JP2003239517A - 床材用化粧材 - Google Patents
床材用化粧材Info
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Abstract
に要求される耐擦傷性、耐摩耗性、耐汚染性等の諸物性
を備えると共に、特に耐キャスター性、耐衝撃性、耐水
性に優れた床材用化粧材を提供することである。 【解決手段】 合板からなる基材上に、合成樹脂層、化
粧層を順に積層した床材用化粧材において、前記合成樹
脂層が下記の特性を有することを特徴とする床材用化粧
材。 降伏点荷重:9kgf以上 引張り弾性率:50kgf/mm2以上 降伏伸び率:3〜8%
Description
される床材用化粧材に関し、さらに詳しくは、耐キャス
ター性、耐衝撃性、耐水性に優れた床材用化粧材に関す
るものである。
単板を貼り合せて塗装したもの、あるいは、合板と中密
度繊維板(MDF)を積層した積層体の前記中密度繊維
板面に木質化粧単板を貼り合せて塗装したものなどが広
く知られると共に多用されている。また、木質化粧単板
側から合板や中密度繊維板(MDF)に達する深さの溝
加工や面取り加工を施して溝部や面取り部を設けて意匠
性を向上させたものが広く知られると共に多用されてい
る。
然木材を薄くスライスしたものであり、木材資源の枯渇
や世界的な資源保護運動の高まりから木材価格が高騰す
ると共に材質も低下し、従来のような良質な木材が入手
困難になってきた。
して、木目柄等の美麗な印刷を施した化粧シートが用い
られるようになってきた。この代表的なものとしては、
合板に化粧シートを貼着したもの、あるいは、合板と中
密度繊維板(MDF)を積層した積層体の前記中密度繊
維板面に化粧シートを貼着したものを挙げることができ
るが、前者は木質化粧単板を用いたときと同様に耐キャ
スター性や耐衝撃性に劣るという問題、あるいは、溝部
や面取り部に毛羽立ちやササクレ等を生じ、靴下やスト
ッキングの繊維がこれに引掛り伝線する等といった問
題、また、後者についても木質化粧単板を用いたときと
同様に前記中密度繊維板が耐水性に劣るために水の浸入
により前記中密度繊維板が膨らみ、意匠性を損なうとい
う問題があった。
問題に鑑みてなされたものであって、その目的とすると
ころは、焼却処分時等の環境問題を考慮しつつ、床材に
要求される耐擦傷性、耐摩耗性、耐汚染性等の諸物性を
備えると共に、特に耐キャスター性、耐衝撃性、耐水性
に優れた床材用化粧材を提供することである。
を達成するために、請求項1記載の本発明は、合板から
なる基材上に、合成樹脂層、化粧層を順に積層した床材
用化粧材において、前記合成樹脂層が 降伏点荷重:9kgf以上 引張り弾性率:50kgf/mm2以上 降伏伸び率:3〜8% の特性を有することを特徴とするものである。
記載の床材用化粧材において、前記合成樹脂層が 降伏点荷重:12kgf以上 降伏伸び率:3〜5% の特性を有することを特徴とするものである。
とすることにより、耐キャスター性、耐衝撃性に優れた
床材用化粧材とすることができる。引張り弾性率が50
kgf/mm2未満では衝撃により合成樹脂層に割れが
発生し、降伏点荷重が9kgf未満では衝撃により床材
用化粧材の凹みが目立ち、降伏点荷重が9kgf以上、
より好ましくは12kgf以上で凹みが目立ち難くな
る。また、降伏伸び率が3%未満では衝撃により合成樹
脂層に割れが発生し、8%より大きくなると衝撃による
変形量が大きく合成樹脂層上に積層されている化粧層の
割れが顕著になり、降伏伸び率のより好ましい上限とし
ては5%以下である。
1、2のいずれかに記載の床材用化粧材において、前記
合成樹脂層がポリエステル樹脂層であることを特徴とす
るものである。このように構成することにより、着色性
や切削加工性に優れた床材用化粧材とすることができ
る。
記載の床材用化粧材において、前記ポリエステル樹脂層
が二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムである
ことを特徴とするものである。このように構成すること
により、合成樹脂層を薄くすることができ、ロール状で
取扱うことができるために合板と貼合する際の生産性が
向上する。
〜4のいずれかに記載の床材用化粧材において、前記化
粧層側から溝部が形成されていることを特徴とするもの
である。このように構成することにより、意匠性に優れ
た床材用化粧材とすることができる。
記載の床材用化粧材において、前記溝部がその底部を前
記合成樹脂層に位置するように形成されていることを特
徴とするものである。このように構成することにより、
毛羽立ちやササクレ等のない比較的滑らかな、耐水性に
優れた溝部を有する床材用化粧材とすることができる。
〜6のいずれかに記載の床材用化粧材において、前記合
成樹脂層が着色樹脂層であることを特徴とするものであ
る。このように構成することにより、基材の表面色相の
ばらつきにも対応でき、安定した色調の床材用化粧材と
することができる。
記載の床材用化粧材において、前記溝部に塗料が塗布さ
れていることを特徴とするものである。このように構成
することにより、深みのある溝部を有する床材用化粧材
とすることができる。
〜8のいずれかに記載の床材用化粧材において、前記化
粧層の表面に表面保護層が形成されていることを特徴と
するものである。このように構成することにより、耐擦
傷性、耐摩耗性、耐汚染性等の表面物性に優れた床材用
