JP2009226833A - プリンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】コストの上昇や小型化の阻害要因等を回避して、筐体外部へ放出される機構音の低減を図ったプリンタを提供する。
【解決手段】プリンタ1は、印刷用紙4を供給するための正面開口9aが設けられた筐体を有しており、筐体を載置面60に載置するための下部ケース3には、正面開口9aから放出される放出音Sfを低減させるために、筐体の内部で記録ヘッド20等から発生する機構音を分散し放出音Sbとして放出するための複数の放音孔30が設けられている。また、下部ケース3には、放出音Sbの球体外部への拡散を防止するために、複数の放音孔30を取り囲むように脚部3aが立設されている。
【選択図】図5
【解決手段】プリンタ1は、印刷用紙4を供給するための正面開口9aが設けられた筐体を有しており、筐体を載置面60に載置するための下部ケース3には、正面開口9aから放出される放出音Sfを低減させるために、筐体の内部で記録ヘッド20等から発生する機構音を分散し放出音Sbとして放出するための複数の放音孔30が設けられている。また、下部ケース3には、放出音Sbの球体外部への拡散を防止するために、複数の放音孔30を取り囲むように脚部3aが立設されている。
【選択図】図5
Description
本発明は、筐体の外部に漏れる機構音の低減を図る構成を備えたプリンタに関する。
従来、プリンタ等の記録装置において、パーソナルコンピュータ等の各種電子機器との接続を容易にするために、接続用コネクタ部の換装を可能にするタイプが開示されている。この開示の記録装置の例として、フラットベッドタイプでインパクトドット方式のプリンタが挙げられていて、プリンタは、印刷操作を行うオペレータの側に印刷用紙の搬送用の開口が設けられているため、印刷用紙の供給が容易であり、手軽にデータ等の印刷が行えるようになっている(例えば特許文献1)。
しかし、従来の技術では、プリンタの印刷動作時に、印刷に伴って内部で発生する機構音が印刷用紙の搬送用の開口から放出されていた。近年、プリンタの印刷速度および用紙送り速度等の向上や、インパクトドットプリンタにおける複写用紙へのインパクト性能の向上等に伴い、機構音が大きくなる傾向である。これに伴い、開口から放出される機構音は、オペレータにとって耳障りになっていた。この放出される機構音に対して、吸音材の追加配置や制振材を採用する等の低減対策が実施されているが、コストの上昇やプリンタの小型化の妨げとなる等の諸課題が生じている。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例または形態として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るプリンタは、印刷媒体を供給または排出するための開口が設けられた筐体を有するプリンタであって、前記筐体の底面は、印刷部近傍の部分に複数の孔が設けられていることを特徴とする。
このプリンタによれば、印刷部による印刷時に筐体の開口から放出されていた機構音が、底面に設けられた複数の孔からも分散して放出される構成となっている。これらの孔から機構音を分散して放出することにより、開口から放出される機構音の大きさを低減することが可能となる。また、孔が設けられている底面は、プリンタを載置するための机上等に面しており、孔から放出された機構音は、筐体の底面と筐体が載置された机上等との間において、反射等を繰り返しつつ減衰して行く設定である。そのため、孔からの機構音は、プリンタのオペレータへ伝わったとしても、開口からの機構音に比べて極めて小さなレベルになった状態である。同時に、開口から放出される機構音の大きさも、孔の設置により分散されて低減されたレベルである。これらにより、孔が設けられたプリンタは、孔が設けられていないプリンタに比べて、印刷時における機構音がオペレータの耳障りとならない程度の静粛性を有している。また、このようなプリンタは、筐体の底面に複数の孔を設けるだけの簡便な構成であり、コストの上昇を抑制し、且つプリンタの小型化等に支障を生じることもない。
[適用例2]上記適用例に係るプリンタにおいて、前記孔は、前記印刷媒体へ印刷をするための記録ヘッドの移動方向に沿って設けられていることが好ましい。
この構成によれば、プリンタは、主に機構音を発生する印刷部の記録ヘッドが印刷媒体に対して移動しながら印刷を行う構成であり、記録ヘッドから発生する機構音を孔から放出することが、プリンタの静粛性の向上に効果を発揮している。つまり、孔を記録ヘッドが移動する位置に沿って設けることにより、記録ヘッドがどの位置にあっても、記録ヘッドの機構音を孔から確実に放出することが可能である。このような設定の孔により、プリンタは、印刷時における静粛性をさらに有することが可能である。
