JP2551020Y2 - 高圧パルストランスのコイル装置 - Google Patents

高圧パルストランスのコイル装置

Info

Publication number
JP2551020Y2
JP2551020Y2 JP1991083318U JP8331891U JP2551020Y2 JP 2551020 Y2 JP2551020 Y2 JP 2551020Y2 JP 1991083318 U JP1991083318 U JP 1991083318U JP 8331891 U JP8331891 U JP 8331891U JP 2551020 Y2 JP2551020 Y2 JP 2551020Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bobbin
primary
winding
voltage pulse
pulse transformer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991083318U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0536814U (ja
Inventor
実 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP1991083318U priority Critical patent/JP2551020Y2/ja
Publication of JPH0536814U publication Critical patent/JPH0536814U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2551020Y2 publication Critical patent/JP2551020Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulating Of Coils (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば水銀ランプ、メ
タルハライドランプ等のような高圧放電灯を始動及び再
始動させるための始動装置(以下イグナイタと指称す
る)に用いられる高圧パルストランスのコイル装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に水銀ランプ、メタルハライドラン
プ等のような高圧放電灯は、始動電圧として高い電圧が
必要であり、イグナイタで発生させた高電圧パルスをラ
ンプ両端に印加して始動させるのである。特に瞬時に再
始動させるためには、ランプの種類によっても相違する
が、一般的には数10KV程度の非常に高い電圧が必要
であり、図5、図6(図6は図5中のイグナイタIの回
路の一例)のような回路が使用されている。
【0003】回路の動作状態について図5及び図6を参
照しながら説明する。電源Vsを投入すると、安定器M
の二次側a−b間には、安定器Mの無負荷二次電圧が発
生する。この電圧はイグナイタIの昇圧トランスTによ
り昇圧されることになり、この昇圧トランスTの二次側
には図7の点線で示すような高電圧が得られる。昇圧ト
ランスTの二次側にはコンデンサC2 、高圧パルストラ
ンスPTの一次捲線n1 及び放電ギャップG−G′が接
続されており、図7に示すようにコンデンサC2 の電圧
Vc2 は徐々に上昇する。この電圧が放電ギャップG−
G′の放電開始電圧Vg(数KV程度)に到達すると、
コンデンサC2 に蓄積された電荷は高圧パルストランス
PTの一次巻線n1 及び放電ギャップG−G′を介して
急激に放電するのである。
【0004】このときに高圧パルストランスPTの二次
巻線n2 には、その巻数比に応じた高電圧パルスVp
(例えば数10KV程度)(図8参照)が発生する。こ
の高圧パルス電圧Vpは、図5の回路のコンデンサC1
を介してランプLの両端に印加されるのでランプLが始
動する。再始動時に於いても動作は上記と同様であり、
数10KV程度の高圧パルスが発生するので消灯直後で
も瞬時に再始動させることができる。なお、ランプLが
始動点灯すれば、安定器Mの二次側a−b間電圧は略ラ
ンプ電圧となり、無負荷時に対して約1/2以下に低下
するので、イグナイタI内の昇圧トランスTの二次側電
圧は放電ギャップG−G′の放電開始電圧Vgまでは上
昇しないことになり、高圧パルス電圧の発生が停止す
る。
【0005】図4は従来の高圧パルストランスの構造を
示すものであるが、円柱状のフェライト材料製の鉄心4
に、一次巻線3及び二次巻線7を捲くための円柱状の一
次ボビン1及び二次ボビン5を外装して構成されてい
る。この高圧パルストランスでは二次巻線7に数10K
V程度の高圧パルス電圧が発生するので、一次巻線3と
二次巻線7との間の耐電圧や二次巻線7間の沿面耐電圧
性能を確保するために、その高圧パルストランスをケー
ス8内に収納して例えばエポキシ樹脂のような合成樹脂
9を内部に充填している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】このように一次巻線、
二次巻線間の耐電圧や二次巻線間の沿面耐電圧性能を確
保するために、その高圧パルストランスをケース8内に
収納して例えばエポキシ樹脂のような合成樹脂9を内部
に充填することが必要であるが、充填が不完全で一次ボ
ビン1及び二次ボビン5間に合成樹脂9が充填されない
空間が形成されると、高圧パルス電圧が発生したとき
に、その空間部分に電界が集中することになり、その部
分で電気的に絶縁破壊現象を生じて所定のパルス電圧が
発生しなかったり、又最悪の場合には高圧パルストラン
スが破壊若しくは焼損する虞がある。
【0007】従来のコイル装置は、高圧パルストランス
を小型に設計するために一次巻線3と二次巻線7との隙
間をできる限り小さくするのであるが、両ボビン1、5
間に充填する合成樹脂9の流れ込みが悪くなって、合成