化粧材とすることができる。
1〜8のいずれかに記載の床材用化粧材において、該床
材用化粧材の表面に表面保護層が形成されていることを
特徴とするものである。このように構成することによ
り、溝部あるいは面取り部を含めて全表面を耐擦傷性、
耐摩耗性、耐汚染性等に優れた床材用化粧材とすること
ができる。
用いて以下に詳しく説明する。図1は本発明にかかる床
材用化粧材の基本的層構成を示す断面図、図2は本発明
にかかる床材用化粧材を構成する化粧層の具体的な第1
実施形態を示す断面図、図3は本発明にかかる床材用化
粧材を構成する化粧層の具体的な第2実施形態を示す断
面図、図4は本発明にかかる床材用化粧材を構成する化
粧層の具体的な第3実施形態を示す断面図、図5は本発
明にかかる床材用化粧材を構成する絵柄模様を有するオ
レフィン系樹脂層の具体的な第4実施形態を示す断面
図、図6は各種試験体の凹み深さと降伏点荷重との関係
を示す図、図7は各種試験体の降伏点荷重と引張り弾性
率との関係を示す図、図8は各種試験体の降伏点荷重と
降伏伸び率との関係を示す図であり、図中の1は床材用
化粧材、2は基材、3は合成樹脂層、4,4’,4”,
4’’’,4””は化粧層、40,40’はオレフィン
系熱可塑性樹脂シート、40”はオレフィン系熱可塑性
樹脂層、41は凹凸模様、42はワイピングインキ、4
3,45はプライマー層、44は表面保護層、46は絵
柄層、47はベタ印刷層、48は接着剤層をそれぞれ示
す。
の基本的層構成を示す断面図あって、床材用化粧材1
は、合板からなる基材2上に、降伏点荷重が9kgf以
上、引張り弾性率が50kgf/mm2以上、降伏伸び
率が3〜8%である合成樹脂層3を接着剤層(図示せ
ず)を介して設け、前記合成樹脂層3上に化粧層4を設
けたものである。前記合成樹脂層3の降伏点荷重が上記
数値を満たさない場合は耐キャスター性、耐衝撃性に劣
り、引張り弾性率および/ないし降伏伸び率が上記数値
を満たさない場合は上記数値を満たす場合に比べて実用
上の問題はないが、耐衝撃性において見劣りするものと
なる。
層3について説明する。合成樹脂層3を形成する樹脂と
しては、降伏点荷重が9kgf以上、より好ましくは、
引張り弾性率が50kgf/mm2以上、および/ない
し、降伏伸び率が3〜8%であれば特にその種類、厚さ
等に制限はなく、たとえば、ポリエチレンテレフタレー
ト、耐熱性の高いポリアルキレンテレフタレート〔たと
えばエチレングリコールの一部を1,4−シクロヘキサ
ンジメタノールやジエチレングリコール等で置換したポ
リエチレンテレフタレートである、いわゆる商品名PE
T−G(イーストマンケミカルカンパニー製)〕、ポリ
ブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリアリ
レート等のポリエステル系樹脂などを挙げることがで
き、これらの樹脂は、単独であってもよいし、混合物で
あってもよいし、さらにこれらの樹脂で構成される前記
合成樹脂層3は単層であっても複層であってもよいもの
である。
について説明する。化粧層4を構成する化粧用基材とし
ては、薄紙,上質紙,クラフト紙,和紙,チタン紙,樹
脂含浸紙,紙間強化紙等の紙、木質繊維,ガラス繊維,
石綿,ポリエステル繊維,ビニロン繊維,レーヨン繊維
等の繊維からなる織布や不織布、あるいは、ポリオレフ
ィン,ポリエステル,ポリアクリル,ポリアミド,ポリ
ウレタン,ポリスチレン等の合成樹脂製シートなどの1
種ないし2種以上の積層体を用いることができ、その厚
さとしては概ね20〜300μmが適当である。また、
上記した化粧層4に用いる前記化粧用基材は必要に応じ
て必要な層に顔料等を添加して着色してもよいし、必要
な面にコロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理等の
易接着処理を施してもよいものである。
する化粧層の具体的な第1実施形態を示す断面図であっ
て、化粧層4’は透明なオレフィン系熱可塑性樹脂シー
ト40の一方の面にエンボス加工を施して凹凸模様41
を設け、その上からワイピング処理を施して前記凹凸模
様41の凹部内にワイピングインキ42を充填した後
に、表出面全面にプライマー層43を設け、該プライマ
ー層43上に表面保護層44を形成すると共に前記オレ
フィン系熱可塑性樹脂シート40の他方の面にプライマ
ー層45を介して絵柄層46、ベタ印刷層47を形成し
たものである。
する化粧層の具体的な第2実施形態を示す断面図であっ
て、化粧層4”は着色したオレフィン系熱可塑性樹脂シ
ート40’の一方の面にプライマー層45を設け、該プ
ライマー層45上にベタ印刷層47、絵柄層46を順に
印刷形成し、さらに前記絵柄層46上に2液硬化型ウレ
タン樹脂等の周知のドライラミネーション用接着剤で形
成した接着剤層48を介して透明なオレフィン系熱可塑
性樹脂シート40ないし透明なオレフィン系熱可塑性樹
脂層40”を周知のドライラミネーション法ないしTダ
イ押出し法で積層し、前記オレフィン系熱可塑性樹脂シ
ート40ないし前記オレフィン系熱可塑性樹脂層40”
の表出面全面にプライマー層43を設け、該プライマー
層43上に表面保護層44を形成したものである。
する化粧層の具体的な第3実施形態を示す断面図であっ
て、化粧層4’’’は着色したオレフィン系熱可塑性樹
脂シート40’の一方の面にプライマー層45を設け、
該プライマー層45上にベタ印刷層47、絵柄層46を
