JPH0597060A - カウルルーバ - Google Patents

カウルルーバ

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JPH0597060A
JPH0597060A JP3108035A JP10803591A JPH0597060A JP H0597060 A JPH0597060 A JP H0597060A JP 3108035 A JP3108035 A JP 3108035A JP 10803591 A JP10803591 A JP 10803591A JP H0597060 A JPH0597060 A JP H0597060A
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幸一 年永
Tetsuyoshi Ichioka
徹美 市岡
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義博 毛受
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 別部品を省略し、かつ、異音の発生並びにフ
ロントガラスの傷付き及び破損を防止したカウルルーバ
を提供する。 【構成】 本発明のカウルルーバは、二色成形により、
フロントガラスGの下側縁に取付けられる硬質合成樹脂
材からなるカウルルーバ本体1の一側縁に、フロントガ
ラスGの下側縁部を挾持可能な開口Oを有する軟質材か
らなる挾持部Sを一体形成する。そして、挾持部Sをカ
ウルルーバ本体1と略同一線状に延びる挾持縁部2と、
挾持縁部2の幅方向略中央の下面に一体形成された複数
の断面略L字状の挾持片3から構成する。挾持縁部2及
び挾持縁部2と略平行に延びる挾持片の支持部3b間で
開口Oが形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカウルルーバに関するも
のであり、特に、一側縁に設けた挾持部により自動車の
フロントガラスの下側縁部を挾持するカウルルーバに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】カウルルーバは、自動車の車体のボンネ
ット後縁とフロントガラス下縁との隙間に装着されるも
ので、例えば、タルク等のフィラーを混入したPP(ポ
リプロピレン)等の硬質合成樹脂材からなるカウルルー
バ本体の一側縁(フロントガラス側)に形成した挾持縁
部の下面に、複数の断面略L字状の挾持片を一定間隔を
おいて一体形成している。そして、各挾持片は前記挾持
縁部とともに断面略コ字状の挾持部を形成するととも
に、前記挾持縁部との間でフロントガラスの下側縁部を
弾性的に挾持するようになっている。
【0003】しかし、この従来のカウルルーバは、前記
挾持部内にフロントガラスの下側縁部を圧入したとき、
挾持部とフロントガラスとが直接接触する。よって、挾
持部によりフロントガラスの表面が傷付いたり、自動車
の走行時に発生する振動がカウルルーバに伝達されて、
挾持部とフロントガラスとの接触部で異音を発生する可
能性がある。また、前記挾持部は前記カウルルーバ本体
と同一の硬質合成樹脂材により一体形成されるため、カ
ウルルーバが成形後に変形等して製品寸法にバラツキが
生じ、例えば、一部の挾持部の開口が小さくなった場
合、フロントガラスの下側縁部のうち、前記一部の挾持
部が挾持する部分にのみ応力が加わることが考えられ
る。この場合、フロントガラスの当該部分に前記一部の
挾持部から直接応力が集中する可能性がある。
【0004】よって、かかる不都合を防止するため、図
3に示す構成のカウルルーバが提案されている。図3は
従来のカウルルーバの断面図である。
【0005】図において、フィラー入りPP等の硬質合
成樹脂材からなるカウルルルーバ本体5の一側縁に形成
された挾持縁部5aには、長手方向全体にわたってその
上面及び下面を被覆する寸法の、EPDM(エチレン・
プロピレン共重合体)ゴム製の長尺状のプロテクタ7が
