JP3569358B2 - 棒状物品用組合せ計量方法及び組合せ計量装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は組合せ計量方法及び組合せ計量装置、特に細長い棒状の物品を長手方向を揃えた状態で計量して、結束装置や包装装置等に供給するのに適した棒状物品用の組合せ計量方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種の物品を所定重量に計量する場合に用いられる組合せ計量装置は、複数の計量機に被計量物品を分散供給すると共に、各計量機で得られた重量値についての組合せ演算を行い、その組合せ加算値が上記所定重量に最も近くなる組合せに該当した計量機のみから物品を排出して集合させることにより、所定重量に計量された物品をを得るように構成されたものである。
【0003】
そして、この種の組合せ計量装置は、全体をコンパクトに構成し、或いは複数の計量機への物品の分散供給等を容易に行えるようにするため、一般的には、各計量機を円形に配置して、その中央部から各計量機に放射状に物品を分散供給する構造が採用されるが、被計量物品を整列させた状態で計量して結束装置や包装装置等に供給する必要がある乾麺等の細長い棒状物品を扱う組合せ計量装置の場合は、例えば特公平3−60049号公報に開示されているように、複数の計量機が直列状に配置されることになる。
【0004】
この公報に開示された組合せ計量装値は、棒状の物品がその方向を揃えて投入される供給ホッパの下方に、該ホッパの排出口から排出される物品を左右に振り分けるデバイダを配置し、その一側方の下方に、該デバイダによって一方に振り分けられた物品が大量用シュートを介して投入される大量用プールホッパと、さらに該プールホッパから物品が投下される大量用計量ホッパとを配置すると共に、上記デバイダの他側方には、該デバイダによって他方に振り分けられた物品を横方向に搬送するトラフと、該トラフの各位置からそれぞれ物品が導入される複数の微量用シュートとを配置し、さらに各微量用シュートの下方には複数の微量用プールホッパと、該プールホッパから物品が投下される複数の微量用計量ホッパとを配置した構成とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の組合せ計量装置によれば、供給ホッパに長手方向を揃えて投入された物品が、その長手方向に直交する方向を進行方向として左右に振り分けられ、各シュート、トラフ及びプールホッパ等を介して、大量用及び複数の微量用計量ホッパに、方向を揃えた状態で分散供給されることになるが、その場合に、物品は上方に位置する供給ホッパから下方へ降下しながら、各計量ホッパに供給されることになる。
【0006】
つまり、この組合せ計量装置においては、供給ホッパと、デバイダ、複数のシュート及びトラフ等でなる分散供給部と、プールホッパ及びその下方に配置された計量ホッパ等でなる計量部と、さらに各計量機から排出された物品を集合させる集合部等が、一つの面内で上下に重ねて配置された構造となっている。
【0007】
そのため、装置の全体が高くなって設置場所等が制約されると共に、その最も上部に位置する供給ホッパへの物品の投入が困難となり、また、各ホッパが配置された計量部の上方に分散供給部が位置するから、これらのホッパの洗浄作業のために、上方の分散供給部を取り外したり、或いは計量部の全体を手前に引き出したりするための構造と作業とが必要となり、さらに、供給ホッパ内や分散供給部で棒状の物品が折れた場合に、そのかけら等が計量部に落下して最終製品に混入したり、ホッパへの物品の投入の邪魔になったりする、等の不具合の発生が考えられるのである。
【0008】
そこで、本発明は、乾麺等の長手方向を揃えて計量、排出することが要求される棒状物品用の組合せ計量方法及び装置として、計量装置の高さが抑制されると共に、各ホッパの洗浄作業が容易であり、しかも供給ホッパ内等で折れた物品が計量部に送り込まれることのない組合せ計量方法及び装置を実現することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0010】
まず、本願の請求項1に係る発明(以下、第1発明という)は、直列状に配置した複数の計量機を用いて棒状物品を長手方向を揃えた状態で計量して排出する棒状物品用組合せ計量方法に関するものであって、上記棒状物品を受台上に長手方向を揃えた状態で分散載置すると共に、この受台上の複数箇所から該物品を適量づつすくい上げた上で長手方向に沿って前方へ移送して、その移送経路の終端部から上記受台の前方に直列状に配置された計量機に投入し、その後、組合せ演算によって選択された複数の計量機から排出された物品を長手方向に直交する方向に集合させて排出することを特徴とする。
【0011】
また、請求項2に係る発明(以下、第2発明という)は、直列状に配置した複数の計量機を用いて棒状物品を長手方向を揃えた状態で計量して排出する棒状物品用組合せ計量装置に関するものであって、上記棒状物品が供給ホッパから長手方向を揃えて供給されて分散載置される受台と、この受台に設けられた複数の開口部を通して下方から上方へ突出することにより該受台上の物品を適量づつすくい上げると共に、その上動端で物品を側方へ投下させる複数のすくい上げ手段と、これらのすくい上げ手段の上動端側方から物品の長手方向に沿って前方に延びる複数の供給コンベアと、これらのコンベアの終端部下方に位置するように上記受台の前方に直列状に配置された複数の計量機と、これらの計量機の下方にその列方向に延び、組合せ演算によって選択された複数の計量機から排出される物品を長手方向に直交する方向に集合させる集合コンベアとを備えたことを特徴とする。
【0012】
そして、請求項3に係る発明(以下、第3発明という)は、上記第2発明に係る組合せ計量装置のすくい上げ手段を具体化したものであって、該すくい上げ手段の先端部に、受台の開口部を通って上方へ突出するときに該受台上の棒状物品を適量づつ捕捉して持ち上げる凹部を設けると共に、上端面が該凹部の底面を構成する可動体と、該凹部の側面を形成する側板と、当該すくい上げ手段の上動端で上記可動体を上端面が側板の上端より上方に突出するまで上昇させることにより該凹部に保持している物品を側方へ投下させるシリンダとを備えたことを特徴とする。
【0013】
上記の手段を用いることにより、第1、第2発明のいずれによっても、受台上に長手方向を揃えた状態で分散載置された棒状物品は、その状態を保持したまま計量機に供給されると共に、さらにその状態を保持したまま集合されて排出されることになる。
【0014】