樹脂9が充分に入り込まない空間部が形成されることに
なり、完全に充填しようとすると充填時間が長くなった
り、又充填温度を上げなければならない等作業性が悪く
なる問題点がある。
【0008】又両ボビン1、5間の合成樹脂9の充填を
容易にするために図3に示すように二次ボビン5の内面
に突起部13を設け、両ボビン間1、5の隙間14を大
きくする方法があるが、突起部13の形状が大きくなる
のは勿論、一次巻線3と二次巻線7間の相対距離が大き
くなるために、高圧パルストランスの機能としての磁気
的結合が悪くなり、二次捲線7に発生するパルス電圧の
値が低下するという問題点もある。
【0009】本考案は上記のような問題点を解決できる
もので、高圧パルストランスに於いて、ケース内に充填
する合成樹脂の流れを良好にし、一次コイル及び二次コ
イル間に合成樹脂が充填されない空間部が形成されない
ようにして、小型で耐圧性能も充分なコイル装置を提供
することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案の高圧パルストラ
ンスのコイル装置は、夫々外周の巻線溝とは別の溝又は
孔を、内面又は外面に設けた円筒状の一次ボビン及び二
次ボビンを具備しており、その巻線溝に沿って一次巻線
が巻回された一次ボビンを、円柱状の鉄心外周に外装す
ると共に、巻線溝に沿って二次巻線が捲回された二次ボ
ビンを、前記一次ボビンの外部に外装し、且つ鉄心、一
次ボビン及び二次ボビンが収納されたケース内に合成樹
脂を充填した高圧パルストランスのコイル装置であっ
て、一次ボビンの軸方向に沿って複数条の直線溝を設
け、直線溝の底部に一次ボビンの断面の直径方向に貫通
孔を穿設し、貫通孔に対向する位置において鉄心に軸方
向にわたるカット部分を形成することにより、前記の目
的を達成することができた。
【0011】
【作用】次に本考案の作用について述べる。一次ボビン
及び二次ボビンには、夫々外周の巻線溝に沿って巻線が
捲回されており、鉄心、一次ボビン及び二次ボビンをケ
ース内に収納してそのケース内に合成樹脂を注入して充
填するのであるが、一次ボビン及び二次ボビンには、前
記した夫々外周の巻線溝とは別の溝又は孔を設けて一次
ボビン及び二次ボビン間に、充分に合成樹脂が充填され
るようにしてその間に空間部が形成されないようにす
る。
【0012】しかも、一次ボビンの軸方向に沿って複数
条の直線溝を設け、直線溝の底部に一次ボビンの断面の
直径方向に貫通孔を穿設し、貫通孔に対向する位置にお
いて鉄心に軸方向にわたるカット部分を形成すること
で、合成樹脂は直線溝の底部に形成した貫通孔をへて一
次ボビンの内部に流入し、鉄心の軸方向にわたるカット
部分に沿って円滑に流れ、一次ボビンと鉄心との間への
合成樹脂の充填を良好におこなえる。
【0013】
【実施例】以下図面を参照しながら本考案の実施例を具
体的に説明する。外周の巻線溝2に沿って一次巻線3が
捲回された円筒状の一次ボビン1を、円柱状の鉄心4の
外周に外装すると共に、外周の巻線溝6に沿って二次巻
線7が巻回された円筒状の二次ボビン5を、前記一次ボ
ビン1の外部に外装し、且つ鉄心4、一次ボビン1及び
二次ボビン5が収納されたケース8内に合成樹脂9を充
填する構成は、図4に示す従来の高圧パルストランスの
コイル装置と同様である。
【0014】図1は本考案の高圧パルストランスのコイ
ル装置のコイルボビンの実施例を示しており、(A)は
コイルボビンの正面図、(B)は同上の側面図であり、
図2は側面図であり、一次ボビン1には外周の巻線溝2
とは別に、その一次ボビン1の軸方向に沿って複数条の
直線溝2′を設け、更に直線溝2′の底部に一次ボビン
1の断面の直径方向に複数個の貫通孔10を穿設するの
である。更に、その貫通孔10と対向する位置に於いて
鉄心4に直線状のカット部分11を形成することによ
り、鉄心4と一次ボビン1との間の合成樹脂9の流れ込
みを良好にして、一次ボビン1と二次ボビン5との間に
合成樹脂9の充填の隙間が形成されないようにする。
【0015】
【考案の効果】本考案は前記のような構成を有している
ために、次のような効果を奏する。即ち、内面又は外面
に設けた円筒状の一次ボビン及び二次ボビンを具備して
おり、その巻線溝に沿って一次巻線が捲回された一次ボ
ビンを、円柱状の鉄心外周に外装すると共に、巻線溝に
沿って二次巻線が巻回された二次ボビンを、前記一次ボ
ビンの外部に外装し、且つ鉄心、一次ボビン及び二次ボ
ビンが収納されたケース内に合成樹脂を充填するのであ
るが、前記夫々外周の巻線溝とは別の溝又は孔を設ける
ことにより、ケース内には合成樹脂が万遍なく充填され
て空間部が形成されないから、空間部分で電気的に絶縁
破壊現象を生ずるようなこともなく所定のパルス電圧を
発生でき、且つ耐圧も充分な小型の機器が得られる特長
がある。
【0016】更に、一次ボビンの軸方向に沿って複数条
の直線溝を設け、直線溝の底部に一次ボビンの断面の直
径方向に貫通孔を穿設し、貫通孔に対向する位置におい
て鉄心に軸方向にわたるカット部分を形成してあるか
ら、合成樹脂は直線溝の底部に形成した貫通孔をへて一
次ボビンの内部に流入し、鉄心の軸方向にわたるカット
部分に沿って円滑に流れ、一次ボビンと鉄心との間への
合成樹脂の充填を良好におこなえるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の高圧パルストランスのコイル装置のコ
イルボビンの実施例を示しており、(A)はコイルボビ
ンの正面図、(B)はその側面図。
【図2】同上のものの側面図。
【図3】従来のコイルボビンを示した側面図。
【図4】従来の高圧パルストランスのコイル装置の断面
図。
【図5】高圧放電灯の点灯回路図。
【図6】同上の回路内のイグナイタ回路図。
【図7】イグナイタ回路のコンデンサ両端の電圧波形
図。
【図8】イグナイタ回路の高圧パルストランスの二次巻
線に発生する高圧パルスの電圧波形図。
【符号の説明】
1 一次ボビン 2 巻線溝 2′直線溝10 貫通孔 11 カット部分

