JPH0598115A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPH0598115A
JPH0598115A JP4045623A JP4562392A JPH0598115A JP H0598115 A JPH0598115 A JP H0598115A JP 4045623 A JP4045623 A JP 4045623A JP 4562392 A JP4562392 A JP 4562392A JP H0598115 A JPH0598115 A JP H0598115A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリアミド樹脂、ポリメタクリルイミド樹脂
及びポリエーテルイミド樹脂の耐衝撃性を改善した樹脂
組成物を提供する。 【構成】 ポリアミド樹脂、ポリメタクリルイミド樹脂
及びポリエーテルイミド樹脂から選ばれる少なくとも一
種の熱可塑性樹脂(A)60〜99重量部、及びポリオ
ルガノシロキサンゴム成分とポリアルキル(メタ)アク
リレートゴム成分とが相互に分離できないように一体化
された構造を有する複合ゴムに少なくともエポキシ基含
有ビニル単量体を含む一種以上のビニル単量体がグラフ
ト重合されてなるグラフト共重合体(B)1〜40重量
部とを主要樹脂成分とする溶融混合樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリアミド樹脂、ポリメ
タクリルイミド樹脂及びポリエーテルイミド樹脂の耐衝
撃性を改善した樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアミド樹脂は剛性及び機械的強度等
に優れ、また、ポリメタクリルイミド樹脂及びポリエー
テルイミド樹脂は剛性、機械的強度及び耐熱性等に優れ
ており、これらの樹脂はエンジニアリングプラスチック
として幅広い用途展開が期待されているものの、耐衝撃
性に劣ることからその用途が制限されている現状にあ
る。
【0003】ポリアミド樹脂の耐衝撃性を改善する方法
として数多くの提案がなされており、例えば米国特許第
4,174,358 号公報や同第4,536,541 号公報にはポリアミ
ドに酸変性エチレン/プロピレン共重合体(酸変性EP
R)を配合する方法が提案されている。
【0004】また本発明者等はポリメタクリルイミド樹
脂やポリエ−テルイミド樹脂の耐衝撃性を改善する方法
としてポリオルガノシロキサン系グラフト共重合体を配
合する方法を提案している(特開平1−75553号公
報及び特開平1−75563号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら米国特許
第4,174,358 号公報や同第4,536,541 号公報に記載され
た方法では、低温下での衝撃強度が充分高いものとなっ
ているとはいえず、より広い温度範囲でより優れた耐衝
撃性を発現する組成物が要望されている。
【0006】また特開平1−75553号公報や特開平
1−75563号公報に記載された方法はある程度の耐
衝撃性改良の効果はあるものの、より過酷な条件での使
用やより幅広い用途展開を可能とするためには充分とは
いえず、更に耐衝撃性の優れた組成物が要望されてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な状況に鑑み、ポリアミド樹脂、ポリメタクリルイミド
樹脂及びポリエーテルイミド樹脂の耐衝撃性を更に改善
すべく鋭意検討した結果、これらの熱可塑性樹脂に対し
て、特定の複合ゴムにエポキシ基を含有するビニル単量
体をグラフト重合させてなるグラフト共重合体を配合す
ることにより、幅広い温度範囲にわたって耐衝撃性を向
上せしめることができることを見出し、本発明に到達し
た。
【0008】即ち本発明の要旨は、ポリアミド樹脂、ポ
リメタクリルイミド樹脂及びポリエーテルイミド樹脂か
ら選ばれる少なくとも一種の熱可塑性樹脂(A)60〜
99重量部、及びポリオルガノシロキサンゴム成分とポ
リアルキル(メタ)アクリレートゴム成分とが相互に分
離できないように一体化された構造を有する複合ゴムに
少なくともエポキシ基含有ビニル単量体を含む一種以上
のビニル単量体がグラフト重合されてなるグラフト共重
合体(B)1〜40重量部を主要樹脂成分とする溶融混
合樹脂組成物にある。
【0009】本発明で用いられるポリアミド樹脂として
は脂肪族、芳香族又は脂環式のジカルボン酸とジアミン
とから得られるポリアミド、アミノカルボン酸やラクタ
ム類から得られるポリアミド等を挙げることができる。
このようなポリアミドの具体例としては6−ナイロン、
12−ナイロン、6,6−ナイロン、4,6−ナイロ
ン、ナイロンMXD6、6−ナイロンと6,6−ナイロ
ンの共重合体、6−ナイロンと10−ナイロンの共重合
体等を挙げることができる。これらの中では6−ナイロ
ンと6,6−ナイロン、4,6−ナイロンが好ましく用
いられる。
【0010】本発明で用いられるポリメタクリルイミド
樹脂としては下記一般式で表される環構造単位を5重量
%以上含有する重合体を挙げることができる。
【0011】
【化1】
【0012】尚、式中で、R1 は水素原子又は炭素数1
〜20のアルキル基、炭素数6〜20のシクロアルキル
基あるいはアルキル置換シクロアルキル基、炭素数6〜
20のアリール基あるいはアルアルキル基を示す。
