JPH0594628A - 光学的記録再生装置 - Google Patents

光学的記録再生装置

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JPH0594628A
JPH0594628A JP3124439A JP12443991A JPH0594628A JP H0594628 A JPH0594628 A JP H0594628A JP 3124439 A JP3124439 A JP 3124439A JP 12443991 A JP12443991 A JP 12443991A JP H0594628 A JPH0594628 A JP H0594628A
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JP
Japan
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tracking
lens
optical
laser beam
focusing
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JP3124439A
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English (en)
Inventor
Takashi Nomiyama
孝 野見山
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/09Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B7/0901Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following only

Abstract

(57)【要約】 【目的】光学的記録再生装置の可動部を大幅に軽量化か
つ小型化することができ、アクセスの高速化を達成する
ことが可能なことは勿論のこと、装置の組立て時におけ
る組立て精度を向上させることができ、収差の発生を抑
えることが可能であるとともに、高周波領域でのトラッ
キング制御を精度良く行うことができ、高精度なトラッ
キング制御及び高速回転への対応が可能な光学的記録再
生装置を提供することを目的とする。 【構成】 【0017】固定部に設けられたトラッキング制御手段
が、レンズを光軸方向と直交する方向に移動することに
よってトラッキングの制御を行うレンズを備え、このト
ラッキング制御用のレンズを、高剛性の弾性支持部材に
よって支持して光軸方向と直交する方向に移動可能とす
るように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光デイスク等の光記
録媒体を使用して情報の記録、再生、消去等を行う光学
的記録再生装置に係わり、特に正確なトラッキング制御
が行える光学的記録再生装置の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の光学的記録再生装置とし
ては、例えば実開昭63−55211号公報に示すよう
なものがある。この光学的記録再生装置は、図14に示
すように、対物レンズ100を組み込んだスライダー1
01を有する可動部102と、光源103や検出系10
4を有する固定部105とを備え、対物レンズ100を
組み込んだスライダー101を動圧空気軸受効果により
光デイスク106の表面から浮上させて、対物レンズ1
00と光デイスク106の距離をほぼ一定に保持すると
ともに、光デイスク106の面振れによる浮上量の変動
などによって生じる焦点誤差を、固定部105に設けた
焦点合わせレンズ107によって補正する焦点制御方式
を採用したものである。
【0003】上記光学的記録再生装置は、焦点の自動制
御を固定部に設けた焦点合わせレンズ107によって行
うものであるため、焦点の自動制御を行う対物レンズア
クチュエータを光ヘッドの可動部102に設ける必要が
ない。そのため、光ヘッドの可動部102を従来の光ヘ
ッドに比べて大幅に小型化かつ軽量化することができ、
アクセスの高速化を達成し得る有望な技術である。
【0004】しかし、上記提案の光学的記録再生装置
は、焦点の自動制御に関しては上記の如く独自の構成を
有するものの、トラッキングの制御に関しては、従来の
方法を採用しているため、次のような問題点を有してい
る。すなわち、上記光学的記録再生装置は、図14に示
すように、可動部102にトラッキングアクチュエータ
108を組み込んでおり、このトラッキングアクチュエ
ータ108は、対物レンズ100を組み込んだスライダ
ー101側に設けられたトラッキングコイル109と、
可動部102側に設けられた永久磁石110とから構成
されている。そして、この可動部102に設けられたト
ラッキングアクチュエータ108によって、浮上型光ヘ
ッドの微細なトラッキングの誤差を補正し、それ以外の
目的とするトラックへの光ヘッドのランダムアクセス移
動は、可動部102を光デイスク106の内外周へ向け
て駆動するリニアモータ111によって行うように構成
されている。
【0005】そのため、上記浮上型光ヘッドは、アクセ
ス動作によって移動する可動部102に、永久磁石11
0やトラッキングコイル109からなるトラッキングア
クチュエータ108を搭載する必要があり、可動部10
2が従来に比べると軽量化されているものの、トラッキ
ングアクチュエータ108を搭載する分だけその重量が
