JPH0818968A - 画像データ符号化/復号化方法及び装置 - Google Patents

画像データ符号化/復号化方法及び装置

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JPH0818968A
JPH0818968A JP6146561A JP14656194A JPH0818968A JP H0818968 A JPH0818968 A JP H0818968A JP 6146561 A JP6146561 A JP 6146561A JP 14656194 A JP14656194 A JP 14656194A JP H0818968 A JPH0818968 A JP H0818968A
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JP6146561A
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English (en)
Inventor
Ryoichi Komai
良一 駒井
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INTETSUKUSU CORP KK
Original Assignee
INTETSUKUSU CORP KK
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Publication date
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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】簡易な手法で圧縮率の増大に伴うブロック歪み
を低減すると共に演算量を飛躍的に低減することができ
る画像データ符号化方法の提供にある。 【構成】原画像から切り出されたn×n画素ブロック画
像を、2次元DCT変換過程S1で、水平方向1次元D
CT変換(S11)、垂直方向1次元DCT変換(S1
2)を施し、これによって得られた直流成分及び交流成
分の変換係数のうち、直流成分補正過程S2で、色変更
がある場合には直流成分の係数を補正した後、交流成分
の変換係数と共に量子化過程S3で量子化し、符号化過
程S4で可変長符号化する。このとき、少なくとも符号
化過程S4で直流成分の変換係数を含むm×m(m<
n)個の正方形ブロック内から予め決められたk(k<
m)個の変換係数だけを選択して符号化することで演算
回数を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送信側で入力画像を直
交変換した後、量子化、符号化して伝送し、受信側で復
号化、逆量子化、逆直交変換を施して画像を再生する画
像データ符号化/復号化技術に係り、特に、多値画像や
カラー画像を低コストかつ高速に蓄積、伝送可能な画像
データ符号化/復号化方法と画像データ符号化/復号化
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビ電話、テレビ会議システム等のよ
うに符号レートが制限されているシステムや、パーソナ
ルコンピュータ等でCD−ROM等の記録媒体に記録さ
れた画像の編集処理をソフトウェア処理によって実行す
るビデオシステムにあっては、数値データや文字データ
と比べて情報量が桁違いに大きい多値画像やカラー画像
のデータを低コストかつ高速に蓄積、伝送できるように
することが要求される。このような要求から、従来より
種々の画像データ圧縮化技術が提案されており、中でも
画像データ符号化による圧縮方法の開発が盛んに行われ
ている。
【0003】画像データ符号化方法は、既に国際的に標
準化されつつある。特に、静止画符号化としてISO
(International Organization for Standard )109
18−1に規定されるJPEG(Joint Photographic E
xperts Group)DRAFT INTERNATIONAL STANDARD/CCI
TT(The International Telegragh and Telephone Co
nsul)勧告T.81、通信用符号化として規定されるC
CITT勧告H.261、蓄積用符号化としてISO・
CD−13818に規定されるMPEG(MovingPictur
e Experts Group)が国際標準として知られている。
【0004】これらはいずれも直交変換の一種である2
次元の離散コサイン変換(DiscreteCosine Transform
、以下、略してDCTと称する)を用いた符号化方法
を規定している。上記2次元DCTは (1)式によって定
義される。尚、2次元逆DCTは (2)式によって定義さ
れる。
【0005】
【数1】
【0006】ここで、2次元DCTは離散的であるが、
1次元のDCTを水平、垂直方向に分離して実行可能で
ある。そこで、一般には、図9(a)に示すように水平
方向の一次元DCTをn(図ではn=8)回繰り返し
て、図9(b)に示す一次元DCTの変換係数を得た
後、図9(c)に示すように垂直方向の一次元DCTを
n回繰り返すことで、最終的に図9(d)に示す二次元
