JPH0596086A - 自動洗濯機 - Google Patents
自動洗濯機Info
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- JPH0596086A JPH0596086A JP3257508A JP25750891A JPH0596086A JP H0596086 A JPH0596086 A JP H0596086A JP 3257508 A JP3257508 A JP 3257508A JP 25750891 A JP25750891 A JP 25750891A JP H0596086 A JPH0596086 A JP H0596086A
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Landscapes
- Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
- Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は脱水起動時の横振動を大幅に小さく
しスムーズな起動ができる自動洗濯機を実現することを
目的としている。 【構成】 脱水槽を外包する外槽20と、この外槽20
を吊り棒30とスライダ31とこのスライダ31を付勢
する防振ばね32を介して支持する外枠28と、外枠2
8上部に設けた半球状の吊り棒支持部34と、吊り棒3
0に取付けられ前記吊り棒支持部34に球面摺動する吊
り棒支持台36を有し、前記吊り棒支持部34の底部開
口部35に吊り棒支持台36の動きを規制する摺動規制
壁37を設けたものである。
しスムーズな起動ができる自動洗濯機を実現することを
目的としている。 【構成】 脱水槽を外包する外槽20と、この外槽20
を吊り棒30とスライダ31とこのスライダ31を付勢
する防振ばね32を介して支持する外枠28と、外枠2
8上部に設けた半球状の吊り棒支持部34と、吊り棒3
0に取付けられ前記吊り棒支持部34に球面摺動する吊
り棒支持台36を有し、前記吊り棒支持部34の底部開
口部35に吊り棒支持台36の動きを規制する摺動規制
壁37を設けたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、脱水槽が被脱水物のア
ンバランス分布によって異常振動をすることを抑制する
ようにした自動洗濯機に関するものである。
ンバランス分布によって異常振動をすることを抑制する
ようにした自動洗濯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の自動洗濯機は図5・図6
に示すような構造になっていた。1は外枠、3は脱水槽
で、脱水槽3は外槽2内に同心的に取り付けられてい
る。脱水槽3の側面には多数の脱水孔4を設けてあり、
底部中央に設けた撹拌翼5による作用と共に洗濯兼脱水
の役割を果している。6は変速機、7はモータで、これ
らは外槽2の下面に固定されている。8・9はプーリ
で、モータ7の回転をVベルト10を介して変速機6に
伝えている。また外槽2は、吊り棒14・スライダ16
・圧縮ばね17などを介して外枠1の上部より防振支持
されている。12は球面座、13は止め金具、15は外
槽支持部、18はばね座である。前記スライダ16は、
外槽支持部15と球面摺動する球面部16aと、吊り棒
14が摺動する円筒部16bと、この円筒部16bの先
端に形成した鉤部16cとから成り、ナイロン等の合成
樹脂により成形している。このスライダ16の鉤部16
cと外槽支持部15との間には、板ばね状に成形したス
ライダ押え19を介在させている。このスライダ押え1
9は、外槽支持部15の材質とは異なる例えばナイロン
により成形される。
に示すような構造になっていた。1は外枠、3は脱水槽
で、脱水槽3は外槽2内に同心的に取り付けられてい
る。脱水槽3の側面には多数の脱水孔4を設けてあり、
底部中央に設けた撹拌翼5による作用と共に洗濯兼脱水
の役割を果している。6は変速機、7はモータで、これ
らは外槽2の下面に固定されている。8・9はプーリ