増加し、高速アクセスを達成させるための十分な加速度
が得られないという問題点があった。
【0006】そこで、本出願人は、上記提案に係る装置
の問題点をも解決し、可動部の一層の軽量化と小型化を
可能とすることにより、高速アクセスを達成するため、
トラッキングアクチュエータを可動部から取り去るとと
もに、トラッキング制御は、すべてアクセス動作に用い
るリニアモータのみによって行う浮上型光ヘッドを既に
提案している(第36回応用物理学会学術講演会 2p
−ZB−5,6(1989)。
【0007】この浮上型光ヘッドは、図15に示すよう
に、可動部120をスライダー121と対物レンズ12
2とミラー123のみから構成するとともに、この可動
部120をアクセス動作に用いるリニアモータ124に
接続する一方、固定部125を光源126や光検出系1
27及び焦点を調整するリレーレンズ128等で構成す
る。そして、フォーカシングの制御は、スライダー12
1によるデイスク129面の追従とリレーレンズ128
の駆動で行い、トラッキングとシーク動作は、可動部1
20を駆動する単一のリニアモータ124のみによって
行うようになっている。
【0008】この提案に係る浮上型光ヘッドの場合に
は、可動部120にトラッキングアクチュエータを設け
る必要がないので、可動部120を大幅に軽量化かつ小
型化することができ、アクセスの高速化を達成すること
が可能となる。
【0009】しかし、上記提案に係る浮上型光ヘッドの
場合には、次のような問題点を有している。すなわち、
上記提案の浮上型光ヘッドの場合には、トラッキングと
シーク動作の双方を単一のリニアモータ124のみによ
って行うように構成されているため、1つのトラックに
光ヘッドの可動部120を追随させる微細なトラッキン
グの制御をもリニアモータ124によって行わざるを得
ない。
【0010】ところが、この微細なトラッキングの制御
を行うには、高い周波数帯域でリニアモータ124の駆
動を制御する必要があるが、浮上型光ヘッドの可動部1
20及びリニアモータ124自体の慣性質量によって、
高い周波数帯域でのリニアモータ124の駆動制御は、
図12に示すように、不安定となる。
【0011】そのため、リニアモータ124の駆動制御
が不安定となるのを避けて、トラッキング動作の制御を
行うサーボ系を安定した状態で動作させるためには、リ
ニアモータ124の周波数特性に合わせて、トラッキン
グサーボ制御の周波数帯域を低く押さえて狭く設定せざ
るを得ない。その結果、リニアモータ124の応答速度
が遅くなり、微細なトラッキングのズレを即座に制御す
るトラッキングを行うことが困難となり、十分なトラッ
キング精度が得られないという問題点が新たに生じる。
【0012】そこで、本出願人は、さらに上記提案に係
る装置の問題点をも解決し、浮上型光ヘッドの可動部を
大幅に軽量化かつ小型化することができ、アクセスの高
速化を達成することが可能なことは勿論のこと、トラッ
キングの制御を高精度に行うことが可能な浮上型光ヘッ
ドについて既に提案した(特願平2−161396
号)。
【0013】これは、レーザービームを光デイスクに収
束させるための対物レンズと、この対物レンズを動圧空
気軸受効果により光デイスクの表面から浮上させて、対
物レンズと光デイスクとの距離をほぼ一定に保持するた
めのスライダーとを有し、駆動手段によって光デイスク
の半径方向に沿って駆動される可動部と、上記レーザー
ビームの光源と、フォーカシング及びトラッキングのず
れ量を検出する検出手段と、この検出手段からの検出信
号に基づいてフォーカシングの制御を行うフォーカシン
グ制御手段とを有する固定部とからなる浮上型光ヘッド
において、上記固定部に、レーザービームの微細なトラ
ッキング制御を光学的に行うトラッキング制御手段と、
前記検出手段から出力されるトラッキングのずれ量に対
応した信号を、高周波側の信号と低周波側の信号に分離
する信号分離回路と、この信号分離回路によって分離さ
れた低周波側の信号に基づいて、前記駆動手段の駆動を
制御する第一の駆動制御回路と、上記信号分離回路によ
って分離された高周波側の信号に基づいて、前記トラッ
キング制御手段の駆動を制御する第二の駆動制御回路と
を設けるように構成したものである。
【0014】上記トラッキング制御手段としては、図1
5に示すように、例えばレーザービームLBを焦点Fに
集光しこの焦点Fから拡散する拡散用凸レンズ131
と、拡散されたレーザービームLBを平行光に変換して
可動部120へと導く収束用凸レンズ132とからなる
いわゆるリレーレンズのうち、拡散用凸レンズ131を
光軸と直交する方向に移動させるものが用いられる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
の場合には、次のような問題点を有している。すなわ
ち、上記提案の浮上型光ヘッドの場合には、高周波領域
でのトラッキング制御を行うために、リレーレンズのう
ち一方のレンズ131を光軸方向と直交する方向に移動
させる必要があるが、高周波領域でのトラッキング制御
を行うためにリレーレンズのうち一方のレンズ131を
光軸方向と直交する方向に移動させるという着想自体が
新しいものであるため、リレーレンズのうち一方のレン
ズ131を光軸方向と直交する方向に移動させるための
レンズ131の支持構造が従来開発されていなかった。
そのため、光学的記録再生装置の組立て時におけるレン
ズ131と光軸とのズレによって収差が発生したり、レ
ンズ131を可動状態に支持する弾性支持部材による共