[適用例3]上記適用例に係るプリンタにおいて、前記底面は、少なくとも前記放音孔に対して印刷操作が行われる側にあって前記筐体の幅にわたって前記記録ヘッドから離反する方向に延出する脚部が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、プリンタの脚部は、孔からの機構音が放出される方向とほぼ同一方向へ向いて延出して立設されていて、孔からの機構音が、少なくとも印刷操作を行うオペレータの側へは、放出されないようになっている。これにより、孔からの機構音は、筐体の底面と筐体が載置された机上等との間において、反射等を繰り返しつつ減衰することになる。さらに、孔からの機構音は、オペレータの側への放出が脚部によって遮断され、オペレータにとってほとんど気にならないレベルになっている。即ち、プリンタは、開口からの機構音を孔によって分散させて低減すると共に、底面の側からの機構音もほぼ遮断でき、より一層の静粛性を有することが可能である。
[適用例4]上記適用例に係るプリンタにおいて、前記孔が設けられている面は、前記記録ヘッドの方向へ凹状に窪んだ部分に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、孔が設けられている面は、脚部および机上等と共に孔からの機構音が反射等を繰り返しつつ減衰するための十分な空間を形成している。そのため、当該空間が狭小な場合に起こり易い、孔からの機構音による筐体や脚部の共鳴等を防止でき、確実に機構音を減衰させることが可能である。
[適用例5]上記適用例に係るプリンタは、インパクトドット方式の記録ヘッドを搭載していることが好ましい。
この構成によれば、インパクトドット方式のプリンタは、複写用紙等の印刷媒体へ複写印刷が可能である。また、このプリンタは、印刷時に記録ヘッドの機構音が大きい方式であるにも関わらず、筐体に孔を設けることにより、オペレータの耳障りになるような機構音の筐体外部への放出を抑制して、静粛な稼働をすることが可能である。
以下、プリンタの具体的な実施形態について図面に従って説明する。本実施形態のプリンタは、外観を形成する筐体の構成に特徴を有する。
(実施形態)
(実施形態)
最初に、本実施形態におけるインパクトドット方式のプリンタの外観構成について説明する。図1は、本実施形態に係るプリンタを正面側から見た外観を示す斜視図、図2は、プリンタを背面側から見た外観を示す斜視図である。図1および図2に示すように、プリンタ1は、外観を形成する筐体である上部ケース2と、プリンタ1を机上等の載置面に載置するための下部ケース3と、を有している。
また、プリンタ1の正面側には、印刷用紙(印刷媒体)4を供給、排出するための用紙供給路5と、用紙供給路5の上部側にあって開閉自在な開閉扉7と、開閉扉7を開閉するための取っ手7aと、上部ケース2の右上部にあって操作ボタン等を有する操作面8と、上部ケース2の右下部にあって印刷用紙をプリンタ正面から供給する時(単票紙)とプリンタ背面から供給する時(連続紙)とで紙送りの駆動切替を行うためのレリーズレバー2aと、が設けられている。そして、プリンタ1の背面側には、プリンタ背面から印刷用紙(連続紙)を供給するための用紙供給路6と、上部ケース2の左部にあってパーソナルコンピュータ等とケーブル接続するためのパラレルコネクタ51およびUSBコネクタ52が設けられている。
このような構成のプリンタ1は、用紙供給路5と開閉扉7との間に正面開口(開口)9aを有し、用紙供給路6と上部ケース2との間に背面開口9bを有していて、印刷用紙4が正面開口9aから筐体内部へ挿入され、印刷された後、プリンタ正面側へ用紙が搬送され、正面開口9aから排出される。なお、印刷用紙4としては、所定長さに裁断された単票紙、複写紙等のカットシートと、複数枚が連結された連続シートが使用可能である。
次に、筐体の内部に収容され印刷を実行する機構部について、その概要を説明する。図3は、プリンタの機構部を示す断面図である。図3に示すように、機構部において、筐体の正面開口9aから背面開口9b(図2)に至る用紙搬送路の上面側には、印刷用紙4(図1)を背面開口9bの方向へ正しくガイドするための供給ガイド板28と、印刷用紙4へ印刷を行うための記録ヘッド20およびインクリボン41と、印刷用紙4を搬送するための搬送ローラ26と、が順に配置されている。また、用紙搬送路の下面側には、供給ガイド板28と対向して位置し印刷用紙4を正面側から記録ヘッド20の方向へ供給搬送するための搬送ローラ25と、記録ヘッド20およびインクリボン41との間に印刷用紙4を挟持するプラテン10と、が配置されている。
