JPH0592696A - 化粧材及び化粧材の製造方法 - Google Patents

化粧材及び化粧材の製造方法

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JPH0592696A
JPH0592696A JP27827491A JP27827491A JPH0592696A JP H0592696 A JPH0592696 A JP H0592696A JP 27827491 A JP27827491 A JP 27827491A JP 27827491 A JP27827491 A JP 27827491A JP H0592696 A JPH0592696 A JP H0592696A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面から紙等の基材内部まで樹脂により十分
含浸されて補強され且つ表面にエンボス加工が施された
化粧材を提供すること及び、上記化粧材を確実に効率良
く短時間に製造するための製造方法を提供する。 【構成】 原紙2の表面側に装飾層3を有し、該原紙2
全体を熱硬化性樹脂及び電離放射線硬化性樹脂の混合体
もしくは電離放射線硬化及び熱硬化併用型樹脂に含浸し
て完全に硬化した含浸樹脂4を有し、上記含浸樹脂4の
上からエンボス加工により設けた凹凸模様5を設けた化
粧材1であり、上記含浸樹脂を半硬化させた状態でエン
ボス加工を行い、エンボス加工と同時及び/又はしかる
後に含浸樹脂を完全に硬化させる化粧材の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】新規化粧材及びその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の化粧材の中で紙を基材とした化粧
材が知られており、これは、1)一般の薄紙コート紙や
2)熱硬化性樹脂含浸紙等が知られている。上記1)の
薄紙コート紙は、印刷紙にポリウレタン、アミノアルキ
ッド等の熱硬化性樹脂塗料を塗工したものを硬化させた
ものであり、又、2)の熱硬化性樹脂含浸紙はメラミ
ン、ジアリルフタレート等の熱硬化性樹脂を含浸した紙
を平板プレス(130°C×15分、10kg/cm2 )、
ベルトプレス(150°C×30秒、10kg/cm2 )等
で硬化したり、2液硬化型のポリウレタン樹脂を含浸し
て反応硬化(40〜60°C×3日〜5日、圧力大気圧
下)させたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の化
粧材は、上記1)の薄紙コート紙の場合、硬度が表面の
みしか出なく、紙間強度が低く耐セロテープ性等のシー
ト物性が低いという問題があった。又、樹脂層が薄く硬
いためにエンボスによる凹凸模様の形成が困難であっ
た。又、2)の熱硬化性樹脂含浸紙の場合、1)のコー
ト紙に比べ紙の内部にまで樹脂が含浸されているため紙
間強度が良好であり、不完全硬化時にエンボス加工を行
って、それと同時又はしかる後硬化させることにより、
エンボス加工及び曲面加工等が可能である特徴があっ
た。しかし、熱硬化性樹脂含浸紙を製造する場合、上記
の平版プレスでは枚葉品しか製造できず、ベルトプレス
では硬化時間が短く十分な樹脂硬化を行うことができ
ず、2液硬化ウレタンの場合にも完全硬化には数日必要
で、いずれの方法も樹脂含浸からエンボス加工を行い完
全硬化が終了するまでに非常に時間がかかり、樹脂を完
全に硬化させて物性を十分に引き出すのためには、従来
の製造方法では生産効率が低いという問題があった。本
発明は上記欠点を解消するために成されたもので、表面
から紙等の基材内部まで樹脂により十分含浸されて補強
され且つ表面にエンボス加工が施された化粧材を提供す
ること及び、上記化粧材を確実に効率良く短時間に製造
するための製造方法を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明化粧材は、原紙の
表面側に装飾層を有し、該原紙全体が熱硬化性樹脂及び
