JPH08242446A - 画像処理方法及び画像処理装置 - Google Patents

画像処理方法及び画像処理装置

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JPH08242446A
JPH08242446A JP6893095A JP6893095A JPH08242446A JP H08242446 A JPH08242446 A JP H08242446A JP 6893095 A JP6893095 A JP 6893095A JP 6893095 A JP6893095 A JP 6893095A JP H08242446 A JPH08242446 A JP H08242446A
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image
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JP6893095A
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English (en)
Inventor
Shinichi Hirata
晋一 平田
Masakazu Oyamada
応一 小山田
Akifumi Arayashiki
明文 荒屋敷
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Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T9/00Image coding
    • G06T9/004Predictors, e.g. intraframe, interframe coding

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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 隣接画素間の相関性を利用して圧縮効率を向
上させることができる画像処理方法及び画像処理装置を
提供する。 【構成】 静止画像の1フレームを垂直方向又は水平方
向又は両方向に画素毎にサブサンプリングし、サブサン
プリング画像をMPEG等の動画像符号化で用いられる
フレーム間予測符号化(フレーム内部分画像予測符号
化)又は動きベクトル零とした動き補償付きフレーム予
測符号化(零ベクトル予測符号化)の手法を用い、入力
画素ブロック(入力MCU)と前画像の画素ブロック
(前MCU)との差分が特定値以上であればフレーム内
部分画像予測符号化を採用し、特定値未満であれば零ベ
クトル予測符号化を採用して符号化を行うものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像を圧縮のために符
号化し、伸長のために復号化する画像処理方法に係り、
特に静止画像において圧縮効率を向上させることができ
る画像処理方法及び画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】静止画像の符号化方式として、JPEG
(Joint Photographic coding Experts Group )方式が
知られている。このJPEG方式の概略を図11を使っ
て説明する。図11は、JPEG方式の符号化/復号化
を説明するための概略構成ブロック図である。
【0003】まず、JPEG方式の符号化は、原画像
を、例えば、8×8画素のブロックに分割し、ブロック
毎にブロックデータを離散コサイン変換(DCT)を行
い、変換後の係数を量子化(Q)し、量子化後の係数を
可変長符号化(VLC)して符号化データを作成するも
のである。この符号化データは、記憶媒体に格納された
り、伝送路に送出されたりするものである。
【0004】また、JPEG方式の復号化は、上記符号
化された符号化データを可変長復号化(VLD)し、逆
量子化(IQ)し、逆離散コサイン変換(IDCT)し
てブロックのデータを得るようになっている。
【0005】尚、JPEG方式については、インターフ
ェース「カラー静止画像の国際標準符号化方式」遠藤俊
明著 1991年12月号 p160〜p182 に具
体的に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の静止画像の処理方法では、ある画素が隣接する他の
画素との間に相関関係が高いという特性を充分利用して
いるとは言えず、その相関関係を利用して圧縮効率を高
めていないという問題点があった。
【0007】具体的には、図12に示すように、一般
に、任意の1画素(pixel )に対して、隣接する上下左
右の4近傍画素、若しくは周囲の8近傍画素で画素同士
に相関関係(相関性)が高い(よく似ている)ことが知
られており、この相関性を利用できれば圧縮率向上が期
待できるものである。
【0008】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、隣接画素間の相関性を利用して圧縮効率を向上させ
ることができる画像処理方法及び画像処理装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための請求項1記載の発明は、静止画像を符号化
し、符号化されたデータを復号化して静止画像を再生す
る画像処理方法において、前記静止画像の画素の画素番
号を整数で割った余りと商でグループ分けするサブサン
プリングを行い、前記グループに分けられた部分画像を
1フレームのサブサンプリング画像としてフレーム間予
測符号化方法で符号化し、復号化したサブサンプリング
画像を合成して画素順に並び替えて静止画像を再生する
ことを特徴としている。
【0010】上記従来例の問題点を解決するための請求
項2記載の発明は、静止画像を符号化し、符号化された
データを復号化して静止画像を再生する画像処理方法に
おいて、前記静止画像の画素の画素番号を整数で割った
余りと商でグループ分けするサブサンプリングを行い、
前記グループに分けられた部分画像を1フレームのサブ
サンプリング画像として動き補償付きフレーム予測符号
化方法で符号化し、復号化したサブサンプリング画像を
合成して画素順に並び替えて静止画像を再生することを
特徴としている。
【0011】上記従来例の問題点を解決するための請求
項3記載の発明は、静止画像を符号化する画像処理方法
において、前記静止画像の画素の画素番号を整数で割っ
た余りと商でグループ分けするサブサンプリングを行
い、前記グループに分けられた部分画像を1フレームの
サブサンプリング画像とし、当該フレームのサブサンプ
リング画像の画素ブロックが1つ前のフレームのサブサ
ンプリング画像の画素ブロックとの差分を算出し、算出
された差分値が特定値より大きい場合にフレーム間予測
符号化方法で符号化し、特定値より小さい場合に動きベ
クトル零とした動き補償付きフレーム予測符号化方法で
符号化し、前記画素ブロックが採用した符号化方法を示
す符号化モードを出力することを特徴としている。
【0012】上記従来例の問題点を解決するための請求
項4記載の発明は、画像処理方法において、請求項3の
画像処理方法で出力される符号化モードを判別し、前記
符号化モードが示す符号化方法に従って画素ブロックを
復号化することを特徴としている。
【0013】上記従来例の問題点を解決するための請求
項5記載の発明は、画像データを離散コサイン変換する
変換手段と、前記離散コサイン変換されたデータを量子
化する量子化手段と、前記量子化されたデータを可変長
符号化する符号化手段と、前記量子化されたデータを逆
量子化する逆量子化手段と、前記逆量子化されたデータ
を逆離散コサイン変換する逆変換手段と、1つ前のフレ
ームの画像を記憶するメモリを有し、入力画素ブロック
に対応して1つ前のサブサンプリング画像の対応画素ブ
ロックを出力する前画像制御手段と、入力画素ブロック
の画像データと前記前画像制御手段から出力される1つ
前の画像の対応画素ブロックの画像データとの差分を取
