JP2003091844A - 対物レンズ駆動装置、光ピックアップ装置及び光ディスク装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置、光ピックアップ装置及び光ディスク装置

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JP2003091844A
JP2003091844A JP2001283713A JP2001283713A JP2003091844A JP 2003091844 A JP2003091844 A JP 2003091844A JP 2001283713 A JP2001283713 A JP 2001283713A JP 2001283713 A JP2001283713 A JP 2001283713A JP 2003091844 A JP2003091844 A JP 2003091844A
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driving
focusing
tracking
boundary line
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Goichi Akanuma
悟一 赤沼
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロール共振周波数付近で同期加振されても小
さなラジアルチルトしか発生せず、ロール共振振幅を小
さく抑えることが可能な対物レンズ駆動装置を提供す
る。 【解決手段】 ロール共振振幅は可動部が移動すること
によって、推力中心と慣性中心がずれた場合に特に大き
く発生するが、2つのフォーカス駆動用コイル22のト
ラッキング方向の間隔dFを、駆動用磁石によって形成
されるトラッキング方向の磁束分布のピーク間距離pT
よりも広く設定することで、トラッキング時に2つのフ
ォーカス駆動用コイル22の各々の推力変動が等しくな
るようにすることができ、チルトの発生が低減するよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクドライ
ブ又は光磁気ディスクドライブの対物レンズ駆動装置、
光ピックアップ装置及び光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光ディスク装置においては、レ
ーザの光束を光ディスクに照射し、その反射光を識別す
ることによって情報を読取っている。ここで、光ディス
ク装置に搭載されている対物レンズ駆動装置は、反射光
から得られる制御信号を用いて、対物レンズをメディア
の面振れや、偏芯などの動きに追従するように制御する
ことにより、フォーカシング方向とトラッキング方向と
に駆動し、メディアの記録面上にスポットが形成するよ
うにされている。
【0003】ここに、例えば、対物レンズを含む可動部
を4本のワイヤで支持し、2軸方向(フォーカシング方
向とトラッキング方向)に駆動可能な、4本ワイヤ支持
方式の対物レンズ駆動装置では、ロール方向(ラジアル
チルト方向)の剛性が他の回転方向の剛性に比べて小さ
く、共振周波数が低いので振幅(チルト振幅量)が大き
く、対物レンズの傾きが問題となりやすい。
【0004】そこで、この種の光ディスクドライブの対
物レンズ駆動装置、即ち、アクチュエータの従来の一例
を図12に基づいて説明する。対物レンズ101を保持
する対物レンズ保持部材102が4本のワイヤばね10
3により弾性的に支持されている。対物レンズ保持部材
102には円筒状にフォーカス駆動用コイル104が巻
線され、その側面に平面状に巻線されたトラック駆動用
コイル105が取付けられている。そして、基台106
上に設けられた磁石107はフォーカスコイル104及
びトラックコイル105の駆動部分に磁束が貫くように
ギャップを設けてヨーク108に固定されている。この
ような構成において、フォーカスコイル104とトラッ
クコイル105に電流を流すことによって対物レンズ1
01をフォーカシング方向(Y方向)及びトラッキング
方向(X方向)に移動させることができる。109は基
台106上に設けられて4本のワイヤばね103を支持
する固定部材、110はワイヤばね103の両端をその
軸方向に可動可能なヒンジ構造で保持する保持部材であ
る。
【0005】ところが、近年、高密度記録再生の必要性
から、光スポット径を小さくするためにNAの高い対物
レンズが使用されるようになってきている。NAの高い
対物レンズは、レンズの傾きによってコマ収差が発生し
やすいため、フォーカシング及びトラッキングに伴なう
対物レンズの傾きに対する要求は厳しくなってきてい
る。図12に示すような従来のモータ構成をもつ対物レ
ンズ駆動装置では対物レンズをフォーカス、トラック動
作をさせた時の対物レンズの傾きが大きな問題となる。
【0006】図12に示したような構成の駆動用モータ
を備えた対物レンズ駆動装置の場合、原理上、フォーカ
シング、トラッキング移動時にフォーカス駆動用コイル
104に大きなモーメントが発生するため対物レンズ1
01が大きくチルトしてしまう。
【0007】このチルト発生の原理を図13及び図14
を参照して説明する。図13は駆動用モータ部分を抽出
して示す模式的平面図、図14はその模式的正面図であ
る。トラッキング動作をせずにフォーカシング動作する
場合であれば、フォーカス駆動力発生部分の中心と4本
のワイヤばね103の中心(支持中心)とが一致してお
り、モーメントは発生しない(図13(a)に示す中立
