JP2651637B2 - ガイドシュート - Google Patents

ガイドシュート

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JP2651637B2
JP2651637B2 JP3265173A JP26517391A JP2651637B2 JP 2651637 B2 JP2651637 B2 JP 2651637B2 JP 3265173 A JP3265173 A JP 3265173A JP 26517391 A JP26517391 A JP 26517391A JP 2651637 B2 JP2651637 B2 JP 2651637B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガイドシュートに関し、
例えばホタテ、エビ等の魚介類を一個づつ計重して仕分
ける計重・仕分装置に用いて好適なガイドシュートに関
する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】最近、ホタテ、エビ等の
魚介類を一個づつ重量選別して、各クラスの重量の魚介
類を一定個数ずつ箱詰めして出荷することが広く行なわ
れているのであるが、このような魚介類を一個づつ重量
測定するのに従来は、例えばベルトコンベヤの上方走行
部の下方に計重機構を配設し、このベルトの上方走行部
分で1個づつ、その重量を計重すべき、例えばホタテを
搬送し、この搬送途上で、この下方に配設された計重機
構により重量を測定し、この計重用のベルトコンベヤか
ら次工程のベルトコンベヤ上で上記計重機構により計重
された測定結果に応じて駆動される、ゲート板が配設さ
れており、これが上流側の計重機構の測定結果に応じ
て、選択的にその支点の回りに回動するか、あるいは回
動しないようにして仕分けるようにしたものが知られて
いる。しかるにこのような装置によれば、魚介類によっ
ては転がり易いものがあり、計重用ベルトコンベヤ上で
転がって外方に落下してしまうことがある。すなわち計
重対象物の性質、形状に制約がある。また計重機構、例
えばロードセルはベルトの上方走行部の下方に配設され
ているので構造が複雑であり、また扱う品物が魚介類で
あるので、その清掃を頻繁に行なわなければならない
が、ベルトの裏側に駆動系や計重機構があり、これらに
水が掛からないようにするために、その清掃が困難であ
る。これに関連してメンテナンスが悪い。
【0003】他方、ベルトコンベヤの代わりにバケット
コンベヤを用い、このバケットに計重した品物を供給
し、計重結果に応じて品物を仕分けることが考えられる
が、次のような問題がある。
【0004】図35は一対のチェーン間にバケットを取
付し、これらチェーンにより水平、垂直の搬送を循環さ
せる従来のバケットコンベヤによる搬送装置を示したも
のである。
【0005】この搬送装置1では、アングル2により構
成された矩形の架台3内に、歯車装置4、5、6、7が
支持されている。歯車装置4に設けられたプーリ8には
図示しないモータによる回転力がベルトを介して伝達さ
れ、該歯車装置4を介して搬送手段9に駆動力が伝達さ
れる。
【0006】搬送手段9は、図36に示したように、一
対の2条チェーン10、11からなるもので、これら2
条チェーン10、11には、所定間隔ごとに一対の軸係
止部12、12及び13、13が配設されている。これ
ら2条チェーン10、11の内方側には、各々プレート
14、15がチェーンに隣接して配置されている。
【0007】一方、バケット16は、一方面が開口し断
面が略台形状であり、2条チェーン10、11に平行に
配置される両側壁部16a、16bの各両端部には、軸
取付用のボス17a、17b、17c、17dが形成さ
れている。
【0008】このようなボスが形成されたバケット16
には、図35及び図36において矢印で示す搬送方向A
に対し前方側のボス17b、17dに長軸18が挿通さ
れ、該長軸18の両端部は、2条チェーン10、11に
まで挿通されて上記軸係止部12、13に各々係止され
ている。他方、搬送方向Aに対し後方側のボス17a、
17cには、短軸19が挿通され、該短軸19の両端部
はプレート14、15に係止されている。
【0009】このようにしてバケット16は所定間隔お
きに連続して架台3にセットされる。架台3にセットさ
れた一連のバケット16により、品物を搬送する場合、
品物は架台3の上方位置から、水平状態にあるバケット
16内に順次投入される。そして、品物を集積する場所
に上記プレート14、15の端部14a、15aを配置
することにより、ここを通過するバケット16の短軸1
9をプレート14、15から外し、バケット16を他方
の長軸18を支点に回動させ、収容物を下方に落下させ
ている。
【0010】ところで、このようなバケットコンベヤに
よる搬送装置では、搬送終了後、空となったバケット1
6は、その後、架台3の下方走行部を長軸18で懸吊さ
れて走行し、更に縦方向に上動移動し、上動移動終了付
近で適宜手段によりプレート14、15上に短軸19が
リセットされる。
【0011】従って、従来のバケットコンベヤでは、バ
ケット16の垂直移動する姿勢は、開口が横方向を向い
た懸吊姿勢であり、このような姿勢で移動する部分で
は、品物を投入することができない。よって、バケット
コンベヤを使用する作業スペース等に制限があった。
又、上記搬送装置では、短軸19がプレート14、15
上を摺動移動するため、この摺動部への潤滑手段が必要
であり、従って装置が複雑なものとなっていた。又、こ
の潤滑手段で用いられる作動油がバケット内に付着する
と、搬送される品物の商品価値が損われるという問題が
あった。
【0012】又図35及び図36で示されるような、従
来のバケットコンベヤにおいては、上述したように水平
移送路でのみしか品物をバケット16内に投入すること
はできないのであるが、又これが何らかの計重機構によ
り計重して1個づつ投入されたとして、この投入位置よ
り下流側において計重値に応じて仕分けることが考えら
れる。上述したようにプレート14、15の端部14
a、15aにより、全てのバケット16は、ここで図3
6で示すように、その一方の支えがなくなることによ
