JPH05109539A - 高圧パルストランスのコイル装置 - Google Patents

高圧パルストランスのコイル装置

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Publication number
JPH05109539A
JPH05109539A JP3265592A JP26559291A JPH05109539A JP H05109539 A JPH05109539 A JP H05109539A JP 3265592 A JP3265592 A JP 3265592A JP 26559291 A JP26559291 A JP 26559291A JP H05109539 A JPH05109539 A JP H05109539A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
primary
winding
bobbin
pulse transformer
wound
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3265592A
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English (en)
Inventor
Minoru Yamamoto
実 山本
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP3265592A priority Critical patent/JPH05109539A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高圧パルストランスの一次巻線と二次巻線間
の距離をできるだけ接近して両巻線間の磁気的な結合を
良好にして、比較的に小型形状であるにも関わらず効率
よくパルス電圧を発生させること。 【構成】 外周に沿って一次巻線2が巻回された円筒状
の一次ボビン1を、円柱状の鉄心5の外周に外装すると
共に、外周に沿って二次巻線4が巻回された円筒状の二
次ボビン3を、前記一次ボビン1の外部に外装するので
あるが、一次巻線2には従来一般に使用されている断面
丸形状の導体の電線ではなく、断面平形状の箔形の導体
の電線を使用した構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば水銀ランプ、メ
タルハライドランプ等のような高圧放電灯を始動及び再
始動させるための始動装置(以下イグナイタと指称す
る)に用いられる高圧パルストランスのコイル装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に水銀ランプ、メタルハライドラン
プ等のような高圧放電灯は、始動電圧として高い電圧が
必要であり、イグナイタで発生させた高電圧パルスをラ
ンプ両端に印可して始動させるのである。特に瞬時に再
始動させるためには、ランプの種類によっても相違する
が、一般的には数10KV程度の非常に高い電圧が必要
であり、図4、図5(図5は図4中のイグナイタIの回
路の一例)のような回路が使用されている。
【0003】回路の動作状態について図4及び図5を参
照しながら説明する。電源Vsを投入すると、安定器M
の二次側a′−b′間には、安定器Mの無負荷二次電圧
が発生する。この電圧はイグナイタIの昇圧トランスT
によって昇圧されることになり、昇圧トランスTの二次
側には図6の破線で示すような高電圧が得られる。昇圧
トランスTの二次側にはコンデンサC2 、高圧パルスト
ランスPTの一次巻線n1 及び放電ギャップG−G′が
接続されており、図6に示すようにコンデンサC2 の電
圧Vc2 は徐々に上昇する。この電圧が放電ギャップG
−G′の放電開始電圧Vg(数KV程度)に到達する
と、コンデンサC2 に蓄積された電荷は高圧パルストラ
ンスPTの一次巻線n1 及び放電ギャップG−G′を介
して急激に放電する。
【0004】このときに高圧パルストランスPTの二次
巻線n2 には、その巻数比に応じた高電圧パルスVp
(例えば数10KV程度)(図7参照)が発生する。こ
の高圧パルス電圧Vpは、図4の回路のコンデンサC1
を介してランプLの両端に印可されるのでそのランプL
が始動する。再始動時に於いても動作は上記と同様であ
るが、数10KV程度の高圧パルスが発生するので消灯
直後でも瞬時に再始動できる。なお、ランプLが始動点
灯すれば、安定器Mの二次側a′−b′間の電圧は略ラ
ンプ電圧となり、無負荷時に比較して約1/2以下に低
下するので、イグナイタI内の昇圧トランスTの二次側
電圧は放電ギャップG−G′の放電開始電圧Vgまでは
上昇しないことになり、高圧パルス電圧の発生が停止す
る。
【0005】図3は従来の高圧パルストランスの構造を
示すもので、(A)は断面正面図、(B)は断面側面図
である。この図に示すように円柱状のフェライト材料製
の鉄心eに、単層で数ターンの一次巻線bを巻装した一
次絶縁ボビンaを外装し、その外側に単層で数10ター
ンの二次巻線dを巻装した二次絶縁ボビンcを外装して
構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の高圧
パルストランスでは、一次巻線bには数KV、二次巻線
dには数10KVという非常に高いパルス高圧が必要で
あり、絶縁確保の観点から夫々の巻線を多層に巻回して
巻数比を大きくすることにより、昇圧比を大きくして高
圧パルス電圧を得ようとしているが、このような構成で
はトランスとしての構造上大型の形状となる問題点があ
る。そこで実質的には、二次巻線dには数10KVとい
う非常に高いパルス高圧を発生させるために、単層巻で
は一次巻線bは数ターン、二次巻線dは数10ターン程
度の比較的に少ない巻数となる。
【0007】このように一次巻線b及び二次巻線dの巻
数が少ないと、両巻線b、d間の磁気的な結合が必然的
に悪くなり、二次側に発生するパルス電圧の値は巻数比
倍よりもかなり低くなる欠点がある。本発明によれば上
記のような欠点を除去することができるもので、高圧パ
ルストランスの一次巻線と二次巻線間の距離をできるだ
け接近して両巻線間の磁気的な結合を良好にし、比較的