で、モータ7の回転をVベルト10を介して変速機6に
伝えている。また外槽2は、吊り棒14・スライダ16
・圧縮ばね17などを介して外枠1の上部より防振支持
されている。12は球面座、13は止め金具、15は外
槽支持部、18はばね座である。前記スライダ16は、
外槽支持部15と球面摺動する球面部16aと、吊り棒
14が摺動する円筒部16bと、この円筒部16bの先
端に形成した鉤部16cとから成り、ナイロン等の合成
樹脂により成形している。このスライダ16の鉤部16
cと外槽支持部15との間には、板ばね状に成形したス
ライダ押え19を介在させている。このスライダ押え1
9は、外槽支持部15の材質とは異なる例えばナイロン
により成形される。
【0003】この構成によって、吊り下げ部の自重の大
小にかかわらず水平方向にほぼ一定の摺動摩擦力を与
え、脱水時の被脱水物の不釣合によって生ずる脱水槽の
横振動を低減している。
小にかかわらず水平方向にほぼ一定の摺動摩擦力を与
え、脱水時の被脱水物の不釣合によって生ずる脱水槽の
横振動を低減している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのような構造
のものでは、常時摺動摩擦力が働いているため、起動時
の横振動の低減には有効であるが、脱水定常時にも摺動
摩擦力が作用するという課題を有している。つまり脱水
起動後の定常状態には、摩擦力によって外槽2の振動が
外枠1に伝わり易くなり、外枠1の振動が大きくなった
り騒音が発生したりするものである。
のものでは、常時摺動摩擦力が働いているため、起動時
の横振動の低減には有効であるが、脱水定常時にも摺動
摩擦力が作用するという課題を有している。つまり脱水
起動後の定常状態には、摩擦力によって外槽2の振動が
外枠1に伝わり易くなり、外枠1の振動が大きくなった
り騒音が発生したりするものである。
【0005】本発明は前記従来の問題点を解決するもの
で、脱水起動時の外槽の振動を抑制する自動洗濯機を提
供することを第一の目的としている。
で、脱水起動時の外槽の振動を抑制する自動洗濯機を提
供することを第一の目的としている。
【0006】また、脱水起動時には摺動規制を大きくし
て横振動を低減し、定常時には摺動規制を無くして振動
・騒音を低減した自動洗濯機を提供することを第二の目
的としている。
て横振動を低減し、定常時には摺動規制を無くして振動
・騒音を低減した自動洗濯機を提供することを第二の目
的としている。
【0007】また更に、より効果的に横振動を低減し、
スムーズな起動が得られ耐久性に優れた自動洗濯機を提
供することを第三の目的としている。
スムーズな起動が得られ耐久性に優れた自動洗濯機を提
供することを第三の目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記第一の目的を達成す
るための本発明の第一の手段は、底部中央に撹拌翼を設
けた脱水槽と、この脱水槽を外包する外槽と、この外槽
を吊り棒とスライダとこのスライダを付勢する防振ばね
を介して支持する外枠と、外枠上部に設けた半球状の吊
り棒支持部と、吊り棒に取付られ前記吊り棒支持部に球
面摺動する吊り棒支持台を有し、前記吊り棒支持部の底
部開口部に吊り棒支持台の動きを規制する摺動規制壁を
設けた自動洗濯機とするものである。
るための本発明の第一の手段は、底部中央に撹拌翼を設
けた脱水槽と、この脱水槽を外包する外槽と、この外槽
を吊り棒とスライダとこのスライダを付勢する防振ばね
を介して支持する外枠と、外枠上部に設けた半球状の吊
り棒支持部と、吊り棒に取付られ前記吊り棒支持部に球
面摺動する吊り棒支持台を有し、前記吊り棒支持部の底
部開口部に吊り棒支持台の動きを規制する摺動規制壁を
設けた自動洗濯機とするものである。
【0009】第二の目的を達成するための本発明の第二
の手段は、底部中央に撹拌翼を設けた脱水槽と、この脱
水槽を外包する外槽と、この外槽を吊り棒とスライダと
このスライダを付勢する防振ばねを介して支持する外枠
と、外枠上部に設けた半球状の吊り棒支持部と、吊り棒
