JP2783252B2 - 2面間の角度差測定装置 - Google Patents

2面間の角度差測定装置

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JP2783252B2
JP2783252B2 JP11781496A JP11781496A JP2783252B2 JP 2783252 B2 JP2783252 B2 JP 2783252B2 JP 11781496 A JP11781496 A JP 11781496A JP 11781496 A JP11781496 A JP 11781496A JP 2783252 B2 JP2783252 B2 JP 2783252B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セオドライトを用
いた2面間の角度差測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光学機器において、ミラーの反射面間の
角度差の測定には、セオドライトが用いられる。このよ
うな2面間の角度差の測定に際しては、セオドライトの
光学系の光軸が、それぞれの被測定面に垂直な方向を向
くことができるような位置、つまり、各被測定面の法線
の交点の近傍に設置しなければならない。そのため、2
つの被測定面の相対位置が離れ、かつ、法線が平行に近
い場合には、1台のセオドライトでは測定できない。
【0003】そこで従来、被測定面の相対位置が離れ、
かつ、法線が平行に近い場合の角度差の測定には、2台
のセオドライトを用いていた。以下に、従来の測定手順
を説明する。まず、一方のセオドライトで一方の被測定
面との正対をとるとともに、他方のセオドライトで他方
の被測定面との正対をとる。そして、2台のセオドライ
ト間を正対させて2つの被測定面の角度差を算出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の2面間の角度の測定には2台のセオドライトが必
要であるが、セオドライトはその整準作業が面倒であ
り、しかも、各被測定面との正対をとった後、セオドラ
イト同士の正対もとらなければならず、1台のセオドラ
イトでの測定が望まれていた。
【0005】そこで本発明は、1台のセオドライトで簡
単に2面間の角度差が測定できる2面間の角度差測定装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の2面間の角度差測定装置は、セオドライトと、
2つの被測定面からの光をそれぞれ所定の位置で反射し
て前記セオドライトに入射させるために平行移動可能に
設けられた移動ミラーとを有することを特徴とする。
【0007】上記のとおり構成された本発明では、ま
ず、一方の被測定面からの光がセオドライトに入射され
る位置に移動ミラーを移動させ、その被測定面との正対
をとる。次いで、他方の被測定面からの光がセオドライ
トに入射される位置に移動ミラーを移動させて、その被
測定面との正対をとる。このとき、移動ミラーは平行移
動され、移動ミラーの角度は変わらないので、それぞれ
の被測定面と正対をとったときにセオドライトから得ら
れる値の差が、各被測定面間の角度差となる。
【0008】ここで、移動ミラーは、セオドライトを搭
載する支持台に固定されたスライドレールに設けること
によって、移動ミラーとセオドライトとの位置関係が規
定され、両者の設置が容易となる。この場合、支持台に
固定ミラーを設け、移動ミラーで反射された光を、この
固定ミラーで反射させて反射してセオドライトに入射さ
せることで、2つの被測定面が鉛直方向に配置され、移
動ミラーを鉛直方向に移動させなければならない場合で
あっても、セオドライトを正規の条件で設置して2面間
の角度差を測定できる。さらに、2つの被測定面が鉛直
方向に斜めに配置されている場合には、固定ミラーとセ
オドライトとを結ぶ直線回りにスライドレールと固定ミ
ラーとが一体となって回動できるように、スライドレー
ル及び固定ミラーを設ければよい。
【0009】また、移動ミラーを、一方の反射面に入射
した光が他方の反射面から一定角度で出射するように所
定の角度をなして配置された2つの反射面を有する構造
とすれば、移動ミラーへの入射光に対する出射光の角度
は常に一定になる。その結果、移動ミラーを移動させた
ときに移動ミラーの角度がずれた場合であっても、その
ずれには影響されず、移動ミラーからの出射光は常に同
じ方向に出射される。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0011】(第1の実施形態)図1は、本発明の角度
差測定装置の第1の実施形態の概略側面図である。本実
施形態では、設計上は、それぞれ鉛直面と平行に、かつ
互いに鉛直方向に間隔をおいて配置された第1の被測定
面11と第2の被測定面11との角度差、すなわち設計
値に対する両者間の角度のずれを測定するためのものを
例に挙げて説明する。
【0012】図1において、三脚3に固定された支持台
2には、セオドライト本体1が水平方向及び鉛直方向に
旋回可能に設けられている。これらの角度は、セオドラ
