JPH061042A - インパクトドットプリンタ - Google Patents

インパクトドットプリンタ

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JPH061042A
JPH061042A JP15942992A JP15942992A JPH061042A JP H061042 A JPH061042 A JP H061042A JP 15942992 A JP15942992 A JP 15942992A JP 15942992 A JP15942992 A JP 15942992A JP H061042 A JPH061042 A JP H061042A
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JP
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Osamu Koshiishi
修 輿石
Keiichi Kubota
惠一 久保田
Shigeki Mizuno
茂樹 水野
Katsuhiko Nishizawa
克彦 西澤
Hiroshi Shirotori
洋 城取
Motoyuki Niimura
素行 新村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低騒音で排紙性に優れたインパクトドットプ
リンタを提供する。 【構成】 インパクトドットプリンタ100の、印字ヘ
ッド8、または、プラテン6の上方に位置する第一プリ
ンタカバー1に、印刷用紙排出経路中に突出する板状の
消音用部材1aを設けた。また紙案内用部材1d及び2
dの幅を印刷用紙4の最小幅より狭くした。 【効果】 印字ヘッド8、プラテン6から発生した騒音
は、消音用部材1a及び2aにより減衰されるととも
に、紙案内用部材1d、2dにより排紙性が向上し低騒
音で排紙性に優れたインパクトドットプリンタ100を
提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インパクトドットプリ
ンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インパクトドットプリンタは、印
字ヘッドに内蔵した印字ワイヤを駆動して、インクリボ
ンを介して印刷用紙へ衝撃力を与えて印字を行うもの
で、印字ワイヤ衝突時に騒音が発生し、この騒音は印刷
用紙の排出部から、インパクトドットプリンタの外部へ
漏れインパクトドットプリンタの騒音レベルを高めてい
た。このインパクトドットプリンタの騒音対策として、
実開昭64ー48263号公報に開示されたものが知ら
れている。図6、図7によりその構成を説明する。図6
は、インパクトドットプリンタのプリンタカバーを斜め
上方からみた斜視図であり、図7は図6におけるC−C
で切断し、矢印D方向からみた断面図である。第二プリ
ンタカバー501と第一プリンタカバー502により印
刷用紙排出部を覆い、印刷用紙排出経路を構成してい
る。第二プリンタカバー501はシートガイド503と
対向して配置され、第二プリンタカバー501には印刷
用紙排出経路に突出する板状の消音用部材504と紙案
内用部材505が設けられている。この消音用部材50
4により印刷用紙排出経路の断面積を一部変化させ、そ
の部分で印刷用紙排出経路を伝わってくる音波を反射さ
せて騒音レベルを低下させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構成ではシートガイド503上面に沿って印刷用紙51
0が排出されてきたとき、腰の弱い印刷用紙だとシート
ガイド503から浮いてしまい、消音用部材504、ま
たは、紙案内部材505と接触する。腰の弱い印刷用紙
が接触すると印刷用紙510の端面が変形し、印刷用紙
510の端部が消音用部材504と紙案内用部材505
に囲まれた空間506、507内に入り込んでしまい紙
案内部材505があっても、印刷用紙510の端部が消
音用部材504にひっかかってしまい、印刷用紙510
はその接触部で滞留し、印刷用紙510が排出されなく
なる。このため、シートガイド503上方には印刷用紙
510が消音用部材504、または、紙案内部材505
に接触しないようにある程度の空間を設ける必要があっ