に取付られ前記吊り棒支持部に球面摺動する吊り棒支持
台を有し、前記吊り棒支持部の下方に吊り棒支持台の動
きを規制する剛体よりなる摺動規制具を設けた自動洗濯
機とするものである。
の手段は、底部中央に撹拌翼を設けた脱水槽と、この脱
水槽を外包する外槽と、この外槽を吊り棒とスライダと
このスライダを付勢する防振ばねを介して支持する外枠
と、外枠上部に設けた半球状の吊り棒支持部と、吊り棒
に取付られ前記吊り棒支持部に球面摺動する吊り棒支持
台を有し、前記吊り棒支持部の下方に吊り棒支持台の動
きを規制する剛体よりなる摺動規制具を設けた自動洗濯
機とするものである。
【0010】また第三の目的を達成するための本発明の
第三の手段は、底部中央に撹拌翼を設けた脱水槽と、こ
の脱水槽を外包する外槽と、この外槽を吊り棒とスライ
ダとこのスライダを付勢する防振ばねを介して支持する
外枠と、外枠上部に設けた半球状の吊り棒支持部と、吊
り棒に取付られ前記吊り棒支持部に球面摺動する吊り棒
支持台と、前記吊り棒支持部下方に設けられ、吊り棒支
持台の動きを規制する剛体よりなる摺動規制具を有し、
前記摺動規制具の開口部に制振ゴムを固定し、吊り棒支
持台には制動ゴムを取り付けた自動洗濯機とするもので
ある。
第三の手段は、底部中央に撹拌翼を設けた脱水槽と、こ
の脱水槽を外包する外槽と、この外槽を吊り棒とスライ
ダとこのスライダを付勢する防振ばねを介して支持する
外枠と、外枠上部に設けた半球状の吊り棒支持部と、吊
り棒に取付られ前記吊り棒支持部に球面摺動する吊り棒
支持台と、前記吊り棒支持部下方に設けられ、吊り棒支
持台の動きを規制する剛体よりなる摺動規制具を有し、
前記摺動規制具の開口部に制振ゴムを固定し、吊り棒支
持台には制動ゴムを取り付けた自動洗濯機とするもので
ある。
【0011】
【作用】本発明の第一の手段は、外枠上部に設けた半球
状の吊り棒支持部の底部開口部に摺動規制壁を設けたた
め、脱水起動時に大きな横揺れが生じた場合、この摺動
規制壁によって吊り棒支持台の動きが規制され、脱水起
動時の横振動を低減するよう作用するものである。
状の吊り棒支持部の底部開口部に摺動規制壁を設けたた
め、脱水起動時に大きな横揺れが生じた場合、この摺動
規制壁によって吊り棒支持台の動きが規制され、脱水起
動時の横振動を低減するよう作用するものである。
【0012】また本発明の第二の手段は、吊り棒支持部
下方に剛体よりなる摺動規制具を設けた構成としたもの
で、外槽の負荷量が大きくて吊り棒支持台の振れ回りエ
ネルギが大きい場合であっても、脱水起動時の横振動を
しっかり低減する。また脱水が進んで吊り棒の横振動が
小さくなると、吊り棒支持台は摺動規制具に接触しなく
なり、定常時には、外枠への振動伝達が小さくなるもの
である。
下方に剛体よりなる摺動規制具を設けた構成としたもの
で、外槽の負荷量が大きくて吊り棒支持台の振れ回りエ
ネルギが大きい場合であっても、脱水起動時の横振動を
しっかり低減する。また脱水が進んで吊り棒の横振動が
小さくなると、吊り棒支持台は摺動規制具に接触しなく
なり、定常時には、外枠への振動伝達が小さくなるもの
である。
【0013】また本発明の第三の手段は、吊り棒支持部
下方に剛体よりなる摺動規制具を設け、摺動規制具の開
口部に制振ゴムを固定し、吊り棒支持台の下部には制動
ゴムを取り付けた構成としたものである。従って、脱水
起動時の吊り棒支持台の動きを衝撃力を吸収しながら抑
え、制振ゴムと制動ゴムの接触摩擦力によって、より効
果的に吊り棒支持台の動きを抑制し、脱水起動時の横振
動を低減できる。また、吊り棒支持台の運動エネルギを
制振ゴムと制動ゴムで吸収できるため、吊り棒支持台の
耐久性が向上するものである。
下方に剛体よりなる摺動規制具を設け、摺動規制具の開
口部に制振ゴムを固定し、吊り棒支持台の下部には制動
ゴムを取り付けた構成としたものである。従って、脱水
起動時の吊り棒支持台の動きを衝撃力を吸収しながら抑
え、制振ゴムと制動ゴムの接触摩擦力によって、より効
果的に吊り棒支持台の動きを抑制し、脱水起動時の横振
動を低減できる。また、吊り棒支持台の運動エネルギを