り、長軸18の周りに回動して品物を下方に落下させる
のであるが、これを計重結果に応じて仕分けして回動さ
せるためには、この従来のバケットコンベヤでは不可能
である。
【0013】本出願人は以上のような問題に鑑みて、図
16〜図37に示すような品物仕分装置を先に開発し
た。
【0014】この装置20は、主としてアングル材21
により形成される横手方向に長い矩形状の架台22と、
モータ27と、図18に示すバケットコンベヤ32及び
品物計重機構90等からなる。
【0015】架台22内には、歯車装置23、24、2
5、26が配設され、モータ27の駆動力は、プーリ2
8及び歯車装置23のプーリ29に、各々ベルト30、
31を介して伝達される。
【0016】各歯車装置23、24、25、26には、
例えば図17に示した歯車装置23、24のように、所
定間隔おきに5つの歯車45a、45b、45c、45
d、45e、46a、46b、46c、46d、46e
が軸47、42を介して一体的に軸支されており、歯車
装置25、26の軸43、44にも同様に5つの歯車が
軸支されている。
【0017】各歯車装置23、24、25、26に差し
渡された搬送手段は、図18に示したように、一対の2
条チェーン33、33からなるもので、これら2条チェ
ーン33、33間に複数個のバケット35が支持されて
いる。
【0018】又、歯車装置23と歯車装置26との間に
形成される垂直移送路部には各2条チェーン33に近接
して図16及び図21に示したようにL字状の垂直ガイ
ド部材55、55、55、55が装置フレームに支持さ
れており、これら垂直ガイド部材55の一端面55aに
は、テフロン等の低摩擦材のシート56が貼着されてい
る。
【0019】バケット35は、図19に示したように、
断面が略三角形状であり、例えば塩化ビニール樹脂によ
り真空成型で一体に成型されている。又、このバケット
35の両側壁部35a、35bには、開口部に沿って2
つの孔36a、36bと、これらの孔とにより略正三角
形を形成する孔36cとが各々形成されている。バケッ
ト35の底壁は、前壁部35cと、該前壁部35cより
若干長い後壁部35dとから成っている。又これら両壁
部35c、35dの両外縁部e間には並列する複数の
リットS が形成されている。更にこれらスリットS
間に突条(リブ)rが形成されている。
【0020】図19及び図20に示すように断面が略三
角形状に形成されたバケット35の両側壁部35a、3
5bは、略垂直に延びるガイド片37と略L字形状のチ
ェーン取付片38とが取付けられる。ガイド片37は上
下端部に湾曲部37a、37bを備え、かつ湾曲部37
a、37b間の直線状の垂直案内板部37dと、該垂直
案内板部37dの側部に折曲して形成された取付用板部
37e及び軸係止用板部37fとからなる。取付用板部
37eには、上記バケット35に形成された孔36a、
36b、36cに対応する孔38a、38b、38cが
形成され、又軸係止用板部37fには軸係止孔39が形
成されている。他方、L字状のチェーン取付片38に
は、上記バケット35に形成された孔36a、36bに
対応する孔38a、38bと、軸係止孔40とが形成さ
れている。ガイド片37はバケット35の側壁部35a
に当接させ、孔38a、3 b 38cを孔36a、3
6b、36cに合致させ、リベット85、85、85
より取付けられる。又、チェーン取付片38は、バケッ
ト35の側壁部35bに当接させ、孔38a、38bを
孔36a、36bに合致させ、同様にリベット85、8
により取付けられる。図18に示したように、ガイド
片37、チェーン取付片38が取付けられたバケット3
5は、2条チェーン33の所定間隔おきに形成された一
対の軸係止部41、41に、各ガイド片37、チェーン
取付片38の軸係止孔39、40を合致させる。そし
て、ガイド片37と、2条チェーン33との間はスペー
サ49、50を介して軸51を挿通すると共にチェーン
取付片38と2条チェーン33との間はスペーサ52、
53を介して軸54を挿通し、これにより、バケット3
5は2条チェーン33、33に回動自在に支持される。
このようなバケット35の懸吊状態では、前壁部35c
及び後壁部35dは重心位置により上向き傾斜となって
いる。
【0021】このようにして、本品物仕分装置20
は、歯車装置23、24、25、26に巻回された5つ
の2条チェーン33、33、33、33、33間に4列
の連続したバケットコンベヤが構成されている。
【0022】一方、架台22における上部の水平移送路
部分には、一対の2条チェーン33、33の上方位置に
図23及び図24に示したように、各々断面コ字状でチ
ェーン搬送方向に沿って延び、かつ取付フランジ59
a、59bを開口部に設けたソレノイド取付部材59が
装置フレームに固定設置されている。ソレノイド取付部
材59の底板59cには、所定間隔で大形の孔60と小
形の孔61とが対をなして複数組形成されている。ソレ
ノイド取付板59は、取付フランジ部59a、59bと
装置フレームとの間をボルト止めすることにより一体的
に組付けられ、長孔62で位置の調整がなされる。
【0023】ソレノイド取付部材59に画成される空間
63内には、所定数(実施例では8個)の電磁ソレノイ
ド64が収容され、これらの電磁ソレノイド64は、取
付部材59の底板59cにねじにより固定されている。
図25に示したように、電磁ソレノイド64の作動子6
5には、係合部材66が取付けられている。係合部材6
6は、回動軸67を備えた連結部72を境に、短辺アー
ム部73と長辺アーム部68とから略L字形に形成され
ている。回動軸67は、ソレノイド取付部材59から垂
下して配設された図示しない固定板に回動自在に支持さ
れている。係合部材66の長辺アーム部68の先端部に
は、切欠部69を備えた略L字形状のフック部70と、
該フック部70から下方に延びるロッド部71とが形成
されている。又、連結部72には、ねじりコイルスプリ
ングが内蔵されている。
【0024】このように形成された係合部材66は、ソ
レノイド取付部材59の下方から短辺アーム部73が大
形の孔60内に挿通され、又長辺アーム部68のフック
部70が小形の孔61内に挿通されてソレノイド取付部