た。この空間により、消音用部材504による消音効果
は低下し、所望の騒音レベルが得られないという問題点
があった。また幅の狭い腰の強い印刷用紙510は、角
が消音部材504に引っかかりやすく、印刷用紙510
が排出されなくなるという問題点もあった。また、第二
プリンタカバー502の下方には、印字ヘッド、プラテ
ンが配置され、印刷用紙510が排出されてくるときに
印刷用紙510の端面が第2プリンタカバー502に向
かった形で排出されてくるため、第2プリンタカバー5
02の下部に消音部材を設けると、印刷用紙510が消
音部材に接触してひっかかりやすくなり排紙性が低下す
る。このため、第二プリンタカバーの下部に消音用部材
を設けられず、印字ヘッド、プラテン等の音源の近傍で
消音できないため、効果的な騒音低減ができないという
問題点もあった。
【0004】本発明は前記問題点を解決するためになさ
れたものであり、低騒音で排紙性に優れたインパクトド
ットプリンタを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、印字ヘッドと
プラテンを有したインパクトドットプリンタに、印刷用
紙排出部を覆うカバーを設け、このカバーと印刷用紙排
出部との間に印刷用紙排出経路を形成し、印刷用紙排出
経路の断面積を印刷用紙排出経路の途中で一部変化させ
たインパクトドットプリンタにおいて、印刷用紙排出経
路の断面積を印刷用紙排出経路の途中で一部変化させた
部材の直交方向に印刷用紙案内部材を複数設け、印刷用
紙案内部材の間隔を印刷用紙の幅よりも狭くしたことを
特徴とする。
【0006】
【実施例】図1は本発明の実施例を示すインパクトドッ
トプリンタ100の斜視図である。図2は図1における
インパクトドットプリンタ100をA−Aで切断し、矢
印B方向からみた断面図である。図1、図2にもとづい
て本発明の実施例を説明する。
【0007】インパクトドットプリンタ100は、ケー
ス3により外装を構成し、ケース3の上面は第一プリン
タカバー1と第二プリンタカバー2により覆われてい
る。第一プリンタカバー1の一端はケース3の端部3a
と回転可能に係合し、第一プリンタカバー1の他端は、
第二プリンタカバー2と回転可能に係合している。第一
プリンタカバー1と第二プリンタカバー2の下方には、
印刷用紙4の排出部が形成されている。印刷用紙4はケ
ース3とシートガイド12の間に設けられた給紙口14
より給紙され、トラクタ5により搬送される。トラクタ
5により搬送された印刷用紙はプラテン6に巻き込まれ
た後排出され、シートガイド12の上面に沿って搬送さ
れ、第二プリンタカバー2とシートガイド12の間に設
けられた排紙口15よりインパクトドットプリンタ10
0の外部へ排出される。プラテン6に対向して印字ヘッ
ド8が配置され、印字ヘッド8には複数の印字ワイヤが
内蔵されている。印字ヘッド8はキャリッジ9に搭載さ
れ、キャリッジ9は第一ガイド軸10、第二ガイド軸1
1に案内されて移動できる。キャリッジ9が移動する時
に印字ヘッド8内に内蔵された印字ワイヤが、適当なタ
イミングで駆動され、インクリボン16を介して印刷用
紙14にドットを形成し印字を行う。第一プリンタカバ
ー1と第二プリンタカバー2の下方に印刷用紙排出経路
が形成されている。この印刷用紙排出経路中には、第一
プリンタカバー1、及び、第二プリンタカバー2から突
出する複数の板状の消音用部材1a、2aが設けられて
いる。第一プリンタカバー1に設けられた消音用部材1
aは、印刷用紙4の排出経路に沿った形で印刷用紙4の
近傍まで近接させて配置し、第二プリンタカバー2側へ
近づくにつれて、消音用部材1aの印刷用紙排出経路中
への突出量が小さくなっている。紙案内用部材1dが消
音用部材1aの直交方向に消音部材1aの間をつなぐ形
で設けられ、紙案内用部材1dは消音部材1aよりも印
刷用紙4側(図2において下側)に長く突出し、印刷用
紙4の排出経路に沿って、印刷用紙4に近接させて配置
し第二プリンタカバー2側へ近ずくにつれて消音部材1
aと同様に第一プリンタカバー1からの突出量を小さく
してある。
【0008】これによりプラテン6により送り出されて
きた印刷用紙4の、紙案内用部材1dと接触する際の角
度θは鋭角となる。図3に示すように、印刷用紙4が紙