制振ゴムと制動ゴムで吸収できるため、吊り棒支持台の
耐久性が向上するものである。
【0014】
【実施例】以下、本発明の第一の手段の実施例を図1・
図2にもとづいて説明する。脱水槽26を外包し脱水時
の水を受けるための外槽20の底部には、動力伝達機構
21が固着されている。この動力伝達機構21は、外槽
20の底部に固着されたモータ22とベルトで連結され
ている。動力伝達機構21の内側の撹拌翼軸23には、
撹拌翼24が固定され、外側の軸25には外槽20内に
位置して脱水槽26が固定されている。脱水槽26の上
部には、流体バランサー27が設けられている。外槽2
0は、外枠28の上端よりサスペンション29を介して
弾性的に吊り下げ支持されている。サスペンション29
は、吊り棒30と外槽支持部20aに球面摺動するスラ
イダ31と防振ばね32とばね支持板33より構成され
ている。外枠28の上部には、半球状の吊り棒支持部3
4が設けられており、ここに樹脂よりなる吊り棒支持台
36が載置されている。そして吊り棒支持部34の底部
開口部35には、吊り棒支持台36の動く範囲を規制す
る摺動規制壁37が設けられている。摺動規制壁37は
ウレタン系のゴムよりなっており、吊り棒支持台36と
接触してその動く範囲を規制する。
図2にもとづいて説明する。脱水槽26を外包し脱水時
の水を受けるための外槽20の底部には、動力伝達機構
21が固着されている。この動力伝達機構21は、外槽
20の底部に固着されたモータ22とベルトで連結され
ている。動力伝達機構21の内側の撹拌翼軸23には、
撹拌翼24が固定され、外側の軸25には外槽20内に
位置して脱水槽26が固定されている。脱水槽26の上
部には、流体バランサー27が設けられている。外槽2
0は、外枠28の上端よりサスペンション29を介して
弾性的に吊り下げ支持されている。サスペンション29
は、吊り棒30と外槽支持部20aに球面摺動するスラ
イダ31と防振ばね32とばね支持板33より構成され
ている。外枠28の上部には、半球状の吊り棒支持部3
4が設けられており、ここに樹脂よりなる吊り棒支持台
36が載置されている。そして吊り棒支持部34の底部
開口部35には、吊り棒支持台36の動く範囲を規制す
る摺動規制壁37が設けられている。摺動規制壁37は
ウレタン系のゴムよりなっており、吊り棒支持台36と
接触してその動く範囲を規制する。
【0015】以下本実施例の作用について説明する。洗
濯終了後発生した布のアンバランスによって、脱水起動
時に外槽20は大きく横振動しようとする。このため、
外槽20を外枠28に支持している吊り棒支持台36
も、吊り棒支持部34上を大きく摺動・変位しようとす
る。しかし本実施例では、吊り棒支持部34の底部開口
部35に、摺動規制壁37が設けられているため、吊り
棒支持台36の運動は摺動規制壁37によって規制され
ることになり、結果的に外槽20の横振動は低減される
ことになる。なお、実施例のように摺動規制壁37をウ
レタン系のゴムより構成すれば、吊り棒支持台36と接
触しても弾力性のため、外槽20の横振動がそのまま外
枠28に伝わらない。従って脱水定常時における摺動規
制壁37と吊り棒支持台36との間隔を特別管理する必
要がない。
濯終了後発生した布のアンバランスによって、脱水起動
時に外槽20は大きく横振動しようとする。このため、
外槽20を外枠28に支持している吊り棒支持台36
も、吊り棒支持部34上を大きく摺動・変位しようとす
る。しかし本実施例では、吊り棒支持部34の底部開口
部35に、摺動規制壁37が設けられているため、吊り
棒支持台36の運動は摺動規制壁37によって規制され
ることになり、結果的に外槽20の横振動は低減される
ことになる。なお、実施例のように摺動規制壁37をウ
レタン系のゴムより構成すれば、吊り棒支持台36と接
触しても弾力性のため、外槽20の横振動がそのまま外
枠28に伝わらない。従って脱水定常時における摺動規
制壁37と吊り棒支持台36との間隔を特別管理する必
要がない。
【0016】次に本発明の第二の手段の実施例について
図3に基づいて説明する。本実施例の全体構成について