DCTの変換係数を得ている。
【0007】また、画像がカラーの場合、その色の調整
については、復号画像を表示する表示装置に備わってい
る輝度、色相、彩度等の調整機能を用いたり、復号化後
の画像に対して1画素毎に色変更を指定するデータを加
えることによって行っている。
【0008】一方、DCTの演算量は一般に負荷が大き
いことが知られている。このため、従来より、William
B.Pennebaker,Joan L.Mitchell 共著「JPEG−STIL
L IMAGE DATA COMPRESSION STANDARD 」(p.39-64 Van
Nostrand Reinhold 出版 1993 )に見られるような各種
のDCT高速化方法が提案されている。
【0009】しかしながら、上記のようにDCTを使っ
た従来の画像データ符号化方法及びこの方法を用いた画
像データ符号化装置では、圧縮率を上げていくと、DC
Tの処理対象となっているブロック内で画素間の相関が
高まるため、階調変化の緩やかな領域でブロックの境界
が見える「ブロック歪み」と呼ばれる画質の劣化が発生
するという問題を有している。
【0010】また、昨今提案されているDCTの高速化
手法を使用した場合でも、わずか8×8画素のブロック
のDCTを実行するには少なくとも400回以上の乗
算、加減算が必要となるため、実際の応用製品、装置に
はDCT用のハードウェア(LSI化されたチップ等)
が使われており、これがコスト増の要因になっている。
【0011】さらに、圧縮率を上げていった場合に、有
効な係数が少ない場合には、圧縮データを占めるゼロラ
ンレングスコード、EOB(End Of BLock)コードの比
率が相対的に上昇してしまい、これが符号化効率を妨げ
る要因となっている。
【0012】カラー画像の場合、従来の色調整方法で
は、表示装置にコスト上昇をもたらし、特に1画素毎に
色変更を加える場合には大幅な演算量の増大を招いてい
る。尚、JPEGのプログレッシブモードのスペクトラ
ルセレクション(SpectralSelection)「Information t
echnology - Digital compression and coding ofconti
nuous-tone still images - 」(DRAFT INTERNATIONAL
STANDARD ISO/IECDIS 10918-1のAnnex G )には、予め
決められた周波数帯ごとに符号化していくDCT方法が
規定されている。
【0013】しかしながら、この方法はスペクトラルセ
レクションが全ての有効な周波数成分を符号化すること
を前提とし、これによって通信等でのオペレータの心理
的負担を軽減することを目的とするものであって、DC
Tの演算量の低減及び画質の改善を目的としたものでは
ない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、画
像データの圧縮に用いる従来のDCTによる画像データ
符号化/復号化方法及びこの方法に基づく画像データ符
号化/復号化装置では、圧縮率の増大に伴ってブロック
歪みが発生するという問題、従来の高速化方法を持って
しても演算量が膨大なためDCT専用のハードウェアが
必要となり、コスト増を免れないという問題、有効な変
換係数が少ない場合に符号化効率が低いという問題、カ
ラー画像の場合に色調整情報の付加が多大な演算量の増
大を招くという問題を有している。
【0015】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、簡易な手法で圧縮率の増大に伴うブロック
歪みを低減すると共に演算量を飛躍的に低減することが
でき、コスト増を最小限に抑えて、有効な変換係数が少
ない場合でも符号化効率が高く、カラー画像の場合で
も、少ない演算量で色調整が可能な画像データ符号化/
復号化方法及びこの方法を用いた画像データ符号化/復
号化装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る画像データ符号化方法は、原画像を一辺
がn(但しnは8以上の整数)画素の正方形ブロックに
分割したブロック画像を順次入力し、ブロック内のn×
n個の画素の階調値に2次元直交変換を施して、各ブロ
ック画像の直流成分とそれに続く低周波成分からなる交
流成分の変換係数を求める変換係数演算過程と、この過
程で得られる各ブロック画像の変換係数を量子化する量
子化過程と、この過程で量子化された変換係数を符号化
する符号化過程とを備え、一辺がm個(但しmは1以上
(n+1)/2以下の整数)の直流成分の変換係数を含
む正方形ブロック内の予め決められたk個(但しkは1
以上m×m以下の整数)の変換係数だけを選択して量子
化、符号化する、あるいは2次元直交変換して求めるよ
うにしたことを特徴とする。
【0017】また、本発明に係る画像データ復号化方法
は、原画像を一辺がn(但しnは8以上の整数)画素の
正方形ブロックに分割した各ブロック画像について2次
元直交変換、量子化、符号化を施して得られる符号化デ
ータのうち、一辺がm個(但しmは1以上(n+1)/
2以下の整数)の直流成分の変換係数を含む正方形ブロ
ック内の予め決められたk個(但しkは1以上m×m以
下の整数、mは1以上(n+1)/2以下の整数)の符
