JPH0597122A - 包装用フイルムの自動接続方法および装置 - Google Patents

包装用フイルムの自動接続方法および装置

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JPH0597122A
JPH0597122A JP15787391A JP15787391A JPH0597122A JP H0597122 A JPH0597122 A JP H0597122A JP 15787391 A JP15787391 A JP 15787391A JP 15787391 A JP15787391 A JP 15787391A JP H0597122 A JPH0597122 A JP H0597122A
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Akitoshi Mori
明利 森
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 旧フィルムの給送を停止することなく、該フ
ィルムの終端部と新フィルムの始端部とを自動的に接続
する。 【構成】 フィルムFの給送経路を挟んで一対の吸引チ
ャンバー56,56が相互に近接・離間自在に配設され
る。各吸引チャンバー56は、フィルム給送方向に沿っ
て移動可能に構成される。一方の吸引チャンバー56に
新フィルムF2の始端部を吸引保持した状態で、両チャ
ンバー56,56を近接することにより、給送中の旧フ
ィルムF1の終端部に新フィルムF2の始端部を接続す
る。また吸引チャンバー56,56は、両フィルムF1,
2を挟持した状態で、旧フィルムF1の給送に伴って移
動するので、フィルムの給送を停止することなく接続を
行ない得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、製袋充填包装機等に
おける包装用フィルムの自動接続方法および装置に関
し、更に詳しくは、交互に使用される2個の原反ロール
の一方の原反ロールから引出されて使用されているフィ
ルムの後端部に、他方の原反ロールから引出したフィル
ムの始端部を自動的に接続する方法および装置に関する
ものである。
【0002】
【従来技術】製袋充填包装機等において、包装用フィル
ムを中空巻芯に巻取ったロール体をフィルム供給装置に
装填し、該ロールからのフィルムを包装機構側に繰出し
供給するよう構成されている。このようにロール状に巻
回されたフィルムを繰出して包装を行なうに際し、現在
使用に供されている旧ロール(先行使用側)が使い尽くさ
れた場合は、新たなロール(後行使用側)に迅速に交換す
る必要がある。このフィルム交換時に当該包装機の運転
を中止することなく、旧ロールのフィルム終端部と新ロ
ールのフィルム始端部とを自動的に継合わせる(スプラ
イス)手段として、一般にスプライサーと称するフィル
ム接続装置が好適に使用されている。
【0003】この新旧フィルムの継合わせを行なうもの
として、例えば特開昭59−142921号に係る発明
「包装機用フィルムの自動繋ぎ方法」や、特開昭61−1
15820号に係る発明「包装紙の接続方法」が存在す
る。両方法は、何れも旧フィルムの下流側に該フィルム
を走行状態で蓄えるダンサーローラを備え、該ダンサー
ローラに蓄えられたフィルムを消費している間に、継合
わせ帯域において旧フィルムを停止させて新フィルムと
の継合わせを行なうものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の接続方
法では、包装機構へのフィルムの供給を停止することな
く、旧フィルムを停止した状態で新フィルムとの継合わ
せを行なうために、予め所定量のフィルムを蓄えるダン
サーローラが必要となり、機構が複雑となって製造コス
トが嵩む等の難点を有している。
【0005】また、包装機構でのフィルムの消費量がロ
ール体からのフィルム繰出し量よりも多くなった場合に
は、前記ダンサーローラに蓄えられているフィルムを消
費することにより、包装機構に常に一定量のフィルムを
供給するよう構成されている。この場合において、前述
した要因によってダンサーローラに蓄えられているフィ
ルムが消費された際に、前記旧フィルムと新フィルムと
