JPH0599006A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置

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JPH0599006A
JPH0599006A JP23840491A JP23840491A JPH0599006A JP H0599006 A JPH0599006 A JP H0599006A JP 23840491 A JP23840491 A JP 23840491A JP 23840491 A JP23840491 A JP 23840491A JP H0599006 A JPH0599006 A JP H0599006A
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idle
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vvt
intake air
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栄治 神田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】冷間時や暖機後で異なる油圧駆動方式の可変バ
ルブタイミング機構(VVT)の作動遅れ時間に応じて
アイドルアップを適合させる。 【構成】ECU70はスロットルセンサ62、回転数セ
ンサ66の検出値等に基づき、吸気バルブ8と排気バル
ブ9とのバルブオーバラップを大きい状態から小さい状
態へ切換えるべく油圧駆動方式のVVT25を駆動切換
えし、そのVVTの作動遅れによる吸入空気量の不足を
アイドルスピードコントロールバルブ(ISCV)24
を駆動制御により補ってアイドルアップを適合させるよ
うにする。又、ECUは水温センサ65の検出値をVV
Tの作動油温度相当値として使用し、その検出温度が低
いほどISCVの駆動制御量(開度、開弁時間)を大き
く補正する。これにより、VVTの作動油の粘性状態に
起因するVVTの作動遅れ時間の違いに合わせて吸入空
気量の補正が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関の運転中に
吸気バルブの開閉タイミングを可変にするバルブタイミ
ング制御装置に係り、詳しくはアイドル運転を安定させ
るべく吸入空気量を調整するアイドル吸気量調整手段を
備えた内燃機関のバルブタイミング制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術として、例えば特開
昭58−158335号公報に開示されたものが知られ
ている。即ち、この技術では、内燃機関における吸気バ
ルブの開閉タイミングを可変とする可変バルブタイミン
グ機構と、アイドル時に機関の吸入空気量を増大させて
アイドルアップを図るアイドル吸気量調整手段とを備え
ている。そして、機関のアイドル時に、可変バルブタイ
ミング機構により吸気バルブが目標とする開閉タイミン
グに切換えられる時に、その開閉タイミングがアイドル
運転に不適当な開閉タイミングである場合には、アイド
ル吸気量調整手段を所定の制御量をもって作動させてア
イドルアップを図ることにより、吸入空気量を所定量だ
け増大させて安定なアイドル運転を確保できるようにし
ていた。これは、可変バルブタイミング機構に避けられ
ない作動遅れがあることから、その作動遅れに対処して
吸入空気量を補うために行われるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来技術
では、機関のアイドル時に、可変バルブタイミング機構
により吸気バルブの開閉タイミングが切換えられる際、
アイドル吸気量調整手段の作動時間は常に一定であり、
その作動量により増大される吸入空気量も一定となって
いた。又、可変バルブタイミング機構を油圧により駆動
させる機構とした場合に、その機構の作動遅れ時間は温
度によって変わる油の粘性状態にも左右されることにな
った。
【0004】従って、従来技術において、油圧駆動方式
の可変バルブタイミング機構を使用した場合には、アイ
ドル吸気量調整手段の作動時間やその作動量が常に一定
であることから、機関の冷間時と暖機後で油の粘性状態
の違いから可変バルブタイミング機構の作動遅れ時間に
差が生じ、アイドルアップに不適合が生じることになっ
た。即ち、冷間時にアイドルアップを適合させるように
アイドル吸気量調整手段の作動時間や作動量を設定した
場合には、完全暖機後にアイドルアップが過大となる不
適合を生じる。逆に、完全暖機後にアイドルアップを適
合させるようにアイドル吸気量調整手段の作動時間や作
動量を設定した場合には、冷間時にアイドルアップが不
足する不適合を生じることになった。
【0005】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、油圧駆動方式の可変バルブ
タイミング機構の作動遅れによる吸入空気量の不足をア
イドル吸気量調整手段の作動により補ってアイドルアッ
プを適合させるようにした内燃機関において、冷間時や
暖機後で異なる可変バルブタイミング機構の作動遅れ時
間に応じてアイドルアップを適合させることの可能な内
燃機関のバルブタイミング制御装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明においては図1に示すように、内燃機関
