JP3040623B2 - シートの自動切断巻付装置 - Google Patents

シートの自動切断巻付装置

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JP3040623B2
JP3040623B2 JP04355317A JP35531792A JP3040623B2 JP 3040623 B2 JP3040623 B2 JP 3040623B2 JP 04355317 A JP04355317 A JP 04355317A JP 35531792 A JP35531792 A JP 35531792A JP 3040623 B2 JP3040623 B2 JP 3040623B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラスチックのシート、
フィルム或いは紙等をボビンに巻取る巻取装置におい
て、所定長さ巻取った後、自動的に切断し、控えのボビ
ンで新しく巻取りを始めるシートの自動切断巻付装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】シート状の物をボビンに巻取り、切断
し、控えの空のボビンに新たに巻取る一連の作業を連続
的、かつ自動的に行なう装置の従来技術としては、例え
ば実開昭49−110071号公報に示すもの等が提案
されている。この従来技術を図9〜図12により説明す
ると、1はフレーム、2はフレームに回動自在に取付け
られた一対の昇降アームで、ウエブ3の切断巻替え時以
外は図9に示す仮想線Aに示すようにウエブ3の走行ラ
インより外れた位置にあり、ウエブ3の切断巻替え時の
みに、図9の実線Bで示すようにウエブ3の走行ライン
上の所定位置へ空気シリンダ4により変位するようにな
っている。5は新しいウエブを巻替える控えボビンで、
図9に示すようにフレーム6に支点Dを中心として回転
自在に取付けられたアーム7の先端部に軸支されてお
り、ウエブ3が満巻になると同アーム7の中央部にある
支点Dを中心にする円弧Cに沿って矢印方向に回動し、
満巻ボビン5′の位置となるものである。8はニップロ
ールで、ウエブ3を控えボビン5に導入すると共に、後
述する切断後の新しいウエブの先端部を控えボビン5に
巻付けるようにしており、かつアーム9に取付けられて
いる。アーム9は前記一対の昇降アーム2に夫々1個ず
つ取付けられており、同じく昇降アーム2に取付けられ
たニップロールの位置変更用の空気シリンダ10によ
り、図9に示す状態より図11に示すように控えボビン
5にウエブ3を押付けるようにしている。11は前記ニ
ップロール8が弾性的に控えボビン5に接触するように
しているバネで、アーム9に取付けられた押引きボルト
12により押圧を調整出来るようにしてある。
【0003】13は前記昇降アーム2の先端に回動自在
に取付けられた一対のガイド板で、前記昇降アーム2に
固着されたブラケット14に取付けられた空気シリンダ
15により、図9に示す状態から図11に示すように控
えボビン5を包囲するような形態となるようになってい
る。16,17は前記ガイド板13に装架され、切断前
の状態にあってまだ満巻ボビン5′に続いているウエブ
3′を案内するガイドロールで、モータ18によりVベ
ルト、Vプーリを介して駆動されている。19,20は
前記ガイド板13に取付けられ、控えボビン5に巻付い
たウエブ3を同控えボビン5に弾性的に押付けるために
各々バネ21,22を備え、かつ押圧調整のために押引
きボルト23,24を取付けてあり、前記モータ18に
よりVプーリ、Vベルトを介して駆動されるようになっ
ている。25は切断機構で、ウエブ切断動作時以外はガ
イド板13の内側に入っており、切断時に図12に示す
ようにウエブ3が控えボビン5より出てガイドロール1
6へ入る手前で切断機構25の駆動シリンダ26が作動
し、リンク27,28を動かし、カッタ29を控えボビ
ン5に対し接線方向に前進させてウエブ3を切断するよ
うになっている。またカッタ29には前進限で控えボビ
ン5との間に僅かなウエブ通路間隙Eを作るように形成
されたガイド30が取付けてあるので、ウエブ3が切断
された後、新しく先端となる部分が控えボビン5に沿っ
て案内され、控えボビン5に巻付き易いようになってい
る。
【0004】次に前記装置の作用について説明すると、