の継合わせが必要となった場合は、ダンサーローラから
包装機構へのフィルムの供給を行ない得ないため、包装
機自体を停止しなければならず、包装機の稼動率が低下
する欠点が指摘される。
【0006】
【発明の目的】本発明は、前述した新旧フィルムの接続
に際して内在している前記課題に鑑み、これを好適に解
決するべく提案されたものであって、旧フィルムの繰出
しを停止することなく、該フィルムの終端部に新フィル
ムの始端部を自動的に接続することができ、併せて機構
を簡略化し得る手段を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の課題を克服し、所
期の目的を達成するため本発明に係る包装用フィルムの
自動接続方法は、包装用フィルムを巻取った原反ロール
を一対備え、一方の原反ロールから繰出されて使用に供
されている旧フィルムが使い尽された際に、そのフィル
ム終端部に他方の原反ロールから引出した新フィルムの
始端部を接続する包装用フィルムの自動接続方法におい
て、前記旧フィルムの給送経路を挟んで対向的に臨む一
対の保持体の内の一方の保持体の対向面に、前記他方の
原反ロールから引出した新フィルムの始端部をセット
し、前記給送中の旧フィルムの終端部が前記両保持体の
間に到来した際に、両保持体を相互に近接させることに
より新旧フィルムを挟持してその接続を行なうと共に、
この旧フィルムを挟持した両保持体が、該フィルムの給
送力により移動されることによりフィルムの給送が継続
され、次いで両保持体を離間して待機位置に復帰させる
ことを特徴とする。
【0008】また、前記包装用フィルムの自動接続方法
を好適に実施する本願の別の発明に係る包装用フィルム
の自動接続装置は、包装用フィルムを巻取った原反ロー
ルを一対備え、一方の原反ロールから繰出されて使用に
供されている旧フィルムが使い尽された際に、そのフィ
ルム終端部に他方の原反ロールから引出した新フィルム
の始端部を接続する包装用フィルムの自動接続装置にお
いて、前記フィルムの給送経路を挟んで対向的に配設さ
れ、駆動手段により相互に近接・離間移動可能で、かつ
フィルム給送方向に移動可能な一対の保持体と、各保持
体に設けられ、前記フィルムの始端部を対向する他方の
保持体と対向する面に保持可能な保持手段と、前記保持
体をフィルム給送方向と逆方向に向けて付勢する弾性部
材とから構成したことを特徴とする。
【0009】
【作用】フィルム給送経路を挟んで対向的に配設された
一対の保持体の間に旧フィルムが給送されている下で、
一方の保持体におけるフィルム給送経路を指向する面
に、原反ロールから引出した新フィルムの始端部を保持
手段により保持させる。旧フィルムが使い尽くされて該
フィルムの終端部が両保持体の間に到来すると、両保持
体が相互に近接移動し、旧フィルムの終端部と新フィル
ムの始端部とを挟持してこれを接続する。このとき、両
保持体は旧フィルムの給送力によりこれと一体的に移動
する。そして、両保持体が所定位置まで移動すると、両
保持体が相互に離間移動してフィルムを解放すると共
に、弾性部材の弾力により元の待機位置に復帰させられ
る。
【0010】
【実施例】次に、本発明に係る包装用フィルムの自動接
続方法および装置につき、好適な実施例を挙げて、添付
図面を参照しながら説明する。図1は、実施例に係る包
装用フィルムの自動接続装置を、公知の縦型製袋充填包
装機に組込まれるフィルム給送装置に組込んだ状態で示
す概略構成図である。フィルム給送装置10は、機枠1
1に上下の関係で設けた2本のセット軸12,14を備
え、各セット軸12,14に原反ロール16が夫々セッ
トされると共に、該セット軸には原反ロールが引出され
るに際し、その過剰引出しを防止するためのブレーキ付
与手段が配設されている(図示せず)。また各セット軸1
2,14に近接して平行な案内ローラ18が回転自在に
枢支され、一方のセット軸14(12)に装填された原反
ロール16から繰出されたフィルムFが、対応する案内
ローラ18および包装用フィルムの自動接続装置20
(後述)を経由して包装機構(図示せず)に供給されるよう
になっている。なお、自動接続装置20の下流に配設さ
れる送りローラ22を回転駆動することにより原反ロー
ルからフィルムを引出すと共に、該送りローラにはエン
コーダ24が配設され、該送りローラ22を経由して包