電離放射線硬化性樹脂の混合体もしくは電離放射線硬化
及び熱硬化併用型樹脂に含浸されて完全に硬化した含浸
樹脂を有し、含浸樹脂の上からエンボス加工による凹凸
模様が設けられているものである。本発明化粧材の製造
方法は、原紙を熱硬化性樹脂及び電離放射線硬化性樹脂
の混合体もしくは電離放射線硬化及び熱硬化併用型樹脂
に含浸した後、含浸樹脂を半硬化させた状態で含浸樹脂
の上からエンボス加工を施して凹凸模様を形成し、エン
ボス時及び/又はしかる後含浸樹脂を完全に硬化させる
工程を少なくとも有する方法である。又、上記製造方法
において、含浸樹脂の半硬化を電離放射線で行い、完全
硬化を加熱により行うことが好ましい。
【0005】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図面は本発明の1実施例を示し、図1は本発
明化粧材の1例を示す縦断面図である。図1に示すよう
に、本発明化粧材1は、原紙2の表面側に装飾層3を有
し、該原紙2全体を熱硬化性樹脂及び電離放射線硬化性
樹脂の混合体もしくは電離放射線硬化及び熱硬化併用型
樹脂に含浸して完全に硬化した含浸樹脂4を有し、上記
含浸樹脂4の上からエンボス加工により設けた凹凸模様
5を有するものである。
【0006】原紙2は薄紙、チタン紙、上質紙、クラフ
ト紙等の含浸性に優れたものを用いることが好ましい。
又含浸性が良好であれば、織布、不織布、和紙等を用い
ることもできる。原紙2の米坪は通常、含浸性、エンボ
ス加工性等の加工性や化粧材の強度等の点から20〜2
00g/m2 程度の範囲である。
【0007】装飾層3は、意匠性を付与するために設け
るもので、例えば木目、石目、布目等の天然物を模写し
たものから、図形、記号、文字、形成、前面ベタ等の絵
柄模様等を印刷形成したり、金属薄膜層を蒸着等により
形成した層である。装飾層3は図1においては原紙2の
表面に設けられているが、含浸樹脂4の表面に設けた
り、1層のみならず複数の装飾層(例えば絵柄層と金属
蒸着層等)を組み合わせて設けることができる。
【0008】含浸樹脂4として用いる樹脂は、電離放
射線硬化性樹脂と熱硬化性樹脂の混合物、電離放射線
硬化と熱硬化の併用樹脂を使用する。含浸量は原紙の坪
量、種類、要求物性等に応じて異なるが、20〜200
g/m2 の紙の場合、通常2〜100g/m2 程度であ
る。上記の電離放射線硬化性樹脂は、分子中に重合性
不飽和結合又は、エポキシ基を有するプレポリマー、オ
リゴマー、及び/又は単量体を適宜混合した組成物を用
いる。これらの樹脂としては、ウレタンアクリレート、
ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート等の
アクリレート、シロキサン等の珪素樹脂、エポキシ等の
公知の樹脂が挙げられる。上記プレポリマー、オリゴマ
ーのとして例えば、不飽和ジカルボン酸と多価アルコー
ルの縮合物等の不飽和ポリエステル類、ポリエステルメ
タクリレート、ポリエーテルメタクリレート、ポリオー
ルメタクリレート、メラミンメタクリレート等のメタク
リレート類、ポリエステルアクリレート、エポキシアク
リレート、ウレタンアクリレート、ポリエーテルアクリ
レート、ポリオールアクリレート、メラミンアクリレー
ト等のアクリレート類等がある。又、前記単量体の例と
しては、スチレン、α−メチルスチレン等のスチレン系
単量体、アクリル酸メチル、アクリル酸−2−エチルヘ
キシル、アクリル酸メトキシエチル、アクリル酸ブトキ
シエチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸メトキシブチ
ル、アクリル酸フェニル等のアクリル酸エステル類、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
プロピル、メタクリル酸メトキシエチル、メタクリル酸
エトキシメチル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸
ラウリル等のメタクリル酸エステル類、アクリル酸−2
−(N、N−ジエチルアミノ)エチル、メタクリル酸−
2−(N、N−ジエチルアミノ)エチル、アクリル酸−
2−(N、N−ジベンジルアミノ)エチル、メタクリル
酸−2−(N、N−ジメチルアミノ)メチル、アクリル
酸−2−(N、N−ジエチルアミノ)プロピル等の不飽
和酸の置換アミノアルコールエステル類、アクリルアミ
ド、メタクリルアミド等の不飽和カルボン酸アミド、エ
チレングリコールジアクリレート、プロピレングリコー
ルジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレ
ート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ジエ
チレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコ
ールジシアクリレート等の多官能性化合物、及び/又
は、分子中に2個以上のチオール基を有するポリチオー
ル化合物、例えば、トリメチロールプロパンとりチオグ
リコレート、トリメチロールプロパントリチオプロピレ
ート、ペンタエリスリトールテトラチオールグリコール
等がある。
【0009】以上の化合物を必要に応じ1種もしくは2
種以上混合して用いるが、樹脂組成物に含浸適性を与え
るために、前記プレポリマー又はオリゴマーを5重量%
以上、前記単量体/又はポリチオールを95重量%以下
とするのが好ましい。単量体の選定に際しては、化粧材
の物性と含浸適性を考慮して適宜決めればよい。又、化
粧材の可撓性、表面硬度等の物性を調節するために前記
プレポリマー、オリゴマー及び単量体の少なくとも1種
に対して以下のような電離放射線非硬化性樹脂を1〜7
0%、好ましくは5〜50重量%混合することもでき
る。電離放射線非硬化性樹脂としては、ポリウレタン
系、繊維素系、ポリエステル系、アクリル系、ブチラー
ル系、ポリ塩化ビニル系、ポリ酢酸ビニル系等の熱可塑
性樹脂を用いることができ、特に可撓性の点から繊維素
系、ウレタン系、ブチラール系が好ましい。特に電離放
射線硬化性樹脂を紫外線で硬化させるためには、アセト
フェノン類、ベンゾフェノン類、ミヒラーベンゾイルベ
ンゾエート、α−アミロキシエステル、テトラメチルチ
ウラムモノサルファイド、チオキサントン類、及び/又
は光増感剤としてn−ブチルアミン、トリエチルアミ
ン、トリ−n−ブチルホスフィン等を添加する。電離放
射線硬化性樹脂としては柔軟な樹脂、例えばウレタンア
クリレート等が好ましい。又、上記樹脂を硬化させるた
めの電離放射線としては超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低
圧水銀灯、カーボンアーク、ブラックライトランプ、メ
タルハライドランプ等の光源から発する紫外線、コック
ロフトワルン型、バンデグラフ型、共振変圧器型、絶縁
コア変圧器型、或いは直線型、ダイナミトロン型、高周
波型等の各種電子線加速器から照射される、100〜1
000keV 、好ましくは100〜300keV のエネルギ
ーを有する電子線及びγ線等が用いられる。上記電子線
の照射線量としては通常0.5〜30Mrad 程度であ
る。
【0010】一方上記の熱硬化性樹脂としては、フェ
ノール樹脂、尿素樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メラ
ミン樹脂、グアナミン樹脂、不飽和ポリエステル系樹
脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ樹脂、アミノアルキ
ッド樹脂、メラミン−尿素共縮合樹脂、珪素樹脂、ポリ
シロキサン樹脂等があり、これらに必要に応じて、架橋
剤、重合開始剤等の硬化剤、重合促進剤、溶剤、粘度調
整剤、体質顔料等を添加したものが用いられる。上記硬
化剤は、通常イソシアネートが不飽和ポリエステル系樹
脂、ポリウレタン系樹脂に、アミンがエポキシ樹脂に、
メチルエチルケトンパーオキサイド等の過酸化物、アゾ