本装置において昇降アーム2は先ず図9の仮想線Aに示
すような位置にしておき、ウエブの切断巻替え時になる
と先ずウエブが所定長さに巻上がった満巻ボビン5′
を、巻取りを行ないながら支点Dを中心とする円弧Cに
沿って矢印方向に移動させ、それに代わって、新たに控
えボビン5が所定位置に来る。次に昇降アーム2が空気
シリンダ4により所定位置へ変位して実線Bで示す状態
となり、続いて空気シリンダ10及び15が作動して、
夫々ニップロール8とニップロール19,20及びガイ
ドロール16,17を図11に示すような位置にして、
ウエブ3が控えボビン5を包囲する形態にする。次に図
12のようにシリンダ26が作動してリンク27,28
を押し、カッタ29が前進してウエブ3は控えボビン5
とガイドロール16の間で切断される。その時切断され
たウエブ3の後端部はガイドロール16,17を経てそ
のまま満巻ボビン5′に巻取られ、一方切断によって新
たに形成されたウエブ先端部は、カッタ29に取付けら
れたガイド30により、控えボビン5の円周に沿って案
内され、ニップロール8に誘導されて控えボビン5に巻
付く。巻付きが完了すると、ニップロール8とガイドロ
ール16,17及びニップロール19,20は元の位置
へ戻り、昇降アーム2が下降し、図9に示す仮想線Aの
ように所定位置に戻るようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】シート等の巻取機にお
いて、満巻になったボビン5′を他所へ移し、シートの
ウエブを切断して新しく控えのボビン5に巻替える場
合、従来周知の方法は控えボビン5を人手によって軸の
外周に嵌めて軸を通る圧縮空気で留め、ボビンに糊を付
けるか両面テープを貼ってウエブ3の端を貼り付ける
か、ウエブ3に空気を吹き付けてボビンに巻付けてい
た。しかし糊又はテープを用いる方法は人手を要し、ま
たウエブを材料としてリサイクルする場合に不具合を生
ずる問題があり、更に空気を用いる方法は厚手のウエブ
のときに巻付け困難となる欠点があった。また前記実開
昭49−110071号公報に示すものは、このような
欠点を除去するために考えられたものであるが、省力化
や自動化又は成形のインライン化を行なう場合、硬くて
厚いものはボビンとの接触が悪く、エアシャフトがない
と紙管が曲がってロールと均一に接触しないで巻付けミ
スを起こす等の欠点が発生するため、この欠点を除去す
る更に確実な方法が必要となる。また自動化を確実に行
なうためには、ウエブが控えのボビンに巻替えられたか
どうかを検知する必要があると共に、巻替え時には巻取
りを停止して行なわねばならず、巻取機前にウエブのア
キュムレータが必要であった。本発明は前記従来の問題
を解決しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、シー
ト等のウエブをボビンに所定長さ巻取り、これを他所に
移した後ウエブを切断し、控えボビンに新しく巻替えを
行なうシートの自動切断巻付装置において、常時はウエ
ブの走行通路から外れた位置にあり、切断巻替え時に控
えボビンの周りの所定位置に上昇移動する一対の下アー
ムと、下降移動する一対の上アームを有し、前記一対の
下アームには、駆動プーリとベルトで回転駆動される2
個の巻付けロールと、2個のガイドとを設け、ウエブの
走行の上流に位置する前記巻付けロールの外周速度を控
えボビンの外周速度より速くし、かつ下流の前記巻付け
ロールの外周速度を上流の巻付けロールのそれより速く
し、また前記ガイドの1個は前記2個の巻付けロールの
間に、他の1個は前記巻付けロールの下流に設け、同両
ガイドとも控えボビンに対向する面は同控えボビンに沿
った円弧で形成して同控えボビンとの間にウエブが案内
される通路間隙を形成するようにし、かつ前記一対の上
アームには、押えロールと、ウエブの幅方向に走行する
カッタと、エアシリンダで駆動されるガイドを設け、同
ガイドは控えボビンに対向する面は同控えボビンに沿っ
た円弧で形成し、突き出した位置では控えボビンとの間
にウエブが案内される通路間隙を形成するようにし、前
記2個の巻付けロールと押えロール及び3個のガイドを
控えボビンの円周にほぼ等分に配置しておき、前記押え
ロールと控えボビンで挟んだウエブをカッタで切断し、
切断でできたウエブの端を前記上アームに設けたガイド
で押し、前記2個の巻付けロールで引張りながら控えボ