イト本体1に設けられた目盛盤(不図示)を直接読み取
ること、または、エンコーダを用いた測角装置(不図
示)により測定可能である。また、このセオドライト本
体1は内部に光源(不図示)を有し、光源からの光を光
学系を介して目標物に向けて出射し、目標物での反射光
の正対をとることによって目標物の方向を設定するもの
である。
【0013】さらに支持台2には、固定ミラー5及び移
動ミラー6が設けられる。固定ミラー5はセオドライト
本体1の前方に配置され、上方から入射された光をセオ
ドライト本体1の光学系に向けて反射させる。移動ミラ
ー6は固定ミラー5の上方に固定ミラー5と平行に配置
され、支持台2に一体的に設けられたレール支持部2a
に固定されたスライドレール4によって鉛直方向に平行
移動可能に設けられる。レール支持部2aがセオドライ
ト本体1の光学系の光軸上に位置する場合には、図に示
すように、光路を邪魔しないようにするためにレール支
持部2aに透過孔2bが形成される。
【0014】上記構成に基づき、セオドライト本体1の
光学系から出射した光は固定ミラー5及び移動ミラー6
で順次反射され、第1の被測定面11または第2の被測
定面12に入射する。第1の被測定面11または第2の
被測定面12に入射した光はそこで反射され、再び移動
ミラー6及び固定ミラー5で順次反射してセオドライト
本体1の光学系に入射される。このとき、セオドライト
本体1に入射した光がセオドライト本体1の光学系の光
軸上に位置していない場合には、セオドライト本体1の
向きを調節して正対をとる。
【0015】次に、図1に示した角度差測定装置を用い
た測定手順について説明する。
【0016】まず、第1の被測定面11がセオドライト
本体1の視野に入る位置に移動ミラー6を移動させ、第
1の被測定面11との正対をとる。次いで、移動ミラー
6を移動させて第2の被測定面12をセオドライト本体
1の視野に入れ、第2の被測定面12との正対をとる。
ここで、移動ミラー6は平行移動されるので、移動ミラ
ー6の角度は変わらない。従って、第1の被測定面11
と正対をとったときのセオドライト本体1の角度と、第
2の被測定面12と正対をとったときのセオドライト本
体1の角度との差を求めることによって、第1の被測定
面11と第2の被測定面12との角度差が求められる。
ここで、セオドライト本体1が、エンコーダを用いた測
角装置を有するものである場合には、第1の被測定面1
1との正対をとることによって得られた値をリセットし
た後、第2の被測定面12との正対をとることで、この
ときの値がそのまま第1の被測定面11と第2の被測定
面12との角度差となる。
【0017】以上説明したように、平行移動する移動ミ
ラー6を用いることで、第1の被測定面11と第2の被
測定面12とをセオドライト本体1の視野に入れること
ができるようになる。その結果、1台のセオドライトで
第1の被測定面11と第2の被測定面12との角度差を
測定できる。しかも、装置全体の構成は単純であり、測
定方法についても、それぞれの被測定面11,12との
正対をとったときの値の差を求めるだけであるので簡単
である。
【0018】なお、測定可能な角度差の範囲は、固定ミ
ラー及び移動ミラーの大きさによって決まる。つまり、
固定ミラー及び移動ミラーの反射領域が広ければ広いほ
ど、より大きな角度差でも測定できるので、固定ミラー
及び移動ミラーの大きさは、測定する角度差の範囲に応
じて設定すれば良い。
【0019】(第2の実施形態)図2は、本発明の角度
差測定装置の第2の実施形態を説明するための図であ
り、ガイドレールの部分を正面(被測定面側)から見た
図である。
【0020】図2に示すように、本実施形態では、スラ
イドレール24が、固定ミラー25とともに、セオドラ
イト本体(不図示)と固定ミラー25とを結ぶ水平軸回
りに回動自在に設けられている。スライドレール24に
は、移動ミラー26が平行移動可能に設けられている。
その他の構成については第1の実施形態と同様であるの
で、その説明は省略する。
【0021】このようにスライドレール24を角変位可
能に設けることで、被測定面が鉛直方向に対して斜めに
配置されていたり、水平方向に配置されている場合であ
っても、被測定面の配置に合わせてスライドレール24
の角度を設定した後、上述の手順と同様の手順で、各被
測定面間の角度差を測定できる。
【0022】上述した各実施形態では、被測定面からの
光を移動ミラー及び固定ミラーで反射させてセオドライ
ト本体に入射させる例を示したが、移動ミラーでの反射
光を直接セオドライト本体に入射できる場合には、固定
ミラーは必ずしも必要ではない。また、被測定面からの
光は、セオドライト本体の光源から発せられた光を被測
定面に入射させたときの反射光を用いたが、被測定面自
身が平行光を発する光源の場合は、セオドライト本体か
らの光を用いず、被測定面からの光を直接利用すること
ができる。
【0023】さらに、上述した各実施形態では、移動ミ
ラーとして平板状のミラーを用いた例を示したが、図3
に示すように、所定の角度をなして配置された2つの反
射面36a,36bを有する移動ミラー36を用いるこ
とができる。
【0024】この移動ミラー36では、一方の反射面3
6aに光が入射すると、その反射面36a及び他方の反
