JP2002019227A - ケーブルガイド部材,装置カバー,記録装置 - Google Patents

ケーブルガイド部材,装置カバー,記録装置

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JP2002019227A
JP2002019227A JP2000211746A JP2000211746A JP2002019227A JP 2002019227 A JP2002019227 A JP 2002019227A JP 2000211746 A JP2000211746 A JP 2000211746A JP 2000211746 A JP2000211746 A JP 2000211746A JP 2002019227 A JP2002019227 A JP 2002019227A
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徳次郎 奥野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録部の往復動に際し、フラットケーブルの
湾曲部がガイド部材に衝突することによって発生する騒
音を低レベルなものとし、或いはその発生を防止する。 【解決手段】 キャリッジ7に一端が固定されたフラッ
トケーブル6は、キャリッジ7の往復動に際し、湾曲部
6bが屈曲状態の変化を行う。湾曲部6bは、キャリッ
ジ7の高速動作によって、湾曲部6bの屈曲状態の変化
を規制するケーブルガイド部材30に衝突しようとする
が、ケーブルガイド部材30には、湾曲部6bの衝突方
向に向かって逃げるように形成されるガイド面30bが
形成されていて、これによって湾曲部6bはガイド面3
0bと徐々に接触し、衝突音の発生が抑止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印字情報に従って
主走査方向に往復動し、被記録材に記録を行う記録部
と、該記録部へ印字情報を送信する印字制御部に一端が
接続され、略U字状の湾曲部が形成されるように引き回
された状態において他端が前記記録部に接続され、前記
記録部の主走査方向への往復動に従って前記湾曲部が屈
曲状態の変化を繰り返しながら、前記印字制御部から前
記記録部へ印字情報としての電気信号を伝送するフラッ
トケーブルとを備えた記録装置における、前記フラット
ケーブルの屈曲状態の変化を規制するガイド面を有する
ケーブルガイド部材に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、インク・ジェット・プリンタ等
に代表される記録装置は、被記録材としての印刷用紙
(以下、単に「用紙」という)に記録を行う記録部と、
該記録部へ印字情報を送信する印字制御部とを有し、該
印字制御部から前記記録部へ印字情報としての電気信号
を伝達するために、前記印字制御部と前記記録部とをフ
ラットケーブル(平形多心ケーブル)によって接続して
いる。
【0003】フラットケーブルは、複数の導線を並列
に、ポリエステル等の樹脂材によってコーティングする
ことによって帯状に成形されたものであり、記録部と接
続し、記録部の主走査方向への往復動に従って屈曲状態
が変化することを念頭に置いて作製される。従って、屈
曲状態の変化を繰り返すことによる繰り返し応力に強
く、且つ、屈曲状態の変化が行い易い様に柔軟性を備え
る様に設計されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
フラットケーブルは、記録装置に取り付けられる際、略
U字状の湾曲部が形成されるように引き回された状態で
一端が記録部に接続され、他端が記録装置の基体となる
フレーム等に固定されるが、記録部は高速で主走査方向
に往復動するため、単に一端を記録部に接続し、他端を
フレーム等に固定したのみでは、記録装置内部において
フラットケーブルが暴れ、記録装置内部の構成部品に引
っ掛かり、構成部品の破損やケーブルの断線等が発生す
る虞がある。また、前記湾曲部が記録装置内部の構成部