ビンに巻付けるようにしてなるもので、これを課題解決
のための手段とするものである。
【0007】また本発明は、シート等のウエブをボビン
に所定長さ巻取り、これを他所に移した後ウエブを切断
し、控えボビンに巻付けロールを介して新しく巻替えを
行なうシートの自動切断巻付装置において、前記控えボ
ビンの回転トルクを検出するトルク検出手段を備え、前
記巻付けロールを起動した後予め設定された時間後に停
止して前記トルク検出手段での値が予め設定された値と
比較する比較手段を有してなるもので、これを課題解決
のための手段とするものである。更に本発明は、シート
等のウエブをボビンに所定長さ巻取り、これを他所に移
した後ウエブを切断し、控えボビンに巻付けロールを介
して新しく巻替えを行なうシートの自動切断巻付装置に
おいて、前記巻付けロール回転数を検出する回転数検出
手段を備え、前記巻付けロールを起動した後予め設定さ
れた時間後に停止して、前記回転数検出手段での値が予
め設定された値と比較する比較手段を有してなるもの
で、これを課題解決のための手段とするものである。ま
た本発明は、シート等のウエブをボビンに所定長さ巻取
り、これを他所に移した後ウエブを切断し、控えボビン
に巻付けロールを介して新しく巻替えを行なうシートの
自動切断巻付装置において、前記控えボビンの回転トル
クを検出するトルク検出手段及び前記巻付けロール回転
数を検出する回転数検出手段を備え、前記巻付けロール
が起動した後予め設定された時間後に停止して、前記ト
ルク検出手段での値が予め設定された値及び前記回転数
検出手段での値が予め設定された値と比較する比較手段
を有してなるもので、これを課題解決のための手段とす
るものである。
【0008】また本発明は、常時はウエブの走行通路か
ら外れた位置にあり、切断巻替え時に控えボビンの周り
の所定位置に上昇移動する一対の下アームと、下降移動
する一対の上アームを有し、前記一対の下アームには駆
動プーリとベルトで回転駆動される2個の巻付けロール
と、2個のガイドを設け、ウエブの走行の上流に位置す
る前記巻付けロールの外周速度を控えボビンの外周速度
より速くし、かつ下流の前記巻付けロールの外周速度を
上流の巻付けロールの速度より速くし、また前記ガイド
の1個は前記2個の巻付けロールの間に、他の1個は前
記巻付けロールの下流に設け、同両ガイドとも控えボビ
ンに対向する面は同控えボビンに沿った円弧で形成して
同控えボビンとの間にウエブが案内される通路間隙を形
成し、更に下アームに下刃をウエブに対面する位置に設
置し、かつ前記一対の上アームには、押えロールと、エ
アシリンダで駆動されるウエブの幅の長さでガイドと並
設形成された上刃を設け、同ガイドは控えボビンに対向
する面は同控えボビンに沿った円弧で形成し、突出した
位置では控えボビンとの間にウエブが案内される通路間
隙を形成するようにすると共に、前記2個の巻付けロー
ルと押えロール及び3個のガイドを控えボビンの円周に
ほぼ等分に配置しておき、前記押えロールと控えボビン
で挟んだウエブを前記エアシリンダを介して上刃で切断
し、かつウエブの端を前記ガイドで押し、前記2個の巻
付けロールで引張りながら控えボビンに巻付けるように
したものであり、更に下アームと上アームを切断巻付け
位置へ回動した際、同アームにピンとピンホルダを設け
て前記両アームの位置決めを可能にするようにしてなる
もので、これを課題解決のための手段とするものであ
る。
【0009】
【作用】控えボビンと押えロールで挟まれたウエブを控
えボビンの近くで切断し、切断によってできるウエブの
端をガイドで控えボビンと巻付けロールの間に導く。2
個の巻付けロールの外周速度は順次速くなっているの
で、ウエブは引っ張られ、かつボビン側に曲げられなが
ら巻付いて行く。また巻付けロールを起動した後、予め
設定された時間後に停止させ、その時控えボビンにうま
くウエブが巻かれた場合には、控えボビンの回転トルク
が増加するので、予め設定された値と比較して検出す
る。更に巻付けロールを起動した後予め設定された時間
後に停止させ、その時控えボビンにうまくウエブが巻か
れた場合には、巻付けロールの回転数はほぼ同じ回転数
を維持するので、この回転数の検出によって、ウエブの
巻替え状態を判断する。また控えボビンと押えロールで
挟まれたウエブを、エアシリンダを降下させることによ
って一気に控えボビン近くで切断し、切断によってでき
