JP2001070874A - 塗装方法 - Google Patents

塗装方法

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JP2001070874A
JP2001070874A JP25416699A JP25416699A JP2001070874A JP 2001070874 A JP2001070874 A JP 2001070874A JP 25416699 A JP25416699 A JP 25416699A JP 25416699 A JP25416699 A JP 25416699A JP 2001070874 A JP2001070874 A JP 2001070874A
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Shinichiro Yasuda
晋一朗 安田
Yoshio Yoshimura
好生 吉村
Yukiya Sato
幸哉 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2種以上の粉体塗料組成物を用いて、連続的に
色相が変化するグラデーション模様を有する塗膜を得る
塗装方法及び該塗装方法を用いる塗膜の製造方法を提供
すること。 【解決手段】2種以上の粉体塗料からなる粉体塗料組成
物を2種以上用いて、各粉体塗料組成物間の重量比を変
化させながら塗装する工程を有する、グラデーション模
様を有する塗膜を得る塗装方法であって、前記各粉体塗
料が単独では250℃以下で熱硬化しないが、同一の粉
体塗料組成物中に含まれる他種の粉体塗料と混合塗布す
ることにより250℃以下で熱硬化する特性を有する粉
体塗料であり、かつ前記粉体塗料の少なくとも1種が他
の粉体塗料組成物に含有される少なくとも1種の粉体塗
料と混合塗布することにより250℃以下で熱硬化する
特性を有することを特徴とする塗装方法及び該塗装方法
を用いる塗膜の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2種以上の粉体塗
料組成物を用いた塗装方法及び該塗装方法を用いる塗膜
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】2種以上の粉体塗料を用いて連続的に色
相が変化するグラデーション模様を形成させる方法が知
られているが、一般に用いられている樹脂と硬化剤とを
含有した単独硬化する粉体塗料を塗装すると、色相の境
界域でまだら模様となり、連続的に色相が変化したグラ
デーション模様の塗膜が得られないことがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、2種以上の
粉体塗料組成物を用いて、連続的に色相が変化するグラ
デーション模様を有する塗膜を得る塗装方法及び該塗装
方法を用いる塗膜の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、2種以上の粉
体塗料からなる粉体塗料組成物を2種以上用いて、各粉
体塗料組成物間の重量比を変化させながら塗装する工程
を有する、グラデーション模様を有する塗膜を得る塗装
方法であって、前記各粉体塗料が単独では250℃以下
で熱硬化しないが、同一の粉体塗料組成物中に含まれる
他種の粉体塗料と混合塗布することにより250℃以下
で熱硬化する特性を有する粉体塗料であり、かつ前記粉
体塗料の少なくとも1種が他の粉体塗料組成物に含有さ
れる少なくとも1種の粉体塗料と混合塗布することによ
り250℃以下で熱硬化する特性を有することを特徴と
する塗装方法、並びに該塗装方法を用いる塗膜の製造方
法に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で用いる粉体塗料組成物を
構成する各粉体塗料は、単独では250℃以下で熱硬化
しないが、同一の粉体塗料組成物中に含まれる他種の粉
体塗料及び他の粉体塗料組成物に含有される少なくとも
1種の粉体塗料と混合塗布することにより250℃以下
で熱硬化する特性を有する粉体塗料を用いる。このよう
な特性を有する粉体塗料からなる粉体塗料組成物を2種
以上用いて塗布することにより、各粉体塗料組成物中の
粉体塗料が互いに溶融混合しながら硬化して塗膜を形成
するため、本発明のように、各粉体塗料組成物を単独で
焼き付けた際に得られる塗膜の色相が各粉体塗料組成物
間で相違するように粉体塗料組成物を組み合わせ、2種
以上の粉体塗料組成物間の重量比を変化させながら塗装
した際には、粉体塗料組成物を構成する粉体塗料の個々