位置)。ところが、トラッキング動作をしている状態
で、フォーカシング動作をした場合には図13(b)及
び図14に示すようにフォーカス駆動力発生部分の中心
と4本のワイヤばね103の中心(支持中心)とにズレ
を生じる。即ち、駆動力発生部分の中心は磁石107の
中心とほぼ一致したまま移動しないのに対し、支持中心
は可動部と一緒に動くためトラッキング動作分だけのズ
レが発生していることになる。このズレによるモーメン
トで大きなチルトが発生してしまう。従って、慣性中心
又は支持中心と異なる場所を駆動することになるので、
ラジアルチルトを発生することになる。
【0008】特にトラッキングした状態にある時、支持
ワイヤのラジアルチルト方向(ローリング方向)の剛性
と可動部の慣性モーメントとから定まるロールモードの
共振周波数付近で加振された場合には、慣性中心と異な
る位置を駆動することになるので、可動部(対物レン
ズ)の傾きの振幅は非常に大きくなる。
【0009】メディア回転周波数とロール周波数が同期
しないように、一般的にはワイヤの剛性を増加させると
いう対策が取られている。しかし、ワイヤ剛性の増加に
より並進方向(フォーカス、トラック方向)のDC感度
が低下してしまうという問題が発生する。近年、メディ
アの回転周波数が著しく増大しているため、ワイヤ剛性
を増加させてロール周波数の対応することはDC感度が
不足するために困難になってきている。
【0010】この点、例えば特開2000−20775
7公報や特開2001−34974公報によれば、十字
状に着磁されている磁気回路を利用することで、DCチ
ルトを小さくした対物レンズ駆動装置のモータ構造が提
案されている。この構成例を図15及び図16を参照し
て説明する。
【0011】まず、対物レンズ11を保持する対物レン
ズ保持部材12がステム13から引出された棒状弾性支
持部材としての4本のワイヤばね14により弾性的に支
持されている。対物レンズ保持部材12の先端部分には
対物レンズ11が固定されている。また、この対物レン
ズ保持部材12には対物レンズ11の片側に位置させて
1個の駆動コイル組立15が積層固定されている。ま
た、対物レンズ11への光軸16は、先端側から立上げ
プリズム17を経て直接的に与えるようにこの立上げプ
リズム17がステム13と一体的な板材上に設けられて
いる。
【0012】ついで、対物レンズ保持部材12のワイヤ
ばね14の軸方向には適当な空隙をあけた状態で駆動コ
イル組立15の各々に対向させてこの駆動コイル組立1
5を挟むように2組のヨーク18,19及び駆動用磁石
20,21がステム13と一体的な板材上に設けられて
いる。これらの駆動用磁石20,21は正方形状のもの
で、図16に示すように、十字状の着磁境界線a,bを
境に4分割されて着磁されており、その着磁方向は、フ
ォーカシング方向とトラッキング方向とを含む面に対し
て垂直でかつ隣り合う領域とは反対方向に着磁されてい
る。
【0013】前述の駆動コイル組立15は、2個ずつの
フォーカス駆動用コイル22とトラック駆動用コイル2
3との組合せにより構成されている。フォーカス駆動用
コイル22は平面形状をしたコイルで形成されており、
駆動用磁石20,21のフォーカシング方向の着磁境界
線aの両側に2つ設けられ、各々トラッキング方向の着
磁境界線bを跨いで対物レンズ保持部材12に装着され
ている。一方、トラック駆動用コイル23は平面形状を
したコイルで形成されており、駆動用磁石20,21の
トラッキング方向の着磁境界線bの両側に2つ設けら
れ、各々フォーカシング方向の着磁境界線aを跨いで対
物レンズ保持部材12に装着されている。この際、駆動
用磁石20,21は、フォーカス駆動用コイル22、ト
ラック駆動用コイル23を挟んで互いに向かい合う部分
の着磁方向が一致するように配設されている。このよう
にして、フォーカス駆動用コイル22、トラック駆動用
コイル23及び駆動用磁石20,21により1個の駆動
用モータ24が構成されている。なお、符号25はメデ
ィア(光ディスク)である。
【0014】このような構成において、フォーカス駆動
用コイル22又はトラック駆動用コイル23に通電する
ことにより、駆動用磁石20,21との間で駆動力が発
生し、対物レンズ保持部材12を移動させ、対物レンズ
11をフォーカシング方向又はトラッキング方向に移動
させる。また、2個のフォーカス駆動用コイル22に対
して独立的に給電することにより対物レンズ11をメデ
ィア25のディスク記録面に対して傾斜させ、このディ
スク記録面に対する光スポットの傾斜量を調整すること
もできる。また、2個のトラック駆動用コイル23に対
して独立的に給電することにより対物レンズ11をメデ
ィア25のディスク記録面に対して傾斜させ、このディ
スク記録面に対する光スポットの傾斜量を調整すること
もできる。
【0015】このように特開2000−207757公
報や特開2001−34974公報に記載された対物レ
ンズ駆動装置によれば、トラッキング時(又は、フォー
カシング時)のフォーカス推力(又は、トラック推力)
の中心と4本のワイヤばね14の支持中心とのラジアル
方向(フォーカス方向)のずれが、図12に示した従来
例のような対物レンズ駆動装置に比較して大きくないた
め、DCチルトを小さくすることが可能である。なぜな
ら、コイルの推力発生部分よりも駆動用磁石の方が広い
ためにトラッキング時(又は、フォーカシング時)にフ
ォーカス推力(又は、トラック推力)の中心が可動部と
略一緒に移動するため、可動部と一緒に移動する4本の
ワイヤばね14の支持中心との位置関係を保ことがで
き、モーメントの発生を小さくすることができるためで
