JPH0598982A - 過給機付エンジンの制御装置 - Google Patents
過給機付エンジンの制御装置Info
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- JPH0598982A JPH0598982A JP3287202A JP28720291A JPH0598982A JP H0598982 A JPH0598982 A JP H0598982A JP 3287202 A JP3287202 A JP 3287202A JP 28720291 A JP28720291 A JP 28720291A JP H0598982 A JPH0598982 A JP H0598982A
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- intake
- exhaust
- valve
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電子制御装置の故障等により排気切替弁用の
アクチュエータおよび吸気切替弁用のアクチュエータを
制御する電磁弁が開いた状態になった場合でも、常に排
気切替弁を吸気切替弁よりも先に開弁させる。 【構成】 排気切替弁17と連結されるアクチュエータ
16の駆動特性と、吸気切替弁18と連結されるアクチ
ュエータ11の駆動特性とを異ならせ、常に排気切替弁
17を吸気切替弁18よりも先に開弁させる。
アクチュエータおよび吸気切替弁用のアクチュエータを
制御する電磁弁が開いた状態になった場合でも、常に排
気切替弁を吸気切替弁よりも先に開弁させる。 【構成】 排気切替弁17と連結されるアクチュエータ
16の駆動特性と、吸気切替弁18と連結されるアクチ
ュエータ11の駆動特性とを異ならせ、常に排気切替弁
17を吸気切替弁18よりも先に開弁させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主ターボチャージャと
副ターボチャージャを有し、低吸入空気量域では主ター
ボチャージャのみで過給し、高吸入空気量域では両ター
ボチャージャを作動させて両ターボチャージャで過給を
行なう過給機付エンジン、いわゆる2ウェイツインター
ボエンジンの制御装置に関する。
副ターボチャージャを有し、低吸入空気量域では主ター
ボチャージャのみで過給し、高吸入空気量域では両ター
ボチャージャを作動させて両ターボチャージャで過給を
行なう過給機付エンジン、いわゆる2ウェイツインター
ボエンジンの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジン本体に対し、主、副二つのター
ボチャージャを並列に配置し、低吸入空気量域では主タ
ーボチャージャのみ作動させて1個ターボチャージャと
し、高吸入空気量域では両ターボチャージャを作動させ
るようにした、いわゆる2ウェイツインターボシステム
を採用した過給機付エンジンが知られている。
ボチャージャを並列に配置し、低吸入空気量域では主タ
ーボチャージャのみ作動させて1個ターボチャージャと
し、高吸入空気量域では両ターボチャージャを作動させ
るようにした、いわゆる2ウェイツインターボシステム
を採用した過給機付エンジンが知られている。
【0003】この種の過給機付エンジンの構成は、たと
えば図5に示すようになっている。エンジン本体91に
対し、主ターボチャージャ(T/C−1)92と副ター
ボチャージャ(T/C−2)93が並列に設けられてい
る。副ターボチャージャ93に接続される吸、排気系に
は、それぞれ吸気切替弁94、排気切替弁95が設けら
れ、副ターボチャージャ93のコンプレッサをバイパス
する吸気バイパス通路97には、吸気バイパス弁96が
設けられている。低吸入空気量域では吸気切替弁94、
排気切替弁95をともに全閉とすることにより、主ター
ボチャージャ92のみを過給作動させ、高吸入空気量域
では両切替弁94、95をともに全開とし、吸気バイパ
ス弁96を閉じることにより、副ターボチャージャ93
にも過給作動を行わせ、2個ターボチャージャ作動とす
ることができる。
えば図5に示すようになっている。エンジン本体91に
対し、主ターボチャージャ(T/C−1)92と副ター
ボチャージャ(T/C−2)93が並列に設けられてい
る。副ターボチャージャ93に接続される吸、排気系に
は、それぞれ吸気切替弁94、排気切替弁95が設けら
れ、副ターボチャージャ93のコンプレッサをバイパス
する吸気バイパス通路97には、吸気バイパス弁96が
設けられている。低吸入空気量域では吸気切替弁94、
排気切替弁95をともに全閉とすることにより、主ター
ボチャージャ92のみを過給作動させ、高吸入空気量域
では両切替弁94、95をともに全開とし、吸気バイパ
ス弁96を閉じることにより、副ターボチャージャ93
にも過給作動を行わせ、2個ターボチャージャ作動とす
ることができる。
【0004】低吸入空気量域から高吸入空気量域に移行
するときには、吸気切替弁95および排気切替弁94が
閉じられているときに排気バイパス弁98を小開制御
し、さらに吸気バイパス弁96を閉じることにより副タ
ーボチャージャ93の助走回転数を高め、ターボチャー
ジャの切替をより円滑に(切替時のショックを小さく)
行うことが可能になっている。このように、2ウェイツ
インターボシステムでは、負荷等の変化に応じて1個タ