M1の回転に同期して所定のタイミングで駆動され、燃
焼室M2に通じる吸気通路M3及び排気通路M4をそれ
ぞれ開閉する吸気バルブM5及び排気バルブM6と、吸
気バルブM5の開閉タイミングを可変にするために油圧
により駆動される可変バルブタイミング機構M7と、吸
気バルブM5よりも上流側の吸気通路M3にて、内燃機
関M1のアイドル運転時にそのアイドル運転を安定させ
るべく吸入空気量を調整するために駆動されるアイドル
吸気量調整手段M8と、内燃機関M1の運転状態を検出
する運転状態検出手段M9と、その運転状態検出手段M
9の検出結果に基づき吸気バルブM5と排気バルブM6
とのバルブオーバラップを大きい状態から小さい状態へ
切換えるべく可変バルブタイミング機構M7を駆動切換
えすると共に、その時の吸入空気量の不足を補正するた
めにアイドル吸気量調整手段M8を駆動制御する駆動制
御手段M10とを備えた内燃機関のバルブタイミング制
御装置において、可変バルブタイミング機構M7の駆動
に使用される油の温度状態を検出する油温検出手段M1
1と、その油温検出手段M11の検出温度に基づき、そ
の検出温度が低いほどアイドル吸気量調整手段M8の駆
動制御量を大きく補正する油温補正手段M12とを備え
ている。
【0007】
【作用】上記の構成によれば、図1に示すように、内燃
機関M1の運転時に、吸気バルブM5及び排気バルブM
6は、内燃機関M1の回転に同期して所定のタイミング
で駆動され、燃焼室M2に通じる吸気通路M3及び排気
通路M4がそれぞれ開閉されて燃焼室M2における吸排
気が行われる。そして、可変バルブタイミング機構M7
が油圧により駆動切換えされることにより、吸気バルブ
M5の開閉タイミングが変えられ、これにより吸気バル
ブM5と排気バルブM6とのバルブオーバラップが切換
えられる。運転状態検出手段M9は内燃機関M1の運転
状態を検出する。又、アイドル吸気量調整手段M8は、
吸気バルブM5よりも上流側の吸気通路M3にて、内燃
機関M1のアイドル運転時にそのアイドル運転を安定さ
せるべく吸入空気量を調整するために駆動される。更
に、油温検出手段M11は、可変バルブタイミング機構
M7の駆動に使用される油の温度状態を検出する。
【0008】そして、駆動制御手段M10は、運転状態
検出手段M9の検出結果に基づき、バルブオーバラップ
を大きい状態から小さい状態へ切換えるべく、即ちアイ
ドル運転に適したバルブオーバラップとなるように可変
バルブタイミング機構M7を駆動切換える。これと同時
に、駆動制御手段M10は、その時の吸入空気量の不足
を補正するためにアイドル吸気量調整手段M8を駆動制
御する。この時、油温補正手段M12は、油温検出手段
M11の検出温度に基づき、その検出温度が低いほどア
イドル吸気量調整手段M8の駆動制御量を大きく補正す
る。
【0009】従って、可変バルブタイミング機構M7の
駆動切換え時には、その駆動に使用される油の温度状
態、つまりは油の粘性状態に応じて、アイドル吸気量調
整手段M8により吸入空気量の不足が補正される。よっ
て、油の粘性状態に起因する可変バルブタイミング機構
M7の作動遅れ時間の違いに合わせて、アイドル吸気量
調整手段M8による吸入空気量の補正が行われる。
【0010】
【実施例】以下、この発明における内燃機関のバルブタ
イミング制御装置をガソリンエンジンに具体化した一実
施例を図2〜図12に基づいて詳細に説明する。
【0011】図2はこの実施例における内燃機関のバル
ブタイミング制御装置を示す概略構成図である。複数気
筒よりなる内燃機関としてのエンジン1は、各気筒毎の
シリンダ2内にて上下動可能に設けられたピストン3を
備え、そのピストン3の上側が燃焼室4となっている。
各燃焼室4には点火プラグ5がそれぞれ設けられてい
る。又、各燃焼室4には吸気ポート6a及び排気ポート
7aを通じて吸気通路6及び排気通路7がそれぞれ連通
して設けられている。そして、吸気ポート6a及び排気
ポート7aには、開閉用の吸気バルブ8及び排気バルブ
9がそれぞれ設けられている。これら吸気バルブ8及び
排気バルブ9は吸気側カムシャフト10及び排気側カム
シャフト11の回転によって駆動される。又、各カムシ
ャフト10,11の一端には、吸気側タイミングプーリ
12及び排気側タイミングプーリ13がそれぞれ設けら
れている。更に、各タイミングプーリ12,13は、タ
イミングベルト14を介して図示しないクランクシャフ
トに駆動連結されている。
【0012】従って、エンジン1の運転時には、クラン
クシャフトからタイミングベルト14及び各タイミング
プーリ12,13を介して各カムシャフト10,11に
回転動力が伝達され、各カムシャフト10,11の回転
により吸気バルブ8及び排気バルブ9が開閉駆動され
る。又、これら吸気バルブ8及び排気バルブ9の開閉タ
イミングは、クランクシャフトの回転に同期して、即ち
吸気行程、圧縮行程、爆発・膨張行程及び排気行程の一
連の4行程に同期して、所定のタイミングで開閉駆動さ
れるようになっている。
【0013】吸気通路6の入口側にはエアクリーナ15
が設けられ、各気筒毎の吸気ポート6aの近傍には、燃
料噴射用のインジェクタ16がそれぞれ設けられてい
る。そして、エンジン1は吸気通路6を通じてエアクリ
ーナ15から外気を取り込む。又、その外気の取り込み
と同時に、エンジン1は各インジェクタ16から噴射さ
れる燃料を取り込む。そして、エンジン1は取り込んだ
燃料と外気との混合気を、吸入行程での吸気バルブ8の