号化データを順次入力して復号化する復号化過程と、こ
の過程で得られるk個の復号化データを逆量子化する逆
量子化過程と、この過程で得られるk個の逆量子化デー
タについて逆2次元直交変換を施して原画像を再生する
画像再生過程とを具備することを特徴とする。
【0018】一方、本発明に係る画像データ符号化装置
は、原画像を一辺がn(但しnは8以上の整数)画素の
正方形ブロックに分割したブロック画像を順次入力し、
ブロック内のn×n個の画素の階調値に2次元直交変換
を施して、各ブロック画像の直流成分とそれに続く低周
波成分からなる交流成分の変換係数を求める変換係数演
算部と、この演算部で得られる各ブロック画像の変換係
数を量子化する量子化部と、この量子化部で量子化され
た変換係数を符号化する符号化部とを備え、一辺がm個
(但しmは1以上(n+1)/2以下の整数)の直流成
分の変換係数を含む正方形ブロック内の予め決められた
k個(但しkは1以上m×m以下の整数)の変換係数だ
けを選択して量子化、符号化する、あるいは2次元直交
変換して求めるようにしたことを特徴とする。
【0019】また、本発明に係る画像データ復号化装置
は、原画像を一辺がn(但しnは8以上の整数)画素の
正方形ブロックに分割した各ブロック画像について2次
元直交変換、量子化、符号化を施して得られる符号化デ
ータのうち、一辺がm個(但しmは1以上(n+1)/
2以下の整数)の直流成分の変換係数を含む正方形ブロ
ック内の予め決められたk個(但しkは1以上m×m以
下の整数、mは1以上(n+1)/2以下の整数)の符
号化データを順次入力して復号化する復号化部と、この
復号化部で得られるk個の復号化データを逆量子化する
逆量子化部と、この逆量子化部で得られるk個の逆量子
化データについて逆2次元直交変換を施して原画像を再
生する画像再生部とを具備することを特徴とする。
【0020】
【作用】上記画像データ符号化方法/装置では、原画像
を一辺がn(但しnは8以上の整数)画素の正方形ブロ
ックに分割したブロック画像について、ブロック内のn
×n個の画素の階調値に2次元直交変換を施して、各ブ
ロック画像の直流成分とそれに続く低周波成分からなる
交流成分の変換係数を求め、これによって得られる各ブ
ロック画像の変換係数を量子化し、量子化された変換係
数のうち、一辺がm個(但しmは1以上(n+1)/2
以下の整数)の直流成分の変換係数を含む正方形ブロッ
ク内の予め決められたk個(但しkは1以上m×m以下
の整数)の変換係数だけを選択して量子化、符号化す
る、あるいは2次元直交変換して求めるようにしてい
る。
【0021】また、本発明に係る画像データ復号化方法
/装置では、上記画像データ符号化方法/装置で作成さ
れた符号化データを順次入力して復号化し、これによっ
て得られるk個の復号化データを逆量子化し、このk個
の逆量子化データについて逆2次元直交変換を施すこと
で原画像を再生するようにしている。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て詳細に説明する。図1は本発明に係る画像データ符号
化方法の基本的な処理の流れを示すもので、ここではn
=8として、原画像を8×8画素の正方形ブロックに分
割した場合を想定し、さらにm=4として、直流成分を
含む予め決められた求める変換係数を4×4画素からな
る正方形ブロックから取り出す場合を想定している。
【0023】まず最初に、原画像から切り出された8×
8画素からなるブロック画像は、2次元DCT変換過程
S1において、水平方向1次元DCT変換過程S11で
水平方向の1次元DCT変換が施された後、垂直方向1
次元DCT変換過程S12で垂直方向の1次元DCT変
換が施されて、1個の直流成分(DC)の係数(ブロッ
ク画像の画素平均値)と8×8−1=63個の交流成分
(AC)の係数に変換される。
【0024】次に、2次元DCT変換過程S1によって
得られた直流成分の変換係数については、直流成分補正
過程S2にて、色変更がある場合には予め求められた変
換テーブルあるいは変換用関数に基づいて直流成分の係
数補正が行われる。
【0025】直流成分補正過程S2を経た直流成分の変
換係数及び2次元DCT変換過程S1で得られた交流成
分の変換係数は量子化過程S3で量子化され、最後に符
号化過程S4で可変長符号化が施される。
【0026】上記のような処理過程を備える画像データ
符号化方法について、さらに具体的に説明する。まず、
2次元DCT変換過程S1の水平方向1次元DCT変換
過程S11では、8×8画素からなるブロック画像につ
いて、図2(a)に示すように水平方向の1次元DCT
を8回繰り返す。これによって、図2(b)に示すよう
に、8水平ラインの直流成分の係数DC及びそれに続く
交流成分の係数AC1〜AC7からなる水平方向の1次
元DCT変換係数によるブロック画像が求まる。
【0027】次に、垂直方向1次元DCT変換過程S1
2では、S11で求めたブロック画像について、図2
(c)に示すように垂直方向の1次元DCTを8回繰り
返す。これによって、図2(d)に示すように、全画素
の直流成分の係数DCと水平、垂直方向に続く交流成分
AC01〜AC77からなる2次元DCT変換係数によ
るブロック画像が求まる。
【0028】このようにして求められたブロック画像