そして、特にこの発明によれば、上記物品は受台上から適量づつ一旦上方へすくい上げられた後、前方へ移送されて、計量機に供給されるから、該物品が高所の供給ホッパから順次降下しながら複数の計量機へ分散供給される場合より、分散供給部ないし計量装置全体としての高さが低く抑制されることになる。また、分散供給部が複数の計量機が配置された計量部の上方に位置することがなくなるから、該計量部に備えられている例えばプールホッパや計量ホッパ等のホッパ類の着脱が容易となり、さらに、分散供給部で発生した被計量物品のかけら等が計量部に落下したりすることがなくなる。
【0015】
そして、第3発明によれば、受台上の物品をすくい上げるすくい上げ手段の構成として、その先端部に凹部を設けると共に、該すくい上げ手段の上動端で、上端面が上記凹部の底面を構成する可動体を側板より上昇させるようにしたから、上記受台上に分散載置されている棒状物品が適量づつ確実にすくい上げられると共に、そのすくい上げられた被計量物が確実に供給コンベア上に投下されることになり、したがって、分散供給部から計量部への物品の供給が良好に行われることになる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0017】
図1〜図3に示すように、この実施形態に係る組合せ計量装置1は、複数の計量機を有する組合せ計量部10と、該計量部10の各計量機に棒状の被計量物を分散供給する供給部20とを有し、上記計量部10から排出される所定重量に計量された被計量物が搬送コンベア2を介して結束機(図示せず)に供給されるようになっている。
【0018】
上記計量部10は、架台11の上部に支持台12を設け、該支持台12上に7個の両開き式のプールホッパ13…13を一列に配置すると共に、各プールホッパ13…13の下方にそれぞれ一対づつ、合計14個の計量ホッパ14…14を一列に配置した構成とされている。これらの計量ホッパ14…14は、上記支持台12に支持された計量機15…15にそれぞれ取り付けられ、プールホッパ13…13の対応する側のゲートが開いたときに、該プールホッパ13…13から被計量物が投入され、その重量を上記計量機15…15で計量するようになっている。
【0019】
そして、各計量ホッパ14…14のうち、左側に位置する3対6個の計量ホッパ14…14の下方と、右側に位置する4対8個の計量ホッパ14…14の下方にそれぞれ位置するように、2つの集合コンベア16,16が架台11の上面に設置されている。これらの集合コンベア16,16は、両側のプーリー間に巻き掛けられたベルト16aに一定間隔で仕切壁16b…16bを立設して、隣接仕切壁16b,16b間の空間に計量ホッパ14…14から排出される被計量物を受け入れるように構成され、左側の集合コンベア16は右方向に、右側の集合コンベア16は左方向にそれぞれ走行して、各仕切壁16b…16b間の空間に保持された被計量物を両コンベア16,16間の間隙から下方に排出するようになっている。
【0020】
また、これらの集合コンベア16,16間の間隙の下方には両開き式の集合ホッパ17が配置され、その下方に一対のタイミングホッパ18,18が配置されている。そして、このタイミングホッパ18,18の下方に始端部が位置するように、前述の搬送コンベア2が架台11の下方に配置され、上記タイミングホッパ18,18から排出される被計量物を該搬送コンベア2の略V字状の受部材2a…2aにそれぞれ受け取って、図示しない結束機に搬送するようになっている。
【0021】
一方、上記供給部20は、架台21の上部に備えられて上方から被計量物が長手方向を揃えて投入される供給ホッパ22と、その下方に配置されて該ホッパ22から投下された被計量物が分散載置される受台23と、該受台23上の被計量物を適当量づつすくい上げるすくい上げ機構24と、これらのすくい上げ機構24…24によってすくい上げられた被計量物を上記計量部10に供給する複数の供給コンベア25…25とを有する。
【0022】
上記受台23は、図4に拡大して示すように、板バネ部材(図示せず)により架台21の上部から振動可能に吊り下げ状に支持されたフレーム31を有し、該フレーム31の中央部に、上記供給ホッパ22の下端の開口部22aに対向するように山形の振分け部材32を設けると共に、その左右両側に波状板33,33を配設した構成とされ、上記供給ホッパ22の開口部22aから投下された被計量物が上記振分け部材32によって左右の波状板33,33上に分散載置されるようになっている。その場合に、被計量物が波状板33,33の各谷部33a…33aにほぼ均等に、かつ両端部を揃えた状態で保持されるように、該受台23の全体が加振装置(図示せず)により振動されるようになっている。
【0023】
また、上記すくい上げ機構24は、昇降ベース41に複数のすくい上げユニット42…42を立設すると共に、この昇降ベース41を架台21の下部に設置されたモータ43により減速機44及びラック&ピニオン45を介して昇降させるようにした構成で、該昇降ベース41を上昇させたときに、各すくい上げユニット42…42が上記受台23の波状板33,33における各谷部33a…33aに設けられた開口部33b…33bを通って上方に突出することにより、該波状板33,33の各谷部33a…33aに保持されている被計量物を各ユニット42…42の先端部に設けられた凹部42a…42aに捕捉して上方に持ち上げるようになっている。
【0024】
さらに、上記すくい上げユニット42は、図5〜図7に示すように、上記昇降ベース41に固着された基板51の左右両側に、該ユニット42の上端部まで延びる第1固定側板52と該ユニット42の中間部まで延びる第2固定側板53とを配設すると共に、第1固定側板52の上部内面に沿うように樹脂製厚板でなる中空四角形状の可動体54を配設し、かつ、該可動体54の第2固定側板53側の面に沿って可動側板55を配設した構成で、上記第1固定側板52の上端部52aと、可動体54の上端面54aと、可動側板55の上端部55aとで上記被計量物捕捉用の凹部42aが形成されている。
【0025】
また、上記第1固定側板52の上部内側に固設されたブラケット56,56と上記基板51との間に一対のガイドロッド57,57が上下方向に架設され、これらのガイドロッド57,57の下部に一対のすくい上げ量調整ブロック58,58がそれぞれ嵌合固定されている。これらの調整ブロック58,58は連結プレート59により連結され、後述する調整機構によって設定された位置でガイドロッド57,57に固定されている。
【0026】
そして、ガイドロッド57,57における調整ブロック58,58の固定位置の上方に、カラー60,60及び上記可動体54の下辺部54bがそれぞれ摺動自在に嵌合されて、該可動体54がカラー60,60を介して調整ブロック58,58上に載置されていると共に、上記ブラケット56,56と該可動体の54の下辺部54bとの間に装着されたスプリング61,61により該可動体54の全体が下方に付勢されている。これにより、可動体54の下死点位置が規制されていると共に、その位置が上記調整ブロック58,58のガイドロッド57,57上における固定位置の調整によって変更されるようになっている。