【0013】また、上記式中のR1 としては水素原子、
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、フェニル
基又はシクロヘキシル基であることが好ましい。
【0014】このようなポリメタクリルイミド樹脂は例
えば、メタクリル酸エステル系樹脂とアンモニア又は第
一級アミンとを不活性溶媒中で150〜350℃の温度
で反応させることによって得ることができる。ここで用
いる第一級アミンとしてはメチルアミン、エチルアミ
ン、プロピルアミン、ブチルアミン、アニリン、シクロ
ヘキシルアミン等を例示できる。不活性溶媒としてはベ
ンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、及び
メタノール、エタノール、プロパノール等の脂肪族アル
コールから選ばれる溶媒あるいはこれらの溶媒の二種以
上からなる混合溶媒を用いることができる。
【0015】本発明のポリメタクリルイミド樹脂として
は前記一般式で示される環構造単位を5重量%以上含有
している必要があり、20重量%以上含有していること
が好ましく、50重量%以上含有していることがより好
ましい。該環構造単位の含有量が5重量%未満であると
充分熱変形温度の高い樹脂組成物が得られなくなる。
【0016】ポリメタクリルイミド樹脂をメタクリル酸
エステル系樹脂から製造する場合、製造に用いるメタク
リル酸エステル系樹脂としてはメタクリル酸エステル単
独重合体、メタクリル酸エステルと他のメタクリル酸エ
ステル又はアクリル酸エステル、メタクリル酸、アクリ
ル酸、スチレン、α−メチルスチレンのような置換スチ
レン等との共重合体を挙げることができる。
【0017】メタクリル酸エステルとしては、メチルメ
タクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタク
リレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタ
クリレート、tert- ブチルメタクリレート、シクロヘキ
シルメタクリレート、ノルボルニルメタクリレート、2
−エチルヘキシルメタクリレート、ベンジルメタクリレ
ート等を例示できる。メタクリル酸エステルと共重合可
能なアクリル酸エステルとしてはメチルアクリレート、
エチルアクリレート、プロピルアクリレート、n−ブチ
ルアクリレート、イソブチルアクリレート、tert- ブチ
ルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、ノルボ
ルニルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、ベンジルアクリレート等を例示できる。
【0018】上述のメタクリル酸エステル系樹脂として
はメチルメタクリレート単独重合体あるいはメチルメタ
クリレート25重量%以上と上記の他の(メタ)アクリ
レート系単量体75重量%以下からなる共重合体が好ま
しく、共重合体の中ではメチルメタクリレートと他のメ
タクリレートとの共重合体が好ましく、メチルメタクリ
レート単独重合体が最も好ましい。
【0019】本発明で用いられる熱可塑性ポリエーテル
イミド樹脂としては下記一般式で表される重合体を挙げ
ることができる。
【0020】
【化2】
【0021】なお、上記式中で、R1 及びR2 は各々独
立に二価の有機基を示し、その具体例としては下記のも
のを例示できる。
【0022】
【化3】
【0023】これらの中では下記の構造式で示されるポ
リエーテルイミド樹脂が好ましく用いられる。
【0024】
【化4】
【0025】本発明で用いるポリオルガノシロキサンゴ
ム成分はオルガノシロキサンとポリオルガノシロキサン
ゴム用架橋剤(以下架橋剤(I)という)とポリオルガ
ノシロキサンゴム用グラフト交叉剤(以下グラフト交叉
剤(I)という)を重合することにより微小粒子として
得られるものを挙げることができる。
【0026】オルガノシロキサンとしては3員環以上の
環状オルガノシロキサンを例示でき、3〜6員環のもの
が好ましく用いられる。好ましい環状オルガノシロキサ
ンの具体例としてヘキサメチルシクロトリシロキサン、
オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシク
ロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキ
サン、トリメチルトリフェニルシクロトリシロキサン、
テトラメチルテトラフェニルシクロテトラシロキサン、
オクタフェニルシクロテトラシロキサン等を例示でき、
これらは単独であるいは二種以上混合して用いられる。
環状オルガノシロキサンの使用量はポリオルガノシロキ
サンゴム中60重量%以上であることが好ましく、70
重量%以上であることがより好ましい。
【0027】架橋剤(I)としては3官能性又は4官能
性のシラン系架橋剤即ち、3つ又は4つのアルコキシ基
を有するシラン化合物が用いられ、この具体例としてト
リメトキシメチルシラン、トリエトキシフェニルシラ
ン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テ
トラn−プロポキシシラン、テトラブトキシシラン等を
例示できる。架橋剤(I)としては4官能性のものが好
ましく、4官能性の架橋剤の中ではテトラエトキシシラ
ンが特に好ましい。
【0028】架橋剤(I)の使用量はポリオルガノシロ