順に印刷形成し、さらに前記絵柄層46上に2液硬化型
ウレタン樹脂等の周知のドライラミネーション用接着剤
で形成した接着剤層48を介して透明なオレフィン系熱
可塑性樹脂シート40ないし透明なオレフィン系熱可塑
性樹脂層40”を周知のドライラミネーション法ないし
Tダイ押出し法で積層し、前記オレフィン系熱可塑性樹
脂シート40ないし前記オレフィン系熱可塑性樹脂層4
0”の表面にエンボス加工を施して凹凸模様41を設
け、その上からワイピング処理を施して前記凹凸模様4
1の凹部内にワイピングインキ42を充填した後に、表
出面全面にプライマー層43を設け、該プライマー層4
3上に表面保護層44を形成したものである。なお、今
まで化粧用基材を用いた化粧層4について説明してきた
が、化粧層4はこれに限ることはなく、たとえば、突板
であってもよいものである。この場合、通常、突板表面
に透明保護層としてUV(紫外線硬化型)樹脂を塗装し
たものや、さらには、図2や図3に示すような化粧層
4’、4”を該化粧層4’、4”の前記表面保護層44
が表出するように突板表面にウレタン系接着剤を介して
貼着するなどの加工を施したものが使用されるものであ
る。
熱可塑製性樹脂シート40ないし前記オレフィン系熱可
塑性樹脂層40”と前記表面保護層44との接着強度を
向上させる目的で設けるものであり、前記プライマー層
43を設ける方が接着強度面から望ましい。また、図2
〜4に示した前記プライマー層45はオレフィン系熱可
塑性樹脂シート40ないし40’と絵柄層46、ベタ印
刷層47等の印刷層との接着性を向上させる目的で設け
るものであり、前記プライマー層43と同様の樹脂を用
いて同様に形成するのが前記プライマー層43と同様の
意味で好ましい。
ようにオレフィン系熱可塑性樹脂シート40、40’、
40”の表面の接着性を高めるためのものであり、これ
に用いる樹脂としてはエステル樹脂、ウレタン樹脂、ア
クリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、ポリビニルブチラール樹脂、ニトロセ
ルロース樹脂等を挙げることができ、これらの樹脂は単
独ないし混合して塗料組成物、または、インキ組成物と
し、ロールコート法やグラビア印刷法等の適宜の塗布手
段を用いて形成することができる。
イン加工などにより形成することができる。前記凹凸模
様41としては、たとえば、導管溝、石板表面凹凸、布
表面テクスチュア、梨地、砂目、ヘアライン、万線条溝
等である。
層47は、一般的にはグラビア印刷、オフセット印刷、
シルクスクリーン印刷等の周知の印刷法でインキを用い
て形成することができる。前記絵柄層46としては、た
とえば、木目模様、石目模様、布目模様、皮紋模様、幾
何学模様、文字、記号、線画、各種抽象模様柄であり、
前記ベタ印刷層47としては、隠蔽性を有する着色イン
キでベタ印刷したものである。また、図2〜4において
は、前記絵柄層46および前記ベタ印刷層47の両方を
設けた構成を示したが、いずれか一方の構成であっても
構わない。
層47に用いるインキとしては、ビヒクルとして、塩素
化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等の塩素化ポリ
オレフィン、ポリエステル、イソシアネートとポリオー
ルからなるポリウレタン、ポリアクリル、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、セルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂等を1種ない
し2種以上混合して用い、これに顔料、溶剤、各種補助
剤等を加えてインキ化したものを用いることができが、
環境問題や被印刷面との接着性等を考慮すると、ポリエ
ステル、イソシアネートとポリオールからなるポリウレ
タン、ポリアクリル、ポリアミド系樹脂等の1種ないし
2種以上混合したものである。なお、ワイピングインキ
42についても、上記で説明した絵柄層46およびベタ
印刷層47に用いるインキと同じインキで形成すること
ができる。
4”、4’’’は、本発明にかかる床材用化粧材を構成
する化粧層4の具体的な実施例を例示したものであっ
て、本発明の主旨を逸脱しない範囲であれば、これに限
るものではなく、たとえば、薄紙の一方の面にベタ印刷
層、絵柄層を順に印刷形成し、この絵柄層を形成した面
全面に表面保護層を設けた構成からなる化粧層であって
もよいものである。
44について説明する。この表面保護層44は床材用化
粧材1(図1参照)に要求される耐擦傷性、耐磨耗性、
耐水性、耐汚染性等の表面物性を付与するために設けら
れるものであり、この表面保護層44を形成する樹脂と
しては、熱硬化型樹脂ないし電離放射線硬化型樹脂等の
硬化型樹脂を用いて形成するのが適当である。
ル樹脂、ポリウレタン樹脂(2液硬化型ポリウレタンも
含む)、エポキシ樹脂、アミノアルキッド樹脂、フェノ
ール樹脂、尿素樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メラミ
ン樹脂、グアナミン樹脂、メラミン−尿素共縮合樹脂、
珪素樹脂、ポリシロキサン樹脂等を挙げることができ
る。上記樹脂には必要に応じて、架橋剤、重合開始剤等
の硬化剤、または、重合促進剤を添加して用いる。たと
えば、硬化剤としては、イソシアネートまたは有機スル