【0027】
また、上記基板51には可動体54等の昇降用シリンダ62が設置され、該シリンダ62の上方に突出するロッド62aの上端部に押上部材63が取り付けられていると共に、この押上部材63には上下方向に延びる一対のロッド64,64の下端部が結合されている。これらのロッド64,64は上記可動体54の下辺部54bを貫通して上方に延び、その上端部が連結部材65によって連結されている。
【0028】
そして、この連結部材65と上記押上部材63とに前述の可動側板55が取り付けられ、したがって、シリンダ62の作動によりロッド62aが突出すると、そのストロークと一体的に可動側板55が上昇すると共に、その途中で押上部材63が可動体54の下辺部54bの下面に当接し、それ以後、該可動体54も上記ロッド62aのストロークによりスプリング61,61の付勢力に抗して上方へ押し上げられることになる。
【0029】
ここで、可動体54の上端面54aは第1固定側板52側が低くなる傾斜面とされ、該可動体54の上端面54aが第1固定側板52の上端部52aを超えて上方に突出したときに、凹部42aに捕捉されていた被計量物が第1固定側板52側に排出されるようになっている(図8参照)。
【0030】
また、このすくい上げ機構24には、上記各すくい上げユニット42における上記一対の調整ブロック58,58のガイドロッド57,57への固定位置を調整して被計量物のすくい上げ量を調整する調整機構が設けられており、次に、この調整機構について説明する。
【0031】
図5に示すように、各すくい上げユニット42における一対の調整ブロック58,58を連結する連結プレート59の両側部は下方に折曲されて、その折曲面59a,59aにローラ66,66がそれぞれ取り付けられていると共に、図6,図7に示すように、該ユニット42の第1固定側板52にはブラケット67,67を介して一対のL型レバー68,68の中央部が揺動自在に取り付けられており、これらのレバー68,68の一方の端部に設けられた係合凹部68a,68aに上記ローラ66,66がそれぞれ係合されている。
【0032】
また、当該すくい上げ機構24における昇降ベース41上には四角形状のスライドフレーム69が設置されている。このスライドフレーム69は、両側辺に2箇所ずつ設けられた長穴69a…69aに、上記昇降ベース41の上面にブラケット70…70を介して備えられたローラ71…71がそれぞれ係合されて、昇降ベース41上で左右にスライド可能に支持されていると共に、このスライドフレーム69の両側辺の内面にそれぞれ取り付けられたローラ72,72が、上記各すくい上げユニット42における一対のL型レバー68,68の他方の端部に設けられた係合凹部68b,68bに係合されている。
【0033】
そして、図4に示すように、上記昇降ベース41には、モータの回転によりロッド73aが進退するように構成された駆動装置73が取付部材74を介して取り付けられ、そのロッド73aに連結部材75を介して上記スライドフレーム69が連結されて、該駆動装置73の作動によりスライドフレーム69が昇降ベース41上で左右にスライドするようになっており、このスライドに応じて各ユニット42のL型レバー68,68が一斉に揺動して、連結プレート59を介して一対の調整ブロック68,68がガイドロッド57,57に沿って上下動されるようになっている。これにより、各ユニット42における可動体54の下死点位置が変更され、図6に鎖線で示すように、上端部の被計量物捕捉用の凹部42aの容積、つまり、前述の受台23上から各ユニット42がすくい上げる被計量物の量が調整されることになる。
【0034】
ここで、以上のような構成のすくい上げ機構24は当該供給部20に2組備えられ、そのうち、図4に示す右側のすくい上げ機構24には4個のすくい上げユニット42…42が、図示しない左側のすくい上げ機構24には3個のすくい上げユニット42…42がそれぞれ設けられている。
【0035】
一方、このすくい上げ機構24の全体が、図4に示すモータ43により上昇された状態で、各すくい上げユニット42…42の上端部における第1固定側板52…52側の側方やや下方に始端部が位置するように、前述の供給コンベア25…25がそれぞれ配置されている。
【0036】
これらのコンベア25…25は、架台21の上部に支持部材81,82を介して吊り下げ状に支持されて、前述の計量ユニット10の各プールホッパ13…13に向けて平行に延びるように配置されていると共に、上記架台21に取り付けられたモータ83…83によりそれぞれ駆動されるようになっている。そして、ベルト走行面の左右両側には案内部材84,85が配設され、上記すくい上げ機構24の上死点位置で各すくい上げユニット42,42の先端部から側方に排出される被計量物を受け取って、計量ユニット10における各プールホッパ13…13にそれぞれ供給するようになっている。
【0037】
次に、この実施形態に係る組合せ計量装置1の作用を説明する。
【0038】
まず、計量部10における各計量ホッパ14…14に棒状の被計量物が既に供給されているものとすると、これらの被計量物の重量が計量機15…15によってそれぞれ測定されて、その重量値が当該計量装置1を制御しているコンピュータに送信され、該コンピュータにおいて、これらの重量値についての組合せ演算が行われる。そして、その組合せ加算値が所定の目標重量に最も近くなる計量ホッパ14…14の組合せが選択され、その組合せに該当した計量ホッパ14…14のみから被計量物が集合コンベア16,16上に排出されて、これらのコンベア16,16から集合ホッパ17に供給され、該ホッパ17内に複数の計量ホッパ14…14から排出された被計量物が集合されて、上記目標重量に計量された被計量物が得られる。
【0039】
その後、この被計量物はタイミングホッパ18を介して搬送コンベア2に受渡され、該コンベア2によって結束機に搬送されると共に、該結束機で結束されて所定の商品に仕上げられる。
【0040】
一方、上記の組合せに該当して被計量物を排出した計量ホッパ14…14には、その上方に位置するプールホッパ13…13から次回計量用の被計量物が供給されると共に、これらのプールホッパ13…13には供給コンベア25…25を介して供給部20から被計量物が供給される。
【0041】
ここで、供給部20における計量部10への被計量物の供給動作を説明すると、該供給部20においては、供給ホッパ22から長手方向を揃えた状態で被計量物が受台23上に供給され、該受台23における左右の波状板33,33の各谷部33a…33aに分散保持された状態にある。また、図4に示すモータ43により、すくい上げ機構24の全体が常に一定のタイミングで昇降されており、その上昇時に、昇降ベース41に立設された各すくい上げユニット42…42の先端部が上記受台23における波状板33,33の各谷部33a…33aに設けられた開口部33b…33bを通って該波状板33,33の上方に突出し、そのとき、図8に示すように、上記各谷部33a…33aに保持されている被計量物が各すくい上げユニット42…42の先端部の凹部42aに、その容積に応じた量だけ捕捉されて上方に持ち上げられる。