振の発生が特に10KHz以上の高い周波数域に生じ易
く、高周波領域でのトラッキング制御を精度良く行うこ
とができないという問題点があり、高精度なトラッキン
グ制御及び高速回転への対応が困難であるという問題点
があった。
【0016】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
記従来技術の問題点を解決するためになされたもので、
その目的とするところは、光学的記録再生装置の可動部
を大幅に軽量化かつ小型化することができ、アクセスの
高速化を達成することが可能なことは勿論のこと、装置
の組立て時における組立て精度を向上させることがで
き、収差の発生を抑えることが可能であるとともに、高
周波領域でのトラッキング制御を精度良く行うことがで
き、高精度なトラッキング制御及び高速回転への対応が
可能な光学的記録再生装置を提供することにある。
【0017】すなわち、請求項第1項記載の発明は、レ
ーザービームを光デイスクに収束させるための対物レン
ズと、この対物レンズを動圧空気軸受効果により光デイ
スクの表面から浮上させて、対物レンズと光デイスクと
の距離をほぼ一定に保持するためのスライダーとを有
し、駆動手段によって光デイスクの半径方向に沿って駆
動される可動部と、上記レーザービームの光源と、フォ
ーカシング及びトラッキングのずれ量を検出する検出手
段と、この検出手段からの検出信号に基づいてフォーカ
シングの制御を行うフォーカシング制御手段と、上記検
出手段からの検出信号に基づいてトラッキングの制御を
行うトラッキング制御手段とを有する固定部とからなる
光学的記録再生装置において、上記固定部に設けられた
トラッキング制御手段が、レンズを光軸方向と直交する
方向に移動することによってトラッキングの制御を行う
レンズを備え、このトラッキング制御用のレンズを、高
剛性の弾性支持部材によって支持して光軸方向と直交す
る方向に移動可能とするように構成されている。
【0018】また、前記トラッキング制御用のレンズ
は、高剛性の弾性支持部材によって支持するとともに、
当該高剛性の弾性支持部材に粘弾性部材を積層するよう
に構成してもよい。
【0019】上記フォーカシングのずれ量を検出する検
出手段としては、例えば集光レンズによって集光された
レーザービームのうち片側のレーザービームを遮断する
ナイフエッジと、このナイフエッジによって取り出され
たレーザービームを受光する2分割受光素子とからなる
ものが用いられるが、これに限定されるものではなく、
シリンドリカルレンズと4分割受光素子等を組合わせた
ものを用いてもよい。
【0020】また、上記トラッキングのずれ量を検出す
る検出手段としては、例えば集光レンズと、2分割受光
素子からなるものが用いられる。
【0021】さらに、上記フォーカシング制御手段とし
ては、例えばレーザービームを焦点に集光しこの焦点か
ら拡散する拡散用凸レンズと、拡散されたレーザービー
ムを平行光に変換して可動部へと導く収束用凸レンズと
からなるものが用いられるが、これに限定されるもので
はなく、他の凹レンズと凸レンズ等との組合わせからな
るフォーカシング制御手段を用いても勿論よい。
【0022】なお、以下に説明する実施例では、トラッ
キング制御手段として、リレーレンズのうち拡散用凸レ
ンズを光軸と直交する方向に移動させるものを用いた場
合について説明するが、これに限定される訳ではなく、
図13(b)に示すように、リレーレンズ17のうち収
束用凸レンズ16を光軸と直交する方向に移動させてト
ラッキング制御を行うようにしても良い。この場合に
は、同図に示すように、リレーレンズ17のうち拡散用
凸レンズ15を光軸方向に移動させてフォーカシングの
制御を行うことになる。
【0023】また、上記の実施例では、リレーレンズ1
7のうち拡散用凸レンズ15を光軸と直交する方向に移
動させてトラッキング制御を行い、リレーレンズ17の
うち収束用凸レンズ16を光軸方向に移動させて、フォ
ーカシング制御を行う場合について説明したが、これに
限定されるものではなく、図13(a)に示すように、
リレーレンズ17のうち一方の凸レンズ15又は16
(図示例では、凸レンズ15)を、光軸方向と光軸と直
交する方向の2軸方向に駆動可能なアクチュエータを用
い、このアクチュエータをフォーカシングエラー信号及
びトラッキングエラー信号のうち高周波側の信号に応じ
て駆動することによって、1つのアクチュエータでフォ
ーカシング及び微小なトラッキングの双方の制御を行う
ことができる。この場合、アクチュエータは、リレーレ
ンズ17のうち拡散用凸レンズ15側あるいは収束用凸
レンズ16側のいずれの位置に配置しても良い。
【0024】ところで、上記の如く微小なトラッキング
の制御は、リレーレンズ17のうち拡散用凸レンズ15
側あるいは収束用凸レンズ16側のいずれのレンズによ
って行っても良く、又リレーレンズ17のうち拡散用凸
レンズ15側あるいは収束用凸レンズ16の一方のレン
ズによってフォーカシング及び微小なトラッキングの双
方の制御を行うようにしても良いが、1つのレンズを2
軸方向に動かすアクチュエータは、1軸方向に動かすア
クチュエータより周波数応答性が悪くなるため、1つの
レンズを1軸方向にのみ動かす図13(b)及び実施例
に示す制御方式の方が、図13(a)に示す制御方式よ
りも優れている。
【0025】
【作用】この発明においては、トラッキング調整用のレ
ンズが高剛性の弾性支持部材によって支持されているた
め、高い周波数までの安定した振動特性が得られ、光記
録媒体の高速回転にも十分対応することが可能となる。