ホン酸塩等が不飽和ポリエステル樹脂やポリウレタン樹
脂等に添加され、有機アミン等がエポキシ樹脂に添加さ
れ、メチルエチルケトンパーオキサイド等の過酸化物や
アゾイソブチルニトリル等のラジカル開始剤が不飽和ポ
リエステル樹脂には添加される。上記熱硬化型樹脂で表
面保護層を形成する方法としては、たとえば、上記した
熱硬化型樹脂を溶液化し、ロールコート法、グラビアコ
ート法等の周知の塗布法で塗布し、乾燥すると共に硬化
させることにより形成することができる。塗布量として
は、固形分で概ね5〜30μmが適当であり、好ましく
は15〜25μmである。
線を照射することにより架橋重合反応を起こして3次元
の高分子構造に変化する樹脂である。電離放射線は、電
磁波または荷電粒子線のうち分子を重合、架橋し得るエ
ネルギー量子を有するものを意味し、可視光線、紫外線
(近紫外線、真空紫外線等)、X線、電子線、イオン線
等がある。通常は紫外線や電子線が用いられる。紫外線
源としては、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、
カーボンアーク灯、ブラックライト蛍光灯、メタルハラ
イドランプ灯の光源が使用できる。紫外線の波長として
は、190〜380nmの波長域を使用することができ
る。また、電子線源としては、コッククロフトワルト
型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器
型、あるいは、直線型、ダイナミトロン型、高周波型等
の各種電子線加速器を用いることができる。用いる電子
線としては、100〜1000keV、好ましくは10
0〜300keVのものが使用される。電子線の照射量
は、通常2〜15Mrad程度である。
に、(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリロイルオ
キシ基等のラジカル重合性不飽和基、又はエポキシ基等
のカチオン重合性官能基を有する単量体、プレポリマー
又はポリマー(以下、これらを総称して化合物と呼称す
る)からなる。これら単量体、プレポリマー、及びポリ
マーは、単体で用いるか、或いは複数種混合して用い
る。尚、本明細書で(メタ)アクリレートとは、アクリ
レート又はメタアクリレートの意味で用いる。
マーとしては、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウ
レタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリ
レート、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン
(メタ)アクリレート、ポリビニルピロリドン等が挙げ
られる。このプレポリマーは、通常、分子量が1000
0程度以下のものが用いられる。分子量が10000を
超えると硬化した樹脂層の耐擦傷性、耐摩耗性、耐薬品
性、耐熱性等の表面物性が不足する。上記のアクリレー
トとメタアクリレートは共用し得るが、電離放射線での
架橋硬化速度という点ではアクリレートの方が速い為、
高速度、短時間で能率よく硬化させるという目的ではア
クリレートの方が有利である。
ーとしては、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラッ
ク型エポキシ樹脂、脂環型エポキシ樹脂等のエポキシ系
樹脂、脂肪族系ビニルエーテル、芳香族系ビニルエーテ
ル、ウレタン系ビニルエーテル、エステル系ビニルエー
テル等のビニルエーテル系樹脂、環状エーテル化合物、
スピロ化合物等のプレポリマーが挙げられる。
例としては、(メタ)アクリレート化合物の単官能単量
体として、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、メト
キシエチル(メタ)アクリレート、メトキシブチル(メ
タ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2エチルヘキシル(メタ)アクリレート、N,N−
ジメチルアミノメチル(メタ)アクリレート、N,N−
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−
ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−
ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N
−ジベンジルアミノエチル(メタ)アクリレート、ラウ
リル(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリ
レート、エチルカルビトール(メタ)アクリレート、フ
ェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシポリ
エチレングリコール(メタ)アクリレート、テトラヒド
ロフルフリル(メタ)アクリレート、メトキシプロピレ
ングリコール(メタ)アクリレート、2−(メタ)アク
リロイルオキシエチル−2−ヒドロキシプロピルフタレ
ート、2−(メタ)アクリロイルオキシプロピルハイド
ロゲンテレフタレート等が挙げられる。
官能単量体として、エチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロ
ピレングリコール(メタ)アクリレート、ネオペンチル
