JPH0592172A - 線材の着色方法 - Google Patents

線材の着色方法

Info

Publication number
JPH0592172A
JPH0592172A JP14376691A JP14376691A JPH0592172A JP H0592172 A JPH0592172 A JP H0592172A JP 14376691 A JP14376691 A JP 14376691A JP 14376691 A JP14376691 A JP 14376691A JP H0592172 A JPH0592172 A JP H0592172A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire material
wire
powder coating
polyester resin
powder paint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14376691A
Other languages
English (en)
Inventor
Taichi Tawada
太弌 多和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAWADA KK
Original Assignee
TAWADA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TAWADA KK filed Critical TAWADA KK
Priority to JP14376691A priority Critical patent/JPH0592172A/ja
Publication of JPH0592172A publication Critical patent/JPH0592172A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】線材がタッカー針として使用される場合にも塗
料がタッカー針から剥離することがない線材の着色方法
を提供することを目的とする。 【構成】ポリエステル系樹脂を主成分とする着色材を有
する粉体塗料を、線材に静電気を利用して付着させた
後、近赤外線により線材表面に付着させた粉体塗料を溶
融させて線材表面に溶着させた後、この線材の表面に溶
着させた粉体塗料を乾燥させる。静電気を利用するた
め、粉体塗料を線材に均一に付着させることができる。
ポリエステル系樹脂を主成分とする着色材を有する粉体
塗料を使用するため、塗膜の可撓性に優れ、かつ光沢を
有する塗膜を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、線材、特に段ボール箱
の組立時に使用するタッカー針用線材の着色方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近来、段ボール箱は多様な用途に使用さ
れるようになり、この用途に対応させて段ボール箱には
多彩豊かな印刷が施されることが多くなってきた。
【0003】しかし、この色彩豊かな段ボール箱の各側
板を固定させるためのタッカー針は依然として着色され
ていない素材そのものが有するメッキの色彩、茶色、灰
色等のものしか見受けられていない。
【0004】近来の段ボール箱産業において、色彩豊か
な段ボール箱に対応したタッカー針が要望されるように
なってきている。
【0005】このため、タッカー針を通常の塗料により
着色させる等の対処をしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来はタッカー針に塗
料を塗布しただけであり、タッカー針の使用時、タッカ
ー針の両側が折れ曲がった状態となった際、塗料が剥離
することが多く、永年使用中、塗料が剥離した部分のタ
ッカー針が錆びてきて、段ボール箱の表面に錆が付着す
る等の支障を来していた。
【0007】本発明は、このような欠点に鑑み、線材が
タッカー針として使用される場合にも塗料がタッカー針
から剥離することがない線材の着色方法を提供すること
を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリエステル
系樹脂を主成分とする着色材を有する粉体塗料を線材に
静電気を利用して付着させた後、近赤外線により線材表
面に付着させた粉体塗料を溶融させて線材表面に溶着さ
せた後、この線材の表面に溶着させた粉体塗料を乾燥さ
せることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明の作用を説明する。
【0010】本発明により線材を着色させる際、線材の
表面に静電気を利用して着色材を有する粉体塗料を付着
させるため、線材に対して粉体塗料が均一に付着され
る。
【0011】また、粉体塗料はポリエステル系樹脂を主
成分とするため、塗膜の可撓性に優れ、かつ光沢を有す
る塗膜を得ることができるので、被塗装物へ塗布後、被
塗装物に折り曲げ加工を施しても粉体塗料が被塗装物か
ら剥離することがない。
【0012】
【実施例】本発明に使用される粉体塗料10はポリエス
テル系樹脂を主成分とするものであり、本実施例におい
ては、カルボン酸型ポリエステル樹脂、スピロオルソエ
ステル化合物、ヒンダードアミノ化合物を予備混合させ
た後、溶融混合させた後、冷却粉砕させたものである。
【0013】カルボン酸型ポリエステル樹脂はカルボン
酸型樹脂の一つであり、多価カルボン酸と多価アルコー
ルとの縮合物であり、塗膜の強度、フロウ性に優れた特
性を有する。
【0014】多価カルボン酸としては、テレフタル酸、
イソフタル酸、フタル酸、アジピン酸等であり、また多