る差分手段と、前記逆変換手段からの出力に前記メモリ
内の対応画素データを加算する加算手段とを具備する符
号化装置を有する画像処理装置であって、静止画像の画
素の画素番号を整数で割った余りと商でグループ分けす
るサブサンプリングを行って前記グループに分けられた
部分画像を1フレームのサブサンプリング画像として画
素ブロック毎に画像データが入力されると共に当該画素
ブロックのフレーム番号と画素ブロック番号の情報が与
えられ、前記情報が第1番目のフレームを示す時には入
力画素ブロックの画像データを差分手段を介して前記変
換手段に出力し、前記情報が第2番目以降のフレームを
示す時には対応画素ブロックを前記前画像制御手段から
受け取って差分を算出し、その差分値が特定値以上の場
合にフレーム間予測符号化方法を示す符号化モードを出
力し、特定値未満の場合に動きベクトル零とした動き補
償付きフレーム予測符号化方法を示す符号化モードを出
力し、更に前記符号化モードがフレーム間予測符号化方
法を示す時のみ入力画像データを前記差分手段に出力す
るモード判定手段と、前記符号化モードがフレーム間予
測符号化方法を示す時にその符号化モードと符号化され
たデータとを出力し、前記符号化モードが動きベクトル
零とした動き補償付きフレーム予測符号化方法を示す時
にその符号化モードを出力するマルチプレクサとを備
え、前記前画像制御手段が、前記情報が第1番目のフレ
ームを示す時に対応画素ブロックを前記モード判定手段
と前記差分手段とに出力せず、前記情報が第2番目以降
のフレームを示す時に対応画素ブロックを前記モード判
定手段に出力し、前記モード判定手段から出力される符
号化モードがフレーム間予測符号化方法を示す場合のみ
対応画素ブロックを前記差分手段に出力する前画像制御
手段であることを特徴としている。
【0014】上記従来例の問題点を解決するための請求
項6記載の発明は、入力される符号化データを可変長復
号化する復号化手段と、前記復号化手段から出力される
データを逆量子化する逆量子化手段と、前記逆量子化手
段から出力されるデータを逆離散コサイン変換する逆変
換手段と、1つ前のフレームの画像データを記憶するメ
モリを備え、前記逆変換手段で逆変換された画素ブロッ
クに対応して1つ前の画像の対応画素ブロックを出力す
る前画像制御手段と、前記逆変換された画素ブロックの
画像データと前記前画像制御手段から出力される1つ前
の画像の対応画素ブロックの画像データとの和を取る加
算手段とを具備する復号化装置を有する画像処理装置で
あって、請求項5記載の画像処理装置から出力される符
号化モードと符号化データを分離して出力し、更に符号
化された画素ブロックのフレーム番号と画素ブロック番
号の情報を出力するデマルチプレクサを備え、前記前画
像制御手段が、前記デマルチプレクサから出力される前
記情報を読み取り、前記情報が第2番目以降のフレーム
を示す時には対応画素ブロックを前記加算手段に出力
し、更に前記加算手段からの出力を前記メモリに記憶す
る前画像制御手段であることを特徴としている。
【0015】
【作用】請求項1,2,3,4記載の発明によれば、静
止画像の画素の画素番号を整数で割った余りと商でグル
ープ分けするサブサンプリングを行い、前記グループに
分けられた部分画像を1フレームのサブサンプリング画
像とし、フレーム間予測符号化方法又は動き補償付きフ
レーム予測符号化方法で符号化し、また、当該フレーム
のサブサンプリング画像の画素ブロックが1つ前のフレ
ームのサブサンプリング画像の画素ブロックとの差分を
算出し、その差分値が特定値より大きい場合にフレーム
間予測符号化方法で符号化し、特定値より小さい場合に
動きベクトル零とした動き補償付きフレーム予測符号化
方法で符号化して画素ブロックが採用した符号化方法を
示す符号化モードを出力し、その符号化モードで復号化
する画像処理方法としているので、サブサンプリング画
像が隣接する画素を複数フレームに分けて形成されたも
のであるから、サブサンプリング画像を上記方法で符号
化することで隣接画素間の相関性を利用して圧縮効率を
向上させることができる。
【0016】請求項5,6記載の発明によれば、符号化
装置のモード判定手段で、入力画素ブロックと前画像の
対応画素ブロックとの差分値が特定値以上の場合は、フ
レーム間予測符号化モードとし、入力画素ブロックと前
画像の対応画素ブロックとの差分値が特定値未満の場合
は、動きベクトル零とした動き補償付きフレーム予測符
号化モードとし、符号化装置の前画像制御手段で、フレ
ーム間予測符号化モードの時に対応画素ブロックが差分
手段に出力され、マルチプレクサで、上記いずれかのモ
ードと符号化データが出力され、復号化装置のデマルチ
プレクサで符号化された画素ブロックのフレーム番号と
画素ブロック番号の情報が復号化装置の前画像制御手段
に出力され、前画像制御手段で、情報が第2番目以降の
フレームを示す時には対応画素ブロックを加算手段に出
力し、加算結果をメモリに記憶する画像処理装置として
いるので、サブサンプリング画像が隣接する画素を複数
フレームに分けて形成されたものであるから、サブサン
プリング画像を上記方法で符号化することで隣接画素間
の相関性を利用して圧縮効率を向上させることができ
る。
【0017】
【実施例】本発明の一実施例について図面を参照しなが
ら説明する。本発明の一実施例に係る画像処理方法は、
静止画像の1フレームを垂直方向又は水平方向若しくは
垂直及び水平方向に画素毎に画像を分割(サブサンプリ
ング)し、複数に分割された画像(サブサンプリング画
像)をMPEG(Moving Picture coding Experts Grou
p )等の動画像符号化で用いられるフレーム間予測符号
化又は動き補償付きフレーム予測符号化と同様な手法を
用いて符号化を行うもので、隣接する画素間の空間的相
関性を利用して符号化による圧縮効率を向上させるもの
である。
【0018】まず、上記サブサンプリング画像の作成方
法について3つの例を用いて説明する。第1の例とし
て、1フレームの静止画像(原画像)が垂直方向にk本
の画素ラインから構成されている場合に、k本の画素ラ
インのライン番号を整数nで割った時の余りでn個にグ
ループ分けし、更に各グループ内でライン毎の画素デー
タを除算結果の商の小さい順で配列してn個の部分画像
(サブサンプリング画像)を作成するものである。
【0019】第2の例として、原画像が水平方向にs個
の画素数で構成されている場合に、s個の画素の画素番
号を整数mで割った時の余りでm個にグループ分けし、
更に各グループ内で画素毎の画素データを除算結果の商
の小さい順で配列してm個の部分画像(サブサンプリン
グ画像)を作成するものである。
【0020】第3の例として、原画像が水平方向にs個
の画素数で構成され、水平方向の画素ラインが垂直方向
にt本で構成されている場合に、s個の画素の画素番号
を整数mで割った時の余りとt本の画素ラインのライン
番号をnで割った時の余りでm×n個にグループ分け
し、更に各グループ内で画素毎の画素データを除算結果
の商の小さい順で配列してm×n個の部分画像(サブサ
ンプリング画像)を作成するものである。
【0021】このように、作成されたサブサンプリング
画像は、符号化装置で、部分画像毎にデータ圧縮のため
に符号化され、伝送路又は記憶媒体に出力され、そし
て、復号化装置で、部分画像毎にデータ伸長のために復
号化され、サブサンプリング画像が復元されることにな
る。
【0022】そして、サブサンプリング画像は、サブサ
ンプリングした手順と同様の手順で本来の画素ライン番
号順又は画素番号順となるよう並び替えられて原画像が
復元(再生)されるものである。
【0023】尚、上記第1〜3の例のサブサンプリング
画像を作成するための構成は、例えば、原画像を格納す
る第1のメモリと、サブサンプリング画像を格納する第
2のメモリと、原画像の画像データを画素ライン単位又
は画素単位に読み込んで画素ライン毎に又は画素毎に上
記演算処理を行って第2のメモリの該当個所に出力する
処理装置が必要となる。また、第3の例で、m×n個の
サブサンプリング画像を作成するのに、最初にm個のサ