たウエブの端は上刃に併設されているガイドによって控
えボビンと巻付けロールの間に導かれる。そして2個の
巻付けロールの外周速度は順次速くなっているので、ウ
エブはたるみなく引っ張られ、かつボビン側に曲げられ
ながら巻付いて行く。
【0010】
【実施例】以下本発明を図面の実施例について説明する
と、図1及び図2は本発明の第1実施例、図3及び図4
は第2実施例を示す。先ず図1及び図2の第1実施例に
ついて説明すると、40は図示しないフレームに回転自
在に装架された一対の下アームで、常時は2点鎖線Eで
示す位置にあり、ウエブ3の切断巻替え時に実線Fで示
す所定位置へエアシリンダ41により回転上昇するよう
になっている。5は新しいウエブを巻取る控えボビン
で、図示省略のフレーム上の支点Dに回転自在に取付け
られたアーム7の先端部に軸支されていて、2点鎖線
5′で示すようにウエブ3が満巻になると、アーム7が
回転して円弧Cに沿って矢印の方向に回動し、他所に移
される。60は図示しないフレームに回転自在に装架さ
れた一対の上アームで、常時は2点鎖線Gで示す位置に
あり、ウエブ3の切断巻替え時に実線Hで示す所定位置
へエアシリンダ61により回転下降するようになってい
る。また72は図示しないフレームに回転自在に取付け
られたウエブ3の案内ロールである。
【0011】次に図1の要部の拡大図である図2におい
て、42,43は外周を柔軟な滑り難いゴムで形成され
た巻付けロールで、駆動プーリ44及びベルト46によ
り駆動されて反時計回りに回転し、巻付けロール42の
外周速度は控えボビン5の外周速度より速く、また巻付
けロール43の外周速度は巻付けロール42の外周速度
より速くなるように調整されている。なお、45はベル
ト46の案内プーリである。47は下アーム40に装架
されるガイドで、控えボビン5に対向する面は同控えボ
ビン5に沿った円弧で形成され、控えボビン5との間に
ウエブ3が案内されて入る通路間隙を形成するようにな
っている。48は同じくガイドで、下アーム40に取付
けられており、同ガイド48の控えボビン5に対向する
面は同控えボビン5に沿った円弧で形成され、同控えボ
ビン5との間にウエブ3が案内されて入る通路間隙を形
成するようになっている。62,63は回転自在に支持
される押えロール、64はカッタ、65はカッタ64を
駆動するロッドレスエアシリンダ、66はガイド、67
はガイド66を駆動するエアシリンダで、何れも上アー
ム60に装架されている。またカッタ64はロッドレス
エアシリンダ65のピストンシュウ65aに取付けられ
ていてウエブ3の幅方向に動いてウエブ3を切断する。
一方前記ガイド66はエアシリンダ67が作動すると2
点鎖線Kで示す位置に移動し、控えボビン5に対向する
面は、同控えボビン5に沿った円弧で形成されていてカ
ッタ64で切断されてできるウエブ3の端を控えボビン
5に巻き付けるように案内するようになっている。
【0012】次に前記の如く構成された第1実施例につ
いて作用を説明する。控えボビン5が所定長さのウエブ
3を巻取ると巻取り動作を停止し、図1の満巻ボビン
5′は前述のように円弧Cに沿って他所に移され、元の
位置には新しく控えボビン5が回り込んでくる。図2の
3′は他所に移された満巻ボビンにつながるウエブを示
している。この間は、下アーム40及び上アーム60は
それぞれ図1の2点鎖線E及びGで示した位置にあり、
満巻ウエブの他所への移動に干渉することはない。次に
下アーム40が上昇して巻付けロール42及び43が控
えボビン5に当接する。この場合は下アーム40の上昇
と共に上アーム60が下降し、押えロール62及び63
がウエブ3′を引き込みながら実線で示す位置に下降す
る。次いでロッドレスエアシリンダ65が作動してカッ
タ64がウエブ3の幅方向に高速度で動き、ウエブ3を
瞬時に切断する。同時にエアシリンダ67がガイド66
を図2の2点鎖線Kで示す位置に押し出し、切断ででき
た新しいウエブ3の端を控えボビン5に巻き付くように
案内する。前記切断でできたウエブ3の他の端は満巻ボ
ビン5′に巻取られる。次に控えボビン5、巻付けロー
ル42及び43が回転し、ウエブ3の先端は先ず控えボ
ビン5と巻付けロール42の間に入り、次いでガイド4
7に案内されて控えボビン5と巻付けロール43の間に
入り、更にガイド48に案内されてウエブ3の裏側と控
えボビン5の間に入って行く。このようにウエブ3の先