開きに同期して燃焼室4へ導入する。又、エンジン1は
燃焼室4に導入した混合気を点火プラグ5の点火により
爆発・燃焼させて駆動力を得た後、その排気ガスを排気
行程での排気バルブ9の開きに同期して排気ポート7a
へ導出し、更に排気通路7を通じて外部へ排出する。
【0014】吸気通路6の途中には、図示しないアクセ
ルペダルの操作に連動して開閉されるスロットルバルブ
17が設けられている。そして、このスロットルバルブ
17が開閉されることにより、吸気通路6への外気の取
り込み量である吸入空気量Qが調節される。又、そのス
ロットルバルブ17の下流側には、吸入空気の脈動を平
滑化させるサージタンク18が設けられている。吸気通
路6においてエアクリーナ15の近傍には、吸気温度T
HAを検出する吸気温センサ61が設けられている。
又、スロットルバルブ17の近傍には、そのスロットル
開度TAを検出するスロットルセンサ62が設けられて
いる。更に、サージタンク18には、同タンク18に連
通して吸入空気圧力(吸気圧力)PMを検出する吸気圧
センサ63が設けられている。
【0015】一方、排気通路7の途中には、排気ガスを
浄化するための三元触媒19を内蔵してなる触媒コンバ
ータ20が設けらている。そして、排気通路7の途中に
は、排気中の酸素濃度を検出する酸素センサ64が設け
られている。
【0016】又、エンジン1には、その冷却水の温度
(冷却水温)THWを検出する水温センサ65が設けら
れている。各気筒毎の各点火プラグ5には、ディストリ
ビュータ21にて分配された点火信号が印加される。デ
ィストリビュータ21はイグナイタ22から出力される
高電圧をクランクシャフトの回転、即ちクランク角に同
期して各点火プラグ5に分配する。そして、各点火プラ
グ5の点火タイミングはイグナイタ22からの高電圧出
力タイミングにより決定される。
【0017】ディストリビュータ21には、排気側カム
シャフト11に連結されてクランクシャフトの回転に連
動して回転される図示しないロータが内蔵されている。
そして、ディストリビュータ21には、そのロータの回
転からエンジン1の回転数(エンジン回転数)NEを検
出する回転数センサ66が取り付けられている。又、デ
ィストリビュータ21には、同じくロータの回転に応じ
てエンジン1のクランク角基準位置GPを所定の割合で
検出する気筒判別センサ67が取り付けられている。こ
の実施例では、吸気行程、圧縮行程、爆発・膨張行程及
び排気行程の一連の4行程に対してクランクシャフトが
2回転するものとして、回転数センサ66は1パルス当
たり30°CAの割合でクランク角を検出する。又、気
筒判別センサ67は1パルス当たり360°CAの割合
でクランク角を検出する。
【0018】加えて、この実施例において、吸気バルブ
8の上流側の吸気通路6には、スロットルバルブ17を
迂回して同バルブ17の上流側と下流側とを連通させる
バイパス通路23が設けられている。このバイパス通路
23の途中には、スロットルバルブ17が全閉となるエ
ンジン1のアイドル運転時に、そのアイドル運転を安定
させるべく吸入空気量Qを調整するために駆動されるア
イドル吸気量調整手段としてのリニアソレノイド式のア
イドルスピードコントロールバルブ(ISCV)24が
設けられている。周知のように、ISCV24はその内
部に図示しない電磁コイルを貫通して伸びるバルブシャ
フトを備えている。そして、ISCV24はその電磁コ
イルが所定の制御信号に応じて磁力を変えられることに
より、バルブシャフトが前後に移動してバイパス通路2
3に通じる隙間の大きさ、即ち開度が変えられるように
なっている。
【0019】従って、エンジン1のアイドル運転時に、
ISCV24の開度及びその開弁時間を制御することに
より、バイパス通路23を流れる空気量が調節され、燃
焼室4への吸入空気量Qの供給が制御されるようになっ
いる。
【0020】併せて、この実施例において、吸気側タイ
ミングプーリ12には、吸気バルブ8の開閉タイミング
を可変にするために油圧により駆動される可変バルブタ
イミング機構(以下単に「VVT」という)25が設け
られている。
【0021】次に、このVVT25等の構成について図
3に従って詳しく説明する。カムシャフト10はそのカ
ムジャーナル10aがエンジン1のシリンダヘッド1a
とベアリングキャップ1bとの間で回転可能に支持され
ている。そして、カムシャフト10の一端部に、タイミ
ングプーリ12と一体に設けられたVVT25が設けら
れている。
【0022】タイミングプーリ12は、外周に複数の外
歯31を有すると共に一側に収容凹部32を備えてい
る。又、その収容凹部32を覆うようにカムシャフト1
0の先端にはキャップ33がボルト34により締付け固
定されている。更に、タイミングプーリ12の開口端と
キャップ33の外周との間には、そのプーリ12に圧入
固定されたアウタープレート35と、キャップ33に形
成されたインナープレート36等とからなる緩衝用の周
知の粘性継手(ビスカスカップリング)37が設けられ
ている。
【0023】このタイミングプーリ12とカムシャフト
10との間にはリングギヤ38が介在されて両者12,
10が連結されている。即ち、キャップ33により密閉
されたタイミングプーリ12の収容凹部32にはリング
ギヤ38が収容されている。このリングギヤ38は、そ
の内外周に設けられた複数の歯38a,38bの両方が
ヘリカル歯になっており、軸方向への移動によってカム
シャフト10と相対回動可能になっている。リングギヤ