ーボチャージャから2個ターボチャージャへの切替が行
なわれ、または2個ターボチャージャから1個ターボチ
ャージャへの切替えが行なわれる。
するときには、吸気切替弁95および排気切替弁94が
閉じられているときに排気バイパス弁98を小開制御
し、さらに吸気バイパス弁96を閉じることにより副タ
ーボチャージャ93の助走回転数を高め、ターボチャー
ジャの切替をより円滑に(切替時のショックを小さく)
行うことが可能になっている。このように、2ウェイツ
インターボシステムでは、負荷等の変化に応じて1個タ
ーボチャージャから2個ターボチャージャへの切替が行
なわれ、または2個ターボチャージャから1個ターボチ
ャージャへの切替えが行なわれる。
【0005】図5に示す排気切替弁95は、図示されな
いダイヤフラム式のアクチュエータと連結されている。
この排気切替弁用のアクチュエータには、電磁弁を介し
て正圧(過給圧)が導かれるようになっている。吸気切
替弁94は、上述と同様に、図示されないダイヤフラム
式のアクチュエータと連結されている。この吸気切替弁
用のアクチュエータには、電磁弁を介して正圧(過給
圧)が導かれるようになっている。1個ターボチャージ
ャから2個ターボチャージャへの切替時には、主ターボ
チャージャからの過給気の逆流を防止するため、排気切
替弁95を吸気切替弁94よりも早く開弁させるよう
に、電子制御装置(エンジンコントロールコンピュー
タ)から各電磁弁へ信号が出力されるようになってい
る。
いダイヤフラム式のアクチュエータと連結されている。
この排気切替弁用のアクチュエータには、電磁弁を介し
て正圧(過給圧)が導かれるようになっている。吸気切
替弁94は、上述と同様に、図示されないダイヤフラム
式のアクチュエータと連結されている。この吸気切替弁
用のアクチュエータには、電磁弁を介して正圧(過給
圧)が導かれるようになっている。1個ターボチャージ
ャから2個ターボチャージャへの切替時には、主ターボ
チャージャからの過給気の逆流を防止するため、排気切
替弁95を吸気切替弁94よりも早く開弁させるよう
に、電子制御装置(エンジンコントロールコンピュー
タ)から各電磁弁へ信号が出力されるようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電子制
御装置(ECU)の故障等により両方の電磁弁が開状態
になってしまった場合は、両方のアクチュエータが作動
し吸気切替弁が排気切替弁と同時、もしくは排気切替弁
よりも早く開いてしまうおそれがある。排気切替弁の開
きが吸気切替弁よりも遅れると、副ターボチャージャに
よる過給圧が十分に上昇しないうちに吸気切替弁が開く
ことになり、主ターボチャージャによって圧縮された過
給気が副ターボチャージャ側に逆流してしまう。したが
って、過給圧が急激に低下し、エンジンの出力トルクが
急激に落ち込むという問題が生じる。
御装置(ECU)の故障等により両方の電磁弁が開状態
になってしまった場合は、両方のアクチュエータが作動
し吸気切替弁が排気切替弁と同時、もしくは排気切替弁
よりも早く開いてしまうおそれがある。排気切替弁の開
きが吸気切替弁よりも遅れると、副ターボチャージャに
よる過給圧が十分に上昇しないうちに吸気切替弁が開く
ことになり、主ターボチャージャによって圧縮された過
給気が副ターボチャージャ側に逆流してしまう。したが
って、過給圧が急激に低下し、エンジンの出力トルクが
急激に落ち込むという問題が生じる。
【0007】上述に関連する技術として、1個ターボチ
ャージャから2個ターボチャージャへの切替えタイミン
グを、吸気バイパス弁が閉じてから排気切替弁を開弁さ
せ、その後、吸気切替弁を開くように電磁弁を作動させ
て主ターボチャージャからの過給気の逆流を防止した2
ウェイツインターボエンジン(特開平1−315614
号公報)が知られているが、このエンジンの場合でも、
電子制御装置が故障した場合は、上述と同様に排気切替
弁が開く前に吸気切替弁が開いてしまうという問題があ
る。
ャージャから2個ターボチャージャへの切替えタイミン
グを、吸気バイパス弁が閉じてから排気切替弁を開弁さ
せ、その後、吸気切替弁を開くように電磁弁を作動させ
て主ターボチャージャからの過給気の逆流を防止した2
ウェイツインターボエンジン(特開平1−315614
号公報)が知られているが、このエンジンの場合でも、
電子制御装置が故障した場合は、上述と同様に排気切替
弁が開く前に吸気切替弁が開いてしまうという問題があ
る。
【0008】本発明は、上記の問題に着目し、電子制御
装置の故障等により排気切替弁用のアクチュエータおよ
び吸気切替弁用のアクチュエータを制御する電磁弁が開
いた状態になった場合でも、常に排気切替弁を吸気切替
弁よりも先に開弁させることが可能な過給機付エンジン
の制御装置を提供することを目的とする。
装置の故障等により排気切替弁用のアクチュエータおよ
び吸気切替弁用のアクチュエータを制御する電磁弁が開
いた状態になった場合でも、常に排気切替弁を吸気切替
弁よりも先に開弁させることが可能な過給機付エンジン
の制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明に
係る過給機付エンジンの制御装置は、主ターボチャージ
ャと、副ターボチャージャとを備え、前記副ターボチャ
ージャのコンプレッサ下流に、圧力によって作動するア
クチュエータと連結され吸気通路を開閉する吸気切替弁