また、弾性支持部材に振動減衰の大きな粘弾性部材を積
層することによって、変速的な振動成分等を吸収するこ
とができ、より良好な振動特性が得られ、安定で高精度
なトラッキングサーボが可能となる。
【0026】
【実施例】以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説
明する。
【0027】図5乃至図7はこの発明に係る光学的記録
再生装置の一実施例を示すものである。
【0028】図において、1は光学的記録再生装置を示
すものであり、この光学的記録再生装置1は、大きく分
けて可動部2と固定部3とから構成されている。
【0029】上記可動部2は、レーザービームLBを光
デイスク4に収束させるための対物レンズ5と、この対
物レンズ5を動圧空気軸受効果により光デイスク4の表
面から浮上させて、対物レンズ5と光デイスク4との距
離をほぼ一定に保持するためのスライダー6とを有し、
駆動手段7によって光デイスク4の半径方向に沿って駆
動されるようになっている。
【0030】また、上記固定部3は、レーザービームL
Bの光源8と、フォーカシング及びトラッキングのずれ
量を検出する検出手段9と、この検出手段9からの検出
信号に基づいてフォーカシングの制御を行うフォーカシ
ング制御手段10とを有するようになっている。
【0031】さらに、上記光学的記録再生装置1の構成
を詳細に説明すると、固定部3には、図6に示すよう
に、光源としての半導体レーザー8と、この半導体レー
ザー8から出射された断面楕円形状のレーザービームL
Bを平行光に変換するコリメータレンズ11と、このコ
リメータレンズ11によって平行光に変換されたレーザ
ービームLBを、断面円形状の光に整形するビーム整形
プリズム12と、この整形されたレーザビームLBを、
光デイスク4への照射光と光デイスク4からの反射光と
に分離する偏向ビームスプリッタ13と、直線偏向の光
と円偏向の光を相互に変換する1/4波長板14と、こ
の1/4波長板14を通過したレーザービームLBのフ
ォーカシングを制御するため、レーザービームLBを焦
点Fに集光しこの焦点Fから拡散する拡散用凸レンズ1
5と拡散されたレーザービームLBを平行光に変換して
可動部2へと導く収束用凸レンズ16とからなるフォー
カシング制御手段10としてのリレーレンズ17と、上
記偏向ビームスプリッタ13によって分離された光デイ
スク4からの反射レーザービームLBをさらに2つに分
離するビームスプリッタ18と、このビームスプリッタ
18によって分離された一方のレーザービームLBを集
光する集光レンズ19と、この集光レンズ19によって
集光されたレーザービームLBを受光する2分割受光素
子20と、上記ビームスプリッタ18によって分離され
た他方のレーザービームLBを集光する集光レンズ21
と、この集光レンズ21によって集光されたレーザービ
ームLBのうち片側のレーザービームLBを遮断するナ
イフエッジ22と、このナイフエッジ22によって取り
出されたレーザービームLBを受光する2分割受光素子
23とが設けられている。
【0032】一方、上記可動部2には、図5乃至図7に
示すように、リレーレンズ17によって平行光に変換さ
れたレーザービームLBを光デイスク4へ向けて反射す
るミラー24と、このミラー24によって反射されたレ
ーザービームLBを光デイスク4に収束させて照射する
対物レンズ5と、上記対物レンズ5を動圧空気軸受効果
により、対物レンズ5と光デイスク4との距離がほぼ一
定となるように光デイスク4表面から浮上させるための
浮上スライダー6とが設けられている。この浮上スライ
ダー6は、図示しない板バネを介して可動部本体25に
接続されている。
【0033】また、上記可動部2は、図5及び図6に示
すように、駆動手段としてのリニアモータ7によって光
デイスク4の半径方向に沿って移動可能となっている。
【0034】そして、上記光学的記録再生装置1におい
ては、図7に示すように、固定部3に設けられた半導体
レーザー8から出射された楕円形状のレーザービームL
Bが、コリメータレンズ11によって平行光に変換され
た後、ビーム整形プリズム12によって円形のビームに
整形される。その後、このレーザービームLBは、偏向
ビームスプリッタ13及び1/4波長板14を通り、更
にリレーレンズ17によって平行光に変換された後、可
動部2側へ照射され、対物レンズ5によって絞られて光
デイスク4の図示しないトラック上に照射される。
【0035】この光デイスク4のトラックからの反射光
は、上記と同じ経路を戻り、偏向ビームスプリッタ13
で反射されるとともにビームスプリッタ18で2方向に
分離される。一方のレーザービームLBは、集光レンズ
19によって2分割受光素子20上に結像され、この2
分割受光素子20によってトラックに記録された画像情
報が同時に読み取られる。上記2分割受光素子20は、
図5に示すように、加算増幅器26に接続されており、
この加算増幅器26の出力信号として画像情報の再生信
号が得られる。また、上記2分割受光素子20は、差動
増幅器27にも接続されており、この差動増幅器27の
出力信号としてトラッキングエラー信号が得られるよう
になっている。
【0036】また、上記ビームスプリッタ18によって
分割された他方のレーザービームLBは、集光レンズ2
1を通してナイフエッジ22によって片側のビームが遮
断された後、他方のレーザービームLBのみが2分割受
光素子23上に結像される。上記2分割受光素子23
は、図6に示すように、差動増幅器28に接続されてお