イソブチルニトリル等のラジカル開始剤が不飽和ポリエ
ステル系樹脂等によく使用される。又、上記イソシアネ
ートとしては、2価以上の脂肪族イソシアネート又は方
向族イソシアネートを使用することが出来るが、熱変色
防止、耐候性等の点から脂肪族イソシアネートが望まし
い。
【0011】の電離放射線硬化型と加熱硬化併用型樹
脂とは、例えばジアリルフタレート樹脂、不飽和ポリエ
ステル、アルキッド、アクリル等のように電離放射線の
照射と加熱の両方の手段で硬化可能な樹脂のことであ
り、なかでもジアリルフタレート樹脂が最も好ましい。
又この併用型樹脂を使用する際、硬化剤が必要な場合に
は、光開始剤と熱開始剤の2種類の開始剤を併用する
(両者の機能を有する開始剤であればそれ1種類のみで
も良い)。
【0012】エンボス加工により設ける凹凸模様5とし
ては、公知の各種凹凸、艶が使用でき、例えば木目、石
目、布目、砂目等の天然物の凹凸を模写したもの、文字
記号、万線、ヘアライン、スピン加工模様等各種の抽象
模様、各種艶消し表面、鏡面光沢等が挙げられる。上記
万線としては万線状即ち平行な直線群又は曲線群状の溝
を形成する凹部及び凸部の集合体よりなるものであり、
閉鎖領域モザイク調万線、正弦波、楕円関数、ベッセル
関数、サイクロイド関数等の関数曲線、測定データ曲線
等の波状曲線、又は上記曲線を組み合わせたもの等があ
る。
【0013】図2は本発明製造方法の1例の工程を示す
説明図である。図2に示すように本発明化粧材1を製造
するには、先ず原紙2の表面に必要に応じ装飾層2を設
ける(a)。次いで原紙2を含浸樹脂(電離放射線硬化
性樹脂及び熱硬化性樹脂あるいは電離放射線熱硬化併用
樹脂)に浸漬して原紙表面から内部まで樹脂を十分に含
浸させた後に含浸樹脂を半硬化の状態にする(b)。次
いで、同図(c)に示すようにエンボスロール6を用
い、半硬化にした含浸樹脂の上からエンボス加工を行い
凹凸模様5を形成し、エンボス加工の時及び/又はしか
る後に該樹脂を完全に硬化させて化粧材が得られる。
【0014】含浸樹脂4を半硬化状態にするには、加熱
もしくは電離放射線照射のどちらを用いてもよく、半硬
化の状態にするには次の3つの手段がある。例えば電離
放射線を用いた場合、紫外線を用いて照射して表面の
電離放射線硬化性樹脂のみ硬化させる(紫外線が紙の中
まで届かないため)。電離放射線の照射量を調節して
半硬化で照射をやめる。熱硬化性樹脂と電離放射線硬
化性樹脂の混合体の中の電離放射線硬化性樹脂のみを完
全に硬化させる。尚、加熱を半硬化の際に用いた場合に
も上記の場合に準じて行うことができる。表1は本発明
製造方法に用いる手段を樹脂の種類(電離放射線硬化
性樹脂と熱硬化性樹脂との混合樹脂、電離放射線硬化
と熱硬化の併用樹脂)、半硬化及び本硬化に使用する手
段の組み合わせを示したものである。本発明製造方法
は、表1に示すA〜Dのいずれの手段を用いてもよく、
硬化手段としては、半硬化の際又は本硬化の際に表中の
手段を主体とするものであればよく、主体とする手段と
異なる手段(電離放射線照射又は加熱)を併用してもよ
い。
【0015】
【表1】 尚、本発明では上記表1に示すA又はCの場合のよう
に、半硬化の際に電離放射線を用い、本硬化の際に加熱
により完全に含浸樹脂を硬化させるのが好ましい。これ
は、樹脂の含浸からエンボス加工までの処理(半硬化処
理)を最も短時間に行うことができ、更にエンボス加工
を行う場合に熱が加わるが、そのエンボス加工の熱を本
硬化の熱として利用することができるために、効率的に
熱を使用することができるためである。
【0016】以下、具体的実施例を挙げて本発明を更に
詳細に説明する。 実施例1 80g/m2 のチタン紙(興人製、PM−2)の表面に
絵柄印刷を施し、下記樹脂を含浸させた(乾燥条件:8
0°C×5分間)。 含浸樹脂組成 単位 重量部 ・ジアリルオルソフタレートプレポリマー 93 ・ジアリルオルソフタレートモノマー 7 ・熱開始剤(BPO) 5 ・光開始剤(Irgacure651 : チバガイギー製) 5 ・溶剤(アセトン) 100 上記含浸印刷紙の両面から紫外線を照射(160w/c
