JPH0595022U - 高圧パルストランスのコイルボビン装置 - Google Patents

高圧パルストランスのコイルボビン装置

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JPH0595022U
JPH0595022U JP3505492U JP3505492U JPH0595022U JP H0595022 U JPH0595022 U JP H0595022U JP 3505492 U JP3505492 U JP 3505492U JP 3505492 U JP3505492 U JP 3505492U JP H0595022 U JPH0595022 U JP H0595022U
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JP
Japan
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bobbin
winding
primary
voltage pulse
voltage
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JP3505492U
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実 山本
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容易に樹脂の充填作業を行なうことができ
て、小型で耐電圧性能を向上すること。 【構成】 ボビン1の外周に形成されている複数個の突
起2,2間に介在して巻線3を巻回するもので、これを
一次ボビンまたは二次ボビンとして使用し、これに一次
または二次の巻線4を巻回するもので、一次巻線を巻く
ための円柱状の一次ボビンに、二次巻線を巻くための円
柱状の二次ボビンを外装して二重ボビンに構成し、前記
内方のボビンの外周に形成されている複数個の突起に係
止して、内方の一次ボビンに一次巻線を巻回する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
水銀ランプ、メタルハライドランプ等の高圧放電灯を始動、再始動させるため に用いる始動装置(イグナイタと指称する)に使用される高圧パルストランスの コイルボビン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、水銀ランブ、メタルハライドランプ等の高圧放電灯は、始動電圧とし て高い電圧が必要であり、始動装置により発生した高電圧パルスをランプの両端 に印加して始動するものである。ランプの種類によっても異なるが、高圧放電灯 を瞬時に再始動させるためには一般的に数10kv程度の非常に高い電圧が必要 であり、図10のような回路が使用されている。なお、図11は図10中のイグ ナイタの一例である。
【0003】 図10,11の回路図について動作状態を説明する。安定器Xの二次側端子x ,y間には、安定器Xの無負荷二次電圧が発生するが、この電圧は、イグナイタ Igの回路内の昇圧トランスTrfによって昇圧されることになり、安定器Xの 二次側には、図12の(A)の破線で示すような高電圧が得られる。安定器Xの 二次側には、コンデンサC2 ,高圧パルストランスPTの一次巻線n1 および放 電ギャップGapが接続されており、図12の(A)に示すようにコンデンサC 2 の両端の電圧は徐々に上昇する。そして、この電圧が放電ギャップGapの放 電開始電圧Vgap(例えば、数kv程度)に達すると、コンデンサC2 に蓄積 されている電荷は高圧パルストランスPTの一次巻線n1 および放電ギャップG apを介して急激に放電する。
【0004】 その際、高圧パルストランスPTの二次巻線n2 には、その巻線比に応じた高 圧パルス電圧(例えば、数10kv程度)が発生する。そして、この高圧パルス 電圧は、コンデンサC1 を介してランプLの両端に印加されてランプLを始動す る。再始動時の動作も同様であり、数10kv程度の高圧パルスが発生するが、 消灯直後でも瞬時に再始動することができる。なお、ランプLを始動点灯すれば 安定器Xの二次側端子電圧は、略ランプ電圧となり無負荷時に対して約1/2以 下に低下するので、イグナイタIgの昇圧トランスTrfの二次側電圧は、放電 ギャップGapの放電開始電圧Vgapまでは上昇せず、放電ギャップGapに は高圧パルス電圧の発生が停止するのである。
【0005】 図3に従来の高圧パルストランスの構造の一例を示しているが、円柱状のフェ ライト等の材料で作製されたコアaに、同様に円柱状の一次巻線bを巻くための 一次ボビンcおよび二次巻線dを巻くための二次ボビンeを外装して構成されて いる。このような高圧パルストランスは、二次巻線dに数10kv程度の高圧パ ルスが発生するので、一次巻線b,二次巻線d間の耐電圧とか、二次巻線d間の 沿面耐電圧機能を確保するため、その高圧パルストランスをケースf内に収納し て内部に、エポキシ樹脂gを充填して構成している。また、図4の(A),(B )に示すように一次ボビンcまたは二次ボビンeには巻線を巻くための溝hが形 成されており、この溝hのために巻線作業を簡略に行なうことができるとともに 、巻線相互間の距離を一定にすることを図っている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
このように、従来の高圧パルストランスでは、耐圧を確保するためにエポキシ 樹脂を充填しているが、この充填が不完全で樹脂が一次ボビンc,二次ボビンe 間に充分に流れ込まずに両者間に空間が形成されると、高圧パルス電圧が発生し たときにその空間部分に電界が集中して電気的な絶縁破壊を生じ、これに起因し て所定のパルス電圧が発生しなかったり、また最悪の場合には高圧パルストラン スを破壊または焼損する等の危険性がある。