ある。さらに、フォーカス駆動用コイル22とトラック
駆動用コイル23で発生するモーメントをコイル形状と
磁束分布の形状を正しく設計することにより両方のモー
メントを同程度の大きさで、反対方向に発生するように
して、相殺させることができる。即ち、モータによって
発生するモーメントが非常に小さい対物レンズ駆動装置
とすることが可能である。
【0016】ここに、特開2001−34974公報に
おいては、磁石やヨークにより形成される磁束分布とコ
イルとの位置関係に関しても記載されている。図17は
駆動用モータ構成の説明図であり、(a)はフォーカシ
ング方向から見たコイルの水平断面図、(b)はトラッ
キング方向の磁束密度分布を示す特性図、(c)はコイ
ルと駆動用磁石との配置関係を示す正面図、(d)はフ
ォーカシング方向の磁束密度分布を示す特性図、(e)
はトラッキング方向から見たコイルの縦断側面図であ
る。図17に示すように、2つのフォーカス駆動用コイ
ル22の間隔(中心間隔dF)とトラック方向の磁束分
布のピーク間隔pT、及び、2つのトラック駆動用コイ
ル23の間隔(中心間隔dT)とフォーカス方向の磁束
分布のピーク間隔pFとを各々等しく設定することで、
対となるコイル(フォーカス駆動用コイル22同士、或
いは、トラック駆動用コイル23同士)の推力は両方が
同じずつ変化するために、チルトが低減されるとしてい
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際には各々
の駆動用コイルの中心を磁束分布のピーク位置に一致さ
せて可動部を移動させた場合、ピーク位置に対して着磁
境界線a又はb側とその反対側とでは磁束の減り方が異
なる(着磁境界線a又はb側の方が傾斜が急である)た
めに、各々対となっている駆動用コイルの推力変動が異
なってしまう。
【0018】例えば、図18に示すように、中立位置か
らトラッキングした時には2つのフォーカス駆動用コイ
ル22のうち移動方向に配置されているフォーカス駆動
用コイルの推力の減少量は、移動方向でないフォーカス
駆動用コイルの推力の減少量よりも小さい(図面では、
トラッキング時に左側のフォーカス駆動用コイルの方が
推力の減少量が大きい)。従って、2つのフォーカス駆
動用コイル22の合力は可動部の移動量以上に移動す
る。これによって、可動部の中心にある慣性中心と推力
中心にずれが発生するので、モーメントが発生し、チル
トが大きくなる。
【0019】即ち、駆動用磁石及びヨークによって形成
されるトラッキング方向の磁束密度分布は図17(b)
に示したように、磁束密度のピーク位置に対して着磁境
界線a側の方が、磁石端部側よりも傾斜が急になってい
るため、2つのフォーカス駆動用コイルのトラッキング
方向の位置を各々ピーク位置に一致させている場合、ト
ラッキングした時にはトラッキングする方向に配置され
ているフォーカス駆動用コイルの推力の方がトラッキン
グ移動による変動が少ない。従って、図18に示したよ
うに、トラッキング方向に配置されているフォーカス駆
動用コイルの方が推力が大きくなり、チルトを発生する
ことになる。
【0020】これは、トラック駆動用コイル23側でも
同様である。例えば、図19に示すように、中立位置か
らフォーカシングした時には2つのトラック駆動用コイ
ル23のうち移動方向に配置されているトラック駆動用
コイルの推力の減少量は、移動方向でないトラック駆動
用コイルの推力の減少量よりも小さい(図面では、フォ
ーカシング時に下側のフォーカス駆動用コイルの方が推
力の減少量が大きい)。従って、2つのトラック駆動用
コイル23の合力は可動部の移動量以上に移動する。こ
れによって、可動部の中心にある慣性中心と推力中心に
ずれが発生するので、モーメントが発生し、チルトが大
きくなる。
【0021】即ち、駆動用磁石及びヨークによって形成
されるフォーカシング方向の磁束密度分布は図17
(d)に示したように、磁束密度のピーク位置に対して
着磁境界線b側の方が、磁石端部側よりも傾斜が急にな
っているため、2つのトラック駆動用コイルのフォーカ
シング方向の位置を各々ピーク位置に一致させている場
合、フォーカシングした時にはフォーカシングする方向
に配置されているトラック駆動用コイルの推力の方がフ
ォーカシング移動による変動が少ない。従って、図19
に示したように、フォーカシング方向に配置されている
トラック駆動用コイルの方が推力が大きくなり、チルト
を発生することになる。
【0022】そこで、本発明は、光ディスクの使用回転
周波数域にロール共振が存在しても問題ない信号を得る
ことができるように、ロール共振周波数付近で同期加振
されても小さなラジアルチルトしか発生せず、ロール共
振振幅を小さく抑えることが可能な対物レンズ駆動装
置、光ピックアップ装置及び光ディスク装置を提供する
ことを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
光スポットを形成する対物レンズと、この対物レンズを
保持する対物レンズ保持部材と、この対物レンズ保持部
材をフォーカシング方向とトラッキング方向との2軸方
向に移動可能に支持する数本の棒状弾性支持部材と、前
記対物レンズ保持部材に設けられて前記対物レンズを前
記フォーカシング方向と前記トラッキング方向とに変位
させるための駆動用コイルと、ヨークとともに前記駆動
用コイルに対する磁気回路を形成する駆動用磁石とを備
える対物レンズ駆動装置において、前記駆動用磁石は、
表面が十字状に4分割した領域に分けられてフォーカシ
ング方向とトラッキング方向とを含む面に対して垂直で