を設け、副ターボチャージャのタービン下流または上流
に、圧力によって作動するアクチュエータと連結され排
気通路を開閉する排気切替弁を設け、前記吸気切替弁と
排気切替弁を共に閉弁させることにより主ターボチャー
ジャのみを過給作動させ、前記吸気切替弁と排気切替弁
とを共に開弁させることにより双方のターボチャージャ
を過給作動させるようにした過給機付エンジンの制御装
置において、前記排気切替弁が吸気切替弁よりも先に開
弁するように前記各アクチュエータの駆動特性を異なら
せたものから成る。
係る過給機付エンジンの制御装置は、主ターボチャージ
ャと、副ターボチャージャとを備え、前記副ターボチャ
ージャのコンプレッサ下流に、圧力によって作動するア
クチュエータと連結され吸気通路を開閉する吸気切替弁
を設け、副ターボチャージャのタービン下流または上流
に、圧力によって作動するアクチュエータと連結され排
気通路を開閉する排気切替弁を設け、前記吸気切替弁と
排気切替弁を共に閉弁させることにより主ターボチャー
ジャのみを過給作動させ、前記吸気切替弁と排気切替弁
とを共に開弁させることにより双方のターボチャージャ
を過給作動させるようにした過給機付エンジンの制御装
置において、前記排気切替弁が吸気切替弁よりも先に開
弁するように前記各アクチュエータの駆動特性を異なら
せたものから成る。
【0010】
【作用】このように構成された過給機付エンジンの制御
装置においては、排気切替弁が吸気切替弁よりも先に開
弁するように各アクチュエータの駆動特性を異ならせて
いるので、各アクチュエータに導入される圧力が同一で
ある場合は、常に排気切替弁を吸気切替弁よりも先に開
弁させることができる。
装置においては、排気切替弁が吸気切替弁よりも先に開
弁するように各アクチュエータの駆動特性を異ならせて
いるので、各アクチュエータに導入される圧力が同一で
ある場合は、常に排気切替弁を吸気切替弁よりも先に開
弁させることができる。
【0011】アクチュエータは、たとえば内蔵されるス
プリングのばね特性、導入される圧力が作用するダイヤ
フラムの径を変化させることにより、排気切替弁用のア
クチュエータと吸気切替弁用のアクチュエータとで、開
弁特性を異ならせることができる。したがって、電気的
な制御に比べて信頼性が著しく高められ、確実に排気切
替弁を先に開弁させることが可能となる。
プリングのばね特性、導入される圧力が作用するダイヤ
フラムの径を変化させることにより、排気切替弁用のア
クチュエータと吸気切替弁用のアクチュエータとで、開
弁特性を異ならせることができる。したがって、電気的
な制御に比べて信頼性が著しく高められ、確実に排気切
替弁を先に開弁させることが可能となる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明に係る過給機付エンジンの制
御装置の望ましい実施例を、図面を参照して説明する。
図1ないし図4は、本発明の一実施例を示しており、と
くに車両に搭載される6気筒エンジンに適用した場合を
示している。図1において、1はエンジン、2はサージ
タンク、3は排気マニホールドを示す。排気マニホール
ド3は排気干渉を伴わない#1〜#3気筒群と#4〜#
6気筒群の2つに集合され、その集合部が連通路3aに
よって連通されている。7、8は互いに並列に配置され
た主ターボチャージャ、副ターボチャージャである。タ
ーボチャージャ7、8のそれぞれのタービン7a、8a
は排気マニホールド3の集合部に接続され、それぞれの
コンプレッサ7b、8bは、インタクーラ6、スロット
ル弁4を介してサージタンク2に接続されている。
御装置の望ましい実施例を、図面を参照して説明する。
図1ないし図4は、本発明の一実施例を示しており、と
くに車両に搭載される6気筒エンジンに適用した場合を
示している。図1において、1はエンジン、2はサージ
タンク、3は排気マニホールドを示す。排気マニホール
ド3は排気干渉を伴わない#1〜#3気筒群と#4〜#
6気筒群の2つに集合され、その集合部が連通路3aに
よって連通されている。7、8は互いに並列に配置され
た主ターボチャージャ、副ターボチャージャである。タ
ーボチャージャ7、8のそれぞれのタービン7a、8a
は排気マニホールド3の集合部に接続され、それぞれの
コンプレッサ7b、8bは、インタクーラ6、スロット
ル弁4を介してサージタンク2に接続されている。
【0013】主ターボチャージャ7は、低吸入空気量域
から高吸入空気量域で作動され、副ターボチャージャ8
は低吸入空気量域で停止される。双方のターボチャージ
ャ7、8の作動、停止を可能ならしめるために、副ター
ボチャージャ8のタービン8aの下流に排気切替弁17
が、コンプレッサ8bの下流に吸気切替弁18が設けら
れる。吸、排気切替弁18、17の両方とも開弁のとき
は、両方のターボチャージャ7、8が作動される。副タ
ーボーチャージャ8のタービン8aの下流と主ターボチ
ャージャ7のタービン7aの下流とは、排気バイパス通
路40を介して連通可能となっている。排気バイパス通
路40には、この排気バイパス通路40を開閉する排気
バイパス弁41が設けられている。排気バイパス弁41
は、ダイヤフラム式アクチュエータ42によって開閉さ
れるようになっている。
から高吸入空気量域で作動され、副ターボチャージャ8
は低吸入空気量域で停止される。双方のターボチャージ
ャ7、8の作動、停止を可能ならしめるために、副ター