は、直流成分補正過程S2で適宜直流成分の係数補正が
施された後、量子化過程S3で各変換係数が量子化さ
れ、符号化過程S4で可変長符号化される。
【0029】ここで、従来の画像データ符号化方法で再
生画像にブロック歪みの領域が発生するのは、ブロック
内の画素値が比較的緩やかに変化している場合に低周波
成分が量子化によって失われたためと考えられる。
【0030】そこで、本発明では、ブロック内の画素値
が比較的緩やかに変化している場合、その画像領域で低
周波成分が失われないような値で量子化を行い、かつ符
号化する係数の数を減らすことによって従来の画像デー
タ符号化方法と同等の圧縮率を達成する。勿論、この処
理により高周波成分の損失による画質劣化が発生する
が、人間の視覚特性が低周波成分に大きく依存している
ことを考えれば、ブロック歪みを取り除くことによる画
質の改善ははるかに価値の高いものである。
【0031】まず、量子化過程S3で量子化された変換
係数のうち、直流成分の変換係数を含む4×4個の正方
形ブロック内から予め決められたk=10個の変換係数
だけを選択して符号化する。これにより、符号化演算回
数を低減することができる。このとき、選択する変換係
数は直流成分の変換係数1個とそれに続く低周波成分9
個とする。
【0032】例えば、2次元DCT変換過程S1で図3
(a)に示すような2次元DCT変換結果が得られた場
合、量子化過程S3では図3(b)に示すように全ての
係数を量子化するが、符号化過程S4では図3(c)中
網点で示す部分の係数のみ符号化する。尚、図3におい
て、×は0でない係数を示している。
【0033】また、量子化過程S3の段階で、2次元D
CT変換結果から直流成分の変換係数を含む4×4個の
正方形ブロック内の予め決められたk=10個の変換係
数だけを選択して量子化し、その量子化された係数のみ
符号化処理すれば、量子化、符号化の演算回数を共に低
減することができる。この場合も、選択する変換係数は
直流成分の変換係数1個とそれに続く低周波成分9個と
する。
【0034】例えば、2次元DCT変換過程S1で図4
(a)に示すような2次元DCT変換結果が得られた場
合、量子化過程S3、符号化過程S4では、それぞれ図
4(b),(c)に示すように、図中網点で示す部分の
係数のみ量子化、符号化を行う。尚、図4においても、
×は0でない係数を示している。
【0035】さらに、2次元DCT変換過程S1の段階
で、直流成分の変換係数を含む4×4個の正方形ブロッ
ク内の予め決められたk=10個の変換係数だけが求ま
るように2次元DCT変換し、その変換係数ブロック画
像を量子化し、符号化処理すれば、2次元DCT変換、
量子化、符号化の各演算回数を全て低減することができ
る。この場合も、選択する変換係数は直流成分の変換係
数1個とそれに続く低周波成分9個とする。
【0036】例えば、2次元DCT変換過程S1で、図
5(a)に示すように図中網点で示す部分の係数のみを
求め、量子化過程S3、符号化過程S4で、それぞれ図
5(b),(c)に示すように、図中網点で示す部分の
係数のみ量子化、符号化を行う。尚、図5においても、
×は0でない係数を示している。
【0037】また、2次元DCT変換過程S1の段階
で、直流成分の変換係数を含む4×4個の正方形ブロッ
ク内の予め決められたk=10個の変換係数だけが求ま
るように2次元DCT変換した後、その変換係数ブロッ
ク画像のうちのp=6個のみを量子化し、符号化処理す
るようにすれば、量子化、符号化の各演算回数をさらに
低減することができる。
【0038】例えば、2次元DCT変換過程S1で、図
6(a)に示すように図中網点で示す部分の係数のみを
求め、量子化過程S3、符号化過程S4で、それぞれ図
6(b),(c)に示すように、図中網点で示す部分の
係数のみ量子化、符号化を行う。尚、図6においても、
×は0でない係数を示している。
【0039】ここで、上記2次元DCT変換過程S1の
段階で変換係数の個数を制限する場合、図7に示すよう
な演算方法をとれば、効率良く所望の変換係数を求める
ことができる。
【0040】まず、水平方向1次元DCT変換過程S1
1で、8×8画素からなるブロック画像について、図7
(a)に示すように水平方向の1次元DCTを8回繰り
返す。このとき、図7(b)に示すように、8水平ライ
ンの直流成分の係数DC及びそれに続く3個の低周波成
分の係数AC1〜AC3からなる水平方向の1次元DC
T変換係数によるブロック画像を求める。
【0041】次に、垂直方向1次元DCT変換過程S1
2で、S11で求めたブロック画像について、図7
(c)に示すように垂直方向の1次元DCTを4回繰り
返す。このとき、図7(d)に示すように、全画素の直
流成分の係数DCと水平、垂直方向に続く3個の低周波
成分AC01〜AC33からなる2次元DCT変換係数
によるブロック画像を求める。このようにして得られた
4×4個の変換係数のうち、予め決められたk=10個
の変換係数だけを選択的に導出する。
【0042】このような演算方法をとれば、図7を図2
と比較することで明らかなように、最終的に得られる1
0個の符号化データを劣化させることなく、DCT変換
の演算回数を大幅に低減することができる。
【0043】ところで、2次元DCT変換係数のうち、