装機構に供給されるフィルムFの送り量を検出可能に構
成されている。
【0011】図3に示す如く、前記案内ローラ18に近
接する位置に、前記機枠11にブラケット26を介して
配設したフィルムFの終端検知手段28が臨み、該検知
手段28の検出片28aは、案内ローラ18に穿設した
周溝18aとフィルムFを挟んで対向するよう設定され
ている。すなわち、案内ローラ18の表面に沿って繰出
されているフィルムFが使い尽くされて該ローラ18か
ら離間すると、検知手段28の検知片28aが周溝18
aに入り込み、これによりフィルムFの終端を検出する
ようになっている。なお、フィルムFが使い尽くされた
ことを検知する手段としては、例えばセット軸12(1
4)に装填された原反ロール16から繰出されるフィル
ムFを挟む両側に投・受光素子からなる光電式センサを
配設し、フィルムFの終端部が投・受光素子の間を通過
したことを検出することにより行なうようにしてもよ
い。
【0012】前記自動接続装置20と各案内ローラ18
との間には、フィルムFに所要のテンションを付与する
第1の保持機構66が夫々配設される。なお、上下の保
持機構66,66は同一の構成を有しているので、下方
に位置する保持機構66の構成について説明する。
【0013】前記案内ローラ18と自動接続装置20と
の間に、図3に示す如く、案内ローラ18と平行な保持
ローラ68が回転自在に配設されている。また案内ロー
ラ18の支軸70に、該案内ローラ18を挟む両側に一
対の押えレバー72,72が回動自在に配設されると共
に、両レバー72,72間に押えプレート74が配設さ
れ、該押えプレート74は保持ローラ68とフィルムF
を挟んで対向するよう位置決めされている(図1参照)。
なお、押えレバー72にレバーウェイト72aが一体的
に配設され、押えプレート74は該ウェイト72aの作
用下に常に保持ローラ68に圧接するよう構成されてい
る。すなわち、原反ロール16から引出されて案内ロー
ラ18を経たフィルムFは、押えプレート74と保持ロ
ーラ18とにより挟圧されて所要のテンションが付与さ
れた状態で自動接続装置20に供給される。なお、押え
プレート74を回動自在に構成するのに代えて、保持ロ
ーラ68を適宜の手段により固定的に配設した押えプレ
ート74に対して圧接するようにしてもよい。
【0014】また前記第1の保持機構66は、原反ロー
ル16の巻芯からフィルムFの終端部が離間した際に、
前記自動接続装置20から案内ローラ18の間に臨むフ
ィルムFが給送経路から大きく変位するのを防止する機
能も兼ねる。殊に上方のセット軸12に装填される原反
ロール16からフィルムFの終端部が離間すると、該終
端部が自動接続装置20の上や前面側に大きく足れ下が
って給送不良を招くおそれがあるが、本実施例の如く第
1の保持機構66により自動接続装置20と案内ローラ
18との略中間位置でフィルムFを保持しているので、
これを有効に防止し得るものである。
【0015】前記包装用フィルムの自動接続装置20
は、図1および図2に示す如く、フィルム給送方向と交
差する方向に所定間隔離間する一対の固定板30,30
間に、フィルム給送経路を挟んで上下に対向する一対の
接続機構32,32を備え、両接続機構32,32の協動
作用下に新旧フィルムの接続を行なうよう構成してあ
る。なお、両接続機構32,32は対称であるので、上
側に配設した接続機構32の構成についてのみ説明し、
下側の接続機構32の同一の部材には同一の符号を付し
てその説明は省略する。
【0016】図2に示す如く、前記固定板30,30の
対向面には、該固定板30と平行な側板34,34が配
設され、該側板34,34間には、フィルム給送方向に
離間して一対の案内ローラ36,38が支軸37,39に
より回転自在に軸支されている。また上側の接続機構3
2における下流側の案内ローラ38の支軸39が偏芯軸
で構成され、該支軸39の固定板30から突出した端部
に設けたハンドル41を回動することにより、当該案内
ローラ38を下側の接続機構32における対応の案内ロ
ーラ38に圧接してフィルムを挟持するようになってい
る。なお、前記側板34,34は案内ローラ38の支軸
39を支点として夫々回動自在に保持されている。
【0017】前記側板34におけるフィルム給送方向の