の色調が目視により区別されず、連続した色相変化を有
するグラデーション模様の塗膜を得ることができる。な
お、「熱硬化しない」とは示差走査熱量計(DSC21
0、セイコー電子工業(株)製)を用い、昇温速度10
℃/分で測定した際、熱硬化に相当する発熱ピークが検
出できないことを言い、「グラデーション模様」とは、
連続的に色相が変化した模様を指す。
【0006】本発明で用いる粉体塗料組成物における粉
体塗料の組み合わせは、特開平10−212435号公
報にその詳細が記載されているが、具体的には、異なる
粉体塗料に含有される樹脂同士が加熱溶融時に溶融混合
されることにより、250℃以下で硬化反応を起こす粉
体塗料を使用する態様と、樹脂と樹脂のみでは溶融混合
しても250℃以下では硬化反応を起こさないが、それ
ぞれ硬化剤を併用することにより、溶融混合されて25
0℃以下で硬化反応を起こす粉体塗料を使用する態様と
がある。
【0007】(1)樹脂同士が硬化反応を起こす態様 この態様は、各粉体塗料A、Bに含有される樹脂同士が
溶融混合されることにより、互いの樹脂が有する官能基
同士が硬化反応を生じる態様である。互いに硬化反応を
生じる官能基の組合せとしては、カルボキシル基、アミ
ノ基、フェノール性水酸基及び無水酸基からなる群より
選ばれた官能基群と、エポキシ基、グリシジル基及び不
飽和結合からなる群より選ばれた官能基群との組み合わ
せが挙げられる。従って、この態様に使用する粉体塗料
Aと粉体塗料Bの組み合わせとしては、例えば、ポリエ
ステル樹脂等のカルボキシル基を有する樹脂、ポリアミ
ド樹脂等のアミノ基を有する樹脂、ノボラック樹脂等の
フェノール性水酸基を有する樹脂及び無水酸系樹脂より
なる群から選ばれる1種以上の樹脂を含有する1種以上
の粉体塗料と、エポキシ樹脂等のエポキシ基を有する樹
脂、メタクリル酸グリシジル系アクリル樹脂等のグリシ
ジル基を有する樹脂及び不飽和結合を有する樹脂よりな
る群から選ばれる1種以上の樹脂を含有する1種以上の
粉体塗料との組み合わせが挙げられ、好ましくはカルボ
キシル基又はアミノ基を有する樹脂を含有する粉体塗料
とエポキシ基を有する樹脂を含有する粉体塗料の組み合
わせである。
【0008】単独では250℃以下で熱硬化しないが、
他種の粉体塗料と混合塗布することにより250℃以下
で熱硬化する特性を有する粉体塗料に含有される樹脂
は、従来より知られている各種樹脂が限定されることな
く使用可能であるが、樹脂の溶融温度は250℃以下、
好ましくは90〜180℃であり、混合された粉体塗料
の硬化温度以下となるように調整されることが好まし
い。
【0009】また、樹脂のガラス転移点は、貯蔵安定性
を考慮して40℃以上、粉体塗料の溶融温度を考慮して
90℃以下であることが好ましい。
【0010】また、この態様の粉体塗料に、硬化剤は特
に必要とされないが、必要に応じて硬化剤が含有されて
いてもよい。この場合、各粉体塗料に使用するそれぞれ
の樹脂に適した硬化剤を他方の粉体塗料に添加し、単独
では熱硬化しない粉体塗料を調製する。
【0011】なお、硬化剤としては公知のブロックトイ
ソシアネート系硬化剤、エポキシ系硬化剤、アルコキシ
シラン系硬化剤、ポリアジリジン系硬化剤、オキサゾリ
ン系硬化剤等、イミダゾール系硬化剤を対応する樹脂の
官能基にあわせ適宜選択すればよい。
【0012】本態様において使用される粉体塗料組成物
を構成する粉体塗料A、Bの配合比率は、官能基の当量
比で30/70〜70/30、重量比で10/90〜9
0/10が好ましい。この場合、組み合わせる他の粉体
塗料組成物を構成する各粉体塗料の官能基の種類と量を
考慮して配合比率を決定するのが好ましい。例えば、粉
体塗料A及び粉体塗料Bからなる粉体塗料組成物と、
粉体塗料A’及び粉体塗料B’からなる粉体塗料組成物
とを使用する場合を例にして説明する。ここで、粉体
塗料Aと粉体塗料A’、粉体塗料Bと粉体塗料B’は、
それぞれ同一の官能基群に属する官能基を有する樹脂を
含有するものである。同一の官能基群に属する官能基と
は、例えば粉体塗料A、A’に用いる樹脂の官能基がい
ずれも同一の官能基、例えばいずれもカルボキシル基を
有する樹脂を含有する、あるいは粉体塗料Aがカルボキ
シル基を有する樹脂を含有し、粉体塗料A’がアミノ基
を有する樹脂を含有する場合のように、官能基は異なる
ものの同一の官能基群に属するものであることを指す。
このように各粉体塗料組成物を構成する粉体塗料を適宜
選択することにより、粉体塗料Aは粉体塗料B及び粉体
塗料B’と反応し、粉体塗料A’も粉体塗料B及び粉体