38の内外周の歯38a,38bはタイミングプーリ1
2の内歯12a及びキャップ33の内歯33aにそれぞ
れ噛み合わされている。又、タイミングプーリ12はそ
の外歯31に掛装されたタイミングベルト14を介し
て、図示しないクランクシャフトに駆動連結されてい
る。
【0024】従って、クランクシャフトからタイミング
ベルト14を介してタイミングプーリ12に駆動伝達さ
れることにより、更にリングギヤ38で連結されたタイ
ミングプーリ12とキャップ33とが一体的に回転さ
れ、カムシャフト10が回転駆動される。この時、リン
グギヤ38が軸方向(図3の左右方向)へ移動されるこ
とにより、カムシャフト10にタイミングプーリ12に
対する捩じりが付与される。その結果、カムシャフト1
0とタイミングプーリ12との回転方向における相対位
置が変えられ、吸気バルブ8の開閉タイミングが変えら
れる。このカムシャフト10の捩じりの際にリングギヤ
38のバックラッシに起因するガタツキは、ビスカスカ
ップリング37の作用ににより緩衝されて異音の発生が
抑えられる。
【0025】リングギヤ38を油圧により駆動させるた
めに、タイミングプーリ12の収容凹部32において、
リングギヤ38の軸方向一端側は、作動油による油圧を
導入する加圧室39となっている。又、同じく収容凹部
32において、リングギヤ38の他端側は、その油圧に
対抗する釣り合い用のスプリング40を収容するスプリ
ング室41となっている。更に、加圧室39に油圧のた
めの作動油を供給するために、エンジン1のシリンダヘ
ッド1a及びカムシャフト10には、互いに連通するヘ
ッド油路42及びシャフト油路43がそれぞれ形成され
ている。
【0026】一方、加圧室39から作動油を抜くため
に、タイミングプーリ12及びカムシャフト10の一部
には、加圧室39からスプリング室41へ洩れ出た作動
油を導出するための戻し油路44が形成されている。
又、その戻し油路44に連通して、タイミングプーリ1
2の一端側には、カムシャフト10、シリンダヘッド1
a、ベアリングキャップ1b及びゴム製のシール45に
よって囲まれた油回収室46が設けられている。更に、
カムシャフト10の下側位置にて、シリンダヘッド1a
の一部には、油回収室46にて回収された作動油をエン
ジン1のオイルパン47へ戻すための油戻し穴48が形
成されている。
【0027】尚、シリンダヘッド1aの上側はヘッドカ
バー49によって覆われている。又、シリンダヘッド1
aには、カムジャーナル10aに潤滑油を供給するため
のヘッド油路50が形成されている。
【0028】この実施例では、作動油としてエンジン1
の潤滑油が利用されている。即ち、図2,3に示すよう
に、エンジン1の運転に連動してオイルポンプ51が駆
動されることにより、オイルパン47に溜まった潤滑油
が吸い上げられ、その潤滑油がオイルフィルタ52から
オイルスイッチングバルブ(OSV)53を介して作動
油として、シリンダヘッド1aのヘッド油路42に供給
されるようになっている。又、オイルポンプ51により
吸い上げられた潤滑油は、オイルフィルタ52から別の
ヘッド油路50へ導かれ、カムジャーナル10aに供給
されるようになっている。
【0029】加圧室39への作動油の供給は、OSV5
3のオン・オフ切換えにより制御されるものである。O
SV53がオンされた時には、ヘッド油路42への作動
油の供給が許容され、作動油はヘッド油路42からシャ
フト油路43を通じて加圧室39に導入される。そし
て、その油圧によりリングギヤ38がスプリング40の
付勢力に抗して軸方向の一方(図3の右方向)へ押圧さ
れる。これにより、カムシャフト10に捩じりが付与さ
れてタイミングプーリ12との回転位相がずれる。即
ち、図5(b)に示すように、吸気バルブ8の開き・閉
じが早められ、吸気行程における吸気バルブ8と排気バ
ルブ9とのバルブオーバラップが大きくなる方向へ変え
られる。
【0030】一方、OSV53がオフされた時には、ヘ
ッド油路42への作動油の供給が遮断される。これによ
り、加圧室39では油圧が抜け、リングギヤ38がスプ
リング40の付勢力によって軸方向の他方(図3の左方
向)へ押圧されて戻される。これにより、カムシャフト
10に逆の捩じりが付与されてタイミングプーリ12と
の回転位相がずれる。即ち、図5(a)に示すように、
吸気バルブ8の開き・閉じが遅らされ、吸気行程におけ
るバルブオーバラップが小さくなる方向へ変えられる。
この時、加圧室39からスプリング室41へ洩れ出る作
動油は、戻し油路44を通じて油回収室46へと導か
れ、更に油戻し穴48を通じてオイルパン47へとドレ
ンされる。
【0031】そして、各インジェクタ16、イグナイタ
22、ISCV24及びOSV53は電子制御装置(以
下単に「ECU」という)70に電気的に接続され、同
ECU70の作動によってそれらの駆動タイミングが制
御される。このECU70は駆動制御手段及び油温補正
手段を構成しており、同ECU70には前述した吸気温
センサ61、スロットルセンサ62、吸気圧センサ6
3、酸素センサ64、水温センサ65、回転数センサ6
6及び気筒判別センサ67がそれぞれ接続されている。
そして、ECU70はこれら各センサ61〜67からの
出力信号に基き各インジェクタ16、イグナイタ22、
ISCV24及びOSV53を好適に駆動制御する。
【0032】尚、この実施例では、スロットルセンサ6
2及び回転数センサ66等によりエンジン1の運転状態
を検出する運転状態検出手段が構成されている。又、こ
