JPH0596247A - 品物の計重・排出機構 - Google Patents

品物の計重・排出機構

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JPH0596247A
JPH0596247A JP28220291A JP28220291A JPH0596247A JP H0596247 A JPH0596247 A JP H0596247A JP 28220291 A JP28220291 A JP 28220291A JP 28220291 A JP28220291 A JP 28220291A JP H0596247 A JPH0596247 A JP H0596247A
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 品物を確実に受けて計重し、次工程に効率よ
く供給すること。 [構成] 複数の計重用板材119間に排出用板材を配
設して駆動軸112で回転駆動し、品物受部Tから押し
出された品物は滑走路用板材150で受けてバケットコ
ンベヤ32に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は品物、特にホタテ、エビ
等の魚介類を一個づつ計重して次工程に排出または供給
するのに最適な品物の計重・排出機構に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】最近、ホタテ、エビ等の
魚介類を一個づつ重量選別して、各クラスの重量の魚介
類を一定個数箱詰めして出荷することが広く行なわれて
いるのであるが、このような魚介類を一個づつ重量測定
するのに従来は、例えばベルトコンベヤの上方走行部の
下方に計重機構を配設し、このベルトの上方走行部分で
1個づつ、その重量を計重すべき、例えばホタテを搬送
し、このベルト状の搬送途上で、この下方に配設された
計重機構により重量を測定し、この計重用のベルトコン
ベヤから次工程のベルトコンベヤ上で上記計重機構によ
り計重された測定結果に応じて駆動される、ゲート板が
配設されており、これが上流側の計重機構の測定結果に
応じて、選択的にその支点の回りに回動するか、あるい
は回動しないようにして仕分けるようにしたものが知ら
れている。しかるにこのような装置によれば、魚介類に
よっては転がり易いものがあり、計重用ベルトコンベヤ
上で転がって外方に落下してしまうことがある。すなわ
ち計重対象物の性質、形状に制約がある。また計重機
構、例えばロードセルはベルトの上方走行部の下方に配
設されているので構造が複雑であり、また扱う品物が魚
介類であるので、その清掃を頻繁に行なわなければなら
ないが、ベルトの裏側に駆動系や計重機構があり、これ
らに水が掛からないようにするために、その清掃が困難
である。これに関連してメンテナンスが悪い。
【0003】本出願人は上記問題に鑑みて、先に、品
物、例えばホタテやエビのような魚介類であっても確実
に1個づつの重量を測定することができ、且つ確実に計
重した後に次工程に供給する、または排出することので
きる品物の計重・排出機構を提供することを目的として
図6乃至図14に示すような装置を提案した(特願平3
−98100号)。
【0004】図6及び図7において、てこクランク機構
1、1’は左右対称に配設され、これらはそれぞれ同一
の構成を有するので、一方のてこクランク機構1のみに
ついて説明する。
【0005】これはいわゆる四節回転機構を形成し、4
本のリンクからなり、そのうちの1本が固定された構造
となっている。すなわち、基台15上にはベアリングボ
ックス2が配設され、このベアリングの内輪に嵌着され
た軸4がもう一方のてこクランク機構1’まで延在して
おり、これらを一体化している。また他方のベアリング
ボックス3の内輪に固定した軸8も図2に示すように他
方のてこクランク機構1’と結合している。
【0006】軸4にはこれと共に回動自在にてこレバー
5の下端部が結合されており、この上端部は枢着点とし
てのベアリング6で連接棒としてのレバー7の右端に固
定されており、また他方のベアリングボックス3の軸8
にはクランク板9がその下端部で回動自在に取りつけら
れており、またこの上端部にはベアリングボックス10
の内輪側が固定されており、外輪側は上述のレバー7に
このベアリングボックス10の上端部でボルト12によ
り固定されている。またベアリングボックス10の内輪