は図1と同様であり、説明を省略する。38は吊り棒支
持部34の下方に設けた、吊り棒支持台36の動きを規
制する剛体よりなる摺動規制具であり、この例では金具
を用いている。そして摺動規制具38と吊り棒支持台3
6の間隔は脱水定常時には触れることがないように設定
されている。
図3に基づいて説明する。本実施例の全体構成について
は図1と同様であり、説明を省略する。38は吊り棒支
持部34の下方に設けた、吊り棒支持台36の動きを規
制する剛体よりなる摺動規制具であり、この例では金具
を用いている。そして摺動規制具38と吊り棒支持台3
6の間隔は脱水定常時には触れることがないように設定
されている。
【0017】本実施例は前記本発明の第一の手段の実施
例に比べ、剛体よりなる摺動規制具38の存在によって
一層吊り棒支持台36の摺動範囲が確実に抑制されるこ
とになる。つまり、洗濯物の量が多くて外槽20の負荷
量が多い場合、本実施例の構成が有効に作用する。すな
わち、洗濯工程終了後に生ずる布のアンバランスによっ
て、脱水起動時には外槽20が大きく横振動しようとす
る。しかし、この場合、吊り棒支持台36の運動は摺動
規制具38によって抑制されることになる。このため外
槽20の横振動は低減されるものである。また脱水起動
後ある時間が経過して、脱水が進むと外槽20の負荷量
は減少する。このため外槽20の横振動量も小さくな
り、吊り棒支持台36の摺動範囲も小さくなり、吊り棒
支持台36は摺動規制具38とは接触しなくなる。つま
り脱水定常時には、外槽20の振動が外枠28に伝わり
にくくなり、脱水定常時の外枠28の振動が低減される
ものである。
例に比べ、剛体よりなる摺動規制具38の存在によって
一層吊り棒支持台36の摺動範囲が確実に抑制されるこ
とになる。つまり、洗濯物の量が多くて外槽20の負荷
量が多い場合、本実施例の構成が有効に作用する。すな
わち、洗濯工程終了後に生ずる布のアンバランスによっ
て、脱水起動時には外槽20が大きく横振動しようとす
る。しかし、この場合、吊り棒支持台36の運動は摺動
規制具38によって抑制されることになる。このため外
槽20の横振動は低減されるものである。また脱水起動
後ある時間が経過して、脱水が進むと外槽20の負荷量
は減少する。このため外槽20の横振動量も小さくな
り、吊り棒支持台36の摺動範囲も小さくなり、吊り棒
支持台36は摺動規制具38とは接触しなくなる。つま
り脱水定常時には、外槽20の振動が外枠28に伝わり
にくくなり、脱水定常時の外枠28の振動が低減される
ものである。
【0018】次に本発明の第三の手段の実施例について
図4に基づいて説明する。本実施例についても全体構成
は前記図1と同様であり、説明を省略する。38は吊り
棒支持部34の下方に設け、吊り棒支持台36の動きを
規制する剛体よりなる摺動規制具、39は摺動規制具3
8の吊り棒支持台36対向面に固定された制振ゴム、ま
た40は制振ゴム39と対向する吊り棒支持台36の下
部外周に取り付けられた制動ゴムである。本実施例で
は、制振ゴム39・制動ゴム40は共にポリウレタンを
使用している。
図4に基づいて説明する。本実施例についても全体構成
は前記図1と同様であり、説明を省略する。38は吊り
棒支持部34の下方に設け、吊り棒支持台36の動きを
規制する剛体よりなる摺動規制具、39は摺動規制具3
8の吊り棒支持台36対向面に固定された制振ゴム、ま
た40は制振ゴム39と対向する吊り棒支持台36の下
部外周に取り付けられた制動ゴムである。本実施例で
は、制振ゴム39・制動ゴム40は共にポリウレタンを
使用している。
【0019】以下本実施例の作用について説明する。前
記同様脱水起動時には、外槽20は布のアンバランスに
よって大きく横振動しようとする。摺動規制具38に固
定された制振ゴム39は、吊り棒支持台36が摺動規制
具38に衝突した瞬間に発生する振動を吸収するように
作用する。従って吊り棒支持台36の動きは、効率的に
抑制される。また吊り棒支持台36の下部に取り付けた
制動ゴム40は、制振ゴム39の内面を摺動する場合に