品等に衝突し、前記湾曲部の曲率が小さくなることによ
っても、ケーブルの断線や座屈等が発生する虞がある。
この為、記録装置の主走査方向への往復動に際して前記
フラットケーブルの屈曲状態の変化を規制するためのガ
イド部材が設置されるのが一般的である。
【0005】しかし、前述の様に記録部は高速で動作す
る場合があり、この場合、略U字状の湾曲部が屈曲状態
を変化させる際に該湾曲部が前記ガイド部材のガイド面
に衝突するようにガイド面と接触し、これによって、耳
障りな騒音が発生する問題があった。
【0006】本発明はこの様な問題に鑑みなされたもの
であり、その課題は、記録部の往復動に際し、フラット
ケーブルの湾曲部がガイド部材に衝突することによって
発生する騒音を低レベルなものとし、或いはその発生を
防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願請求項1記載のケーブルガイド部材は、印字情
報に従って主走査方向に往復動し、被記録材に記録を行
う記録部と、略U字状の湾曲部が形成されるように引き
回された状態において先端が前記記録部に接続され、前
記記録部の主走査方向への往復動に従って前記湾曲部が
屈曲状態の変化を繰り返しながら、印字制御部から前記
記録部へ印字情報としての電気信号を伝送するフラット
ケーブルと、を備えた記録装置における、前記フラット
ケーブルの屈曲状態の変化を規制するガイド面を有する
ケーブルガイド部材であって、前記記録部の往復動作に
際し、前記湾曲部の前記ガイド面への衝突を緩和する、
前記湾曲部の逃げ部が形成されていることを特徴とす
る。
【0008】本願請求項1記載の発明によれば、記録部
の主走査方向への往復動に伴うフラットケーブルの騒音
を低レベルなものとし、或いは、その発生を防止するこ
とができる。即ち、記録部への主走査方向への往復動に
際し、フラットケーブルの略U字状の湾曲部はその曲率
を変化させながら、換言すると、屈曲状態の変化を繰り
返しながら、該屈曲状態の変化を規制するガイド部材に
接触する。ここで、記録部は場合により高速に主走査方
向へ往復動するので、湾曲部はガイド部材のガイド面に
衝突するように接触し、このとき、騒音(衝突音或いは
接触音)が発生する場合がある。しかし、ガイド面に
は、前記騒音が発生すべき場所に、前記衝突を緩和する
ための逃げ部が形成されているので、前記騒音を低レベ
ルなものとし、或いは、その発生を防止することができ
る。
【0009】本願請求項2記載のケーブルガイド部材
は、請求項1において、前記逃げ部が、前記湾曲部が衝
突する方向に向かって逃げる様な湾曲面によって形成さ
れていることを特徴とする。本願請求項2記載の発明に
よれば、逃げ部が、湾曲部が衝突する方向に向かって逃
げるような湾曲面によって形成されているので、フラッ
トケーブルの湾曲部は、ガイド面に形成された湾曲面と
徐々に接触するようにケーブルガイド部材と接触し、ま
た、湾曲面であるので、接触すればするほど接触面が逃
げていくので、確実に前述した騒音を低レベルなものと
し、或いは、その発生を防止することができる。
【0010】本願請求項3記載のケーブルガイド部材
は、請求項2において、前記湾曲面が、前記湾曲部の屈
曲状態の変化によって描く変形軌跡を包絡するような形
状に形成されていることを特徴とする。本願請求項3記
載の発明によれば、ガイド面に形成された湾曲面が、フ
ラットケーブルの湾曲部の屈曲状態の変化によって描く
変形軌跡を包絡するような形状に形成されているので、
フラットケーブルの湾曲部が本来描くべき軌跡に沿って
フラットケーブルの湾曲部がガイド面(逃げ部)に案内
され、従って湾曲部はガイド面に対して強力な衝突方向
の力を作用させず、もって確実に前述した騒音を低レベ
ルなものとし、或いは、その発生を防止することができ
る。
【0011】本願請求項4記載のケーブルガイド部材
は、請求項1において、前記逃げ部が、前記湾曲部が衝
突する方向に向かって逃げる様な平坦面によって形成さ
れていることを特徴とする。本願請求項4記載の発明に