固定されている。一方、挾持縁部5aと略平行に延びる
複数の挾持片6の支持部6aの上面には、支持部6aの
上面の略全体を被覆する寸法のEPDMゴム製の保護シ
ート8が貼着されている。そして、挾持縁部5a、プロ
テクタ7、挾持片6及び保護シート8により挾持部Sが
形成されている。なお、カウルルーバ本体5の前部下面
には、自動車の走行中に、フロントガラスGまたは車体
との接触によりカウルルーバに発生する異音を吸収する
ため、スポンジ等の吸音材からなる異音防止部材9が貼
付されている。
【0006】よって、このカウルルーバにおいては、フ
ロントガラスGは前記プロテクタ7及び保護シート8を
介して挾持縁部5a及び挾持片6の支持部6a間に挾持
され、挾持縁部5aまたは支持部6aに直接接触するこ
とはない。したがって、カウルルーバによるフロントガ
ラスGの表面の傷付きが防止されるとともに、自動車の
走行時におけるカウルルーバでの異音の発生も防止され
る。また、カウルルーバに上記のような製品寸法のバラ
ツキ等が生じ、一部の挾持部Sが挾持するフロントガラ
スGの部分に応力が集中する場合でも、プロテクタ7及
び保護シート8がその応力を緩和する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した図3
のカウルルーバでは、プロテクタ7及び保護シート8が
別部品として構成され、カウルルーバ本体5の挾持縁部
5a及び挾持片6と別個に製造された後、挾持縁部5a
及び支持部6aに貼着されるため、プロテクタ7及び保
護シート8の寸法精度にバラツキが生じ、プロテクタ7
及び保護シート8の寸法がカウルルーバの挾持縁部5a
及び支持部6aを被覆してフロントガラスGとの直接接
触を防止するための所望寸法と合致しない可能性があ
る。プロテクタ7または保護シート8が所望寸法より小
さい場合、挾持縁部5aまたは支持部6aの一部が露出
し、露出部分において挾持部SとフロントガラスGが直
接接触することになり、上記した異音の発生、フロント
ガラスGの傷付きまたは破損といった不都合を生じる可
能性がある。特に、前記プロテクタ7は長尺状をなすた
め、長手方向の寸法精度にバラツキが生じ易い。
【0008】また、プロテクタ7または保護シート8が
所望寸法より大きい長い場合、プロテクタ7または保護
シート8が挾持縁部5aの両端または支持部6aから外
側にはみ出してカウルルーバの見栄えを損なう。更に、
フロントガラスGが加熱されてその表面温度が上昇する
と、プロテクタ7または保護シート8が延びを生じて挾
持縁部5aの両端または支持部6aから外側にはみ出し
てカウルルーバの見栄えを損なったり、挾持縁部5aま
たは支持部6aから剥離したりすることが考えられる。
また、前記プロテクタ7及び保護ピース8は、カウルル
ーバと別部品として製造されて後付けされるため、その
取付作業によりカウルルーバ全体の作業性が低下し、更
に、その製造コストにより、カウルルーバ全体のコスト
が上昇してしまう。加えて、挾持縁部5aと挾持片6と
の間の小さな空間でプロテクタ7及び保護シート8の貼
着作業を行なわねばならず、その作業が煩雑である。
【0009】そこで、本発明は、別部品を省略し、か
つ、異音の発生並びにフロントガラスの傷付きを防止
し、応力を吸収、緩和したカウルルーバの提供を課題と
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるカウルル
ーバは、フロントガラスの下側縁に取付けられる硬質合
成樹脂材からなるカウルルーバ本体の一側縁に、フロン
トガラスの下側縁部を挾持可能な開口を有する軟質材か
らなる挾持部を一体形成したものである。
【0011】
【作用】本発明においては、軟質材からなる挾持部の開
口内にフロントガラスの下側縁部が挾持され、軟質材か
らなる挾持部の内面がフロントガラスの表面に十分な柔
軟性を有して弾接し、フロントガラスを傷付けることは
ない。また、軟質材からなる挾持部が、フロントガラス
