JP2633100B2 - バケットコンベヤにおけるバケット - Google Patents

バケットコンベヤにおけるバケット

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JP2633100B2 JP3103789A JP10378991A JP2633100B2 JP 2633100 B2 JP2633100 B2 JP 2633100B2 JP 3103789 A JP3103789 A JP 3103789A JP 10378991 A JP10378991 A JP 10378991A JP 2633100 B2 JP2633100 B2 JP 2633100B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバケットコンベヤにおけ
るバケットに関するもので、詳しくは、チェーンコンベ
ヤを縦型に配置してなるバケットコンベヤにおけるバケ
ットに関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】図11は一対のチェーン
間にバケットを取付し、これらチェーンにより水平、垂
直の搬送を循環させる従来のバケットコンベヤによる搬
送装置を示したものである。
【0003】この搬送装置1では、アングル2により構
成された矩形の架台3内に、歯車装置4、5、6、7が
支持されている。歯車装置4に設けられたプーリ8には
図示しないモータによる回転力がベルトを介して伝達さ
れ、該歯車装置4を介して搬送手段9に駆動力が伝達さ
れる。
【0004】搬送手段9は、図12に示したように、一
対の2条チェーン10、11からなるもので、これら2
条チェーン10、11には、所定間隔ごとに一対の軸係
止部12、12及び13、13が配設されている。これ
ら2条チェーン10、11の内方側には、各々プレート
14、15がチェーンに隣接して配置されている。
【0005】一方、バケット16は、一方面が開口し断
面が略台形状であり、2条チェーン10、11に平行に
配置される両側壁部16a、16bの各両端部には、軸
取付用のボス17a、17b、17c、17dが形成さ
れている。
【0006】このようなボスが形成されたバケット16
には、図11、12において矢印で示す搬送方向Aに対
し前方側のボス17b、17dに長軸18が挿通され、
該長軸18の両端部は、2条チェーン10、11にまで
挿通されて上記軸係止部12、13に各々係止されてい
る。他方、搬送方向Aに対し後方側のボス17a、17
cには、短軸19が挿通され、該短軸19の両端部はプ
レート14、15に係止されている。
【0007】このようにしてバケット16は所定間隔お
きに連続して架台3にセットされる。架台3にセットさ
れた一連のバケット16により、品物を搬送する場合、
品物は架台3の上方位置から、水平状態にあるバケット
16内に順次投入される。そして、品物を集積する場所
に上記プレート14、15の端部14a、15aを配置
することにより、ここを通過するバケット16の短軸1
9をプレート14、15から外し、バケット16を他方
の長軸18を支点に回動させ、収容物を下方に落下させ
ている。
【0008】ところで、このようなバケットコンベヤに
よる搬送装置では、搬送終了後、空となったバケット1
6は、その後、架台3の下方走行部を長軸18で懸吊さ
れて走行し、更に縦方向に上動移動し、上動移動終了付
近で適宜手段によりプレート14、15上に短軸19が
リセットされる。
【0009】従って、従来のバケットコンベヤでは、バ
ケット16の垂直移動する姿勢は、開口が横方向を向い
た懸吊姿勢であり、このような姿勢で移動する部分で
は、品物を投入することができない。よって、バケット
コンベヤを使用する作業スペース等に制限があった。
又、上記搬送装置では、短軸19がプレート14、15
上を摺動移動するため、この摺動部への潤滑手段が必要
であり、従って装置が複雑なものとなっていた。又、こ
の潤滑手段で用いられる作動油がバケット内に付着する
と、搬送される品物の商品価値が損われるという問題が
あった。又、品物が水分を多量に付着させている場合に