【0042】
そして、上記計量部10における空のプールホッパ13…13に対応するすくい上げユニット42…42においては、上動端でシリンダ62が作動することにより可動体54がさらに上昇し、図8に鎖線で示すように、該可動体54の上端面54aが第1固定側板52の上端部52aより上方に突出し、上記凹部42aが開放されることになる。そのため、これらのユニット42…42においては、凹部42aに捕捉されていた被計量物が可動体54の上端面54aの傾斜に沿って第1固定側板52側に放出され、その下方に始端部が位置する供給コンベア25…25上に移載される。そして、これらの供給コンベア25により、被計量物が対応するプールホッパ13…13に供給されることになる。
【0043】
このようにして、計量部10における複数の計量ホッパ14…14により組合せ計量が行われると共に、被計量物を排出した計量ホッパ14…14ないしプールホッパ13…13には、供給部20の受台23上からすくい上げ機構23及び供給コンベア25…25を介して直ちに被計量物が供給され、このようにして組合せ計量が連続的に行われ、所定重量に計量された被計量物が順次結束機に供給されることになる。
【0044】
その場合に、被計量物は長手方向を揃えた状態で、供給ホッパ22から受台23に供給されると共に、該受台23からその状態を保持したまますくい上げられて、その長手方向に延びる供給コンベア25…25により、計量部10の直列状に並ぶ複数のプールホッパ13…13に供給されると共に、該計量部10においては、同じく直列状に並ぶ複数の計量ホッパ14…14から排出される被計量物が、集合コンベア16,16により、これらの計量ホッパ14…14の列方向に沿って集合されるから、被計量物がその長手方向を揃えた状態のまま計量されて結束機に供給されることになる。
【0045】
そして、上記供給部20から計量部10に被計量物を分散供給するに際し、上記のように、被計量物を供給部20の受台23上から一旦すくい上げた上で前方に位置する計量部10に供給するので、該供給部20の高さが低くなり、また、計量部10の上方が開放されることになる。
【0046】
なお、受台23上からの被計量物のすくい上げ量は、前述のように、すくい上げユニット42における可動体54の下死点位置を調整して、各ユニット42の先端部の凹部42aの容積を変更することにより調整することが可能とされているが、上記可動体54の上端面54aの傾斜角を各ユニット42…42で異ならせることにより、計量部10における複数の計量ホッパ14…14への被計量物の供給量を微妙に異ならせて、計量精度を高めるようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、複数の計量機に物品を分散供給して組合せ計量を行う組合せ計量装置において、受台上に長手方向を揃えた状態で供給された棒状物品が、その状態を保持したまま計量されて排出されることになるが、特に上記物品は受台上から適量づつ一旦上方へすくい上げられた後、前方へ移送されて計量機に供給されるから、該物品が高所の供給ホッパから順次降下しながら複数の計量機へ分散供給される場合より、供給部ないし計量装置全体としての高さを低く抑制することが可能となる。これにより、装置の全体が高くなって設置場所等が制約されたり、或いは供給ホッパが高所に位置して該ホッパへの物品の投入が困難となったりすることがなくなる。
【0048】
また、供給部と計量部とが前後に配置されるから、該計量部の上方が開放されて、該計量部に備えられているプールホッパや計量ホッパ等のホッパ類の着脱が容易となり、さらに、供給部で発生した物品のかけら等が計量部に落下したりすることがなくなる。
【0049】
そして、第3発明によれば、受台上の物品をすくい上げるすくい上げ手段の構成として、その先端部に凹部を設けると共に、該すくい上げ手段の上動端で、上記凹部の底面を構成する可動体をその上端面が側板より上方へ突出するまで上昇させるようにしたから、上記受台上に分散載置されている棒状物品が適量づつ確実にすくい上げられると共に、そのすくい上げられた物品が確実に供給コンベア上に投下されることになり、供給部から計量部への物品の供給が良好に行われることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る組合せ計量装置の正面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】同側面図である。
【図4】図2のA−A線で切断した同計量装置の要部拡大正面図である。
【図5】図4のB−B線方向に見たすくい上げユニットの側面図である。
【図6】図のC−C線方向に見たすくい上げユニットの正面図である。
【図7】図5のD−D線で切断したすくい上げユニットの断面図である。
【図8】すくい上げユニットの作用を示す要部拡大図である。
【符号の説明】
1 組合せ計量装置
10 計量部
15 計量機
16 集合コンベア
20 供給部
22 供給ホッパ
23 受台
25 供給コンベア
34b 開口部
42 すくい上げ手段(すくい上げユニット)
42a 凹部
52 側板(第1固定側板)
54 可動体
62 シリンダ
【発明の属する技術分野】
本発明は組合せ計量方法及び組合せ計量装置、特に細長い棒状の物品を長手方向を揃えた状態で計量して、結束装置や包装装置等に供給するのに適した棒状物品用の組合せ計量方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種の物品を所定重量に計量する場合に用いられる組合せ計量装置は、複数の計量機に被計量物品を分散供給すると共に、各計量機で得られた重量値についての組合せ演算を行い、その組合せ加算値が上記所定重量に最も近くなる組合せに該当した計量機のみから物品を排出して集合させることにより、所定重量に計量された物品をを得るように構成されたものである。
【0003】
そして、この種の組合せ計量装置は、全体をコンパクトに構成し、或いは複数の計量機への物品の分散供給等を容易に行えるようにするため、一般的には、各計量機を円形に配置して、その中央部から各計量機に放射状に物品を分散供給する構造が採用されるが、被計量物品を整列させた状態で計量して結束装置や包装装置等に供給する必要がある乾麺等の細長い棒状物品を扱う組合せ計量装置の場合は、例えば特公平3−60049号公報に開示されているように、複数の計量機が直列状に配置されることになる。
【0004】