かつ隣り合う領域と反対方向に着磁されて前記ヨークに
固定され、前記駆動用コイルは、前記駆動用磁石の表面
近傍のフォーカシング方向の着磁境界線の両側に位置し
て各々トラッキング方向の着磁境界線を跨いで設けられ
た2つのフォーカス駆動用コイルと、前記駆動用磁石の
表面近傍のトラッキング方向の前記着磁境界線の両側に
位置して各々フォーカシング方向の前記着磁境界線を跨
いで設けられた2つのトラック駆動用コイルとにより形
成され、2つの前記フォーカス駆動用コイルは、各々の
駆動力がトラッキング移動時に同等に変化する間隔に配
置されている。
【0024】従って、ロール共振振幅、即ち、動的なラ
ジアルチルトは可動部が移動することによって、推力中
心と慣性中心がずれた場合に特に大きく発生するが、2
つのフォーカス駆動用コイルを各々の駆動力がトラッキ
ング移動時に同等に変化する間隔に配置させることで、
可動部がトラッキング移動した時に可動部の移動量だけ
推力も移動するので、チルトの発生を低減させることが
できる。
【0025】請求項2記載の発明は、請求項1記載の対
物レンズ駆動装置において、2つの前記フォーカス駆動
用コイルのトラッキング方向の間隔は、前記駆動用磁石
により形成されるトラッキング方向の磁束分布のピーク
間距離よりも広く設定されている。
【0026】従って、2つのフォーカス駆動用コイルの
トラッキング方向の間隔を、駆動用磁石によって形成さ
れるトラッキング方向の磁束分布のピーク間距離よりも
広く設定することにより、トラッキング時に2つのフォ
ーカス駆動用コイルの各々の推力変動が等しくなるよう
にすることができ、チルトの発生を低減させることがで
きる。
【0027】請求項3記載の発明は、光スポットを形成
する対物レンズと、この対物レンズを保持する対物レン
ズ保持部材と、この対物レンズ保持部材をフォーカシン
グ方向とトラッキング方向との2軸方向に移動可能に支
持する数本の棒状弾性支持部材と、前記対物レンズ保持
部材に設けられて前記対物レンズを前記フォーカシング
方向と前記トラッキング方向とに変位させるための駆動
用コイルと、ヨークとともに前記駆動用コイルに対する
磁気回路を形成する駆動用磁石とを備える対物レンズ駆
動装置において、前記駆動用磁石は、表面が十字状に4
分割した領域に分けられてフォーカシング方向とトラッ
キング方向とを含む面に対して垂直でかつ隣り合う領域
と反対方向に着磁されて前記ヨークに固定され、前記駆
動用コイルは、前記駆動用磁石の表面近傍のフォーカシ
ング方向の着磁境界線の両側に位置して各々トラッキン
グ方向の着磁境界線を跨いで設けられた2つのフォーカ
ス駆動用コイルと、前記駆動用磁石の表面近傍のトラッ
キング方向の前記着磁境界線の両側に位置して各々フォ
ーカシング方向の前記着磁境界線を跨いで設けられた2
つのトラック駆動用コイルとにより形成され、2つの前
記トラック駆動用コイルは、各々の駆動力がフォーカシ
ング移動時に同等に変化する間隔に配置されている。
【0028】従って、ロール共振振幅、即ち、動的なラ
ジアルチルトは可動部が移動することによって、推力中
心と慣性中心がずれた場合に特に大きく発生するが、2
つのトラック駆動用コイルを各々の駆動力がフォーカシ
ング移動時に同等に変化する間隔に配置させることで、
可動部がフォーカシング移動した時に可動部の移動量だ
け推力も移動するので、チルトの発生を低減させること
ができる。
【0029】請求項4記載の発明は、請求項3記載の対
物レンズ駆動装置において、2つの前記トラック駆動用
コイルのフォーカシング方向の間隔は、前記駆動用磁石
により形成されるフォーカシング方向の磁束分布のピー
ク間距離よりも広く設定されている。
【0030】従って、2つのトラック駆動用コイルのフ
ォーカシング方向の間隔を、駆動用磁石によって形成さ
れるフォーカシング方向の磁束分布のピーク間距離より
も広く設定することにより、フォーカシング時に2つの
トラック駆動用コイルの各々の推力変動が等しくなるよ
うにすることができ、チルトの発生を低減させることが
できる。
【0031】請求項5記載の発明は、光スポットを形成
する対物レンズと、この対物レンズを保持する対物レン
ズ保持部材と、この対物レンズ保持部材をフォーカシン
グ方向とトラッキング方向との2軸方向に移動可能に支
持する数本の棒状弾性支持部材と、前記対物レンズ保持
部材に設けられて前記対物レンズを前記フォーカシング
方向と前記トラッキング方向とに変位させるための駆動
用コイルと、ヨークとともに前記駆動用コイルに対する
磁気回路を形成する駆動用磁石とを備える対物レンズ駆
動装置において、前記駆動用磁石は、表面が十字状に4
分割した領域に分けられてフォーカシング方向とトラッ
キング方向とを含む面に対して垂直でかつ隣り合う領域
と反対方向に着磁されて前記ヨークに固定され、前記駆
動用コイルは、前記駆動用磁石の表面近傍のフォーカシ
ング方向の着磁境界線の両側に位置して各々トラッキン
グ方向の着磁境界線を跨いで設けられた2つのフォーカ
ス駆動用コイルと、前記駆動用磁石の表面近傍のトラッ
キング方向の前記着磁境界線の両側に位置して各々フォ
ーカシング方向の前記着磁境界線を跨いで設けられた2
つのトラック駆動用コイルとにより形成され、前記駆動
用磁石の無着磁の前記着磁境界線は、4分割された各々
の着磁領域の磁束分布のピークを中心として両側の磁束
分布形状が略同等となる太さに形成されている。
【0032】従って、無着磁の着磁境界線の太さを太く
することで磁束分布におけるピークの両側の傾きを略等
しくし、トラッキング時の2つのフォーカス駆動用コイ
ル又はフォーカシング時の2つのトラック駆動用コイル