そして、機構部は、搬送ローラ25と搬送ローラ26とのそれぞれに対向して位置する従動ローラを有していて、搬送ローラ25,26と従動ローラとの間に印刷用紙4を挟持するようになっている。これら搬送ローラ25,26は、搬送モータ(不図示)と連動していて、搬送ローラ25,26が回転すると、その回転に従動して従動ローラも回転し、挟持した印刷用紙4を搬送する。
この機構部における印刷用紙4の搬送は、まず、レリーズレバー2aを操作して、プリンタ正面から印刷用紙供給を行う紙送り駆動へ切替を行い、印刷用紙4を、用紙供給路5に沿って正面開口9aから挿入すると、検出部(不図示)が印刷用紙4を検出し、搬送ローラ25が回転して、供給ガイド板28との間から記録ヘッド20とプラテン10の間へ搬送される。
さらに、機構部は、記録ヘッド20を搭載するキャリッジ21と、キャリッジ21を摺動可能に挿通してプリンタ1の左右方向へ延在しているキャリッジ軸22と、キャリッジ21に結合され駆動モータと連動してキャリッジ21を摺動移動させるタイミングベルト(不図示)と、プラテン10と対向する記録ヘッド20へインクリボン41を供給するインクリボンカセット40と、を有している。このような構成により、キャリッジ21は、駆動モータの正転または逆転により、タイミングベルトを介してキャリッジ軸22に沿って摺動移動する。この場合、キャリッジ軸22の延在方向とプラテン10の延在方向とは、一致している。
このような機構部を有するプリンタ1は、搭載されている記録ヘッド20が多数の記録ワイヤ(不図示)を備えていて、これらの記録ワイヤをプラテン10の方向に向けて選択的に打ち出し、打ち出された記録ワイヤをインクリボン41を介して印刷用紙4へ打ち付けて印刷を行う。即ち、プリンタ1は、いわゆるインパクトドットプリンタである。また、機構部には、インクリボンカセット40が着脱自在に装着され、このインクリボンカセット40に収容されているインクリボン41が記録ヘッド20とプラテン10との間に順次引き回されるようになっている。
これにより、記録ヘッド20は、キャリッジ21と共に摺動移動する間に、記録ワイヤを突出させてインクリボン41に打ち当て、このインクリボン41のインクを、プラテン10へ搬送されて来た印刷用紙4に付着させる。これにより、印刷用紙4へに字を含む画像が印刷される。記録ヘッド20による印刷動作は、記録ヘッド20がキャリッジ21により摺動移動される間に、記録ヘッド20からの記録ワイヤの打ち出しにより一行分の印刷がなされ、この一行分の印刷がなされる度に、搬送ローラ25,26が印刷用紙4を所定長だけ搬送する。これら一連の動作が繰り返されて、印刷用紙4に印刷が実行される。
以上説明したように記録ヘッド20によって印刷用紙4に印刷が行われると、記録ワイヤがプラテン10の方向へ突出して、インクリボン41および印刷用紙4をプラテン10に押し当てるため、印刷音が発生する。この印刷音は、機構部が発生する機構音の主たる原因となるものであって、印刷用紙4を挿入するための正面開口9aから放出音Sfとして放出される。放出音Sfは、操作面8(図1)で印刷操作を行うオペレータへ向けて放出される。
また、下部ケース3は、プリンタ1を机上等の載置面60へ載置するために、平面視した筐体の外縁に沿い筐体の幅にわたって記録ヘッド20から離反する方向に延出して立設された脚部3aと、脚部3aの載置面60と接する端部に設けられクッション性を有する接地部3bと、記録ヘッド20の方向へ凹状に窪んだ部分であって脚部3aによって載置面60から離反するように位置する底面3cと、を有している。底面3cの筐体内部側には、プラテン10、記録ヘッド20、搬送ローラ25,26等の機構部が固定されていて、さらに、プラテン10の近傍、即ち記録ヘッド20等の印刷部近傍の部分に、底面3cを貫通する複数の放音孔(孔)30が設けられている。なお、図3では、放音孔30に対して下部ケース3の正面側に立設された脚部3aのみを示してある。
そして、図4は、プリンタを底面側から見た平面図であって、脚部3a、接地部3bおよび底面3cの平面形状を表している。図4に示すように、脚部3aは、底面3cの周囲を取り囲んで立設されており、接地部3bは、脚部3aの正面側および両側面側に連続して設けられ、背面側の2箇所に点在して設けられている。プリンタ1が載置面60に載置されると、底面3cと載置面60との間の空間は、正面側および両側面側が脚部3aおよび接地部3bによって外部から封印されたような状態になる。