ブサンプリング画像を作成し、その後に更に各m個をn
個のサブサンプリング画像とする場合には、原画像を格
納する第1のメモリと、m個のサブサンプリング画像を
格納する第2のメモリと、m×n個のサブサンプリング
画像を格納する第3のメモリとが必要になる。
【0024】そして、本実施例においては、上記のサブ
サンプリング画像をMPEG等の動画像符号化で用いら
れているフレーム間予測符号化又は動き補償付きフレー
ム予測符号化の手法によって符号化を行うものである。
また、本実施例においては、フレーム間予測符号化又は
動き補償付きフレーム予測符号化を選択的に用いて圧縮
効率を更に向上させることもできるものである。
【0025】つまり、本来、1フレームの静止画像(原
画像)をサブサンプリングして複数のサブサンプリング
画像を作成し、その複数のサブサンプリング画像を動画
における複数のフレームと考えてフレーム間予測符号化
又は動き補償付きフレーム予測符号化を用いて符号化を
行うものである。尚、動画像におけるフレーム間予測符
号化を、本実施例では静止画像に応用しているため、動
画像のフレーム間予測符号化を本実施例では「フレーム
内部分画像予測符号化」と呼ぶことにする。
【0026】ここで、フレーム間予測符号化とは、2フ
レーム間の対応する位置の画素間の差分を取るフレーム
間DPCM(Differential Pulse Code Modulation)の
予測関数を用いたものであり、CCIRの勧告723等
に用いられている。また、動き補償付きフレーム予測符
号化とは、前後のフレームを比較して物体の動きを検出
し、前フレームの中の物体を動かした量だけずらしてか
ら次のフレームを予測することにより、予測誤差を減ら
して圧縮効率を高めるものである。尚、フレーム間予測
符号化と動き補償付きフレーム予測符号化については、
(株)工業調査会1993年9月発行 堀内司朗,有村
一朗監修「画像圧縮技術のはなし」p26〜p29に具
体的に記載されている。
【0027】また、本実施例においては、フレーム内部
分画像予測符号化又は動き補償付きフレーム予測符号化
を選択的に用いることも考えられており、その概略は、
1つ前のサブサンプリング画像を用いて画素ブロック間
で差分の総和を計算し、特定値以上であれば(差が大き
い時)、当該画素ブロックについてはフレーム内部分画
像予測符号化を選択して行い、また特定値未満であれば
(差が小さい時)、動き補償付きフレーム予測符号化を
選択して行うものである。
【0028】特に、本実施例では、1つ前のサンプリン
グ画像における画素ブロックとの差が小さい時には、動
きがないとみなして、動き検出の動作を省略し、動きベ
クトル(0,0)として、つまり、1つ前のサンプリン
グ画像における画素ブロックと同じ画素ブロックとして
符号化せずに、符号化モードのみを出力するようになっ
ている。
【0029】すなわち、本実施例の符号化装置で、1つ
前のサンプリング画像における画素ブロックとの差が大
きい時には、フレーム内部分画像予測符号化によって符
号化したことを示す符号化モードとその符号化データと
を出力し、1つ前のサンプリング画像における画素ブロ
ックとの差が小さい時には、動きベクトル(0,0)で
あることを示す符号化モードのみを出力するものであ
る。また、本実施例の復号化装置で、符号化モードの種
類を判別して復号化を行うものである。尚、詳細は、図
5〜図10を使って後述する。ここで、動きベクトル
(0,0)であることを示す符号化モードのことを、
「零ベクトル予測モード」と呼ぶことにする。
【0030】次に、本実施例の画像処理方法における具
体的な手順について、図1〜図4を使って説明する。図
1は、本発明の一実施例に係る画像処理方法におけるサ
ブサンプリング部分の概要を説明する説明図であり、図
2は、一般的な動画像符号化及び復号化の概要を説明す
る説明図であり、図3は、本実施例の画像処理方法にお
ける符号化及び復号化の概要を説明する説明図であり、
図4は、本実施例の画像処理方法におけるサブサンプリ
ング画像の合成を説明する説明図である。
【0031】本実施例の画像処理方法では、まず図1に
示すように、画像Aを前述のようにサブサンプリングし
て画像Bを作成し、更に複数のサブサンプリング画像に
分割する。図1の例では、画像Aを4つのサブサンプリ
ング画像B11,B12,B21,B22に分割している。そし
て、本実施例の符号化及び復号化においては、図2に示
すように、時間軸t上に並ぶ動画像を符号化及び復号化
する場合と同様に、図3に示すように仮想の空間軸Sを
設け、そこにサブサンプリング画像を並べて符号化及び
復号化を行うものである。
【0032】また、仮想の空間軸Sにサブサンプリング
画像を並べる際の順番は、隣接する画素値の相関性から
考えて、サブサンプリング画像が水平方向若しくは垂直
方向に隣り合えば良く、本実施例では、図3に示すよう
に、B11,B21,B22,B12の順としている。そして、
このようにして仮想の空間軸S上に並べた複数枚のサブ
サンプリング画像を動画像のフレームとみなして動画像
符号化に適応して符号化する。
【0033】一方、サブサンプリング画像の復号化は、
動画像の復号化を適応して復号化を行って再生されたサ
ブサンプリング画像B11′,B21′,B22′,B12′が
得られ、更に図4に示すようにサブサンプリング画像B
11′,B21′,B22′,B12′を元の順番になるように
並び替えて合成し、再生画像A′を生成するものであ
る。
【0034】次に、本実施例の画像処理方法を実現する
符号化装置について図5を使って説明する。図5は、本
実施例の画像処理方法を実現する符号化装置の構成ブロ
ック図である。尚、図5において、実線矢印は画像デー
タの流れを示し、点線矢印は制御データの流れを示して
いる。本実施例の符号化装置は、図5に示すように、モ
ード判定器1と、離散コサイン変換器(Discrete Cosin
e Transform:DCT)2と、量子化器(Quantizer:Q)
3と、可変長符号化器(Variable Length Corder:VL
C)4と、マルチプレクサ(Multiplexer:MPX)5
と、逆量子化器(Inverse Quantizer:IQ)6と、逆
離散コサイン変換器(Inverse Discrete Cosine Transf
orm:IDCT)7と、前画像制御器8と、加算器9と、
加算器10とから構成されている。
【0035】次に、本実施例の符号化装置の各部につい
て具体的に説明する。離散コサイン変換器2は、入力さ
れる画像データを離散コサイン変換するものであり、量
子化器3は、量子化テーブルを用いて量子化するもので
あり、可変長符号化器4は、符号化テーブルを用いて符
号化するものであり、いずれも一般的に知られている技
術を用いて実現するものである。
【0036】次に、本実施例の特徴部分について説明す
る。モード判定器1は、外部から符号化装置に入力され
るサブサンプリング画像を構成するMCU(Minimum Co
ded Unit)(以降、入力MCUと記述し、請求項の入力
画素ブロックに相当する)の画像データ列と、入力MC
Uに関するMCU情報(以降、単にMCU情報と記述す
る)とを受け取り、MCU情報を前画像制御器8とマル
チプレクサ5に出力し、更にMCU情報に従って符号化
モードを判定する判定処理を行い、判定結果を前画像制
御器8とマルチプレクサ5に出力すると共に、判定結果
に応じて入力MCUの画像データ列を加算器9に出力す
る制御を行うものである。
【0037】ここで、符号化装置に入力されるサブサン
プリング画像は、1つの輝度(Y)成分と2つの色差
(Cr,Cb)成分に色変換され、それぞれの成分毎に
処理される(ノンインタリーブ方式)。尚、2つの色差
についてはJPEG方式と同様に、人間の視覚特性を利
用して間引きを行うこともできる。そして、各成分に分
割されたサブサンプリング画像の画像データを、JPE
G方式と同様に符号化処理の基本単位であるMCUに分
割して、MCU毎にその画像データ列がモード判定器1
に入力されるようになっている。また、MCUの画像デ
ータ列が入力されるのと同期して、その入力MCUに関