上流側に配設された案内ローラ36の支軸37は、固定
板30と対向する外側面に突出して支持されると共に、
その端部37aには固定板側に開放する凹部37bが設
けられている。また、前記支軸37端部に設けられた凹
部37bに対応する位置の固定板30に、その内側面に
向けて突出するピン42aを備えたノブ42が配設さ
れ、該ピン42aが前記凹部37bに対して弾性的に係
合することにより、これが前支軸39を支点として回動
される接続機構32,32の位置決めのためのロック手
段として機能する。なお、ピンと凹部とからなるロック
手段を接続機構32の側面側に配設するのに代えて、前
面側(フィルム給送方向上流側)に設けるようにしてもよ
く、またその他公知の機構に係るロック手段を採用する
ことも可能である。
【0018】前記側板34,34の上端には、図1に示
す如く、フィルム給送方向に所定間隔離間して一対の横
杆44,44が架設され、両横杆44,44の長手方向に
離間する位置に、一対のガイドロッド46,46が配設
されている。各ガイドロッド46にスライド体48が摺
動自在に配設されると共に、両スライド体48,48の
下端に支持板50が共通的に固定されている。またガイ
ドロッド46には、スライド体48と下流側に位置する
横杆44との間に圧縮ばね52が弾力的に介装され、ス
ライド体48および支持板50を常にフィルム給送方向
上流側に向けて付勢するよう構成されている。そしてこ
の圧縮ばね52は、後述する新旧フィルムの接続が終了
した際に、吸引チャンバー56(後述)を所定の待機位置
に復帰させるべく機能する。
【0019】図3に示す如く、支持板50の上面には、
その長手方向に所定間隔離間して一対のエアシリンダ5
4,54が倒立配置され、支持板50から下方に突出す
るピストンロッド54a,54aに、支持板50と平行
な吸引チャンバー56が共通的に配設されている。すな
わち、一対のエアシリンダ54,54を同期的に正逆付
勢することにより、吸引チャンバー56は他方の接続機
構32における吸引チャンバー56に対して近接・離間
移動する。なお、エアシリンダ54のピストンロッド5
4aをケーシング内に引込んだ状態において、吸引チャ
ンバー56はフィルムFの給送経路から離間した位置に
臨むよう設定されている(図1参照)。
【0020】また、吸引チャンバー56を移動させる駆
動手段としては、前記エアシリンダ54に限られるもの
でなく、例えばソレノイドやモータ等の駆動手段であっ
てもよい。
【0021】前記吸引チャンバー56における他方の接
続機構32における吸引チャンバー56を指向する吸引
面56aには、長手方向に所定間隔離間して複数の通孔
56bが穿設(図2参照)されている。また、該吸引チャ
ンバー56は、図示しないブロワ等の吸引源にホース5
8を介して接続されており、従って吸引源の付勢により
チャンバー内に負圧を形成することによって、吸引面5
6aにフィルムFを吸引保持するよう構成されている。
【0022】ここで、先行使用されている原反ロール1
6が装填されるセット軸の位置に応じて、これと対応す
る接続機構32の吸引チャンバー56に負圧が形成され
るよう設定されている。例えば、上方のセット軸12に
装填されている原反ロール16のフィルムFが先行使用
されている場合は、下側の接続機構32の吸引チャンバ
ー56に負圧が形成され、逆に下方のセット軸14に装
填されている原反ロール16のフィルムFが先行使用さ
れている場合は、上側の接続機構32の吸引チャンバー
56に負圧が形成されるようになっている。なお、この
吸引チャンバー56の切換えは、作業者が任意に行なう
手動切換え方式としたり、例えば接続終了後の新規フィ
ルムセットの際に一方の接続機構32を回動するのに調
時して自動的に切換えがなされるような自動切換え方式
としてもよい。
【0023】前記両接続機構32,32の上流側には、
図1に示す如く、フィルムFに所要のテンションを付与
する第2の保持機構76が配設されており、該保持機構
76は、前記第1の保持機構66からフィルムFの終端
部が離れた際に、接続機構32,32に供給されるフィ
ルムFが弛むのを防止するべく機能する。
【0024】すなわち、接続機構32,32における上
流側の案内ローラ36,36と対向する位置に、該ロー
ラ36と平行な保持板78が配設され、該保持板78の