この公報に開示された組合せ計量装値は、棒状の物品がその方向を揃えて投入される供給ホッパの下方に、該ホッパの排出口から排出される物品を左右に振り分けるデバイダを配置し、その一側方の下方に、該デバイダによって一方に振り分けられた物品が大量用シュートを介して投入される大量用プールホッパと、さらに該プールホッパから物品が投下される大量用計量ホッパとを配置すると共に、上記デバイダの他側方には、該デバイダによって他方に振り分けられた物品を横方向に搬送するトラフと、該トラフの各位置からそれぞれ物品が導入される複数の微量用シュートとを配置し、さらに各微量用シュートの下方には複数の微量用プールホッパと、該プールホッパから物品が投下される複数の微量用計量ホッパとを配置した構成とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の組合せ計量装置によれば、供給ホッパに長手方向を揃えて投入された物品が、その長手方向に直交する方向を進行方向として左右に振り分けられ、各シュート、トラフ及びプールホッパ等を介して、大量用及び複数の微量用計量ホッパに、方向を揃えた状態で分散供給されることになるが、その場合に、物品は上方に位置する供給ホッパから下方へ降下しながら、各計量ホッパに供給されることになる。
【0006】
つまり、この組合せ計量装置においては、供給ホッパと、デバイダ、複数のシュート及びトラフ等でなる分散供給部と、プールホッパ及びその下方に配置された計量ホッパ等でなる計量部と、さらに各計量機から排出された物品を集合させる集合部等が、一つの面内で上下に重ねて配置された構造となっている。
【0007】
そのため、装置の全体が高くなって設置場所等が制約されると共に、その最も上部に位置する供給ホッパへの物品の投入が困難となり、また、各ホッパが配置された計量部の上方に分散供給部が位置するから、これらのホッパの洗浄作業のために、上方の分散供給部を取り外したり、或いは計量部の全体を手前に引き出したりするための構造と作業とが必要となり、さらに、供給ホッパ内や分散供給部で棒状の物品が折れた場合に、そのかけら等が計量部に落下して最終製品に混入したり、ホッパへの物品の投入の邪魔になったりする、等の不具合の発生が考えられるのである。
【0008】
そこで、本発明は、乾麺等の長手方向を揃えて計量、排出することが要求される棒状物品用の組合せ計量方法及び装置として、計量装置の高さが抑制されると共に、各ホッパの洗浄作業が容易であり、しかも供給ホッパ内等で折れた物品が計量部に送り込まれることのない組合せ計量方法及び装置を実現することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0010】
まず、本願の請求項1に係る発明(以下、第1発明という)は、直列状に配置した複数の計量機を用いて棒状物品を長手方向を揃えた状態で計量して排出する棒状物品用組合せ計量方法に関するものであって、上記棒状物品を受台上に長手方向を揃えた状態で分散載置すると共に、この受台上の複数箇所から該物品を適量づつすくい上げた上で長手方向に沿って前方へ移送して、その移送経路の終端部から上記受台の前方に直列状に配置された計量機に投入し、その後、組合せ演算によって選択された複数の計量機から排出された物品を長手方向に直交する方向に集合させて排出することを特徴とする。
【0011】
また、請求項2に係る発明(以下、第2発明という)は、直列状に配置した複数の計量機を用いて棒状物品を長手方向を揃えた状態で計量して排出する棒状物品用組合せ計量装置に関するものであって、上記棒状物品が供給ホッパから長手方向を揃えて供給されて分散載置される受台と、この受台に設けられた複数の開口部を通して下方から上方へ突出することにより該受台上の物品を適量づつすくい上げると共に、その上動端で物品を側方へ投下させる複数のすくい上げ手段と、これらのすくい上げ手段の上動端側方から物品の長手方向に沿って前方に延びる複数の供給コンベアと、これらのコンベアの終端部下方に位置するように上記受台の前方に直列状に配置された複数の計量機と、これらの計量機の下方にその列方向に延び、組合せ演算によって選択された複数の計量機から排出される物品を長手方向に直交する方向に集合させる集合コンベアとを備えたことを特徴とする。
【0012】
そして、請求項3に係る発明(以下、第3発明という)は、上記第2発明に係る組合せ計量装置のすくい上げ手段を具体化したものであって、該すくい上げ手段の先端部に、受台の開口部を通って上方へ突出するときに該受台上の棒状物品を適量づつ捕捉して持ち上げる凹部を設けると共に、上端面が該凹部の底面を構成する可動体と、該凹部の側面を形成する側板と、当該すくい上げ手段の上動端で上記可動体を上端面が側板の上端より上方に突出するまで上昇させることにより該凹部に保持している物品を側方へ投下させるシリンダとを備えたことを特徴とする。
【0013】
上記の手段を用いることにより、第1、第2発明のいずれによっても、受台上に長手方向を揃えた状態で分散載置された棒状物品は、その状態を保持したまま計量機に供給されると共に、さらにその状態を保持したまま集合されて排出されることになる。
【0014】
そして、特にこの発明によれば、上記物品は受台上から適量づつ一旦上方へすくい上げられた後、前方へ移送されて、計量機に供給されるから、該物品が高所の供給ホッパから順次降下しながら複数の計量機へ分散供給される場合より、分散供給部ないし計量装置全体としての高さが低く抑制されることになる。また、分散供給部が複数の計量機が配置された計量部の上方に位置することがなくなるから、該計量部に備えられている例えばプールホッパや計量ホッパ等のホッパ類の着脱が容易となり、さらに、分散供給部で発生した被計量物品のかけら等が計量部に落下したりすることがなくなる。
【0015】
そして、第3発明によれば、受台上の物品をすくい上げるすくい上げ手段の構成として、その先端部に凹部を設けると共に、該すくい上げ手段の上動端で、上端面が上記凹部の底面を構成する可動体を側板より上昇させるようにしたから、上記受台上に分散載置されている棒状物品が適量づつ確実にすくい上げられると共に、そのすくい上げられた被計量物が確実に供給コンベア上に投下されることになり、したがって、分散供給部から計量部への物品の供給が良好に行われることになる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0017】
図1〜図3に示すように、この実施形態に係る組合せ計量装置1は、複数の計量機を有する組合せ計量部10と、該計量部10の各計量機に棒状の被計量物を分散供給する供給部20とを有し、上記計量部10から排出される所定重量に計量された被計量物が搬送コンベア2を介して結束機(図示せず)に供給されるようになっている。
【0018】