端は3個のロールと3個のガイドで方向を規制されなが
ら控えボビン5に巻き付けられ、しかも巻付けロール4
2,43によりウエブは常に引っ張られながら、また外
から内に曲げられるように巻かれるので、ウエブ3の先
端部が折れたり、弛んだり、皺がよったりせず、また厚
いウエブでも確実に巻付けることができる。巻付けが完
了すると上アーム40と下アーム60は前述の動作と逆
の動作を行なって、図1の2点鎖線で示した元の位置に
戻る。
【0013】次に図3及び図4の第2実施例について説
明する。この第2実施例が図1及び図2の第1実施例と
相違する点は、ベルト46の案内プーリ45をモータ等
の駆動源81で回転するようにすると共に、ベルト46
を介して伝達される駆動プーリ44の外周部に、巻付け
ロール42,43の回転数を検出する回転数検出手段8
0を設置してなる点である。また控えボビン5を回転駆
動するモータ等の駆動装置82には、回転トルクを検出
するトルク検出手段、例えばトルクリミッターや電流値
によってトルクを検出したりする装置が設置されてい
る。また図示しない比較手段を有する装置では、巻付け
ロール42,43を起動した後予め設定された時間後に
停止したとき、予め設定されたトルク値と前記トルク検
出手段での値とを比較したり、巻付けロール42,43
を起動した後予め設定された時間後に停止させたとき、
予め設定された回転数と回転数検出手段80での値と比
較したり、更には前記の両方の値と比較する。そして予
め設定された値の範囲以内か否かの判断を行ない、範囲
以外のときにはウエブ3はうまく控えボビン5に巻替え
られなかったと判断して、再度巻替え工程を実施する。
【0014】次に第2実施例における第1実施例と異な
る構成についての作用を説明する。先ず前記巻替え工程
がうまく行ったか否かの判断について説明する。前記ウ
エブ3の巻替え工程において、巻付けロール42,43
が始動してから所定時間後に巻替えが完了するまでの時
間は予め分かっているため、係る時間経過後に巻付けロ
ール42,43を停止させる。即ち、駆動プーリ44を
介する駆動源を停止させる。この停止によって、ウエブ
3がうまく控えボビン5に巻かれたときには、控えボビ
ン5を回転駆動する駆動装置82には過大なトルクが生
ずる。そのトルク値をトルク検出手段の1例である電流
計で測定すれば、電流値が増大し、係る値を予め設定し
た値と比較してうまくウエブ3が巻替えられたかを判断
する。うまく巻替えられた場合には、前記した様に上ア
ーム40と下アーム60を図1の2点鎖線の元の位置に
戻す。反対にうまく行かなかった場合には、巻付けロー
ル42,43を回転させて再度巻替えを実施する。な
お、更にうまく行かなかったときに再度行なうか、巻替
え工程を複数回行なうかは任意に設定可能である。
【0015】次に前記した様に巻付けロール42,43
の駆動源を停止させた後、うまくウエブ3が控えボビン
5に巻替えられたときには、同ウエブ3を介して巻付け
ロール42,43の回転数は控えボビン5の回転数とほ
ぼ同じになる。そこで予め与えた回転数と回転数検出手
段80での値とを比較する。そしてこの比較値によって
ウエブがうまく巻替えられたか否かを判断する。なお、
うまく行った場合、或いはうまく行かなかった場合のそ
の後の工程は前記と同じである。更に前記した控えボビ
ン5を回転駆動する駆動装置82のトルク値を、トルク
検出手段で検出して予め設定された値と比較すると共
に、巻付けロール42,43の回転数を回転数検出手段
80で検出して所定値とを比較することによって判断を
する。この様に、双方の値でもって判断することによっ
てより正確を期し、計器故障等による誤動作を未然に防
いで巻替えをより完全ならしめることができる。
【0016】次に図5〜図8の第3実施例について説明
する。なお、第3実施例において前記第1、第2実施例
と同一部分については同じ符号を用い、またこれらにつ
いての構成の詳細な説明は省略し、第1、第2実施例と
異なる部分についてのみ以下説明する。図5〜図8にお
いて83は図7及び図8に示すようなシートの幅方向の
形状に形成されている下刃であり、後述する上刃86と
剪断作用を行なう位置に設置されており、更にガイドホ
ルダ84で位置調整をしている。また後端部には回転自
在な押えロール85が取付けられている。62,63は
回転自在に支持される押えロール、86は上刃で、併設
