JPH06102030A - 平面度測定装置 - Google Patents

平面度測定装置

Info

Publication number
JPH06102030A
JPH06102030A JP34870291A JP34870291A JPH06102030A JP H06102030 A JPH06102030 A JP H06102030A JP 34870291 A JP34870291 A JP 34870291A JP 34870291 A JP34870291 A JP 34870291A JP H06102030 A JPH06102030 A JP H06102030A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pentaprism
measured
light
plane
laser light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP34870291A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0731055B2 (ja
Inventor
Koji Takada
孝次 高田
Kenji Magara
憲治 真柄
Yoshitaka Kozakura
義隆 小櫻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Central Motor Wheel Co Ltd
Chuo Seiki KK
Original Assignee
Central Motor Wheel Co Ltd
Chuo Seiki KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Central Motor Wheel Co Ltd, Chuo Seiki KK filed Critical Central Motor Wheel Co Ltd
Priority to JP3348702A priority Critical patent/JPH0731055B2/ja
Publication of JPH06102030A publication Critical patent/JPH06102030A/ja
Publication of JPH0731055B2 publication Critical patent/JPH0731055B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被測定面上にレーザ光による正確な基準平面
を形成し、被測定面の平面度を精度よく測定する。 【構成】 レーザ管11からのレーザ光Rを直角に偏向
させて回転するペンタプリズム14によって被測定面1
A上にレーザ光Rによる基準平面を形成する。そして、
レーザ光Rを被測定面1A上に載置されたコーナーキュ
ーブ16に入射させ、該コーナーキューブ16は基準平
面と被測定面1Aとの間の寸法に応じて平行に変位させ
た反射光を反射する。受光位置検出器18はコーナーキ
ューブ16からの反射光を検出し、この受光位置の変化
から被測定面1Aの平面度を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば工作物の芯出
し、罫書き等の作業に用いられる定盤のような比較的
中,大規模なものの平面度を測定するのに用いて好適な
平面度測定装置に関し、特に測定精度および測定の操作
性の向上を図ることができる平面度測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術による平面度測定方法としては
JISB7513等が知られており、それに準じた平面
度測定装置として図5ないし図7にオートコリメータを
用いたものを例に挙げて説明する。
【0003】図中、1は平面度の測定対象となる定盤、
2は移動台2A上に垂直に取付けられた反射鏡を示し、
該反射鏡2は図6に示す如く、定盤1の被測定面1A上
の4隅の基準点A,B,C,Dを結ぶ例えば4本の測定
線1B,1C,1D,1Eに沿って、後述のオートコリ
メータ3に対向させながら移動されるようになってい
る。
【0004】3はオートコリメータを示し、該オートコ
リメータ3は鏡筒3Aの先端部3Bから反射鏡2に向け
て図示しない十字形の標線を投影し、測定者は該反射鏡
2に写った標線の像を鏡筒3Aの基端部3C側から観察
することにより、標線とこの像とのずれから反射鏡2の
傾きθiを計測するようになっている。
【0005】そして、被測定面1Aの平面度を測定する
には、まず、オートコリメータ3を基準点Aから基準点
Bを臨むようにして、該オートコリメータ3の光軸と測
定線1Bとが平行となるように、定盤1の角隅外側に設