キサンゴム中0.1〜30重量%であることが好まし
く、0.5〜10重量%であることがより好ましい。架
橋剤(I)が0.1重量%未満であると組成物からの成
形品の衝撃強度が低いものとなり、成形品外観も悪くな
る傾向にある。又、30重量%を越えて使用してもそれ
以上の架橋構造の形成には寄与しない。
【0029】グラフト交叉剤とは互いに反応性の異なる
重合性不飽和基を二つ以上有するモノマーであって、そ
の一方の重合性不飽和基は重合時に重合性成分と共に重
合してゴム中に組み込まれるが、他方の重合性不飽和基
は反応せずに残存し、その後のグラフト重合時にグラフ
ト枝構成成分と共に重合するようなモノマ−をいう。
【0030】グラフト交叉剤(I)としてはアルコキシ
シリル基とビニル基もしくはメルカプト基を有する化合
物が挙げられるが、そのアルコキシシリル基は重合に関
与してポリオルガノシロキサンゴム中に組み込まれる
が、ビニル基もしくはメルカプト基はこの時には反応し
ないでその後のグラフト重合時あるいは複合ゴム製造時
のポリオルガノシロキサンゴム存在下でのポリ(メタ)
アクリレートゴムの重合の際に反応する。
【0031】その具体例として、次式で表される単位を
形成しうる化合物が挙げられる。
【0032】
【化5】
【0033】尚、各式においてR1 はメチル基、エチル
基、プロピル基又はフェニル基を、R2 は水素原子又は
メチル基、nは0、1又は2、pは1〜6の整数を示
す。
【0034】これらの中では式(I−1)の単位を形成
しうる(メタ)アクリロイルオキシシランはグラフト効
率が高いため有効なグラフト鎖を形成することが可能で
あり、耐衝撃性発現の点で有利である。なお式(I−
1)の単位を形成しうるものとしてメタクリロイルオキ
シシランが特に好ましい。
【0035】式(I−2)の単位を形成しうるものとし
てはビニルトリメトキシシラン、ビニルメチルジメトキ
シシラン等を例示できる。式(I−3)の単位を形成し
得るものとしては4−ビニルフェニルジメトキシメチル
シラン、4−ビニルフェニルトリメトキシシラン等を例
示できる。また式(I−4)の単位を形成しうるものと
してはγ−メルカプトプロピルジメトキシメチルシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−
メルカプトプロピルジエトキシエチルシラン等を例示で
きる。
【0036】メタクリロイルオキシシランの具体例とし
ては、β−メタクリロイルオキシエチルジメトキシメチ
ルシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルメトキシ
ジメチルシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルジ
メトキシメチルシラン、γ−メタクリロイルオキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプ
ロピルエトキシジエチルシラン、γ−メタクリロイルオ
キシプロピルジエトキシメチルシラン、δ−メタクリロ
イルオキシブチルジエトキシメチルシラン等が挙げら
れ、これらの中ではγ−メタクリロイルオキシプロピル
ジメトキシメチルシラン、γ−メタクリロイルオキシプ
ロピルトリメトキシシランをより好ましいものとして挙
げることができる。グラフト交叉剤(I)の使用量はポ
リオルガノシロキサンゴム中0.1〜10重量%であ
り、0.1〜5重量%であることが好ましい。
【0037】ポリオルガノシロキサンゴムは、例えば米
国特許第2891920 号明細書、同第3294725 号明細書等に
記載された方法によりラテックスとして得ることができ
る。本発明においては、例えば、オルガノシロキサンと
架橋剤(I)とグラフト交叉剤(I)を加えた混合液
を、アルキルベンゼンスルホン酸、アルキルスルホン酸
等のスルホン酸系乳化剤の存在下で、ホモジナイザ−等
を用いて水と剪断混合する方法によりポリオルガノシロ
キサンゴムを製造するのが好ましい。
【0038】アルキルベンゼンスルホン酸は、オルガノ
シロキサンの乳化剤として作用すると同時に重合開始剤
ともなるので好適である。この際、アルキルベンゼンス
ルホン酸とアルキルベンゼンスルホン酸金属塩、アルキ
ルスルホン酸金属塩等とを併用するとグラフト重合を行
う際にポリマ−を安定に維持するのに効果があるので好
ましい。
【0039】重合の停止はラテックスを水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム等のアルカリ水溶
液により中和することにより行なうことができる。
【0040】複合ゴムは上記で得たポリオルガノシロキ
サンゴムラテックスにアルキル(メタ)アクリレ−ト、
ポリアルキル(メタ)アクリレートゴム用架橋剤(以下
架橋剤(II)という)及びポリアルキル(メタ)アクリ
レートゴム用グラフト交叉剤(以下グラフト交叉剤(I
I)という)を添加してポリオルガノシロキサンゴム粒
子中にこれらの成分を含浸させてから重合することによ
り製造することができる。
【0041】尚、本発明の複合ゴムにおいてグラフト交
叉剤(I)は必ずしも必要ではない。即ち、ポリオルガ
ノシロキサンゴムに直接グラフト成分をグラフト重合す
る場合はこのゴムにグラフト交叉剤(I)が含まれてい
ないとグラフト重合が困難となるが、複合ゴムの場合は
グラフト交叉剤(I)が用いられていなくても、ポリオ
ルガノシロキサンゴム粒子中にポリアルキル(メタ)ア