はバケット全体が重くなり、駆動源の負荷を大きくす
る。
【0010】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上記問題に
鑑みてなされ、縦型に配置されるバケットコンベヤであ
っても、作業スペース等の多様化が図れ、かつ、水平移
送路に移る以前に複雑なリセット手段を設ける必要がな
く、加えて、潤滑油等の付着により商品価値を損わすこ
とがなく更に、品物に水分が多量に付着していても駆
動源の負荷を大とすることのないバケットコンベヤにお
けるバケットの提供を目的としている。
【0011】
【問題点を解決するための手段】上記目的は、断面が略
三角形状であり、その両側壁部の上縁より上方、縦型
のループ状に立設したバケットコンベヤの一対のチェー
ンに回動自在に取付部材を介して支軸により支持され、
この懸吊状態で直線的な前壁部及び直線的な後壁部が上
向き傾斜であり、これら前壁部及び後壁部の両外縁部間
に並列する複数のスリットを形成させ、かつ、これら各
スリット間に並列して突条を形成させた形状であると共
に、前記後壁部は前記前壁部より若干長く、前記バケッ
トコンベヤの品物供給側の垂直移送路部では、前記前壁
部は前記品物供給側にあり、該品物供給側から品物を供
給されることを特徴とするバケットコンベヤにおけるバ
ケット、によって達成される。
【0012】
【作用】支軸により回動自在に支持されたバケットは
面が略三角形状で、その直線的な前壁部及び後壁部によ
り底部が形成されるので、丸みを帯びた転がり易い品物
でもバケット内に安定して収容することができ、しか
も、取付部材を介して支軸により支持される位置を両側
壁部上縁より上方としているので、これにより、ここか
ら品物を含むバケットの重心位置までの距離を長くとる
ことができ、移送過程でのバケットの揺動を低減するこ
とができる。又、後壁部は前壁部より若干長く、バケッ
トコンベヤの品物供給側の垂直移送路部では前壁部が品
物供給側にあるので、バケットがこの垂直移送路部を移
送されているとき、品物供給側から投入された品物を後
壁部でもって受け止め、底部に案内することによって確
実にバケット内に品物を収容することができる。収容し
た品物のバケットからの排除は、バケットを支軸を中心
に回動させれば良く、どの位置でも排除できる。更にス
リットから品物に付着した水分を下方に落下させること
ができるので、品物を搬送するバケットの全重量を小と
し、よって駆動源の負荷を小とすることができる。又バ
ケットを傾けて品物を排出するときは、突条により円滑
に排出される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例によるバケットコンベ
ヤにおけるバケットについて図面を参照して説明する。
【0014】図1は本発明に係るバケットコンベヤが設
置された搬送装置を示したものである。
【0015】この搬送装置20は、アングル21により
横手方向に長い矩形状の架台22と、モータ27と、図
3に示すバケットコンベヤ32等からなる。
【0016】架台22内には、歯車装置23、24、2
5、26が配設され、モータ27の駆動力は、プーリ2
8及び歯車装置23のプーリ29に、各々ベルト30、
31を介して伝達される。
【0017】各歯車装置23、24、25、26には、
例えば図2に示した歯車装置23、24のように、所定
間隔おきに5つの歯車45a、45b、45c、45
d、45e、46a、46b、46c、46d、46e
が軸47、42を介して一体的に軸支されており、歯車
装置25、26の軸43、44にも同様に5つの歯車が
軸支されている。
【0018】各歯車装置23、24、25、26に差し
渡された搬送手段は、図3に示したように、一対の2条
チェーン33、33からなるもので、これら2条チェー
ン33、33間に複数個のバケット35が支持されてい
る。
【0019】又、歯車装置23と歯車装置26との間に
形成される垂直移送路部には、各2条チェーン33に近
接して図1、図2及び図6に示したようにL字状の垂直
ガイド部材55、55、55、55が装置フレームに支
持されており、これら垂直ガイド部材55の一端面55