よれば、逃げ部が、前記湾曲部が衝突する方向に向かっ
て逃げる様な平坦面によって形成されているので、ガイ
ド部材の構造を簡単なものとすることができ、また、ケ
ーブルガイド部材の低コスト化を計ることも可能とな
る。
【0012】本願請求項5記載のケーブルガイド部材
は、請求項1から4のいずれか1項において、前記ガイ
ド面に、衝突緩衝部材を設けたことを特徴とする。本願
請求項5記載の発明によれば、ガイド面には衝突緩衝部
材が設けられているので、より一層確実に前述した騒音
を低レベルなものとし、或いは、その発生を防止するこ
とができる。尚、衝突緩衝部材とは、弾性率の低い弾性
素材(例えば、スポンジ、ゴム等)からなるものを言
う。
【0013】本願請求項6記載のケーブルガイド部材
は、請求項1から5のいずれか1項において、前記フラ
ットケーブルのフラット面が、鉛直方向に沿うように前
記記録装置に取り付けられていることを特徴とする。本
願請求項6記載の発明によれば、フラットケーブルのフ
ラット面が鉛直方向に沿うように記録装置に取り付けら
れているので、フラットケーブルの湾曲部は水平方向に
屈曲状態を変化させ、これにより、垂直方向に屈曲状態
を変化させる場合と比して重力の影響を受けず、より一
層前述した本願請求項1から5のいずれか1項記載の発
明の作用効果を得やすいというメリットを得ることがで
きる。
【0014】本願請求項7記載のケーブルガイド部材
は、請求項1から6のいずれか1項において、前記記録
装置本体から取り外し可能な前記記録装置のカバー部材
に設けられていることを特徴とする。本願請求項7記載
の発明によれば、ケーブルガイド部材が記録装置のカバ
ー部材に設けられているので、ケーブルガイド部材を記
録装置本体側に設置する場合と比して記録装置本体の設
計の自由度が増すというメリットを得ることができる。
【0015】本願請求項8記載のケーブルガイド部材
は、請求項7において、前記カバー部材と一体成形によ
って形成されていることを特徴とする。本願請求項8記
載の発明によれば、ケーブルガイド部材がカバー部材と
一体成形によって形成されているので、安価にケーブル
ガイド部材を設置することが可能となる。
【0016】本願請求項9記載のケーブルガイド部材
は、請求項1から8のいずれか1項において、前記フラ
ットケーブルが少なくとも2以上積層されていることを
特徴とする。本願請求項9記載の発明によれば、フラッ
トケーブルが少なくとも2以上積層されているので、フ
ラットケーブルの剛性が増し、これによってフラットケ
ーブルの湾曲部がケーブルガイド部材と一層激しく衝突
し、ひいては衝突の際発生する騒音もより大なるものと
なる。従って、前記衝突を緩和する逃げ部が形成された
本願請求項1から8のいずれか1項に記載のフラットケ
ーブルガイド部材の効率が、顕著なものとなる。
【0017】本願請求項10記載の記録装置のカバー部
材は、請求項1から9のいずれか1項に記載のケーブル
ガイド部材を備えていることを特徴とする。本願請求項
10記載の発明によれば、記録装置のカバー部材におい
て、前述した本願請求項1から9のいずれか1項に記載
の発明と同様な作用効果を得ることができる。
【0018】本願請求項11記載の記録装置は、請求項
1から9のいずれか1項に記載のケーブルガイド部材を
備えていることを特徴とする。本願請求項11記載の発
明によれば、記録装置において、前述した本願請求項1
から9のいずれか1項に記載の発明と同様な作用効果を
得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。先ず、図1を参照しなが
ら、本発明に係る「インクジェット式記録装置」として
のインク・ジェット・プリンタの外部構成について概説
する。図1は、本実施形態に係るインク・ジェット・プ
リンタ100の上部カバー2を開放した状態を示す斜視
図である。
【0020】インク・ジェット・プリンタ(以下、単に
「プリンタ」という。)100は、「被記録材」として
の印刷用紙(単票紙、以下、「用紙P」という)を装置
本体背面に複数枚堆積・収納し、従って用紙Pは装置後