材59に設置されている。係合部材66は、長辺アーム
部68に図25において、回動軸67を中心に時計方向
に回動する外力が作用しても、その力が解除されると上
記ねじりコイルスプリングのばね力により反時計方向に
復動し、ねじりコイルスプリングの自然状態に復帰す
る。なお、係合部材66が回動すると、フック部70の
一端部70aとロッド部71の一端部71aとがソレノ
イド取付部材59の底板59cと当接し、これにより係
合部材66の回動域が規制される。
【0025】このように、下方に係合部材66が取付け
られた各電磁ソレノイド64は、図16に示す制御器1
50に接続され、該制御器150からの指令に応じて励
磁される。なお制御器150には後述するロードセル1
11の計重信号が供給される。電磁ソレノイド64は、
通常の非励磁状態において作動子65が図25において
破線位置にあり、その際、係合部材66の長辺アーム部
68は、ロッド部71の一端部71aがソレノイド取付
部材59の底板59cに当接している。すなわち、上方
位置にある。このような非励磁状態から電磁ソレノイド
64に通電すると、作動子65は実線位置となり、同時
に係合部材66は図示したように下方位置となる。その
際、フック部70の一端部70aが取付部材59の底板
59cと当接するが、フック部70の一端部70aと当
接する部分にウレタンゴム等の緩衝材58を貼着するこ
とにより衝突による異音の発生が防止される。又、同様
に、係合部材66が上方位置となった際にロッド部71
の一端部71aと当接する部分に緩衝材74を貼着すれ
ば、励磁を終了した時点での衝突による異音の発生を防
止することができる。
【0026】このようにソレノイド取付部材59の所定
位置に配設された各電磁ソレノイド64の下方には、
16に示すように仕切板により複数部分に仕切られた集
合シュート76が配設され、集合シュート76の各ガイ
ドシュート75は上方の電磁ソレノイド64のいずれか
と対応している。又これらガイドシュート75の下方位
置には仕分け用コンテナC(C 〜C が配置されて
いる。
【0027】次に本品物仕分装置におけるホタテの計重
排出機構90について図26〜図34を参照して説明す
る。
【0028】図26及び図27において、てこクランク
機構91、91’は左右対称に配設され、これらはそれ
ぞれ同一の構成を有するので、一方のてこクランク機構
91のみについて説明する。
【0029】これはいわゆる四節回転機構を形成し、4
本のリンクからなり、そのうちの1本が固定された構造
となっている。すなわち、基台105上にはベアリング
ボックス92が配設され、このベアリングの内輪に嵌着
された軸94がもう一方のてこクランク機構91’まで
延在しており、これらを一体化している。また他方のベ
アリングボックス93の内輪に固定した軸98も図27
に示すように他方のてこクランク機構91’と結合して
いる。なおベアリングボックス93の内輪は図16に示
プーリ28と同軸である。
【0030】軸94にはこれと共に回動自在に、てこレ
バー95の下端部が結合されており、この上端部は枢着
点としてのベアリング96で連接棒としてのレバー97
の右端に固定されており、また他方のベアリングボック
ス93の軸98にはクランク板99がその下端部で回動
自在に取りつけられており、またこの上端部にはベアリ
ングボックス100の内輪側が固定されており、外輪側
は上述のレバー97にこのベアリングボックス100の
上端部でボルト102により固定されている。またベア
リングボックス100の内輪側に固定された回動軸10
1はクランク板99に固定されている。このような構成
により軸98を図16のモータ27のプーリに巻装され
たチェーンベルト30の駆動により軸98は時計方向に
回転し、これと共にクランク板99は軌跡C’で示すよ
うに回転運動を行なうようになっている。
【0031】以上のようにして、てこクランク機構91
が構成されるのであるが、他方のてこクランク機構9
1’も左右対称であるので同様に構成されている。レバ
ー97の左端部には連結板103が固定されており、こ
れは他方のてこクランク機構91’の図26におけるレ
バー97に相当する連接棒97’の一端に図27に示す
ように結合されて、てこクランク機構91、91’のレ
バー97、97’は同期して同一の運動をするようにさ
れている。
【0032】連結板103には図26に明示されるよう
な、ほぼ長方形状の第2板材としての排出板114が本
品物仕分装置では図27に示すように3枚それぞれスペ
ーサ110を介在させて、所定のピッチをおいて固定さ
れている。すなわち、これら排出板114はレバー97
と同様な運動を行なう。またこれら排出板114が、そ
れぞれの間の間隙S を通過し得るように、やはりスペ
ーサブロック112を介在させて図26に示すような、
ほぼ杓子形状の第1板材としての計重板107が軸10
8、109で共通に固定されており、またこれら軸10
8、109の両端部はロードセル111から垂下してい
る計重連結板106a、106bに固定されている。ロ
ードセル111は上方の静止部S に固定されてお
り、公知のロバーバル機構でなり、これで垂直方向に計
重連結板106a、106bにかかる力を受けるように
構成されている。計重板107は上述したようにほぼ杓
子形状を呈するのであるが、この形状により、これら3
枚の板材により、ほぼV字形状の断面を呈する品物受部
Tが構成される。この上に図示するように例えばホタテ
Mが受容されるようになっている。また排出板114は
本品物仕分装置ではやはり3枚からなるのであるが、こ
れらは後述するような動作を行ない、これらの左方部に
はチェーン供給コンベヤ78が設けられており、これか
ら矢示するように1個づつホタテMが供給されるように
構成されており、後述するような排出板114の動作で
品物受部Tに受容されているホタテMを排出板114の
行程中において矢印aで示すように、この右方に配設さ
れたバケットコンベヤ32の垂直移送部で移送中のバケ
ット35に供給されるようになっている。
【0033】図16及び図17において、品物の計重機
構90の上流側には断面がV字型の多数のエレメントを
連接させてなるホタテチェーン供給コンベヤ78が図1