側に固定された回動軸11はクランク板9に固定されて
いる。このような構成により軸8を図示せずともモータ
のプーリに巻装されたチェーンベルトBの駆動により軸
8は時計方向に回転し、これと共にクランク板9は軌跡
Cで示すように回転運動を行なうようになっている。
【0007】以上のようにして、てこクランク機構1が
構成されるのであるが、他方のてこクランク機構1’も
左右対称であるので同様に構成されている。レバー7の
左端部には連結板13が固定されており、これは他方の
てこクランク機構1の図6におけるレバー7に相当する
連接棒7’の一端に図7に示すように結合されて、てこ
クランク機構1、1’のレバー7、7’は同期して同一
の運動をするようにされている。
【0008】連結板13には図6に明示されるような、
ほぼ長方形状の第2板材としての排出板24が本実施例
では図7に示すように3枚それぞれスペーサ20を介在
させて、所定のピッチをおいて固定されている。すなわ
ち、これら排出板24はレバー7と同様な運動を行な
う。またこれら排出板24が、それぞれの間の間隙sを
通過し得るように、やはりスペーサブロック22を介在
させて図6に示すような、ほぼ杓子形状の第1板材とし
ての計重板17が軸18、19で共通に固定されてお
り、またこれら軸18、19の両端部はロードセル21
から垂下している計重連結板16a、16bに固定され
ている。ロードセル21は上方の静止部Sに固定されて
おり、公知のロバーバル機構でなり、これで垂直方向に
計重連結板16a、16bにかかる力を受けるように構
成されている。計重板17は上述したようにほぼ杓子形
状を呈するのであるが、この形状により、これら3枚の
板材により、ほぼV字形状の断面を呈する品物受部Tが
構成される。この上に図示するように例えばホタテMが
受容されるようになっている。また排出板24は本例で
はやはり3枚からなるのであるが、これらは後述するよ
うな動作を行ない、これらの左方部には供給コンベヤ3
0が設けられており、これから矢示するように1個づつ
ホタテMが供給されるように構成されており、後述する
ような排出板24の動作で品物受部Tに受容されている
ホタテMを排出板24の行程中において矢印aで示すよ
うに、この右方に配設されたバケットコンベヤ32の垂
直移送部で移送中のバケット33に供給されるようにな
っている。なおバケットコンベヤ32は新奇なものであ
るが、ここでは詳細な説明は省略する。バケット33は
図示の姿勢を保持しながら上方に移送される。
【0009】本例は以上のように構成されるが、次にこ
の作用について説明する。
【0010】てこクランク機構1、1’は以上のように
構成されるのであるが、この軸8を等速で回転させる
と、これによりクランク板9に固定された軸11は軌跡
Cに沿って等速回転する。この軸11は図6に示す位相
から45度回転すると図8に示す位置をとる。レバー5
は図6の位置から軸4のまわりに、ある角度揺動する。
これに結合されている軸6を介してレバー7が図8に示
すような位置をとり、従ってこの左端部に固定されてい
る排出板20も図示する位置をとる。さらにこれから4
5度回転すると、すなわち図6の位相から90度回転す
ると図9に示す位置をとり、レバー5は更に軸4のまわ
りに右方へと揺動し、レバー7は右方へ移動すると共に
その左端部は下方へと移動する。よってこの端部に固定
された排出板20は図示の位置をとる。
【0011】更に45度回転すると図10に示す位置を
とり、この位相においてはレバー5は左方へと移動方向
を変え、揺動する。これと共にレバー7は左方へと移動
するが左端部は下方へと更に落ち込み、これに固定され
た排出板20も下へと落ち込んだ位置をとる。更にこれ
から45度回転すると、すなわち図6の回転位相から1
80度回転すると図11に示す位置をとり、この位相で
はレバー5は軸4のまわりに左方へと揺動し、従ってこ
れに枢着されているレバー7も左方へと移動すると共に
この左端部に固定された排出板20は更に下方へと落ち
込む。更に45度回転すると図12に示す位置をとり、
レバー5は軸4の回りに更に左方へと揺動し、従ってこ
れに結合されているレバー7も左方へと揺動し、共に若
干上方へと上昇し始める。更に45度回転すると図13
に示す位置をとり、レバー5は軸4のまわりにわずかな
がら左方に移動する。これにより排出板20は図示した
位置をとる。更に45度回転すると図14に示す位置を
とり、これにより今度は軸4の回りにレバー5は大きく