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 夫々外周の巻線溝とは別の溝又は孔を、
    内面又は外面に設けた円筒状の一次ボビン及び二次ボビ
    ンを具備しており、その巻線溝に沿って一次巻線が巻回
    された一次ボビンを、鉄心外周に外装すると共に、巻線
    溝に沿って二次巻線が巻回された二次ボビンを、前記一
    次ボビンの外部に外装し、且つ鉄心、一次ボビン及び二
    次ボビンが収納されたケース内に合成樹脂を充填した高
    圧パルストランスのコイル装置であって、一次ボビンの
    軸方向に沿って複数条の直線溝を設け、直線溝の底部に
    一次ボビンの断面の直径方向に貫通孔を穿設し、貫通孔
    に対向する位置において鉄心に軸方向にわたるカット部
    分を形成して成ることを特徴とする高圧パルストランス
    のコイル装置。
JP1991083318U 1991-10-15 1991-10-15 高圧パルストランスのコイル装置 Expired - Lifetime JP2551020Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991083318U JP2551020Y2 (ja) 1991-10-15 1991-10-15 高圧パルストランスのコイル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991083318U JP2551020Y2 (ja) 1991-10-15 1991-10-15 高圧パルストランスのコイル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0536814U JPH0536814U (ja) 1993-05-18
JP2551020Y2 true JP2551020Y2 (ja) 1997-10-22

Family

ID=13799081

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991083318U Expired - Lifetime JP2551020Y2 (ja) 1991-10-15 1991-10-15 高圧パルストランスのコイル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2551020Y2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS507013A (ja) * 1973-05-22 1975-01-24
JPS5265538A (en) * 1975-11-26 1977-05-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd Flame retardant resin compositions
JPS52138161A (en) * 1976-05-13 1977-11-18 Shigeo Koga Meter for proportional distribution of weight between two matters
JPH0373504A (ja) * 1989-08-12 1991-03-28 Matsushita Electric Works Ltd 高圧パルストランス

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0536814U (ja) 1993-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2733817B2 (ja) 放電管用インバーター回路
JP4795427B2 (ja) 放電灯点灯装置用高電圧発生トランス
JP2551020Y2 (ja) 高圧パルストランスのコイル装置
JPH0869930A (ja) 電磁装置
JP2585000Y2 (ja) 高圧パルストランスのコイルボビン装置
JP6750811B1 (ja) 内燃機関用点火装置
JPH06196336A (ja) 高圧パルストランス
JPH0869931A (ja) 電磁装置
JP4239323B2 (ja) 高圧放電灯の高電圧発生コイル及びその巻線方法
JP2599301Y2 (ja) 高圧パルストランス装置
JP4797337B2 (ja) ボビン、インダクタンス、トランス、およびパルス発生装置
JPH0373504A (ja) 高圧パルストランス
JPS5940724Y2 (ja) トランス
US7208879B2 (en) Lighting apparatus for discharge lamp
WO2005046294A1 (ja) 高圧放電灯点灯装置
JPH0595022U (ja) 高圧パルストランスのコイルボビン装置
JP2005064260A (ja) 放電灯点灯装置
JP2003142324A (ja) 放電灯点灯用始動装置
JPH0587923U (ja) ボビン
JP2005322515A (ja) 放電灯点灯装置
JP4218439B2 (ja) 高電圧パルス発生装置及び放電灯点灯装置
JPH07130562A (ja) フライバックトランス
JP3055934U (ja) 内燃機関用点火コイル
JPH0587896U (ja) 高電圧発生装置
JPH05109539A (ja) 高圧パルストランスのコイル装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970527

EXPY Cancellation because of completion of term