との間での振動を吸収して異音の発生を防止し、更に、
挾持縁部及び挾持片からフロントガラスに加えられる応
力を吸収して緩和する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0013】図1は本発明の一実施例のカウルルーバの
部分斜視図、図2は本発明の一実施例のカウルルーバの
断面図である。
【0014】図において、本実施例のカウルルーバは、
二色成形により、硬質合成樹脂材からなるカウルルーバ
本体1の一側縁(フロントガラスG側)に軟質材からな
る挾持部Sを一体形成して、ボンネットの後縁とフロン
トガラスGの下縁との隙間に対応した寸法の板状に形成
されている。即ち、カウルルーバ本体1の一側縁には、
挾持部Sの挾持縁部2がカウルルーバ本体1と略同一線
上に一体形成されている。また、挾持部Sの挾持縁部2
の下面には、複数の断面略L字状の挾持片3が長手方向
に一定間隔で一体形成されている。
【0015】前記各挾持片3は、挾持縁部1aの幅方向
略中央の下面に一体形成された垂下部3aと、垂下部3
aの下縁に略直交するよう一体形成され、挾持縁部2と
対向して略平行に延びる支持部3bより構成されてい
る。そして、各挾持片3が前記挾持縁部2の先端側とと
もに断面略コ字状の挾持部Sを形成している。また、前
記支持部3bは挾持縁部2との間でフロントガラスGを
挿入、挾持用の開口Oを形成している。好ましくは、前
記挾持縁部2と挾持片3の支持部3bとの間でフロント
ガラスGを確実に挾持すべく、挾持縁部2は支持部3b
に向かって若干彎曲傾斜し、支持部3bの先端部は基端
部より肉厚とされる。
【0016】なお、前記カウルルーバ本体1には、雪等
の異物がエンジンルーム内に進入するのを防止する網
(図示略)を取付けるための網取付孔1aが複数形成さ
れている。また、カウルルーバ本体1の前部下面には、
従来と同様の異音防止部材9が貼着されている。更に、
カウルルーバ本体1の前端部には、カウルルーバを車体
に取付固定するための締結手段(図示略)が配設されて
いる。
【0017】なお、本実施例において、前記硬質合成樹
脂材としては、タルク等のフィラーを混入したPP樹脂
が使用されるが、その他、ABS樹脂、硬質塩化ビニル
系樹脂等の硬質樹脂も使用可能である。また、前記軟質
材としては熱可塑性ゴム(TPR)が使用されるが、柔
軟性を確保するとともに振動を吸収できる限りにおい
て、軟質塩化ビニル系樹脂、EVA樹脂、ゴムを分散さ
せたPP樹脂等の軟質樹脂も使用可能である。
【0018】前記カウルルーバは、二色成形により、2
種類の材料、例えば、カウルルーバ本体1を構成する硬
質合成樹脂材としてのフィラー入りPPと、挾持部Sを
構成する軟質材としてのTPRとを射出成形して一体成
形される。
【0019】即ち、まず、カウルルーバの形状に対応す
る形状の金型(図示略)のキャビティ内に、一方のノズ
ルから溶融状態の硬質合成樹脂材を射出し、同時に、前
記キャビティ内に、前記一方のノズルと反対側に設けた
他方のノズルから溶融状態の軟質材を射出注入する。す
ると、前記キャビティ内を硬質合成樹脂材及び軟質材が
互いに対向する方向に進行して、カウルルーバ本体1及
び前記挾持部Sの接合面に対応する位置で互いに一体的
に接合され、硬質合成樹脂材がカウルルーバ本体1を形
成するとともに軟質材が挾持部Sを形成する。そして、
射出完了後、所定時間冷却して前記硬質合成樹脂材及び
軟質材を固化し、カウルルーバ本体1の前部下面に異音
防止部材9を貼着することにより、図2に示すカウルル
ーバが製造される。
【0020】上記のように形成された本実施例のカウル
ルーバでは、硬質合成樹脂材からなるカウルルーバ本体
1がカウルルーバ全体に剛性を付与してその形状保持を
行なう。また、前記軟質材からなる挾持部Sが所定の弾
性を有して挾持縁部2と挾持片3の支持部3bとを弾性
的に接近離間可能とする。更に、前記挾持部Sは、十分
な柔軟性を有して、特に、挾持縁部2と支持部3bとの
間に挾持されるフロントガラスGの表面に柔軟に接触