【0007】 また、高圧パルストランスを小型化するために、一次ボビンc,二次ボビンe 間の隙間をできる限り小さくするのであるが、あまり小さくすると樹脂の充填状 態が不完全となり、さらに樹脂を充分に充填しようとすると、充填時間がそれだ け長く掛かったり、充填温度を上げるなどして充填の作業性が悪くなる欠点があ る。充填作業を容易にするために、図5に示すように二次ボビンeの内側に突起 部iを設けて一次ボビンc,二次ボビンe間の隙間を大きくする方法があるが、 この突起部iの部分だけ形状が大きくなったり、また、一次巻線b、二次巻線d 間の相対距離が大きくなるために、磁気的な結合が悪くなり、二次巻線dに発生 するパルス電圧の値が低下するという問題点がある。
【0008】 さらにまた、図6乃至図9のように溝ロまたは孔ハをボビンBに設けて樹脂を 充填するものがあるが、充填性能については未だ不十分である。 この考案は、以上のような従来の問題点に鑑み、容易に樹脂の充填作業を行な うことができて、小型で耐電圧性能を向上することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この考案は、一次巻線を巻くための円柱状の一 次ボビンに、二次巻線を巻くための円柱状の二次ボビンを外装して構成し、前記 内方のボビンの外周に形成されている複数個の突起に係止して、内方の一次ボビ ンに一次巻線を巻回して成るものである。
【0010】
【作用】
この考案の作用について述べる。一次巻線を巻くための円柱状の一次ボビンに 、二次巻線を巻くための円柱状の二次ボビンを外装して構成されており、充填剤 は、内方のボビンの外周に形成されている複数個の突起により、二重ボビン間に 円滑に流れ込むのである。
【0011】
【実施例】
以下この考案の実施例を図面を参照しながら具体的に説明する。図1はこの考 案の第1実施例を示し、ボビン1の外周に形成されている複数個の突起2,2間 に介在して巻線3を巻回するもので、これを一次ボビンまたは二次ボビンとして 使用し、これに一次または二次の巻線3を巻回するのであるが、この考案では一 次巻線を巻くための円柱状の一次ボビンに、二次巻線を巻くための円柱状の二次 ボビンを外装して構成し、前記内方のボビンの外周に形成されている複数個の突 起に係止して、内方の一次ボビンに一次巻線を巻回している。
【0012】 このような構成により、ボビン1に対する巻線3の巻線作業を能率的に行なう とともに、一次ボビン,二次ボビンで構成された二重ボビン間への樹脂の流れ込 み性能を向上することができる。 図2はこの考案の第2実施例を示し、ボビン1の外周に形成されている複数個 の突起2,2間に介在して巻線3を巻回する点では、第1実施例のものと同様で あるが、ボビン1の長手方向に設ける複数個の相対向する突起2,2間の間隔を 密にすることにより、巻線作業の巻線ピッチを変更して、全巻線数を任意に変更 することができる。換言すると、全巻線数を任意に変更することにより、市出力 のパルス電圧の高さや、パルス幅を任意に変更することができるのである。
【0013】 高圧放電灯ランプは、その種類、ワット数等によりパルス電圧や、パルス幅の 値が異なるのであるが、そのために巻線の数を任意に設定する必要があるが、こ の考案では巻数を簡単に設定することができるので、高圧放電灯ランプの種類、 ワット数等に変わっても専用のボビンは必要ではなく、一個のボビンを共用する ことができる。
【0014】
【考案の効果】
この考案は前記のように構成して成るもので、一次巻線、二次巻線のボビンを 共用化するとともに、一次ボビン,二次ボビンで構成された二重ボビン間への樹 脂の流れ込み性能を向上することができ、小型化が可能であるとともに、高耐圧 である等の特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1実施例を示すボビンの正面図。
【図2】この考案の第2実施例を示すボビンの正面図。
【図3】従来の高圧パルストランスの断面正面図。
【図4】(A)は従来の高圧パルストランスに使用され
ているボビンの正面図、(B)は同上の側面図。
【図5】従来の高圧パルストランスに使用されているボ
ビンの他の例を示す側面図。
【図6】従来の高圧パルストランスに使用されているボ
ビンの例を示す正面図。
【図7】従来の高圧パルストランスに使用されているボ
ビンのさらに他の例を示す正面図。
【図8】従来の高圧パルストランスに使用されているボ
ビンのさらに他の例を示す側面図。
【図9】従来の高圧パルストランスに使用されているボ
ビンのさらに他の例を示す側面図。
【図10】高圧放電灯点灯回路図。
【図11】高圧放電灯点灯回路の内部のイグナイタ回路
図。
【図12】高圧放電灯点灯回路の電圧波型図。
【符号の説明】
1 ボビン 2 突起 3 巻線

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次巻線を巻くための円柱状の一次ボビ
    ンに、二次巻線を巻くための円柱状の二次ボビンを外装
    して構成し、前記内方のボビンの外周に形成されている
    複数個の突起に係止することにより、内方の一次ボビン
    に一次巻線を巻回して成る高圧パルストランスのコイル
    ボビン装置。
JP3505492U 1992-05-26 1992-05-26 高圧パルストランスのコイルボビン装置 Withdrawn JPH0595022U (ja)

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JPH0595022U true JPH0595022U (ja) 1993-12-24

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015199151A1 (ja) * 2014-06-25 2015-12-30 株式会社Ihi コイル装置およびインダクタンス変更機構

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015199151A1 (ja) * 2014-06-25 2015-12-30 株式会社Ihi コイル装置およびインダクタンス変更機構
US10446316B2 (en) 2014-06-25 2019-10-15 Ihi Corporation Coil device and inductance-changing mechanism

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