案内用部材1dに接触すると、印刷用紙4は紙案内用部
材1dの面と垂直な方向に反力fを受ける。すると、印
刷用紙4は、fa=f×sinθなる印刷用紙4を押戻
す力faを受ける。これにより、印刷用紙4と紙案内用
部材1dの接触角θが小さいほど、印刷用紙4を押戻す
力faは小さくなる。従って、印刷用紙4はなめらかに
紙案内用部材1dに案内されるとともに、プラテン6と
紙案内用部材1dとの距離が小さいため、印刷用紙4は
変形しにくく、腰の弱い印刷用紙でも安定して排紙され
る。また、紙案内用部材1dは消音用部材1aよりも下
方へ長く突出しているので、印刷用紙4の端面4aが紙
案内用部材1dと接触して、印刷用紙4の端面4aが変
形しても、消音用部材1aに印刷用紙4の端面4aが接
触することはなく、印刷用紙4の排紙性能に優れる。
【0009】図4は第一プリンタカバー1、第二プリン
タカバー2を下方からみた底面図であり、複数の紙案内
用部材1d、2dの間隔は、プリンタで使用する印刷用
紙4の最少幅よりも狭くし、この例では、はがきの幅の
1/4の寸法に設定してあり、紙の端部分1e、2eは
他に比べ幅を狭くしてある。これにより印刷用紙4の端
部4aが、消音用部材1a、2aと紙案内用部材1d、
2dに囲まれた空間内に入り込むことなく印刷用紙4を
案内できる。
【0010】第一プリンタカバー1の傾斜部1bは透明
な部材で構成され、印字ヘッド8とプラテン6の上方よ
りも左側(図2に於いて)の位置に設けられ、傾斜部1
bと消音用部材1aとの間には、ある間隔を設けてあ
る。これにより、印字ヘッド8により印刷された直後の
印刷結果の視認性を向上させている。第一プリンタカバ
ー1の第二プリンターカバー2との係合部近くにはペー
パーカッター1cが設けられ、印刷用紙4をカットする
ときは、第二プリンタカバー2を第一プリンタカバー1
との係合部で矢印E方向に回転させて、第二プリンタカ
バー2の上面が第一プリンタカバー1の上面と接触する
まで回転させる。次に、印刷用紙4をペーパーカッター
1Cへ当接させて、印刷用紙4を上方へ引くことによ
り、ペーパーカッター1Cとの当接部で印刷用紙4がカ
ットされる。また、第一プリンタカバー1の印字ヘッド
上部には吸音材7を設けて、吸音作用をもたせている。
【0011】第二プリンタカバー2下方に位置するシー
トガイド12は、排紙口15に近づくにつれて印刷用紙
4を支持する面が高くなっている。これは、印刷用紙4
が排紙口15から排出されるときに、印刷用紙4の端部
4aが浮き上がってくるので、印刷用紙4の端部4aを
手でつかみやすくする為であり、印刷用紙4の取り出
し、叉は印刷用紙4をカットするときの操作性を向上さ
せている。
【0012】第二プリンタカバー2に設けられた消音用
部材2aの印刷用紙排出経路中への突出量は、シートガ
イド12の印刷用紙4の支持面に沿って、排紙口15側
へ近づくにつれて小さくして、シートガイド12の印刷
用紙4の支持面と、消音用部材2aとの間隔をほぼ均一
にしている。また紙案内用部材2dは消音部材2aの直
交方向に設けられ、消音部材2aより印刷用紙4の方向
に長く突出して用紙を案内する。これにより、第一プリ
ンタカバー1と同様にシートガイド12と消音用部材2
aの間隔を狭くしても印刷用紙4が消音用部材2aに接
触してひっかかり滞留するこなく排紙できる。
【0013】インパクトドットプリンタ100から発生
する騒音は、印字ヘッド8に内蔵した印字ワイヤが、イ
ンクリボン16と印刷用紙とを介してプラテン6に衝突
するときと、印字ヘッド8の内部で印字ワイヤを駆動す
る部材が印字ヘッド8内で衝突するときに発生する騒音
が主である。よって、インパクトドットプリンタ100
の騒音は、印字ヘッド8、プラテン6の位置する場所か
ら、その大半が発生する。したがって、低騒音化をはか
るためには、印字ヘッド8、プラテン6の近傍で消音し
てしまい、インパクトドットプリンタ100の開口から
放出される音波を減衰させるのが効果的である。本実施
例では、印字ヘッド8、プラテン6から発生した騒音の
一部は、第一プリンタカバー1の下面に設けた吸音材7
によりエネルギーを吸収され、残りの大半は、印刷用紙
4と、第一プリンタカバー1、第二プリンタカバー2と
の間に形成される印刷用紙排出経路中を通過して、排紙
口15より、インパクトドットプリンタ100の外部へ