するMCU情報がモード判定器1に入力される。ここ
で、MCU情報とは、サブサンプリング画像の何枚目か
を示すサブ画像番号と、サブサンプリング画像内の何番
目のMCUかを示すMCU番号とから構成されている。
【0038】そして、モード判定器1は、入力されたM
CU情報を前画像制御器8とマルチプレクサ5に出力
し、入力MCUが1番目のサブサンプリング画像のMC
Uの場合(つまり、サブ画像番号=1の場合)は、入力
された画像データ列をそのまま加算器9に出力する。一
方、入力MCUが1番目以外のサブサンプリング画像の
MCUの場合(つまり、サブ画像番号≠1の場合)は、
MCU情報によって前画像制御器8から出力される1つ
前のサブサンプリング画像のMCU(以降、前MCUと
記述する)の画像データ列を受け取って符号化モードの
判定処理を行う。
【0039】ここで、本実施例において符号化モード
は、フレーム内部分画像予測符号化モードと零ベクトル
予測モードとが設けられている。フレーム内部分画像予
測符号化モードは、入力MCUに対してフレーム内部分
画像予測符号化を行うモードである。フレーム内部分画
像予測符号化とは、動画像符号化で一般的に使用されて
いるフレーム間予測符号化(フレーム間の差分を求め、
その差分を符号化する)と同様の処理手順で符号化を行
うもので、本実施例ではサブサンプリング画像をフレー
ムとみなして、サブサンプリング画像間の差分を符号化
するものである。
【0040】一方、零ベクトル予測モードは、入力MC
Uに対して零ベクトル予測を行うモードである。零ベク
トル予測とは、サブサンプリング画像間において動画像
における動き補償付きフレーム予測符号化の手法を用
い、但し、動きベクトルを零(ゼロ)として動き補償を
行うものである。つまり、サブサンプリング画像は、本
来、1つの静止画像をサブサンプリングして複数のサブ
サンプリング画像を形成するものであるから、サブサン
プリング画像間の差分が小さく相関性が高い(よく似て
いる)と判断でき、前のサブサンプリング画像と全く同
一であるとみなして、即ち、動きベクトル零として動き
補償付きフレーム予測符号化の手法により処理するもの
である。
【0041】次に、モード判定器1における符号化モー
ドの判定方法について、図6を使って説明する。図6
は、本実施例のモード判定器1における符号化モード判
定方法の説明図である。本実施例のモード判定器1にお
ける符号化モード判定方法は、例えば図6に示すように
MCUのサイズを4画素×4画素とした場合に、まず同
図の式に従って前MCUを構成する画素の画素値S′ij
と入力MCUを構成する画素の画素値Sijとの差分の乗
数の総和εを求める。そして、求めたεがモード判別値
ε0 以上の場合はフレーム内部分画像予測符号化モード
とし、求めたεがモード判別値ε0 より小さい場合は零
ベクトル予測モードとする。
【0042】尚、モード判別値ε0 は、予めモード判定
器1内に設定しておく値で、ε0 を大きい値に設定する
と、零ベクトル予測モードになる確率が大きくなり、符
号化効率は向上するが、一方、再生画像の解像度は劣化
する。また、逆にε0 を小さい値にすると、フレーム内
部分画像予測符号化モードになる確率が大きくなり、再
生画像の解像度は向上するが、一方、符号化効率は低下
する。よって、モード判別値ε0 は、要求される符号化
効率、及び再生画像の解像度に応じて適当な値を設定す
るものである。
【0043】そして、本実施例のモード判定器1におけ
る符号化モードの判定処理は、外部から入力された入力
MCUの画像データ(画素値)と、前画像制御器8から
受け取った前MCUの画像データ(画素値)との差分の
乗数の総和εを求め、求めたεと予め設定されているモ
ード判別値ε0 とを比較し、求めたεがモード判別値ε
0 以上の場合はフレーム内部分画像予測符号化モードと
し、求めたεがモード判別値ε0 より小さい場合は零ベ
クトル予測モードと判定するようになっている。
【0044】そして、モード判定器1は、入力MCUに
対してフレーム内部分画像予測符号化モードと判定した
場合は、前画像制御器8とマルチプレクサ5に符号化モ
ードとしてフレーム内部分画像予測符号化モードを出力
し、入力した画像データ列をそのまま加算器9に出力す
る。一方、モード判定器1は、入力MCUに対して零ベ
クトル予測モードと判定した場合は、前画像制御器8と
マルチプレクサ5に符号化モードとして零ベクトル予測
モードを出力し、加算器9には何も出力しない。
【0045】加算器9は、前画像制御器8から出力され
る前画像の画像データ列をマイナス値に変換し、モード
判定器1から出力される入力MCUの画像データ列に加
算する加算器である。つまり、前画像制御器8からの出
力がない状態では、モード判定器1から出力される入力
MCUの画像データ列をそのまま離散コサイン変換器2
に出力する。一方、前画像制御器8から前MCUの画像
データ列が出力されている状態では、入力MCUから前
MCUを差し引いたMCU(差分MCU)の画像データ
列を離散コサイン変換器2に出力することになる。
【0046】逆量子化器6は、量子化器3と同様の量子
化テーブルを用いて逆量子化を行うもであり、逆離散コ
サイン変換器7は離散コサイン変換器2で行われる離散
コサイン変換に対する逆離散コサイン変換を行うもので
あり、その内容は量子化器3及び離散コサイン変換器2
と同様に一般的な技術を実現したものである。そして、
本実施例において量子化器3からの出力を取り込んで逆
量子化器6で逆量子化し、更に逆離散コサイン変換器7
で逆離散コサイン変換することにより、加算器9から出
力された画像データ列を復元した画像データ列を加算器
10に出力することになる。
【0047】加算器10は、逆離散コサイン変換器7か
ら出力される画像データ列と、前画像制御器8から出力
される画像データ列とを加算する加算器である。つま
り、前画像制御器8からの出力がない状態では、逆離散
コサイン変換器7から出力される画像データ列をそのま
ま前画像制御器8に出力する。一方、前画像制御器8か
ら前MCUの画像データ列が出力されている状態では、
逆離散コサイン変換器7から出力される差分MCUの画
像データ列に前MCUを加算したMCUの画像データ列
が前画像制御器8に出力される。
【0048】マルチプレクサ5は、可変長符号化器4か
ら出力される符号化されたMCUの符号化データ(以
降、符号化MCUと記述する)を取り込み、モード判定
器1から出力されるMCU情報及び符号化モードに従っ
てヘッダを付加して符号化データ列として出力するもの
である。尚、マルチプレクサ5から出力された符号化デ
ータ列が、符号化装置の出力となる。
【0049】マルチプレクサ5の具体的な処理につい
て、図7,図8を使って説明する。図7は、本実施例の
マルチプレクサの処理の説明図であり、図8は、マルチ
プレクサから出力される符号化データ列の構造を示すフ
ォーマット図である。マルチプレクサ5は、モード判定
器1から出力される入力MCUに関するMCU情報を受
け取り、MCU情報のサブ画像番号(サブサンプリング
画像が何番目であるかを示す番号)から1番目のサブサ
ンプリング画像のMCUであると判断された場合は、可
変長符号化器4から受け取った符号化MCUをそのまま
符号化データ列として出力する。
【0050】一方、MCU情報のサブ画像番号から1番
目以外のサブサンプリング画像のMCUであると判断さ
れた場合は、モード判定器1から受け取った符号化モー
ドに応じた符号化データ列を作成して出力する。具体的
には、符号化モードがフレーム内部分画像予測符号化モ
ードの場合は、可変長符号化器4から受け取った符号化
MCUの前に固定長1ビットで値”0”のヘッダを付加
した符号化データ列を作成して出力する。また、零ベク
トル予測モードの場合は、固定長1ビットで値”1”の
ヘッダのみを符号化データ列として出力するようになっ
ている。
【0051】その結果、マルチプレクサ5からは、図8
に示すような符号化データ列が出力される。つまり、ま
ず1枚目のサブサンプリング画像については、各MCU
の画像データ列が連続して出力され、続いて2枚目以降