aには、テフロン等の低摩擦材のシート56が貼着され
ている。
【0020】バケット35は、図4に示したように、断
面が略三角形状であり、例えば塩化ビニール樹脂により
射出成型で一体に成型されている。又、このバケット3
5の両側壁部35a、35bには、開口部に沿って2つ
の孔36a、36bと、これらの孔とにより略正三角形
を形成する孔36cとが各々形成されている。バケット
35の底壁は、直線的な前壁部35cと、該前壁部35
cより若干長い直線的な後壁部35dとから成って
り、丸みを帯びた転がり易い品物でも安定させて移送で
きるようにしている。又これら両壁部35c、35dの
両外縁部e間には並列する複数のスリットSが形成され
ている。更にこれらスリットS間に突条(リブ)rが形
成されている。
【0021】このように断面が略三角形状に形成された
バケット35の両側壁部35a、35bには、略垂直に
延びるガイド片37と略L字形状のチェーン取付片38
とが取付けられる。すなわち、これらガイド片37及び
チェーン取付片38を本発明の構成要素である取付部材
としている。ガイド片37は上下端部に湾曲部37a、
37bを備え、かつ湾曲部37a、37b間の直線状の
垂直案内板部37dと、該垂直案内板部37dの側部に
折曲して形成された取付用板部37e及び軸係止用板部
37fとからなる。取付用板部37eには、上記バケッ
ト35に形成された孔36a、36b、36cに対応す
る孔38a、38b、38cが形成され、又軸係止用板
部37fには軸係止孔39が形成されている。他方、L
字状のチェーン取付片38には、上記バケット35に形
成された孔36a、36bに対応する孔38a、38b
と、軸係止孔40とが形成されている。ガイド片37は
バケット35の側壁部35aに当接させ、孔38a、3
8b、38cを孔36a、36b、36cに合致させ、
リベット91、91、91により取付けられる。又、チ
ェーン取付片38は、バケット35の側壁部35bに当
接させ、孔38a、38bを孔36a、36bに合致さ
せ、同様にリベット91、91により取付けられる。図
3に示したように、ガイド片37及びチェーン取付片3
8が取付けられたバケット35は、2条チェーン33の
所定間隔おきに形成された一対の軸係止部41、41
に、各ガイド片37、チェーン取付片38の軸係止孔3
9、40を合致させる。そして、ガイド片37と、2条
チェーン33との間は図8に示すようにスペーサ49、
50を介して支軸もしくは軸51を挿通し、かつチェー
ン取付片38と2条チェーン33との間はスペーサ5
2、53を介して支軸もしくは軸54を挿通し、これに
より、バケット35は、両側壁部35a、35bの上縁
より上方で、2条チェーン33、33に位置決めされ、
かつ回動自在に支持される。このようなバケット35の
懸吊状態では、前壁部35c及び後壁部35dは重心位
置により上向き傾斜となっている。
【0022】このようにして、実施例の搬送装置20で
は、歯車装置23、24、25、26に巻回された5つ
の2条チェーン33、33、33、33、33間に4列
の連続したバケットコンベヤが構成されている。
【0023】一方、架台22における上部の水平走行部
分には、一対の2条チェーン33、33の上方位置に図
7及び図9に示したように、各々断面コ字状でチェーン
搬送方向に沿って延び、かつ取付フランジ59a、59
bを開口部に設けたソレノイド取付部材59が装置フレ
ームに固定設置されている。ソレノイド取付部材59の
底板59cには、所定間隔で大形の孔60と小形の孔6
1とが対をなして複数組形成されている。ソレノイド取
付板59は、取付フランジ部59a、59bと装置フレ
ームとの間をボルト止めすることにより一体的に組付け
られ、長孔62で位置の調整がなされる。
【0024】ソレノイド取付部材59に画成される空間
63内には、所定数(実施例では8個)の電磁ソレノイ
ド64が収容され、これらの電磁ソレノイドは、取付部
材59の底板59cにねじにより固定されている。図1
0に示したように、電磁ソレノイド64の作動子65に
は、係合部材66が取付けられている。係合部材66
は、回動軸67を備えた連結部72を境に、短辺アーム