の実施例では、VVT25の駆動に使用される作動油の
温度状態を検出する油温状態検出手段として水温センサ
65が兼用されており、その検出値である冷却水温TH
Wが油温の代用値として使用されるようになっている。
【0033】次に、ECU70に係る電気的構成につい
て図4のブロック図に従って説明する。ECU70は中
央処理装置(CPU)71、所定の制御プログラム等を
予め記憶した読み出し専用メモリ(ROM)72、CP
U71の演算結果等を一時記憶するランダムアクセスメ
モリ(RAM)73、予め記憶されたデータを保存する
バックアップRAM74等と、これらと外部入力回路7
5及び外部出力回路76等とをバス77によって接続し
た理論演算回路として構成されている。
【0034】外部入力回路75には、前述した吸気温セ
ンサ61、スロットルセンサ62、吸気圧センサ63、
酸素センサ64、水温センサ65、回転数センサ66及
び気筒判別センサ67がそれぞれ接続されている。
【0035】一方、外部出力回路76には、各インジェ
クタ16、イグナイタ22、ISCV24及びOSV5
3がそれぞれ接続されている。そして、CPU71は外
部入力回路75を介して入力される各センサ61〜67
等からの信号を入力値として読み込む。又、CPU71
は各センサ61〜67から読み込んだ入力値に基づき、
各インジェクタ16、イグナイタ22、ISCV24及
びOSV53等を好適に制御する。
【0036】次に、前述したECU70により実行され
るバルブタイミング制御等の処理動作について図6〜図
12に従って説明する。尚、この実施例におけるECU
70の処理では、エンジン1の運転状態に応じて吸気バ
ルブ8と排気バルブ9とのバルブオーバラップを、大き
い状態から小さい状態へ切換えるべくVVT25を駆動
切換えする時に、その時のVVT25の作動遅れに起因
する吸入空気量Qの不足を補正するためにISCV24
を駆動制御してアイドルアップを図るようになってい
る。以下に、そのための処理動作について順次説明す
る。
【0037】図6のフローチャートはECU70により
実行される各処理のうち、吸気バルブ7の開閉タイミン
グを変えるための、延いてはバルブオーバラップの大小
状態を切換えるために行われるVVT25の駆動切換え
のための「VVT駆動切換え制御ルーチン」を示してお
り、エンジン1の運転中に所定時間毎の定時割り込みで
実行される。
【0038】処理がこのルーチンへ移行すると、先ずス
テップ101において、スロットルセンサ62の検出値
に基づき、スロットル開度TAを読み込む。続いて、ス
テップ102において、回転数センサ66の検出値に基
づき、エンジン回転数NEを読み込む。
【0039】そして、ステップ103において、VVT
25をオンさせるための領域であるか否かを判断する。
この判断は、先に読み込まれたスロットル開度TA及び
エンジン回転数NEに基づき、図7に示すようなマップ
を参照して行われる。このマップにおいて、エンジン回
転数NEの中低速域では、燃焼の安定する高負荷域、即
ちスロットル開度TAの大きい領域にてエンジン1の出
力トルクを向上させるべく、VVT25をオンさせて吸
気バルブ8の閉じを早め、バルブオーバラップを大きく
するように設定されている。又、エンジン回転数NEの
高速域では、負荷に関係なく、即ちスロットル開度TA
に関係なくエンジン1の出力トルクを向上させるべく、
VVT25をオフさせて吸気バルブ8の閉じを遅らせ、
バルブオーバラップを小さくするように設定されてい
る。
【0040】従って、ステップ103において、VVT
25をオンさせる領域である場合には、ステップ104
において、VVT25をオンさせるべくOSV53をオ
ンさせる。続いて、ステップ105において、バルブタ
イミングフラグYVVTを「1」にセットし、その後の
処理を一旦終了する。
【0041】一方、ステップ103において、VVT2
5をオフさせる領域である場合には、ステップ106に
おいて、VVT25をオフさせるべくOSV53をオフ
させる。次に、ステップ107において、「DVVT,
TVVT算出ルーチン」をコールする。続いて、ステッ
プ108において、バルブタイミングフラグYVVTを
「0」にリセットし、その後の処理を一旦終了する。
【0042】上記のようにして、バルブオーバラップを
変更させるためのVVT25の駆動切換え制御が実行さ
れる。次に、VVT25の作動遅れに起因する吸入空気
量Qの不足を補正するために行われるISCV24の駆
動制御のための処理動作について説明する。図10のフ
ローチャートはECU70により実行される各処理のう
ち、ISCV24の開度に相当するアイドルアップ量D
VVT及びそのホールド時間TVVTを算出する「DV
VT,TVVT算出ルーチン」を示している。この算出
ルーチンは、前述した「VVT駆動切換え制御ルーチ
ン」において、VVT25のオフ領域であると判断され
た時に、バルブタイミングフラグYVVTが「0」にリ
セットされる前にサブルーチンコールされて実行され
る。
【0043】処理がこのルーチンへ移行すると、先ずス
テップ201において、バルブタイミングフラグYVV
Tの設定を読み込むと共に、水温センサ65の検出値か
ら冷却水温THWを読み込む。合わせて、VVT25を
オンしてからのカウント時間CVVTONを読み込む。
ここで、カウント時間CVVTONは、VVT25がオ
ンされてから別途のカンウトルーチンにてカウントアッ
プされる値である。
【0044】続いて、ステップ202において、バルブ