方側から給送され、印刷が終了した用紙Pは本体前面か
ら排出されるような構成となっている。
【0021】プリンタ100は複数の樹脂製部材によっ
てその外側が構成されていて、装置全体を覆う本体カバ
ー1、装置内部のメンテナンスを行うために本体カバー
1に設けられた窓部1aを覆う上部カバー2、装置本体
前部に位置して電源ボタン等の操作部を構成する前部カ
バー3a及び3b、によって装置本体が覆われ、本体カ
バー1の背面には、堆積・収納される用紙Pを受ける用
紙サポート4が、前部カバー3a,3bには排出された
用紙Pを受け取る排紙スタッカ5が取り付けられてい
る。これらは全て樹脂材料によって形成されていて、前
部カバー3a及び3bを除いては、必要に応じて容易に
取り外し可能なように構成されている。尚、図1におい
て符号6はフラットケーブルを、符号30は該フラット
ケーブルの屈曲状態の変化を規制する、本発明に係るケ
ーブルガイド部材を示している。ケーブルガイド部材3
0は本体カバー1と一体成形により形成されているが、
これらについては後述する。
【0022】次に、図2を参照しつつ、プリンタ100
本体の内部構成について概説する。図2は、前述した前
部カバー3a,3bを除いた全てのカバー類を取り外し
た状態を示す、プリンタ100の装置本体の斜視図であ
る。プリンタ100は、印刷用紙に記録を行う記録ヘッ
ド部(図示せず)を底部に搭載したキャリッジ7を有し
ている。キャリッジ7には、インク・カートリッジ8が
着脱可能に取り付けられ、このインク・カートリッジ8
内のインクは、キャリッジ7の底部に設けられた前記記
録ヘッド部に送られる。記録ヘッド部は、用紙Pに対向
する面に形成されたノズル列(図示せず)からインク
を、搬送ローラ9及び搬送従動ローラ10によってキャ
リッジ7の下部へ搬送される用紙Pの上面に吐出する。
【0023】プリンタ100の装置本体の基体となるフ
レーム11には、キャリッジ7を案内するガイド軸12
が設置される。また、フレーム11の右側部(図2にお
ける右側)にはキャリッジ7を往復動させる駆動モータ
としてのキャリッジ・モータ13が設置され、該キャリ
ッジ・モータ13の回動軸には駆動プーリ14が取り付
けられている。更に、フレーム11の左側部には従動プ
ーリ15が設けられ、駆動プーリ14と従動プーリ15
との間には駆動ベルト16が掛架される。尚、従動プー
リ15は、該従動プーリ15を駆動ベルト16の緊張方
向に向けて付勢する、駆動ベルト16の緊張装置17に
取り付けられていて、駆動ベルト16は、該緊張装置1
7によって常に一定のテンションが付与された状態に保
たれている。
【0024】キャリッジ7は駆動ベルト16の一部と連
結され、キャリッジ・モータ13の回動によって駆動ベ
ルト16が駆動されることにより、ガイド軸12に案内
されながら主走査方向(図2における左右方向)に往復
動し、これによって用紙Pに印刷が行われる。以上がプ
リンタ100の概略である。
【0025】次に、フラットケーブル6及びケーブルガ
イド部材30について詳述する。図2において、キャリ
ッジ7には、印字情報を処理する印字制御部(図示せ
ず)から、キャリッジ7へ印字情報としての電気信号を
伝送するフラットケーブル6の一端が取り付けられてい
る。フラットケーブル6は、キャリッジ7の背面側から
上方に向かって飛び出すように取り付けられ、キャリッ
ジ7の背面に取り付けられたケーブル保持部材19にお
いて折り曲げ部6aを形成し、該折り曲げ部6aにおい
て水平方向左側(図2における左方向)に向きを変え、
且つ、フラット面が鉛直面に沿った状態で、左方向に延
びて行く。尚、キャリッジ7において、フラットケーブ
ル6が左側に飛び出す位置には、フラットケーブル6を
繋止する繋止部7aが形成されていて、フラットケーブ
ル6は、該繋止部7aから左側においてフリーに動ける
ようになっている。そして、キャリッジ7が印字領域の
最も右側(1桁側)にある位置(図2に示す状態)にお
いて、フラットケーブル6は装置本体中央から少し左側
で湾曲部6bを形成することによってUターンし、フレ