部73と長辺アーム部68とから略L字形に形成されて
いる。回動軸67は、ソレノイド取付部材59から垂下
して配設された図示しない固定板に回動自在に支持され
ている。係合部材66の長辺アーム部68の先端部に
は、切欠部69を備えた略L字形状のフック部70と、
該フック部70から下方に延びるロッド部71とが形成
されている。又、連結部72には、ねじりコイルスプリ
ングが内蔵されている。
【0025】このように形成された係合部材66は、ソ
レノイド取付部材59の下方から短辺アーム部73が大
形の孔60内に挿通され、又長辺アーム部68のフック
部70が小形の孔61内に挿通されてソレノイド取付部
材59に設置されている。係合部材66は、長辺アーム
部68に図10において、回動軸67を中心に時計方向
に回動する外力が作用しても、その力が解除されると上
記ねじりコイルスプリングのばね力により時計方向に
復動し、ねじりコイルスプリングの自然状態に復帰す
る。なお、係合部材66が回動すると、フック部70の
一端部70aとロッド部71の一端部71aとがソレノ
イド取付部材59の底板59cと当接し、これにより係
合部材66の回動域が規制される。
【0026】このように、下方に係合部材66が取付け
られた各電磁ソレノイド64は、図示しない制御器に接
続され、該制御器からの指令に応じて励磁される。電磁
ソレノイド64は、通常の非励磁状態において作動子6
5が図9において破線位置にあり、その際、係合部材6
6の長辺アーム部68は、ロッド部71の一端部71a
がソレノイド取付部材59の底板59cに当接してい
る。すなわち、上方位置にある。このような非励磁状態
から電磁ソレノイド64に通電すると、作動子65は実
線位置となり、同時に係合部材66は図示したように下
方位置となる。その際、フック部70の一端部70aが
取付部材59の底板59cと当接するが、フック部70
の一端部70aと当接する部分にウレタンゴム等の緩衝
材58を貼着することにより衝突による異音の発生が防
止される。又、同様に、係合部材66が上方位置となっ
た際にロッド部71の一端部71aと当接する部分に緩
衝材74を貼着すれば、励磁を終了した時点での衝突に
よる異音の発生を防止することができる。
【0027】このようにソレノイド取付部材59の所定
位置に配設された各電磁ソレノイド64の下方には、
1に示すように仕切板75により複数部分に仕切られた
集合シュート76が配設され、集合シュート76の各シ
ュートは上方の電磁ソレノイド64のいずれかと対応し
ている。又これらシュートの下方位置にはコンテナ等が
配置されている。
【0028】本発明の一実施例によるバケットコンベヤ
を設置した搬送装置20は以上のように構成されるが、
該搬送装置20は、例えばホタテ貝の貝柱あるいはタラ
コ等の海産物の重量による仕分装置として用いられてい
る。以下に、このような同一種類の海産物を重量別に仕
分ける搬送装置20の作用について説明する。
【0029】今、モータ27が駆動され、歯車装置23
から5列の2条チェーン33、33、33、33、33
を介して、他の歯車装置24、25、26に動力が伝達
されている。従って、2つの2条チェーン33、33間
に支持されて、4列のバケットコンベヤが搬送装置20
内を図1及び図2において矢印B方向に移送されてい
る。8個の電磁ソレノイド64、64・・・・64は、
全て非励磁状態にあり、これに対応する係合部材66も
全て上方位置にある。一方、ホタテ貝の貝柱などは図外
の計重手段により1個宛計重される。そして、計重後の
貝柱等は、搬送装置20における歯車装置26と歯車装
置23との間の垂直移送部をその前壁部35cを計重手
段側にして搬送しているバケット35内に、1個宛供給
される。この垂直走行部でバケット35は、図6に示し
たようにガイド片37の湾曲部37a、37bが、垂直
ガイド部材55に当接し、これにより縦方向の走行が案
内されるので、姿勢が一定に保持される。すなわち、こ
のように垂直移送部から貝柱等の品物がバケット35内
に投入されても、バケット35が揺動することはなく、
更に、投入された品物を後壁部35dで受け止め、底部
に案内することによって確実に品物を内部に収容するこ