ボチャージャ8のタービン8aの下流に排気切替弁17
が、コンプレッサ8bの下流に吸気切替弁18が設けら
れる。吸、排気切替弁18、17の両方とも開弁のとき
は、両方のターボチャージャ7、8が作動される。副タ
ーボーチャージャ8のタービン8aの下流と主ターボチ
ャージャ7のタービン7aの下流とは、排気バイパス通
路40を介して連通可能となっている。排気バイパス通
路40には、この排気バイパス通路40を開閉する排気
バイパス弁41が設けられている。排気バイパス弁41
は、ダイヤフラム式アクチュエータ42によって開閉さ
れるようになっている。
【0014】副ターボチャージャ8の吸気通路には、1
個ターボチャージャから2個ターボチャージャへの切替
を円滑にするために、コンプレッサ7bの上流とコンプ
レッサ8bの下流とを連通する吸気バイパス通路13
と、吸気バイパス通路13の途中に配設される吸気バイ
パス弁33が設けられる。吸気バイパス弁33はダイヤ
フラム式のアクチュエータ10によって開閉される。吸
気切替弁18の上流と下流とを連通するバイパス通路に
は、逆止弁12が設けられており、吸気切替弁18の閉
時において副ターボチャージャ8側のコンプレッサ出口
圧力が主ターボチャージャ7側より大になったとき、空
気が上流側から下流側に流れることができるようにして
ある。なお、図中、14はコンプレッサ出口側の吸気通
路、15はコンプレッサ入口側の吸気通路を示す。
個ターボチャージャから2個ターボチャージャへの切替
を円滑にするために、コンプレッサ7bの上流とコンプ
レッサ8bの下流とを連通する吸気バイパス通路13
と、吸気バイパス通路13の途中に配設される吸気バイ
パス弁33が設けられる。吸気バイパス弁33はダイヤ
フラム式のアクチュエータ10によって開閉される。吸
気切替弁18の上流と下流とを連通するバイパス通路に
は、逆止弁12が設けられており、吸気切替弁18の閉
時において副ターボチャージャ8側のコンプレッサ出口
圧力が主ターボチャージャ7側より大になったとき、空
気が上流側から下流側に流れることができるようにして
ある。なお、図中、14はコンプレッサ出口側の吸気通
路、15はコンプレッサ入口側の吸気通路を示す。
【0015】吸気通路15はエアフローメータ24を介
してエアクリーナ23に接続される。排気通路を形成す
るフロントパイプ20は、排気ガス触媒21を介して排
気マフラーに接続される。吸気切替弁18はアクチュエ
ータ11によって開閉され、排気切替弁17はダイヤフ
ラム式アクチュエータ16によって開閉されるようにな
っている。ウエストゲートバルブ31は、アクチュエー
タ9によって開閉されるようになっている。
してエアクリーナ23に接続される。排気通路を形成す
るフロントパイプ20は、排気ガス触媒21を介して排
気マフラーに接続される。吸気切替弁18はアクチュエ
ータ11によって開閉され、排気切替弁17はダイヤフ
ラム式アクチュエータ16によって開閉されるようにな
っている。ウエストゲートバルブ31は、アクチュエー
タ9によって開閉されるようになっている。
【0016】アクチュエータ9、10、11、16、4
2は、過給圧または負圧の導入によって作動するように
なっている。各アクチュエータ9、10、11、16、
42には、コンプレッサ下流の過給圧、正圧タンク51
からの過給圧、サージタンク2からの負圧とエアフロー
メータ24の下流からの大気圧とを選択的に切り替える
ために、第1、第2、第3、第4、第5、第6の電磁弁
25、26、27、28、32、44が接続されてい
る。各電磁弁25、26、27、28、32、44の切
替は、エンジンコントロールコンピュータ29からの指
令に従って行なわれる。なお、第2の電磁弁26へ負圧
を導入する通路には、負圧の一方の流れのみを許すチェ
ック弁45が介装されている。
2は、過給圧または負圧の導入によって作動するように
なっている。各アクチュエータ9、10、11、16、
42には、コンプレッサ下流の過給圧、正圧タンク51
からの過給圧、サージタンク2からの負圧とエアフロー
メータ24の下流からの大気圧とを選択的に切り替える
ために、第1、第2、第3、第4、第5、第6の電磁弁
25、26、27、28、32、44が接続されてい
る。各電磁弁25、26、27、28、32、44の切
替は、エンジンコントロールコンピュータ29からの指
令に従って行なわれる。なお、第2の電磁弁26へ負圧
を導入する通路には、負圧の一方の流れのみを許すチェ
ック弁45が介装されている。
【0017】第1の電磁弁25のONは、吸気切替弁1
8を全開とするようにアクチュエータ11を作動させ、
OFFは吸気切替弁18を全閉とするようにアクチュエ
ータ11を作動させる。第4の電磁弁28のONは、排
気切替弁17を全開とするようにアクチュエータ16を
作動させ、OFFは排気切替弁17を全閉するようにア
クチュエータ16を作動させる。第3の電磁弁27のO
Nは、吸気バイパス弁33を全閉するようにアクチュエ
ータ10を作動させ、OFFは吸気バイパス弁33を全
開するようにアクチュエータ10を作動させる。
8を全開とするようにアクチュエータ11を作動させ、
OFFは吸気切替弁18を全閉とするようにアクチュエ
ータ11を作動させる。第4の電磁弁28のONは、排
気切替弁17を全開とするようにアクチュエータ16を
作動させ、OFFは排気切替弁17を全閉するようにア
クチュエータ16を作動させる。第3の電磁弁27のO