射面36bで順次反射され、他方の反射面36bから光
が出射する。このとき、入射光に対する出射光の角度
は、一方の反射面36aへの入射角にかかわらず、一定
の値となる。以下に、その理由を説明する。
【0025】図3において、一方の反射面36aと入射
光とのなす角度をa、他方の反射面36bと出射光との
なす角度をb、それぞれの反射面36a,36bのなす
角度をc、入射光と出射光とのなす角度をθ、一方の反
射面36aでの光の反射点をA、他方の反射面36bで
の光の反射点をB、一方の反射面36aと他方の反射面
36bとの交点をOとする。また、一点鎖線は説明に用
いるための直線であり、他方の反射面36bでの光の反
射点Bを通り、一方の反射面36aへの入射光と平行な
線である。
【0026】ここで、三角形OABを考えると、 a+b+c=180° …(1) となる。また、他方の反射面36bでは、点B回りの各
角度より、 2a+2b+θ=180° …(2) なる関係式が成り立つ。これら(1)式及び(2)式よ
り、 θ=2c−180° で表すことができる。すなわち、入射光と出射光とのな
す角度θは、移動ミラー36への入射角にかかわらず、
各反射面36a,36bのなす角度cで決定される。例
えば、c=135°とすると、入射光に対する出射光の
角度は、常に90°となる。ここでは、光が一方の反射
面36aに入射し、他方の反射面36bから出射する場
合について説明したが、その逆の場合でも同様である。
【0027】このように、所定の角度をなす2つの反射
面36a,36bで構成される移動ミラー36を用いる
ことで、移動ミラー36を平行移動させる際に移動ミラ
ー36の角度が変化した場合であっても、常に同じ方向
に光を反射させることができる。これにより移動ミラー
36の角度のずれに影響されることなく、精度良く2面
間の角度差を測定することができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明の2面間の角
度差測定装置は、2つの被測定面からの光をそれぞれ所
定の位置で反射してセオドライトに入射させるために平
行移動可能な移動ミラーを設けることにより、移動ミラ
ーの移動によりそれぞれの被測定面からの光をセオドラ
イトに入射させることができるので、1台のセオドライ
トで2面間の角度差を測定することができる。しかも、
装置全体の構成は単純であり、測定方法についても、そ
れぞれの被測定面の正対をとったときのセオドライトの
値の差を求めるだけであるので簡単である。
【0029】また、移動ミラーを、一方の反射面に入射
した光が他方の反射面から一定角度で出射するように所
定の角度をなして配置された2つの反射面を有する構造
とすることで、移動ミラーを移動させたときに移動ミラ
ーの角度がずれた場合であっても、そのずれに影響され
ることなく2面間の角度差を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の角度差測定装置の第1の実施形態の概
略側面図である。
【図2】本発明の角度差測定装置の第2の実施形態を説
明するための図である。
【図3】本発明の角度差測定装置に用いられる移動ミラ
ーの他の例の側面図である。
【符号の説明】
1 セオドライト本体 2 支持台 3 三脚 4,24 スライドレール 5,25 固定ミラー 6,26,36 移動ミラー 11 第1の被測定面 12 第2の被測定面 36a,36b 反射面

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セオドライトと、 2つの被測定面からの光をそれぞれ所定の位置で反射し
    て前記セオドライトに入射させるために平行移動可能に
    設けられた移動ミラーとを有することを特徴とする2面
    間の角度差測定装置。
  2. 【請求項2】 前記セオドライトは支持台に搭載され、
    前記移動ミラーは、前記支持台に固定されたスライドレ
    ールに設けられている請求項1に記載の2面間の角度差
    測定装置。
  3. 【請求項3】 前記支持台には、前記移動ミラーで反射
    された光を反射して前記セオドライトに入射させるため
    の固定ミラーが固定されている請求項2に記載の2面間
    の角度差測定装置。
  4. 【請求項4】 前記スライドレール及び前記固定ミラー
    は、互いに一体となって、前記固定ミラーと前記セオド
    ライトとを結ぶ直線回りに回動自在に設けられている請
    求項3に記載の2面間の角度差測定装置。
  5. 【請求項5】 前記移動ミラーは2つの反射面を有し、
    これら2つの反射面は、一方の反射面に入射した光が他
    方の反射面から一定角度で出射するように所定の角度を
    なして配置されている請求項1ないし4のいずれか1項
    に記載の2面間の角度差測定装置。
JP11781496A 1996-05-13 1996-05-13 2面間の角度差測定装置 Expired - Lifetime JP2783252B2 (ja)

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