の各々の推力変動が等しくなるようにすることで、磁束
分布のピーク位置に配設させた場合でも、チルトを低減
させることができる。
【0033】請求項6記載の発明の光ピックアップ装置
は、光ディスクに対する照射光を発するレーザ光を発す
るレーザ光源と、対物レンズを含む請求項1ないし5の
何れか一に記載の対物レンズ駆動装置と、前記光ディス
クからの反射光を受光する受光光学系と、この受光光学
系における受光信号に基づいて前記対物レンズ駆動装置
に対する制御信号を出力する対物レンズ制御系と、を備
える。
【0034】従って、対物レンズのチルトが小さい対物
レンズ駆動装置を用いることで、良好な信号を得ること
ができる光ピックアップを提供することができる。
【0035】請求項7記載の発明の光ディスク装置は、
光ディスクを回転駆動する回転駆動系と、前記光ディス
クの半径方向に移動自在に設けられた請求項6記載の光
ピックアップ装置と、を備える。
【0036】従って、対物レンズのチルトが小さい対物
レンズ駆動装置を有する光ピックアップ装置を用いるこ
とで、データの読み書きを良好に行うことが可能な光デ
ィスクドライブ装置を提供することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図5に基づいて説明する。図15ないし図17で
示した部分と同一又は相当する部分は同一符号を用いて
示し、説明も省略する。
【0038】本実施の形態の対物レンズ駆動装置は、基
本的には、図15に示した対物レンズ駆動装置と同じ構
成とされている。ここに、本実施の形態においては、対
をなすフォーカス駆動用コイル22は、各々の駆動力が
トラッキング移動時に同等に変化する間隔に配置され
て、同様に、対をなすトラック駆動用コイル23は、各
々の駆動力がフォーカシング移動時に同等に変化する間
隔に配置されている。具体的には、図3に示すように、
対をなす2つのフォーカス駆動用コイル22のトラッキ
ング方向の間隔dFは、駆動用磁石20,21により形
成されるトラッキング方向の磁束分布のピーク間距離p
Tよりも広く(dF>pT)設定され、同様に、対をな
す2つのトラック駆動用コイル23のフォーカシング方
向の間隔dTは、駆動用磁石20,21により形成され
るフォーカシング方向の磁束分布のピーク間距離pFよ
りも広く(dT>pF)設定されている。
【0039】このような構成によれば、フォーカス駆動
用コイル22を予め磁束密度分布のピーク位置よりもわ
ずかに外側に配置しているため、トラッキング移動時の
動作を考えた場合、図4に示すように、トラッキング移
動方向に配置されているフォーカス駆動用コイルの推力
は減少するだけであるが、他方のフォーカス駆動用コイ
ルの推力は一時増加する。これにより、磁束密度分布の
ピーク中心に対する非対称分を補うことができ、フォー
カス駆動用コイル22の推力変動が等しく、可動部と同
じだけフォーカス推力中心が移動し、チルトが発生しに
くくなる。
【0040】同様に、トラック駆動用コイル23を予め
磁束密度分布のピーク位置よりもわずかに外側に配置し
ているため、フォーカシング移動時の動作を考えた場
合、図5に示すように、フォーカシング移動方向に配置
されているトラック駆動用コイルの推力は減少するだけ
であるが、他方のトラック駆動用コイルの推力は一時増
加する。これにより、磁束密度分布のピーク中心に対す
る非対称分を補うことができ、トラック駆動用コイル2
3の推力変動が等しく、可動部と同じだけトラック推力
中心が移動し、チルトが発生しにくくなる。
【0041】本発明の第二の実施の形態を図6ないし図
8に基づいて説明する。本実施の形態の対物レンズ駆動
装置も、全体的な構成は図15に示した対物レンズ駆動
装置と同じとされている。図6は本実施の形態の駆動用
モータ構成の説明図であり、(a)はフォーカシング方
向から見たコイルの水平断面図、(b)はトラッキング
方向の磁束密度分布を示す特性図、(c)はコイルと駆
動用磁石との配置関係を示す正面図、(d)はフォーカ
シング方向の磁束密度分布を示す特性図、(e)はトラ
ッキング方向から見たコイルの縦断側面図である。
【0042】ここで、本実施の形態にあっては、駆動用
磁石20,21における無着磁の着磁境界線a,bが各
々図6(c)に示すように太く形成されている。即ち、
駆動用磁石20,21の着磁境界線は、4分割された各
々の着磁領域の磁束分布のピークを中心として両側の磁
束分布形状が略同等となる程度の太さに形成されてい
る。
【0043】これによって、隣の反対方向に着磁されて
いる部分の影響を受け難くなるため、磁束密度分布は図
6(b)(d)中に実線で示すようにピーク位置に対す
る対称性がよくなる。ちなみに、図6(b)(d)中に
点線で示す磁束密度分布は、着磁境界線a,bが図16
や図2の場合のように細い場合であり、ピークに対して
非対称になっている。
【0044】従って、本実施の形態の場合、フォーカス
駆動用コイル22及びトラック駆動用コイル23は磁束
分布のピーク位置に一致させて配置しておけば、図7に
示すようにトラッキング移動時の2つのフォーカス駆動
用コイル22同士の推力変動が抑えられ、又は、図8に
示すようにフォーカシング移動時の2つのトラック駆動
用コイル23同士の推力変動が抑えられるので、チルト
を低減させることができる。
【0045】なお、駆動用磁石20,21は4極着磁1
枚の構成ではなく、複数の単極着磁磁石又は2極着磁磁
石の組合せで形成しても良い。この場合、磁石間に着磁
境界線a,bに相当する隙間を設けて配置させても同様
の効果を得ることができる。
【0046】本発明の第三の実施の形態を図9に基づい