Nは、吸気バイパス弁33を全閉するようにアクチュエ
ータ10を作動させ、OFFは吸気バイパス弁33を全
開するようにアクチュエータ10を作動させる。
【0018】排気バイパス弁41を作動させるアクチュ
エータ42にかかる過給圧を大気にブリードさせる第5
の電磁弁32は、ON、OFF制御でなく、デューティ
制御される。同様に、ウエストゲートバルブ31を作動
させるアクチュエータ9にかかる過給圧を大気にブリー
ドさせ第6の電磁弁44は、ON、OFF制御でなく、
デューティ制御される。デューティ制御は、周知の通
り、デューティ値により通電時間を制御することであ
り、デジタル的に通電、非通電の割合を変えることによ
り、アナログ的に平均電流が可変制御される。なお、デ
ューティ値は、1サイクルの時間に対する通電時間の割
合であり、1サイクル中の通電時間をA、非通電時間を
Bとすると、デューティ値=A/(A+B)×100
(%)で表わされる。
エータ42にかかる過給圧を大気にブリードさせる第5
の電磁弁32は、ON、OFF制御でなく、デューティ
制御される。同様に、ウエストゲートバルブ31を作動
させるアクチュエータ9にかかる過給圧を大気にブリー
ドさせ第6の電磁弁44は、ON、OFF制御でなく、
デューティ制御される。デューティ制御は、周知の通
り、デューティ値により通電時間を制御することであ
り、デジタル的に通電、非通電の割合を変えることによ
り、アナログ的に平均電流が可変制御される。なお、デ
ューティ値は、1サイクルの時間に対する通電時間の割
合であり、1サイクル中の通電時間をA、非通電時間を
Bとすると、デューティ値=A/(A+B)×100
(%)で表わされる。
【0019】排気バイパス弁41の開度は、アクチュエ
ータ42のダイヤフラム室42aに導入される過給気の
大気へのブリード量(リーク量)を第5の電磁弁32の
デューティ制御によって可変させることにより可変可能
となっている。ウェストゲートバルブ31の開度は、ア
クチュエータ9のダイヤフラム室9aに導入される過給
気の大気へのブリード量(リーク量)を第6の電磁弁4
4のデューティ制御によって可変させることにより可変
可能となっている。
ータ42のダイヤフラム室42aに導入される過給気の
大気へのブリード量(リーク量)を第5の電磁弁32の
デューティ制御によって可変させることにより可変可能
となっている。ウェストゲートバルブ31の開度は、ア
クチュエータ9のダイヤフラム室9aに導入される過給
気の大気へのブリード量(リーク量)を第6の電磁弁4
4のデューティ制御によって可変させることにより可変
可能となっている。
【0020】本実施例では、吸気バイパス弁33を設け
て助走回転時におけるコンプレッサ8bによる吸気温度
の上昇を抑制する機能も付加されているが、助走回転時
間を長く必要とする登板走行のような走行がほとんど生
じない場合には、とくに吸気バイパス弁33を設ける構
成にしなくともよく、装置の簡素化がはかれる。
て助走回転時におけるコンプレッサ8bによる吸気温度
の上昇を抑制する機能も付加されているが、助走回転時
間を長く必要とする登板走行のような走行がほとんど生
じない場合には、とくに吸気バイパス弁33を設ける構
成にしなくともよく、装置の簡素化がはかれる。
【0021】エンジンコントロールコンピュータ29
は、エンジンの各種運転条件検出センサと電気的に接続
され、各種センサからの信号が入力される。エンジン運
転条件検出センサには、吸気管圧力センサ(PMセン
サ)30、スロットル開度検知センサ5、吸入空気量測
定センサとしてのエアフローメータ24、エンジン回転
数検知センサ50、酸素センサ19が含まれる。エンジ
ンコントロールコンピュータ29は、演算をするための
セントラルプロセッサユニット(CPU)、読み出し専
用のメモリであるリードオンリメモリ(ROM)、一時
記憶用のランダムアクセスメモリ(RAM)、入出力イ
ンターフェイス(I/Oインターフェイス)、各種セン
サからのアナログ信号をディジタル量に変換するA/D
コンバータを備えている。
は、エンジンの各種運転条件検出センサと電気的に接続
され、各種センサからの信号が入力される。エンジン運
転条件検出センサには、吸気管圧力センサ(PMセン
サ)30、スロットル開度検知センサ5、吸入空気量測
定センサとしてのエアフローメータ24、エンジン回転
数検知センサ50、酸素センサ19が含まれる。エンジ
ンコントロールコンピュータ29は、演算をするための
セントラルプロセッサユニット(CPU)、読み出し専
用のメモリであるリードオンリメモリ(ROM)、一時
記憶用のランダムアクセスメモリ(RAM)、入出力イ
ンターフェイス(I/Oインターフェイス)、各種セン
サからのアナログ信号をディジタル量に変換するA/D
コンバータを備えている。
【0022】図2は、排気切替弁17を開閉駆動するア
クチュエータ16を示している。アクチュエータ16
は、変位可能なダイヤフラム16aによって区画される
ダイヤフラム室16bとばね室16cとを有している。
ダイヤフラム16aには、ロッド16dが取付けられて
いる。ロッド16dの先端部は、排気切替弁17のレバ
ーと連結されている。アクチュエータ16のばね室16
cには、ダイヤフラム16aを押圧する圧縮スプリング
16eが収納されている。
クチュエータ16を示している。アクチュエータ16
は、変位可能なダイヤフラム16aによって区画される
ダイヤフラム室16bとばね室16cとを有している。