は、ヘッダとMCUの画像データ列が対になっているフ
レーム内部分画像予測符号化モードの符号化データ列
と、ヘッダのみの零ベクトル予測モードの符号化データ
列とが混在している。
【0052】前画像制御器8は、その内部に1つのサブ
サンプリング画像の画像データを記憶するメモリ(内部
メモリ)を有し、入力MCUが含まれるサブサンプリン
グ画像の1つ前のサブサンプリング画像(前画像)の画
像データを記憶し、MCU単位で随時更新されていくよ
うになっている。そして、前画像制御器8は、モード判
定器1から出力される入力MCUに関するMCU情報と
符号化モードを受け取り、内部メモリに記憶している前
画像においてMCU情報に対応するMCU(以降、前M
CUと記述する)の画像データ列をモード判定器1、加
算器9、加算器10に出力する制御を行い、更に加算器
10から出力される画像データを内部メモリに格納する
ものである。
【0053】具体的には、前画像制御器8は、モード判
定器1から受け取るMCU情報のサブ画像番号=1、つ
まり入力MCUが1番目のサブサンプリング画像のMC
Uの場合は、モード判定器1及び加算器9及び加算器1
0への出力は行わず、加算器10から出力される画像デ
ータを取り込んで、内部メモリに格納する。尚、メモリ
への格納は、モード判定器1から受け取ったMCU情報
内のMCU番号に対応する位置へ格納することにより、
画像データが更新されるようになっている。
【0054】また、前画像制御器8は、モード判定器1
から受け取るMCU情報のサブ画像番号≠1、つまり入
力MCUが1番目以外のサブサンプリング画像のMCU
の場合は、MCU情報のMCU番号に対応する前画面の
MCU(前MCU)の画像データを内部メモリから読み
出してモード判定器1に出力する。そして、その後モー
ド判定器1から受け取った符号化モードが、フレーム内
部分画像予測符号化モードの場合は、MCU番号で指定
された前MCUの画像データを内部メモリから読み出し
て加算器9及び加算器10に出力する。そして、加算器
10から出力される画像データを取り込んで、内部メモ
リのMCU番号に対応する位置に格納して更新する。
【0055】また、モード判定器1から受け取った符号
化モードが、零ベクトル予測モードの場合は、加算器9
及び加算器10への出力は行わず、且つ加算器10から
の出力もないので、内部メモリへの格納も行わず、内部
メモリ内の画像データは更新されない。
【0056】次に、本実施例の符号化装置の動作につい
て、図5を使って説明する。本実施例の符号化装置は、
モード判定器1が外部から入力される入力MCUのMC
U情報を受け取り、受け取ったMCU情報を前画像制御
器8とマルチプレクサ5に出力する。以降、入力MCU
が何番目のサブサンプリング画像のMCUであるかによ
って動作が異なってくるので、1番目のサブサンプリン
グ画像のMCUの場合と、1番目以外のサブサンプリン
グ画像のMCUの場合とに分けて説明する。
【0057】まず第1のケースとして、1番目のサブサ
ンプリング画像のMCUが外部から入力された場合の動
作について説明する。モード判定器1は、MCU情報内
のサブ画像番号=1(つまり、入力MCUが1番目のサ
ブサンプリング画像のMCU)の場合は、外部から入力
される入力MCUの画像データ列を加算器9に出力す
る。そして、前画像制御器8は、モード判定器1から受
け取ったMCU情報のサブ画像番号が1であるから、モ
ード判定器1及び加算器9に前画面の画像データ列の出
力は行わない。
【0058】その結果、加算器9は、前画像制御器8か
らの出力がないので、モード判定器1から出力された入
力MCUの画像データ列をそのまま離散コサイン変換器
2に出力し、離散コサイン変換器2が離散コサイン変換
し、量子化器3が量子化し、可変長符号化器4が可変長
符号化した符号化MCUをマルチプレクサ5に出力す
る。そして、マルチプレクサ5は、モード判定器1から
受け取ったMCU情報のサブ画像番号が1であるから、
可変長符号化器4から受け取った符号化MCUをそのま
ま符号化データ列として出力し、これが符号化装置の出
力となる。
【0059】一方、量子化器3からの出力は、逆量子化
器6にも分配され、逆量子化器6が逆量子化し、更に逆
離散コサイン変換器7が逆離散コサイン変換して画像デ
ータ列に復元し、加算器10に出力する。そして、加算
器10では、前画像制御器8からの出力がないので、逆
離散コサイン変換器7から受け取った画像データ列をそ
のまま前画像制御器8に出力し、前画像制御器8は受け
取った画像データ列を内部メモリのMCU番号に対応す
る位置に格納する。
【0060】以上のような動作を繰り返して、符号化装
置からは1番目のサブサンプリング画像の全てのMCU
について符号化された符号化データ列が出力され、ま
た、全てのMCUについて符号化が完了した時点で、前
画像制御器8の内部メモリ内には、1番目のサブサンプ
リング画像の画像データが記憶されていることになる。
【0061】次に、別のケースとして、1番目以外のサ
ブサンプリング画像のMCUが外部から入力された場合
の動作について説明する。前画像制御器8は、モード判
定器1から受け取ったMCU情報のサブ画像番号サブ画
像番号≠1(つまり、入力MCUが1番目以外のサブサ
ンプリング画像のMCU)であるから、モード判定器1
から受け取ったMCU番号に対応する前MCUの画像デ
ータを内部メモリから読み出して、モード判定器1に出
力する。
【0062】そして、モード判定器1は、入力MCUの
画像データと前画像制御器8から受け取った前MCUの
画像データとから符号化モードの判定処理を行い、符号
化モードの判定結果を前画像制御器8及びマルチプレク
サ5に出力する。以降、符号化モードの判定結果によっ
て動作が異なってくるので、判定結果がフレーム内部分
画像予測符号化モードであった場合と、零ベクトル予測
モードであった場合とに分けて説明する。
【0063】まず、符号化モードの判定結果がフレーム
内部分画像予測符号化モードであった場合の動作につい
て説明する。モード判定器1は、判定結果がフレーム内
部分画像予測符号化モードであった場合、外部から入力
した入力MCUの画像データ列を加算器9に出力する。
一方、前画像制御器8は、モード判定器1から受け取っ
た符号化モードがフレーム内部分画像予測符号化モード
であった場合は、モード判定器1から受け取ったMCU
番号に対応する前MCUの画像データを内部メモリから
読み出して、加算器9及び加算器10に出力する。その
結果、加算器9は、モード判定器1から受け取った入力
MCUの画像データ列と、前画像制御器8から出力され
る前MCUの画像データ列のマイナス値とを加算して離
散コサイン変換器2に出力する。つまり、入力MCUか
ら前MCUを差し引いた差分MCUの画像データ列を離
散コサイン変換器2に出力することになる。
【0064】そして、離散コサイン変換器2が差分MC
Uの画像データ列を離散コサイン変換し、量子化器3が
量子化し、可変長符号化器4が可変長符号化して符号化
MCUをマルチプレクサ5に出力する。そして、マルチ
プレクサ5は、モード判定器1から受け取った符号化モ
ードがフレーム内部分画像予測符号化モードであるか
ら、可変長符号化器4から受け取った差分MCUを符号
化した符号化MCUの前にフレーム内部分画像予測符号
化モードを示すヘッダ(値”0”)を付加して符号化デ
ータ列として出力する。
【0065】一方、量子化器3からの出力は、逆量子化
器6にも分配され、逆量子化器6が逆量子化し、更に逆
離散コサイン変換器7が逆離散コサイン変換して差分M
CUの画像データ列に復元し、加算器10に出力する。
そして、加算器10では、前画像制御器8から受け取っ
た前MCUの画像データ列と、逆離散コサイン変換器7
から受け取った差分MCUの画像データとを加算した画
像データを前画像制御器8に出力し、前画像制御器8は
受け取った画像データ列を内部メモリのMCU番号に対
応する位置に格納して更新する。
【0066】以上のような動作によって、1番目以外の
サブサンプリング画像のMCUでフレーム内部分画像予
測符号化モードと判定されたMCUについては、符号化