上下端縁部に、各ローラ36の周面に弾力的に当接する
押えプレート80が配設されている。なおこの押えプレ
ート80は、案内ロローラ36の略全長に亘って延在
し、フィルムFを案内ローラ36の周面に押付けるよう
になっている。従って、フィルムFが使い尽くされてそ
の終端部が第1の保持機構66から離間しても、押えプ
レート80によりフィルムFを案内ローラ36に圧接し
ているので、新旧フィルムの接続部に臨むフィルムFに
は常に所定のテンションが付与される。
【0025】前記接続機構32の下流側に臨む固定板3
0に、図1に示す如く、印刷が施されたフィルムを使用
する際に、該フィルムの幅方向端縁部に付されたレジマ
ークを検出するマークセンサ60が、使用されるフィル
ム幅に応じて位置調整可能に配設されている。このマー
クセンサ60は、印刷が施された新旧フィルムの継合わ
せ時に、両フィルムの相対的な位置決めを行なう際に機
能する。
【0026】
【実施例の作用】次に、本実施例に係る包装用フィルム
の自動接続装置の作動に伴い実施される包装用フィルム
の自動接続方法につき、図5に示すフローチャートに基
いて説明する。なお、先行使用側の旧フィルムを「F1
とし、後行使用側の新フィルムを「F2」と区別して示す
こととする。
【0027】図4(a)に示す如く、下方のセット軸14
に装填した旧原反ロール16から繰出された旧フィルム
1が、当該の案内ローラ18および第1の保持機構6
6を経由し、更に自動接続装置20における一対の接続
機構32,32の間を通過して包装機構側へ連続給送さ
れているものとする。
【0028】この状態において、先ず自動接続装置20
における上側の接続機構32を、前記ノブ42および凹
部37bからなるロック手段を解放することにより下流
側のローラ38における支軸39を支点として時計方向
に回動し、前記吸引チャンバー56の吸引面56aを新
フィルムF2をセット可能な位置に臨ませる。このとき
該吸引チャンバー56内には、吸引源の付勢により負圧
が形成されている。次いで、上方のセット軸12に装填
した新原反ロール16から新フィルムF2の始端部を所
定長さだけ引出し、そのフィルム先端部を印刷が施され
たフィルムの予め指定された位置においてその幅方向へ
直角に切断した後、その端部に片面接着テープ(図示せ
ず)を貼着すると共に、該先端部を吸引チャンバー56
の吸引面56aにおける所望基準位置に吸引保持させ
る。そして、新フィルムF2をセットした接続機構32
を、図4(b)に示す如く、反時計方向に回動して前記ロ
ック手段により位置決め固定する。これにより、下側の
接続機構32における一対の案内ローラ36,38を介
して下流側に給送されている旧フィルムF1に対して、
上側の接続機構32の吸引チャンバー56に吸引保持さ
れている新フィルムF2が対向的に臨む。
【0029】前記旧フィルムF1が使い尽されると、前
記終端検知手段28の検知片28aが案内ローラ18の
周溝18aに入り込むことにより、「フィルム終了」を検
出する。この検出時以降においても、旧フィルムF1
暫時自動給送状態にあり、案内ローラ18から接続機構
32の接続位置までに亘る間のフィルム部分が給送され
る。この過程において前記マークセンサ60が、フィル
ム終端から予め設定された所定位置(所定数番目)のレジ
マークを検出したことに基いて、フィルムF1の送り量
を検出する前記エンコーダ24がパルスカウントを開始
する。そしてエンコーダ24が、前記マークセンサ60
のマーク検出時より予め設定されたパルス数をカウント
検出すると、前記両接続機構32,32におけるエアシ
リンダ54,54が付勢される。
【0030】なお、前記終端検知手段28による「フィ
ルム終了」後に、旧フィルムF1は前記第1の保持機構6
6から離間して弛みを生ずるが、前記第2の保持機構7
6により接続機構32に供給される直前でフィルムF1
に所要のテンションを付与するよう構成してあるので、
接続機構32,32を通過するフィルムF1が弛むことは
ない。
【0031】また、前記エンコーダ24が所定のパルス
数をカウントした時点では、旧フィルムF1の終端部が
下側の接続機構32における吸引チャンバー56の上方
の所定部位に到来して、上側の接続機構32における吸
引チャンバー56に待機セットされている新フィルムF