摩擦力を生じ、吊り棒支持台36の動きを抑制するよう
に作用する。従って外槽20の横振動は、一層効果的に
低減されるものである。また脱水起動後ある時間が経過
して脱水が進むと、外槽20の負荷量は減少し、外槽2
0の横振動量も減少する。このため吊り棒支持台36の
摺動範囲も小さくなり、制振ゴム39と制動ゴム40も
接触しなくなる。この結果、外槽20の振動が外枠28
に伝わりにくくなり、脱水定常時の外枠28の振動が低
減されるものである。また本実施例によれば、制振ゴム
39と制動ゴム40によって吊り棒支持台36の衝撃力
が吸収されるため、吊り棒支持台36が直接摺動規制具
38に触れることなくその耐久性が向上する。
記同様脱水起動時には、外槽20は布のアンバランスに
よって大きく横振動しようとする。摺動規制具38に固
定された制振ゴム39は、吊り棒支持台36が摺動規制
具38に衝突した瞬間に発生する振動を吸収するように
作用する。従って吊り棒支持台36の動きは、効率的に
抑制される。また吊り棒支持台36の下部に取り付けた
制動ゴム40は、制振ゴム39の内面を摺動する場合に
摩擦力を生じ、吊り棒支持台36の動きを抑制するよう
に作用する。従って外槽20の横振動は、一層効果的に
低減されるものである。また脱水起動後ある時間が経過
して脱水が進むと、外槽20の負荷量は減少し、外槽2
0の横振動量も減少する。このため吊り棒支持台36の
摺動範囲も小さくなり、制振ゴム39と制動ゴム40も
接触しなくなる。この結果、外槽20の振動が外枠28
に伝わりにくくなり、脱水定常時の外枠28の振動が低
減されるものである。また本実施例によれば、制振ゴム
39と制動ゴム40によって吊り棒支持台36の衝撃力
が吸収されるため、吊り棒支持台36が直接摺動規制具
38に触れることなくその耐久性が向上する。
【0020】
【発明の効果】本発明の第一の手段は、外枠上部に設け
た半球状の吊り棒支持部の底部開口部に吊り棒支持台の
動きを規制する摺動規制壁を設けたため、脱水起動時の
外槽の振動を低減することができる自動洗濯機を提供で
きるものである。
た半球状の吊り棒支持部の底部開口部に吊り棒支持台の
動きを規制する摺動規制壁を設けたため、脱水起動時の
外槽の振動を低減することができる自動洗濯機を提供で
きるものである。
【0021】また本発明の第二の手段は、吊り棒支持部
下方に吊り棒支持台の動きを規制する剛体よりなる摺動
規制具を設けたため、脱水起動時には摺動規制を大きく
して横振動を低減し、定常時には摺動規制を無くして振
動・騒音を低減する自動洗濯機を提供することができる
ものである。
下方に吊り棒支持台の動きを規制する剛体よりなる摺動
規制具を設けたため、脱水起動時には摺動規制を大きく
して横振動を低減し、定常時には摺動規制を無くして振
動・騒音を低減する自動洗濯機を提供することができる
ものである。
【0022】さらに本発明の第三の手段は、吊り棒支持
部下方に吊り棒支持台の動きを規制する剛体よりなる摺
動規制具を設け、この摺動規制具に制振ゴムを固定し、
吊り棒支持台の下部に制動ゴムを取り付けたことによ
り、前記各手段に比べ一層効果的に振動を低減しでき、
スムーズな起動が得られ、また吊り棒支持台の耐久性も
優れた自動洗濯機を提供することができるものである。
部下方に吊り棒支持台の動きを規制する剛体よりなる摺
動規制具を設け、この摺動規制具に制振ゴムを固定し、
吊り棒支持台の下部に制動ゴムを取り付けたことによ
り、前記各手段に比べ一層効果的に振動を低減しでき、
スムーズな起動が得られ、また吊り棒支持台の耐久性も
優れた自動洗濯機を提供することができるものである。
【図1】本発明の第一の手段の実施例における自動洗濯
機の断面図
機の断面図
【図2】同自動洗濯機の要部断面図
【図3】本発明の第二の手段の実施例における自動洗濯
機の要部断面図
機の要部断面図
【図4】本発明の第三の手段の実施例における自動洗濯
機の要部断面図
機の要部断面図
【図5】従来の自動洗濯機の断面図
【図6】同自動洗濯機の要部断面図