上記計量部10は、架台11の上部に支持台12を設け、該支持台12上に7個の両開き式のプールホッパ13…13を一列に配置すると共に、各プールホッパ13…13の下方にそれぞれ一対づつ、合計14個の計量ホッパ14…14を一列に配置した構成とされている。これらの計量ホッパ14…14は、上記支持台12に支持された計量機15…15にそれぞれ取り付けられ、プールホッパ13…13の対応する側のゲートが開いたときに、該プールホッパ13…13から被計量物が投入され、その重量を上記計量機15…15で計量するようになっている。
【0019】
そして、各計量ホッパ14…14のうち、左側に位置する3対6個の計量ホッパ14…14の下方と、右側に位置する4対8個の計量ホッパ14…14の下方にそれぞれ位置するように、2つの集合コンベア16,16が架台11の上面に設置されている。これらの集合コンベア16,16は、両側のプーリー間に巻き掛けられたベルト16aに一定間隔で仕切壁16b…16bを立設して、隣接仕切壁16b,16b間の空間に計量ホッパ14…14から排出される被計量物を受け入れるように構成され、左側の集合コンベア16は右方向に、右側の集合コンベア16は左方向にそれぞれ走行して、各仕切壁16b…16b間の空間に保持された被計量物を両コンベア16,16間の間隙から下方に排出するようになっている。
【0020】
また、これらの集合コンベア16,16間の間隙の下方には両開き式の集合ホッパ17が配置され、その下方に一対のタイミングホッパ18,18が配置されている。そして、このタイミングホッパ18,18の下方に始端部が位置するように、前述の搬送コンベア2が架台11の下方に配置され、上記タイミングホッパ18,18から排出される被計量物を該搬送コンベア2の略V字状の受部材2a…2aにそれぞれ受け取って、図示しない結束機に搬送するようになっている。
【0021】
一方、上記供給部20は、架台21の上部に備えられて上方から被計量物が長手方向を揃えて投入される供給ホッパ22と、その下方に配置されて該ホッパ22から投下された被計量物が分散載置される受台23と、該受台23上の被計量物を適当量づつすくい上げるすくい上げ機構24と、これらのすくい上げ機構24…24によってすくい上げられた被計量物を上記計量部10に供給する複数の供給コンベア25…25とを有する。
【0022】
上記受台23は、図4に拡大して示すように、板バネ部材(図示せず)により架台21の上部から振動可能に吊り下げ状に支持されたフレーム31を有し、該フレーム31の中央部に、上記供給ホッパ22の下端の開口部22aに対向するように山形の振分け部材32を設けると共に、その左右両側に波状板33,33を配設した構成とされ、上記供給ホッパ22の開口部22aから投下された被計量物が上記振分け部材32によって左右の波状板33,33上に分散載置されるようになっている。その場合に、被計量物が波状板33,33の各谷部33a…33aにほぼ均等に、かつ両端部を揃えた状態で保持されるように、該受台23の全体が加振装置(図示せず)により振動されるようになっている。
【0023】
また、上記すくい上げ機構24は、昇降ベース41に複数のすくい上げユニット42…42を立設すると共に、この昇降ベース41を架台21の下部に設置されたモータ43により減速機44及びラック&ピニオン45を介して昇降させるようにした構成で、該昇降ベース41を上昇させたときに、各すくい上げユニット42…42が上記受台23の波状板33,33における各谷部33a…33aに設けられた開口部33b…33bを通って上方に突出することにより、該波状板33,33の各谷部33a…33aに保持されている被計量物を各ユニット42…42の先端部に設けられた凹部42a…42aに捕捉して上方に持ち上げるようになっている。
【0024】
さらに、上記すくい上げユニット42は、図5〜図7に示すように、上記昇降ベース41に固着された基板51の左右両側に、該ユニット42の上端部まで延びる第1固定側板52と該ユニット42の中間部まで延びる第2固定側板53とを配設すると共に、第1固定側板52の上部内面に沿うように樹脂製厚板でなる中空四角形状の可動体54を配設し、かつ、該可動体54の第2固定側板53側の面に沿って可動側板55を配設した構成で、上記第1固定側板52の上端部52aと、可動体54の上端面54aと、可動側板55の上端部55aとで上記被計量物捕捉用の凹部42aが形成されている。
【0025】
また、上記第1固定側板52の上部内側に固設されたブラケット56,56と上記基板51との間に一対のガイドロッド57,57が上下方向に架設され、これらのガイドロッド57,57の下部に一対のすくい上げ量調整ブロック58,58がそれぞれ嵌合固定されている。これらの調整ブロック58,58は連結プレート59により連結され、後述する調整機構によって設定された位置でガイドロッド57,57に固定されている。
【0026】
そして、ガイドロッド57,57における調整ブロック58,58の固定位置の上方に、カラー60,60及び上記可動体54の下辺部54bがそれぞれ摺動自在に嵌合されて、該可動体54がカラー60,60を介して調整ブロック58,58上に載置されていると共に、上記ブラケット56,56と該可動体の54の下辺部54bとの間に装着されたスプリング61,61により該可動体54の全体が下方に付勢されている。これにより、可動体54の下死点位置が規制されていると共に、その位置が上記調整ブロック58,58のガイドロッド57,57上における固定位置の調整によって変更されるようになっている。
【0027】
また、上記基板51には可動体54等の昇降用シリンダ62が設置され、該シリンダ62の上方に突出するロッド62aの上端部に押上部材63が取り付けられていると共に、この押上部材63には上下方向に延びる一対のロッド64,64の下端部が結合されている。これらのロッド64,64は上記可動体54の下辺部54bを貫通して上方に延び、その上端部が連結部材65によって連結されている。
【0028】
そして、この連結部材65と上記押上部材63とに前述の可動側板55が取り付けられ、したがって、シリンダ62の作動によりロッド62aが突出すると、そのストロークと一体的に可動側板55が上昇すると共に、その途中で押上部材63が可動体54の下辺部54bの下面に当接し、それ以後、該可動体54も上記ロッド62aのストロークによりスプリング61,61の付勢力に抗して上方へ押し上げられることになる。
【0029】
ここで、可動体54の上端面54aは第1固定側板52側が低くなる傾斜面とされ、該可動体54の上端面54aが第1固定側板52の上端部52aを超えて上方に突出したときに、凹部42aに捕捉されていた被計量物が第1固定側板52側に排出されるようになっている(図8参照)。
【0030】
また、このすくい上げ機構24には、上記各すくい上げユニット42における上記一対の調整ブロック58,58のガイドロッド57,57への固定位置を調整して被計量物のすくい上げ量を調整する調整機構が設けられており、次に、この調整機構について説明する。
【0031】