2の始端部と対向し、そして互いの終始端部における所
定位置のレジマーク同士(印刷模様同士)が設定通りの整
合状態となるよう設定されている。
【0032】前記エンコーダ24のパルスカウントアッ
プ信号に基いて、両接続機構32,32におけるエアシ
リンダ54,54が付勢されると、図4(c)に示す如
く、両吸引チャンバー56,56が相互に近接して両フ
ィルムF1,F2の終始端部を挟持する。このとき、新フ
ィルムF2の始端部に貼着されていた片面接着テープ
が、旧フィルムF1の終端部に接着されて両フィルム
1,F2の接続がなされる。
【0033】このとき、旧フィルムF1は引続き給送さ
れているので、該フィルムF1を挟持した両保引チャン
バー56,56は、図4(d)に示す如く、フィルムF1
給送に伴って一体的に移動する。次いで所定時間後(前
記エンコーダ24が更に所定のパルスをカウントした時
点)、上側の吸引チャンバー56に接続される吸引源の
付勢が解除されると同時に前記エアシリンダ54,54
が逆方向に付勢され、両吸引チャンバー56,56が相
互に離間して新旧フィルムF1,F2を解放する。これに
より旧フィルムF1の残存終端部に引続いて新フィルム
2の定常的な給送が行なわれる。また、前記吸引チャ
ンバー56,56が相互に離間することによって、前記
スライド体48が圧縮ばね52の弾力作用下にフィルム
給送方向上流側に押し戻され、吸引チャンバー56,5
6は待機位置に復帰する。
【0034】なお、上方のセット軸12に装填された旧
原反ロール16から繰出される旧フィルムF1に、下方
のセット軸14に装填した新原反ロール16の新フィル
ムF2を接続する場合は、下側の接続機構32の吸引チ
ャンバー56に新フィルムF2を吸引保持させることが
異なるのみで、後の動作は前述した例と同様である。
【0035】ここで、前述した実施例では印刷(レジマ
ーク)が施されたフィルムを接続する場合につき説明し
たが、印刷が施されていないフィルムであっても同様に
接続が行なわれる。但し、印刷無しフィルムの場合は、
印刷模様合わせ制御(レジマーク制御)は不要となるの
で、図5のフローチャートに示す如く、旧フィルムF1
が使い尽くされて前記終端検知手段28が「フィルム終
了」を検出すると、直にエンコーダ24がパルスカウン
トを開始する。そして、以後は前述した印刷フィルムと
同様に動作して新旧フィルムF1,F2の接続が行なわれ
る。
【0036】(変形例について)図7は、接続機構32に
おける吸引チャンバー56の復帰手段の別例を示すもの
であって、前記支持板50の長手方向両端の上面に、垂
直軸82が立設されると共に、該軸82にスプール84
が回転自在に軸支されている。このスプール84にうず
巻きばね86が巻回されていると共に、該うず巻きばね
86の外周に臨む端部は上流側に位置する前記横杆44
に固定されている。また、該うず巻きばね86の内周に
臨む他端はスプール84に固定されている。
【0037】すなわち、新旧フィルムF1,F2の接続に
際して旧フィルムF1の給送力により吸引チャンバー5
6が待機位置から下流側に移動すると、前記うず巻きば
ね86がスプール84から引出されて延びる(図7に二
点鎖線で示す)。次いで吸引チャンバー56をフィルム
1,F2から離間すると、うず巻きばね86がスプール
84に巻戻る作用により該チャンバー56は待機位置に
復帰されるものである。
【0038】なお実施例では、後行使用側の新フィルム
の始端部を保持する手段として吸引チャンバーを使用し
た場合につき説明したが、本願はこれに限られるもので
なく、適宜の係止手段により保持するようにしてもよ
い。また、新旧フィルムを片面接着テープを用いて接続
する場合につき説明したが、これに代えて両面接着テー
プを用いて接続することや、例えば図6に示す如く、一
方の吸引チャンバー56にインパルスシーラー62を設
けると共に、他方の吸引チャンバー56に耐熱ゴム等か
らなる受け台64を配設し、両吸引チャンバー56,5
6により新旧フィルムF1,F2を挟持した際に、インパ
ルスシーラ62でヒートシールするようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る包装用
フィルムの自動接続方法および装置によれば、フィルム
給送経路を挟んで対向配置した一対の保持体を相互に近