7に示すように本品物仕分装置では4列で配列されてい
る。そして、図16においては駆動チェーン歯車79し
か示さないが、これはチェーンベルト80’を介してプ
ーリ81の駆動力を受ける。又このプーリ81は架台に
固定されたフレーム82に取り付けられているが、これ
はチェーンベルト83を介して上述の駆動源であるモー
タ27のプーリに巻回されている。従ってホタテチェー
ン供給コンベヤ78はプーリ81、駆動チェーン歯車7
9の径比及び歯数に応じてバケットコンベヤ32の移送
速度と所定のタイミングで駆動されることになる。
【0034】本品物仕分装置20は以上のように構成さ
れるが、該装置20は、例えばホタテ貝の貝柱あるいは
タラコ等の海産物の重量による仕分装置として用いられ
ている。以下に、このような同一種類の海産物を重量別
に仕分ける装置20の作用について説明する。
【0035】今、モータ27が駆動され、歯車装置23
から5列の2条チェーン33、33、33、33、33
を介して、他の歯車装置24、25、26に動力が伝達
されている。従って、2つの2条チェーン33、33間
に支持されて、4列のバケットコンベヤが装置20内を
図16及び図17において矢印B方向に移送されてい
る。8個の電磁ソレノイド64、64・・・・64は、
全て非励磁状態にあり、これに対応する係合部材66も
全て上方位置にある。一方、ホタテ貝の貝柱などは計重
機構90により1個宛計重される。そして、計重後の貝
柱等は、装置20における歯車装置26と歯車装置23
との間の垂直移送路部を搬送しているバケット35内
に、1個宛供給される。この垂直移送路部でバケット3
5は、図21に示したようにガイド片37の湾曲部37
a、37bが、垂直ガイド部材55に当接し、これによ
り縦方向の走行が案内されるので、姿勢が一定に保持さ
れる。すなわち、このように垂直移送路部で貝柱等の品
物がバケット35内に投入されても、バケット35が揺
動することはない。なお、実施例においてバケット35
内に投入される貝柱等は、計重により8つのグループに
仕分けられており、貝柱等がどのグループに属するかは
計重後、制御器150に入力されている。そして、計重
されたホタテ貝の貝柱等は、この装置20により重量別
に仕分けられて、下方のコンテナ内にグループ別に収容
されるのであるが、以下にその仕分け作用について説明
する。
【0036】重量別によるグループはいずれかの電磁ソ
レノイド64に対応されている。バケット内に貝柱等を
収容した後、対応する電磁ソレノイド64に到達するま
での2条チェーン33の走行距離はパルスエンコーダ等
で演算され、所定時間後、該当する電磁ソレノイド64
が所定時間励磁されるようになっている。電磁ソレノイ
ド64が励磁されると、図25における作動子65及び
係合部材66は図示の状態となり、直下を通過しようと
する所望のバケット35のガイド片37の進行方向前方
にロッド部71が配置される。よって当該バケット35
は、係合部材66のロッド部71にガイド片37を当接
させて走行するので、バケット35は図25において軸
51、54を中心に反時計方向に回動し、これにより、
収容されていたホタテ貝の貝柱は下方の集合シュート7
6の適宜な位置に落下し、コンテナに収容される。
【0037】以後、同様に、後続するバケットも、所定
の電磁ソレノイドが励磁されて、貝柱がシュートを通っ
て重量別のコンテナ等に収容される。よって、ホタテ貝
の貝柱は、所定範囲内の重量別に選別されてコンテナ等
内に収容される。
【0038】なお、バケット35が収容物の搬送を終え
ると、自重により前壁部35c、後壁部35dが上向き
傾斜に復帰し、残りの水平移送路部から下方への垂直移
送路部及び、下位の水平移送路部を走行して、再度、ガ
イド片37により姿勢が保持されて、歯車装置26と歯
車装置23との間の垂直移送路部を移送される。
【0039】てこクランク機構91、91’は上述した
ように構成されるのであるが、この軸98を等速で回転
させると、これによりクランク板99に固定された軸1
01は軌跡C’に沿って等速回転する。この軸101は
図26に示す位相から45度回転すると図28に示す位
置をとる。てこレバー95は図26の位置から軸94の
まわりに、ある角度揺動する。これに結合されている軸
96を介してレバー97が図28に示すような位置をと
り、従ってこの左端部に固定されている排出板114
図示する位置をとる。さらにこれから45度回転する
と、すなわち図26の位相から90度回転すると図29
に示す位置をとり、てこレバー95は更に軸94のまわ
りに右方へと揺動し、レバー97は右方へ移動すると共
にその左端部は下方へと移動する。よってこの端部に固
定された排出板114は図示の位置をとる。
【0040】更に45度回転すると図30に示す位置を
とり、この位相においては、てこレバー95は左方へと
移動方向を変え、揺動する。これと共にレバー97は左
方へと移動するが左端部は下方へと更に落ち込み、これ
に固定された排出板114も下へと落ち込んだ位置をと
る。更にこれから45度回転すると、すなわち図26の
回転位相から180度回転すると図31に示す位置をと
り、この位相では、てこレバー95は軸94のまわりに
左方へと揺動し、従ってこれに枢着されているレバー9
7も左方へと移動すると共にこの左端部に固定された
出板114は更に下方へと落ち込む。更に45度回転す
ると図32に示す位置をとり、てこレバー95は軸94
の回りに更に左方へと揺動し、従ってこれに結合されて
いるレバー97も左方へと揺動し、共に若干上方へと上
昇し始める。更に45度回転すると図33に示す位置を
とり、てこレバー95は軸94のまわりにわずかながら
左方に移動する。これにより排出板114は図示した位
置をとる。更に45度回転すると図34に示す位置をと
り、これにより今度は軸94の回りに、てこレバー95
は大きく揺動し、この移動によりレバー97も右方へと
大きく移動し、かつ共に上方へと大きく移動する。従っ
排出板114もこれに応じて大きく移動する。更に4
5度回転するとてこレバー95は軸94のまわりに大き
く右方へと揺動し、これと共にレバー97も右方へと移
動すると共に、その左端部は上方へと大きく移動する。
よって図26に示す初期の回転位相をとる。