小型形状であるにも拘わらず効率よくパルス電圧を発生
することができる高圧パルストランスのコイル装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の高圧パルストラ
ンスのコイル装置は、一次巻線が巻回された一次ボビ
ン、又は二次巻線が巻回された二次ボビンを鉄心外周に
外装すると共に、コイルボビンの軸方向の長さが、その
径方向の長さに比較して長い断面形状を有する巻線を、
前記鉄心に近い側の何れか一方の一次ボビン又は二次ボ
ビンに巻装することにより、前記目的を達成することが
できた。
【0009】
【作用】次に本発明の作用について述べる。コイルボビ
ンの軸方向の長さが、その径方向の長さに比較して長い
断面形状を有する巻線を、鉄心に近い側の何れか一方の
一次ボビン又は二次ボビンに巻装することにより、一次
巻線と二次巻線との間の距離が短縮されて一次側と二次
側との磁気的な結合を良くしている。
【0010】
【実施例】以下図面を参照しながら本発明の実施例を具
体的に説明する。外周に沿って一次巻線2が巻回された
円筒状の一次ボビン1を、円柱状の鉄心5の外周に外装
すると共に、外周に沿って二次巻線4が巻回された円筒
状の二次ボビン3を、前記一次ボビン1の外部に外装す
る。
【0011】図1は本発明の高圧パルストランスのコイ
ル装置の第1実施例を示しており、一次巻線2には従来
一般に使用されている断面丸形状の導体の電線ではな
く、断面平形状の箔形の導体の電線を使用する。例えば
従来の電線は直径0.5mm乃至1.0mm程度の導線
を使用しているが、本発明では電線を、従来の電線に比
較して更に1/10乃至1/20程度の厚みにすること
により、一次巻線2の導体厚みを非常に薄く設計してい
る。そのために一次巻線2と二次巻線4との相互間の距
離を短くして両巻線2、4間の磁気的な結合を良くする
ことができ、従来のものに比較してはるかに高いパルス
電圧を得ることができた。又一次巻線2の導体厚みを非
常に薄くしているので、高圧パルストランス全体の構造
を小さく設計することができる。図2は本発明の高圧パ
ルストランスのコイル装置のコイルボビンの第2実施例
を示したもので、一次ボビン1の外周表面上に、予め導
体箔を蒸着等の方法により一面に而も均一に形成してお
き、その後エッチング又は切削等の手段で必要な部分だ
けを剥離して一次巻線2を形成している。この第2実施
例のものでは前記した第1実施例のものに比較して更に
精度の良い一次巻線2を得ることができる。
【0012】なお、前記第1実施例及び第2実施例のも
のでは、二次巻線4は一次巻線2の外側に位置している
が、反対に二次巻線4の外側に一次巻線2を位置させ
て、その二次巻線4の電線として断面平形状の箔形の導
体を使用してもよい。
【0013】
【発明の効果】本発明は前記のような構成を有している
ために、次のような効果を奏する。即ち、コイルボビン
の軸方向の長さが、その径方向の長さに比較して長い断
面形状を有する巻線を、前記鉄心に近い側の何れか一方
の一次ボビン又は二次ボビンに巻装することにより、一
次側と二次側との間の距離が短くなって両者間の磁気的
な結合を良好にして、コイル装置は小型でも高いパルス
電圧を得ることができる特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高圧パルストランスのコイル装置の第
1実施例を示した断面図。
【図2】同上の第2実施例を示したもので、一次巻線を
有する一次ボビンの正面図。
【図3】従来の高圧パルストランスのコイル装置を示し
ており、(A)は断面正面図、(B)は断面側面図。
【図4】高圧放電灯の点灯回路図。
【図5】同上の回路内のイグナイタ回路図。
【図6】イグナイタ回路のコンデンサ両端の電圧波形
図。
【図7】イグナイタ回路の高圧パルストランスの二次捲
線に発生する高圧パルスの電圧波形図。
【符号の説明】
1 一次ボビン 2 一次巻線 3 二次ボビン 4 二次巻線 5 鉄心

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次巻線が巻回された一次ボビン又は二
    次巻線が巻回された二次ボビンを、鉄心外周に外装する
    と共に、コイルボビンの軸方向の長さが、その径方向の
    長さに比較して長い断面形状を有する巻線を、前記鉄心
    に近い側の何れか一方の一次ボビン又は二次ボビンに巻
    装することを特徴とする高圧パルストランスのコイル装
    置。
JP3265592A 1991-10-15 1991-10-15 高圧パルストランスのコイル装置 Withdrawn JPH05109539A (ja)

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JP3265592A JPH05109539A (ja) 1991-10-15 1991-10-15 高圧パルストランスのコイル装置

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JP3265592A JPH05109539A (ja) 1991-10-15 1991-10-15 高圧パルストランスのコイル装置

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JPH05109539A true JPH05109539A (ja) 1993-04-30

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ID=17419266

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JP3265592A Withdrawn JPH05109539A (ja) 1991-10-15 1991-10-15 高圧パルストランスのコイル装置

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Date Code Title Description
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Effective date: 19990107