揺動し、この移動によりレバー7も右方へと大きく移動
し、かつ共に上方へと大きく移動する。従って排出板2
0もこれに応じて大きく移動する。更に45度回転する
とレバー5は軸4のまわりに大きく右方へと揺動し、こ
れと共にレバー7も右方へと移動すると共に、その左端
部は上方へと大きく移動する。よって図6に示す初期の
回転位相をとる。
【0012】以上のようにして軸3の等速回転運動によ
り、これに固定されたクランク板9は軌跡Cで示す行程
に沿って移動するのであるが、これにより上述したよう
な運動を排出板24が行なうのであるが、このような行
程中において図9で示すような回転位相に、あるいは行
程中に第1板材としての計重板17の上辺部に形成され
る品物受部Tの上にホタテMが左方の供給コンベヤ30
より1個供給され、これが図9〜図13に示すように載
置される。よってこれら3枚の計重板17は一体化した
ものであり、その両端部で上方に延在する一対の計重連
結板16a、16bに結合されているので、これらの上
端部に結合されているロードセル21により、このと
き、品物受部Tに載置されているホタテMの重量を計重
する。ついで排出板22は上述したような軌跡で運動す
るのであるが、計重されて品物受部TにあるホタテMが
図13、図14で示す回転位相の間の回転位相で排出板
24の短縁部24aで押し出されるような状態となり、
その受部Tで受容されているホタテMを図14及び図6
で示すように押し出す形となる。
【0013】以上のようにして1個のホタテMがバケッ
ト33に供給されたのであるが、この行程中においてす
でにコンベヤ30から次のホタテMが品物受部Tに供給
され、上述したような計重及び排出作用を受ける。
【0014】バケットコンベヤ32のバケット33の移
動タイミングはコンベヤ30から1個づつ供給するホタ
テMの供給タイミングと一致しており、従って確実に次
のバケットは次のホタテを受ける位置にきている。
【0015】以上では他の列の排出板などについては説
明しなかったが、本例では以上のように複数列設けら
れ、同様な作用を行なう。また、これら列は同期して運
転されるので、例えば4列で設けられていれば、ホタテ
Mは4個づつ同時に計重し、且つ並設されたバケットコ
ンベヤ32の各バケット33に同時に落下供給すること
ができる。
【0016】以上のようにして先に提案した機構では品
物を確実に計重して、バケットへと排出することができ
るのであるが、てこクランク機構1、1’は四節回転機
構であり、リンク及び枢着軸が各々4個もあり、理想的
に加工及び組み立てることは困難であり少しの加工誤差
や組み立て誤差で大きい騒音を発生し、振動もかなり大
きいものとなる。
【0017】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上述の問題
に鑑みてなされ、騒音及び振動がより小となる品物の計
重・排出機構を提供することを目的とする。
【0018】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は複数の計
重用板材を各々間隔をおいて配設し、これら計重用板材
の上縁部で上方から供給される品物を受ける品物受部を
形成し、該品物受部で受けた品物の重量を計重する計重
器を前記計重用板材に結合して配設し、かつ前記複数の
計重用板材にそれぞれ間隙をおいて整列して配設され、
静止部に固定され、次工程に向かって下向きに傾斜し、
その下端が次工程に近接する複数の滑走路用板材を設
け、前記計重用板材の各間隔を通過し得るように複数の
排出用板材を所定の角度位置に取り付けた駆動軸の所定
速度の回転により、前記排出用板材が前記間隔を通過す
るとき前記品物受部上で前記計重器により計重された品
物を該排出用板材で押動して該品物受部から前記滑走路
用板材上に排出させるようにしたことを特徴とする品物
の計重・排出機構によって達成される。
【0019】または複数の計重用板材を各々間隔をおい
て配設し、これら計重用板材の上縁部で上方から供給さ
れる品物を受ける品物受部を形成し、該品物受部で受け
た品物の重量を計重する計重器を前記計重用板材に結合
して配設し、かつ前記複数の計重用板材にそれぞれ間隙
をおいて整列して配設され、静止部に固定され、次工程
に向かって下向きに傾斜し、その下端が次工程に近接す
る複数の滑走路用板材を設け、前記計重用板材の各間隔
を通過し得るように径方向に対向した複数対の排出用板
材を所定の角度位置に取り付けた駆動軸の所定速度の回