クリレートゴム用単量体を含浸させた状態でこれらの単
量体の重合を行なうためにポリオルガノシロキサンゴム
の架橋網目とポリアルキル(メタ)アクリレートゴムの
網目とが相互に絡み合った状態でこの両成分が互いに分
離できない構造となっており、ポリアルキル(メタ)ア
クリレートゴム成分中にグラフト交叉剤(II)が含まれ
ているので、複合ゴムへのグラフト重合が可能になる。
【0042】複合ゴムの調製に用いるアルキル(メタ)
アクリレ−トとしては、アルキル基の炭素数が1〜8で
ある直鎖又は分岐鎖のアルキルアクリレート及びアルキ
ル基の炭素数が6〜12であるアルキルメタクリレート
を挙げることができる。これらの具体例としてメチルア
クリレ−ト、エチルアクリレ−ト、n−プロピルアクリ
レ−ト、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリ
レ−ト、イソブチルアクリレート、sec−ブチルアク
リレート、2−メチルブチルアクリレート、3−メチル
ブチルアクリレート、3−ペンチルアクリレート、ヘキ
シルアクリレート、n−ヘプチルアクリレート、2−ヘ
プチルアクリレート、n−オクチルアクリレート、2−
オクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレ−
ト、ヘキシルメタアクリレ−ト、オクチルメタクリレー
ト、デシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタア
クリレ−ト、n−ラウリルメタクリレ−ト等を例示で
き、これらの中ではn−ブチルアクリレ−トを好ましい
ものとして例示できる。
【0043】架橋剤(II)としては、重合性不飽和結合
を二つ以上有する(メタ)アクリレートが用いられ、具
体例としてエチレングリコ−ルジメタクリレ−ト、プロ
ピレングリコ−ルジメタクリレ−ト、1,3-ブチレングリ
コ−ルジメタクリレ−ト、1,4-ブチレングリコ−ルジメ
タクリレ−ト等を例示できる。
【0044】グラフト交叉剤(II)はポリアルキル(メ
タ)アクリレートゴム製造のための重合時に他の成分と
共に重合してゴム中に組み込まれるがその際に少なくと
も一部の重合性不飽和基が反応せずに残存し、その後の
グラフト重合時にその残存した不飽和基がグラフト枝構
成成分と共に重合できるような互いに反応性の異なる重
合性不飽和基を二つ以上有するモノマーであり、具体例
としてアリルメタクリレ−ト、トリアリルシアヌレ−
ト、トリアリルイソシアヌレ−ト等を例示できる。
【0045】尚、アリルメタクリレ−トはポリアルキル
(メタ)アクリレートゴム重合時に反応性の高い方の不
飽和基の一部が反応して架橋結合を形成し、かつ、残り
の不飽和基がグラフト重合時に反応してグラフト結合を
形成するので架橋剤(II)とグラフト交叉剤(II)の両
方の機能を果たす。
【0046】これら架橋剤(II)並びにグラフト交叉剤
(II)は各々単一成分のものを用いてもよく、二種以上
の成分を併用してもよい。これら架橋剤(II)及びグラ
フト交叉剤(II)の使用量は各々ポリアルキル(メタ)
アクリレ−トゴム成分中0.1〜10重量%であり、アリル
メタクリレートのみで架橋剤(II)とグラフト交叉剤
(II)を兼ねさせる場合は0.2 〜20重量%用いればよ
い。
【0047】ポリアルキル(メタ)アクリレ−トゴム成
分の重合は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
ナトリウム等のアルカリの水溶液の添加により中和され
たポリオルガノシロキサンゴムのラテックス中へ上記ア
ルキル(メタ)アクリレ−ト、架橋剤(II)及びグラフ
ト交叉剤(II)を添加し、ポリオルガノシロキサンゴム
粒子へ含浸させた後、通常のラジカル重合開始剤を作用
させて行えばよい。重合の進行とともにポリオルガノシ
ロキサンゴムの架橋網目に相互に絡んだポリアルキル
(メタ)アクリレ−トゴムの架橋網目が形成され、実質
上分離出来ないポリオルガノシロキサンゴム成分とポリ
アルキル(メタ)アクリレ−トゴム成分とからなる複合
ゴムのラテックスが得られる。
【0048】この複合ゴムとしてはトルエンで90℃で
4時間抽出して測定した時のゲル含量が80%以上のも
のであることが好ましい。
【0049】また複合ゴムとしては、ポリオルガノシロ
キサンゴム成分の主骨格がジメチルシロキサンの繰り返
し単位を有し、ポリアルキル(メタ)アクリレ−トゴム
成分の主骨格がn−ブチルアクリレ−トに由来する繰り
返し単位を有するものであることが好ましい。
【0050】複合ゴム中のポリオルガノシロキサンゴム
成分とポリアルキル(メタ)アクリレートゴム成分の比
率は前者が1重量%以上、後者が99重量%以下である
ものが好ましく、前者が5重量%以上、後者が95重量
%以下であるものがより好ましい。ポリオルガノシロキ
サンゴム成分が1重量%未満であると耐衝撃性、特に低
温における耐衝撃性の発現が不充分となる。
【0051】本発明のグラフト共重合体はこのようにし
て得られる複合ゴムに少なくともエポキシ基含有ビニル
単量体を含む一種以上のビニル単量体をグラフト重合し
てなるものである。ここでいうエポキシ基含有ビニル単
量体を含む一種以上のビニル単量体とは、エポキシ基含
有ビニル単量体単独物、または、エポキシ基含有ビニル
単量体及びこれと共重合可能な他のビニル単量体との混
合物をいう。
【0052】エポキシ基含有ビニル単量体としてはグリ