グリコールジ(メタ)アクリレート、1,6ヘキサンジ
オールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオー
ルジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ビスフェノール−A−ジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオ
キサイドトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール
テトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール
ペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール
ヘキサ(メタ)アクリレート、グリセリンポリエチレン
オキサイドトリ(メタ)アクリレート、トリス(メタ)
アクリロイルオキシエチルフォスフェ−ト等が挙げられ
る。カチオン重合性官能基を有する単量体は、上記カチ
オン重合性官能基を有するプレポリマーの単量体を用い
ることができる。
射すれば十分に硬化するが、紫外線を照射して硬化させ
る場合には、増感剤として光重合開始剤を添加する。ラ
ジカル重合性不飽和基を有する樹脂系の場合の光重合開
始剤は、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、チオキ
サントン類、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、
ミヒラーベンゾイルベンゾエート、ミヒラーケトン、ジ
フェニルサルファイド、ジベンジルジサルファイド、ジ
エチルオキサイト、トリフェニルビイミダゾール、イソ
プロピル−N,N−ジメチルアミノベンゾエート等を単
独又は混合して用いることができる。又、カチオン重合
性官能基を有する樹脂系の場合は、芳香族ジアゾニウム
塩、芳香族スルホニウム塩、メタロセン化合物、ベンゾ
インスルホン酸エステル、フリールオキシスルホキソニ
ウムジアリルヨードシル塩等を単独又は混合物として用
いることができる。尚、これら光重合開始剤の添加量は
一般に、電離放射線硬化型樹脂100重量部に対して、
0.1〜10重量部程度である。また、この電離放射線
硬化型樹脂で保護層を形成する方法としては、たとえ
ば、この電離放射線硬化型樹脂を溶液化し、グラビアコ
ート法、ロールコート法等の周知の塗布法で塗布するこ
とにより形成することができる。この場合の塗布量とし
ては、固形分として概ね5〜30μmが適当であり、よ
り好ましくは15〜25μmである。
た表面保護層44に、より一層耐擦傷性、耐磨耗性を付
与する場合には、粉末状の酸化アルミニウム、炭化珪
素、二酸化珪素、チタン酸カルシウム、チタン酸バリウ
ム、マグネシウムパイロボレート、酸化亜鉛、窒化珪
素、酸化ジルコニウム、酸化クロム、酸化鉄、窒化硼
素、ダイアモンド、金剛砂、ガラス繊維等の研磨材を加
えることにより達成することができる。この研磨材の電
離放射線硬化型樹脂100重量部に対する割合は1〜8
0重量部が適当である。
の表面に設けることで説明してきたが、表面保護層44
は化粧層4の表面に設けるのみならず、たとえば、図2
に示した実施例において、プライマー層43と表面保護
層44を設けない図5に示すような構成の化粧層4””
とし、図示はしないが、この化粧層4””と合成樹脂層
3と合板からなる基材2とを順に積層した積層体を作製
し、その後に前記積層体の表面にプライマー層43と表
面保護層44を設けるようにしてもよいものである。こ
のように前記積層体の表面に前記プライマー層43と前
記表面保護層44を設ける構成とすることにより、図示
はしないが、通常、床材用化粧材には意匠性向上を目的
として工程の最終段階において溝部や面取り部(図示せ
ず)が切削加工により形成されるが、図2〜4に示した
第1〜第3実施形態では、溝部や面取り部(図示せず)
に表面保護層44が存在しない構成となるが、上記した
ように前記積層体の表面に前記プライマー層43と前記
表面保護層44を設ける構成とすることにより、化粧層
4””側から溝部や面取り部(図示せず)を形成して後
に溝部や面取り部(図示せず)を設けた表面全面にプラ
イマー層43と表面保護層44を設けることになり、溝
部や面取り部(図示せず)にも表面保護層を形成するこ
とができ、溝部や面取り部(図示せず)の耐擦傷性、耐
摩性、耐汚染性、耐水性等の表面物性を向上させること
ができる。また、溝部や面取り部(図示せず)に、たと
えば、着色塗料や、必要に応じて耐水性を有する着色塗
料を塗布することで、深みのある溝部や耐水性を有する
深みのある溝部とすることができ、溝部の意匠性や耐水
性を向上させることができる。なお、溝部や面取り部
(図示せず)の形成方法は上記した切削加工に限ること
はなく、たとえば、最表層側からエンボス加工を施すこ
とにより溝部や面取り部(図示せず)を設けてもよいも
のである。
た試験について説明する。まず、化粧層として、以下に
示す表層材Aを用意した。 表層材A 両面コロナ放電処理した60μ厚さの着色ポリプロピレ
ンフィルムの一方の面に2μm厚さのウレタン系プライ
マー層を設けると共に他方の面に2液硬化型ウレタン系
印刷インキで木目模様の印刷層を形成した。次に、前記
印刷層上にウレタン系接着剤を介して透明なプロピレン