ーム11に取り付けられたケーブル固定部材18によっ
て装置本体に固定される。尚、ケーブル固定部材18に
はフラットケーブル6を挟持する挟持部18a,18
b,18cが立設され、フラットケーブル6は最も左側
に位置する挟持部18aと、キャリッジ7に形成された
前記繋止部7aとの間でフリー区間を形成し、該フリー
区間内においてフリーに動けるようになっている。但
し、フラットケーブル6はフラット面が鉛直面に沿うよ
うに取り付けられているので、鉛直方向には殆ど動かな
い。
【0026】キャリッジ7は、印字情報に従ってガイド
軸12にガイドされながら主走査方向に往復動する為、
フラットケーブル6は、前述したフリー区間において一
定の形状とはならず、キャリッジ7の往復動に従って屈
曲状態の変化を繰り返す。即ち、湾曲部6bが図2にお
ける左右方向に、曲率を変化させながら、移動すること
になる。このとき、湾曲部6bは、その湾曲位置を左右
に変化させると共に、プリンタ100の前後方向にもそ
の湾曲位置を変化させる。
【0027】ケーブルガイド部材30はこのような湾曲
部6bの屈曲状態の変化(湾曲部6bの曲率の変化及び
湾曲位置の変化)を規制するものであり、図2において
ケーブル固定部材18の左側に並ぶ位置に配置される
様、本体カバー1に一体成形によって形成されている。
このように本体カバー1に一体成形によって形成するこ
とにより、装置本体の設計の自由度が増し、且つ、安価
にケーブルガイド部材30を設けることができる。ここ
で、ケーブルガイド部材30は、湾曲部6bのプリンタ
100後方側にのみ配置される。これは、湾曲部6bの
プリンタ100前方側空間は、通常、キャリッジ7が往
復動する為の空間として確保されている為、湾曲部6b
の屈曲状態の変化を規制する必要性に乏しいからであ
る。尚、ケーブルガイド部材30は、図2乃至図5では
図示しない本体カバー1に形成されているので、図2乃
至図5においては、当該部分のみ仮想線によって切り出
して示している。
【0028】ケーブルガイド部材30は、ケーブル固定
部材18と隣接する位置から左側へと続くガイド面30
aと、途中からプリンタ100後方側へ逃げるように形
成される、「逃げ部」としてのガイド面30bとを有し
ている。図3乃至図5は、該ガイド面30a,30bと
湾曲部6bとの位置関係を示す為のプリンタ100本体
の平面図であって、図3は同図においてキャリッジ7が
印字領域の最も右側(1桁側)に位置する様子を、図4
は同中央に位置する様子を、図5は同中央から少し左側
(80桁側)に位置する様子を示している。以下、該図
3乃至図5を参照しつつ、ケーブルガイド部材30の作
用効果について説明する。
【0029】図3から図5に至る一連のキャリッジ7の
動作(同図におけるキャリッジ7の右側から左側への移
動)において、図示の如く、湾曲部6bは、キャリッジ
7の往復動に際してその形態(湾曲する曲率、湾曲の位
置)を変化させる。フラットケーブル6において、キャ
リッジ7が右側に位置する場合には、繋止部7aから、
U字状にターンする湾曲部6bの湾曲反転部(湾曲部6
bにおいて、接線が主走査方向と直交するような角度に
なる部位:図3において大凡、符号6cで示す場所)ま
での区間(以下この区間を「区間1」と言う)と、該湾
曲反転部6cから挟持部18aまでの区間(以下この区
間を「区間2」と言う)とでは、その長さが区間1>区
間2となる。従って、湾曲部6bは、フラットケーブル
6の剛性により、プリンタ100の前方側(図3におけ
る下方向)に突出するような湾曲状態を形成する。そし
て、図4に示す様に区間1と区間2の長さが略同じとな
るような場合にはほぼ中立するような状態に、図5に示
す様に区間1と区間2の長さが区間1<区間2となるよ
うな場合にはプリンタ100の後方側(図5における上
方向)に突出するような湾曲状態を形成する。この様
に、湾曲部6bは、キャリッジ7の往復動に従って屈曲
状態を変化させる。
【0030】ここで、キャリッジ7は高速に往復動する
場合がある為、前述した図3乃至図5に示すキャリッジ
7の一連の動作が高速に行われると、湾曲部6bがプリ