タイミングフラグYVVTが「0」であるか否か、即ち
VVT25がオフとなった直後であか否かを判断する。
ここで、VVT25がオフとなった直後でない場合、即
ち前回もVVT25がオフの場合には、そのままその後
の処理を一旦終了する。
【0045】一方、ステップ202において、VVT2
5がオフとなった直後である場合には、ステップ203
において、冷却水温THWが所定の基準温度(例えば
「80℃」)C0以上であるか否かを判断する。ここ
で、冷却水温THWはVVT25を駆動させる作動油温
度の指標値として代用されているものであり、冷却水温
THWが基準温度C0よりも低いことは、作動油の温度
が低くてその油の粘性が高く、VVT25からの作動油
の抜けに時間がかかり、VVT25の作動遅れ時間を長
引かせることを意味している。
【0046】従って、ステップ203において、冷却水
温THWが基準温度C0以上である場合には、VVT2
5を駆動させるための作動油の粘性が充分に低くてVV
T25の作動遅れ時間が充分に短いものとして、そのま
まその後の処理を一旦終了する。又、ステップ203に
おいて、冷却水温THWが基準温度C0よりも低い場合
には、VVT25の駆動させるための作動油の粘性が高
くてVVT25の作動遅れ時間が長引くものとして、ス
テップ204へ移行する。
【0047】ステップ204においては、VVT25を
オンしてからのカウント時間CVVTONが所定の基準
時間T0よりも小さいか否かを判断する。そして、カウ
ント時間CVVTONが基準時間T0よりも小さい場合
には、そのままその後の処理を一旦終了する。
【0048】又、ステップ204において、カウント時
間CVVTONが基準時間T0以上である場合には、ス
テップ205において、冷却水温THWによりアイドル
アップの際の初期値、即ちアイドルアップ初期値DVV
TINTのホールド時間TTHWを算出する。このホー
ルド時間TTHWは図8に示すように予め定められたマ
ップを参照して求められる。このマップでは、冷却水温
THWが低くなるに従いホールド時間TTHWが大きく
なるように設定されている。
【0049】続いて、ステップ206において、そのホ
ールド時間TTHWをVVT25の駆動切換えの際に使
用されるホールド時間TVVTとして設定する。次に、
ステップ207において、ホールド時間TTHWのカウ
ント時間CDVVTを「0」にリセットする。ここで、
カウント時間CDVVTは、アイドルアップ量DVVT
に基づきISCV24を開弁制御してからのカウント値
であり、別途のカンウトルーチンにてカウントアップさ
れる値である。
【0050】更に、ステップ208において、冷却水温
THWよりISCV24の開度に相当するアイドルアッ
プ初期値DVVTINTを算出する。このアイドルアッ
プ初期値DVVTINTは図9に示すように予め定めら
れたマップを参照して求められる。このマップでは、冷
却水温THWが低くなるに従いアイドルアップ初期値D
VVTINTが大きくなるように設定されている。又、
ステップ209において、そのアイドルアップ初期値D
VVTINTを今回のISCV24の開度に相当するア
イドルアップ量DVVTとして設定する。
【0051】そして、最後にステップ210において、
VVT25をオンしてからのカウント時間CVVTON
を「0」にリセットし、その後の処理を一旦終了する。
上記のようにして、ISCV24の開度に相当するアイ
ドルアップ量DVVT及びそのホールド時間TVVTが
算出され、それらの算出結果に基づきISCV24が開
弁制御される。
【0052】次に図11のフローチャートはECU70
により実行される各処理のうち、上記のように求められ
たアイドルアップ量DVVTを減衰させるための「DV
VT減衰処理ルーチン」を示している。この処理ルーチ
ンは、所定時間毎の定時割込みによりサブルーチンコー
ルされて実行される。
【0053】処理がこのルーチンへ移行すると、先ずス
テップ301において、前述した「DVVT,TVVT
算出ルーチン」にて設定されたホールド時間TVVT及
びアイドルアップ量DVVTを読み込むと共に、アイド
ルアップ量DVVTに基づきISCV24を開弁制御し
てからのカウント時間CDVVTを読み込む。
【0054】続いて、ステップ302において、カウン
ト時間CDVVTがホールド時間TVVTを越えていな
いか否かを判断する。そして、カウント時間CDVVT
がホールド時間TVVTを越えていない場合には、その
まま処理を一旦終了する。
【0055】又、ステップ302において、カウント時
間CDVVTがホールド時間TVVTを越えている場合
には、ステップ303において、アイドルアップ量DV
VTから所定の減衰係数KDVVTを減算した結果を新
たなアイドルアップ量DVVTとして設定する。即ち、
アイドルアップ量DVVTを減衰させる処理を行うので
ある。
【0056】その後、ステップ304において、減衰さ
れたアイドルアップ量DVVTが「0」を含むプラスの
値であるか否かを判断する。ここで、アイドルアップ量
DVVTがプラスの値である場合には、そのまま処理を
一旦終了する。
【0057】一方、ステップ304において、減衰され
たアイドルアップ量DVVTがマイナス値である場合に
は、ステップ305において、アイドルアップ量DVV
Tを「0」にセットしてその後の処理を一旦終了する。
【0058】上記のように、アイドルアップ量DVVT
が減衰処理されることにより、ISCV24はそれに従
って徐々に閉弁されることになる。ここで、上記の「D