図5に示すように、各すくい上げユニット42における一対の調整ブロック58,58を連結する連結プレート59の両側部は下方に折曲されて、その折曲面59a,59aにローラ66,66がそれぞれ取り付けられていると共に、図6,図7に示すように、該ユニット42の第1固定側板52にはブラケット67,67を介して一対のL型レバー68,68の中央部が揺動自在に取り付けられており、これらのレバー68,68の一方の端部に設けられた係合凹部68a,68aに上記ローラ66,66がそれぞれ係合されている。
【0032】
また、当該すくい上げ機構24における昇降ベース41上には四角形状のスライドフレーム69が設置されている。このスライドフレーム69は、両側辺に2箇所ずつ設けられた長穴69a…69aに、上記昇降ベース41の上面にブラケット70…70を介して備えられたローラ71…71がそれぞれ係合されて、昇降ベース41上で左右にスライド可能に支持されていると共に、このスライドフレーム69の両側辺の内面にそれぞれ取り付けられたローラ72,72が、上記各すくい上げユニット42における一対のL型レバー68,68の他方の端部に設けられた係合凹部68b,68bに係合されている。
【0033】
そして、図4に示すように、上記昇降ベース41には、モータの回転によりロッド73aが進退するように構成された駆動装置73が取付部材74を介して取り付けられ、そのロッド73aに連結部材75を介して上記スライドフレーム69が連結されて、該駆動装置73の作動によりスライドフレーム69が昇降ベース41上で左右にスライドするようになっており、このスライドに応じて各ユニット42のL型レバー68,68が一斉に揺動して、連結プレート59を介して一対の調整ブロック68,68がガイドロッド57,57に沿って上下動されるようになっている。これにより、各ユニット42における可動体54の下死点位置が変更され、図6に鎖線で示すように、上端部の被計量物捕捉用の凹部42aの容積、つまり、前述の受台23上から各ユニット42がすくい上げる被計量物の量が調整されることになる。
【0034】
ここで、以上のような構成のすくい上げ機構24は当該供給部20に2組備えられ、そのうち、図4に示す右側のすくい上げ機構24には4個のすくい上げユニット42…42が、図示しない左側のすくい上げ機構24には3個のすくい上げユニット42…42がそれぞれ設けられている。
【0035】
一方、このすくい上げ機構24の全体が、図4に示すモータ43により上昇された状態で、各すくい上げユニット42…42の上端部における第1固定側板52…52側の側方やや下方に始端部が位置するように、前述の供給コンベア25…25がそれぞれ配置されている。
【0036】
これらのコンベア25…25は、架台21の上部に支持部材81,82を介して吊り下げ状に支持されて、前述の計量ユニット10の各プールホッパ13…13に向けて平行に延びるように配置されていると共に、上記架台21に取り付けられたモータ83…83によりそれぞれ駆動されるようになっている。そして、ベルト走行面の左右両側には案内部材84,85が配設され、上記すくい上げ機構24の上死点位置で各すくい上げユニット42,42の先端部から側方に排出される被計量物を受け取って、計量ユニット10における各プールホッパ13…13にそれぞれ供給するようになっている。
【0037】
次に、この実施形態に係る組合せ計量装置1の作用を説明する。
【0038】
まず、計量部10における各計量ホッパ14…14に棒状の被計量物が既に供給されているものとすると、これらの被計量物の重量が計量機15…15によってそれぞれ測定されて、その重量値が当該計量装置1を制御しているコンピュータに送信され、該コンピュータにおいて、これらの重量値についての組合せ演算が行われる。そして、その組合せ加算値が所定の目標重量に最も近くなる計量ホッパ14…14の組合せが選択され、その組合せに該当した計量ホッパ14…14のみから被計量物が集合コンベア16,16上に排出されて、これらのコンベア16,16から集合ホッパ17に供給され、該ホッパ17内に複数の計量ホッパ14…14から排出された被計量物が集合されて、上記目標重量に計量された被計量物が得られる。
【0039】
その後、この被計量物はタイミングホッパ18を介して搬送コンベア2に受渡され、該コンベア2によって結束機に搬送されると共に、該結束機で結束されて所定の商品に仕上げられる。
【0040】
一方、上記の組合せに該当して被計量物を排出した計量ホッパ14…14には、その上方に位置するプールホッパ13…13から次回計量用の被計量物が供給されると共に、これらのプールホッパ13…13には供給コンベア25…25を介して供給部20から被計量物が供給される。
【0041】
ここで、供給部20における計量部10への被計量物の供給動作を説明すると、該供給部20においては、供給ホッパ22から長手方向を揃えた状態で被計量物が受台23上に供給され、該受台23における左右の波状板33,33の各谷部33a…33aに分散保持された状態にある。また、図4に示すモータ43により、すくい上げ機構24の全体が常に一定のタイミングで昇降されており、その上昇時に、昇降ベース41に立設された各すくい上げユニット42…42の先端部が上記受台23における波状板33,33の各谷部33a…33aに設けられた開口部33b…33bを通って該波状板33,33の上方に突出し、そのとき、図8に示すように、上記各谷部33a…33aに保持されている被計量物が各すくい上げユニット42…42の先端部の凹部42aに、その容積に応じた量だけ捕捉されて上方に持ち上げられる。
【0042】
そして、上記計量部10における空のプールホッパ13…13に対応するすくい上げユニット42…42においては、上動端でシリンダ62が作動することにより可動体54がさらに上昇し、図8に鎖線で示すように、該可動体54の上端面54aが第1固定側板52の上端部52aより上方に突出し、上記凹部42aが開放されることになる。そのため、これらのユニット42…42においては、凹部42aに捕捉されていた被計量物が可動体54の上端面54aの傾斜に沿って第1固定側板52側に放出され、その下方に始端部が位置する供給コンベア25…25上に移載される。そして、これらの供給コンベア25により、被計量物が対応するプールホッパ13…13に供給されることになる。
【0043】
このようにして、計量部10における複数の計量ホッパ14…14により組合せ計量が行われると共に、被計量物を排出した計量ホッパ14…14ないしプールホッパ13…13には、供給部20の受台23上からすくい上げ機構23及び供給コンベア25…25を介して直ちに被計量物が供給され、このようにして組合せ計量が連続的に行われ、所定重量に計量された被計量物が順次結束機に供給されることになる。
【0044】