系樹脂をTダイ押出機で厚さが80μmとなるように押
出して中間積層体を作製した。その後、前記中間積層体
の前記透明なプロピレン系樹脂面に2μm厚さのウレタ
ン系プライマー層を形成し、該ウレタン系プライマー層
上に電離放射線硬化型樹脂をグラビアリバースコート法
で乾燥後に15μm厚さとなるように塗布・乾燥して未
硬化の電子放射線硬化型樹脂層を形成し、該未硬化の電
子放射線硬化型樹脂層に酸素濃度200PPM以下の環
境下で電子線(加速電圧175KeV、照射量5Mra
d)を照射して硬化させて電子放射線硬化型樹脂からな
る表面保護層を形成すると共に、該表面保護層側から版
深50μmの木目導管状エンボス版でエンボス加工を施
して木目導管状凹凸模様を形成した化粧シートを作製し
て表層材Aとした。
材)を下記するような合成樹脂層に用いる樹脂種と厚さ
を変えたもので24種類用意し、前記表層材Aと貼り合
せることにより試験体1〜24を得た。 試験体1 前記表層材Aの前記着色ポリプロピレンフィルムの一方
の面に設けた2μm厚さのウレタン系プライマー層面に
ウレタン系接着剤を介して300μm厚さのエステル系
樹脂(三菱化学製:NOVAPEX GM700)層を
設けると共に該エステル系樹脂層面にウレタン系接着剤
を介して12mm厚さのラワン合板を貼合し、さらに前
記表面保護層面に木目模様の流れ方向と平行に75mm
ピッチで巾3.0mm、深さ0.3mmのV溝を切削加
工により形成して試験に供する床材用化粧材を作製し
た。
は試験体1と同じである。
ポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡製:A4
300)とした以外は試験体1と同じである。
ポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡製:A4
300)とした以外は試験体1と同じである。
ポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡製:A4
300)とした以外は試験体1と同じである。
リエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡製:A43
00)とした以外は試験体1と同じである。
リエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡製:A43
00)とした以外は試験体1と同じである。
リエステル(イーストマンケミカルカンパニー製:Ea
sterPETG6763)とした以外は試験体1と同
じである。
リエステル(イーストマンケミカルカンパニー製:Ea
sterPETG6763)とした以外は試験体1と同
じである。
(テクノポリマー製:TECNO ABS810)とし
た以外は試験体1と同じである。
(テクノポリマー製:TECNO ABS810)とし
た以外は試験体1と同じである。
(テクノポリマー製:TECNO ABS810)とし
た以外は試験体1と同じである。
ボネート(三菱エンジニアリングプラスチックス製:ユ
ーピロンS2000)とした以外は試験体1と同じであ
る。
ボネート(三菱エンジニアリングプラスチックス製:ユ
ーピロンS2000)とした以外は試験体1と同じであ
る。
ネート(三菱エンジニアリングプラスチックス製:ユー
ピロンS2000)とした以外は試験体1と同じであ
る。
ピレン(日本ポリケム製:ノバテックPPFY3)とし
た以外は試験体1と同じである。
ピレン(日本ポリケム製:ノバテックPPFY3)とし
た以外は試験体1と同じである。
ピレン(日本ポリケム製:TX1950)とした以外は
試験体1と同じである。
レン(日本ポリケム製:TX1950)とした以外は試
験体1と同じである。
ピレン(出光石油化学製:F3900)とした以外は試
験体1と同じである。
ピレン(出光石油化学製:F3900)とした以外は試
験体1と同じである。
レン(出光石油化学製:F3900)とした以外は試験
体1と同じである。
レン(A&Mポリスチレン製:HF77)とした以外は
試験体1と同じである。
ン(A&Mポリスチレン製:HF77)とした以外は試
験体1と同じである。
て、表層材A側からデユポン式衝撃試験(重り:500
g、落下高さ:300mm、打ち径R:6.3mm)を
行い、その時の各試験体の凹み深さ(単位:μm)を測
定し、凹み深さと合成樹脂層の物性の関係を調査した。
重との間に図6に示す関係を見出した。すなわち、凹み
が目立ち難い凹み深さは450μm以下であり、このと
きの合成樹脂層はその降伏点荷重が9kgf以上の樹脂
種と厚さのものであり、また、図7に示す降伏点荷重と
引張り弾性率の関係を示す図表より引張り弾性率が50
kgf/mm2以上のものであり、また、図8に示す降
伏点荷重と降伏伸び率の関係を示す図表より降伏伸び率
が3〜8%のものであることを見出すと共に、さらに、
凹みが目立ち難くて化粧層の割れ難いより好ましいもの
としては、降伏点荷重が12kgf以上であって、降伏
伸び率が3〜5%の樹脂種と厚さからなる合成樹脂層で
あることを見出して本発明を完成させたものである。な
お、図6〜8に記載した数字は試験体ナンバーである。
なお、図中の●印は床材用化粧材として最も好適なもの
を示し、▲印は床材用化粧材として実用上問題のないも
のを示し、×印は床材用化粧材として使用には不向きな
ものを示す。
た中で結果が良好であった試験体2−0に用いた400