ンタ100前方側からプリンタ100後方側に向かって
付勢されるように屈曲状態を変化させ、湾曲部6bは、
ケーブルガイド部材30に衝突するように、プリンタ1
00後方側に突出する。これが、フラットケーブル6に
よる騒音の発生要因となる。
【0031】しかし、ケーブルガイド部材30には、主
走査方向に平行な面であるガイド面30aのみならず、
プリンタ100後方側に逃げる様に形成されたガイド面
30bを有している。このガイド面30bは、湾曲部6
bがプリンタ100後方側に突出して衝突しようとする
位置から、徐々にプリンタ100後方側に逃げるような
平坦面によって形成されている。従って、湾曲部6b
は、ケーブルガイド部材30へ衝突しようとしても、ガ
イド面30bが衝突方向に逃げて行くように形成されて
いる為、ガイド面30bにおいて図の右側から左側に向
かって徐々に接触し、やがて停止状態となる。これによ
り、湾曲部6bのケーブルガイド部材30への衝突が緩
和され、従ってフラットケーブル6がケーブルガイド部
材30に衝突・接触する騒音を低レベルなものとし、或
いは、その発生を防止することができる。
【0032】尚、「逃げ部」を形成するガイド面30b
は、本実施形態のようにフラット面とすることで簡単に
形成することを可能としているが、湾曲部6bが衝突す
る方向に向かって逃げる様な湾曲面(図3乃至図5にお
いて、下側に凸となる様な湾曲面)とすることもでき
る。この場合、湾曲部6bが衝突する方向に向かって逃
げるような湾曲面となるので、湾曲部6bは、ガイド面
(湾曲面)30bに接触すればするほどその接触面が逃
げていき、以て確実にフラットケーブル6による騒音を
低レベルなものとし、或いは、その発生を防止すること
ができる。更に、前記湾曲面は、湾曲部6bが屈曲状態
を変化させる際の変形軌跡を包絡するような面とするこ
とで、湾曲部6bが本来描くべき変形軌跡に沿って湾曲
面が形成されることとなり、より自然に、湾曲部6bを
ケーブルガイド部材30に接触させることが可能とな
り、もって確実にフラットケーブル6による騒音を低レ
ベルなものとし、或いは、その発生を防止することがで
きる。更に、ガイド面30a及び30bに衝突緩衝部材
(スポンジ、ゴム等)を設けることによって、一層の騒
音発生抑止効果を得ることも可能となる。
【0033】ところで、本実施形態においては、フラッ
トケーブル6は、フラット面が鉛直方向に沿うように取
り付けられているので、キャリッジ7の往復動による屈
曲状態の変化に際して重力の影響を受けず、これによっ
て湾曲部6bがガイド面30aに衝突する衝突力を低減
させている。また、フラットケーブル6が積層された場
合(例えば、2層)には、ケーブルの剛性が向上し、よ
り一層前記衝突力が大なるものとなるが、ケーブルガイ
ド部材30には逃げ部が形成されているので、より一層
効率の高い、騒音発生抑止効果を得ることができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フラットケーブルの湾曲部がキャリッジの往復動に従っ
て行う屈曲状態の変化を規制するケーブルガイド部材に
おいて、前記湾曲部が衝突すべき場所に逃げ部が形成さ
れているので、該衝突を緩和することができ、これによ
り、フラットケーブルによる騒音を低レベルなものと
し、或いは、その発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインク・ジェット・プリンタの外
観斜視図である。
【図2】本発明に係るインク・ジェット・プリンタのカ
バー類を取り外した状態を示す、装置本体の斜視図であ
る。
【図3】本発明に係るインク・ジェット・プリンタのカ
バー類を取り外した状態を示す、装置本体の平面図であ
る。
【図4】本発明に係るインク・ジェット・プリンタのカ
バー類を取り外した状態を示す、装置本体の平面図であ
る。
【図5】本発明に係るインク・ジェット・プリンタのカ
バー類を取り外した状態を示す、装置本体の平面図であ
る。
【符号の説明】