て説明する。本実施の形態は、前述した第一ないし第二
の実施の形態のように構成された対物レンズ駆動装置3
1を備えた光ピックアップ装置32への適用例を示す。
光ピックアップ装置32に搭載されている半導体レーザ
等の光源33から出射した拡散光は、コリメートレンズ
34によって略平行光になる。その後、ビームスプリッ
タ35を通り、立上げミラー36により折り曲げられ
る。立上げミラー36によって折り曲げられた平行光は
光ピックアップ装置32に搭載された対物レンズ駆動装
置31の対物レンズ11に入射し光ディスク25上にス
ポットを形成する。
【0047】スポットの反射光はビームスプリッタ35
によって来た方向と向きをかえて、集光レンズ37とシ
リンドリカルレンズ38を通った後、4分割受光素子3
9に入射する。光ディスク25上のスポットの反射光が
4分割受光素子39に入射するように配置しておく。4
分割受光素子39で得られた信号を元にして対物レンズ
駆動装置31のフォーカス、トラック駆動用コイル2
2,23を駆動することによって光ディスク25に対し
て対物レンズ11を追従させることで光ディスク25の
情報を得ることができる。集光レンズ37、シリンドリ
カルレンズ38及び4分割受光素子39により受光光学
系40が構成されている。さらに、4分割受光素子39
の受光信号に基づいて対物レンズ駆動装置31に対する
駆動信号を出力する対物レンズ制御系(図示せず)も設
けられている。
【0048】ここで、光ピックアップ装置32に搭載さ
れている対物レンズ駆動装置31は前述した第一ないし
第二の実施の形態の如く構成されており、前述のように
対物レンズ駆動装置31によって対物レンズ1を光ディ
スク25に対して追従させて光ディスク25の情報を読
み取るが、本対物レンズ駆動装置31は可動部16駆動
時の対物レンズ11のチルトが小さくなるように構成さ
れているので、良好な信号を得ることが可能である。
【0049】本発明の第四の実施の形態を図10及び図
11に基づいて説明する。本実施の形態は、前述したよ
うな光ピックアップ装置32を搭載した光ディスクドラ
イブ(光ディスク装置)への適用例を示す。まず、光デ
ィスクドライブの筐体41に防振ゴム42を介してピッ
クアップモジュールベース43が設置されている。ピッ
クアップモジュールベース43には光ディスク25を回
転させる回転駆動系としてのスピンドルモータ44が固
定されている。また、ピックアップモジュールベース4
3に取り付けられたシークレール45には光ピックアッ
プ装置32が搭載されている。光ピックアップ装置32
はシークレール45上を光ディスク25の半径方向に移
動可能とされている。
【0050】ここで、当該光ディスクドライブに搭載さ
れている光ピックアップ装置32は前述した第三の実施
の形態で説明した光ピックアップ装置であって、可動部
16駆動時の対物レンズ11のチルトが小さくなるよう
に構成されているので、良好な信号特性を得ることがで
きる光ピックアップ装置である。従って、当該光ディス
クドライブはデータの読み書きを良好に行うことができ
る。
【0051】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ロール共
振振幅、即ち、動的なラジアルチルトは可動部が移動す
ることによって、推力中心と慣性中心がずれた場合に特
に大きく発生するが、2つのフォーカス駆動用コイルを
各々の駆動力がトラッキング移動時に同等に変化する間
隔に配置させることで、可動部がトラッキング移動した
時に可動部の移動量だけ推力も移動するので、チルトの
発生を低減させることができる。
【0052】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の対物レンズ駆動装置において、2つのフォーカス駆
動用コイルのトラッキング方向の間隔を、駆動用磁石に
よって形成されるトラッキング方向の磁束分布のピーク
間距離よりも広く設定することにより、トラッキング時
に2つのフォーカス駆動用コイルの各々の推力変動が等
しくなるようにすることができ、チルトの発生を低減さ
せることができる。
【0053】請求項3記載の発明によれば、ロール共振
振幅、即ち、動的なラジアルチルトは可動部が移動する
ことによって、推力中心と慣性中心がずれた場合に特に
大きく発生するが、2つのトラック駆動用コイルを各々
の駆動力がフォーカシング移動時に同等に変化する間隔
に配置させることで、可動部がフォーカシング移動した
時に可動部の移動量だけ推力も移動するので、チルトの
発生を低減させることができる。
【0054】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の対物レンズ駆動装置において、2つのトラック駆動
用コイルのフォーカシング方向の間隔を、駆動用磁石に
よって形成されるフォーカシング方向の磁束分布のピー
ク間距離よりも広く設定することにより、フォーカシン
グ時に2つのトラック駆動用コイルの各々の推力変動が
等しくなるようにすることができ、チルトの発生を低減
させることができる。
【0055】請求項5記載の発明によれば、無着磁の着
磁境界線の太さを太くすることで磁束分布におけるピー
クの両側の傾きを略等しくし、トラッキング時の2つの
フォーカス駆動用コイル又はフォーカシング時の2つの
トラック駆動用コイルの各々の推力変動が等しくなるよ
うにすることで、磁束分布のピーク位置に配設させた場
合でも、チルトを低減させることができる。
【0056】請求項6記載の発明によれば、対物レンズ
のチルトが小さい対物レンズ駆動装置を用いることで、