り、この差動増幅器28の出力信号としてフォーカシン
グエラー信号が得られる。
【0037】上記ナイフエッジ法は、周知のように、2
分割受光素子23の片側の受光素子に結像されるレーザ
ービームLBをナイフエッジ22によって遮断すること
により、フォーカシングの状態によって2分割受光素子
23の受光状態が変化することを利用して、フォーカシ
ングエラー信号を得るものである。
【0038】そして、焦点が合った状態では、図8
(a)に示すように、2分割受光素子23の中央にのみ
集光するため、差動増幅器28の出力が0になり、焦点
がずれた状態では、図8(b)、(c)に示すように、
2分割受光素子23の片側の受光素子のみに集光するた
め、差動増幅器28の出力が+又は−になることによ
り、フォーカシングエラー信号を得るものである。
【0039】図5及び図6は上記光学的記録再生装置の
光学系とともに制御系を示すものである。
【0040】この光学的記録再生装置の固定部には、ト
ラッキングの微細な制御を光学的に行うトラッキング制
御手段と、上記検出手段から出力されるトラッキングの
ずれ量に対応した信号を、高周波側の信号と低周波側の
信号に分離する信号分離回路と、この信号分離回路によ
って分離された低周波側の信号に基づいて、可動部を駆
動する駆動手段の駆動を制御する第一の駆動制御回路
と、上記信号分離回路によって分離された高周波側の信
号に基づいて、トラッキングの制御を行うトラッキング
制御手段の駆動を制御する第二の駆動制御回路とが設け
られている。
【0041】さらに詳述すると、図において、30、3
1は上記差動増幅器27から出力されるトラッキングエ
ラー信号32がそれぞれ入力される信号分離回路として
の第一及び第二のフィルター回路であり、上記トラッキ
ングエラー信号32は、低周波側の信号のみを通過させ
る第一のフィルター回路30と、高周波側の信号のみを
通過させる第二のフィルター回路31によって、低周波
側の信号と高周波側の信号の2つの周波数成分に分離さ
れる。これらの第一及び第二のフィルター回路30、3
1による分離周波数は、例えば2〜3KHzの内の特定
の周波数に設定され、第一及び第二のフィルター回路3
0、31によって、図9に示すように、トラッキングエ
ラー信号32が特定の周波数fを境にして2つの周波数
成分に分けられる。
【0042】上記第一及び第二のフィルター回路30、
31は、位相補償回路33、34にそれぞれ接続されて
おり、これらの位相補償回路33、34は、第一及び第
二のフィルター回路30、31を通過した信号のうち高
い周波数側の信号を大きく増幅する等の信号処理を施し
て位相補償を行うものである。上記位相補償回路33、
34は、第一及び第二の駆動制御回路35、36にそれ
ぞれ接続されており、これらの第一及び第二の駆動制御
回路35、36は、駆動手段としてのリニアモータ7及
びトラッキング制御手段としてのアクチュエータ37に
それぞれ接続されている。
【0043】上記アクチュエータ37は、リレーレンズ
17のうち拡散用凸レンズ15を光軸と直交する方向に
移動させることにより、レーザービームLBの微細なト
ラッキング制御を光学的に行うものである。
【0044】さらに、38は上記差動増幅器28から出
力されるフォーカシングエラー信号39が入力される位
相補償回路であり、この位相補償回路38は、フォーカ
シングエラー信号39に所定の信号処理を施して位相補
償を行うものである。上記位相補償回路38は、第三の
駆動制御回路40に接続されており、この第3の駆動制
御回路40は、アクチュエータ41に接続されている。
【0045】このアクチュエータ41は、リレーレンズ
17のうち収束用凸レンズ16を光軸方向に移動させる
ことにより、レーザービームLBのフォーカシング制御
を光学的に行うものである。
【0046】ところで、この実施例では、固定部に設け
られたトラッキング制御手段が、レンズを光軸方向と直
交する方向に移動することによってトラッキングの制御
を行うレンズを備え、このトラッキング制御用のレンズ
を、高剛性の弾性支持部材によって支持して光軸方向と
直交する方向に移動可能とするように構成されている。
【0047】尚、以下の図において、80はフォーカス
調整部を、90はトラッキング調整図をそれぞれ示して
いる。
【0048】まず、フォーカス調整用の収束用凸レンズ
16は、図1乃至図4に示すように、その外周端部が環
状のフォーカスボビン50に固着されている。この環状
のフォーカスボビンは、環状部分51の断面形状が略コ
字形状に形成されており、環状部分51の内周側の端部
51aには、収束用凸レンズ16の外周端部が固着され
ているとともに、環状部分51の外周部51bには、フ
ォーカスコイル52が巻回されている。上記フォーカス
ボビン50は、その環状部分51の外周部51bが2枚
の環状のフォーカスバネ53,53によって、フォーカ
スボビン50の外周に配設された環状の第1のフォーカ
スハウジング54に支持されており、フォーカスボビン
50は、2枚の環状のフォーカスバネ53,53によっ
て光軸方向に移動可能となっている。上記フォーカスバ
ネ53,53は、図10に示すような形状に形成されて
おり、このフォーカスバネ53,53は、その内周端側
がフォーカスボビン50の環状部分51の外周部51b
において、光軸方向に沿って2枚離間した状態で固着さ
れているとともに、その外周端側が第1のフォーカスハ
ウジング54に固着されている。
【0049】上記第1のフォーカスハウジング54は、
磁気回路のヨークを兼ねており、この第1のフォーカス