してガイド66が形成されている。67は上刃86及び
ガイド66を駆動するエアシリンダ、87は前記ガイド
ホルダ84に嵌合する位置に配設されているガイドピン
であり、何れも上アーム60に装架されている。なお、
上刃86及びガイド66はウエブ3の幅の長さに形成さ
れている。また前記ガイド66及び上刃86は、エアシ
リンダ67が作動すると2点鎖線Kで示す位置に移動
し、控えボビン5に対向する面は、同控えボビン5に沿
った円弧で形成されていて、上刃86で切断されてでき
るウエブ3の端を、控えボビン5に巻付けるように案内
する。即ち、上刃86で一気に切断すると共に、ウエブ
3の切断端をボビン5に巻付けるように案内する。な
お、上刃86と下刃83とは、互いに平行に設置するほ
か、図7に示すようにウエブに対して傾斜して設置した
り、図8に示すように上刃86を鋸状に形成したもので
あってもよい。
【0017】次に前記の如く構成された第3実施例につ
いて作用を説明する。控えボビン5が所定の長さのウエ
ブ3を巻取ると、支点Dを中心にアーム7が回転して図
5の満巻ボビン5′は円弧Cに沿って他所に移され、元
の位置には新しい控えのボビン5が回り込んでくる。ま
た図6の3′は他所に移された満巻ボビンにつながるウ
エブを示している。そしてこの間は下アーム40及び上
アーム60は各々図5の2点鎖線E及びGで示した位置
にあり、満巻ウエブの他所への移動に干渉することはな
い。次に下アーム40が上昇して、巻付けロール42及
び43が控えボビンに当接する。この場合は下アーム4
0の上昇と共に上アーム60が下降し、押えロール62
及び63がウエブ3′を引き込みながら実線で示す位置
に、ガイドピン87がガイドホルダ84に嵌合して上刃
86と下刃83等の位置決めがなされながら下降する。
次いでエアシリンダ67が下降して一気にウエブ3を切
断すると共に、更に下降してガイド66を図6の2点鎖
線Kで示す位置に押し出し、切断でできたウエブ3の端
を控えボビン5に巻付くように案内する。前記切断でで
きたウエブ3の他の端は満巻ボビン5′に巻き取られ
る。
【0018】一方切断前からライン速度で回転している
控えボビン5と、巻付けロール42及び43は回転して
おり、ウエブ3の先端は先ず控えボビン5と巻付けロー
ル42の間に入り、次いでガイド47に案内されて控え
ボビン5と巻付けロール43の間に入り、更にガイド4
8に案内されてウエブ3の裏側と控えボビン5の間に入
って行く。この様にウエブ3の先端は3個のロールと3
個のガイドで方向を規制されながら控えボビン5に巻き
付けられ、しかも巻付けロール42,43によりウエブ
は常に引っ張られながら、また外から曲げられるように
巻かれるので、ウエブ3の先端部が折れたり、弛んだ
り、皺がよったりせず、また厚いウエブでも確実に巻付
けることができる。巻付が完了すると、上アーム40と
下アーム60は前述の動作と逆の動作を行なって、図5
の2点鎖線で示した元の位置に戻る。
【0019】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明では、ウ
エブの先端の動きを3個のロールと3個のガイドで規制
するので、ウエブが控えボビンを離れることがなく、厚
いウエブでも確実に巻き込むことができる。また控えボ
ビンを3個のロールと3個のガイドで包囲することによ
り、ボビンの変形がなくなり、ボビンの軸(エアシャフ
ト)を必要としない。従ってボビンの自動供給が容易と
なる。更に本発明は2個の巻付けロールでウエブの先端
を常に引っ張りながら巻き込むので、ウエブ先端部に折
れや皺ができることがないと共に、厚いウエブでも確実
に巻き込むことができる。従ってウエブに接着テープを
貼ったり、糊を付けたりする必要がなく、このための人
手が不要となる。また本発明は、控えボビンの回転トル
クを検出するトルク検出手段を設けたので、控えボビン
にウエブがうまく巻替えられたかを、検出されたトルク
によって判断することができる。また回転数検出手段で
の値が予め設定された値と比較する比較手段を設けたの
で、予め与えた回転数と回転数検出手段との値の比較値
によって、うまく巻替えられたか否かを判断することが
できる。更にトルク検出手段での値が予め設定された値
及び前記回転数検出手段での値が予め設定された値と比
較する比較手段を設けたので、前記両者の値でもって判