シジル(メタ)アクリレート、ビニルグリシジルエーテ
ル、アリルグリシジルエーテル、ヒドロキシアルキル
(メタ)アクリレートのグリシジルエーテル、ポリアル
キレングリコール(メタ)アクリレートのグリシジルエ
ーテル、グリシジルイタコネート等を例示でき、これら
の中ではグリシジルメタクリレートが好ましい。
【0053】エポキシ基含有ビニル単量体と共重合可能
な他のビニル単量体としてはメチルメタクリレート、2-
エチルヘキシルメタクリレート等のメタクリル酸エステ
ル;メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチル
アクリレート等のアクリル酸エステル;スチレン、ハロ
ゲン置換スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン等の芳香族アルケニル化合物;アクリロニトリル、メ
タクリロニトリル等のシアン化ビニル化合物;アクリル
酸、メタクリル酸等の炭素炭素不飽和結合を有する不飽
和有機酸等を例示でき、これらの一種以上をエポキシ基
含有ビニル単量体と組み合わせて用いることもできる。
これらのビニル単量体の中ではスチレン、メチルメタク
リレート及びブチルアクリレートが好ましく用いられ
る。
【0054】本発明のグラフト共重合体はエポキシ基を
有しているため、これとポリアミド樹脂、ポリメタクリ
ルイミド樹脂、ポリエ−テルイミド樹脂等の熱可塑性樹
脂とを溶融混合、好ましくは押出成形機等を用いて溶融
混練すると、このエポキシ基と熱可塑性樹脂中の末端官
能基とが反応して、グラフト共重合体と熱可塑性樹脂と
の間に部分的に結合が生じ、これがグラフト共重合体と
熱可塑性樹脂との相溶化剤として働き、両者の相溶性が
向上し、このため、本発明の組成物は高い衝撃強度を発
現できるようになる。
【0055】本発明においてグラフト重合されるビニル
単量体中に占めるエポキシ基含有ビニル単量体の量は1
0重量%以上であることが好ましく、20重量%以上で
あることがより好ましい。又、グラフト共重合体に占め
るエポキシ基含有ビニル単量体に由来する成分の量は1
〜30重量%であることが好ましく、2〜20重量%で
あることがより好ましい。グラフト共重合体に占めるエ
ポキシ基含有ビニル単量体に由来する成分の量が1重量
%未満であると衝撃強度の発現が不充分となり、30重
量%を超えてもそれ以上の衝撃強度改善効果は得られな
い。
【0056】又、グラフト共重合体におけるビニル単量
体に由来する成分(グラフト成分)の量は2〜30重量
%であることが好ましく、5〜20重量%であることが
より好ましい。この成分の量が2重量%未満であるとグ
ラフト共重合体と熱可塑性樹脂との相溶性が不充分とな
り、衝撃強度の発現が不充分となる。又、30重量%を
超えるとゴム成分の含有量がそれだけ少なくなるのでこ
の場合も衝撃強度の発現が不充分となる。
【0057】上記ビニル単量体を複合ゴムのラテックス
に加え、ラジカル重合技術によって一段であるいは多段
で重合させ、こうして得られたポリオルガノシロキサン
系グラフト共重合体ラテックスを塩化カルシウムや硫酸
マグネシウム等の金属塩を溶解した熱水中に投入し、塩
析、凝固することにより本発明のグラフト共重合体を分
離、回収することができる。
【0058】本発明で用いるグラフト共重合体の平均粒
子径が0.08μm未満になると得られる樹脂組成物の
耐衝撃性が不充分となる傾向にあり、0.5μmより大
きくなってもやはり耐衝撃性が不充分となる傾向にある
と共に該樹脂組成物からの成形物の表面外観が悪化する
傾向にあるので、この平均粒子径は0.08〜0.5μ
mの範囲にあることが好ましい。このような平均粒子径
のグラフト共重合体とするためには用いるポリオルガノ
シロキサンゴムや複合ゴムを乳化重合で製造するのが好
適である。
【0059】グラフト重合においてはグラフト共重合体
の枝に当たる成分が幹成分にグラフトせずに枝成分だけ
で重合して得られる所謂フリーポリマーも一部副生して
グラフト共重合体とフリーポリマーの混合物が生成物と
して得られるが、本発明のグラフト共重合体にはこれら
の混合物も含まれる。
【0060】本発明の樹脂組成物は熱可塑性樹脂(A)
60〜99重量部とグラフト共重合体(B)1〜40重
量部が含有されてなる樹脂組成物である。(B)成分が
1重量部未満では衝撃強度の発現性が不充分となり、4
0重量部を超えると組成物から得られる成形物の強度、
剛性、耐熱性が損なわれる傾向にあるので好ましくな
い。
【0061】本発明の樹脂組成物としては樹脂成分が上
述のものである限りは、必要に応じて更に充填剤を配合
することができる。充填剤としては繊維状、粒子状、粉
末状等種々の形状のものを用いることができ、そのよう
な充填剤としてガラス繊維、炭素繊維、チタン酸カリウ
ム、アスベスト、炭化珪素、セラミック繊維、金属繊
維、窒化珪素、アラミド繊維、硫酸バリウム、硫酸カル
シウム、珪酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、三酸化アンチモン、酸化亜鉛、酸化チタン、酸
化マグネシウム、酸化鉄、二硫化モリブデン、マイカ、
タルク、カオリン、パイロフィライト、ベントナイト、
セリサイト、ゼオライト、ウォラストナイト、フェライ
ト、黒鉛、石膏、ガラスビーズ、ガラスバルーン、石英
等を例示できる。
【0062】充填剤を配合する場合は樹脂成分の合計1
00重量部に対して充填剤を10〜300重量部とする
