JP4390251B2 - 天板 - Google Patents

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Description

本発明は、机やテーブルなど家具、或いは出窓カウンター等に用いられる天板に関するものである。
一般にこの種の天板は、耐擦傷性、耐陥没性、耐汚染性等が要求される。このため、例えば図1に示すような化粧材が被覆シートとして天板用の基板に貼着積層して用いられている。この被覆シート1は、図示のように、コア紙2にフェノール樹脂含浸紙を使用し、その表側に印刷紙3とオーバーレイ紙4を重ねると共に裏側にはバランス紙5を重ね合わせ、これをプレス成形で積層一体化することで製造される。このうち印刷紙2としては、チタン紙3aの表面にインキ3bで絵柄印刷を施し、さらにメラミン樹脂液を含浸させたものが使用される。
そして、図2(A),(B)に示すように、天面とその周囲を囲繞する側面部との境界の隅角部を曲面乃至面取加工した天板用の基板6を用意し、この基板6に上記の被覆シート1を接着剤7を介して貼り合わせる。この積層接着時において、周縁部の曲面に当接する部分を赤外線ヒーターHなどで加熱軟化させ、ローラーRで押圧することで周縁部の形状に対応させるようにしている。これをポストフォーム加工と言う。このようにして被覆シート1を積層一体化したメラミン樹脂化粧板を天板として机やテーブルに組み込んでいる。
上記した天板は、使用しているメラミン樹脂化粧板がホルムアルデヒドを発散するという問題がある。また、廃棄時にメラミン樹脂化粧板を焼却すると有害ガスが発生する。基板が鋼板の場合でも、鋼を再利用するために溶鉱炉に投入すると同様に有害ガスが発生するという問題がある。
そこで、メラミン樹脂化粧板の代わりに、ポリオレフィン系樹脂シートを貼着積層した化粧板を天板に採用することが試みられている。ポリオレフィン系樹脂は焼却しても水と炭酸ガスを発生するだけであるため、有害ガスの問題は解決される。ところが、ポリオレフィン樹脂シートを貼着積層した化粧板は、メラミン樹脂化粧板に比べると、対陥没性、耐擦傷性、耐汚染性、耐薬品性等が劣り、実用上もこれらが不十分である。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、焼却処分時等の環境問題を考慮しつつ、耐擦傷性、耐摩耗性、耐汚染性等の表面物性に優れると共に、対陥没性、耐薬品性にも優れた天板を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の天板は、基板の表面に合成樹脂からなる被覆シートを貼り合わせた天板であって、被覆シートは基板に近い側から順に、降伏点荷重が9kgf以上、引張り弾性率が50kgf/mm2 以上、かつ降伏伸び率が3〜8%である合成樹脂からなる補強層と、ポリオレフィン系熱可塑性樹脂からなる基材シートに装飾を施した上でその表面に電離放射線硬化型樹脂の硬化物からなる表面保護層を形成した化粧層とを積層してなることを特徴とする。
そして、基板は、天面部と、その天面部の周囲を囲繞する側面部と、天面部と側面部の両方の境界にある隅角部とを有し、被覆シートは、少なくとも基板の天面部から隅角部を経由して側面部に渡って被覆されたものを用いるのが好ましい。
本発明の天板は、環境に優しく、天板に要求される耐擦傷性、耐摩耗性、耐汚染性の諸物性を備えると共に、特に対陥没性、耐薬品性に優れたものとなる。
図3は本発明に係る天板の一例を示す断面図、図4は図3の一部拡大図である。
図3及び図4に示すように、天板Pは基板11の表面に被覆シート12を貼り合わせたものであり、被覆シート12は補強層13と化粧層14とを積層して構成されている。そして、被覆シート12の補強層13は、降伏点荷重が9kgf以上、引張り弾性率が50kgf/mm2 以上、かつ降伏伸び率が3〜8%である合成樹脂からなる。また、被覆シート12の化粧層14は、ポリオレフィン系熱可塑性樹脂からなる基材シート15に絵柄インキ16を設けるなどの装飾を施した上で、その表面に電離放射線硬化型樹脂の硬化物からなる表面保護層17を設けたものである。
被覆シート12の補強層13は、引張り弾性率が50kgf/mm2 に満たないと衝撃により補強層自体に割れが発生する。また、降伏点荷重が9kgf未満では衝撃により被覆シート12の凹みが目立ち、降伏点荷重が9kgf以上、より好ましくは12kgf以上で凹みが目立ちにくくなる。また、降伏伸び率が3%未満では衝撃により補強層13に割れが発生し、8%より大きくなると衝撃による変形量が大きく、補強層13上に積層されている化粧層14の割れが顕著になり、降伏伸び率のより好ましい上限は5%以下である。