置した後、反射鏡2を移動台2Aの支点間隔Lに等しい
距離ずつ測定線1Bに沿わせて順次移動させつつ、反射
鏡2の傾きθiをプロットし、これにより、図7に示す
如く距離L毎の高さhi の累積値△hを求め、測定線1
Bの真直度を得る。
【0006】続いて、オートコリメータ3を基準点Aか
ら基準点Dを臨む位置に移動させ、再度オートコリメー
タ3の光軸と測定線1Cとが平行となるように設置した
後、反射鏡2を距離Lずつ測定線1Cに沿わせて順次移
動させ、反射鏡2の傾きθiをプロットし、前述したの
と同様の方法で測定線1Cの真直度を求める。以下、同
様にオートコリメータ3を移動させ、測定線1D,1E
および各測定線1B,1E、1C,1D上の中点を結ぶ
測定線についても真直度の測定を行い、複数の測定点の
最高値と最低値の差より被測定面1Aの平面度を求める
ようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるものでは、光学系の主要部であるオートコ
リメータ3を各測定線1B〜1Eに沿うように何回も移
動してはその光軸を被測定面1A上の各測定線1B〜1
Eと平行に調整する必要があり、このときオートコリメ
ータ3の光軸と測定線とがずれ易いため、例えば基準点
Aから測定線1B,1Dとを経て求めた基準点Cの値と
基準点Aから測定線1C,1Eを経て求めた基準点Cの
値とが一致しないことがあり、精度の高い計測を行うこ
とが難しいという問題がある。
【0008】また、オートコリメータ3の移動と設置を
繰り返すため、該オートコリメータ3を正確に設置する
ことが難しく、設置の際の調整作業に非常に手間がかか
るという問題がある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、測定の基準となる基準平面を高精度に形
成でき、精度良く平面度の計測を行うことができる平面
度測定装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が採用する構成は、レーザ光源と、回転軸が該
レーザ光源から出射されるレーザ光の光路上に位置して
被測定面上に回転可能に設けられ、前記レーザ光源から
のレーザ光を直角に偏向させて該回転軸に垂直な基準平
面を形成するペンタプリズムと、前記被測定面上に移動
可能に設けられ、該ペンタプリズムからのレーザ光を前
記基準平面と被測定面との間の高さ寸法に応じて平行に
変位させて該ペンタプリズムに向けて反射する反射体
と、該反射体からペンタプリズムを介して入射したレー
ザ光を受光し、受光位置の変位から前記被測定面の平面
度を検出する受光部とからなる。
【0011】
【作用】上記構成により、反射体にレーザ光源からペン
タプリズムを介してレーザ光が入射すると、該反射体は
このレーザ光をペンタプリズムの回転により形成される
基準平面と被測定面との間の高さ寸法に応じて平行に変
位させ、ペンタプリズムに向けて反射する。そして、受
光部は該反射体から戻ったレーザ光を受光して受光位置
の変位を検出し、被測定面の平面度を検出する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図4に基
づき詳述する。なお、前述の従来技術と同一の構成要素
に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0013】図中、11はレーザ光源としてのレーザ管
を示し、該レーザ管11はレーザ光Rを一側から他側に
向けて出射する。12はハーフミラーを示し、該ハーフ
ミラー12は一側から他側に進行する光線のみを透過さ
せ、逆方向の光線は反射するようになっている。
【0014】13は平面鏡を示し、該平面鏡13は前記
レーザ管11からのレーザ光Rを下向きに反射して、後
述するペンタプリズム14の一の入出射面14Aに垂直
に入射させるものである。
【0015】14は定盤1上に載置されたペンタプリズ
ムを示し、該ペンタプリズム14には、互いに直交する
一の入出射面14A,他の入出射面14Bと、45°の
頂角θをもって交叉する2個の反射面14C,14Dと
によって形成されている。そして、該ペンタプリズム1
4は、一の入出射面14Aから入射したレーザ光Rを各
反射面14C,14Dで反射して直角に偏向させ、他の
入出射面14Bから後述のコーナーキューブ16に向け
て出射させるようになっている。また、該ペンタプリズ
ム14は回転軸Z(図3参照)を中心として回転可能な
ように、後述の回転台15に搭載されている。ここで、
ペンタプリズム14の回転軸Zをレーザ光Rと一致させ
ることにより、ペンタプリズム14はレーザ光Rを直角
に偏向させつつ回転軸Zを中心として回転し、被測定面
1A上にレーザ光Rからなる水平な基準平面を形成する
