JPH0536814U - 高圧パルストランスのコイル装置 - Google Patents

高圧パルストランスのコイル装置

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JPH0536814U
JPH0536814U JP8331891U JP8331891U JPH0536814U JP H0536814 U JPH0536814 U JP H0536814U JP 8331891 U JP8331891 U JP 8331891U JP 8331891 U JP8331891 U JP 8331891U JP H0536814 U JPH0536814 U JP H0536814U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケース内に充填する合成樹脂の流れを良好に
して、一次コイル及び二次コイル間に合成樹脂が充填さ
れない空間部が形成されないようにし、小型で耐圧性能
も充分な高圧パルストランスのコイル装置を得ること。 【構成】 一次ボビン1には外周の捲線溝2とは別に、
その一次ボビン1の軸方向に沿って表面に複数条の直線
溝2′を設けた構成。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば水銀ランプ、メタルハライドランプ等のような高圧放電灯を 始動及び再始動させるための始動装置(以下イグナイタと指称する)に用いられ る高圧パルストランスのコイル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に水銀ランプ、メタルハライドランプ等のような高圧放電灯は、始動電圧 として高い電圧が必要であり、イグナイタで発生させた高電圧パルスをランプ両 端に印可して始動させるのである。特に瞬時に再始動させるためには、ランプの 種類によっても相違するが、一般的には数10KV程度の非常に高い電圧が必要 であり、図8、図9(図9は図8中のイグナイタIの回路の一例)のような回路 が使用されている。
【0003】 回路の動作状態について図8及び図9を参照しながら説明する。電源Vsを投 入すると、安定器Mの二次側a−b間には、安定器Mの無負荷二次電圧が発生す る。この電圧はイグナイタIの昇圧トランスTにより昇圧されることになり、こ の昇圧トランスTの二次側には図10の点線で示すような高電圧が得られる。昇 圧トランスTの二次側にはコンデンサC2 、高圧パルストランスPTの一次捲線 n1 及び放電ギャップG−G′が接続されており、図10に示すようにコンデン サC2 の電圧Vc2 は徐々に上昇する。この電圧が放電ギャップG−G′の放電 開始電圧Vg(数KV程度)に到達すると、コンデンサC2 に蓄積された電荷は 高圧パルストランスPTの一次巻線n1 及び放電ギャップG−G′を介して急激 に放電するのである。
【0004】 このときに高圧パルストランスPTの二次巻線n2 には、その巻数比に応じた 高電圧パルスVp(例えば数10KV程度)(図11参照)が発生する。この高 圧パルス電圧Vpは、図8の回路のコンデンサC1 を介してランプLの両端に印 可されるのでランプLが始動する。再始動時に於いても動作は上記と同様であり 、数10KV程度の高圧パルスが発生するので消灯直後でも瞬時に再始動させる ことができる。なお、ランプLが始動点灯すれば、安定器Mの二次側a−b間電 圧は略ランプ電圧となり、無負荷時に対して約1/2以下に低下するので、イグ ナイタI内の昇圧トランスTの二次側電圧は放電ギャップG−G′の放電開始電 圧Vgまでは上昇しないことになり、高圧パルス電圧の発生が停止する。
【0005】 図7は従来の高圧パルストランスの構造を示すものであるが、円柱状のフェラ イト材料製の鉄心4に、一次巻線3及び二次巻線7を捲くための円柱状の一次ボ ビン1及び二次ボビン5を外装して構成されている。この高圧パルストランスで は二次巻線7に数10KV程度の高圧パルス電圧が発生するので、一次巻線3と 二次巻線7との間の耐電圧や二次巻線7間の沿面耐電圧性能を確保するために、 その高圧パルストランスをケース8内に収納して例えばエポキシ樹脂のような合 成樹脂9を内部に充填している。又図5のように一次ボビン1には巻線を捲くた めの溝2が形成されており、巻線相互間の距離の一定化及び巻線作業の簡略化を 図っている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