装置からヘッダと差分MCUの符号化データからなる符
号化データ列が出力され、前画像制御器8の内部メモリ
内では、前画像データに差分が加算されて更新されるこ
とになる。
【0067】次に、符号化モードの判定結果が零ベクト
ル予測モードであった場合の動作について説明する。モ
ード判定器1は、判定結果が零ベクトル予測モードであ
った場合、加算器9には何も出力しない。一方、前画像
制御器8も、モード判定器1から受け取った符号化モー
ドが零ベクトル予測モードであった場合は、加算器9及
び加算器10に何も出力しない。その結果、加算器9か
らも何も出力されず、よって、離散コサイン変換器2,
量子化器3,可変長符号化器4,逆量子化器6,逆離散
コサイン変換器7は、動作しない。
【0068】そして、マルチプレクサ5は、モード判定
器1から受け取った符号化モードが零ベクトル予測モー
ドであるから、零ベクトル予測モードを示すヘッダ
(値”1”)のみを符号化データ列として出力する。
【0069】以上のような動作によって、1番目以外の
サブサンプリング画像のMCUで零ベクトル予測モード
と判定されたMCUについては、符号化装置からはヘッ
ダのみが出力され、前画像制御器8の内部メモリ内で
は、画像データが更新されないことになる。
【0070】次に、本実施例の画像処理方法を実現する
復号化装置について図9を使って説明する。図9は、本
実施例の画像処理方法を実現する復号化装置の構成ブロ
ック図である。本実施例の復号化装置は、図9に示すよ
うに、デマルチプレクサ(Demultiplexer:DMPX)1
1と、可変長復号化器(Variable Length Decorder:V
LD)12と、逆量子化器(Inverse Quantizer:I
Q)13と、逆離散コサイン変換器(Inverse Discrete
Cosine Transform:IDCT)14と、前画像制御器1
5と、加算器16とから構成されている。
【0071】次に、本実施例の復号化装置の各部につい
て具体的に説明する。可変長復号化器12は、符号化装
置の可変長符号化器4と同様の符号化テーブルを用いて
復号化するものであり、逆量子化器13は、符号化装置
の量子化器3と同様の量子化テーブルを用いて逆量子化
するものであり、逆離散コサイン変換器14は、符号化
装置の離散コサイン変換器2の逆離散コサイン変換を行
うのであり、いずれも一般的に知られている技術を用い
て実現するものである。
【0072】次に、本実施例の特徴部分について説明す
る。デマルチプレクサ11は、外部から入力される符号
化データ列(図8)を受け取り、符号化データ列をMC
U単位に分割し、MCU毎にMCU情報と符号化モード
を判定して、判定結果に応じて符号化MCUの符号化デ
ータを処理するものである。
【0073】ここで、デマルチプレクサ11の処理につ
いて、図10を使って具体的に説明する。図10は、本
実施例の復号化装置のデマルチプレクサ11の処理の説
明図である。デマルチプレクサ11は、外部から入力さ
れる符号化データ列(ヘッダ+符号化MCU)を受け取
り、符号化データ列をMCU単位に分割し、分割された
データからMCU情報(サブ画像番号とMCU番号)を
判定して作成し、作成したMCU情報を前画像制御器1
5に出力する。ここで、MCU情報の判定、作成方法と
しては、ヘッダが付加されていないMCUが1枚目のサ
ブサンプリング画像のMCUであるので、サブ画像番号
=1とし、以降はカウンタ等を設けてサブサンプリング
画像の番号をカウントし、サブ画像番号を作成する。
尚、サブ画像番号は、1枚目のサブサンプリング画像で
あるか否かの判断に使用されるものであるから、2枚目
以降は全て同一の値(但し1以外)でも良い。また、M
CU番号は、分割されたMCU単位のデータ内のMCU
の符号化データ内に含まれる情報から判定できるもので
ある。
【0074】そして、1枚目のサブサンプリング画像の
符号化MCUであると判断された場合は、符号化MCU
を可変長復号化器12に出力する。一方、1枚目以外の
サブサンプリング画像のMCUであると判断された場合
は、ヘッダの値からそのMCUの符号化モードを判定
し、判定結果を前画像制御器15に出力する。ここで、
符号化モードの判定は、符号化装置のマルチプレクサ5
における処理に対応し、図7に示したように、ヘッダの
値が”0”であればフレーム内部分画像予測符号化モー
ドであり、ヘッダの値が”1”であれば零ベクトル予測
モードであると判定される。尚、フレーム内部分画像予
測符号化モードである場合は、そのヘッダに続く符号化
MCUは、差分MCUを符号化した符号化データであ
る。
【0075】そして、デマルチプレクサ11は、フレー
ム内部分画像予測符号化モードと判定した場合は、符号
化MCUを可変長復号化器12に出力し、逆に、零ベク
トル予測モードと判定された場合は、可変長復号化器1
2に何も出力しないようになっている。
【0076】前画像制御器15は、その内部に1つのサ
ブサンプリング画像の画像データを記憶するメモリ(内
部メモリ)を有し、デマルチプレクサ11で分離された
MCUが含まれるサブサンプリング画像の1つ前のサブ
サンプリング画像(前画像)の画像データを記憶し、M
CU単位で随時更新されていくようになっている。そし
て、前画像制御器15は、デマルチプレクサ11から出
力されるMCU情報と符号化モードを受け取り、内部メ
モリに記憶している前画像においてMCU情報に対応す
るMCU(以降、前MCUと記述する)の画像データ列
を加算器16に出力する制御を行い、更に加算器16か
ら出力される画像データを取り込んで内部メモリに格納
するものである。
【0077】具体的には、前画像制御器15は、デマル
チプレクサ11から受け取るMCU情報のサブ画像番号
=1、つまりMCUが1番目のサブサンプリング画像の
MCUの場合は、加算器16への出力は行わず、加算器
16から出力される画像データを取り込んで、内部メモ
リに格納する。尚、メモリへの格納は、デマルチプレク
サ11から受け取ったMCU情報内のMCU番号に対応
する位置へ格納することにより、画像データが更新され
るようになっている。
【0078】また、前画像制御器15は、デマルチプレ
クサ11から受け取るMCU情報のサブ画像番号≠1、
つまりMCUが1番目以外のサブサンプリング画像のM
CUの場合は、MCU番号で指定された前MCUの画像
データを内部メモリから読み出して加算器16に出力
し、加算器16から出力される画像データを取り込ん
で、内部メモリのMCU番号に対応する位置に取り込ん
だ画像データを格納して更新する。
【0079】尚、本実施例の前画像制御器15では、M
CUが1番目以外のサブサンプリング画像のMCUの場
合は、符号化モードに関係なく加算器16から出力され
る画像データを取り込んで内部メモリに格納するように
しているので、デマルチプレクサ11から符号化モード
を出力しなくても構わない。但し、符号化モードが零ベ
クトル予測モードの場合は、前画像制御器15の内部メ
モリに記憶している画像データと、加算器16から取り
込んだ画像データとが同一であるから、取り込む意味が
ないので、符号化モードに応じて加算器16からの出力
を取り込むか否かを制御するようにしてもよい。その場
合は、デマルチプレクサ11から前画像制御器15に符
号化モードを出力し、そのモードに応じた制御を行うよ
うになる。
【0080】加算器16は、逆離散コサイン変換器14
から出力される画像データ列と、前画像制御器15から
出力される画像データ列とを加算する加算器である。つ
まり、MCUが1番目のサブサンプリング画像のMCU
の場合は、前画像制御器15からの出力がないので、逆
離散コサイン変換器14から出力される復号化された画
像データ列をそのまま出力する。一方、MCUが1番目
以外のサブサンプリング画像のMCUで、符号化モード
がフレーム内部分画像予測符号化モードの場合は、逆離
散コサイン変換器14から出力される復号化された画像
データと、前画像制御器15から出力される前画像の画
像データとを加算した画像データ列を出力する。また、
MCUが1番目以外のサブサンプリング画像のMCU