ようになっている。そして、被測定面1A上の各測定点
上で各測定点と基準平面との間隔を計測することによ
り、被測定面1Aの平面度を測定することができる。
【0016】15は回転台を示し、該回転台15はXY
テーブル15Aと、該XYテーブル上に設けられた回転
テーブル15Bと、XYテーブル15Aの下側に設けら
れた調整ねじ15C,15C,…とから構成されてい
る。そして、前記ペンタプリズム14は該回転台15の
回転テ−ブル15B上に載置され、該ペンタプリズム1
4を回転軸Zを中心として回転させるものである。
【0017】16は被測定面1A上に載置された反射体
としてのコーナーキューブを示し、該コーナーキューブ
16はペンタプリズム14からのレーザ光Rが入射する
と、このレーザ光Rを入射光と平行に反射してペンタプ
リズム14に戻すものである。また、該コーナーキュー
ブ16は回転台17Aを有する移動台17上に搭載され
ている。
【0018】18は受光部としての受光位置検出器を示
し、該受光位置検出器18は例えばポジションセンシン
グデバイス(以下、「PSD」という)とCPU(いず
れも図示せず)等から構成され、該PSDは前記コーナ
ーキューブ16からペンタプリズム14,平面鏡13等
を介して戻されたレーザ光Rを受光して受光位置に相当
する電気信号に変換し、CPUはこの電気信号から戻さ
れたレーザ光Rの変位を検出するようになっている。
【0019】本実施例による平面度測定装置は上述の如
き構成を有するもので、次にその作動について説明す
る。
【0020】まず、レーザ管11から発せられたレーザ
光Rはハーフミラー12を透過して平面鏡13に入射
し、該平面鏡13により垂直方向下向きに反射されて、
ペンタプリズム14の一の入出射面14Aに入射する。
このレーザ光Rは、該ペンタプリズム14の各反射面1
4C,14Dで内面反射されることにより、他の入出射
面14Bから入射光と直交する方向に偏向されてコーナ
ーキューブ16に入射し、該コーナーキューブ16はこ
の入射光を入射光と平行にペンタプリズム14に向けて
反射する。
【0021】ここで、図2に示す如く、コーナーキュー
ブ16が位置する被測定面1A上の箇所により、コーナ
ーキューブ16の高さが△Hだけ変化すると、基準平面
をなすレーザ光Rがペンタプリズム14からコーナーキ
ューブ16へ入射する位置が上下方向に△Hだけ変化す
るから、コーナーキューブ16からペンタプリズム14
へ反射する光の位置が元の反射光の位置よりも2△Hだ
け平行に変位する。
【0022】そして、前記コーナーキューブ16により
高低差△Hに応じて反射されたレーザ光Rは、ペンタプ
リズム14に入射して垂直方向上向きに偏向され、平面
鏡13を介してハーフミラー12に入射し、該ハーフミ
ラー12を透過して受光位置検出器18に入射すると、
該受光位置検出器18は、前記PSD上の受光位置を被
測定面1A上の各測定点における計測値の信号として検
出し、この電気信号をCPUへと出力する。
【0023】一方、測定者はコーナーキューブ16の載
置箇所(測定点)を順次移動させることにより、受光位
置検出器18内のCPUが各測定点におけるコーナーキ
ューブ16からの反射光の受光位置の信号から最高値お
よび最低値を算出し、この二値の差から被測定面1Aの
平面度が得られる。
【0024】ところで、本実施例の平面度測定装置で
は、ペンタプリズム14の頂角θに誤差が含まれていた
り、ペンタプリズム14の回転軸Zと、該ペンタプリズ
ム14へ入射するレーザ光Rとの間に傾き(傾倒角)が
存在すると、これらの誤差が存在しない条件下でペンタ
プリズム14を回転して形成される理想の基準平面と実
際の基準平面との間に傾斜角(ずれ)が発生する。ま
た、コーナーキューブ16への入射光と該コーナーキュ
ーブ16からの反射光との間に平行からのずれ(以下、
「コーナーキューブの振れ角」という)が存在すると、
理想の反射光の光路と実際の反射光の光路との間にずれ
が生じる。
【0025】いま、図3において、ペンタプリズム14
の頂角θに含まれる頂角誤差を△θ、回転軸Zがレーザ
光Rに対して角度εz だけ傾倒した状態を回転軸Z′、
基準平面の傾斜角を△φ、コーナーキューブ16の振れ
角を△χ、回転軸Z上の出射光の始点をEとする。
【0026】ここで、ペンタプリズム14の頂角誤差△
θ、回転軸Zの傾倒角εz が共に零だと仮定すると、こ
の場合の出射光R1 が形成する基準平面の傾斜角△φは
零となり、出射光R1 は理想の基準平面と一致し、コー
ナーキューブ16の反射点F,Gで反射される。さら
に、コーナーキューブ16の振れ角△χも零であれば、
コーナーキューブ16による反射光R2 は理想の反射光
の光路をたどって回転軸Z上の点Hに到達する筈であ
る。
【0027】しかし、実際にはペンタプリズム14の頂