良好な信号を得ることができる光ピックアップを提供す
ることができる。
【0057】請求項7記載の発明によれば、対物レンズ
のチルトが小さい対物レンズ駆動装置を有する光ピック
アップ装置を用いることで、データの読み書きを良好に
行うことが可能な光ディスクドライブ装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の対物レンズ駆動装
置を示し、(a)はフォーカシング方向から見た平面
図、(b)はトラッキング方向から見た縦断側面図であ
る。
【図2】駆動用モータの構成を示す分解斜視図である。
【図3】駆動用モータ構成を示し、(a)はフォーカシ
ング方向から見たコイルの水平断面図、(b)はトラッ
キング方向の磁束密度分布を示す特性図、(c)はコイ
ルと駆動用磁石との配置関係を示す正面図、(d)はフ
ォーカシング方向の磁束密度分布を示す特性図、(e)
はトラッキング方向から見たコイルの縦断側面図であ
る。
【図4】中立位置及びトラッキング時のフォーカス駆動
用コイルと磁束密度分布との関係を示す説明図である。
【図5】中立位置及びフォーカシング時のトラック駆動
用コイルと磁束密度分布との関係を示す説明図である。
【図6】本発明の第二の実施の形態の駆動用モータ構成
を示し、(a)はフォーカシング方向から見たコイルの
水平断面図、(b)はトラッキング方向の磁束密度分布
を示す特性図、(c)はコイルと駆動用磁石との配置関
係を示す正面図、(d)はフォーカシング方向の磁束密
度分布を示す特性図、(e)はトラッキング方向から見
たコイルの縦断側面図である。
【図7】中立位置及びトラッキング時のフォーカス駆動
用コイルと磁束密度分布との関係を示す説明図である。
【図8】中立位置及びフォーカシング時のトラック駆動
用コイルと磁束密度分布との関係を示す説明図である。
【図9】本発明の第三の実施の形態の光ピックアップ装
置を示す概略構成図である。
【図10】本発明の第四の実施の形態の光ディスクドラ
イブを示す概略平面図である。
【図11】その縦断側面図である。
【図12】第1の従来例の対物レンズ駆動装置を示す斜
視図である。
【図13】チルト発生を模式的に示し、(a)はチルト
が発生しない理想的な場合の平面図、(b)はチルトが
発生する場合の平面図である。
【図14】チルトが発生する場合の模式的正面図であ
る。
【図15】第2の従来例の対物レンズ駆動装置を示し、
(a)はフォーカシング方向から見た平面図、(b)は
トラッキング方向から見た縦断側面図である。
【図16】駆動用モータの構成を示す分解斜視図であ
る。
【図17】駆動用モータ構成を示し、(a)はフォーカ
シング方向から見たコイルの水平断面図、(b)はトラ
ッキング方向の磁束密度分布を示す特性図、(c)はコ
イルと駆動用磁石との配置関係を示す正面図、(d)は
フォーカシング方向の磁束密度分布を示す特性図、
(e)はトラッキング方向から見たコイルの縦断側面図
である。
【図18】中立位置及びトラッキング時のフォーカス駆
動用コイルと磁束密度分布との関係を示す説明図であ
る。
【図19】中立位置及びフォーカシング時のトラック駆
動用コイルと磁束密度分布との関係を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
11 対物レンズ 12 対物レンズ保持部材 14 棒状弾性支持部材 18,19 ヨーク 20,21 駆動用磁石 22 フォーカス駆動用コイル 23 トラック駆動用コイル 25 光ディスク 32 対物レンズ駆動装置 33 光源 40 受光光学系 44 回転駆動系 a,b 着磁境界線

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光スポットを形成する対物レンズと、こ
    の対物レンズを保持する対物レンズ保持部材と、この対
    物レンズ保持部材をフォーカシング方向とトラッキング
    方向との2軸方向に移動可能に支持する数本の棒状弾性
    支持部材と、前記対物レンズ保持部材に設けられて前記
    対物レンズを前記フォーカシング方向と前記トラッキン
    グ方向とに変位させるための駆動用コイルと、ヨークと
    ともに前記駆動用コイルに対する磁気回路を形成する駆
    動用磁石とを備える対物レンズ駆動装置において、 前記駆動用磁石は、表面が十字状に4分割した領域に分
    けられてフォーカシング方向とトラッキング方向とを含
    む面に対して垂直でかつ隣り合う領域と反対方向に着磁
    されて前記ヨークに固定され、 前記駆動用コイルは、前記駆動用磁石の表面近傍のフォ
    ーカシング方向の着磁境界線の両側に位置して各々トラ
    ッキング方向の着磁境界線を跨いで設けられた2つのフ
    ォーカス駆動用コイルと、前記駆動用磁石の表面近傍の
    トラッキング方向の前記着磁境界線の両側に位置して各
    々フォーカシング方向の前記着磁境界線を跨いで設けら
    れた2つのトラック駆動用コイルとにより形成され、 2つの前記フォーカス駆動用コイルは、各々の駆動力が
    トラッキング移動時に同等に変化する間隔に配置されて
    いることを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  2. 【請求項2】 2つの前記フォーカス駆動用コイルのト
    ラッキング方向の間隔は、前記駆動用磁石により形成さ
    れるトラッキング方向の磁束分布のピーク間距離よりも
    広く設定されていることを特徴とする請求項1記載の対