被覆シート12の補強層13を形成する樹脂としては、降伏点荷重が9kgf以上、引張り弾性率が50kgf/mm2 以上、かつ降伏伸び率が3〜8%であれば、特にその種類、厚さ等に制限はなく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、耐熱性の高いポリアルキレンテレフタレート(例えば、エチレングリコールの一部を1,4−シクロヘキサンジメタノールやジエチレングリコール等で置換してポリエチレンテレフタレートである、いわゆる商品名PET−G(イーストマンケミカルカンパニー製))、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、テレフタル酸−イソフタル酸−エチレングリコール共重合体、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリカーボネート等のポリエステル系樹脂などを挙げることができる。これらの樹脂は単独であってもよいし、混合物であってもよいし、さらにこれらの樹脂で構成される前記補強層13は単層であっても複層であってもよい。これらポリエステル系樹脂は、必要に応じて、未延伸又は適度な倍率に1軸又は2軸延伸する。
化粧層14の基材シート15は、上記したようにポリオレフィン系熱可塑性樹脂からなる。その厚さは概ね20〜300μmが適当である。また、この基材シート15には、必要に応じて、顔料等を添加して着色してもよいし、コロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理等の易接着処理を施してもよい。ポリオレフィン系熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン、オレフィン系熱可塑性エラストマー等が用いられる。
化粧層14の基材シート15に施す装飾処理としては、絵柄インキ16より装飾を施すのが一般的ではあるが、特にこれに限定されるものではなく、着色顔料の練込み、エンボス加工、金属蒸着、或いはこれらの2種以上の装飾処理の組合せでもよい。
被覆シート12の表面保護層17は、天板に要求される耐擦傷性、耐摩耗性、耐汚染性等の表面物性を付与するために設けられるものであり、上記したように電離放射線硬化型樹脂の硬化物から構成される。
電離放射線硬化型樹脂は、電離放射線を照射することにより架橋重合反応を起こして三次元の高分子構造に変化する樹脂である。電離放射線とは、電磁波または荷電粒子線のうち分子を重合、架橋し得るエネルギー量子を有するものを意味し、可視光線、紫外線(近紫外線、真空紫外線等)、X線、電子線、イオン線等がある。通常は紫外線や電子線が用いられる。紫外線源としては、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク灯、ブラックライト蛍光灯、メタルハライドランプ灯の光源が使用できる。紫外線の波長としては、190〜380nmの波長域を使用することができる。また、電子線源としては、コッククロフトワルト型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、或いは、直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速器を用いることができる。用いる電子線としては、50〜1000keV、好ましくは80〜300keVのものが使用される。電子線の照射量は、通常2〜15Mrad程度である。
そして、電離放射線硬化型樹脂は、分子中に(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ基等のラジカル重合性不飽和基、又はエポキシ基等のカチオン重合性官能基を有する単量体、プレポリマー又はポリマー(以下これらを総称して化合物と呼称する)からなる。これら単量体、プレポリマー及びポリマーは、単体で用いるか、或いは複数種混合して用いる。なお、本明細書で(メタ)アクリレートとは、アクリレート又はメタアクリレートの意味で用いる。
ラジカル重合性不飽和基を有するプレポリマーとしては、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン(メタ)アクリレート、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。このプレポリマーは、通常、分子量が10000程度以下のものが用いられる。分子量が10000を越えると,硬化した樹脂層の耐擦傷性、耐摩耗性、耐薬品性、耐熱性等の表面物性が不足する。上記のアクリレートとメタアクリレートは共用し得るが、電離放射線での架橋硬化速度という点ではアクリレートの方が速いため、高速度、短時間で能率よく硬化させることができるという目的ではアクリレートの方が有利である。
カチオン重合性官能基を有するプレポリマーとしては、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、脂環型エポキシ樹脂等のエポキシ樹脂、脂肪族系ビニルエーテル、芳香族系ビニルエーテル、ウレタン系ビニルエーテル、エステル系ビニルエーテル等のビニルエーテル系樹脂、環状エーテル化合物、スピロ化合物等のプレポリマーが挙げられる。