角誤差△θおよび回転軸Zの傾倒角εz を共に零とする
ことは困難で、各々がある程度の大きさを有するため、
ペンタプリズム14から実際に出射する出射光R3 が形
成する基準平面は理想の基準平面から傾斜角△φだけ傾
斜し、該出射光R3 はコーナーキューブ16上の点Iに
入射し、該コーナーキューブ16上の点Jで反射され
る。そして、もし、コーナーキューブ16の振れ角△χ
が零であれば、この場合の反射光R4 は出射光R3 と平
行に反射されて回転軸Z上の点Kに到達する筈である
が、実際にはコーナーキューブ16の振れ角△χもある
程度の大きさを有するため、実際の反射光R5 は回転軸
Z上の点Kとは別の点Lに到達することになる。
【0028】このため、レーザ光Rが理想の基準平面R
1 , 理想の反射光R2 の光路をたどって回転軸Z上に到
達する点Hと、実際に平面度測定装置を使用するときに
反射光R5 が回転軸Z上に到達する点Lとでは、△Zだ
けの位置ずれが発生し、該位置ずれ△Zは測定精度に影
響する。
【0029】そこで、本実施例ではいかにしてペンタプ
リズム14の頂角誤差△θおよび回転軸Zの傾倒角εz
に起因する基準平面の傾斜角△φを小さく抑え、基準平
面の傾斜角△φとコーナーキューブ16の振れ角△χに
起因する反射光の位置ずれ△Zをいかに補正するかにつ
いて図4を用いて説明する。
【0030】まず、ペンタプリズム14の反射面14
C,14Dの交線に垂直な平面を主平面といい、この主
平面内にX軸およびZ軸が含まれ、Y軸が紙面に垂直と
なるようなX軸,Y軸,Z軸からなる3次元の座標空間
を考える。そして、頂角θの2等分線が座標の原点Oを
通ると共にZ軸と45°の角度で交叉し、レーザ光Rが
ペンタプリズム14の主平面に対して傾倒角εz だけ傾
いて入射する場合を考える。
【0031】ここで、ペンタプリズム14の反射面14
C,14Dの方向余弦をそれぞれ、( λ1 , μ1 , ν
1), ( λ2 , μ2 ,ν2)とすると、下記数1,数2とな
る。
【0032】
【数1】 ( λ1 , μ1 , ν1)=( cos( π/4+ θ/2),0,cos(π/4 -θ/2))
【0033】
【数2】 ( λ2 , μ2 ,ν2)=(-cos( π/4- θ/2),0,-cos( π/4+ θ/2)) = (-ν1,0 ,-λ1 )
【0034】そして、ペンタプリズム14への入射光を
R6 , 反射面14Cからの反射光をR7 ,反射面14D
からの反射光をR8 とし、入射光R6 ,反射光R7 ,R
8 の方向余弦をそれぞれ、(α,β,γ),(α1 ,β
1 ,γ1 ),(α2 ,β2 ,γ2 )とすると、下記数3
の関係が導かれる。
【0035】
【数3】 α222 =1 α1=α-2λ1(αλ1+γν1) β1=β γ1=γ-2ν1(αλ1+γν1) α2=αcos2θ+ γsin2θ β2=β γ2=γcos2θ- αsin2θ
【0036】このとき、入射光R6 と反射光R8 は同一
平面上にあるとは限らないが、両者の距離が微小な場合
には、φとθの関係を求めると、下記の数4が成り立つ
ものと考えられる。
【0037】
【数4】 cos(π- φ) =α・ α2+β・ β2+γ・ γ2 =α( αcos2θ+ γsin2θ)+β2+γ( γcos2θ- αsin2θ) =( α2+ γ2 ) cos2θ+ β2 =β2(1− cos 2θ) + cos 2θ
【0038】そして、ペンタプリズム14の頂角誤差を
△θ,この頂角誤差△θに起因する基準平面の傾斜角を
△φとすれば、下記数5〜数7が成り立つ。
【0039】
【数5】 cos2θ= cos(π/2+2△θ) ≒−2△θ
【0040】
【数6】 cos(π−φ)= cos(π/2−△φ) ≒△φ
【0041】
【数7】 β= cosθY = cos(π/2+εz ) ≒−εz
【0042】ここで、数4に数5〜数7を代入すると、
【0043】
【数8】 △φ=εz2(1+2△θ)−2△θ ≒εz2−2△θ なる関係が成り立つ。
【0044】即ち、数8において、
【0045】
【数9】εz2=2△θ となるときには、傾斜角△φがほとんど零となるから、
回転装置15の各調整ねじ15Cを調整して傾倒角εz
と頂角誤差△θが数9の関係を満たすようにすれば、基
準平面の傾斜角△φを無視できる程に小さく抑えること
ができる。
【0046】特に、ペンタプリズム14の頂角誤差△θ
が極めて小さいとき数8は、
【0047】
【数10】△φ≒εz2 となるから、回転軸Zの傾倒角εz をある程度まで調整
によって小さく抑えれば、ペンタプリズム14から出射
されるレーザ光Rによる基準平面の傾斜角△φを指数関
数的に小さくさせることができる。
【0048】次に、基準平面の傾斜角△φおよびコーナ