    物レンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】 光スポットを形成する対物レンズと、こ
    の対物レンズを保持する対物レンズ保持部材と、この対
    物レンズ保持部材をフォーカシング方向とトラッキング
    方向との2軸方向に移動可能に支持する数本の棒状弾性
    支持部材と、前記対物レンズ保持部材に設けられて前記
    対物レンズを前記フォーカシング方向と前記トラッキン
    グ方向とに変位させるための駆動用コイルと、ヨークと
    ともに前記駆動用コイルに対する磁気回路を形成する駆
    動用磁石とを備える対物レンズ駆動装置において、 前記駆動用磁石は、表面が十字状に4分割した領域に分
    けられてフォーカシング方向とトラッキング方向とを含
    む面に対して垂直でかつ隣り合う領域と反対方向に着磁
    されて前記ヨークに固定され、 前記駆動用コイルは、前記駆動用磁石の表面近傍のフォ
    ーカシング方向の着磁境界線の両側に位置して各々トラ
    ッキング方向の着磁境界線を跨いで設けられた2つのフ
    ォーカス駆動用コイルと、前記駆動用磁石の表面近傍の
    トラッキング方向の前記着磁境界線の両側に位置して各
    々フォーカシング方向の前記着磁境界線を跨いで設けら
    れた2つのトラック駆動用コイルとにより形成され、 2つの前記トラック駆動用コイルは、各々の駆動力がフ
    ォーカシング移動時に同等に変化する間隔に配置されて
    いることを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  4. 【請求項4】 2つの前記トラック駆動用コイルのフォ
    ーカシング方向の間隔は、前記駆動用磁石により形成さ
    れるフォーカシング方向の磁束分布のピーク間距離より
    も広く設定されていることを特徴とする請求項3記載の
    対物レンズ駆動装置。
  5. 【請求項5】 光スポットを形成する対物レンズと、こ
    の対物レンズを保持する対物レンズ保持部材と、この対
    物レンズ保持部材をフォーカシング方向とトラッキング
    方向との2軸方向に移動可能に支持する数本の棒状弾性
    支持部材と、前記対物レンズ保持部材に設けられて前記
    対物レンズを前記フォーカシング方向と前記トラッキン
    グ方向とに変位させるための駆動用コイルと、ヨークと
    ともに前記駆動用コイルに対する磁気回路を形成する駆
    動用磁石とを備える対物レンズ駆動装置において、 前記駆動用磁石は、表面が十字状に4分割した領域に分
    けられてフォーカシング方向とトラッキング方向とを含
    む面に対して垂直でかつ隣り合う領域と反対方向に着磁
    されて前記ヨークに固定され、 前記駆動用コイルは、前記駆動用磁石の表面近傍のフォ
    ーカシング方向の着磁境界線の両側に位置して各々トラ
    ッキング方向の着磁境界線を跨いで設けられた2つのフ
    ォーカス駆動用コイルと、前記駆動用磁石の表面近傍の
    トラッキング方向の前記着磁境界線の両側に位置して各
    々フォーカシング方向の前記着磁境界線を跨いで設けら
    れた2つのトラック駆動用コイルとにより形成され、 前記駆動用磁石の無着磁の前記着磁境界線は、4分割さ
    れた各々の着磁領域の磁束分布のピークを中心として両
    側の磁束分布形状が略同等となる太さに形成されている
    ことを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  6. 【請求項6】 光ディスクに対する照射光を発するレー
    ザ光を発するレーザ光源と、 対物レンズを含む請求項1ないし5の何れか一に記載の
    対物レンズ駆動装置と、 前記光ディスクからの反射光を受光する受光光学系と、 この受光光学系における受光信号に基づいて前記対物レ
    ンズ駆動装置に対する制御信号を出力する対物レンズ制
    御系と、を備えることを特徴とする光ピックアップ装
    置。
  7. 【請求項7】 光ディスクを回転駆動する回転駆動系
    と、 前記光ディスクの半径方向に移動自在に設けられた請求
    項6記載の光ピックアップ装置と、を備えることを特徴
    とする光ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7489600B2 (en) 2004-02-25 2009-02-10 Ricoh Company, Ltd. Object lens driving device with reduced tilt during focusing and tracking operations and optical pickup and optical disk drive utilizing the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7489600B2 (en) 2004-02-25 2009-02-10 Ricoh Company, Ltd. Object lens driving device with reduced tilt during focusing and tracking operations and optical pickup and optical disk drive utilizing the same

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