その場合に、被計量物は長手方向を揃えた状態で、供給ホッパ22から受台23に供給されると共に、該受台23からその状態を保持したまますくい上げられて、その長手方向に延びる供給コンベア25…25により、計量部10の直列状に並ぶ複数のプールホッパ13…13に供給されると共に、該計量部10においては、同じく直列状に並ぶ複数の計量ホッパ14…14から排出される被計量物が、集合コンベア16,16により、これらの計量ホッパ14…14の列方向に沿って集合されるから、被計量物がその長手方向を揃えた状態のまま計量されて結束機に供給されることになる。
【0045】
そして、上記供給部20から計量部10に被計量物を分散供給するに際し、上記のように、被計量物を供給部20の受台23上から一旦すくい上げた上で前方に位置する計量部10に供給するので、該供給部20の高さが低くなり、また、計量部10の上方が開放されることになる。
【0046】
なお、受台23上からの被計量物のすくい上げ量は、前述のように、すくい上げユニット42における可動体54の下死点位置を調整して、各ユニット42の先端部の凹部42aの容積を変更することにより調整することが可能とされているが、上記可動体54の上端面54aの傾斜角を各ユニット42…42で異ならせることにより、計量部10における複数の計量ホッパ14…14への被計量物の供給量を微妙に異ならせて、計量精度を高めるようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、複数の計量機に物品を分散供給して組合せ計量を行う組合せ計量装置において、受台上に長手方向を揃えた状態で供給された棒状物品が、その状態を保持したまま計量されて排出されることになるが、特に上記物品は受台上から適量づつ一旦上方へすくい上げられた後、前方へ移送されて計量機に供給されるから、該物品が高所の供給ホッパから順次降下しながら複数の計量機へ分散供給される場合より、供給部ないし計量装置全体としての高さを低く抑制することが可能となる。これにより、装置の全体が高くなって設置場所等が制約されたり、或いは供給ホッパが高所に位置して該ホッパへの物品の投入が困難となったりすることがなくなる。
【0048】
また、供給部と計量部とが前後に配置されるから、該計量部の上方が開放されて、該計量部に備えられているプールホッパや計量ホッパ等のホッパ類の着脱が容易となり、さらに、供給部で発生した物品のかけら等が計量部に落下したりすることがなくなる。
【0049】
そして、第3発明によれば、受台上の物品をすくい上げるすくい上げ手段の構成として、その先端部に凹部を設けると共に、該すくい上げ手段の上動端で、上記凹部の底面を構成する可動体をその上端面が側板より上方へ突出するまで上昇させるようにしたから、上記受台上に分散載置されている棒状物品が適量づつ確実にすくい上げられると共に、そのすくい上げられた物品が確実に供給コンベア上に投下されることになり、供給部から計量部への物品の供給が良好に行われることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る組合せ計量装置の正面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】同側面図である。
【図4】図2のA−A線で切断した同計量装置の要部拡大正面図である。
【図5】図4のB−B線方向に見たすくい上げユニットの側面図である。
【図6】図のC−C線方向に見たすくい上げユニットの正面図である。
【図7】図5のD−D線で切断したすくい上げユニットの断面図である。
【図8】すくい上げユニットの作用を示す要部拡大図である。
【符号の説明】
1 組合せ計量装置
10 計量部
15 計量機
16 集合コンベア
20 供給部
22 供給ホッパ
23 受台
25 供給コンベア
34b 開口部
42 すくい上げ手段(すくい上げユニット)
42a 凹部
52 側板(第1固定側板)
54 可動体
62 シリンダ
Claims (3)
- 直列状に配置した複数の計量機を用いて棒状物品を長手方向を揃えた状態で計量して排出する棒状物品用組合せ計量方法であって、上記棒状物品を受台上に長手方向を揃えた状態で分散載置すると共に、この受台上の複数箇所から該物品を適量づつすくい上げた上で長手方向に沿って前方へ移送して、その移送経路の終端部から上記受台の前方に直列状に配置された計量機に投入し、その後、組合せ演算によって選択された複数の計量機から排出された物品を長手方向に直交する方向に集合させて排出することを特徴とする棒状物品用組合せ計量方法。
- 直列状に配置した複数の計量機を用いて棒状物品を長手方向を揃えた状態で計量して排出する棒状物品用組合せ計量装置であって、上記棒状物品が供給ホッパから長手方向を揃えて供給されて分散載置される受台と、この受台に設けられた複数の開口部を通して下方から上方へ突出することにより該受台上の物品を適量づつすくい上げると共に、その上動端で物品を側方へ投下させる複数のすくい上げ手段と、これらのすくい上げ手段の上動端側方から物品の長手方向に沿って前方に延びる複数の供給コンベアと、これらのコンベアの終端部下方に位置するように上記受台の前方に直列状に配置された複数の計量機と、これらの計量機の下方にその列方向に延び、組合せ演算によって選択された複数の計量機から排出される物品を長手方向に直交する方向に集合させる集合コンベアとを有することを特徴とする棒状物品用組合せ計量装置。
- すくい上げ手段は、先端部に、受台の開口部を通って上方へ突出するときに該受台上の棒状物品を適量づつ捕捉して持ち上げる凹部を有すると共に、上端面が該凹部の底面を構成する可動体と、該凹部の側面を形成する側板と、当該すくい上げ手段の上動端で上記可動体を上端面が側板の上端より上方に突出するまで上昇させることにより該凹部に保持している物品を側方へ投下させるシリンダとを有することを特徴とする請求項2に記載の棒状物品用組合せ計量装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21980595A JP3569358B2 (ja) | 1995-08-04 | 1995-08-04 | 棒状物品用組合せ計量方法及び組合せ計量装置 |
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JP21980595A JP3569358B2 (ja) | 1995-08-04 | 1995-08-04 | 棒状物品用組合せ計量方法及び組合せ計量装置 |
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-
1995
- 1995-08-04 JP JP21980595A patent/JP3569358B2/ja not_active Expired - Fee Related
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