【0041】以上のようにして軸98の等速回転運動に
より、これに固定されたクランク板99は軌跡C’で示
す行程に沿って移動するのであるが、これにより上述し
たような運動を排出板114が行なうのであるが、この
ような行程中において図29で示すような回転位相に、
あるいは行程中に第1板材としての計重板107の上辺
部に形成される品物受部Tの上にホタテMが左方のチェ
ーン供給コンベヤ78より1個供給され、これが図29
〜図33に示すように載置される。よってこれら3枚の
計重板107は一体化したものであり、その両端部で上
方に延在する一対の計重連結板106a、106bに結
合されているので、これらの上端部に結合されているロ
ードセル111により、このとき、品物受部Tに載置さ
れているホタテMの重量を計重する。ついで排出板11
は上述したような軌跡で運動するのであるが、計重さ
れて品物受部TにあるホタテMが図33、図34で示す
回転位相の間の回転位相で排出板114の短縁部114
aで押し出されるような状態となり、その受部Tで受容
されているホタテMを図34及び図26で示すように押
し出す形となる。よって図26で示すようにこの右方に
配設されたバケットコンベヤ32の垂直部を移送中のバ
ケット35のひとつに矢印aで示すように落下供給され
る。なお場合によってはこの供給を確かにするためにガ
イドシュートを設けてもよい。
【0042】以上のようにして1個のホタテMがバケッ
ト35に供給されたのであるが、この行程中においてす
でにチェーン供給コンベヤ78から次のホタテMが品物
受部Tに供給され、上述したような計重及び排出作用を
受けるのであるが、チェーン供給コンベヤ78から供給
されるタイミングは図26に示すような回転位相でも可
能であり、この場合にはホタテMのいわば軟着陸の作用
を受けることができる。すなわち図26で示す回転位相
にある排出板114の長縁部114bでチェーン供給コ
ンベヤ78からのホタテMを受け、これが上述したよう
な行程を受けて徐々に下降するのであるが、これにより
静かに計重板107の品物受部Tに載せられて安定にロ
ードセル111によりこのホタテMの重量を計重するこ
とができ、更に回転位相が進むことにより排出板114
の短縁部114aで押し出されて次のバケット35にホ
タテMが落下供給される。
【0043】なおバケットコンベヤ32のバケット35
の移動タイミングはチェーン供給コンベヤ78から1個
づつ供給するホタテMの供給タイミングと一致してお
り、従って確実に次のバケット35は次のホタテを受け
る位置にきている。
【0044】以上では他の列の排出板などについては説
明しなかったが、本品物仕分装置では以上のような構成
で複数列設けられ、同様な作用を行なう。また、これら
列は同期して運転されるので、本品物仕分装置のように
4列で設けられていれば、ホタテMは4個づつ同時に計
重し、且つ並設されたバケットコンベヤ32の各バケッ
ト35に同時に落下供給することができる。
【0045】以上のようにして各電磁ソレノイド64に
対応する横一列のバケット35からは所定の重量範囲の
品物がその下方のガイドシュート75に排出されるので
あるが、図37に示すように4列のバケットコンベヤの
うち図37において最右方のバケットコンベヤ列121
からガイドシュート75に落下する品物は落差が余り小
さくないので、このガイドシュート75から跳ね返る高
さはそれ程大きくないので問題なく、この列121では
各所定範囲重量の品物を収容するコンテナC (C
に排出される。然るに右から第4列目のバケット
コンベヤ列124から落下する品物は大きな落差をもっ
てガイドシュート75に落下するため、品物によっては
大きな反跳力を受け、このガイドシュート75から外方
に跳び出たり、場合によっては隣接するガイドシュート
で他の所定範囲の重量の品物を受けるガイドシュートに
移り、この他の所定範囲の重量の品物を受けるコンテナ
へと落下する。他の列のバケットコンベヤ列122、1
23についても同様で落差大きくなるにつれて上述の
ような恐れが頻繁に生ずることになる。
【0046】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上述の問題
に鑑みてなされ、例えば上述したバケットコンベヤにお
いてある横列で並んでいるバケットコンベヤから排出さ
れる品物を、これに対応させているガイドシュートで確
実に受けて、この横列に対応する所定範囲の重量の品物
を受けるコンテナに確実に排出することのできるガイド
シュートを提供することを目的とする。
【0047】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、バケッ
トコンベヤの水平なバケットの横列ごとに所定の範囲の
重量の品物を排出する複数の落下位置から落下する品物
を受け、前記バケットコンベヤの横列ごとに設けられた
下方の所定位置へと導くガイドシュートにおいて、少な
くとも第1の相隣る複数の落下位置から落下する品物を
受け、前記下方の所定位置へと導く第1ガイドシュート
部材と、前記第1の相隣る複数の落下位置とは別の第2
の相隣る複数の落下位置から落下する品物を受け、前記
下方の所定位置へと導く第2ガイドシュート部材とから
成り、前記第1、第2ガイドシュート部材の組は前記バ
ケットコンベヤの横列ごとに相隣接して複数組設けら
れ、 前記各第1、第2ガイドシュート部材の両側壁部は
外方に向かって傾斜する低い斜壁部と、該両斜壁部の一
方に連接され、該第1、第2ガイドシュート部材がそれ
ぞれ所定の角度で傾斜配設されたときに各上端部側でほ
ぼ水平となる第1の辺縁部を有するほぼ三角形状で垂直
で高い垂直壁部とから成っており、該第1、第2ガイド
シュート部材の前記斜壁部の他方側に隣接する他の第
1、第2ガイドシュート部材の組の各垂直壁部は、前記
第1、第2ガイドシュート部材の他方の垂直壁部として
それぞれ共有されるようにすると共に、前記第1ガイド
シュート部材は、その上端部の下面に固定される断面L
字形状のフック部材を、架台の一部に一端部が固定され
るフックアングル部材の断面V字形状の他端部に係止さ
せると共に、その下端部を前記架台の他の一部の上に載
置させることにより傾斜配設され、かつ、前記第2ガイ