ラジカル重合性不飽和基を有する単量体の例としては、(メタ)アクリレート化合物の単官能単量体として、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシブチル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、2エチルヘキシル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノメチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノブチル(メタ)アクリレート、N,N−ジベンジルアミノエチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリレート、エチルカルビトール(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、メトキシプロピレングリコール(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−2−ヒドロキシプロピルフタレート、2−(メタ)アクリロイルオキシプロピルハイドロゲンテレフタレート等が挙げられる。
また、ラジカル重合性不飽和基を有する多官能単量体として、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノール−A−ジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、グリセリンポリエチレンオキサイドトリ(メタ)アクリレート、トリス(メタ)アクリロイルオキシエチルフェスフォード等が挙げられる。
上記の電離放射線硬化型樹脂は電子線を照射すれば十分に硬化するが、紫外線を照射して硬化させる場合には、増感剤として光重合開始剤を添加する。ラジカル重合性不飽和基を有する樹脂系の場合の光重合開始剤は、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、チオキサントン類、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ミヒラーベンゾイルベンゾエート、ミヒラーケトン、ジフェニルサルファイド、ジベンジルジサルファイド、ジエチルオキサイド、トリフェニルビイミダゾール、イソプロピル−N,N−ジメチルアミノベンゾエート等を単独又は混合して用いることができる。また、カチオン重合性官能基を有する樹脂系の場合は、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩、メタセロン化合物、ベンゾインスルホン酸エステル、フリールオキシスルホキソニウムジアリルヨードシル塩等を単独又は混合物として用いることができる。なお、これら光重合開始剤の添加量は、一般に電離放射線硬化型樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部程度である。
また、この電離放射線硬化型樹脂で表面保護層17を形成する方法としては、例えばこの電離放射線硬化型樹脂を溶液化し、グラビアコート法、ロールコート法等の周知の塗布法で塗布することにより形成することができる。この場合の塗布量としては、固形分として概ね5〜30μmが適当であり、より好ましくは15〜25μmである。
また、電離放射線硬化型樹脂から形成された表面保護層17に、より一層の耐擦傷性、耐摩耗性を付与する場合には、粉末状の酸化アルミニウム、炭化珪素、二酸化珪素、チタン酸カルシウム、チタン酸バリウム、マグネシウムパイロボレート、酸化亜鉛、窒化珪素、酸化ジルコニウム、酸化クロム、酸化鉄、窒化硼素、ダイアモンド、金剛砂等の研磨剤を加えることにより達成することができる。この研磨剤の電離放射線硬化型樹脂100重量部に対する割合は1〜80重量部が適当である。さらに必要に応じ、表面保護層中には、シリコン樹脂、ワックス等の滑剤、顔料、艶消剤等を添加してもよい。
天板Pの基板11としては、図5に示すような木質板のほか、図6に示すような中空金属板が用いられる。木質板としては、中密度繊維板(MDF)が代表的であるが、その他、単板、合板、集成材等が用いられる。また、中空金属板としては、厚さ0.5mmの鋼板を図6のような形状に加工したものが挙げられる。これらはいずれも、天面部11aと、その天面部11aの周囲を囲繞する側面部11bと、天面部11aと側面部11bの両方の境界にあり、曲面或いは面取加工した隅角部11cとを有した形状になっている。そして、被覆シート12は、ポストフォーム加工により、少なくとも基板11の天面部11aから隅角部11cを経由して側面部11bに渡って被覆される。
次に、本発明を完成させるために行った試験について説明する。まず、試験に供する試験体(天板)を以下のように補強層に用いる樹脂と厚さを変えて24種類作製した。ここでは、図7に示す被覆シート12を作製し、この被覆シート12を基板11に貼り合わせて天板を作製する。
「試験体1」