ことが好ましい。10重量部未満では充填剤の配合によ
る耐熱性、機械的強度の向上等の効果が小さく、300
重量部を超えると組成物の溶融流動性が低下するので好
ましくない。
【0063】本発明の樹脂組成物には必要に応じて可塑
剤、難燃剤、滑剤、顔料等を配合することができる。
【0064】本発明の樹脂組成物は、熱可塑性樹脂とグ
ラフト共重合体とを溶融混合して得られるものであれば
どのような手段で調製してもよいが、乾燥状態のグラフ
ト共重合体を熱可塑性樹脂と、または更に充填剤と、押
出機内で溶融混練しペレット化するのが好ましい。
【0065】
【実施例】以下の実施例により本発明を具体的に説明す
る。以下の記載において「部」とあるのはすべて重量部
を意味する。なお、各実施例、比較例での諸物性の測定
法は次の方法による。 平均粒子径:ラテックスを水で希釈したものを試料液
として用い、準弾性光散乱法(MALVERN SYSTEM 4600 、
測定温度25℃、散乱角900 )により測定した。 アイゾット衝撃強度:ASTM D−256の方法に
よる(1/8”ノッチ付き)。但し、絶乾条件で行なう 熱変形温度:ASTM D−256の方法による(荷
重18.6kg/cm2)。 成形品外観:射出成形品の表面を目視判定し、良好な
ものを○、不良のものを×、やや劣るものを△とした。 塗膜の密着性:平板を成形し、その表面にアクリルウ
レタン塗料(トルエンジイソシアネ−トとアクリルポリ
オ−ルの反応物)を塗布、乾燥後に1mm間隔で縦横1
1本の切り傷をつけて100個の碁盤目を作り、これに
セロハン粘着テープを貼り付け、テープを垂直方向に引
き剥したときの剥がれた塗膜の目数で評価した。すなわ
ち、剥がれた塗膜の目数が10枚以下の時は◎、11〜
20枚の時は○、21〜40枚の時は△、41枚以上の
時は×とした。
【0066】参考例1 グラフト共重合体S−1の製
造:テトラエトキシシラン2部、γ−メタクリロイロキ
シプロピルジメトキシメチルシラン0.5部及びオクタ
メチルシクロテトラシロキサン97.5部を混合し、シ
ロキサン混合物100部を得た。ドデシルベンゼンスル
ホン酸及びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを各
々0.67部溶解した蒸留水200部を調製し、これに
上記シロキサン混合物100部を加え、ホモミキサ−に
て10,000rpm で予備撹拌した後、ホモジナイザ−
により200kg/cm2の圧力で乳化させ、オルガノシロキ
サンラテックスを得た。このラテックスを、コンデンサ
−及び撹拌翼を備えたセパラブルフラスコに移し、撹拌
混合しながら80℃で5時間加熱し、次いで48時間2
0℃で放置した後、水酸化ナトリウム水溶液でこのラテ
ックスのpHを7.2に中和し、ポリオルガノシロキサ
ンゴムラテックス(以下PDMS−1という)を得た。
得られたポリオルガノシロキサンゴムへの転化率は8
9.1%であり、ポリオルガノシロキサンゴムの平均粒
子径は0.19μmであった。
【0067】このPDMS−1を35部採取し、撹拌器
を備えたセパラブルフラスコに入れ、蒸留水175部を
加え、窒素置換をしてから50℃に昇温し、n−ブチル
アクリレ−ト78.4部、アリルメタクリレ−ト1.6
部及びter-ブチルヒドロパ−オキサイド0.3部の混合
液を仕込み30分間撹拌し、この混合液をポリオルガノ
シロキサン系ゴム粒子に浸透させた。次いで硫酸第一鉄
0.002部、エチレンジアミン四酢酸ニナトリウム塩
0.006部、ロンガリット0.3部及び蒸留水10部
の混合液を仕込みラジカル重合開始させ、その後内温7
0℃で2時間保持して複合ゴムラテックスを得た。この
ラテックスを一部採取、乾燥して固形物を得、トルエン
で90℃、4時間抽出し、ゲル含量を測定したところ9
5重量%であった。
【0068】この複合ゴムラテックスに、グリシジルメ
タクリレート10部とtert- ブチルヒドロパ−オキサイ
ド0.024部との混合液を15分かけて滴下し、内温
60℃で2時間保持し、複合ゴムへのグラフト重合を行
なった。グリシジルメタクリレートの重合率は98.5
%であり、グラフト共重合体ラテックスの平均粒径は
0.24μmであった。得られたグラフト共重合体ラテ
ックスを40℃で濃度5重量%の塩化カルシウム水溶液
中にラテックスと水溶液の比率が1:2となるように添
加し、その後、90℃まで昇温して凝固し、冷却後固形
分を濾過により分離し、80℃で一晩乾燥し、グラフト
共重合体S−1の乾粉を得た。
【0069】参考例2及び3 グラフト共重合体S−2
及びS−3の製造:複合ゴム重合におけるPDMS−1
の採取量、蒸留水の添加量、n−ブチルアクリレートと
アリルメタクリレートの添加量を表1に記載のとおりに
した以外は参考例1と同様にして複合ゴムラテックスを
得た。これにメチルメタクリレート10部とクメンヒド
ロパーオキサイド0.03部との混合液を20分かけて
滴下し、滴下終了後1時間内温を60℃に保持し、次い
でこれにグリシジルメタクリレート5部とクメンハイド
ロパーオキサイド0.015部との混合物を10分かけ
て滴下し、滴下終了後2時間内温を60℃に保持してポ
リオルガノシロキサン系グラフト共重合体を得た。次い
で参考例1と同様の操作で凝固、乾燥を行ない、グラフ
ト共重合体S−2、S−3を得た。複合ゴムのゲル含有
量とグラフト共重合体の平均粒径を表1に示した。
【0070】参考例4〜6 グラフト共重合体S−4〜