塗料B’と反応するため、粉体塗料A、Bの配合比率
は、粉体塗料A、A’と、粉体塗料B、B’とが実質的
に100%反応するように適宜選択されればよく、粉体
塗料Aに含有される樹脂が有する官能基/粉体塗料Bに
含有される樹脂が有する官能基及び粉体塗料A’に含有
される樹脂が有する官能基/粉体塗料B’に含有される
樹脂が有する官能基が、当量比で、それぞれ0.8〜
1.2が好ましく、0.95〜1.05がより好まし
い。
【0013】(2)樹脂と樹脂のみでは250℃以下で
は硬化反応を起こさない態様 この態様は、各粉体塗料C、Dに使用するそれぞれの樹
脂に適した硬化剤を他方の粉体塗料に添加する態様であ
る。
【0014】従って、この態様に使用する粉体塗料C、
Dの組み合わせとしては、例えば、エポキシ樹脂及びオ
キサゾリン系硬化剤を含有した粉体塗料と、フェノール
性以外の末端水酸基のポリエステル樹脂及びイミダゾー
ル系硬化剤を含有した粉体塗料との組み合わせが挙げら
れる。
【0015】粉体塗料C、Dの配合比率(重量比)は1
0/90〜90/10が好ましく、硬化剤の配合量は、
反応する樹脂の官能基当量に対し、0.8〜1.2倍に
調整することが好ましく、粉体塗料C、Dについても、
前記で説明した粉体塗料A及び粉体塗料Bを使用する場
合と同様に、組み合わせる他の粉体塗料組成物を構成す
る各粉体塗料の官能基の種類と量を考慮して配合比率を
決定するのが好ましい。
【0016】本発明で用いる粉体塗料は、すべての粉体
塗料に必ずしも着色剤が含有されている必要はないが、
用いる粉体塗料の少なくとも1種には、着色剤が含有さ
れていることが好ましい。着色剤の基本色としては、イ
エロー、マゼンタ、シアン、白、黒等が挙げられ、それ
ぞれの基本色に使用される着色剤としては、例えば、イ
エローではジスアゾエロー、アセト酢酸アリールアミド
系モノアゾ黄色顔料、マゼンタではカーミン6B、ピグ
メントレッド、シアンでは銅フタロシアニン、白では酸
化チタン、黒ではカーボンブラック等が挙げられる。着
色剤の含有量は、樹脂100重量部に対して、0.1〜
60重量部が好ましい。
【0017】粉体塗料には、必要に応じて、アクリレー
ト重合体等の流展剤、各種触媒や有機系スズ化合物等の
架橋促進剤、ベンゾイン等のワキ防止剤、高分子分散剤
等の添加剤等が含有されていてもよい。
【0018】粉体塗料は、例えば、樹脂、着色剤、硬化
剤等を押出機等で溶融混練し、冷却後、例えば、ハンマ
ーミル、ジェット衝撃ミル等の粉砕装置を用いて物理的
粉砕を行い、ついで空気分級機、マイクロン・クラッシ
ファイアー等の分級機を用いて分級することにより、調
製することができる。更に、粉体の表面には、シリカ、
アルミナ、チタニア又はジルコニア等の流動性調整剤が
添加されていてもよい。
【0019】このようにして得られる粉体塗料の体積平
均粒子径は、好ましくは3〜80μm、より好ましくは
7〜50μmである。なお、3〜10μmの小粒径の粉
体塗料は、20〜50μmの粒子径とした凝集粒子とし
て用いてもよい。
【0020】本発明で用いる粉体塗料組成物は、以上説
明した単独では250℃以下で熱硬化しないが、同一の
粉体塗料組成物中に含まれる他種の粉体塗料と混合塗布
することにより250℃以下で熱硬化する特性を有する
粉体塗料の2種以上からなり、例えば、2種以上の粉体
塗料を、ヘンシェルミキサー、スーパーミキサー等の高
速攪拌機で乾式混合することにより、調製することがで
きる。なお、2種以上の粉体塗料を混合するに際して、
混合割合等は目的とする色相により適宜選択される。
【0021】なお、本発明で用いる粉体塗料組成物は、
粉体塗料組成物が含有する粉体塗料の少なくとも1種が
他の粉体塗料組成物に含有される少なくとも1種の粉体
塗料と混合塗布することにより250℃以下で熱硬化す
る特性を有する粉体塗料となるように組み合わせる。
【0022】本発明の塗装方法は、このようにして組み
合わせた粉体塗料組成物を2種以上用いて塗布し、焼き
付け、塗膜を形成させる方法であって、各粉体塗料組成
物間の重量比を変化させながら塗装する工程を有する方
法であれば、特に限定されない。かかる工程では、一般
的な粉体塗料用塗装装置を用いて、用いる粉体塗料組成
物の数に合わせて塗装装置を用意し、各粉体塗料組成物
の吐出量を調整することによりそれらの重量比を変化さ
せて塗布してもよく、特開平10−5635号公報、特
開平9−262537号公報、特開平11−90309
号公報等に記載された多色粉体塗料用の塗装装置を用い
て、各粉体塗料組成物の塗装機への供給量を調整して塗
布してもよい。焼き付けの際の温度、時間等は、粉体塗