とができる。又、垂直ガイド部材55によるガイド作用
が終了し水平移送路部に至ったバケット35は、その両
側壁部35a、35bの上縁より上方位置で軸51、5
4により支持されているので、すなわち、支持点から全
体の重心までの距離が大きいので、大きく揺動すること
なく安定して品物を移送することができる。なお、実施
例においてバケット35内に投入される貝柱等は、計重
により8つのグループに仕分けられており、貝柱等がど
のグループ内に属するかは計重後、制御器に入力されて
いる。そして、計重されたホタテ貝の貝柱等は、この搬
送装置20により重量別に仕分けられて、下方のコンテ
ナ内にグループ別に収容されるのであるが、以下にその
仕分け作用について説明する。
【0030】重量別によるグループはいずれかの電磁ソ
レノイドに対応されている。バケット内に貝柱等を収容
した後、対応する電磁ソレノイドに到達するまでの2条
チェーン33の走行距離はパルスエンコーダ等で演算さ
れ、所定時間後、該当する電磁ソレノイド64が所定時
間励磁されるようになっている。電磁ソレノイド64が
励磁されると、図10における作動子65及び係合部材
66は図示の状態となり、直下を通過しようとする所望
のバケット35のガイド片37の進行方向前方にロッド
部71が配置される。よって当該バケット35は、係合
部材66のロッド部71にガイド片37を当接させて走
行するので、バケット35は図10において軸51、5
4を中心に反時計方向に回動し、これにより、収容され
ていたホタテ貝の貝柱は下方の集合シュート76の適宜
な位置に落下し、コンテナ等に収容される。
【0031】以後、同様に、後続するバケットも、所定
の電磁ソレノイドが励磁されて、貝柱がシュートを通っ
て重量別のコンテナ等に収容される。よって、ホタテ貝
の貝柱は、所定範囲内の重量別に選別されてコンテナ等
内に収容される。
【0032】なお、バケット35が収容物の搬送を終え
ると、自重により前壁部35c、後壁部35dが上向き
傾斜に復帰し、残りの水平走行部から下方への垂直走行
部及び、下位の水平走行部を走行して、再度、ガイド片
37により姿勢が保持されて、歯車装置26と歯車装置
23との間の垂直走行部を移送される。
【0033】本発明の実施例のバケットコンベヤが備え
られた搬送装置は、以上のような作用を行なうのである
が、以下のような効果を奏する。すなわち、海産物等を
搬送する場合、衛生上、定期的な洗浄が行なわれるが、
電気的な電磁ソレノイド64は、装置の上方位置にある
ので、水等による洗浄が容易である。又、モータ27の
回転力及びバケットコンベヤの配列数等により、処理能
力を自由に設定できる。
【0034】
【0035】又、上記実施例では、バケット35は垂直
移送路から水平移送路に移るとき、この逆、及びホタテ
貝の貝柱を落下させるときに、軸51、54を支点とし
て自動的に回動し、前壁部35c及び後壁部35dを上
向き傾斜とするので、複雑なリセット手段は一切必要と
しない。
【0036】又、バケット35には複数のスリットSが
形成されているので、品物に付着している水はここから
下方へ滴下するので、搬送中のバケット35全体の重量
を小とし、よって駆動負荷も小とすることができる。更
に上方から水を吹き付けて水洗いするときにも水が底に
たまることがない。
【0037】更にリブrを設けているので、品物によっ
てはスリットSに引っかかるのを防ぎ、又摩擦力を小と
して円滑に下方へ排出することができる。更に又、バケ
ットの強度を大としながら、バケットの他の部位の肉厚
を薄くすることができる。
【0038】以上、本発明の実施例によるバケットを備
えた搬送装置について説明したが、勿論、本発明は上記
実施例に限定されることなく、本発明の技術的思想に基
き種々の変形が可能である。
【0039】
【0040】又、以上の実施例では、海産物の搬送装置
に本発明を適用したが、他の品物、例えば栗等の農産物
にも勿論適用可能である。
【0041】又、以上の実施例では、図1に示すように
バケットコンベヤを4列構成したが、1列でもよく、あ
るいは更に増やすこともでき、又、電磁ソレノイド及び