ーキューブ16の振れ角△χに起因する反射光R5 の位
置ずれ△Zを補正する方法について説明する。
【0049】図3中、ペンタプリズム14とコーナーキ
ューブ16の距離をP、IJとEFの交点をM、IJと
GHの交点をNとすると、回転軸Z上の反射光の位置ず
れ△Zは、下記数11となる。
【0050】
【数11】 △Z=HL =HK+KL =(EK−EH)+KL =(IJ−FG)+KL =(IM+NJ)+KL =2・IM+KL
【0051】ここで、IM,KLは、
【0052】
【数12】 IM≒P・tan△φ ≒P・△φ KL≒P・tan△χ ≒P・△χ と表わすことができるから、数11は近似的に下記数1
3となる。
【0053】
【数13】△Z≒P(2△φ+△χ)
【0054】従って、上記数13において、
【0055】
【数14】2△φ=−△χ となるように、ペンタプリズム14とコーナーキューブ
16を組合わせれば、互いの誤差が相殺されるから、反
射光R5 の位置ずれ△Zを可及的に零に近づけることが
できる。
【0056】以上説明した通り、本実施例による平面度
測定装置は、レーザ管11から出射されるレーザ光Rを
ペンタプリズム14によって直角に偏向させることによ
り被測定面1A上に基準平面を形成し、この基準平面を
構成するレーザ光Rをコーナーキューブ16に入射させ
ることにより、該コーナーキューブ16からの反射光の
位置をペンタプリズム14との高低差△Hの2倍に変位
させ、この反射光の変位2△Hを受光位置検出器18で
検出するように構成したから、以下の効果を奏する。
【0057】即ち、本実施例によれば、ペンタプリズム
14の頂角θに頂角誤差△θが含まれていたり、ペンタ
プリズム14の回転軸Zが入射光R6 に対して傾倒角ε
z だけ傾いていても、これらの頂角誤差△θおよび傾倒
角εz が前記数9の関係を満たすように傾倒角εz を調
整することにより、基準平面の傾斜角△φを無視できる
程に小さく抑えることができる。ここで、ペンタプリズ
ム14の頂角誤差△θがほとんど零である場合には、数
10の関係を満たすように調整ねじ15Cで傾倒角εz
をある程度まで小さくなるように調整することにより、
測定誤差の原因となる基準平面の傾斜角△φを指数関数
的に小さくすることができ、測定精度の向上を図ること
ができる。
【0058】また、本実施例ではペンタプリズム14に
よってレーザ光Rを偏向させ、該ペンタプリズム14を
回転させることによって形成される出射光R3 による基
準平面をコーナーキューブ16により反射させるように
構成したから、コーナーキューブ16による反射光R5
の振れ角△χと、ペンタプリズム14の頂角誤差△θ等
に起因する基準平面の傾斜角△φとが数14の関係を満
たすように組合わせることにより、ペンタプリズム1
4,コーナーキューブ16の双方の誤差が相殺され、例
えばレーザ光Rを直角に偏向させるのに平面鏡や直角プ
リズムを用いた場合に比べて極めて精度の高い測定を行
うことができる。
【0059】また、本実施例では、レーザ管11,ハー
フミラー12,平面鏡13等の光学系の主要部を固定さ
せた状態でペンタプリズム14の回転操作と被測定面1
A上でコーナーキューブ16を移動させる操作とによっ
て測定を行うように構成したから、光学系の移動に伴う
光軸のずれ等がなく、測定誤差の原因を除くことができ
ると共に、定盤1のような比較的大きな被測定物も簡単
に精度良く測定することができる。
【0060】そして、本実施例では、受光部としてCP
Uを内蔵する受光位置検出器18を用いたから、測定デ
ータを記録,処理することが容易にでき、高速かつ高精
度な平面度測定を行うことができる。
【0061】なお、前記実施例では、反射体としてコー
ナーキューブ16を用いる場合を例に挙げて説明した
が、これに替え、例えば凸レンズの焦点位置に平面鏡を
配設して入射光に対して平行な戻り光を反射させるよう
に構成したキャッツアイを用いてもよく、この場合でも
前記実施例とほぼ同様の作用効果が得られる。
【0062】また、前記実施例では、受光部としてPS
DとCPU等からなる受光位置検出器18を用いる場合
を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例え
ばPSDとは別体の外部装置からなるCPUを設け、該
CPUに演算処理をさせてもよく、さらに、受光部とし
てはCCDカメラ等の撮像装置を用いてもよい。
【0063】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明では平面度測
定装置をレーザ光源と、回転軸が該レーザ光源から出射
されるレーザ光の光路上に位置して被測定面上に回転可
能に設けられ、前記レーザ光源からのレーザ光を直角に
偏向させて回転軸に垂直な基準平面を形成するペンタプ