このように一次巻線、二次巻線間の耐電圧や二次巻線間の沿面耐電圧性能を確 保するために、その高圧パルストランスをケース8内に収納して例えばエポキシ 樹脂のような合成樹脂9を内部に充填することが必要であるが、充填が不完全で 一次ボビン1及び二次ボビン5間に合成樹脂9が充填されない空間が形成される と、高圧パルス電圧が発生したときに、その空間部分に電界が集中することにな り、その部分で電気的に絶縁破壊現象を生じて所定のパルス電圧が発生しなかっ たり、又最悪の場合には高圧パルストランスが破壊若しくは焼損する虞がある。
【0007】 従来のコイル装置は、高圧パルストランスを小型に設計するために一次巻線3 と二次巻線7との隙間をできる限り小さくするのであるが、両ボビン1、5間に 充填する合成樹脂9の流れ込みが悪くなって、合成樹脂9が充分に入り込まない 空間部が形成されることになり、完全に充填しようとすると充填時間が長くなっ たり、又充填温度を上げなければならない等作業性が悪くなる問題点がある。
【0008】 又両ボビン1、5間の合成樹脂9の充填を容易にするために図6に示すように 二次ボビン5の内面に突起部13を設け、両ボビン間1、5の隙間14を大きく する方法があるが、突起部13の形状が大きくなるのは勿論、一次巻線3と二次 巻線7間の相対距離が大きくなるために、高圧パルストランスの機能としての磁 気的結合が悪くなり、二次捲線7に発生するパルス電圧の値が低下するという問 題点もある。
【0009】 本考案は上記のような問題点を解決できるもので、高圧パルストランスに於い て、ケース内に充填する合成樹脂の流れを良好にし、一次コイル及び二次コイル 間に合成樹脂が充填されない空間部が形成されないようにして、小型で耐圧性能 も充分なコイル装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案の高圧パルストランスのコイル装置は、夫々外周の巻線溝とは別の溝又 は孔を、内面又は外面に設けた円筒状の一次ボビン及び二次ボビンを具備してお り、その巻線溝に沿って一次巻線が巻回された一次ボビンを、円柱状の鉄心外周 に外装すると共に、巻線溝に沿って二次巻線が捲回された二次ボビンを、前記一 次ボビンの外部に外装し、且つ鉄心、一次ボビン及び二次ボビンが収納されたケ ース内に合成樹脂を充填することにより、前記の目的を達成することができた。
【0011】
【作用】
次に本考案の作用について述べる。一次ボビン及び二次ボビンには、夫々外周 の巻線溝に沿って巻線が捲回されており、鉄心、一次ボビン及び二次ボビンをケ ース内に収納してそのケース内に合成樹脂を注入して充填するのであるが、一次 ボビン及び二次ボビンには、前記した夫々外周の巻線溝とは別の溝又は孔を設け て一次ボビン及び二次ボビン間に、充分に合成樹脂が充填されるようにしてその 間に空間部が形成されないようにする。
【0012】
【実施例】
以下図面を参照しながら本考案の実施例を具体的に説明する。外周の巻線溝2 に沿って一次巻線3が捲回された円筒状の一次ボビン1を、円柱状の鉄心4の外 周に外装すると共に、外周の巻線溝6に沿って二次巻線7が巻回された円筒状の 二次ボビン5を、前記一次ボビン1の外部に外装し、且つ鉄心4、一次ボビン1 及び二次ボビン5が収納されたケース8内に合成樹脂9を充填する構成は、図7 に示す従来の高圧パルストランスのコイル装置と同様である。
【0013】 図1は本考案の高圧パルストランスのコイル装置のコイルボビンの第1実施例 を示しており、(A)はコイルボビンの正面図、(B)は同上の側面図である。 一次ボビン1には外周の巻線溝2とは別に、その一次ボビン1の軸方向に沿って 複数条の直線溝2′を設けるのである。ケース8内に充填される合成樹脂9はこ の直線溝2′に沿って流れ込み易くなるのである。
【0014】 図2は本考案の高圧パルストランスのコイル装置のコイルボビンの第2実施例 を示しており、(A)はコイルボビンの正面図、(B)は同上の側面図であり、 一次ボビン1には外周の巻線溝2とは別に、その一次ボビン1の軸方向に沿って 複数条の直線溝2′を設ける点では、前記第1実施例のものと同様であるが、更 に巻線溝2の底部に一次ボビン1の断面の直径方向に複数個の貫通孔10を穿設 するのである。このようにするとケース8内に充填される合成樹脂9は、更に鉄 心7側からも流れ込み易くなる。