価アルコールとしては、プロパンジオール、ブタンジオ
ール、ヘキサンジオール等がある。
【0015】スピロオルソエステル化合物はラクトンと
ポリエーテルとの反応により製造されるものであり、塗
膜の強度、平滑性に優れた特性を有する。
【0016】ヒンダードアミノ化合物としては、ビスセ
バケートがあり、塗膜の強度、可撓性に優れた特性を有
する。
【0017】ヒンダードアミノ化合物の配合量はスピロ
オルソエステルとカルボン酸型ポリエステル樹脂との合
計量100に対し、0.01〜10が好適である。
【0018】前記工程により前記構成物を混合、粉砕さ
せた粉体塗料10は、塗膜の可撓性に優れ、充分な光沢
を有する塗膜を得ることができる。
【0019】本発明のポリエステル系樹脂の構成要素と
しては本実施例と同様でなくても、水酸基含有ポリエス
テル樹脂、カルボキシル基含有ブロックポリイソシアネ
ート化合物、エビ・ビス型または水添エビ・ビス型エポ
キシ樹脂、オキシラン基を有するアクリル樹脂とを混合
生成したもの、カルボキシル基含有ポリエステル樹脂と
トリメリット酸グリシジルエステルとを混合生成したも
の、等でもよい。
【0020】図1〜図3に示すように、線材12に前記
粉体塗料10を静電気を利用して付着させる。本実施例
に使用する線材12は断面丸型、断面矩形等の形状は問
わず、また材質も特に限定されることはない。
【0021】なお、図中22は塗装室、24は送りロー
ラーを示す。
【0022】静電気を利用した粉体塗料10の付着方法
は、図2に示すように、線材12側にプラス電極14を
設置させ、粉体塗料10側にマイナス電極16を設置さ
せ、両電極14、16に通電させることにより、粉体塗
料10を線材12に付着させる。従って、線材12の表
面に均一に粉体塗料10が付着される。
【0023】その後、図4に示すように、近赤外線によ
り線材12の表面に付着させた粉体塗料10を溶融させ
て線材12の表面に溶着させる。本実施例でいう近赤外
線は波長が0.72〜1.5μmの電磁波であり、近赤
外線炉18により近赤外線を照射させる。この時の温度
は約200℃である。
【0024】その後、この線材12の表面に溶着させた
粉体塗料10を乾燥させる。本実施例の乾燥方法は、遠
赤外線炉20により遠赤外線を照射させるものであり、
ここでいう遠赤外線は波長が5.6〜8μmの電磁波で
ある。
【0025】図5および図6に本発明の方法により着色
された線材12をタッカー針26に加工した例を示し、
図7にこのタッカー針26により組立られた段ボール箱
28を示してある。
【0026】また、図8に静電気を利用した粉体塗料1
0の付着方法の別の実施例が示してあり、本例は線材1
2にプラス電極14(電極ブラシ)を接触させ、粉体塗
料10側にマイナス電極16を設置させ、両電極14、
16に通電させることにより、粉体塗料10を線材12
に付着させるものであり、本実施例に使用する線材12
は導電性に優れたものであれば材質は特に限定されるこ
とはない。
【0027】
【発明の効果】本発明に係る線材の着色方法によれば、
ポリエステル系樹脂を主成分とする着色材を有する粉体
塗料を線材に静電気を利用して付着させた後、近赤外線
により線材表面に付着させた粉体塗料を溶融させて線材
表面に溶着させた後、この線材の表面に溶着させた粉体
塗料を乾燥させるため、粉体塗料が塗膜の可撓性に優
れ、充分な光沢を有する塗膜を得る等の特性を有し、線
材へ付着後、線材に折り曲げ加工を施す際、粉体塗料が
線材から剥離することがない。
【0028】従って、この粉体塗料により着色された線
材を加工してタッカー針として使用する際、近来色彩豊
かになった段ボール箱の各側板を固定させても、線材自
体も着色されているため、段ボール箱の色彩と線材の色
彩とを対応させることにより、段ボール箱の商品価値を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の工程を示す略正面図。
【図2】同、粉体塗料の付着工程を示す略正面図。
【図3】同、静電気を利用して線材の表面に粉体塗料を
付着させた状態を示す断面図。
【図4】同、線材の表面に付着させた粉体塗料を溶融さ
せた状態を示す断面図。
【図5】本発明により製造された線材をタッカー針に加
工した状態を示す斜視図。
【図6】同、使用状態を示す正面図。
【図7】同、段ボール箱に使用した状態を示す斜視図。
【図8】別の実施例の粉体塗料の付着工程を示す略正面
図。
【符号の説明】
10 粉体塗料 12 線材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステル系樹脂を主成分とする着色
    材を有する粉体塗料を線材に静電気を利用して付着させ
    た後、近赤外線により線材表面に付着させた粉体塗料を
    溶融させて線材表面に溶着させた後、この線材の表面に
    溶着させた粉体塗料を乾燥させることを特徴とする線材
    の着色方法。
JP14376691A 1991-05-20 1991-05-20 線材の着色方法 Pending JPH0592172A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14376691A JPH0592172A (ja) 1991-05-20 1991-05-20 線材の着色方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14376691A JPH0592172A (ja) 1991-05-20 1991-05-20 線材の着色方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0592172A true JPH0592172A (ja) 1993-04-16