し、かつ、防振性を有して、外部からカウルルーバに伝
達される振動による挾持部SとフロントガラスGとの間
での振動を吸収するとともに、前記挾持部Sからのフロ
ントガラスGへの応力集中の吸収、緩和を行なう。
【0021】次に、上記のように構成された本実施例の
カウルルーバのフロントガラスGへの組付作業について
説明する。
【0022】まず、挾持部Sの挾持縁部2をフロントガ
ラスGの下側縁に接近させて、前記挾持部Sを介してカ
ウルルーバを車体の窓枠(図示略)に取付けられたフロ
ントガラスGの下側縁部に取付ける。即ち、挾持部Sの
挾持片3の支持部3bの上面をフロントガラスGの下側
縁に当接させ、前記挾持縁部2と支持部3bとの間でフ
ロントガラスGを挾持するようカウルルーバを上方に押
圧して移動する。すると、フロントガラスGの肉厚に対
応して、前記開口Oを拡げるよう挾持片3が挾持縁部2
に対し弾性変形して、挾持縁部2と支持部3bとの間に
フロントガラスGの下側縁部が圧入されて挾持される。
このとき、前記挾持縁部2の下面と支持部3bの上面と
がフロントガラスGの表面上を摺動するが、挾持縁部2
及び支持部3bは、いずれも軟質材で形成され、十分な
柔軟性を有してフロントガラスGの表面を摺動するた
め、フロントガラスGの圧入時に挾持縁部2及び支持部
3bによりフロントガラスGの表面に傷が付くことはな
い。
【0023】挾持部Sを介してカウルルーバをフロント
ガラスGに取付けたら、前記カウルルーバ本体1の前端
部の締結手段によりカウルルーバを車体に固着する。こ
れにより、カウルルーバが車体のボンネット後縁とフロ
ントガラスG下縁の隙間に移動不能に固定され、カウル
ルーバの組付作業が終了する。
【0024】車体へのカウルルーバの組付状態では、自
動車の走行時に発生する振動が車体からカウルルーバに
伝達された場合でも、軟質材からなる挾持部Sが防振性
を有してフロントガラスGとの間での振動を吸収し、カ
ウルルーバの挾持部SとフロントガラスGの接触部等で
異音が発生するのを防止するとともに、前記異音防止部
材9がカウルルーバ本体1と車体との接触により発生す
る異音を防止して、乗客に不快感を与えることがない。
また、走行時の車体の振動がカウルルーバの挾持部Sを
介してフロントガラスGの表面に伝達される場合でも、
軟質材からなる挾持部SがフロントガラスGの表面に柔
軟に接触しているため、挾持部Sによりフロントガラス
Gの表面に傷が付くことはない。そして、前記カウルル
ーバに寸法精度のバラツキが生じる等して、フロントガ
ラスGの下側縁部のうち、一部の挾持部Sが挾持する部
分にのみ応力が加わるような場合、挾持縁部2とともに
前記一部の挾持部Sの支持部3bが十分な柔軟性を有し
てその応力集中を吸収して緩和し、フロントガラスGの
当該部分にその応力集中の影響が及ぶことを防止する。
これにより、フロントガラスGの当該部分に割れやヒビ
等の破損を生じることがない。
【0025】このように、上記実施例のカウルルーバ
は、二色成形により、フロントガラスGの下側縁に取付
けられる硬質合成樹脂材からなるカウルルーバ本体1の
一側縁に、フロントガラスGの下側縁部を挾持可能な開
口Oを有する軟質材からなる挾持部Sを一体形成すると
ともに、前記挾持部Sを前記カウルルーバ本体1と略同
一線状に延びる挾持縁部2と、挾持縁部の幅方向略中央
の下面に一体形成された複数の断面略L字状の挾持片3
から構成し、挾持縁部2及び挾持縁部2と略平行に延び
る挾持片3の支持部3bとの間で前記開口Oを形成した
ものである。
【0026】したがって、上記実施例は、軟質材からな
る挾持部Sが、自動車の走行時に車体から伝達されるフ
ロントガラスGとの間での振動を吸収し、挾持部Sとフ
ロントガラスGとの間での異音の発生を防止するため、
自動車の走行中に乗客に不快感を与えることがない。ま
た、軟質材からなる挾持縁部2と、同じく軟質材からな
る支持部3bの間でフロントガラスGの下側縁部が挾持
されるため、前記軟質材からなる挾持縁部2及び支持部
3bが十分な柔軟性を有してフロントガラスGの表面に