S−6の製造:参考例1と同様にして得た複合ゴムラテ
ックスを各々274部採取して撹拌翼を備えたセパラブ
ルフラスコに入れ、窒素置換した後、これを60℃に昇
温し、グリシジルメタクリレート7.5部と表2に示す
単量体とクメンハイドロパーオキサイド0.04部との
混合物を20分かけて滴下し、滴下終了後2時間内温を
60℃に保持して複合ゴムへのグラフト重合を行ない、
参考例1と同様の操作で凝固、乾燥してグラフト共重合
体S−4〜S−6を得た。グラフト共重合体の平均粒径
を表2に示した。
【0071】参考例7 ポリオルガノシロキサン系グラ
フト共重合体S−7の製造:オルガノシロキサン混合物
をγ−メタクリロイルオキシプロピルジメトキシシラン
0.5部とオクタメチルシクロテトラシロキサンシロキ
サン99.5部の混合物とした以外は参考例1と同様に
してポリオルガノシロキサンゴムラテックス(以下PD
MS−2という)を得た。重合率は91.1%、ポリオ
ルガノシロキサンゴムの平均粒径は0.19μmであっ
た。
【0072】このPDMS−2を293部採取して撹拌
翼を備えたセパラブルフラスコの中にいれ、窒素置換し
た後、60℃に昇温し、これに硫酸第一鉄0.002
部、エチレンジアミン四酢酸ニナトリウム塩0.006
部、ロンガリット0.3部及び蒸留水10部の混合液を
加え、グリシジルメタクリレート15部とクメンヒドロ
パーオキサイド0.04部の混合液を15分かけて滴下
し、滴下終了後2時間内温を60℃に保持することによ
りポリオガノシロキサンゴムへのグラフト重合を行なっ
た。得られたグラフト共重合体S−7の数平均粒径は
0.22μmであった。このラテックスにつき参考例1
と同様の操作で凝固、乾燥を行ない、グラフト共重合体
S−7の乾粉を得た。
【0073】参考例8 ポリアクリレートゴム系グラフ
ト共重合体S−8の製造:撹拌翼を備えたセパラブルフ
ラスコの中に蒸留水200部とドデシルベンゼンスルホ
ン酸ソーダ1部を入れて窒素置換した後、50℃に昇温
し、これにn-ブチルアクリレート72部、アリルメタク
リレート1.44部及びクメンヒドロパーオキサイド
0.3部の混合液を添加した。次いでこれに硫酸第一鉄
0.002部、エチレンジアミン四酢酸ニナトリウム塩
0.006部、ロンガリット0.3部及び蒸留水10部
の混合液を加え、添加後、内温70℃で2時間保持して
ラジカル重合を行ないポリアクリレート系ゴムラテック
スを得た。このゴムのゲル含有量は98%であった。メ
チルメタクリレートの重合率は97.6%、グラフト共
重合体の平均粒径は0.20μmであった。
【0074】このゴムラテックスにメチルメタクリレー
ト10部とクメンヒドロパーオキサイド0.03部の混
合液を20分かけて滴下し、滴下終了後1時間内温を6
0℃に保持し、次いでグリシジルメタクリレート5部と
クメンヒドロパーオキサイド0.015部の混合液を1
0分かけて滴下し、滴下終了後2時間内温を60℃に保
持することによりグラフト重合を行なった。次いで参考
例1と同様の操作で凝固、乾燥を行ない、ポリアクリレ
ートゴム系グラフト共重合体S−8の乾粉を得た。
【0075】参考例9 エポキシ基非含有グラフト共重
合体S−9の製造:グリシジルメタクリレート10部の
代わりにメチルメタクリレート10部を用いた以外は参
考例1と同様にしてグラフト共重合体のラテックスを得
た。メチルメタクリレートの重合率は97.1%、グラ
フト共重合体ラテックスの平均粒子径は0.23μであ
った。これを参考例1と同様の操作で凝固、乾燥してグ
ラフト共重合体S−9の乾粉を得た。
【0076】参考例10及び11 非グラフトゴムS−
10、S−11の製造:参考例1のPDMS−1を凝
固、乾燥してゴムS−10を、また参考例1の複合ゴム
ラテックスを凝固、乾燥して複合ゴムS−11を得た。
【0077】参考例12 グラフト共重合体S−12の
製造:グリシジルメタクリレート10部の代わりにグリ
シジルアクリレート10部を用いた以外は参考例1と同
様にしてグラフト共重合体のラテックスを得た。グリシ
ジルアクリレートの重合率は97.2%、グラフト共重
合体ラテックスの平均粒子径は0.23μであった。こ
れを参考例1と同様の操作で凝固、乾燥してグラフト共
重合体S−12の乾粉を得た。
【0078】参考例13 グラフト共重合体S−13の
製造:グリシジルメタクリレート10部の代わりにジグ
リシジルイタコネート5部とメチルメタクリレート5部
との混合物を用いた以外は参考例1と同様にしてグラフ
ト共重合体のラテックスを得た。ジグリシジルイタコネ
ートとメチルメタクリレートの重合率は97.9%、グ
ラフト共重合体ラテックスの平均粒子径は0.23μで
あった。これを参考例1と同様の操作で凝固、乾燥して
グラフト共重合体S−13の乾粉を得た。
【0079】実施例1〜12及び比較例1〜9 熱可塑性ポリアミド樹脂として6−ナイロン(宇部興産
(株)製、UBE6ナイロン 1013NW8)、6,
6−ナイロン(宇部興産(株)製、UBE66ナイロン
2020B)、4、6−ナイロン(ユニチカ(株)
製、ユニチカナイロン46 F5000)を用い、これ
らと各参考例で得たグラフト共重合体S−1〜S−13
とを表3に示す割合で配合し、二軸押出機(東芝機械
(株)製、TEM−35B)を用いてシリンダー温度2
60〜290℃で溶融混練、ペレット化した。得られた
ペレットを乾燥後、射出成形機(住友重機(株)製、プ
ロマット射出成形機)でシリンダー温度260〜290