ハウジング54の内周面には、環状の永久磁石55が固
着されている。そして、この永久磁石55の磁束がフォ
ーカスボビン50に巻回されたフォーカスコイル52を
横切るようになっており、フォーカスコイル52に所定
の電流を流すことによってフォーカスボビン50に固着
された収束用凸レンズ16を光軸方向に移動可能となっ
ている。上記第1のフォーカスハウジング54は、その
軸方向の一端が第2のフォーカスハウジング57に固着
されており、この第2のフォーカスハウジング57は、
固定ベース56に取付けられている。
【0050】一方、トラッキング調整手段においては、
図1乃至図4に示すように、拡散用凸レンズ15がトラ
ッキングボビン60に固着されている。このトラッキン
グボビン60は、図2乃至図4に示すように、正方形状
に形成された中央部61aと、この中央部61aの幅方
向両端に上下方向に互いに対向するように突設された脚
部61b,61b及び脚部61c,61cとから正面略
H字形状に形成されており、その中央部61aに設けら
れた円形状の開口部61dに拡散用凸レンズ15が固着
されている。上記トラッキングボビン61の脚部61
b,61b及び脚部61c,61cには、トラッキング
コイル62,62がそれぞれ巻回されている。また、上
記トラッキングボビン61の中央部61aには、図1に
示すように、上下両端に2枚の弾性支持部材63,63
の一端が固着されているとともに、これらの弾性支持部
材63、63の他端は、トラッキングボビン61の光軸
方向の一側に配設されたトラッキングベース64に固着
されている。そして、トラッキングボビン61に固着さ
れた拡散用凸レンズ15は、2枚の弾性支持部材63,
63を介して光軸方向と直交する方向に移動可能となっ
ている。
【0051】上記弾性支持部材63,63は、アルミ、
銅、ステンレス等の剛性の高い弾性材料から形成されて
おり、弾性支持部材63,63は、例えば、振動の基本
周波数が60Hz以上となるように剛性が高められてい
る。
【0052】また、上記2枚の弾性支持部材63,63
には、トラッキングボビン61とトラッキングベース6
4との間における互いに対向する面に、レーザービーム
が通過する部分を除いて振動減衰の大きな粘弾性部材7
0、70が挟持状態に固着されている。上記粘弾性部材
70、70としては、例えばシリコンゴム、ウレタンゴ
ム、ブチルゴム等の材料が用いられるが、粘弾性を有す
る材料であれば振動減衰に対して効果があり、上記の材
料のみに制限されるものではない。
【0053】さらに、上記トラッキングボビン61の上
下方向には、図2乃至図4に示すように、正面E字形状
の磁気回路ヨーク65,65が配設されている。この磁
気回路ヨーク65,65の中央の突起65aは、図2に
示すように、トラッキングボビン61の互いに対向する
脚部61b,61b及び脚部61c,61c間に位置す
るように配設されているとともに、磁気回路ヨーク6
5,65の両端側の突起65b,65bは、トラッキン
グボビン61の対向する両脚部61b,61b及び脚部
61c,61cの外側に配置されている。また、上記磁
気回路ヨーク65の両端側の突起65b,65bには、
その内面に永久磁石66,66が固着されており、この
永久磁石66,66の磁束がトラッキングボビン61に
巻回されたトラッキングコイル62,62を横切るよう
になっている。そして、トラッキングコイル62,62
に所定の電流を流すことによってトラッキングボビン6
1に固着された拡散用凸レンズ15を、光軸方向と直交
する方向に移動可能となっている。
【0054】上記磁気回路ヨーク65は、図2乃至図4
に示すように、その一端に延設された腕部65cを介し
て前記トラッキングベース64に固着されている。この
トラッキングベース64には、上述したように、2枚の
弾性支持部材63,63の他端も同時に固着されてお
り、トラッキングベース64は、図1に示すように、厚
肉の平板状に形成され、その下端部が固定ベース56に
取付けられている。尚、図1中、67はトラッキングベ
ース64に形成された開口部を示している。
【0055】上記フォーカス調整部80とトラッキング
調整部90は、図1に示すように、各々の拡散用凸レン
ズ15と収束用凸レンズ16の光軸が一致するように調
整されて固定ベース56上に取付けられている。
【0056】以上の構成において、この実施例に係る光
学的記録再生装置では、次のようにしてトラッキングの
制御が行われる。すなわち、上記光学的記録再生装置1
は、図7に示すように、固定部3に設けられた半導体レ
ーザー8から出射されたレーザービームLBを、コリメ
ータレンズ11、ビーム整形プリズム12、偏向ビーム
スプリッタ13、1/4波長板14、リレーレンズ1
7、可動部2に設けられたミラー24、対物レンズ5を
介して光デイスク4上に照射する。そして、光デイスク
4からの反射光を対物レンズ5、ミラー24、リレーレ
ンズ17、1/4波長板14、偏向ビームスプリッタ1
3、ビームスプリッタ12、集光レンズ19を介して2
分割受光素子20上によって受光する。また、ビームス
プリッタ12によって分離されたレーザービームLB
は、集光レンズ21を介して2分割受光素子23上によ
って受光する。そして、この2分割受光素子20に接続
された差動増幅器27からトラッキングエラー信号32
が得られるとともに、2分割受光素子23に接続された
差動増幅器28からフォーカシングエラー信号が得られ
る。
【0057】ところで、浮上スライダー6は、光デイス
ク4近傍に略一定の距離を保持しながら浮上するが、完