転により、前記排出用板材が前記間隔を通過するとき前
記品物受部上で前記計重器により計重された品物を該排
出用板材で押動して該品物受部から前記滑走路用板材上
に排出させるようにしたことを特徴とする品物の計重・
排出機構によって達成される。
【0020】
【作用】駆動軸の所定速度の回転により、排出用板材が
計重用板材上の計重済の品物を押動して滑走路用板材へ
排出し、ここから次工程へ、例えばバケットコンベヤの
バケットに供給することができる。運動するのは排出用
板材と、これを取りつけている駆動軸のみであり、単な
る回転のみであるので、騒音や振動は殆どなく、品物の
排出を行なうことができる。
【0021】特に駆動軸に径方向に対となった排出用板
材を取りつけたときには、不平衡な質量分布がなくなる
ので、極めて静かに、振動もなく品物の排出を行なうこ
とができる。
【0022】また品物受部から滑走路用板材上にまず排
出するようにしているので、該品物受部には直ちに上流
側のコンベヤから品物が供給されて、その計重を開始す
ることができる。すなわち、次工程まで計重済の品物が
移送されるまで待つ必要がなく計重効率を高めることが
できる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例による品物の計重・排
出機構について図1乃至図5を参照して説明する。な
お、従来例に対応する部分については同一の符号を付す
ものとする。
【0024】図においてフレームFの水平アーム部11
0a、110bには一対のベアリングハウジング111
a、111bが固定されて、これらに駆動軸112が両
端部において回動自在に支承されている。
【0025】本実施例においては上述した例のように4
列のバケットコンベヤ32列について説明するが、図に
おいては1列についてのみ符示し、これについて説明す
る。
【0026】フレームFの垂直アーム部113a、11
3bにはロードセルハウジング114が固定されてお
り、これは断面形状がコの字形を呈するが、この内部に
ロードセル本体115が、その一端部において取付部材
116によりハウジング114に固定されており、また
上壁端部においては後述する計重用板材119の一端部
が固定されている。ロードセル本体115は公知のよう
に構成され、全体形状としては長方形状であるが、二つ
の略円形、及びこれらを連接する、略長方形状の切欠か
らなる切欠部118が形成されており、これによりいわ
ゆるロバーバル機構を構成するのであるが、取付部材1
17にかかる垂直負荷が図示せずとも、このロードセル
本体115の上壁面に固定されたストレンゲージにより
計重するように構成されている。
【0027】本実施例によれば、この一個のロードセル
本体115の取付部材117には計重用板材119が4
枚、図2に示すように、その一端部が固定されており、
またその全体の形状は図1に示すようであるが、ほぼV
字形状の品物受部Tを形成するように第1突出部119
a、及び第2突出部119bを有する。更にこれに間隙
gをおき、整列してバケットコンベヤ32側に延在する
滑走路面を形成するように滑走路用板材150が配設さ
れている。図2に示すように滑走路用板材150は各計
重用板材119に整列して配設されるが、それらの下端
は図1に示すように共通の取付板151に固定され、こ
れは支柱152を介して地上に支持されている。またこ
のような形状の計重用板材119は一方の突出部119
aにおいて軸124により4枚の計重用板材119が一
体化されており、他方の突出部119bにおいて軸12
1により一体化されている。従ってこれら4枚の計重用
板材119のそれぞれの突出部119a、119bによ
って形成される品物受部Tの上に供給コンベヤ123か
ら1個の品物、例えばホタテMが供給されるのである
が、この1個の品物のホタテMはこれら4枚の計重用板
材119の全てか、あるいはこのいずれかにより、その
重量が受けられるので、これらに共通のロードセル本体
115によりその重量が計重される。
【0028】また図2に示すように各計重用板材119
の間には間隙Sが置かれているが、このような間隙Sに
排出用板材122が配設されており、これらはその中央
部に円形のボス部122aを形成させており、これに上
述の駆動軸112がその中心部で挿通し固定されてい
る。このボス部122aの両側に、すなわち径方向にお
いて対向する位置にブレード122b、122cが一体
的に固定されており、これらは同一形状であるが、点対