弾接し、フロントガラスGの表面を傷付けることはな
い。その結果、フロントガラスGの外観が良好な状態に
維持される。そして、挾持部Sは、寸法精度のバラツキ
等により一部の挾持部SからフロントガラスGに加えら
れる応力集中を吸収、緩和して、フロントガラスGの破
損を防止する。更に、挾持部SとフロントガラスGとの
直接接触を避けるため、従来のプロテクタ7または保護
シート8のような別部品を別個製造してカウルルーバに
後付けする必要はなく、その取付作業を省略して作業性
を向上することができるとともに、別部品に必要なコス
トを削除してカウルルーバの製品コストを低減すること
ができる。また、挾持部Sはその全体が軟質材より一体
形成されるため、フロントガラスGの表面温度が上昇し
て挾持部Sが加熱され、挾持部Sの寸法精度が若干変化
しても、挾持部Sは常にフロントガラスGに柔軟性を有
して弾接してフロントガラスGとの挾持状態を維持す
る。
【0027】ところで、上記実施例では、前記挾持縁部
2と挾持片3の支持部3bとの間でフロントガラスGを
確実に挾持すべく、挾持縁部2は支持部3bに向かって
若干彎曲傾斜し、支持部3bの先端部は基端部より肉厚
とされるが、本発明を実施する場合には、これに限定さ
れるものではなく、挾持縁部2と支持部3bとの間でフ
ロントガラスGの下側縁部を挾持できる限りにおいて、
挾持縁部2と支持部3bとを平行に形成したり、支持部
3bの先端部を肉厚とすることなく基端部と同一の肉厚
とする等、挾持部Sを他の形状とすることも可能であ
る。特に、カウルルーバは締結手段により車体に移動不
能に固定されるため、挾持部SによるフロントガラスG
の挾持力は、挾持縁部2及び支持部3bがフロントガラ
スGの表面に弾接する程度のものでよい。
【0028】また、前記挾持部Sは、挾持縁部2の幅方
向略中央の下面に挾持片3を形成しているが、挾持縁部
2の前端縁、即ち、カウルルーバ本体1との接合部付近
から挾持片2の垂下部3aを垂下形成することも可能で
ある。しかし、挾持部Sとカウルルーバ本体1との接合
強度を維持等の点から、挾持片3は挾持縁部2とカウル
ルーバ本体1との接合部からある程度の距離離間して形
成されることが好ましい。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明のカウルルーバ
は、フロントガラスの下側縁に取付けられる硬質合成樹
脂材からなるカウルルーバ本体の一側縁に、フロントガ
ラスの下側縁部を挾持可能な開口を有する軟質材からな
る挾持部を一体形成したものであるから、軟質材からな
る挾持部の開口内にフロントガラスの下側縁部が挾持さ
れ、軟質材からなる挾持部の内面がフロントガラスの表
面に十分な柔軟性を有して弾接し、フロントガラスを傷
付けることはなく、その外観を良好に維持することがで
きる。また、軟質材からなる挾持部が、フロントガラス
との間での振動を吸収して異音の発生を防止し、更に、
挾持縁部及び挾持片からフロントガラスに加えられる応
力を吸収して緩和するため、自動車の走行時に乗客に不
快感を与えることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例のカウルルーバの部分
斜視図である。
【図2】図2は本発明の一実施例のカウルルーバの断面
図である。
【図3】図3は従来のカウルルーバの断面図である。
【符号の説明】
1 カウルルーバ本体 G フロントガラス O 開口 S 挾持部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントガラスの下側縁に取付けられる
    硬質合成樹脂材からなるカウルルーバ本体と、 前記カウルルーバ本体の一側縁に一体形成され、フロン
    トガラスの下側縁部を挾持可能な開口を有する軟質材か
    らなる挾持部とを具備することを特徴とするカウルルー
    バ。
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