℃、金型温度70℃で試験片を成形して耐衝撃性を評価
し、その結果を表3に示した。
【0080】尚、表3及び以下の表中において、ポリア
ミドの欄でのN66、N6及び、N46はそれぞれ6,
6−ナイロン、6−ナイロン及び4,6−ナイロンを示
し、共重合体の欄でのEPRは無水マレイン酸変性エチ
レン−プロピレンラバー(三井石油化学工業(株)製タ
フマーMP0610)を示す。
【0081】実施例13〜19及び比較例10〜14 充填剤として表4に示す量のガラス繊維(GF)、炭素
繊維(CF)、タルク(TA)を配合した以外は実施例
1と同様にして試験片を射出成形し、評価し、その結果
を表4に示した。
【0082】参考例14 ポリメタクリルイミド樹脂の
製造:充分に乾燥したポリメチルメタクリレート100
部、トルエン100部、メタノール10部と表5に示す
第1級アミン又はアンモニアを表5に示す量オートクレ
ーブに仕込み、撹拌しながら230℃で2時間反応させ
た。こうして得られた反応生成物を、ベント付き押出機
を用いてベント孔から揮発分を脱気しながら樹脂温度2
60℃で押し出してペレット化し、表5に示すポリメタ
クリルイミド樹脂A−1〜A−3を得た。
【0083】実施例20〜31及び比較例15〜20 参考例14で得たポリメタクリルイミド樹脂A−1〜A
−3と各参考例で得たグラフト共重合体S−1〜S−1
3を表6に示す割合で配合し、二軸押出基(東芝機械
(株)製、TEM−35B)を用いてシリンダー温度2
80℃で溶融混練、ペレット化した。得られたペレット
を乾燥後、射出成形機(住友重機(株)製、プロマット
射出成形機)でシリンダー温度280℃、金型温度60
℃で試験片を成形して耐衝撃性を評価し、それらの結果
を表6に示した。
【0084】実施例32及び比較例21 実施例20で得たポリメタクリルイミド樹脂組成物70
部にガラス繊維30部を配合して二軸押出基(東芝機械
(株)製、TEM−35B)を用いてシリンダー温度2
80℃で溶融混練、ペレット化した。また、比較のため
70部のポリメタクリルイミド樹脂A−1にガラス繊維
30部を配合して同様にペレット化した。得られたペレ
ットを乾燥後、実施例20と同様にして成形し、耐衝撃
性と熱変形温度の評価を行った。
【0085】ポリメタクリルイミド樹脂組成物にガラス
繊維を配合したもの(実施例32)のアイゾット衝撃強
度は16kg・cm/cmで、熱変形温度は141℃であった。
これに対してポリメタクリルイミド樹脂にガラス繊維を
配合したもののアイゾット衝撃強度と熱変形温度はそれ
ぞれ8kg・cm/cm、144℃であった。
【0086】実施例33〜42及び比較例22〜25 ポリエーテルイミド樹脂(ゼネラルエレクトリック社
製、ウルテム#1000)と各参考例で得たグラフト共
重合体S−1〜S−13を表7に示す割合で配合し、二
軸押出基(東芝機械(株)製、TEM−35B)を用い
てシリンダー温度350℃で溶融混練、ペレット化し
た。得られたペレットを乾燥後、射出成形機(住友重機
(株)製、プロマット射出成形機)でシリンダー温度3
50℃、金型温度80℃で試験片を成形して耐衝撃性を
評価し、それらの結果を表7に示した。
【0087】実施例43、比較例21 実施例33で得たポリエーテルイミド樹脂組成物70部
にガラス繊維30部を配合して二軸押出基(東芝機械
(株)製、TEM−35B)を用いてシリンダー温度3
50℃で溶融混練、ペレット化した。また、比較のため
70部のポリエーテルイミド樹脂にガラス繊維30部を
配合して同様にペレット化した。得られたペレットを乾
燥後、実施例33と同様にして成形し、耐衝撃性の評価
を行った。
【0088】ポリエーテルイミド樹脂組成物にガラス繊
維を配合したもの(実施例43)のアイゾット衝撃強度
は29kg・cm/cmであった。これに対してポリエーテルイ
ミド樹脂にガラス繊維を配合したもののアイゾット衝撃
強度は11kg・cm/cmであった。
【0089】
【表1】
【0090】
【表2】
【0091】
【表3】
【0092】
【表4】
【0093】
【表5】
【0094】
【表6】
【0095】
【表7】
【0096】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は特に低温での耐衝
撃性に優れているので従来より苛酷な条件で使用するこ
とができる。またこの樹脂組成物の成形品は外観と塗膜
の密着性も優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C08L 33/24 51:08) (C08L 77/00 51:08) (C08L 79/08 51:08)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアミド樹脂、ポリメタクリルイミド
    樹脂及びポリエーテルイミド樹脂から選ばれる少なくと
    も一種の熱可塑性樹脂(A)60〜99重量部、及びポ
    リオルガノシロキサンゴム成分とポリアルキル(メタ)
    アクリレートゴム成分とが相互に分離できないように一
    体化された構造を有する複合ゴムに少なくともエポキシ
    基含有ビニル単量体を含む一種以上のビニル単量体がグ
    ラフト重合されてなるグラフト共重合体(B)1〜40
    重量部を主要樹脂成分とする溶融混合樹脂組成物。
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