称の形状であり、従ってその直線部Pがこのブレード1
22b、122cの回転方向に面して形成されており、
後端面qはこれに対し傾斜して形成されている。
【0029】図示しないモータにより駆動軸112が所
定速度で図1において時計方向に回転する。他方、バケ
ットコンベヤ32のバケット35及び品物供給コンベヤ
123は所定の移動速度で上方へ移動し、及び所定時間
毎に1個づつホタテMを品物受部Tに供給する。他方、
排出用板材122は時計方向に回転するのであるが、一
方のブレード122bが図1に示すような回転位相に至
ると、これからの回動により、品物受部T上のホタテM
はこの直線部Pにより押動され、品物受部Tの載置面T
aに沿って図において右方に移動し、計重用板材119
の突出部119bを越えて滑走路用板材150へと押し
やられる。このとき、ブレード122cは図3に示すよ
うな回転位相にあり、ホタテMは滑走路用板材150に
沿って滑走し、この下端より、このとき近接しているバ
ケット35に排出される。他方、排出用板材122の他
方のブレード122cは図1に示すような一方のブレー
ド122bの回転位相に至り、すでに一方のブレード1
22bがこれより180度進んでいるが、これまでに供
給コンベヤ123から次のホタテMが1個品物受部Tに
供給されていて、すでにその重量をロードセル本体11
5により計重されている。他方のブレード122cが図
1に示す位置に至り、ここで品物受部Tに収容され、す
でに重量が計重されているホタテMが品物受部T上で押
動されて、滑走路用板材150上に落とされる。ここを
滑走して、この下端部より次のバケット35に供給され
る。
【0030】以上のようにして所定のピッチで供給コン
ベヤ123から1個づつホタテMが供給されるのである
が、これが4枚の計重用板材119の突出部119a、
119bによって形成される品物受部Tで受けられ、そ
の重量がロードセル本体115により計重され、ブレー
ド122b、122cにより滑走路用板材150へと落
とされ、ここを滑走して順次、バケット35に1個づつ
供給されるようになっている。
【0031】以上のような作用を行ない駆動軸112に
は3枚の排出用板材122が固定されているのである
が、これらにはブレード122b、122cが径方向に
対称的に形成されているので、重心はそれぞれ偏心して
いるのであるが、これらは相殺する。従って駆動軸11
2には偏荷重が加わることがなく、アンバランスによる
振動が生ぜず、また何ら騒音も生じない。
【0032】以上は一列のバケットコンベヤ32につい
て説明したが、上述したように4列のバケットコンベヤ
においては同期してこれら品物受部Tに供給され、同時
に計重され、またほぼ同時に計重用板材119に接続す
る滑走路用板材150の下端から横一列に並んで到来し
ているバケット35に供給するので効率よく計重、仕分
けをすることができるのみならず従来に比べて騒音も振
動も少なく、また装置の各部に偏荷重が加わることもな
いので、その装置寿命を長くする。
【0033】更に本発明によればバケット35へと延び
る滑走路用板材150に品物受部Tから排出されるの
で、直ちに品物受部Tに品物を供給することができる。
これがブレード122bまたは122cにより排出され
るまでには先の品物は滑走路用板材150からすでに離
脱している。もし、この部材150が計重用板材119
と一体化していれば、2個の品物を同時に載せることが
できないので、先の品物がバケット35に排出されるま
で品物受部Tに品物を供給するのを待たねばならない。
【0034】以上、本発明の実施例による品物の計重・
排出機構について説明したが、勿論、本発明は上記実施
例に限定されることなく、本発明の技術的思想に基いて
種々の変形が可能である。
【0035】例えば排出用板材122のブレード122
b、122cのうち一方を省略してもよい。これによっ
ても確実に品物受部T上の品物を排出することができ
る。なお、実施例よりは騒音及び振動が大きく生ずる
が、従来よりは大巾に減少している。また実施例と同様
に従来より組み立ても容易であるが品物の計重時間が実
施例より長くとることができるので、より確実な品物の
計重を行なうことができる。すなわち、品物供給コンベ
ヤ123から仮に1秒間に1個の割合で品物受部Tに品
物が供給されるものとする。ブレード122b、122
cが1枚(片側)のみである場合には7/8=0.87
5秒間、計重時間をとることができるが、両側に対とし