6 フラットケーブル 6b 湾曲部 7 キャリッジ 7a 繋止部 18 ケーブル固定部材 18a,18b,18c 挟持部 30 ケーブルガイド部材 30a,30b ガイド面 100 インク・ジェット・プリンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 昌敬 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA18 FA10 HA38 HA52 HA60 2C061 AQ05 CG03 CG08

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字情報に従って主走査方向に往復動
    し、被記録材に記録を行う記録部と、 略U字状の湾曲部が形成されるように引き回された状態
    において先端が前記記録部に接続され、前記記録部の主
    走査方向への往復動に従って前記湾曲部が屈曲状態の変
    化を繰り返しながら、印字制御部から前記記録部へ印字
    情報としての電気信号を伝送するフラットケーブルと、
    を備えた記録装置における、前記フラットケーブルの屈
    曲状態の変化を規制するガイド面を有するケーブルガイ
    ド部材であって、 前記記録部の往復動作に際し、前記湾曲部の前記ガイド
    面への衝突を緩和する、前記湾曲部の逃げ部が形成され
    ている、ことを特徴とするケーブルガイド部材。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記逃げ部が、前記
    湾曲部が衝突する方向に向かって逃げる様な湾曲面によ
    って形成されている、ことを特徴とするケーブルガイド
    部材。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記湾曲面が、前記
    湾曲部の屈曲状態の変化によって描く変形軌跡を包絡す
    るような形状に形成されている、ことを特徴とするケー
    ブルガイド部材。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記逃げ部が、前記
    湾曲部が衝突する方向に向かって逃げる様な平坦面によ
    って形成されている、ことを特徴とするケーブルガイド
    部材。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1項におい
    て、前記ガイド面に、衝突緩衝部材を設けたことを特徴
    とするケーブルガイド部材。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか1項におい
    て、前記フラットケーブルのフラット面が、鉛直方向に
    沿うように前記記録装置に取り付けられている、ことを
    特徴とするケーブルガイド部材。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれか1項におい
    て、前記記録装置本体から取り外し可能な前記記録装置
    のカバー部材に設けられている、ことを特徴とするケー
    ブルガイド部材。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記カバー部材と一
    体成形によって形成されている、ことを特徴とするケー
    ブルガイド部材。
  9. 【請求項9】 請求項1から8のいずれか1項におい
    て、前記フラットケーブルが少なくとも2以上積層され
    ている、ことを特徴とするケーブルガイド部材。
  10. 【請求項10】 請求項1から9のいずれか1項に記載
    のケーブルガイド部材を備えていることを特徴とする記
    録装置のカバー部材。
  11. 【請求項11】 請求項1から9のいずれか1項に記載
    のケーブルガイド部材を備えていることを特徴とする記
    録装置。
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