ダイヤフラム16aには、ロッド16dが取付けられて
いる。ロッド16dの先端部は、排気切替弁17のレバ
ーと連結されている。アクチュエータ16のばね室16
cには、ダイヤフラム16aを押圧する圧縮スプリング
16eが収納されている。
【0023】アクチュエータ16のダイヤフラム室16
bには、第4の電磁弁28を介して大気圧または正圧
(過給圧)が導かれるようになっている。排気切替弁1
7は、ダイヤフラム室16bに大気圧が導かれた状態で
は、圧縮スプリング16eの付勢力によって閉弁するよ
うになっている。ダイヤフラム室16bに過給圧が導か
れた状態では圧縮スプリング16eのばね力に打勝って
ダイヤフラム16aが変位し、排気切替弁17は開弁す
るようになっている。
bには、第4の電磁弁28を介して大気圧または正圧
(過給圧)が導かれるようになっている。排気切替弁1
7は、ダイヤフラム室16bに大気圧が導かれた状態で
は、圧縮スプリング16eの付勢力によって閉弁するよ
うになっている。ダイヤフラム室16bに過給圧が導か
れた状態では圧縮スプリング16eのばね力に打勝って
ダイヤフラム16aが変位し、排気切替弁17は開弁す
るようになっている。
【0024】図3は、吸気切替弁18を開閉駆動するア
クチュエータ16を示している。アクチュエータ11
は、変位可能なダイヤフラム11aによって区画される
ダイヤフラム室11bとダイヤフラム室11cとを有し
ている。ダイヤフラム11aには、ロッド11dが取付
けられている。ロッド11dの先端部は、吸気切替弁1
8のレバーと連結されている。アクチュエータ11のダ
イヤフラム室11cには、ダイヤフラム11aを押圧す
る圧縮スプリング11eが収納されている。
クチュエータ16を示している。アクチュエータ11
は、変位可能なダイヤフラム11aによって区画される
ダイヤフラム室11bとダイヤフラム室11cとを有し
ている。ダイヤフラム11aには、ロッド11dが取付
けられている。ロッド11dの先端部は、吸気切替弁1
8のレバーと連結されている。アクチュエータ11のダ
イヤフラム室11cには、ダイヤフラム11aを押圧す
る圧縮スプリング11eが収納されている。
【0025】アクチュエータ11の一方のダイヤフラム
室11bには、第1の電磁弁25を介して大気圧または
正圧(過給圧)が導かれるようになっている。吸気切替
弁18は、ダイヤフラム室11bに大気圧が導かれた状
態では、圧縮スプリング11eの付勢力によって閉弁す
るようになっている。ダイヤフラム室11bに過給圧が
導かれた状態では圧縮スプリング11eのばね力に打勝
ってダイヤフラム11aが変位し、吸気切替弁18は開
弁するようになっている。ダイヤフラム室11cと接続
される第2の電磁弁26は、非通電時にダイヤフラム室
11cに大気圧を導入し、通電時にダイヤフラム室11
cに吸気管負圧を導く。そして、本実施例では軽負荷時
に第1の電磁弁25に通電して排気切替弁17の制御に
関係なく吸気切替弁18を全開とすることにより、吸気
抵抗を低減して加速初期のレスポンスの向上を図かって
いる。
室11bには、第1の電磁弁25を介して大気圧または
正圧(過給圧)が導かれるようになっている。吸気切替
弁18は、ダイヤフラム室11bに大気圧が導かれた状
態では、圧縮スプリング11eの付勢力によって閉弁す
るようになっている。ダイヤフラム室11bに過給圧が
導かれた状態では圧縮スプリング11eのばね力に打勝
ってダイヤフラム11aが変位し、吸気切替弁18は開
弁するようになっている。ダイヤフラム室11cと接続
される第2の電磁弁26は、非通電時にダイヤフラム室
11cに大気圧を導入し、通電時にダイヤフラム室11
cに吸気管負圧を導く。そして、本実施例では軽負荷時
に第1の電磁弁25に通電して排気切替弁17の制御に
関係なく吸気切替弁18を全開とすることにより、吸気
抵抗を低減して加速初期のレスポンスの向上を図かって
いる。
【0026】排気切替弁17を開閉駆動するアクチュエ
ータ16は、排気切替弁17が吸気切替弁18よりも先
に開弁するように、駆動特性が設定されている。たとえ
ば、アクチュエータ16の圧縮スプリング16eは、ア
クチュエータ11の圧縮スプリング11eよりもばね力
が弱く設定されており、各アクチュエータ11、16の
ダイヤフラム室16b、11bに同じ圧力が導入された
場合は、排気切替弁17のほうが吸気切替弁18よりも
先に開弁するようになっている。
ータ16は、排気切替弁17が吸気切替弁18よりも先
に開弁するように、駆動特性が設定されている。たとえ
ば、アクチュエータ16の圧縮スプリング16eは、ア
クチュエータ11の圧縮スプリング11eよりもばね力
が弱く設定されており、各アクチュエータ11、16の
ダイヤフラム室16b、11bに同じ圧力が導入された
場合は、排気切替弁17のほうが吸気切替弁18よりも
先に開弁するようになっている。
【0027】つぎに、本実施例の作用について説明す
る。高吸入空気量域では、吸気切替弁18と排気切替弁
17がともに開かれ、吸気バイパス弁33が閉じられ
る。これによって、主、副ターボチャージャ7、8が駆
動され、十分な過給空気量が得られ、エンジン出力が向
上される。低速域でかつ高負荷時には、吸気切替弁18
と排気切替弁17がともに閉じられ、吸気バイパス弁3
3が開かれる。これにより主ターボチャージャ7のみが
駆動される。低吸入空気量域で1個ターボチャージャと