着色剤を含有させて隠蔽着色を施してなる厚さ80μmのポリプロピレン系熱可塑性エラストマーからなる基材シート15を用意し、その両面にコロナ放電処理を施してから、一方の面に厚さ2μmのウレタン系プライマー層を設けると共に、他方の面に絵柄インキ16を用いて印刷を行った。絵柄インキ16には、2液硬化型のウレタン系樹脂バインダーに顔料を分散させたものを使用した。
次に、絵柄インキ16を用いた印刷面の上に、2液硬化型のウレタン系接着剤21を介して、透明なポリプロピレン系熱可塑性エラストマーをTダイ押出機で厚さが80μmとなるように押し出して表面シート22を積層した。続いて、表面シート22の上に2μmのウレタン系プライマー層を形成し、その上から電離放射線硬化型樹脂(ウレタンアクリレートプレポリマーとジペンタエリスリトールヘキサアクリレートの混合物)をグラビアリバースコート法で厚さ15μm(乾燥後)となるように塗布乾燥して未硬化の電離放射線硬化型樹脂層を形成し、その未硬化の電離放射線硬化型樹脂層に、酸素濃度200PPM以下の環境下で電子線(加速電圧175keV、照射量5Mrad)を照射して硬化させて電子放射線硬化型樹脂からなる表面保護層17を形成した。
そして、基材シート15における一方の面に設けた厚さ2μmのウレタン系プライマー層面に補強層13を設ける。具体的には、2液硬化型ウレタン系接着剤23を介して厚さ300μmのポリエステル系樹脂(三菱化学製「NOVAPEX GM700」)の層により補強層13を設けた。
このようにして化粧層14の裏面側に補強層13を有する被覆シート12を作製した後、ポストフォーム加工によりこの被覆シート12を基板11に貼り合わせた。基板11には、天面とその周囲を囲繞する側面部との境界の隅角部を曲面加工したMDFを用い、天面、側面部及び隅角部に渡って予めゴム系の接着剤を塗布しておいた。そして,図8に示すように、ベルトコンベアCの上に基板11を載置し、被覆シート12を被せた状態で走行させながら、複数の加熱ゴムローラRhを用いて、天面から側面にかけて順次加圧して被覆シート12を基板11に貼り合わせた。なお、加熱ゴムローラRhは、鉄心表面をシリコンゴムで被覆してあると共に加熱手段を内蔵したローラである。
「試験体2」
試験体1におけるポリエステル系樹脂の補強層13を厚さ400μmとした以外は試験体1と同じである。
「試験体3」
試験体1におけるポリエステル系樹脂の補強層13を厚さ188μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡製「A4300」)に変えた以外は試験体1と同じである。
「試験体4」
試験体1におけるポリエステル系樹脂の補強層13を厚さ125μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡製「A4300」)に変えた以外は試験体1と同じである。
「試験体5」
試験体1におけるポリエステル系樹脂の補強層13を厚さ100μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡製「A4300」)に変えた以外は試験体1と同じである。
「試験体6」
試験体1におけるポリエステル系樹脂の補強層13を厚さ75μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡製「A4300」)に変えた以外は試験体1と同じである。
「試験体7」
試験体1におけるポリエステル系樹脂の補強層13を厚さ50μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡製「A4300」)に変えた以外は試験体1と同じである。
「試験体8」
試験体1におけるポリエステル系樹脂の補強層13を厚さ400μmの非晶性ポリエステル(イーストマンケミカルカンパニー製「EasterPET6763」)に変えた以外は試験体1と同じである。
「試験体9」
試験体1におけるポリエステル系樹脂の補強層13を厚さ300μmの非晶性ポリエステル(イーストマンケミカルカンパニー製「EasterPET6763」)に変えた以外は試験体1と同じである。
「試験体10」
試験体1におけるポリエステル系樹脂の補強層13を厚さ300μmのABS(テクノポリマー製「TECNO ABS810」)に変えた以外は試験体1と同じである。
「試験体11」
試験体1におけるポリエステル系樹脂の補強層13を厚さ200μmのABS(テクノポリマー製「TECNO ABS810」)に変えた以外は試験体1と同じである。
「試験体12」
試験体1におけるポリエステル系樹脂の補強層13を厚さ100μmのABS(テクノポリマー製「TECNO ABS810」)に変えた以外は試験体1と同じである。
「試験体13」
試験体1におけるポリエステル系樹脂の補強層13を厚さ160μmのポリカーボネート(三菱エンジニアリングプラスチックス製「ユーピロンS2000」)に変えた以外は試験体1と同じである。
「試験体14」