20 外槽 24 撹拌翼 26 脱水槽 28 外枠 30 吊り棒 31 スライダ 32 防振ばね 34 吊り棒支持部 35 底部開口部 36 吊り棒支持台 37 摺動規制壁 38 摺動規制具 39 制振ゴム 40 制動ゴム
Claims (3)
- 【請求項1】 底部中央に撹拌翼を設けた脱水槽と、こ
の脱水槽を外包する外槽と、この外槽を吊り棒とスライ
ダとこのスライダを付勢する防振ばねを介して支持する
外枠と、外枠上部に設けた半球状の吊り棒支持部と、吊
り棒に取付られ前記吊り棒支持部に球面摺動する吊り棒
支持台を有し、前記吊り棒支持部の底部開口部に吊り棒
支持台の動きを規制する摺動規制壁を設けた自動洗濯
機。 - 【請求項2】 底部中央に撹拌翼を設けた脱水槽と、こ
の脱水槽を外包する外槽と、この外槽を吊り棒とスライ
ダとこのスライダを付勢する防振ばねを介して支持する
外枠と、外枠上部に設けた半球状の吊り棒支持部と、吊
り棒に取付られ前記吊り棒支持部に球面摺動する吊り棒
支持台を有し、前記吊り棒支持部の下方に吊り棒支持台
の動きを規制する剛体よりなる摺動規制具を設けた自動
洗濯機。 - 【請求項3】 底部中央に撹拌翼を設けた脱水槽と、こ
の脱水槽を外包する外槽と、この外槽を吊り棒とスライ
ダとこのスライダを付勢する防振ばねを介して支持する
外枠と、外枠上部に設けた半球状の吊り棒支持部と、吊
り棒に取付られ前記吊り棒支持部に球面摺動する吊り棒
支持台と、前記吊り棒支持部下方に設けられ、吊り棒支
持台の動きを規制する剛体よりなる摺動規制具を有し、
前記摺動規制具の開口部に制振ゴムを固定し、吊り棒支
持台には制動ゴムを取り付けた自動洗濯機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3257508A JPH0596086A (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | 自動洗濯機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3257508A JPH0596086A (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | 自動洗濯機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0596086A true JPH0596086A (ja) | 1993-04-20 |
Family
ID=17307275
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3257508A Pending JPH0596086A (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | 自動洗濯機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0596086A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001145798A (ja) * | 1999-10-11 | 2001-05-29 | Lg Electronics Inc | 全自動洗濯機用ダンパ |
CN111188161A (zh) * | 2018-11-15 | 2020-05-22 | 青岛海尔洗衣机有限公司 | 一种减振结构及洗衣机 |
-
1991
- 1991-10-04 JP JP3257508A patent/JPH0596086A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001145798A (ja) * | 1999-10-11 | 2001-05-29 | Lg Electronics Inc | 全自動洗濯機用ダンパ |
CN111188161A (zh) * | 2018-11-15 | 2020-05-22 | 青岛海尔洗衣机有限公司 | 一种减振结构及洗衣机 |
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