VVT,TVVT算出ルーチン」及び「DVVT減衰処
理ルーチン」に従って行われる制御の結果を、図12に
示すタイムチャートに従って説明する。
【0059】今、バルブオーバラップを大きい状態から
小さい状態へ切換えるべくVVT25がオン状態からオ
フ状態へ切換えられることにより、冷却水温THWで決
まるアイドルアップ初期値DVVTINTが設定され、
そのアイドルアップ初期値DVVTINTがISCV2
4の最初の開度であるアイドルアップ量DVVTとして
使用されてアイドルアップが行われる。
【0060】その後、そのアイドルアップ量DVVT
が、冷却水温THWで決まるホールド時間TTHW(T
VVT)だけホールドされてから、所定の減衰係数KD
VVTの分だけ徐々に減衰され、やがてアイドルアップ
量DVVTが「0」となった時点でISCV24の開弁
制御によるアイドルアップが終了する。
【0061】上記のようにこの実施例では、VVT25
のオンからオフへの駆動切換えの際、即ちバルブオーバ
ラップの大きい状態から小さい状態への切換えの際に、
ISCV24の開弁制御によってアイドルアップが行わ
れ、その時の吸入空気量Qの不足が補われる。しかも、
その時のISCV24の初めの開度に相当するアイドル
アップ初期値DVVTINTやそのホールド時間TTH
W(TVVT)は、その時の冷却水温THWの大きさ、
つまりはVVT25の作動油の粘性状態に応じて変えら
れ、アイドルアップのための吸入空気量Qの不足が補わ
れる。
【0062】即ち、冷却水温THWが低くて作動油の粘
性が高い時には、アイドルアップ初期値DVVTINT
及びホールド時間TTHW(TVVT)が大きく設定さ
れる。よって、ISCV24を大きな開度で長時間をも
って開弁させることができ、バルブオーバラップの切換
えに際して多量の吸入空気量Qを補うことができ、もっ
て大きなアイドルアップを図ることができる。一方、冷
却水温THWが高くて作動油の粘性が低い時時には、ア
イドルアップ初期値DVVTINT及びホールド時間T
THW(TVVT)が小さく設定される。よって、IS
CV24を小さな開度で短時間をもって開弁させること
ができ、バルブオーバラップの切換えに際して少量の吸
入空気量Qを補うことができ、もって小さなアイドルア
ップを図ることができる。
【0063】従って、この実施例においても、エンジン
1の冷間時と暖機後で作動油の粘性状態の違いからVV
T25の作動遅れ時間に差が生じるのであるが、その時
々の作動遅れ時間に合わせて吸入空気量Qを補うことが
でき、VVT25の切換え時のアイドルアップを、冷間
時や暖機後で異なる作動遅れ時間に適合させて行うこと
ができる。
【0064】その結果、冷間時には、作動油の粘性の高
さからVVT25の作動遅れ時間が長引くのに合わせて
アイドルアップを適合させることができ、もって冷間時
のエンジンストールを未然に防止することができる。
又、エンジン1の完全暖機後には、作動油の粘性の低さ
からVVT25の作動遅れ時間が短くなるのに合わせて
アイドルアップを適合させることができ、もって暖機完
了後の燃費の悪化を未然に防止することができる。
【0065】尚、この発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一部
を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記実施例では、一系統の油圧制御によって駆動
切換えされるVVT25を用いたが、これに限定される
ものではなく、二系統の油圧制御によって駆動切換えさ
れるVVTを用いてもよい。又、油圧で駆動されるもの
であれば他の機構のVVTを採用してもよい。
【0066】(2)前記実施例では、油温検出手段とし
て水温センサ65を代用したが、作動油の温度状態を検
出する油温センサを特別に設けてもよい。 (3)前記実施例では、ISCV24の駆動制御量を、
その開度に相当するアイドルアップ初期値DVVTIN
Tとその開度でのホールド時間TTHW(TVVT)、
つまりはアイドルアップ時間とアイドルアップ量のパラ
メータとして、それらを加減設定するようにしたが、両
パラメータのうちの一方のみを加減するようにしてもよ
い。
【0067】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、内燃機関の運転状態に基づき吸気バルブと排気バル
ブとのバルブオーバラップを大きい状態から小さい状態
へ切換えるべく油圧駆動方式の可変バルブタイミング機
構を駆動切換えすると共に、その可変バルブタイミング
機構の作動遅れによる吸入空気量の不足をアイドル吸気
量調整手段を駆動制御により補ってアイドルアップを適
合させるようにした内燃機関において、可変バルブタイ
ミング機構の駆動に使用される油の温度が低いほどその
油の粘性状態が高いものとしてアイドル吸気量調整手段
の駆動制御量を大きく補正するようにしたので、油の粘
性状態に起因する可変バルブタイミング機構の作動遅れ
時間の違いに合わせて吸入空気量の補正が行われ、冷間
時や暖機後で異なる可変バルブタイミング機構の作動遅
れ時間に応じてアイドルアップを適合させることができ
るという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基本的な概念構成を説明する概念構
成図である。
【図2】この発明を具体化した一実施例における内燃機
関のバルブタイミング制御装置を示す概略構成図であ
る。