試験体1におけるポリエステル系樹脂の補強層13を厚さ135μmのポリカーボネート(三菱エンジニアリングプラスチックス製「ユーピロンS2000」)に変えた以外は試験体1と同じである。
「試験体15」
試験体1におけるポリエステル系樹脂の補強層13を厚さ85μmのポリカーボネート(三菱エンジニアリングプラスチックス製「ユーピロンS2000」)に変えた以外は試験体1と同じである。
「試験体16」
試験体1におけるポリエステル系樹脂の補強層13を厚さ330μmのポリプロピレン(日本ポリケム製「ノバテックPPFY3」)に変えた以外は試験体1と同じである。
「試験体17」
試験体1におけるポリエステル系樹脂の補強層13を厚さ200μmのポリプロピレン(日本ポリケム製「ノバテックPPFY3」)に変えた以外は試験体1と同じである。
「試験体18」
試験体1におけるポリエステル系樹脂の補強層13を厚さ350μmのポリプロピレン(日本ポリケム製「TX1950」)に変えた以外は試験体1と同じである。
「試験体19」
試験体1におけるポリエステル系樹脂の補強層13を厚さ60μmのポリプロピレン(日本ポリケム製「TX1950」)に変えた以外は試験体1と同じである。
「試験体20」
試験体1におけるポリエステル系樹脂の補強層13を厚さ380μmのポリプロピレン(出光石油化学製「F3900」)に変えた以外は試験体1と同じである。
「試験体21」
試験体1におけるポリエステル系樹脂の補強層13を厚さ200μmのポリプロピレン(出光石油化学製「F3900」)に変えた以外は試験体1と同じである。
「試験体22」
試験体1におけるポリエステル系樹脂の補強層13を厚さ60μmのポリプロピレン(出光石油化学製「F3900」)に変えた以外は試験体1と同じである。
「試験体23」
試験体1におけるポリエステル系樹脂の補強層13を厚さ330μmのポリスチレン(A&Mポリスチレン製「HF77」)に変えた以外は試験体1と同じである。
「試験体24」
試験体1におけるポリエステル系樹脂の補強層13を厚さ60μmのポリスチレン(A&Mポリスチレン製「HF77」)に変えた以外は試験体1と同じである。
上記で作製した24種類の試験体について、化粧層側からデュポン式衝撃試験(重り:500g、落下高さ:300mm、打ち径R:6.3mm)を行い、その時の各試験体の凹み深さ(単位:μm)を測定し、凹み深さと補強層の物性の関係を調べた。
その結果、各試験体の凹み深さと降伏点荷重との間に図9に示す関係を見出した。すなわち、凹みが目立ちにくい凹み深さは450μm以下であり、その時の補強層はその降伏点荷重が9kgf以上の樹脂種と厚さのものであり、また、図10の引張り弾性率と降伏点荷重の関係を示すグラフより、引張り弾性率が50kgf/mm2 以上のものであり、また、図11に示す降伏伸び率と降伏点荷重の関係を示すグラフから降伏伸び率が3〜8%のものであることを見出すと共に、さらに、凹みが目立ちにくくて化粧層が割れにくいという一層好ましいものは、降伏点荷重が12kgf以上であって、降伏伸び率かが3〜5%の樹脂種と厚さからなる補強層であることを見出したのである。なお、図9〜図11において、●印は天板として最も好適なものを示し、▲印は天板として実用上問題のないものを示し、×印は天板として使用には不向きなものを示す。
従来の天板を構成する化粧材を示す説明図である。 天板用基板に化粧材を貼り合わす様子を示す説明図である。 本発明に係る天板の一例を示す断面図である。 図3の一部拡大図である。 天板用の基板の一例を示す斜視図である。 天板用の基板の他の例を示す斜視図である。 本発明の天板に用いる被覆シートの一例を示す断面図である。 天板用基板に被覆シートを貼り合わす様子を示す説明図である。 各試験体の凹み深さと降伏点荷重との間の関係を示すグラフである。 各試験体の引張り弾性率と降伏点荷重との間の関係を示すグラフである。 各試験体の降伏伸び率と降伏点荷重との間の関係を示すグラフである。
符号の説明
P 天板
11 基板
11a 天面部
11b 側面部
11c 隅角部
12 被覆シート
13 補強層
14 化粧層
15 基材シート
16 絵柄インキ
17 表面保護層
21 接着剤
22 表面シート
23 接着剤

Claims (2)

  1. 基板の表面に合成樹脂からなる被覆シートを貼り合わせた天板であって、被覆シートは基板に近い側から順に、降伏点荷重が9kgf以上、引張り弾性率が50kgf/mm2 以上、かつ降伏伸び率が3〜8%である合成樹脂からなる補強層と、ポリオレフィン系熱可塑性樹脂からなる基材シートに装飾を施した上でその表面に電離放射線硬化型樹脂の硬化物からなる表面保護層を形成した化粧層とを積層してなることを特徴とする天板。
  2. 基板は、天面部と、その天面部の周囲を囲繞する側面部と、天面部と側面部の両方の境界にある隅角部とを有し、被覆シートは、少なくとも基板の天面部から隅角部を経由して側面部に渡って被覆されてなることを特徴とする請求項1に記載の天板。
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