接して新旧フィルムを挟持すると共に、該保持体を旧フ
ィルムの給送力によって移動するようにしたので、接続
作動時におけるショックを吸収してフィルムの給送を停
止することなく新旧フィルムの自動接続を行なうことが
でき、フィルム使用機器の稼動効率を向上させ得る。ま
た、保持体は旧フィルムにより移動させられるので、フ
ィルムの高速繰出し時においても原反ロールからの引出
しを停止させることなく対応することができ、しかも印
刷位置ズレの無い安定したフィルム自動接続を達成し得
る。
【0040】また、フィルムの給送速度を制御する必要
がなく、しかもダンサーローラ等を設けて予めフィルム
を蓄える必要がないので、装置の簡素化並びに省スペー
ス化が図られる。更に、フィルム給送経路を挟んで対向
した両側の保持体に新フィルムの保持手段を設けること
により、継合わせの終了した旧原反ロールと新原反ロー
ルとのセット位置を変更するための装置を設ける必要が
なく、製造コストを低廉に抑えることができるという有
益な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る包装用フィルムの自動接続装置を
フィルム給送装置に組込んだ状態で示す概要構成図であ
る。
【図2】包装用フィルムの自動接続装置の概略斜視図で
ある。
【図3】包装用フィルムの自動接続装置を一部切欠いて
示す正面図である。
【図4】包装用フィルムの自動接続装置により新旧フィ
ルムの接続を行なう前の状態を示す説明図である。
【図5】上側の接続機構を回動して下側の接続機構に対
して位置決めした状態を示す説明図である。
【図6】上下の接続機構におけるエアシリンダを付勢し
て新旧フィルムの終始端部を挟持した状態を示す説明図
である。
【図7】接続機構における吸引チャンバーがフィルムの
給送に伴って一体的に移動する状態を示す説明図であ
る。
【図】包装用フィルムの自動接続装置のフローチャー
ト図である。
【図】包装用フィルムの自動接続装置に採用されるフ
ィルムのシール機構の別例を示す説明図である。
【図10】包装用フィルムの自動接続装置に採用される
吸引チャンバーの復帰手段の別例を示す説明図である。
【符号の説明】
16 原反ロール 52 圧縮ばね 54 エアシリンダ 56 吸引チャンバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 包装用フィルムを巻取った原反ロールを
    一対備え、一方の原反ロールから繰出されて使用に供さ
    れている旧フィルムが使い尽された際に、そのフィルム
    終端部に他方の原反ロールから引出した新フィルムの始
    端部を接続する包装用フィルムの自動接続方法におい
    て、 前記旧フィルムの給送経路を挟んで対向的に臨む一対の
    保持体の内の一方の保持体の対向面に、前記他方の原反
    ロールから引出した新フィルムの始端部をセットし、 前記給送中の旧フィルムの終端部が前記両保持体の間に
    到来した際に、両保持体を相互に近接させることにより
    新旧フィルムを挟持してその接続を行なうと共に、 この旧フィルムを挟持した両保持体が、該フィルムの給
    送力により移動されることによりフィルムの給送が継続
    され、 次いで両保持体を離間して待機位置に復帰させることを
    特徴とする包装用フィルムの自動接続方法。
  2. 【請求項2】 包装用フィルムを巻取った原反ロールを
    一対備え、一方の原反ロールから繰出されて使用に供さ
    れている旧フィルムが使い尽された際に、そのフィルム
    終端部に他方の原反ロールから引出した新フィルムの始
    端部を接続する包装用フィルムの自動接続装置におい
    て、 前記フィルムの給送経路を挟んで対向的に配設され、駆
    動手段により相互に近接・離間移動可能で、かつフィル
    ム給送方向に移動可能な一対の保持体と、 各保持体に設けられ、前記フィルムの始端部を対向する
    他方の保持体と対向する面に保持可能な保持手段と、 前記保持体をフィルム給送方向と逆方向に向けて付勢す
    る弾性部材とから構成したことを特徴とする包装用フィ
    ルムの自動接続装置。
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