直流成分の係数DCはそのブロック内の全ての画素値の
平均と考えられるので、直流成分の係数値を変更するだ
けで、そのブロック全体の輝度、色が変更可能である。
【0044】したがって、直流成分補正過程S2におい
て、演算量のわずかな追加で、画像全体または特定のブ
ロックだけの直流成分の変更により、画像の一部の領域
の輝度、色変更が可能となる。特に画像がカラーで1つ
の輝度成分と2つの色差成分からなる場合は、輝度成分
の直流成分の変更は明るさの変化として反映される。
【0045】このとき、2つの色差成分の直流成分をC
1,C2とすると、色相θ、彩度rはそれぞれ (3)式、
(4)式で定義することができ、色差成分の変更によっ
て、人間にとって理解が容易な色相、彩度による色変更
が可能となる。
【0046】
【数2】
【0047】符号化過程S4では、可変長符号化の一種
であるハフマンコード(Huffman code)を用いる。国際
標準との互換性を考慮しない場合には、さらに符号化効
率を高めることが可能である。
【0048】本発明の画像データ符号化方法のように、
予めDCT変換を行って求める係数、量子化及び符号化
する係数が決まっている場合には、符号化を行わない係
数のゼロランレングス符号化、及びブロック内の有効係
数が途中で終了したことを示すEOBコードを省くこと
によって、符号化効率を高めることができる。また、予
め決められた符号化する係数をその値がゼロであるかど
うかにかかわらず符号化することによって、ゼロランレ
ングスについては符号化しないようにすることにより、
さらに符号化効率を高めることが可能である。
【0049】図8は本発明に係る画像データ符号化方法
を用いた符号化装置として動画像符号化装置の具体的な
構成を示すブロック回路図である。図8において、1は
ビデオ信号入力端子、2は差分画像を得るための差分処
理部、3は2次元離散コサイン変換を行うDCT変換
部、4は量子化部、5は本発明の最終的な出力である可
変長符号化処理を行う符号化部、6は可変長符号と画像
データに関する制御情報等との多重化出力を行うビデオ
信号マルチプレクサ(MPX)部である。
【0050】また、7は差分画像処理用の逆量子化部、
8は2次元逆離散コサイン変換を行う逆DCT変換部、
9は次回の差分処理のための画像を更新する画像加算処
理部、10は9の処理で得られた画像を保持する差分画
像処理用メモリ、11は全体の符号量、符号化方式等を
制御する符号化制御部である。12はDCT変換部3で
得られる2次元DCT変換係数のうちの直流成分の係数
を色変更に応じて変換する直流成分補正部である。
【0051】この実施例では差分画像を用いず、入力画
像そのものを符号化するいわゆるフレーム内モードと、
直前の画像の復号化画像との差分を符号化するいわゆる
フレーム間モードを実現している。ここでは、フレーム
内符号化後、それに続く例えば10フレームは差分画像
を符号化するフレーム間モードを採用し、それ以後はこ
の手順を繰り返すこととする。
【0052】上記構成において、まずフレーム内モード
では、ビデオ信号入力端子1から入力される8×8画素
からなるブロックに分割された画像データは順次DCT
変換部3で周波数成分の係数に変換され、色変更がある
場合は直流成分補正部12で直流成分の係数が変更さ
れ、量子化部4で量子化された後、符号化部5で可変長
符号化される。可変長符号は符号化制御部11からの出
力である量子化情報、フレーム内/フレーム間モードの
識別フラグ等の制御情報と共にビデオ信号マルチプレク
サ部6を介して出力される。
【0053】また、量子化部4から出力される量子化係
数は同時に逆量子化部7へ送られ、逆量子化されてコサ
イン変換係数となる。このコサイン変換係数は逆DCT
変換部8に送られ、ここで符号化された画像と同一の再
現画像のデータが得られる。この再現画像データは、フ
レーム内モードでは画像加算処理部9の処理は行わられ
ず、差分画像処理用メモリ10に次回の差分処理用とし
て保存される。
【0054】これに続くフレーム間モードでは、ビデオ
信号入力端子1から入力される8×8画素からなるブロ
ックに分割された画像データは、順次、差分処理部2で
メモリ10からの前回の再現画像データと差分処理され
る。この差分データはDCT変換部3で周波数成分の係
数に変換され、量子化部4で量子化された後、符号化部
5で可変長符号化される。可変長符号は符号化制御部1
1からの出力である量子化情報、フレーム内/フレーム
間モードの識別フラグ等の制御情報と共にビデオ信号マ
ルチプロクサ部6を介して出力される。
【0055】また、量子化部4から出力される量子化係
数は同時に逆量子化部7に送られ、そこで逆量子化され
たコサイン変換係数は逆DCT変換部8に送られ、ここ
で符号化された差分画像と同一の再現差分画像のデータ
が得られる。この再現差分画像データは画像加算処理部
9で前回の差分処理に使われた差分画像データと加算
後、差分画像処理用メモリ10に次回の差分処理用とし
て保存される。
【0056】図9は図8に示した動画像符号化装置で生
成された符号化データから原画像を復号する動画像復号
化部の具体的な構成を示すブロック回路図である。図9
において、21は可変長符号と画像データに関する制御
情報等との分離出力を行うビデオ信号デマルチプレクサ
