲内にある場合に、p個以外の変換係数r個
    (但しr=k−pなる整数)だけを処理することを特徴
    とする画像データ符号化方法。
  2. 【請求項2】 前記量子化過程は、前記変換係数演算過
    程で求められた変換係数のうち、一辺が4個の直流成分
    の変換係数を含む正方形ブロック内の予め決められたk
    個(但しkは1以上16以下の整数)以外の量子化され
    た係数に0以外の値を有する係数が少なくとも1個以上
    存在するブロックについて、前記の予め決められた係数
    k個の変換係数だけを選択して量子化し、 前記符号化過程は、前記量子化過程で選択的に量子化さ
    れるk個の変換係数を符号化することを特徴とする請求
    項1記載の画像データ符号化方法。
  3. 【請求項3】 前記変換係数演算過程は、前記符号化過
    程で選択されるk個の変換係数だけを求める2次元離散
    コサイン変換を施し、 前記量子化過程、符号化過程は、それぞれ前記変換係数
    演算過程で選択されたk個の変換係数についてのみ処理
    を行うことを特徴とする請求項1記載の画像データ符号
    化方法。
  4. 【請求項4】 前記原画像が輝度成分と2つの色差成分
    からなるカラー画像であるとき、2つの色差成分につい
    ては2次元離散コサイン変換の直流成分の変換係数各1
    個だけを処理することを特徴とする請求項1、2、3い
    ずれか記載の画像データ符号化方法。
  5. 【請求項5】 原画像を一辺が8画素の正方形ブロック
    に分割したブロック画像を順次入力し、ブロック内の6
    4個の画素の階調値に2次元の離散コサイン変換を施し
    て、各ブロック画像の直流成分とそれに続く低周波成分
    からなる交流成分の変換係数を求める変換係数演算部
    と、 この変換係数演算部で得られる各ブロック画像の変換係
    数を量子化する量子化部と、 この量子化部で量子化された変換係数のうち、一辺が4
    個の直流成分の変換係数を含む正方形ブロック内の予め
    決められたk個(但しkは1以上16以下の整数)以外
    の量子化された係数に0以外の値を有する係数が少なく
    とも1個以上存在するブロックについて、前記の予め決
    められた係数k個の変換係数だけを選択して符号化する
    符号化部とを具備し、 さらに、入力画像そのものを符号化処理するフレーム内
    モードと、フレーム直前の画像の復号化画像との差分を
    符号化処理するフレーム間モードを備え、 フレーム内モードでは、予め決められた変換係数k個
    (但しこの場合のkはm×m−1以下の整数)の内、直
    流成分とそれに続く低周波数成分からなる交流成分の変
    換係数計p個(但しpは1以上、k以下の整数)だけを
    処理し、 フレーム間モードでは、フレーム内モードでの処理に加
    えて前記pがk未満の整数の時で、p個の量子化後の値
    を入力として関数またはテーブルによって変換された値
    が特定範囲内にある場合に、p個以外の変換係数r個
    (但しr=k−pなる整数)だけを処理することを特徴
    とする画像データ符号化装置。
  6. 【請求項6】 前記量子化部は、前記変換係数演算部で
    求められた変換係数のうち、一辺が4個の直流成分の変
    換係数を含む正方形ブロック内の予め決められたk個
    (但しkは1以上16以下の整数)以外の量子化された
    係数に0以外の値を有する係数が少なくとも1個以上存
    在するブロックについて、前記の予め決められた係数k
    個の変換係数だけを選択して量子化し、 前記符号化部は、前記量子化部で選択的に量子化される
    k個の変換係数を符号化することを特徴とする請求項5
    記載の画像データ符号化装置。
  7. 【請求項7】 前記変換係数演算部は、前記符号化部で
    選択されるk個の変換係数だけを求める2次元離散コサ
    イン変換を施し、 前記量子化部、符号化部は、それぞれ前記変換係数演算
    部で選択されたk個の変換係数についてのみ処理を行う
    ことを特徴とする請求項5記載の画像データ符号化装
    置。
  8. 【請求項8】 前記原画像が輝度成分と2つの色差成分
    からなるカラー画像であるとき、2つの色差成分につい
    ては2次元離散コサイン変換の直流成分の変換係数各1
    個だけを処理することを特徴とする請求項5、6、7い
    ずれか記載の画像データ符号化装置。
JP6146562A 1994-06-28 1994-06-28 画像データ符号化方法及びその装置 Pending JPH0818956A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020097427A (ko) * 2001-06-21 2002-12-31 (주)씨앤에스 테크놀로지 저전력 idct를 이용한 영상 압축 및 복원 시스템
CN100370834C (zh) * 2005-08-08 2008-02-20 北京中星微电子有限公司 多模图像编解码芯片中的系数缩放计算模块

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