m×4灯、30m/min、オゾン有)して、紙表面近傍の
樹脂を主体に硬化させ、紙内部を主体に未硬化状態に
し、照射後、ロールエンボス処理(加熱条件:200°
C、10m/min )を行うと同時に未硬化の樹脂を硬化さ
せて化粧材が得られた。
【0017】実施例2 100g/m2 のチタン紙(興人製、PM−2)の表面
に絵柄印刷を施し、下記樹脂を含浸させた(乾燥条件:
80°C×5分間)。 含浸樹脂組成 単位 重量部 ・多官能ウレタンアクリレートプレポリマー 50 ・ジアリルフタレートプレポリマー 50 ・熱開始剤(BPO) 5 ・溶剤(アセトン) 100 上記含浸印刷紙に150KeV の電子線を照射し、ウレタ
ンアクリレートプレポリマーを硬化させる。次いで、上
記半硬化の含浸旨の表面に金属製の平板エンボス版を載
置し、裏面に厚さ3mmのラワン合板を敷いて、平版プレ
ス機にて、120°Cの熱板温度、圧力10kg/cm2
10分間プレス成形し、エンボス加工と同時にジアリル
フタレートプレポリマーを硬化させて化粧材を得た。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明化粧材は、原
紙の表面側に装飾層を有し、該原紙全体が熱硬化性樹脂
及び電離放射線硬化性樹脂の混合体もしくは電離放射線
硬化及び熱硬化併用型樹脂に含浸されて完全に硬化した
含浸樹脂を有し、含浸樹脂の上からエンボス加工による
凹凸模様が設けられている構成を採用したことにより、
原紙内部まで含浸した樹脂自体が完全に硬化して、樹脂
自体の物性が十分に発現された良好な物性を有し且つ意
匠性に優れた化粧材が得られる。本発明化粧材の製造方
法は、含浸樹脂を半硬化させた状態で含浸樹脂の上から
エンボス加工を施して凹凸模様を形成し、エンボス時及
び/又はしかる後含浸樹脂を完全に硬化させる工程を少
なくとも有することにより、上記樹脂が半硬化の状態で
容易にエンボス加工を行うことができるため、上記化粧
材を確実に効率良く製造することができる。特に、含浸
樹脂の半硬化を電離放射線で行い、完全硬化を加熱によ
り行った場合、従来最も時間のかかった樹脂の含浸から
エンボス加工までの工程の時間を短縮することができる
ため、化粧材の生産性をより向上させる効果を有する。
更に、エンボス加工時に加わる熱を含浸樹脂の本硬化に
用いて、樹脂の完全硬化を行うことが可能であり、熱を
効率良く利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧材の1例の縦断面を示す断面図で
ある。
【図2】本発明化粧材の製造方法の1例の工程を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 化粧材 2 原紙 3 装飾層 4 含浸樹脂 5 凹凸模様 6 ロールエンボス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原紙の表面側に装飾層を有し、該原紙全体
    が熱硬化性樹脂及び電離放射線硬化性樹脂の混合体もし
    くは電離放射線硬化及び熱硬化併用型樹脂に含浸されて
    完全に硬化した含浸樹脂を有し、含浸樹脂の上からエン
    ボス加工による凹凸模様が設けられていることを特徴と
    する化粧材。
  2. 【請求項2】原紙を熱硬化性樹脂及び電離放射線硬化性
    樹脂の混合体もしくは電離放射線硬化及び熱硬化併用型
    樹脂に含浸した後、含浸樹脂を半硬化させた状態で含浸
    樹脂の上からエンボス加工を施して凹凸模様を形成し、
    エンボス時及び/又はしかる後含浸樹脂を完全に硬化さ
    せる工程を少なくとも有することを特徴とする化粧材の
    製造方法。
  3. 【請求項3】含浸樹脂の半硬化を電離放射線で行い、完
    全硬化を加熱により行う請求項2記載の化粧材の製造方
    法。
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