【図3】一実施例においてVVT等の構成を示す断面図
である。
【図4】一実施例においてECU等の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】一実施例において吸気バルブと排気バルブとの
バルブオーバラップを説明し、(a)はVVTオフ時の
バルブオーバラップの説明図、(b)はVVTオン時の
バルブオーバラップの説明図である。
【図6】一実施例においてECUにより実行される「V
VT駆動切換え制御ルーチン」を説明するフローチャー
トである。
【図7】一実施例においてエンジン回転数とスロットル
開度との関係からVVTオン・オフの領域を予め定めた
マップである。
【図8】一実施例において冷却水温に対するホールド時
間の関係を予め定めたマップである。
【図9】一実施例において冷却水温に対するアイドルア
ップ初期値の関係を予め定めたマップである。
【図10】一実施例においてECUにより実行される
「DVVT,TVVT算出ルーチン」を説明するフロー
チャートである。
【図11】一実施例においてECUにより実行される
「DVVT減衰処理ルーチン」を説明するフローチャー
トである。
【図12】一実施例においてVVT駆動切換えからのカ
ウント時間に対するアイドルアップ量等の変化を説明す
るタイムチャートである。
【符号の説明】
1…内燃機関としてのエンジン、4…燃焼室、6…吸気
通路、7…排気通路、8…吸気バルブ、9…排気バル
ブ、24…アイドル吸気量調整手段としてのISCV、
25…可変バルブタイミング機構(VVT)、62…ス
ロットルセンサ、66…回転数センサ(62,66は運
転状態検出手段を構成している)、65…油温検出手段
を構成する水温センサ、70…駆動制御手段及び油温補
正手段を構成するECU。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 45/00 312 D 8109−3G

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の回転に同期して所定のタイミ
    ングで駆動され、燃焼室に通じる吸気通路及び排気通路
    をそれぞれ開閉する吸気バルブ及び排気バルブと、 前記吸気バルブの開閉タイミングを可変にするために油
    圧により駆動される可変バルブタイミング機構と、 前記吸気バルブよりも上流側の前記吸気通路にて、前記
    内燃機関のアイドル運転時にそのアイドル運転を安定さ
    せるべく吸入空気量を調整するために駆動されるアイド
    ル吸気量調整手段と、 前記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段
    と、 前記運転状態検出手段の検出結果に基づき前記吸気バル
    ブと前記排気バルブとのバルブオーバラップを大きい状
    態から小さい状態へ切換えるべく前記可変バルブタイミ
    ング機構を駆動切換えすると共に、その時の吸入空気量
    の不足を補正するために前記アイドル吸気量調整手段を
    駆動制御する駆動制御手段とを備えた内燃機関のバルブ
    タイミング制御装置において、 前記可変バルブタイミング機構の駆動に使用される油の
    温度状態を検出する油温検出手段と、 前記油温検出手段の検出温度に基づき、その検出温度が
    低いほど前記アイドル吸気量調整手段の駆動制御量を大
    きく補正する油温補正手段とを備えたことを特徴とする
    内燃機関のバルブタイミング制御装置。
JP23840491A 1991-09-18 1991-09-18 内燃機関のバルブタイミング制御装置 Expired - Fee Related JPH0768921B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6494173B2 (en) * 2000-11-28 2002-12-17 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Valve timing control system for internal combustion engine
US6651619B2 (en) 2002-01-28 2003-11-25 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control system and control method for internal combustion engine
KR20040003140A (ko) * 2002-06-29 2004-01-13 현대자동차주식회사 연속 가변 밸브 타이밍 제어 방법

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US6651619B2 (en) 2002-01-28 2003-11-25 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control system and control method for internal combustion engine
KR20040003140A (ko) * 2002-06-29 2004-01-13 현대자동차주식회사 연속 가변 밸브 타이밍 제어 방법

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