(DMPX)部、22は可変長符号の復号化部、23は
逆量子化部、24は直流成分補正部、25は2次元逆離
散コサイン変換を行う逆DCT変換部、26は最終的な
復号化された画像を出力するビデオ出力端子、27はフ
レーム間モードのときに差分画像を処理する画像加算処
理部、28はフレーム間モード用の画像を保存する差分
画像処理用メモリ、29は復号化処理を制御する復号化
制御部である。
【0057】上記構成において、ビデオ信号デマルチプ
レクサ部21で分離出力された画像データに関する制御
情報等は復号化制御部29に出力される。この復号化制
御部29から、量子化レベルの情報は逆量子化部23へ
送られる。また、フレーム内/フレーム間モードの識別
フラグ等の制御情報は復号化された画像の差分処理の制
御に使われる。
【0058】復号化部22には可変長符号データが入力
され、そこで復号化された後、8×8画素からなるブロ
ック毎に順に逆量子化部23へ送られる。ここで逆量子
化されたコサイン変換係数は逆DCT変換部25に送ら
れ、2次元逆離散コサイン変換によって復号化された再
現画像のデータが得られる。
【0059】尚、フレーム内モードで色変更が指定され
ている場合には、逆DCT変換部25に入る前に直流成
分補正部24によって変換係数のうちの直流成分の係数
のみ変更することで、輝度、色相、彩度の変更が可能と
なっている。
【0060】逆DCT変換部25から出力された再現画
像データは、フレーム内モードの場合、最終結果として
ビデオ出力端子26から出力されると同時に、フレーム
間モードのために差分画像処理用メモリ28に保存され
る。このとき、画像加算処理部7は復号化制御部29か
らの信号によって動作しない。
【0061】フレーム間モードの場合は、まず再現画像
データは画像加算処理部27で差分画像処理用メモリ2
8に保存されている画像データと加算され、最終的に再
現された画像のデータとして差分画像処理用メモリ28
に保存されると共に、ビデオ出力端子26から出力され
る。
【0062】以上説明してきたように、本発明では従来
方式でブロック歪みが目につく符号レートの画像に適用
し、圧縮率を保ったまま、DCTの演算量を大幅に減ら
すと共に、ブロック歪みの低減を実現する。
【0063】また、国際標準との互換性を考慮しない場
合には、本発明では予め符号化する係数が決まっている
ので、符号化を行わない係数のゼロランレングス符号化
及びブロック内有効係数が途中で終了したことを示すE
OBコードを省くことによって符号化効率を高めること
が可能である。また、予め決められた符号化する係数を
その値がゼロであるかどうかにかかわらず符号化するこ
とによって、符号化しないことによりさらに符号化効率
を高めることが可能である。
【0064】さらに、演算量のわずかな追加で、画像全
体または特定のブロックだけの直流成分の変更により、
画像の一部の領域の輝度、色変更が可能となる。このよ
うに、本発明によって色変更、直交変換での大幅な演算
量の低減により、従来実用化時に問題となっていたハー
ドウェアコストの大幅な低減を可能とし、かつ画質の改
善、符号化効率の向上を実現することができる。本発明
は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨
を変更しない範囲で種々変形しても実施可能であること
はいうまでもない。
【0065】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、簡易
な手法で圧縮率の増大に伴うブロック歪みを低減すると
共に演算量を飛躍的に低減することができ、コスト増を
最小限に抑えて、有効な変換係数が少ない場合でも符号
化効率が高く、カラー画像の場合でも、少ない演算量で
色調整が可能な画像データ符号化/復号化方法及びこの
方法を用いた画像データ符号化/復号化装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る画像データ符号化方法の一実
施例として基本的なの処理の流れを示す図である。
【図2】 同実施例において、2次元DCT変換過程の
動作を説明するための概念図である。
【図3】 同実施例において、符号化時に予め決められ
た個数の変換係数を取り出す場合の処理動作を示す概念
図である。
【図4】 同実施例において、量子化時に予め決められ
た個数の変換係数を取り出す場合の処理動作を示す概念
図である。
【図5】 同実施例において、DCT変換時に予め決め
られた個数の変換係数を取り出す場合の処理動作を示す
概念図である。
【図6】 同実施例において、DCT変換時に予め決め
られた個数の変換係数を取り出し、さらに量子化時に予
め決められた個数の変換係数を取り出す場合の処理動作
を示す概念図である。
【図7】 同実施例において、2次元DCT変換過程で
効率良く所望の変換係数を求める演算方法を説明するた
めの概念図である。
【図8】 本発明に係る画像データ符号化方法を用いた
符号化装置として動画像符号化装置の具体的な構成を示
すブロック回路図である。
【図9】 図8に示した動画像符号化装置で生成された
符号化データから原画像を復号する動画像復号化部の具
体的な構成を示すブロック回路図である。
【符号の説明】
S1…2次元DCT変換過程、S11…水平方向1次元