ドシュート部材は、その上端部の下面に固定される断面
L字形状のフック部材を、前記架台の更に他の一部に一
端部が固定されるフックアングル部材の断面V字形状の
他端部に係止させると共に、その下端部を、前記第1ガ
イドシュート部材の下端部側の第2の辺縁部に形成され
たスリットに差込まれる垂直部と前記第2の辺縁部に平
行なアーム部とを有する差込部材の上に載置させること
により、前記第1ガイドシュート部材の上方に重ねて傾
斜配設されることを特徴とするガイドシュート
【0048】
【作用】第1の相隣る複数の落下位置から落下する品物
は第1ガイドシュート部材で受け、また第1の相隣る複
数の落下位置とは別の第2の相隣る複数の落下位置から
落下する品物は、上記第1のガイドシュート部材の上方
に重ねて配設される第2のガイドシュート部材で受けら
れるので各落下位置から第1ガイドシュート部材及び第
2ガイドシュート部材までの落差従来より一段と小さ
くすることができる。よってこれら横列した複数の落下
位置から排出される所定の重量範囲の品物は確実に、こ
れに対応するコンテナへ排出することができる。又、各
ガイドシュート部材の側壁部にはその一方のみ垂直壁部
を設け、これを隣接するガイドシュート部材間で共有さ
せるようにしたので、両側壁部に垂直壁部を形成するの
と同等の作用を行わせながら、各ガイドシュート部材を
上下に重ね合わせるのを可能として輸送時等の良好な収
納性を得ることができる。さらに、第1、第2ガイドシ
ュート部材のバケットコンベヤへの取付作業も容易とな
る。
【0049】
【実施例】以下本発明の実施例によるガイドシュートに
ついて図面を参照して説明する。なお、「複数の落下位
置」とは上述のバケットコンベヤの各列において、ある
所定の範囲の重量の品物を排出するための所定の横列に
あるバケットの排出位置とするものとする。
【0050】本実施例の第1ガイドシュート部材200
は図2乃至図4及び図6に示すような形状を呈し、図3
に示すように幅が一定の直線的な滑走路面203及び図
4に示すように、この両側に外方に向って傾斜した斜壁
部202a、202b及び一方の斜壁部202bに連接
し、かつ垂直方向に延在する垂直壁部201とからなっ
ており、これ等は合成樹脂で一体形成されて得られるも
のである。またその端部には断面がL字形状で、同じく
合成樹脂でなるフック部材204が例えば加熱溶着固定
される。垂直壁部201は図2に示すように、ほぼ三角
形状を呈するが、この一方の第1の辺縁部201aはこ
第1ガイドシュート部材200を所定の角度に傾斜し
て配設した場合、上流側端部側の辺縁部となる部分で
り、図1に示すようにバケットコンベヤ列121、12
2に対し、ほぼ水平となる。また他方の第2の辺縁部2
01bには切込みSが形成されている。図5はこの第1
ガイドシュート部材200の展開図であるが合成樹脂
一体成形する代わりに塑性加工する場合の板材205の
形状を示すものであり、上記に対応する部分については
同一の符号を付すものとする。点線は折れ線である。
【0051】図7乃至図9は第2ガイドシュート部材3
00を示すものであるが、第1ガイドシュート部材20
0とは全体としての形状は、ほぼ同一であるが、部分的
に特に垂直壁部において形状は大きく異なる。
【0052】すなわち第2ガイドシュート部材300も
図8で示すように直線的で一定の幅の滑走路面303が
形成されており、第1ガイドシュート部材200の滑走
路面203と同一の幅である。また図9で示すように、
この両側には外方に向って傾斜した斜壁部302a、3
02bが形成されており、一方の斜壁部302bに連接
して上下方向に垂直に延びる垂直壁部301が形成され
ている。垂直壁部301は図7に示すようにほぼ三角形
状を呈するが、第2ガイドシュート部材300を図1に
示すように所定の傾斜角で配設した場合に、その上端側
第1の辺縁部301aはバケットコンベヤ列103、
104に対しほぼ水平となるものである。また他の第2
辺縁部301bには第1ガイドシュート部材200と
異なり、切り込みSは形成されていない。
【0053】このような第2ガイドシュート部材300
も合成樹脂でなり、全体として一体成形加工で得られる
ものであるが、第1ガイドシュート部材200と同様に
塑性加工する場合の板材の形状は図5と類似の形状であ
る。また一端部下面には断面L字形状の合成樹脂でなる
フック部材304が固定されている。
【0054】以上のように構成される第1、第2ガイド
シュート部材は組となってバケットコンベヤの横列ごと
に相隣接して複数組設けられるようになっている。
、これら第1、第2ガイドシュート部材200、30
0のバケットコンベヤに対する取付構造について図1及
び、図11〜図13を参照して説明する。
【0055】第1ガイドシュート部材200の垂直壁部
201の第2の辺縁部201bには、切り込みSが形成
されており、このような第1ガイドシュート部材200
は本実施例においては図16に対応し9個並列に配置
されるこれら9個の第1ガイドシュート部材200は
図12に示すようなL字形状の差込部材500の垂直部
500aが整列さた切り込みSに差込まれて一体化さ
れ、外力により変形して、整然とした配置構成を崩さな
いようにしている。
【0056】フックアングル部材400は図11に示す
ようにL−アングル部材Gの水平壁部Gaにフックアン
グル部材400の水平壁部400aを当てがってボルト
401により固定する。これらL−アングル部材Gはバ
ケットコンベヤ列のほぼ全域に沿って延びており第1ガ
イドシュート部材200のフック部材204は図11に
示すようにフックアングル部材400の断面V字形状の
他端部に係止されて傾斜配設され、下端部はフレーム2
1の一部Iに支持される。
【0057】このような取付状態で図1に示すように9
個の第1ガイドシュート部材200の各第1の辺縁部2
01aはバケットコンベヤ列121、122に対して水
平に配設される。このとき図14に示すように、一つの
垂直壁部201を隣接するガイドシュート部材間で共有
させることにより、両側壁部に垂直壁部を形成するのと
同等な作用を行わせるようにしている。よって、その分
だけ軽量化することができる。
【0058】第2ガイドシュート部材300も9個並列