【0015】 図3は本考案の高圧パルストランスのコイル装置のコイルボビンの第3実施例 を示したもので、側面図を示しており、前記第1実施例及び第2実施例のものと 同様に一次ボビン1には外周の巻線溝2とは別に、その一次ボビン1の軸方向に 沿って複数条の直線溝2′を設けたり、更に巻線溝2の底部に一次ボビン1の断 面の直径方向に複数個の貫通孔10を穿設するのであるが、その貫通孔10と対 向する位置に於いて鉄心4に直線状のカット部分11を形成することにより、鉄 心4と一次ボビン1との間の合成樹脂9の流れ込みを良好にして、一次ボビン1 と二次ボビン5との間に合成樹脂9の充填の隙間が形成されないようにする。
【0016】 図4は本考案の高圧パルストランスのコイル装置のコイルボビンの第4実施例 を示したもので、側面図を示しているが、二次ボビン5の内側内面に軸方向に沿 って複数条の直線溝12を穿設することにより、前記した各実施例のものと同様 に合成樹脂9の流れ込みを良好にしている。
【0017】
【考案の効果】
本考案は前記のような構成を有しているために、次のような効果を奏する。即 ち、内面又は外面に設けた円筒状の一次ボビン及び二次ボビンを具備しており、 その巻線溝に沿って一次巻線が捲回された一次ボビンを、円柱状の鉄心外周に外 装すると共に、巻線溝に沿って二次巻線が巻回された二次ボビンを、前記一次ボ ビンの外部に外装し、且つ鉄心、一次ボビン及び二次ボビンが収納されたケース 内に合成樹脂を充填するのであるが、前記夫々外周の巻線溝とは別の溝又は孔を 設けることにより、ケース内には合成樹脂が万遍なく充填されて空間部が形成さ れないから、空間部分で電気的に絶縁破壊現象を生ずるようなこともなく所定の パルス電圧を発生でき、且つ耐圧も充分な小型の機器が得られる特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の高圧パルストランスのコイル装置のコ
イルボビンの第1実施例を示しており、(A)はコイル
ボビンの正面図、(B)はその側面図。
【図2】同上の第2実施例を示したもので、(A)はコ
イルボビンの正面図、(B)はその側面図。
【図3】同上の第3実施例を示したものの側面図。
【図4】同上の第4実施例を示したものの側面図。
【図5】従来のコイルボビンの例を示し、(A)はコイ
ルボビンの正面図、(B)はその側面図。
【図6】従来のコイルボビンの他の例を示した側面図。
【図7】従来の高圧パルストランスのコイル装置の断面
図。
【図8】高圧放電灯の点灯回路図。
【図9】同上の回路内のイグナイタ回路図。
【図10】イグナイタ回路のコンデンサ両端の電圧波形
図。
【図11】イグナイタ回路の高圧パルストランスの二次
巻線に発生する高圧パルスの電圧波形図。
【符号の説明】
1 一次ボビン 2 巻線溝 2′直線溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 夫々外周の巻線溝とは別の溝又は孔を、
    内面又は外面に設けた円筒状の一次ボビン及び二次ボビ
    ンを具備しており、その巻線溝に沿って一次巻線が巻回
    された一次ボビンを、鉄心外周に外装すると共に、巻線
    溝に沿って二次巻線が巻回された二次ボビンを、前記一
    次ボビンの外部に外装し、且つ鉄心、一次ボビン及び二
    次ボビンが収納されたケース内に合成樹脂を充填して成
    る高圧パルストランスのコイル装置。
JP1991083318U 1991-10-15 1991-10-15 高圧パルストランスのコイル装置 Expired - Lifetime JP2551020Y2 (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS507013A (ja) * 1973-05-22 1975-01-24
JPS5265538A (en) * 1975-11-26 1977-05-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd Flame retardant resin compositions
JPS52138161A (en) * 1976-05-13 1977-11-18 Shigeo Koga Meter for proportional distribution of weight between two matters
JPH0373504A (ja) * 1989-08-12 1991-03-28 Matsushita Electric Works Ltd 高圧パルストランス

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