で、符号化モードが零ベクトル予測モードの場合は、逆
離散コサイン変換器14からの出力がないので、前画像
制御器15からの出力される前画像の画像データをその
まま出力することになる。
【0081】次に、本実施例の復号化装置の動作につい
て、図9を使って説明する。本実施例の復号化装置は、
デマルチプレクサ11が外部から入力される符号化デー
タ列(ヘッダ+符号化MCU)を受け取り、MCU単位
に分割し、MCU情報を作成し、作成したMCU情報を
前画像制御器15に出力する。以降、MCUが何番目の
サブサンプリング画像のMCUであるかによって動作が
異なってくるので、1番目のサブサンプリング画像のM
CUの場合と、1番目以外のサブサンプリング画像のM
CUの場合とに分けて説明する。
【0082】まず第1のケースとして、1番目のサブサ
ンプリング画像のMCUの場合の動作について説明す
る。デマルチプレクサ11は、符号化MCUを可変長復
号化器12に出力し、可変長復号化器12が可変長復号
化し、逆量子化器13が逆量子化し、更に逆離散コサイ
ン変換器14が逆離散コサイン変換して復号化した画像
データを加算器16に出力する。この時、前画像制御器
15は、加算器16への出力は行わないので、加算器1
6は、逆離散コサイン変換器14から受け取った復号化
した画像データをそのまま出力し、これが復号化装置の
出力となる。そして、前画像制御器15は、加算器16
から出力された画像データを取り込み、内部メモリに格
納する。
【0083】以上のような動作を繰り返して、符号化装
置からは1番目のサブサンプリング画像の全てのMCU
について復号化された画像データ列が出力され、また、
全てのMCUについて復号化が完了した時点で、前画像
制御器15の内部メモリ内には、1番目のサブサンプリ
ング画像の画像データが記憶されていることになる。
【0084】次に、別のケースとして、1番目以外のサ
ブサンプリング画像のMCUの場合の動作について説明
する。デマルチプレクサ11は、ヘッダの値からそのM
CUの符号化モードを判定し、判定結果を前画像制御器
15に出力する。以降、符号化モードの判定結果によっ
て動作が異なってくるので、判定結果がフレーム内部分
画像予測符号化モードであった場合と、零ベクトル予測
モードであった場合とに分けて説明する。
【0085】まず、符号化モードの判定結果がフレーム
内部分画像予測符号化モードであった場合の動作につい
て説明する。尚、この場合、符号化MCUは、符号化装
置において差分MCUを符号化した符号化データであ
る。デマルチプレクサ11は、符号化MCUを可変長復
号化器12に出力し、可変長復号化器12、逆量子化器
13、逆離散コサイン変換器14を経由して復号化した
画像データを加算器16に出力する。また、前画像制御
器15は、デマルチプレクサ11から受け取ったMCU
番号に対応する前MCUの画像データを内部メモリから
読み出して、加算器16に出力する。その結果、加算器
16は、前画像制御器15から出力される前画像の画像
データに、逆離散コサイン変換器14から出力される復
号化された画像データ(差分MCU)を加算した画像デ
ータ列を出力し、これが復号化装置の出力となる。そし
て、前画像制御器15は、加算器16から出力された画
像データを取り込み、内部メモリに格納する。
【0086】次に、符号化モードの判定結果が零ベクト
ル予測モードであった場合の動作について説明する。デ
マルチプレクサ11は、可変長復号化器12に何も出力
せず、よって、可変長復号化器12、逆量子化器13、
逆離散コサイン変換器14は動作せず、逆離散コサイン
変換器14からの出力はない。また、前画像制御器15
は、デマルチプレクサ11から受け取ったMCU番号に
対応する前MCUの画像データを内部メモリから読み出
して、加算器16に出力し、加算器16は、前画像制御
器15から出力される前画像の画像データ列をそのまま
出力し、これが復号化装置の出力となる。そして、前画
像制御器15は、加算器16から出力された画像データ
を取り込み、内部メモリに格納する。
【0087】本実施例の画像処理方法及び画像処理装置
によれば、原画像をサブサンプリングして分割した小さ
いサブサンプリング画像を動画像のフレームとみなし
て、動画像の符号化技術を応用して符号化し、また復号
化したサブサンプリング画像をサブサンプリングの逆の
方法で合成して画像を再生するので、空間的相関性が高
く、且つ画像データ量の少ない画像で符号化及び復号化
することになり、空間的相関性を充分利用して圧縮効率
を向上させることができる効果がある。
【0088】また、動画像の符号化技術を応用して符号
化及び復号化するので、既存の動画像符号化用のLSI
を使用することができ、安価な構成で実現できる効果が
ある。また、サブサンプリング画像間は空間的相関性が
高いので、動画像の符号化技術における動き検出は簡略
化することができ、簡単な構成で実現することができる
効果がある。
【0089】また、本実施例の画像処理方法及び画像処
理装置によれば、MCU単位で前のサブサンプリング画
像との相関性を判別し、相関性が高い場合は前画像と同
一とみなして、同一であることを示すデータだけ符号化
データとし、相関性が低い場合は、前画像との差分を符
号化するものなので、圧縮効率を向上させることができ
る効果がある。
【0090】更に、本実施例の画像処理方法及び画像処
理装置を使用すれば、符号化データ量が減少するので、
符号化データを伝送する場合に伝送時間が短縮され、伝
送誤りを低下させることができる効果がある。
【0091】
【発明の効果】請求項1,2,3,4記載の発明によれ
ば、静止画像の画素の画素番号を整数で割った余りと商
でグループ分けするサブサンプリングを行い、前記グル
ープに分けられた部分画像を1フレームのサブサンプリ
ング画像とし、フレーム間予測符号化方法又は動き補償
付きフレーム予測符号化方法で符号化し、また、当該フ
レームのサブサンプリング画像の画素ブロックが1つ前
のフレームのサブサンプリング画像の画素ブロックとの
差分を算出し、その差分値が特定値より大きい場合にフ
レーム間予測符号化方法で符号化し、特定値より小さい
場合に動きベクトル零とした動き補償付きフレーム予測
符号化方法で符号化して画素ブロックが採用した符号化
方法を示す符号化モードを出力し、その符号化モードで
復号化する画像処理方法としているので、サブサンプリ
ング画像が隣接する画素を複数フレームに分けて形成さ
れたものであるから、サブサンプリング画像を上記方法
で符号化することで隣接画素間の相関性を利用して圧縮
効率を向上させることができる効果がある。
【0092】請求項5,6記載の発明によれば、符号化
装置のモード判定手段で、入力画素ブロックと前画像の
対応画素ブロックとの差分値が特定値以上の場合は、フ
レーム間予測符号化モードとし、入力画素ブロックと前
画像の対応画素ブロックとの差分値が特定値未満の場合
は、動きベクトル零とした動き補償付きフレーム予測符
号化モードとし、符号化装置の前画像制御手段で、フレ
ーム間予測符号化モードの時に対応画素ブロックが差分
手段に出力され、マルチプレクサで、上記いずれかのモ
ードと符号化データが出力され、復号化装置のデマルチ
プレクサで符号化された画素ブロックのフレーム番号と
画素ブロック番号の情報が復号化装置の前画像制御手段
に出力され、前画像制御手段で、情報が第2番目以降の
フレームを示す時には対応画素ブロックを加算手段に出
力し、加算結果をメモリに記憶する画像処理装置として
いるので、サブサンプリング画像が隣接する画素を複数
フレームに分けて形成されたものであるから、サブサン
プリング画像を上記方法で符号化することで隣接画素間
の相関性を利用して圧縮効率を向上させることができる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る画像処理方法における
サブサンプリング部分の概要を説明する説明図である。
【図2】一般的な動画像符号化及び復号化の概要を説明
する説明図である。
【図3】本実施例の画像処理方法における符号化及び復
号化の概要を説明する説明図である。