て(実施例の場合)設けられている場合には3/4=
0.75秒となり、若干短くなる。この点では片側のみ
のブレードの場合の方が有利である。その他の効果は上
記実施例と同様である。
【0036】
【発明の効果】以上、述べたように本発明の品物の計重
・排出機構によれば、計重すべき、あるいは排出すべき
品物の形状の如何に拘らず確実にこれを受けてその重量
を計重することができ、またこれから次工程、例えばバ
ケットへの排出または供給を円滑なものとすることがで
きる。このような効果を奏しながら、騒音、振動は殆ど
生ずることがない。更に品物受部への品物の供給を高速
で行なうことができ、計重効率を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による品物の計重・排出機構の
側面図である。
【図2】同部分破断平面図である。
【図3】上記装置における排出用板材の各回転位相にお
けるモードを示す図1と同様な側面図である。
【図4】上記装置における排出用板材の各回転位相にお
けるモードを示す図1と同様な側面図である。
【図5】上記装置における排出用板材の各回転位相にお
けるモードを示す図1と同様な側面図である。
【図6】本出願人が先に提案した品物計重・排出機構の
側面図である。
【図7】図6における[7]−[7]線方向断面図であ
る。
【図8】上記装置におけるてこクランク機構1の各回転
位相におけるモードを示す図6と同様な側面図である。
【図9】上記装置におけるてこクランク機構1の各回転
位相におけるモードを示す図6と同様な側面図である。
【図10】上記装置におけるてこクランク機構1の各回
転位相におけるモードを示す図6と同様な側面図であ
る。
【図11】上記装置におけるてこクランク機構1の各回
転位相におけるモードを示す図6と同様な側面図であ
る。
【図12】上記装置におけるてこクランク機構1の各回
転位相におけるモードを示す図6と同様な側面図であ
る。
【図13】上記装置におけるてこクランク機構1の各回
転位相におけるモードを示す図6と同様な側面図であ
る。
【図14】上記装置におけるてこクランク機構1の各回
転位相におけるモードを示す図6と同様な側面図であ
る。
【符号の説明】
112 駆動軸 119 計重用板材 122 排出用板材 150 滑走路用板材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の計重用板材を各々間隔をおいて配
    設し、これら計重用板材の上縁部で上方から供給される
    品物を受ける品物受部を形成し、該品物受部で受けた品
    物の重量を計重する計重器を前記計重用板材に結合して
    配設し、かつ前記複数の計重用板材にそれぞれ間隙をお
    いて整列して配設され、静止部に固定され、次工程に向
    かって下向きに傾斜し、その下端が次工程に近接する複
    数の滑走路用板材を設け、前記計重用板材の各間隔を通
    過し得るように複数の排出用板材を所定の角度位置に取
    り付けた駆動軸の所定速度の回転により、前記排出用板
    材が前記間隔を通過するとき前記品物受部上で前記計重
    器により計重された品物を該排出用板材で押動して該品
    物受部から前記滑走路用板材上に排出させるようにした
    ことを特徴とする品物の計重・排出機構。
  2. 【請求項2】 複数の計重用板材を各々間隔をおいて配
    設し、これら計重用板材の上縁部で上方から供給される
    品物を受ける品物受部を形成し、該品物受部で受けた品
    物の重量を計重する計重器を前記計重用板材に結合して
    配設し、かつ前記複数の計重用板材にそれぞれ間隙をお
    いて整列して配設され、静止部に固定され、次工程に向
    かって下向きに傾斜し、その下端が次工程に近接する複
    数の滑走路用板材を設け、前記計重用板材の各間隔を通
    過し得るように径方向に対向した複数対の排出用板材を
    所定の角度位置に取り付けた駆動軸の所定速度の回転に
    より、前記排出用板材が前記間隔を通過するとき前記品
    物受部上で前記計重器により計重された品物を該排出用
    板材で押動して該品物受部から前記滑走路用板材上に排
    出させるようにしたことを特徴とする品物の計重・排出
    機構。
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