μm厚さのエステル系樹脂(三菱化学製:NOVAPE
XGM700)層に絞り、化粧層としての表層材Aを他
の表層材に代えて別途6種類の表層材を前記樹脂層とそ
れぞれ貼り合わせることにより試験体2−1〜2−6を
得た。
ンフィルムの一方の面に2μm厚さのウレタン系プライ
マー層を設けると共に他方の面に2液硬化型ウレタン系
印刷インキで木目模様の印刷層を形成して後に、前記ウ
レタン系プライマー層上に電離放射線硬化型樹脂をグラ
ビアリバースコート法で乾燥後に15μm厚さとなるよ
うに塗布・乾燥して未硬化の電子放射線硬化型樹脂層を
形成し、該未硬化の電子放射線硬化型樹脂層に酸素濃度
200PPM以下の環境下で電子線(加速電圧175K
eV、照射量5Mrad)を照射して硬化させて電子放
射線硬化型樹脂からなる表面保護層を形成すると共に、
該表面保護層側から版深50μmの木目導管状エンボス
版でエンボス加工を施して木目導管状凹凸模様を形成し
た表層材を作製し、該表層材の印刷層面にウレタン系接
着剤を介して400μm厚さのエステル系樹脂(三菱化
学製:NOVAPEX GM700)層を設けると共に
該エステル系樹脂層面に水溶性ウレタンエマルジョン接
着剤(中央理化工業製BA−10L)を介して12mm
厚さのラワン合板を貼合し、さらに前記表面保護層面に
木目模様の流れ方向と平行に75mmピッチで巾3.0
mm、深さ0.3mmのV溝を切削加工により形成して
試験に供する床材用化粧材を作製した。
ンキにて着色ベタ柄層、絵柄印刷層、ウレタン系プライ
マー層を順に形成した表層材を作製し、該表層材の非印
刷面にウレタン系接着剤を介して400μm厚さのエス
テル系樹脂(三菱化学製:NOVAPEX GM70
0)層を設けると共に該エステル系樹脂層面に水溶性ウ
レタンエマルジョン接着剤(中央理化工業製BA−10
L)を介して12mm厚さのラワン合板を貼合し、さら
に前記ウレタン系プライマー層面に木目模様の流れ方向
と平行に75mmピッチで巾3.0mm、深さ0.3m
mのV溝を切削加工により形成し、その後に切削加工を
施した面全面にポリメディックSKS−087(2)
〔大日本インキ化学工業(株)製〕を乾燥後に2.0g
/900cm2となるように塗布すると共に紫外線を照
射して硬化させて下塗り層を形成し、該下塗り層上にポ
リメディックSKS−327Y〔大日本インキ化学工業
(株)製〕を乾燥後に2.5g/900cm2となるよ
うに塗布すると共に紫外線を照射して硬化させて中塗り
層を形成し、次に前記中塗り層面をワイドサンダー(♯
400)で研磨し、この研磨した面にポリメディックS
K164−40A〔大日本インキ化学工業(株)製〕を
乾燥後に1.2g/900cm2となるように塗布する
と共に紫外線を照射して硬化させて上塗り層を形成して
試験に供する床材用化粧材を作製した。
μmとし、透明なプロピレン系樹脂の押出し膜厚を10
0μmとした以外は表層材Aと同様の表層材を作製し、
該表層材の前記着色ポリプロピレンフィルムの一方の面
に設けた2μm厚さのウレタン系プライマー層面にウレ
タン系接着剤を介して400μm厚さのエステル系樹脂
(三菱化学製:NOVAPEX GM700)層を設け
ると共に該エステル系樹脂層面に水溶性ウレタンエマル
ジョン接着剤(中央理化工業製BA−10L)を介して
12mm厚さのラワン合板を貼合し、さらに前記表面保
護層面に木目模様の流れ方向と平行に75mmピッチで
巾3.0mm、深さ0.3mmのV溝を切削加工により
形成して試験に供する床材用化粧材を作製した。
μmとし、透明なプロピレン系樹脂の押出し膜厚を15
0μmとした以外は表層材Aと同様の表層材を作製し、
該表層材の前記着色ポリプロピレンフィルムの一方の面
に設けた2μm厚さのウレタン系プライマー層面にウレ
タン系接着剤を介して400μm厚さのエステル系樹脂
(三菱化学製:NOVAPEX GM700)層を設け
ると共に該エステル系樹脂層面に水溶性ウレタンエマル
ジョン接着剤(中央理化工業製BA−10L)を介して
12mm厚さのラワン合板を貼合し、さらに前記表面保
護層面に木目模様の流れ方向と平行に75mmピッチで
巾3.0mm、深さ0.3mmのV溝を切削加工により
形成して試験に供する床材用化粧材を作製した。
タンエマルジョン接着剤(中央理化工業製BA−10
L)を介して400μm厚のエステル系樹脂(三菱化学
製:NOVAPEX GM700)層を設けると共に該
エステル系樹脂層面に水溶性ウレタンエマルジョン接着
剤(中央理化工業製BA−10L)を介して12mm厚
さのラワン合板を貼合し、さらに木目模様の流れ方向と
平行に75mmピッチで巾3.0mm、深さ0.3mm
のV溝を切削加工により形成した後、前記突板表面にポ
リメディックSKS−088〔大日本インキ化学工業
(株)製〕を乾燥後に0.4g/900cm2となるよ
うに塗布すると共に紫外線を照射して硬化させて目止め
層を形成し、次に該目止め層上にミラゾールカラー〔大
日本インキ化学工業(株)製〕を乾燥後に1.3g/9
00cm2となるように塗布すると共に紫外線を照射し
て硬化させて着色層を形成し、該着色層上にポリメディ
ックSKS−087(2)〔大日本インキ化学工業
(株)製〕を乾燥後に2.0g/900cm2となるよ
うに塗布すると共に紫外線を照射して硬化させて下塗り
層を形成し、該下塗り層上にポリメディックSKS−3
27Y〔大日本インキ化学工業(株)製〕を乾燥後に