DCT変換過程、S12…垂直方向1次元DCT変換過
程、S2…直流成分補正過程、S3…量子化過程、S4
…符号化過程、1…ビデオ信号入力端子、2…差分処理
部、3…DCT変換部、4…量子化部、5…符号化部、
6…ビデオ信号マルチプレクサ(MPX)部、7…逆量
子化部、8…逆DCT変換部、9…画像加算処理部、1
0…差分画像処理用メモリ、11…符号化制御部、12
…直流成分補正部、21…ビデオ信号デマルチプレクサ
(DMPX)部、22…復号化部、23…逆量子化部、
24…直流成分補正部、25…逆DCT変換部、26…
ビデオ出力端子、27…画像加算処理部、28…差分画
像処理用メモリ、29…復号化制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/41 B

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画像を一辺がn(但しnは8以上の整
    数)画素の正方形ブロックに分割したブロック画像を順
    次入力し、ブロック内のn×n個の画素の階調値に2次
    元直交変換を施して、各ブロック画像の直流成分とそれ
    に続く低周波成分からなる交流成分の変換係数を求める
    変換係数演算過程と、 この過程で得られる各ブロック画像の変換係数を量子化
    する量子化過程と、 この過程で量子化された変換係数のうち、一辺がm個
    (但しmは1以上(n+1)/2以下の整数)の直流成
    分の変換係数を含む正方形ブロック内の予め決められた
    k個(但しkは1以上m×m以下の整数)の変換係数だ
    けを選択して符号化する符号化過程とを具備することを
    特徴とする画像データ符号化方法。
  2. 【請求項2】 前記量子化過程は、前記変換係数演算手
    段で求められた変換係数のうち、一辺がm個(但しmは
    1以上(n+1)/2以下の整数)の直流成分の変換係
    数を含む正方形ブロック内の予め決められたk個(但し
    kは1以上m×m以下の整数)の変換係数だけを選択し
    て量子化し、 前記符号化過程は、前記量子化過程で選択的に量子化さ
    れるk個の変換係数を符号化することを特徴とする請求
    項1記載の画像データ符号化方法。
  3. 【請求項3】 前記変換係数演算過程は、前記符号化過
    程で選択されるk個の変換係数だけを求める2次元直交
    変換を施し、 前記量子化過程、符号化過程は、それぞれ前記変換係数
    演算過程で選択されたk個の変換係数についてのみ量子
    化、符号化を行うことを特徴とする請求項1記載の画像
    データ符号化方法。
  4. 【請求項4】 前記符号化過程は、ゼロランレングスコ
    ード及びエンド・オブ・ブロックコードを使用すること
    なく、決められた変換係数のみを全て符号化するように
    したことを特徴とする請求項1記載の画像データ符号化
    方法。
  5. 【請求項5】 前記原画像が輝度成分と2つの色差成分
    からなるカラー画像であるとき、 さらに前記量子化過程または符号化過程に入力される各
    ブロック画像の変換係数のうち、直流成分の係数につい
    て予め求められた関数またはテーブルを使って任意の輝
    度、色相、彩度に相当する値に変換する直流成分変換過
    程を備えるようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    画像データ符号化方法。
  6. 【請求項6】 前記原画像が輝度成分のみからなるモノ
    クローム画像であるとき、 さらに前記量子化過程または符号化過程に入力される各
    ブロック画像の変換係数のうち、直流成分の係数につい
    て予め求められた関数またはテーブルを使って任意の輝
    度に相当する値に変換する直流成分変換過程を備えるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載の画像データ符
    号化方法。
  7. 【請求項7】 原画像を一辺がn(但しnは8以上の整
    数)画素の正方形ブロックに分割した各ブロック画像に
    ついて2次元直交変換、量子化、符号化を施して得られ
    る符号化データのうち、一辺がm個(但しmは1以上
    (n+1)/2以下の整数)の直流成分の変換係数を含
    む正方形ブロック内の予め決められたk個(但しkは1
    以上m×m以下の整数、mは1以上(n+1)/2以下
    の整数)の符号化データを順次入力して復号化する復号
    化過程と、 この過程で得られるk個の復号化データを逆量子化する
    逆量子化過程と、 この過程で得られるk個の逆量子化データについて逆2
    次元直交変換を施して原画像を再生する画像再生過程と
    を具備することを特徴とする画像データ復号化方法。
  8. 【請求項8】 前記原画像が輝度成分と2つの色差成分
    からなるカラー画像であるとき、 さらに、前記逆量子化過程または画像再生過程に入力さ
    れるk個の復号化データまたは逆量子化データのうち、
    直流成分の値を予め求められた関数またはテーブルを使
    って任意の輝度、色相、彩度に相当する値に変換する直