Family

ID=15346528

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14376691A Pending JPH0592172A (ja) 1991-05-20 1991-05-20 線材の着色方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0592172A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999041323A2 (de) * 1998-02-17 1999-08-19 E.I. Du Pont De Nemours And Company, Inc. Verfahren zur herstellung von pulverüberzügen
JP2003506517A (ja) * 1999-07-30 2003-02-18 イー.アイ. デュ ポン ドゥ ネモアー アンド カンパニー 耐候性粉体塗膜を調製するプロセス

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999041323A2 (de) * 1998-02-17 1999-08-19 E.I. Du Pont De Nemours And Company, Inc. Verfahren zur herstellung von pulverüberzügen
WO1999041323A3 (de) * 1998-02-17 1999-09-30 Herberts Gmbh & Co Kg Verfahren zur herstellung von pulverüberzügen
JP2002503747A (ja) * 1998-02-17 2002-02-05 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 粉体コーティングを形成する方法
US6406757B1 (en) * 1998-02-17 2002-06-18 E. I. Du Pont De Nemours And Company Process for coating a surface with a powder coating composition
AU753296B2 (en) * 1998-02-17 2002-10-17 E.I. Du Pont De Nemours And Company Method for producing powder coatings
CN100383200C (zh) * 1998-02-17 2008-04-23 纳幕尔杜邦公司 形成粉末涂饰层的方法
JP2003506517A (ja) * 1999-07-30 2003-02-18 イー.アイ. デュ ポン ドゥ ネモアー アンド カンパニー 耐候性粉体塗膜を調製するプロセス

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6743379B2 (en) Antistatic powder coating compositions and their use
US5865940A (en) Reversible attachment using dielectric heating
JPH0592172A (ja) 線材の着色方法
US7018682B1 (en) Method for refinishing defects in stoved enamels with powder coatings
PT1129045E (pt) Paineis decorativos revestidos com duas camadas de material termoendurecivel e metodo para o seu fabrico
CA2122743A1 (en) Method of applying coating powder and glass flake to produce a glass-flake containing finish
JPH0210000Y2 (ja)
JPS63108530A (ja) 磁気記録媒体の下塗用塗料
JPS6072799A (ja) 熱転写植毛アツプリケの工法
DE3309024A1 (de) Heizbarer spiegel mit korrosionsgeschuetzter rueckseite
JP2000061395A (ja) 自動車塗装法
JP3069301B2 (ja) 複層塗膜形成法
JP2613291B2 (ja) 模様塗膜形成用貼着シート
UST999002I4 (en) Application of polymeric powders to a substrate
JPS6391168A (ja) 粉体塗料による特殊模様塗膜の形成方法
JPS59186669A (ja) 自動車ボデ−の塗装方法
JP2789857B2 (ja) 模様塗膜の形成方法
JP2001070874A (ja) 塗装方法
US205981A (en) Improvement in the manufacture of toughened enameled glass
JPH0675703B2 (ja) 艶消し塗装ラッカー補修方法及び艶消し塗装用ラッカー補修塗料
JP2004107487A (ja) 光輝性粉体塗料の製造方法
CN112724784A (zh) 粉末涂料及其制备方法、一体式背板及其涂装方法
JPS6251427A (ja) 電磁波シ−ルドシ−トと被着体との接続方法
JPS58166960A (ja) ツウ・ト−ン塗装におけるマスキング方法
JPH01185340A (ja) 遠赤外線放射面の製造方法