【図4】本実施例の画像処理方法におけるサブサンプリ
ング画像の合成を説明する説明図である。
【図5】本実施例の画像処理方法を実現する符号化装置
の構成ブロック図である。
【図6】本実施例のモード判定器における符号化モード
判定方法の説明図である。
【図7】本実施例のマルチプレクサの処理の説明図であ
る。
【図8】マルチプレクサから出力される符号化データ列
の構造を示すフォーマット図である。
【図9】本実施例の画像処理方法を実現する復号化装置
の構成ブロック図である。
【図10】本実施例の復号化装置のデマルチプレクサの
処理の説明図である。
【図11】JPEG方式の符号化/復号化を説明するた
めの概略構成ブロック図である。
【図12】画素の相関性を説明する説明図である。
【符号の説明】
1…モード判定器、 2…離散コサイン変換器、 3…
量子化器、 4…可変長符号化器、 5…マルチプレク
サ、 6,13…逆量子化器、 7,14…逆離散コサ
イン変換器、 8,15…前画像制御器、 9,10,
16…加算器、11…デマルチプレクサ、 12…可変
長復号化器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年8月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静止画像を符号化し、符号化されたデー
    タを復号化して静止画像を再生する画像処理方法におい
    て、前記静止画像の画素の画素番号を整数で割った余り
    と商でグループ分けするサブサンプリングを行い、前記
    グループに分けられた部分画像を1フレームのサブサン
    プリング画像としてフレーム間予測符号化方法で符号化
    し、復号化したサブサンプリング画像を合成して画素順
    に並び替えて静止画像を再生することを特徴とする画像
    処理方法。
  2. 【請求項2】 静止画像を符号化し、符号化されたデー
    タを復号化して静止画像を再生する画像処理方法におい
    て、前記静止画像の画素の画素番号を整数で割った余り
    と商でグループ分けするサブサンプリングを行い、前記
    グループに分けられた部分画像を1フレームのサブサン
    プリング画像として動き補償付きフレーム予測符号化方
    法で符号化し、復号化したサブサンプリング画像を合成
    して画素順に並び替えて静止画像を再生することを特徴
    とする画像処理方法。
  3. 【請求項3】 静止画像を符号化する画像処理方法にお
    いて、前記静止画像の画素の画素番号を整数で割った余
    りと商でグループ分けするサブサンプリングを行い、前
    記グループに分けられた部分画像を1フレームのサブサ
    ンプリング画像とし、当該フレームのサブサンプリング
    画像の画素ブロックが1つ前のフレームのサブサンプリ
    ング画像の画素ブロックとの差分を算出し、算出された
    差分値が特定値より大きい場合にフレーム間予測符号化
    方法で符号化し、特定値より小さい場合に動きベクトル
    零とした動き補償付きフレーム予測符号化方法で符号化
    し、前記画素ブロックが採用した符号化方法を示す符号
    化モードを出力することを特徴とする画像処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項3の画像処理方法で出力される符
    号化モードを判別し、前記符号化モードが示す符号化方
    法に従って画素ブロックを復号化することを特徴とする
    画像処理方法。
  5. 【請求項5】 画像データを離散コサイン変換する変換
    手段と、前記離散コサイン変換されたデータを量子化す
    る量子化手段と、前記量子化されたデータを可変長符号
    化する符号化手段と、前記量子化されたデータを逆量子
    化する逆量子化手段と、前記逆量子化されたデータを逆
    離散コサイン変換する逆変換手段と、1つ前のフレーム
    の画像を記憶するメモリを有し、入力画素ブロックに対
    応して1つ前のサブサンプリング画像の対応画素ブロッ
    クを出力する前画像制御手段と、入力画素ブロックの画
    像データと前記前画像制御手段から出力される1つ前の
    画像の対応画素ブロックの画像データとの差分を取る差
    分手段と、前記逆変換手段からの出力に前記メモリ内の
    対応画素データを加算する加算手段とを具備する符号化
    装置を有する画像処理装置であって、静止画像の画素の
    画素番号を整数で割った余りと商でグループ分けするサ
    ブサンプリングを行って前記グループに分けられた部分
    画像を1フレームのサブサンプリング画像として画素ブ
    ロック毎に画像データが入力されると共に当該画素ブロ
    ックのフレーム番号と画素ブロック番号の情報が与えら
    れ、前記情報が第1番目のフレームを示す時には入力画
    素ブロックの画像データを差分手段を介して前記変換手
    段に出力し、前記情報が第2番目以降のフレームを示す
    時には対応画素ブロックを前記前画像制御手段から受け
    取って差分を算出し、その差分値が特定値以上の場合に
    フレーム間予測符号化方法を示す符号化モードを出力
    し、特定値未満の場合に動きベクトル零とした動き補償
    付きフレーム予測符号化方法を示す符号化モードを出力
    し、更に前記符号化モードがフレーム間予測符号化方法
    を示す時のみ入力画像データを前記差分手段に出力する
    モード判定手段と、前記符号化モードがフレーム間予測
    符号化方法を示す時にその符号化モードと符号化された
    データとを出力し、前記符号化モードが動きベクトル零
    とした動き補償付きフレーム予測符号化方法を示す時に
    その符号化モードを出力するマルチプレクサとを備え、
    前記前画像制御手段が、前記情報が第1番目のフレーム
    を示す時に対応画素ブロックを前記モード判定手段と前
    記差分手段とに出力せず、前記情報が第2番目以降のフ
    レームを示す時に対応画素ブロックを前記モード判定手
    段に出力し、前記モード判定手段から出力される符号化
    モードがフレーム間予測符号化方法を示す場合のみ対応
    画素ブロックを前記差分手段に出力する前画像制御手段
    であることを特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 入力される符号化データを可変長復号化
    する復号化手段と、前記復号化手段から出力されるデー
    タを逆量子化する逆量子化手段と、前記逆量子化手段か
    ら出力されるデータを逆離散コサイン変換する逆変換手
    段と、1つ前のフレームの画像データを記憶するメモリ
    を備え、前記逆変換手段で逆変換された画素ブロックに
    対応して1つ前の画像の対応画素ブロックを出力する前
    画像制御手段と、前記逆変換された画素ブロックの画像
    データと前記前画像制御手段から出力される1つ前の画
    像の対応画素ブロックの画像データとの和を取る加算手
    段とを具備する復号化装置を有する画像処理装置であっ
    て、請求項5記載の画像処理装置から出力される符号化
    モードと符号化データを分離して出力し、更に符号化さ
    れた画素ブロックのフレーム番号と画素ブロック番号の
    情報を出力するデマルチプレクサを備え、前記前画像制
    御手段が、前記デマルチプレクサから出力される前記情
    報を読み取り、前記情報が第2番目以降のフレームを示
    す時には対応画素ブロックを前記加算手段に出力し、更
    に前記加算手段からの出力を前記メモリに記憶する前画
    像制御手段であることを特徴とする画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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