2.5g/900cm2となるように塗布すると共に紫
外線を照射して硬化させて中塗り層を形成し、次に前記
中塗り層面をワイドサンダー(♯400)で研磨し、こ
の研磨した面にポリメディックSK164−40A〔大
日本インキ化学工業(株)製〕を乾燥後に1.2g/9
00cm2となるように塗布すると共に紫外線を照射し
て硬化させて上塗り層を形成して試験に供する床材用化
粧材を作製した。
タンエマルジョン接着剤(中央理化工業製BA−10
L)を介して400μm厚のエステル系樹脂(三菱化学
製:NOVAPEX GM700)層を設けると共に該
エステル系樹脂層面に水溶性ウレタンエマルジョン接着
剤(中央理化工業製BA−10L)を介して12mm厚
さのラワン合板を貼合し、さらに木目模様の流れ方向と
平行に75mmピッチで巾3.0mm、深さ0.3mm
のV溝を切削加工により形成した後、前記突板表面に別
途用意した、両面コロナ放電処理した80μ厚さの透明
ポリプロピレンフィルムの一方の面に2μm厚さのウレ
タン系プライマー層を設けると共に他方の面に2液硬化
型ウレタン系印刷インキで木目模様の印刷層を形成して
後に、前記ウレタン系プライマー層上に電離放射線硬化
型樹脂をグラビアリバースコート法で乾燥後に15μm
厚さとなるように塗布・乾燥して未硬化の電子放射線硬
化型樹脂層を形成し、該未硬化の電子放射線硬化型樹脂
層に酸素濃度200PPM以下の環境下で電子線(加速
電圧175KeV、照射量5Mrad)を照射して硬化
させて電子放射線硬化型樹脂からなる表面保護層を形成
すると共に、該表面保護層側から版深50μmの木目導
管状エンボス版でエンボス加工を施して木目導管状凹凸
模様を形成したシートを該シートの印刷層が前記突板側
に位置するようにウレタン系接着剤を介して貼合して試
験に供する床材用化粧材を作製した。
−6について、化粧層側からからデユポン式衝撃試験
(重り:500g、落下高さ:300mm、打ち径R:
6.3mm)を行い、その時の各試験体の凹み深さ(単
位:μm)を測定すると共に化粧層の割れを目視で評価
し、その結果を表1に纏めて示すと共に図6にプロット
した。
本発明で規定する降伏点荷重、引張り弾性率、降伏伸び
率からなる樹脂種と厚さのものを用いることにより、凹
みが目立ち難くて化粧層の割れ難い床材用化粧材とする
ことができる。
環境に優しく、床材に要求される耐擦傷性、耐摩耗性、
耐汚染性、耐水性等の諸物性を備えると共に、特に本発
明の床材用化粧材を構成する合成樹脂層が降伏点荷重:
9kgf以上、引張り弾性率:50kgf/mm2以
上、降伏伸び率:3〜8%、より好ましくは降伏点荷
重:12kgf以上、降伏伸び率:3〜5%の特性を有
する樹脂種と厚さからなるものを用いることにより、耐
キャスター性、耐衝撃性に優れた床材用化粧材を提供す
ることができるという優れた効果を奏するものである。
示す断面図である。
の具体的な第1実施形態を示す断面図である。
の具体的な第2実施形態を示す断面図である。
の具体的な第3実施形態を示す断面図である。
の具体的な第4実施形態を示す断面図である。
示す図である。
係を示す図である。
を示す図である。
可塑性樹脂シート 40” オレフィン系熱
可塑性樹脂層 41 凹凸模様 42 ワイピングイン
キ 43,45 プライマー層 44 表面保護層 46 絵柄層 47 ベタ印刷層 48 接着剤層
Claims (10)
- 【請求項1】 合板からなる基材上に、合成樹脂層、化
粧層を順に積層した床材用化粧材において、前記合成樹
脂層が下記の特性を有することを特徴とする床材用化粧
材。 降伏点荷重:9kgf以上 引張り弾性率:50kgf/mm2以上 降伏伸び率:3〜8% - 【請求項2】 前記合成樹脂層が下記の特性を有するこ
とを特徴とする請求項1記載の床材用化粧材。 降伏点荷重:12kgf以上 降伏伸び率:3〜5% - 【請求項3】 前記合成樹脂層がポリエステル樹脂層で
あることを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の
床材用化粧材。 - 【請求項4】 前記ポリエステル樹脂層が二軸延伸ポリ
エチレンテレフタレートフィルムであることを特徴とす
る請求項3記載の床材用化粧材。 - 【請求項5】 前記化粧層側から溝部が形成されている
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の床材
用化粧材。 - 【請求項6】 前記溝部がその底部を前記合成樹脂層に
位置するように形成されていることを特徴とする請求項
5記載の床材用化粧材。 - 【請求項7】 前記合成樹脂層が着色樹脂層であること
を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の床材用化
粧材。 - 【請求項8】 前記溝部に塗料が塗布されていることを
特徴とする請求項5記載の床材用化粧材。 - 【請求項9】 前記化粧層の表面に表面保護層が形成さ
れていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記
載の床材用化粧材。 - 【請求項10】 請求項1〜8のいずれかに記載の床材
用化粧材において、該床材用化粧材の表面に表面保護層
が形成されていることを特徴とする床材用化粧材。
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