断することによって、より正確を期すことができ、計器
故障等による誤動作を未然に防いで巻替えを完全ならし
めることができる。以上のように本発明では、ウエブが
うまく巻替えられたかを簡便な手段で判断でき、巻替え
の失敗を減少させると共に、自動化を容易に可能とする
ものである。
【0020】また本発明では、上刃と下刃で一気に切断
し、かつガイドを介して確実に新たなボビンに案内する
ため、巻取を停止して行なう必要はなく、またウエブの
流れを止めたり、遅くしたりする必要もなく、従来のよ
うにアキュムレータの設置も必要としない。更に控えボ
ビンを3個のロールと3個のガイドで包囲するようにし
たので、ボビンの変形がなくなり、ボビンの軸(エアシ
ャフト)を必要としない。従ってボビンの自動供給が容
易となる。更に本発明は2個の巻付けロールでウエブの
先端を常に引っ張りながら巻き込むので、ウエブ先端部
に折れや皺ができることなく、また厚いウエブでも確実
に巻き込むことができる。従ってウエブに接着テープを
貼ったり、糊を付けたりする必要がなく、このため人手
が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るシートの自動切断巻
付装置の正面図である。
【図2】図1の要部の拡大図である。
【図3】本発明の第2実施例に係るシートの自動切断巻
付装置の正面図である。
【図4】図3の要部の拡大図である。
【図5】本発明の第3実施例に係るシートの自動切断巻
付装置の正面図である。
【図6】図5の要部の拡大図である。
【図7】本発明の他の実施例に係る上刃と下刃の形状を
示す側面図である。
【図8】更に図7と異なる実施例の上刃と下刃の形状を
示す側面図である。
【図9】従来のシートの自動切断巻付装置の正面図であ
る。
【図10】図9のZ矢視図である。
【図11】図9におけるウエブの切断時の状態を示す要
部の正面図である。
【図12】図11における要部の詳細図である。
【符号の説明】
3 ウエブ 5 控えボビン 5′ 満巻ボビン 40 下アーム 42,43 巻付けロール 44 駆動プーリ 45 案内プーリ 46 ベルト 47,48 ガイド 60 上アーム 62,63 押えロール 64 カッタ 65 ロッドレスエアシリンダ 66 ガイド 67 エアシリンダ 80 回転数検出手段 81 駆動源 82 駆動装置 83 下刃 84 ガイドホルダ 85 押えロール 86 上刃 87 ガイドピン

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート等のウエブをボビンに所定長さ巻
    取り、これを他所に移した後ウエブを切断し、控えボビ
    ンに新しく巻替えを行なうシートの自動切断巻付装置に
    おいて、常時はウエブの走行通路から外れた位置にあ
    り、切断巻替え時に控えボビンの周りの所定位置に上昇
    移動する一対の下アームと、下降移動する一対の上アー
    ムを有し、前記一対の下アームには、駆動プーリとベル
    トで回転駆動される2個の巻付けロールと、2個のガイ
    ドとを設け、ウエブの走行の上流に位置する前記巻付け
    ロールの外周速度を控えボビンの外周速度より速くし、
    かつ下流の前記巻付けロールの外周速度を上流の巻付け
    ロールのそれより速くし、また前記ガイドの1個は前記
    2個の巻付けロールの間に、他の1個は前記巻付けロー
    ルの下流に設け、同両ガイドとも控えボビンに対向する
    面は同控えボビンに沿った円弧で形成して同控えボビン
    との間にウエブが案内される通路間隙を形成するように
    し、かつ前記一対の上アームには、押えロールと、ウエ
    ブの幅方向に走行するカッタと、エアシリンダで駆動さ
    れるガイドを設け、同ガイドは控えボビンに対向する面
    は同控えボビンに沿った円弧で形成し、突き出した位置
    では控えボビンとの間にウエブが案内される通路間隙を
    形成するようにすると共に、前記2個の巻付けロールと
    押えロール及び3個のガイドを控えボビンの円周にほぼ
    等分に配置しておき、前記押えロールと控えボビンで挟
    んだウエブをカッタで切断し、切断でできたウエブの端
    を前記上アームに設けたガイドで押し、前記2個の巻付
    けロールで引張りながら控えボビンに巻付けることを特