放射されるが、本実施例では、印字ヘッド8とプラテン
6の音源の上方に、印刷用紙4に近接させて消音用部材
1aを複数設けてあるため、効果的に消音できる。
【0014】音波は、その伝達経路の中で断面積が変化
している部分があると、その部分を境として媒質の粒子
速度が不連続となり音波の反射が起こる。この音波の反
射は、断面積変化量が大きいほど大きくなり、消音用部
材1aは、消音用部材2aよりも印刷用紙排出経路中へ
の突出量が大きく断面積変化量が大であるため、大きな
消音効果が得られる。また紙案内用部材1d及び2dの
長さを消音用部材1a及び2aより印刷用紙4側に長く
し、また紙案内部材1d及び2dの幅を印刷用紙4の最
小幅よりも狭く設定し、印刷用紙4を案内することによ
り印刷用紙4が消音部材2aに引っかからなくなり、消
音部材1a及び2aを長くすることができ、断面積変化
量を大きくできる。第一プリンタカバー1と、第二プリ
ンタカバー2に設けられた複数の消音用部材1a、2a
により音波との反射が繰り返されることにより、音波の
持つエネルギーは減衰し、排紙口15からインパクトド
ットプリンタ100の外部へ放出される音波のエネルギ
ーは少なくなり、インパクトドットプリンタ100の騒
音レベルを低下させることができる。
【0015】図5は、本実施例の第一プリンタカバー
1、第二プリンタカバー2に消音用部材1a、2aを設
けた場合と、設けなかった場合の騒音のスペクトルを示
す。印字ヘッド8とプラテン6から発生する騒音は1K
Hz以上のものが主であるため、本実施例では1KHz
以上の周波数で大きな音波の減衰が得られる。また、聴
感上耳障りな音は1KHz以上の音波であるので、聴感
上では実際の騒音レベルの減衰以上に大きな効果を得る
ことができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、インパクトドットプリンタの印字ヘッド、または、
プラテン上方の印刷用紙排出経路の断面積を一部変化さ
せる構成とし、紙案内部材の幅を印刷用紙の最小幅より
狭くしたので、低騒音で排紙性に優れたインパクトドッ
トプリンタを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すインパクトドットプリン
タの斜視図。
【図2】本発明の実施例を示すインパクトドットプリン
タの断面図。
【図3】本発明の実施例を示す印刷用紙が受ける力の説
明図。
【図4】本発明の実施例を示すプリンタカバーの底面
図。
【図5】本発明の実施例を示すインパクトドットプリン
タと比較例を示す騒音のスペクトル図。
【図6】従来例を示すプリンタカバーの斜視図。
【図7】従来例を示すプリンタカバーの断面図。
【符号の説明】
1 第一プリンタカバー 2 第二プリンタカバー 3 ケース 4 印刷用紙 5 トラクタ 6 プラテン 7 吸音材 8 印字ヘッド 9 キャリッジ 10 第一ガイド軸 11 第二ガイド軸 12 シートガイド 13 リボンカセット 14 給紙口 15 排紙口 16 インクリボン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西澤 克彦 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 城取 洋 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 新村 素行 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ヘッドとプラテンを有したインパク
    トドットプリンタに、印刷用紙排出部を覆うカバーを設
    け、該カバーと前記印刷用紙排出部との間に印刷用紙排
    出経路を形成し、該印刷用紙排出経路の断面積を該印刷
    用紙排出経路の途中で一部変化させたインパクトドット
    プリンタにおいて、前記印刷用紙排出経路の断面積を該
    印刷用紙排出経路の途中で一部変化させた部材の直交方
    向に印刷用紙案内部材を複数設け、該印刷用紙案内部材
    の間隔を印刷用紙の幅よりも狭くしたことを特徴とする
    インパクトドットプリンタ。
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