全には上記一定距離を保持することはできず、フォーカ
ス誤差が存在する。このフォーカス誤差は、フォーカス
調整部の収束用凸レンズ16を光軸方向に沿って駆動す
ることで補正することができる。
【0058】また、光デイスク4上のトラックは偏心量
を有しており、この偏心の低い周波数成分は、浮上スラ
イダー6を駆動するアクチュエータ37により制御し除
去することができるが、高い周波数成分はトラッキング
調整部の拡散用凸レンズ15を図5及び図6の光軸方向
と直交する方向に駆動することによって制御し、除去す
ることができる。
【0059】すなわち、上記差動増幅器27から出力さ
れるトラッキングエラー信号32は、第一及び第二のフ
ィルター回路30、31に入力され、第一のフィルター
回路30によって低周波成分が分離され、第二のフィル
ター回路31によって高周波成分が分離される。
【0060】上記第二のフィルター回路31からの出力
信号は、位相補償回路34に入力され、この位相補償回
路34によって高い周波数側が大きくなるように増幅さ
れる等の位相補償を受ける。そして、この位相補償回路
34からの出力信号は、第二の駆動制御回路36に入力
され、第二の駆動制御回路36によって位相補償回路3
4からの出力信号と予め設定された値との差分に応じて
アクチュエータ37が駆動される。
【0061】このアクチュエータ37は、図5及び図6
に示すように、リレーレンズ17のうち拡散用凸レンズ
15を光軸と直交する方向に移動させることにより、レ
ーザービームLBの微細なトラッキング制御を光学的に
行うものである。すなわち、アクチュエータ37は、図
11(a)に示すように、トラッキングエラー信号32
の高周波成分が所定の値に一致しており、対物レンズ5
によって収束されたレーザービームが、光デイスク4の
所定のトラックに正確に追随している場合には、リレー
レンズ17のうち拡散用凸レンズ15を所定の位置に保
持する。それに対して、アクチュエータ37は、図11
(b)に示すように、トラッキングエラー信号32の高
周波成分が所定の値からずれ、対物レンズ5によって収
束されたレーザービームLBが、光デイスク4の所定の
トラックから距離rだけずれた場合には、拡散用凸レン
ズ15を光軸と直交する方向であって、レーザービーム
LBがずれた方向と反対の方向に距離r’だけ移動さ
せ、レーザービームLBを光デイスク4の所定のトラッ
ク上にトラッキングさせる。上記距離r’は、 r’=(Ft/F0)・r で与えられる。ここで、Ftは拡散用凸レンズ15の焦
点距離を、F0は対物レンズ5の焦点距離をそれぞれ示
している。
【0062】一方、上記第一のフィルター回路30から
の出力信号は、位相補償回路33に入力され、この位相
補償回路33によって高い周波数側が大きくなるように
増幅される等の位相補償を受ける。そして、この位相補
償回路33からの出力信号は、第一の駆動制御回路35
に入力され、駆動制御回路35によって位相補償回路3
3からの出力信号と目的とするトラック数との差分信号
等に応じてリニアモータ7が駆動される。
【0063】このリニアモータ7は、図5に示すよう
に、可動部2を光デイスク4の半径方向に沿って移動さ
せるものであり、第一のフィルター回路30から出力さ
れる低周波数側の信号に応じて、可動部2を光デイスク
4の目的とするトラックに追随させる。
【0064】ところで、トラッキング調整部における拡
散用凸レンズ15は、トラッキングボビン60に固着さ
れており、このトラッキングボビン60は、2枚の剛性
の高い弾性支持部材63,63によって支持されている
ため、高い周波数までの安定した振動特性が得られ、光
デイスク4の高速回転にも十分対応することが可能とな
る。さらに、2枚の弾性支持部材63,63には、振動
減衰の大きな粘弾性部材70,70が挟持されているた
め、変速的な振動成分等を吸収することができ、より良
好な振動特性が得られ、安定で高精度なトラッキングサ
ーボが可能となる。
【0065】このように、固定部3に、リレーレンズ1
7のうち拡散用凸レンズ15を光軸と直交する方向に移
動させることによって、所定の位置に保持するレーザー
ビームLBの微小なトラッキング制御を光学的に行うア
クチュエータ37と、2分割受光素子23に接続された
差動増幅器27から出力されるトラッキングエラー信号
32を、高周波側の信号と低周波側の信号に分離する第
一及び第二のフィルター回路30、31と、この第一の
フィルター回路30によって分離された低周波側の信号
に基づいて、前記リニアモータ7の駆動を制御する第一
の駆動制御回路35と、上記第二のフィルター回路31
によって分離された高周波側の信号に基づいて、前記ア
クチュエータ37の駆動を制御する第二の駆動制御回路
36とを設けるように構成されている。
【0066】そのため、可動部2には、トラッキングの
制御を行う部材を一切設ける必要がないので、浮上型光
ヘッド1の可動部2を大幅に軽量化かつ小型化すること
ができるとともに、可動部2の剛性を高めることがで
き、アクセスの高速化を達成することができる。
【0067】また、上記2分割受光素子23に接続され
た差動増幅器27から出力されるトラッキングエラー信
号32を、高周波側の信号と低周波側の信号に第一及び
第二のフィルター回路30、31によって分離し、第一
のフィルター回路30によって分離された低周波側の信
号に基づいて、前記リニアアモータ7の駆動を第一の駆
動制御回路35によって制御するため、低周波側のトラ
ッキングのずれは、第6図に示すように、低周波側の周