また、プラテン10は、既述したように下部ケース3の左右方向に延在し、底面3cの筐体内部側に固定されている。記録ヘッド20は、このプラテン10の延在方向に沿って移動しつつ印刷用紙4へ印刷を行う。そのため、機構音の主因である印刷音は、プラテン10に沿った記録ヘッド20の移動に伴って、プラテン10のいずれかの異なる位置から発生することになる。
また、放音孔30は、プラテン10が内部側に設けられている底面3cの位置と、下部ケース3の正面側に立設された脚部3aと、の間の平坦部に設けられている。放音孔30は、底面3cの平坦部を貫通する複数の円形孔であって、これら円形孔は、平坦部の全面にほぼ均等な配置となるように形成されている。つまり、放音孔30は、放音孔30の背面側に位置するプラテン10に沿って底面3cの左右方向に延在しており、下部ケース3の正面側と両側面側とが脚部3aおよび接地部3bによって囲われている。
次に、放音孔30から放出される機構音について説明する。図5は、放音孔から放出された放出音を示す断面図である。図5に示すように、機構部から発生する機構音は、正面開口9a、背面開口9b(図2)および放音孔30からそれぞれ筐体の外部へ放出される。この場合、プリンタ1の下部ケース3には、放音孔30が形成されており、正面開口9aから放出される放出音Sfは、放音孔30が設けられていない場合における正面開口9aから放出される放出音より低減されている。なぜならば、プリンタ1のように放音孔30を有する場合には、正面開口9aから放出されるべき機構音が放音孔30へ分散して放出されるためである。また、放出音Sfと同様に、背面開口9bから放出される放出音(不図示)も低減されたものになっている。
そして、下部ケース3の放音孔30から放出された放出音Sbは、載置面60の方向へ種々の角度をもって放出される。例えば、放出音Sb1のように、脚部3aに向かって放出されたものは、脚部3aで反射させられ載置面60の方向へ向かう。また、放出音Sb2のように、載置面60に向かって放出されたものは、載置面60で反射させられて底面3cの方向へ戻り、再び底面3cで反射させられる。このように、底面3cと載置面60とを反射するうちに、放出音Sb2は、次第に減衰していく。脚部3aで反射させられて載置面60へ向かった放出音Sb1も、載置面60で再び反射させられ、放出音Sb2と同様に減衰していく。
さらに、放出音Sbは、反射による減衰に加え、放出音Sb同士の互いに打ち消しあう作用によっても減衰する。このように、放音孔30から放出された放出音Sbを底面3cと載置面60と脚部3aとの間の空間に閉じ込めて減衰させることにより、放出音Sbが下部ケース3の外部へ漏れることをほぼ阻止できる。また、プリンタ1は、放音孔30に対して正面側に、脚部3aおよび接地部3bが立設されており、放出音Sbを閉じ込めた空間の特に正面側が外部に対して封印されたような状態である。これにより、プリンタ1の正面側へ放出されようとする放出音Sb1を、重点的に遮断することができ、放出音Sfの低減とあいまって、耳障りとなるような機構音がオペレータに届くのを防止することができる。
最後に、インパクトドット方式の記録ヘッド20を搭載したプリンタ1が放音孔30を有する効果を具体的な数字で示す。プリンタ1が放音孔30を有していない場合、印刷操作を行うオペレータの側へ放出される機構音は、57.4dBであった。一方、同じプリンタ1が放音孔30を有する場合、印刷操作を行うオペレータの側へ放出される機構音は、56.5dBであり、筐体から外部へ放出される機構音の低減が図られていることが明瞭である。
以下、実施形態におけるプリンタ1の主な効果をまとめて記載する。
(1)プリンタ1は、下部ケース3の底面3cに放音孔30を有し、放音孔30から機構音を分散して放出することにより、正面開口9aから放出される放出音Sfを低減することができる。さらに、放音孔30から放出された放出音Sbは、底面3cと載置面60と脚部3aとの間で反射を繰り返し減衰させられるため、プリンタ1から外部へ放出される機構音は、オペレータの耳障りとならない程度の静粛性なものとなっている。
(2)放音孔30は、記録ヘッド20の移動方向であるプラテン10に沿って設けられていて、記録ヘッド20がどの位置にあっても、記録ヘッド20が主に発生させる機構音を放音孔30から確実に放出することができる。これにより、プリンタ1は、印刷時における静粛性をさらに高められる。
(3)放音孔は、下部ケース3の底面3cにプラテン10に沿って複数設けられているため、プラテン10に沿って1つの大きな放音孔を設けた場合に比べ、下部ケース3の強度低下を抑制でき、筐体の材厚を厚くする等の変更をすることなく筐体の剛性を維持することができる。