    徴とするシートの自動切断巻付装置。
  2. 【請求項2】 シート等のウエブをボビンに所定長さ巻
    取り、これを他所に移した後ウエブを切断し、控えボビ
    ンに巻付けロールを介して新しく巻替えを行なうシート
    の自動切断巻付装置において、前記控えボビンの回転ト
    ルクを検出するトルク検出手段を備え、前記巻付けロー
    ルを起動した後予め設定された時間後に停止して前記ト
    ルク検出手段での値が予め設定された値と比較する比較
    手段を有することを特徴とするシートの自動切断巻付装
    置。
  3. 【請求項3】 シート等のウエブをボビンに所定長さ巻
    取り、これを他所に移した後ウエブを切断し、控えボビ
    ンに巻付けロールを介して新しく巻替えを行なうシート
    の自動切断巻付装置において、前記巻付けロール回転数
    を検出する回転数検出手段を備え、前記巻付けロールを
    起動した後予め設定された時間後に停止して、前記回転
    数検出手段での値が予め設定された値と比較する比較手
    段を有することを特徴とするシートの自動切断巻付装
    置。
  4. 【請求項4】 シート等のウエブをボビンに所定長さ巻
    取り、これを他所に移した後ウエブを切断し、控えボビ
    ンに巻付けロールを介して新しく巻替えを行なうシート
    の自動切断巻付装置において、前記控えボビンの回転ト
    ルクを検出するトルク検出手段及び前記巻付けロール回
    転数を検出する回転数検出手段を備え、前記巻付けロー
    ルが起動した後予め設定された時間後に停止して、前記
    トルク検出手段での値が予め設定された値及び前記回転
    数検出手段での値が予め設定された値と比較する比較手
    段を有することを特徴とするシートの自動切断巻付装
    置。
  5. 【請求項5】 シート等のウエブをボビンに所定長さ巻
    取り、これを他所に移した後ウエブを切断し、控えボビ
    ンに新しく巻替えを行なうシートの自動切断巻付装置に
    おいて、常時はウエブの走行通路から外れた位置にあ
    り、切断巻替え時に控えボビンの周りの所定位置に上昇
    移動する一対の下アームと、下降移動する一対の上アー
    ムを有し、前記一対の下アームには駆動プーリとベルト
    で回転駆動される2個の巻付けロールと、2個のガイド
    を設け、ウエブの走行の上流に位置する前記巻付けロー
    ルの外周速度を控えボビンの外周速度より速くし、かつ
    下流の前記巻付けロールの外周速度を上流の巻付けロー
    ルの速度より速くし、また前記ガイドの1個は前記2個
    の巻付けロールの間に、他の1個は前記巻付けロールの
    下流に設け、同両ガイドとも控えボビンに対向する面は
    同控えボビンに沿った円弧で形成して同控えボビンとの
    間にウエブが案内される通路間隙を形成し、更に下アー
    ムに下刃をウエブに対面する位置に設置し、かつ前記一
    対の上アームには、押えロールと、エアシリンダで駆動
    されるウエブの幅の長さでガイドと並設形成された上刃
    を設け、同ガイドは控えボビンに対向する面は同控えボ
    ビンに沿った円弧で形成し、突出した位置では控えボビ
    ンとの間にウエブが案内される通路間隙を形成するよう
    にすると共に、前記2個の巻付けロールと押えロール及
    び3個のガイドを控えボビンの円周にほぼ等分に配置し
    ておき、前記押えロールと控えボビンで挟んだウエブを
    前記エアシリンダを介して上刃で切断し、かつウエブの
    端を前記ガイドで押し、前記2個の巻付けロールで引張
    りながら控えボビンに巻付けることを特徴とするシート
    の自動切断巻付装置。
  6. 【請求項6】 下アームと上アームを切断巻付け位置へ
    回動した際、同アームにピンとピンホルダを設けて前記
    両アームの位置決めを可能にすることを特徴とする請求
    項5記載のシートの自動切断巻付装置。
JP04355317A 1992-02-28 1992-12-21 シートの自動切断巻付装置 Expired - Fee Related JP3040623B2 (ja)

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