波数特性に優れたリニアモータ7によって制御すること
ができ、低周波側のトラッキングを高い精度で行うこと
ができる。一方、上記第二のフィルター回路31によっ
て分離された高周波側の信号に基づいて、前記アクチュ
エータ37の駆動を第二の駆動制御回路36によって制
御するものであり、しかもこのアクチュエータ37は、
レーザービームの微小なトラッキング制御を光学的に行
うものであるため、高周波側の周波数特性に優れてい
る。そのため、高周波側のトラッキングのずれは、図1
2に示すように、高周波側の周波数特性に優れたアクチ
ュエータ37によって制御することができ、高精度のト
ラッキング制御が可能となる。しかも、大きなトラッキ
ングのずれは、リニアモータ7の制御によって補正する
ことができるので、リレーレンズ17のうち拡散用凸レ
ンズ15によって補正すべきトラッキングのずれ量は、
ほんの僅か(数μm以下)ですむ。そのため、リレーレ
ンズ17のうち拡散用凸レンズ15の移動量が減少する
ため、拡散用凸レンズ15が光軸からずれることによる
収差発生に伴う光学系の結像性能の悪化も著しく軽減さ
れる。
【0068】さらに、トラッキング調整部における拡散
用凸レンズ15は、2枚の剛性の高い弾性支持部材6
3,63によって支持されているため、高い周波数まで
の安定した振動特性が得られ、光デイスク4の高速回転
にも十分対応することが可能となるとともに、2枚の弾
性支持部材63,63には、振動減衰の大きな粘弾性部
材70,70が挟持されているため、変速的な振動成分
等を吸収することができ、高い周波数までの良好な振動
特性が得られ、光デイスク4の高速回転にも十分対応で
き、従来に比べてさらに安定で高精度なトラッキングサ
ーボが可能となる。
【0069】
【発明の効果】この発明は以上の構成及び作用よりなる
もので、光学的記録再生装置の可動部を大幅に軽量化か
つ小型化することができ、アクセスの高速化を達成する
ことが可能なことは勿論のこと、装置の組立て時におけ
る組立て精度を向上させることができ、収差の発生を抑
えることが可能であるとともに、高周波領域でのトラッ
キング制御を精度良く行うことができ、高精度なトラッ
キング制御及び高速回転への対応が可能な光学的記録再
生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係る光学的記録再生装置の
一実施例を示す要部断面図である。
【図2】 図2は同要部を示す一部切除の斜視図であ
る。
【図3】 図3は同要部を示す分解斜視図である。
【図4】 図4は同要部を示す分解斜視図である。
【図5】 図5はこの発明に係る光学的記録再生装置の
一実施例を示す光学系および制御系の説明図である。
【図6】 図6はこの発明に係る光学的記録再生装置の
一実施例を示す光学系の説明図である。
【図7】 図7(a)(b)は同実施例の光学系の要部
を示す正面図及び斜視図である。
【図8】 図8(a)(b)(c)はフォーカスエラー
信号の検出状態をそれぞれ示す説明図である。
【図9】 図9はフィルター回路の特性を示すグラフで
ある。
【図10】 図10はフォーカスバネを示す正面図であ
る。
【図11】 図11(a)(b)はトラッキングの調整
動作をそれぞれ示す説明図である。
【図12】 図12は本実施例に係る装置の動作特性を
示すグラフである。
【図13】 図13(a)(b)はトラッキング及びフ
ォーカシングの調整動作をそれぞれ示す説明図である。
【図14】 図14は従来の光学的記録再生装置を示す
構成図である。
【図15】 図15は従来の他の光学的記録再生装置を
示す構成図である。
【符号の説明】
1…浮上型光ヘッド、2…可動部、3…固定部、4…光
デイスク、5…対物レンズ、6…スライダー、7…駆動
手段、8…光源、9…検出手段、10…フォカシング制
御手段、15…トラッキング調整部の凸レンズ、32…
トラッキングエラー信号、37…アクチュエータ、80
…フォーカシング調整部、90…トラッキング調整部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザービームを光デイスクに収束させ
    るための対物レンズと、この対物レンズを動圧空気軸受
    効果により光デイスクの表面から浮上させて、対物レン
    ズと光デイスクとの距離をほぼ一定に保持するためのス
    ライダーとを有し、駆動手段によって光デイスクの半径
    方向に沿って駆動される可動部と、 上記レーザービームの光源と、フォーカシング及びトラ
    ッキングのずれ量を検出する検出手段と、この検出手段
    からの検出信号に基づいてフォーカシングの制御を行う
    フォーカシング制御手段と、上記検出手段からの検出信
    号に基づいてトラッキングの制御を行うトラッキング制
    御手段とを有する固定部とからなる光学的記録再生装置
    において、 上記固定部に設けられたトラッキング制御手段が、レン
    ズを光軸方向と直交する方向に移動することによってト
    ラッキングの制御を行うレンズを備え、このトラッキン
    グ制御用のレンズを、高剛性の弾性支持部材によって支
    持して光軸方向と直交する方向に移動可能としたことを
    特徴とする光学的記録再生装置。
JP3124439A 1991-04-30 1991-04-30 光学的記録再生装置 Pending JPH0594628A (ja)

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