配置され、フック部材304は図13に示すようにフレ
ーム21のアングル部Hに一端部410aがボルト41
1により固定されるフックアングル部材410の断面V
字形状の他端部に係止される。そしてその下端部は第1
ガイドシュート部材200の第2の辺縁部201bの切
り込みSに差込まれた差込部材500の当該辺縁部20
1bに平行なアーム部500bの上に各々載置されるの
みである。これら第2ガイドシュート部材300もま
た、図14に示すように配置され、その垂直壁部301
が隣接するガイドシュート部材間で共有され、上述と同
様な作用を行う。
【0059】本発明の実施例による第1、第2ガイドシ
ュート部材200、300は以上のように構成され組み
立てられるので図1に示すようにバケットコンベヤ列1
21、122、123、124で横列したバケット3
5、35、35、35の複数の落下位置から排出される
品物はいづれも大きな落差なく、第1、第2ガイドシュ
ート部材200、300の上に落下し、それぞれのガイ
ドシュート部材200、300の滑走路面203、30
3を滑走し、共通のコンテナCに排出される。大きな落
差なく、第1、第2ガイドシュート部材200、300
の滑走路面203、303の上に落下するので従来のよ
うに品物によって大きく反跳し、隣りのガイドシュート
部材に飛び込むようなことはなく、所定のコンテナC
確実に排出されることができる。
【0060】また第1、第2ガイドシュート部材20
0、300はそれぞれ図4、図9に示すようにな断面形
状を呈しているのでバケット35からの落下の仕方によ
っては斜壁部202a、202bまたは302a、30
2bの上に落下することもあるがこれらの斜め内方下向
きのガイド作用により確実に直線的な滑走路面203、
303上に導かれ、ここを直進してコンテナCに排出さ
れる。
【0061】本発明の実施例による第1、第2ガイドシ
ュート部材200、300は以上のような作用効果を奏
するものであるが、更にこれらをバケットコンベヤから
外して、あるいはこれに装着するために輸送する場合に
は図15に示すように(第1、第2ガイドシュート部材
200、300も同様に行なうのであるが、第1ガイド
シュート部材200のみについて説明すると、)これら
は上下に重ねて輸送することができ、従ってコンパクト
な形状にしてその取扱いが簡便である。また本実施例で
はこれらが合成樹脂でなるので従来のようにステンレス
で形成される場合と比べ非常に軽量であり、更に取扱い
が簡便である。なおフック部材204または304は滑
走路面303の方向において前後にずらせば何ら問題な
く、コンパクトに上下に重ね合わすことができる。
【0062】以上、本発明の実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明
の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0063】例えば以上の実施例では第1、第2ガイド
シュート部材200、300とも、ほぼ同一の形状と
し、滑走路面203、303の両側の高さの小さい外方
に傾斜する斜壁部202a、202b、302a、30
2bのうち一方の斜壁部202b、302bに連接して
上下方向に延びる垂直壁部201、301を形成した
が、図10に示すようにこれを両側にすなわち他方の斜
壁部202a、302aにも連接して形成するようにし
てもよい。図10においてQとして示す。
【0064】また以上の実施例ではバケットコンベヤが
4列であるのに対応して第1、第2ガイドシュート部材
200、300の上端部は、それぞれ横に相隣るバケッ
トコンベヤ列121、122と123、124とに対応
させて配設させたが更に多列のバケットコンベヤ列、例
えば10列であれば右方の相隣る5列については、第1
ガイドシュート部材の上端側辺縁部を水平に配設して対
応させ、またこれに隣接する他方の5列のバケットコン
ベヤ列については第2ガイドシュート部材の上端側辺縁
部を水平にして対応させるようにしてもよい。あるいは
上記実施例と同様に相隣る二列づつに対応させ、後の6
列については更に第3、第4、第5のガイドシュート部
材を同様に形成して上下に重ね配置して配設するように
してもよい。要するに本発明によれば少なくとも第1、
第2ガイドシュート部材を上下に配設することにより、
従来にない顕著な効果を奏することができるのである。
【0065】また以上の実施例では最後の強制排出用の
ガイドシュートを加えて9列のガイドシュートを設ける
ようにしたが、勿論この数はこれに限定されることな
い。更に多種類の重量範囲に仕分するためには、これに
応じて品物が排出される複数の落下位置が増えるので、
上述のガイドシュート部材をその数だけ増大させ並列配
置するようにすればよい。なお図10に示すガイドシュ
ート部材Rは各横列のバケット35にも適用可能である
が、図14に示すように第1、第2ガイドシュート部材
200、300を配設した場合には一番左側の列にこ
れを適用すればよい。輸送時に重ねるときには、図15
において一番上方へ重ねるようにすればよい。
【0066】また以上の実施例では本出願人が先に提案
した仕分け用のバケットコンベヤに適用する場合を説明
したが、勿論これに限ることなく、例えば4列のシュー
トから品物が滑走してきて、この排出端から、これらシ
ュートとは直角方向に方向転換し、かつ共通のコンテナ
に供給したいような場合にも末発明は適用可能である。
【0067】
【発明の効果】以上述べたように本発明のガイドシュー
トによれば、架台への取付作業を容易にすることができ
ると共に、横列する複数の落下位置から排出される同一
重量範囲の品物を確実に収容し、かつ大きく反跳させる
ことなく滑走させることができるので、品物の変形や損
傷を防止して下方の所定の位置に例えば所定の共通の
コンテナに確実に排出することができる。また、第1、
第2ガイドシュート部材の側壁部にはその一方のみ垂直
壁部を設け、これを隣接するガイドシュート部材間で共
有させるように構成しているので、この垂直壁部を両側
壁部に形成した場合と同等の作用を行わせながら、その
分だけ軽量化することができ、かつ各ガイドシュート部
材を上下に重ね合わせるのを可能として、輸送時等の収