シュート等も適宜設定数を変えることができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るバケ
ットコンベヤにおけるバケットによれば、後壁部が前壁
部より若干長く、品物供給側の垂直移送路部では前壁部
が品物供給側にあるので、品物供給時、後壁部でもって
品物を受け止め、底部に案内することによって確実に品
物を収容することができ、垂直移送路部を走行している
ときでも品物を確実に収容することができる。従って当
該バケットコンベヤを使用する作業スペースの多様化が
図れる。又、バケットは懸吊状態において、その両側壁
部の上縁より上方で回動自在に支持されると共に前壁部
及び後壁部が直線的であるため、加工もし易く品物の移
送中におけるバケットの揺動を低減しながら、丸みを帯
びた転がり易い品物でも安定して収容させておくことが
できる。又、バケットが品物を受ける姿勢に変更するた
めのリセット手段は何ら必要とせず、全体の構造を簡素
化することができ、又、バケットの搬送に際して摺動部
分が存在しないので、潤滑手段の作動油が品物に付着す
る恐れは全くなく、品物を常に良好な状態で搬送するこ
とができる。更に品物に付着している水をスリットから
下方に落下させることができるので、バケット全体の重
量を小として駆動負荷を小とし、又、水洗いも容易とす
る。更に突条を設けているので、品物によってはスリッ
引っかかるのを防ぎ、又摩擦力を小として円滑に下
方へ排出することができる。更に又、バケットの強度を
大としながら、バケットの他の部位の肉厚を薄くするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるバケットコンベヤにお
けるバケットが備えられた搬送装置の側面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】同装置におけるバケットの支持部を示す斜視図
である。
【図4】バケットの取付構造を示す分解斜視図である。
【図5】ガイド片を取付けたバケットの斜視図である。
【図6】バケットの垂直走行部での搬送姿勢を示す斜視
図である。
【図7】バケットとチェーンとの取付構造を示す図1に
おける[7]−[7]線方向断面図である。
【図8】電磁ソレノイドを取り付けるソレノイド取付部
材の平面図である。
【図9】図8における[9]−[9]線方向断面図であ
る。
【図10】電磁ソレノイドと係合部材との設置態様を示
す側断面図である。
【図11】従来のバケットを備えた搬送装置の破断側面
図である。
【図12】同従来の搬送装置におけるバケットの支持部
を示す斜視図である。
【符号の説明】
32 バケットコンベヤ 33 2条チェーン 35 バケット 35a 側壁部 35b 側壁部 35c 前壁部 35d 後壁部37 ガイド片 38 チェーン取付片 51 軸 54 軸 77 バケット 77c 前壁部 77d 後壁部 S スリット e 縁部 r リブ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面が略三角形状であり、その両側壁部
    の上縁より上方、縦型のループ状に立設したバケット
    コンベヤの一対のチェーンに回動自在に取付部材を介し
    支軸により支持され、この懸吊状態で直線的な前壁部
    及び直線的な後壁部が上向き傾斜であり、これら前壁部
    及び後壁部の両外縁部間に並列する複数のスリットを形
    成させ、かつ、これら各スリット間に並列して突条を形
    成させた形状であると共に、前記後壁部は前記前壁部よ
    り若干長く、前記バケットコンベヤの品物供給側の垂直
    移送路部では、前記前壁部は前記品物供給側にあり、該
    品物供給側から品物を供給されることを特徴とするバケ
    ットコンベヤにおけるバケット。
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JPS61278388A (ja) * 1985-06-03 1986-12-09 有限会社 イデアリサ−チ 自動選別装置
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