    流成分変換過程を備えるようにしたことを特徴とする請
    求項7記載の画像データ復号化方法。
  9. 【請求項9】 前記原画像が輝度成分のみからなるモノ
    クロームであるとき、 さらに、前記逆量子化過程または画像再生過程に入力さ
    れるk個の復号化データまたは逆量子化データのうち、
    直流成分の値を予め求められた関数またはテーブルを使
    って任意の輝度に相当する値に変換する直流成分変換過
    程を備えるようにしたことを特徴とする請求項7記載の
    画像データ復号化方法。
  10. 【請求項10】 原画像を一辺がn(但しnは8以上の
    整数)画素の正方形ブロックに分割したブロック画像を
    順次入力し、ブロック内のn×n個の画素の階調値に2
    次元直交変換を施して、各ブロック画像の直流成分とそ
    れに続く低周波成分からなる交流成分の変換係数を求め
    る変換係数演算部と、 この演算部で得られる各ブロック画像の変換係数を量子
    化する量子化部と、 この量子化部で量子化された変換係数のうち、一辺がm
    個(但しmは1以上(n+1)/2以下の整数)の直流
    成分の変換係数を含む正方形ブロック内の予め決められ
    たk個(但しkは1以上m×m以下の整数)の変換係数
    だけを選択して符号化する符号化部とを具備することを
    特徴とする画像データ符号化装置。
  11. 【請求項11】 前記前記量子化部は、前記変換係数演
    算手段で求められた変換係数のうち、一辺がm個(但し
    mは1以上(n+1)/2以下の整数)の直流成分の変
    換係数を含む正方形ブロック内の予め決められたk個
    (但しkは1以上m×m以下の整数)の変換係数だけを
    選択して量子化し、 前記符号化部は、前記量子化部で選択的に量子化される
    k個の変換係数を符号化することを特徴とする請求項1
    0記載の画像データ符号化装置。
  12. 【請求項12】 前記変換係数演算部は、前記符号化部
    で選択されるk個の変換係数だけを求める2次元直交変
    換を施し、 前記量子化部、符号化部は、それぞれ前記変換係数演算
    部で選択されたk個の変換係数についてのみ量子化、符
    号化を行うことを特徴とする請求項10記載の画像デー
    タ符号化装置。
  13. 【請求項13】 前記原画像が輝度成分と2つの色差成
    分からなるカラー画像であるとき、 さらに前記量子化部または符号化部に入力される各ブロ
    ック画像の変換係数のうち、直流成分の係数について予
    め求められた関数またはテーブルを使って任意の輝度、
    色相、彩度に相当する値に変換する直流成分変換部を備
    えるようにしたことを特徴とする請求項10記載の画像
    データ符号化装置。
  14. 【請求項14】 前記原画像が輝度成分のみからなるモ
    ノクローム画像であるとき、 さらに前記量子化部または符号化部に入力される各ブロ
    ック画像の変換係数のうち、直流成分の係数について予
    め求められた関数またはテーブルを使って任意の輝度に
    相当する値に変換する直流成分変換部を備えるようにし
    たことを特徴とする請求項10記載の画像データ符号化
    装置。
  15. 【請求項15】 原画像を一辺がn(但しnは8以上の
    整数)画素の正方形ブロックに分割した各ブロック画像
    について2次元直交変換、量子化、符号化を施して得ら
    れる符号化データのうち、一辺がm個(但しmは1以上
    (n+1)/2以下の整数)の直流成分の変換係数を含
    む正方形ブロック内の予め決められたk個(但しkは1
    以上m×m以下の整数、mは1以上(n+1)/2以下
    の整数)の符号化データを順次入力して復号化する復号
    化部と、 この復号化部で得られるk個の復号化データを逆量子化
    する逆量子化部と、 この逆量子化部で得られるk個の逆量子化データについ
    て逆2次元直交変換を施して原画像を再生する画像再生
    部とを具備することを特徴とする画像データ復号化装
    置。
  16. 【請求項16】 前記原画像が輝度成分と2つの色差成
    分からなるカラー画像であるとき、 さらに、前記逆量子化過程または画像再生過程に入力さ
    れるk個の復号化データまたは逆量子化データのうち、
    直流成分の値を予め求められた関数またはテーブルを使
    って任意の輝度、色相、彩度に相当する値に変換する直
    流成分変換部を備えるようにしたことを特徴とする請求
    項15記載の画像データ復号化装置。
  17. 【請求項17】 前記原画像が輝度成分のみからなるモ
    ノクロームであるとき、 さらに、前記逆量子化部または画像再生部に入力される
    k個の復号化データまたは逆量子化データのうち、直流
    成分の値を予め求められた関数またはテーブルを使って
    任意の輝度に相当する値に変換する直流成分変換部を備
    えるようにしたことを特徴とする請求項15記載の画像
    データ復号化装置。
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