(4)プリンタ1に放音孔30を設けることは、コストをかけずに容易に加工でき、プリンタ1の小型化等にも支障を生じることのない簡便な構成方法である。
また、プリンタ1は上記の実施形態に限定されるものではなく、次に挙げる変形例のような形態であっても、実施形態と同様な効果が得られる。
(変形例1)下部ケース3の底面3cに設けられている放音孔30は、円形の貫通孔であるが、これに限定されることなく、円形以外の矩形等であっても良い。いずれの形状であっても、機構音を放出音Sbとして分散して効果的に放出することができる。
(変形例2)下部ケース3において、放出音Sbが反射される底面3cおよび脚部3aは、反射面に吸音材を設けた構成であっても良く、これにより、放出音Sbを、より一層減衰させることができ、プリンタ1の静粛性の向上がより一層図れる。
(変形例3)放音孔30は、プラテン10の位置と正面側の脚部3aとの間の底面3cに設けられているが、プラテン10の位置より背面側にも設けた構成であっても良い。放音孔30からの機構音の放出が促進され、正面開口9aからの放出音Sfがより低減される。
(変形例4)脚部3aと接地部3bとは、放音孔30の周囲を取り囲んだ構成であるが、脚部3aと接地部3bとが下部ケース3の正面側に主に設けられていて、放出音Sbがプリンタ1の正面側へは放出されない構成であっても良い。この構成であっても、少なくともオペレータへ放出される機構音を低減できる。
(変形例5)放音孔30は、底面3cに複数形成されていることに限定されず、プラテン10に沿った1つの楕円形状のもの等であっても良い。これにより、機構部および筐体の形態に合わせた形状設定が選択でき、筐体強度を確保可能な小型プリンタ等に適用可能である。
(変形例6)用紙供給路5は、単票紙の印刷用紙4を一枚ずつ供給する構成であるが、複数枚を連続供給できる構成であっても良い。また、印刷用紙4を背面側から供給する構成であっても良い。
(変形例7)プリンタ1は、インパクトドット方式の記録ヘッド20を搭載したものであるが、サーマル方式やインクジェット方式等のヘッドを搭載したノンインパクトプリンタであっても良い。これらのヘッドは、インパクトドット方式の記録ヘッド20に比べヘッドの機構音は小さいものであるが、放音孔30によって、搬送ローラ25,26、搬送モータ、キャリッジ21の摺動移動等に起因する機構音の筐体外部への放出を低減し、より静粛なノンインパクトプリンタを提供できる。
1…プリンタ、2…筐体としての上部ケース、3…筐体としての下部ケース、3a…脚部、3b…接地部、3c…底面、4…印刷媒体としての印刷用紙、5、6…用紙供給路、8…操作面、9a…開口としての正面開口、10…プラテン、20…記録ヘッド、30…孔としての放音孔、41…インクリボン、60…載置面、Sb,Sf…放出音。
Claims (5)
- 印刷媒体を供給または排出するための開口が設けられた筐体を有するプリンタであって、
前記筐体の底面は、印刷部近傍の部分に複数の孔が設けられていることを特徴とするプリンタ。 - 請求項1に記載のプリンタにおいて、
前記孔は、前記印刷媒体へ印刷をするための記録ヘッドの移動方向に沿って設けられていることを特徴とするプリンタ。 - 請求項1または2に記載のプリンタにおいて、
前記底面は、少なくとも前記孔に対して印刷操作が行われる側にあって前記筐体の幅にわたって前記記録ヘッドから離反する方向に延出する脚部が設けられていることを特徴とするプリンタ。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載のプリンタにおいて、
前記孔が設けられている面は、前記記録ヘッドの方向へ凹状に窪んだ部分に形成されていることを特徴とするプリンタ。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載のプリンタにおいて、
インパクトドット方式の記録ヘッドを搭載していることを特徴とするプリンタ。
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JP2008077456A JP2009226833A (ja) | 2008-03-25 | 2008-03-25 | プリンタ |
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2008
- 2008-03-25 JP JP2008077456A patent/JP2009226833A/ja not_active Withdrawn
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