リズムと、前記被測定面上に移動可能に設けられ、該ペ
ンタプリズムからのレーザ光を前記基準平面と被測定面
との間の高さ寸法に応じて平行に変位させて該ペンタプ
リズムに向けて反射する反射体と、該反射体からペンタ
プリズムを介して入射したレーザ光を受光し、受光位置
の変位から前記被測定面の平面度を検出する受光部とか
ら構成したから、例えばペンタプリズムの2つの反射面
がなす頂角に頂角誤差が含まれていても、該ペンタプリ
ズムの回転軸を入射光に対して一定の関係をなすように
角度調整することにより、基準平面の傾斜を無視できる
程に小さく抑えることができ、特に、ペンタプリズムの
頂角誤差がある程度小さければ、測定誤差の原因となる
基準平面の傾斜角を指数関数的に小さく抑えることがで
きる。
【0064】また、本発明では、反射体による反射光の
振れ角とペンタプリズムの頂角誤差等に起因する基準平
面の誤差が互いに相殺するようにペンタプリズムと反射
体を組合わせることにより、これら双方の部品の誤差に
起因する反射光の位置ずれをほとんどなくすことがで
き、これにより精度の高い測定をすることができる。
【0065】さらに、本発明では、レーザ光源や受光部
等の光学系の主要部を移動させることなく、ペンタプリ
ズムの回転操作と被測定面上で反射体を移動させるとい
う簡単な操作によって測定できるように構成したから、
光学系の移動に伴う光軸のずれ等がなく、測定誤差の原
因を除くことができると共に、例えば定盤のように比較
的大きな被測定物の測定も簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による平面度測定装置の構成を
示す全体構成図である。
【図2】コーナーキューブへの入射光と反射光との関係
を示す説明図である。
【図3】ペンタプリズムと基準平面の傾斜角、コーナー
キューブの振れ角の関係を示す説明図である。
【図4】ペンタプリズムへの入射光、ペンタプリズムの
反射面における反射光等の関係を示す説明図である。
【図5】従来技術によるオートコリメータを用いた平面
度測定装置の構成図である。
【図6】オートコリメータによる測定手順を示す説明図
である。
【図7】測定値の処理方法を示す説明図である。
【符号の説明】
11 レーザ管(レーザ光源) 14 ペンタプリズム 16 コーナーキューブ(反射体) 18 受光位置検出器(受光部) R レーザ光

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源と、回転軸が該レーザ光源か
    ら出射されるレーザ光の光路上に位置して被測定面上に
    回転可能に設けられ、前記レーザ光源からのレーザ光を
    直角に偏向させて該回転軸に垂直な基準平面を形成する
    ペンタプリズムと、前記被測定面上に移動可能に設けら
    れ、該ペンタプリズムからのレーザ光を前記基準平面と
    被測定面との間の高さ寸法に応じて平行に変位させて該
    ペンタプリズムに向けて反射する反射体と、該反射体か
    らペンタプリズムを介して入射したレーザ光を受光し、
    受光位置の変位から前記被測定面の平面度を検出する受
    光部とから構成してなる平面度測定装置。
JP3348702A 1991-12-05 1991-12-05 平面度測定装置 Expired - Fee Related JPH0731055B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3348702A JPH0731055B2 (ja) 1991-12-05 1991-12-05 平面度測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3348702A JPH0731055B2 (ja) 1991-12-05 1991-12-05 平面度測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06102030A true JPH06102030A (ja) 1994-04-12
JPH0731055B2 JPH0731055B2 (ja) 1995-04-10

Family

ID=18398788

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3348702A Expired - Fee Related JPH0731055B2 (ja) 1991-12-05 1991-12-05 平面度測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0731055B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008224322A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 平面度測定装置