納性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による品物・計重仕分装置の正
面図である。
【図2】同装置に用いられる第1ガイドシュート部材の
側面図である。
【図3】同平面図である。
【図4】同正面図である。
【図5】同装置に用いられる第1ガイドシュート部材の
他の製法により用いられる板材の展開図である。
【図6】第1ガイドシュート部材の斜視図である。
【図7】第2ガイドシュート部材の側面図である。
【図8】同平面図である。
【図9】同正面図である。
【図10】第1、第2ガイドシュート部材の変形例を示
す正面図である。
【図11】第1ガイドシュート部材の同装置に組込むた
めの関連部分の要部拡大正面図である。
【図12】第1ガイドシュート部材及びこれに適用され
る差込部材の要部の側面図である。
【図13】第2ガイドシュート部材を同装置に組込むた
めの関連部分の要部の拡大正面図である。
【図14】第1、第2ガイドシュート部材の並列配置を
示す正面図である。
【図15】同ガイドシュート部材を重ねた状態を示す正
面図である。
【図16】従来例の品物の計重・仕分装置の側面図であ
る。
【図17】同平面図である。
【図18】同装置におけるバケットの支持部を示す斜視
図である。
【図19】バケットの取付構造を示す斜視図である。
【図20】ガイド片を取付けたバケットの斜視図であ
る。
【図21】バケットの垂直移送路部での搬送姿勢を示す
斜視図である。
【図22】バケット列の正面図である。
【図23】電磁ソレノイドを取付けるソレノイド取付部
材の平面図である。
【図24】図23における[24]−[24]線方向拡
大断面図である。
【図25】電磁ソレノイドと係合部材との設置態様を示
す側断面図である。
【図26】図16における品物計重機構の拡大側面図で
ある。
【図27】図26における[27]−[27]線方向断
面図である。
【図28】上記装置におけるてこクランク機構の各回転
位相におけるモードを示す図26と同様な側面図であ
る。
【図29】上記装置におけるてこクランク機構の各回転
位相におけるモードを示す図26と同様な側面図であ
る。
【図30】上記装置におけるてこクランク機構の各回転
位相におけるモードを示す図26と同様な側面図であ
る。
【図31】上記装置におけるてこクランク機構の各回転
位相におけるモードを示す図26と同様な側面図であ
る。
【図32】上記装置におけるてこクランク機構の各回転
位相におけるモードを示す図26と同様な側面図であ
る。
【図33】上記装置におけるてこクランク機構の各回転
位相におけるモードを示す図26と同様な側面図であ
る。
【図34】上記装置におけるてこクランク機構の各回転
位相におけるモードを示す図26と同様な側面図であ
る。
【図35】従来のバケットコンベヤの破断側面図であ
る。
【図36】同要部の斜視図である。
【図37】図16の品物・計重仕分装置の正面図であ
る。
【符号の説明】
200 第1ガイドシュート部材201 垂直壁部 201a 第1の辺縁部 201b 第2の辺縁部 202a 斜壁部 202b 斜壁部 204 フック部材 300 第2ガイドシュート部材301 垂直壁部 301a 第1の辺縁部 301b 第2の辺縁部 302a 斜壁部 302b 斜壁部 304 フック部材400 フックアングル部材 410 フックアングル部材 500 差込部材 500a 垂直部 500b アーム部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バケットコンベヤの水平なバケットの横
    列ごとに所定の範囲の重量の品物を排出する複数の落下
    位置から落下する品物を受け、前記バケットコンベヤの
    横列ごとに設けられた下方の所定位置へと導くガイドシ
    ュートにおいて、 少なくとも第1の相隣る複数の落下位置から落下する品
    物を受け、前記下方の所定位置へと導く第1ガイドシュ
    ート部材と、前記第1の相隣る複数の落下位置とは別の
    第2の相隣る複数の落下位置から落下する品物を受け、
    前記下方の所定位置へと導く第2ガイドシュート部材と
    から成り、 前記第1、第2ガイドシュート部材の組は前記バケット
    コンベヤの横列ごとに相隣接して複数組設けられ、 前記各第1、第2ガイドシュート部材の両側壁部は外方
    に向かって傾斜する低い斜壁部と、該両斜壁部の一方に
    連接され、該第1、第2ガイドシュート部材がそれぞれ
    所定の角度で傾斜配設されたときに各上端部側でほぼ水
    平となる第1の辺縁部を有するほぼ三角形状で垂直で高
    い垂直壁部とから成っており、 該第1、第2ガイドシュート部材の前記斜壁部の他方側
    に隣接する他の第1、第2ガイドシュート部材の組の各
    垂直壁部は、前記第1、第2ガイドシュート部材の他方
    の垂直壁部としてそれぞれ共有されるようにすると共
    に、 前記第1ガイドシュート部材は、その上端部の下面に固
    定される断面L字形状のフック部材を、架台の一部に一
    端部が固定されるフックアングル部材の断面V字形状の
    他端部に係止させると共に、その下端部を前記架台の他
    の一部の上に載置させることにより傾斜配設され、か
    つ、 前記第2ガイドシュート部材は、その上端部の下面に固
    定される断面L字形状のフック部材を、前記架台の更に
    他の一部に一端部が固定されるフックアングル部材の断
    面V字形状の他端部に係止させると共に、その下端部
    を、前記第1ガイドシュート部材の下端部側の第2の辺
    縁部に形成されたスリットに差込まれる垂直部と前記第
    2の辺縁部に平行なアーム部とを有する差込部材の上に
    載置させる ことにより、前記第1ガイドシュート部材の
    上方に重ねて傾斜配設される ことを特徴とするガイドシ
    ュート。
  2. 【請求項2】 前記第1、第2ガイドシュート部材は合
    成樹脂でなる請求項1に記載のガイドシュート。
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