する理由は、低吸入空気量域では1個ターボチャージャ
過給特性が2個ターボチャージャ過給特性より優れてい
るからである。1個ターボチャージャとすることによ
り、過給圧、トルクの立上りが早くなり、レスポンスが
迅速となる。
る。高吸入空気量域では、吸気切替弁18と排気切替弁
17がともに開かれ、吸気バイパス弁33が閉じられ
る。これによって、主、副ターボチャージャ7、8が駆
動され、十分な過給空気量が得られ、エンジン出力が向
上される。低速域でかつ高負荷時には、吸気切替弁18
と排気切替弁17がともに閉じられ、吸気バイパス弁3
3が開かれる。これにより主ターボチャージャ7のみが
駆動される。低吸入空気量域で1個ターボチャージャと
する理由は、低吸入空気量域では1個ターボチャージャ
過給特性が2個ターボチャージャ過給特性より優れてい
るからである。1個ターボチャージャとすることによ
り、過給圧、トルクの立上りが早くなり、レスポンスが
迅速となる。
【0028】1個ターボチャージャから2個ターボチャ
ージャ作動へ切り替えるときには、エンジンコントロー
ルコンピュータ29からの出力信号により、先ず第4の
電磁弁28がON(開)とされて排気切替弁17が開か
れ、所定時間(例えば0.5秒)経過後に第1の電磁弁
25がON(開)とされて吸気切替弁18が開かれる。
そして、このターボチャージャの切替作動に先立ち、吸
気切替弁18および排気切替弁17が閉じられていると
きに排気バイパス弁41をデューティ制御により小開制
御し、さらに吸気バイパス弁33を閉じることにより副
ターボチャージャ8の助走回転数を高め、ターボチャー
ジャの切替をより円滑(切替時のショックを小さく)に
行うことが可能になる。
ージャ作動へ切り替えるときには、エンジンコントロー
ルコンピュータ29からの出力信号により、先ず第4の
電磁弁28がON(開)とされて排気切替弁17が開か
れ、所定時間(例えば0.5秒)経過後に第1の電磁弁
25がON(開)とされて吸気切替弁18が開かれる。
そして、このターボチャージャの切替作動に先立ち、吸
気切替弁18および排気切替弁17が閉じられていると
きに排気バイパス弁41をデューティ制御により小開制
御し、さらに吸気バイパス弁33を閉じることにより副
ターボチャージャ8の助走回転数を高め、ターボチャー
ジャの切替をより円滑(切替時のショックを小さく)に
行うことが可能になる。
【0029】従来装置では、電子制御装置としてのエン
ジンコントロールコンピュータ29の故障等により、第
1の電磁弁25と第4の電磁弁28とが開状態になって
しまった場合は、各アクチュエータ11、16が作動し
吸気切替弁18が排気切替弁17よりも先に開いてしま
うおそれがある。吸気切替弁18が先に開いた状態では
主ターボチャージャ7のコンプレッサ7bによって圧縮
された過給気が副ターボチャージャ8側に逆流してしま
う。その結果、過給圧が急激に低下し、エンジンの出力
トルクが急激に落ち込むという問題が生じる。本実施例
では、これを防止するために、吸気切替弁18および排
気切替弁17と連結される各アクチュエータ11、16
の駆動特性を異ならせ、各アクチュエータ11、16に
同一の圧力が導入された場合は、常に排気切替弁17を
吸気切替弁18よりも先に開弁させるようにしている。
ジンコントロールコンピュータ29の故障等により、第
1の電磁弁25と第4の電磁弁28とが開状態になって
しまった場合は、各アクチュエータ11、16が作動し
吸気切替弁18が排気切替弁17よりも先に開いてしま
うおそれがある。吸気切替弁18が先に開いた状態では
主ターボチャージャ7のコンプレッサ7bによって圧縮
された過給気が副ターボチャージャ8側に逆流してしま
う。その結果、過給圧が急激に低下し、エンジンの出力
トルクが急激に落ち込むという問題が生じる。本実施例
では、これを防止するために、吸気切替弁18および排
気切替弁17と連結される各アクチュエータ11、16
の駆動特性を異ならせ、各アクチュエータ11、16に
同一の圧力が導入された場合は、常に排気切替弁17を
吸気切替弁18よりも先に開弁させるようにしている。
【0030】図4は、排気切替弁17および吸気切替弁
18の開弁特性を示している。図4の特性Aは排気切替
弁17の開弁特性を示し、特性Bは吸気切替弁18の開
弁特性を示している。図4に示すように、排気切替弁1
7は、アクチュエータ16のダイヤフラム16aへの印
加圧力がa1 のとき開弁開始し、ダイヤフラム16aへ
の印加圧力がb1 のときに開弁終了する。吸気切替弁1
8はアクチュエータ11のダイヤフラム11aへの印加
圧力がa2 のとき開弁開始し、ダイヤフラム11aへの
印加圧力がb2 のときに開弁終了する。
18の開弁特性を示している。図4の特性Aは排気切替
弁17の開弁特性を示し、特性Bは吸気切替弁18の開
弁特性を示している。図4に示すように、排気切替弁1
7は、アクチュエータ16のダイヤフラム16aへの印
加圧力がa1 のとき開弁開始し、ダイヤフラム16aへ
の印加圧力がb1 のときに開弁終了する。吸気切替弁1
8はアクチュエータ11のダイヤフラム11aへの印加
圧力がa2 のとき開弁開始し、ダイヤフラム11aへの
印加圧力がb2 のときに開弁終了する。
【0031】このように、本実施例では機械的な構成に
より排気切替弁17を吸気切替弁18よりも先に開弁さ
せるようにしているので、電気的な構成に比べて信頼性
が高くなり、常に排気切替弁17を吸気切替弁18に先
行して開弁させることが可能となる。
より排気切替弁17を吸気切替弁18よりも先に開弁さ
せるようにしているので、電気的な構成に比べて信頼性
が高くなり、常に排気切替弁17を吸気切替弁18に先
行して開弁させることが可能となる。
【0032】なお、本実施例では各アクチュエータ1
1、16の圧縮スプリング11e、16eのばね特性を
異ならせることにより開弁特性を変えているが、たとえ
ば圧力が作用するダイヤフラム11a、16aの直径を
異ならせることにより、開弁特性を変える構成等として
もよい。
1、16の圧縮スプリング11e、16eのばね特性を
異ならせることにより開弁特性を変えているが、たとえ
ば圧力が作用するダイヤフラム11a、16aの直径を
異ならせることにより、開弁特性を変える構成等として
もよい。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、排気切替弁と連結され
るアクチュエータの駆動特性と、吸気切替弁と連結され
るアクチュエータの駆動特性を異ならせ、排気切替弁を
吸気切替弁よりも先に開弁させるようにしたので、電子
制御装置の故障等によって各アクチュエータを制御する
電磁弁が共に開となった場合でも、常に排気切替弁を吸
気切替弁よりも先に開弁させることができる。その結
果、主ターボチャージャからの過給気が副ターボチャー
ジャ側に逆流するという現象がなくなり、過給圧の低下
によるエンジンの出力トルクの急激な落ち込みを確実に
防止することができる。
るアクチュエータの駆動特性と、吸気切替弁と連結され
るアクチュエータの駆動特性を異ならせ、排気切替弁を
吸気切替弁よりも先に開弁させるようにしたので、電子
制御装置の故障等によって各アクチュエータを制御する
電磁弁が共に開となった場合でも、常に排気切替弁を吸
気切替弁よりも先に開弁させることができる。その結
果、主ターボチャージャからの過給気が副ターボチャー
ジャ側に逆流するという現象がなくなり、過給圧の低下
によるエンジンの出力トルクの急激な落ち込みを確実に
防止することができる。
【図1】本発明の一実施例に係る過給機付エンジンの制
御装置の制御系統図である。
御装置の制御系統図である。
【図2】図1の装置における排気切替弁用アクチュエー
タの拡大断面図である。
タの拡大断面図である。
【図3】図1の装置における吸気切替弁用アクチュエー
タの拡大断面図である。
タの拡大断面図である。
【図4】図2および図3のアクチュエータによる排気切
替弁と吸気切替弁の開弁特性を示す特性図である。
替弁と吸気切替弁の開弁特性を示す特性図である。
【図5】従来の過給機付エンジンの系統図である。
1 エンジン 7 主ターボチャージャ 8 副ターボチャージャ 11 吸気切替弁用のアクチュエータ 16 排気切替弁用のアクチュエータ 17 排気切替弁 18 吸気切替弁 29 エンジンコントロールコンピュータ
Claims (1)
- 【請求項1】 主ターボチャージャと、副ターボチャー
ジャとを備え、前記副ターボチャージャのコンプレッサ
下流に、圧力によって作動するアクチュエータと連結さ
れ吸気通路を開閉する吸気切替弁を設け、副ターボチャ
ージャのタービン下流または上流に、圧力によって作動
するアクチュエータと連結され排気通路を開閉する排気
切替弁を設け、前記吸気切替弁と排気切替弁を共に閉弁
させることにより主ターボチャージャのみを過給作動さ
せ、前記吸気切替弁と排気切替弁とを共に開弁させるこ
とにより双方のターボチャージャを過給作動させるよう
にした過給機付エンジンの制御装置において、前記排気
切替弁が吸気切替弁よりも先に開弁するように前記各ア
クチュエータの駆動特性を異ならせたことを特徴とする
過給機付エンジンの制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3287202A JPH0598982A (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | 過給機付エンジンの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3287202A JPH0598982A (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | 過給機付エンジンの制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0598982A true JPH0598982A (ja) | 1993-04-20 |
Family
ID=17714387
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3287202A Pending JPH0598982A (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | 過給機付エンジンの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0598982A (ja) |
-
1991
- 1991-10-08 JP JP3287202A patent/JPH0598982A/ja active Pending
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