CN113091653A (zh) * 2021-04-19 2021-07-09 中国科学院国家天文台南京天文光学技术研究所 基于五棱镜测量直线导轨角自由度误差的装置及方法
CN114858096A (zh) * 2022-05-19 2022-08-05 长春工业大学 一种水平光路传递测角仪及测量方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6457111A (en) * 1987-08-27 1989-03-03 Central Motor Wheel Co Ltd Measuring apparatus of linear motion

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6457111A (en) * 1987-08-27 1989-03-03 Central Motor Wheel Co Ltd Measuring apparatus of linear motion

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008224322A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 平面度測定装置
CN113091653A (zh) * 2021-04-19 2021-07-09 中国科学院国家天文台南京天文光学技术研究所 基于五棱镜测量直线导轨角自由度误差的装置及方法
CN113091653B (zh) * 2021-04-19 2022-10-04 中国科学院国家天文台南京天文光学技术研究所 基于五棱镜测量直线导轨角自由度误差的装置及方法
CN114858096A (zh) * 2022-05-19 2022-08-05 长春工业大学 一种水平光路传递测角仪及测量方法
CN114858096B (zh) * 2022-05-19 2023-05-23 长春工业大学 一种水平光路传递测角仪及测量方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0731055B2 (ja) 1995-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6504615B1 (en) Optical instrument for measuring shape of wafer
KR20000070669A (ko) 간섭계 시스템 및 이를 포함하는 전사장치
JPS5849802B2 (ja) ザヒヨウケイソクテイソウチ
JPH0455243B2 (ja)
US7764387B2 (en) Apparatus and method for measuring suspension and head assemblies in a stack
JPH0426042B2 (ja)
JP2003065739A (ja) ポリゴンミラー角度計測装置
JPH06102030A (ja) 平面度測定装置
JP3120885B2 (ja) 鏡面の測定装置
JPH095059A (ja) 平面度測定装置
JPS581120A (ja) テレセントリツク光線を発生する装置および物体の寸法または位置を測定する方法
JP2000258144A (ja) ウェーハの平坦度および厚み測定装置
JP3045567B2 (ja) 移動体位置測定装置
JP3372324B2 (ja) レンズ系の偏心測定装置および偏心測定方法
JP3570771B2 (ja) フラットネスミラー
JP2577281Y2 (ja) 光学検査具
JP2783252B2 (ja) 2面間の角度差測定装置
JP3393910B2 (ja) 表面形状測定方法
JPH07120217A (ja) 距離測定方法および装置
JP3218570B2 (ja) 干渉計
JP3053135B2 (ja) 高精度座標測定器
JPS59197809A (ja) 干渉測定装置
JPH10206121A (ja) Xyステージの回動検出装置
JPS61173877A (ja) 三次元位置設定補助装置
JPH053537B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19951017

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110410

Year of fee payment: 16

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees