JPH0598645A

JPH0598645A - パネルのたて込み工法

Info

Publication number: JPH0598645A
Application number: JP20787791A
Authority: JP
Inventors: Terutsugu Araki; 輝次荒木
Original assignee: KYUSHU H S GIKEN KK
Current assignee: KYUSHU H S GIKEN KK
Priority date: 1991-08-20
Filing date: 1991-08-20
Publication date: 1993-04-20

Abstract

(57)【要約】【目的】パネルをユニット化して、地面にたて込む為
に、作業部材の数が少なく、その作業を容易に行うこと
かできる。【構成】地面を掘削しながら、切梁(1) を介して一定
の間隔をあけた左右の支柱(2) を地面に打ち込み、同支
柱(2) に、左右のパネル(3) を連結してなるパネルユニ
ット(4) を地面にたて込み、そして、同ユニット(4) の
支柱(2) に、他のパネルユニット(4) のパネル(3) の端
部をスライド装着して各パネルユニット(4) を連結す
る。さらに、左右のパネル(3) の一端部に左右の支柱
(2) を取付けたパネルユニット(3) を、支柱側を上方に
傾斜させた状態に吊り下げて、既にたて込んだパネルユ
ニット(4) の支柱(2) への連結を容易に行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、道路工事等で利用する
パネルのたて込み工法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、下水道工事の際には、パネルを利
用して容易に工事を行うようにしている。このパネルの
たて込み工法としては、例えば、地中にスライドレール
をたて込みながら建設機械によって地中を掘削してお
り、同レールに土留パネルの一側部を取付けている。

【０００３】さらに、たて込んだパネルの他側部には、
スライドレールを装着することにより、パネルをたて込
むものがある。また、他のたて込み工法としては、ま
ず、左右のパネルの間に、一定の長さの切梁を取付け
て、パネルユニットを構成し、そして、そのユニットを
重ねながら地中を掘削して、たて込み作業を行うものが
ある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、パネルのた
て込み工法は、以下のような課題を有していた。

【０００５】即ち、スライドレールにパネルを装着する
工法は、各レール及びパネル等の部材が多数必要として
いる為に、そのたて込み作業等を煩雑とし、作業が長期
間かかっていた。また、パネルユニットを利用した工法
は、このユニットを単に置いていくものである為に、そ
の作業を簡単に行うことができる。しかし、このユニッ
ト自体の重量が重い為に、パネルユニットを引き抜く際
に、同ユニットを分解しており、この引き抜作業を非常
に煩雑なものとしていた。

【０００６】本発明は、上記の課題を解決することがで
きるパネルのたて込み工法を提供することを目的とす
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明では、地面を掘削
しながら、切梁を介して一定の間隔をあけた左右の支柱
を地面に打ち込み、同支柱に、左右のパネルを連結して
なるパネルユニットを地面にたて込み、そして、同ユニ
ットの支柱に、他のパネルユニットのパネルの端部をス
ライド装着して各パネルユニットを連結したことを特徴
とするパネルのたて込み工法を提供するものである。

【０００８】また、本発明は、左右のパネルの一端部に
左右の支柱を取付けてなるパネルユニットを、支柱の側
を上方に傾斜させた状態に吊り下げ、既にたて込んだパ
ネルユニットの支柱に、同ユニットのパネルの端部をス
ライド装着して、各パネルユニットを連結することを特
徴としている。

【０００９】また、本発明は、地面にたて込んだパネル
ユニットのパネルの端部に、他のパネルユニットの支柱
をスライド装着して、各パネルユニットを連結したこと
を特徴としている。

【００１０】

【発明の効果】本発明では、まず、建設機械によって地
面の予掘を行い、その地面に、切梁と、支柱と、パネル
とによるパネルユニットをたて込み、そして、同ユニッ
ト内の掘削作業を行う。次いで、地面にたて込んだパネ
ルユニットの支柱に、他のパネルユニットのパネルの端
部をスライド装着して、パネルユニットの連結を行う。

【００１１】しかも、パネルユニットを、支柱を上り勾
配とした傾斜状態に吊り下げていることにより、パネル
ユニットの傾斜状態によって、たて込んだパネルユニッ
トの支柱に係合することとなり、パネルユニットの全体
に略水平状態とし、円滑に装着するものである。また、
地面にたて込んだパネルユニットのパネルに、他のパネ
ルユニットの支柱をスライド装着することもできる。

【００１２】このように、本発明によれば、パネルをユ
ニット化して、地面にたて込む為に、作業部材の数が少
なく、その作業を容易に行うことかできる。また、各パ
ネルユニットは、支柱とパネルとをスライドさせて装着
することにより、パネルを引き抜く際には、支柱とパネ
ルとを分解して行う為に、その作業を容易に行うことが
できる。

【００１３】

【実施例】本発明の実施例を図面にもとづき詳説すれ
ば、図１において、パネルのたて込み工法は、まず、切
梁１を介して一定の間隔をあけて設けた左右の支柱２
に、左右のパネル３を連結して、平面視略コ字状のパネ
ルユニット４を構成している。

【００１４】また、パネルユニット４の支柱２は、中空
状とした縦長のものであり、その一側面に沿って多数の
取付孔6aを有する切梁装着板６を設け、同装着板６に切
梁１の両側部を連結している。

【００１５】かかる切梁１は、図１及び図３において、
伸縮自在のフレーム1aの両端部に、コ字状の切梁連結板
1bを取付け、支柱２の切梁装着板６に同連結板1bを装着
し、同連結板1bと切梁装着板６の取付孔6aにピン1cを挿
通して支柱２への連結を行っている。また、支柱２の前
後側面には、略コ字状のパネル装着レール７を設けてお
り、同レール７に、パネル３の両側部に設けた突起部3a
を装着して、パネル３の連結を行うようにしている。

【００１６】さらに、本実施例では、図３に示すよう
に、支柱２の前後側面の上部に、支柱２と、パネル３と
を一体に連結する為の連結孔８を設けており、同孔８
に、長尺のパネル係合板９を挿入して、パネル３を支柱
２に固定している。かかるパネル連結板９は、略コ字状
としたパネル装着部9aと、連結孔８に挿入される挿入部
9bとより構成されている。

【００１７】そして、パネル３を支柱２に装着した際
に、パネル装着部9aをパネル３の上端部に取付け、挿入
部9bを支柱２の連結孔８に挿入させ、パネル連結板９を
パネル３に係合させて、パネル３の連結を行うよにして
いる。なお、9cはパネル連結板９の抜け防止の為の挿通
ピンを示す。

【００１８】また、かかるパネルユニット４は、図１及
び図２に示すように、左右のパネル３の間隔を保持する
為のサポート10を取付けている。

【００１９】本実施例では、サポート10を伸縮自在と
し、しかも、同サポート10の両端部に、パネル３と連結
する為の略Ｈ型の連結具11を取付けている。なお、12は
パネル３の上縁部に設けた連結具11とのピンを示す。ま
た、かかる連結具11には、図１に示すように、吊下げ用
フック部13を設け、同フック部13にに、建設機械等から
のワイヤーｃを接続してパネルユニット４を吊下げるこ
とができる。さらに、支柱２の下端部には、図１におい
て、先鋭状とした挿入用爪部14を設け、支柱２の上端開
口部2aに、同爪部14を挿入して、各支柱２の上下の接続
をも行っている。

【００２０】そこで、かかるパネル３のたて込み工法を
図６〜図10を参照しながら詳説する。即ち、図６に示す
ように、まず、建設機械Ａによって地面Ｇの予掘を行
い、図７及び図８に示すように、その地面Ｇに、切梁１
と、支柱２と、パネル３とによるパネルユニット４をた
て込み、そして、同ユニット４内の掘削作業を行う。次
いで、図９において、地面Ｇにたて込んだ支柱２のパネ
ル装着レール７に、他のパネルユニット４のパネル３の
端部に突設した突起部3aを装着している。しかも、本実
施例では、図５に示すように、パネルユニット４を、支
柱２を上り勾配とした傾斜状態に吊り下げている。

【００２１】かかるパネルユニット４の傾斜状態によっ
て、たて込んだパネルユニット４の支柱２に係合するこ
ととなり、パネルユニット４の全体に略水平状態とし、
円滑に装着するものである。また、本発明では、地面Ｇ
にたて込んだパネルユニット４に、他のパネルユニット
４を積み重ねて、深い作業溝を形成することができる。

【００２２】また、たて込んだパネル３を引き抜く場合
は、図10に示すように、地面Ｇに形成した作業溝を埋設
した後に、支柱２とパネル３との連結を行う連結具９を
取り外し、支柱２とパネル３とを分解して、各部材をク
レーン車で吊り上げるようにしている。かかるたて込み
工法によって、パネル３をユニット化して、地面Ｇにた
て込む為に、部材の数が少なく、その作業を容易に行う
ことかできる。

【００２３】また、各パネルユニット４は、支柱２とパ
ネル３とをスライドさせて装着することにより、パネル
３を引き抜く際には、支柱２とパネル３とを分解して行
う為に、その作業を容易に行うことができる。また、本
発明の他の実施例として、たて込んだパネルユニット４
のパネル３に、パネルユニット４の支柱２を装着して、
パネル３をたて込むことも可能としている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るパネルユニットの斜視図である。

【図２】同パネルユニットの平面図である。

【図３】レールの斜視図である。

【図４】同レールの平面図である。

【図５】パネルユニットの装着状態を示す説明図であ
る。

【図６】パネルのたて込み工程説明図である。

【図７】パネルのたて込み工程説明図である。

【図８】パネルのたて込み工程説明図である。

【図９】パネルのたて込み工程説明図である。

【図１０】パネルのたて込み工程説明図である。

【符合の説明】

１切梁２支柱３パネル４パネルユニット

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】地面を掘削しながら、切梁(1) を介して
一定の間隔をあけた左右の支柱(2) を地面に打ち込み、
同支柱(2) に、左右のパネル(3) を連結してなるパネル
ユニット(4) を地面にたて込み、そして、同ユニット
(4) の支柱(2)に、他のパネルユニット(4) のパネル(3)
の端部をスライド装着して各パネルユニット(4) を連
結したことを特徴とするパネルのたて込み工法。
【請求項２】左右のパネル(3) の一端部に左右の支柱
(2) を取付けてなるパネルユニット(3) を、支柱(2) の
側を上方に傾斜させた状態に吊り下げ、既にたて込んだ
パネルユニット(4) の支柱(2) に、同ユニット(4) のパ
ネル(3) の端部をスライド装着して、各パネルユニット
(4) を連結することを特徴とする請求項１に記載したパ
ネルのたて込み工法。
【請求項３】地面にたて込んだパネルユニット(4) の
パネル(3)の端部に、他のパネルユニット(4) の支柱(2)
をスライド装着して、各パネルユニット(4) を連結し
たことを特徴とする請求項１に記載したパネルのたて込
み工法。