料に含有される樹脂の種類、組み合わせた粉体塗料の混
合物の硬化開始温度等によって異なるため、一概には決
定できないが、温度は120〜200℃程度、時間は1
0〜30分程度が好ましい。
【0023】以上説明した本発明の塗装方法を用いて、
容易にグラデーション模様の塗膜を製造することができ
る。
【0024】
【実施例】 粉体塗料の製造例1 ポリエステル樹脂 100重量部 (クリルコート341、ダイセルUCB社製) 酸化チタン(タイペークCR−97、石原産業社製) 45重量部 流展剤(モダフローパウダー2000、モンサント社製) 1重量部 ベンゾイン(セイクオールZ、精工化学社製) 1重量部
【0025】上記原料組成物を、スーパーミキサーにて
良く混合した後、ブスーコニーダー((株)ブッス・ジ
ャパン製)で混練し、冷却したのちACMパルペライザ
ー(ホソカワミクロン(株)製)で粉砕し、体積平均粒
子径25μmの粉体を得た。得られた粉体100重量部
と疎水性シリカ「アエロジル R972」(日本アエロ
ジル社製)0.3重量部とをヘンシェルミキサーで均一
に混合し、粉体塗料1を得た。
【0026】粉体塗料の製造例2 ポリエステル樹脂の代わりに、エポキシ樹脂(エピコー
ト1003F、油化シェルエポキシ社製)100重量部
を用いた以外は、粉体塗料1と同様にして粉体塗料2を
得た。
【0027】粉体塗料の製造例3 酸化チタンの使用量を40重量部に変更し、原料組成物
に、さらに銅フタロシアニン(4933GN−EP、大
日精化社製)1重量部、高分子分散剤として「ソルスパ
ースS24000」(ゼネカ社製)1重量部及び「ソル
スパースS5000」(ゼネカ社製)0.5重量部を添
加した以外は、粉体塗料1と同様にして粉体塗料3を得
た。
【0028】粉体塗料の製造例4 ポリエステル樹脂の代わりに、エポキシ樹脂(エピコー
ト1003F、油化シェルエポキシ社製)100重量部
を用いた以外は、粉体塗料3と同様にして粉体塗料4を
得た。
【0029】粉体塗料の製造例5 ポリエステル樹脂の使用量を50重量部に変更し、原料
組成物に、さらにエポキシ樹脂(エピコート1003
F、油化シェルエポキシ社製)50重量部を添加した以
外は、粉体塗料1と同様にして粉体塗料5を得た。
【0030】粉体塗料の製造例6 酸化チタンの使用量を40重量部に変更し、原料組成物
に、さらに銅フタロシアニン(4933GN−EP、大
日精化社製)1重量部、高分子分散剤として「ソルスパ
ースS24000」(ゼネカ社製)1重量部及び「ソル
スパースS5000」(ゼネカ社製)0.5重量部を添
加した以外は、粉体塗料5と同様にして粉体塗料6を得
た。
【0031】実施例1 同重量の粉体塗料1と粉体塗料2、粉体塗料3と粉体塗
料4を、それぞれヘンシェルミキサーを用いて均一に混
合し、粉体塗料組成物A及びBを得た。得られた粉体塗
料組成物A及びBの重量比を、100:0から0:10
0まで変化させながら、特開平10−5635号公報に
記載の塗装装置を用いて、脱脂したリン酸亜鉛処理鋼板
に塗装し、180℃で20分間焼き付け、塗膜を得た。
得られた塗膜は白色から青色に連続的に色相が変化する
グラデーション模様を有していた。
【0032】比較例1 粉体塗料組成物A及びBの代わりに粉体塗料5及び6を
用いた以外は、実施例1と同様にして塗膜を得た。得ら
れた塗膜は、白色から徐々に青色のまだらが多くなり、
やがて青色になる模様を有していた。
【0033】以上の結果より、実施例1で得られた塗膜
は、粉体塗料組成物が互いに溶融混合して熱硬化してい
るため、連続して色相が変化するグラデーション模様と
なっているのに対し、比較例1で得られた塗膜は、各粉
体塗料が単独で熱硬化して塗膜を形成しているため、色
相の境界域でまだら模様となり、連続的に色相が変化し
たグラデーション模様にはならないことが分かる。
【0034】
【発明の効果】本発明により、2種以上の粉体塗料組成
物を用いて、連続的に色相が変化するグラデーション模
様を有する塗膜を得る塗装方法及び該塗装方法を用いる
塗膜の製造方法を提供することが可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 幸哉 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究所 内 Fターム(参考) 4D075 CB11 CB17 EA02 EA19 4J038 CG141 CG142 CH171 CH172 DA031 DA032 DB001 DB002 DB221 DB222 DD001 DD002 DH001 DH002 GA01 GA03 GA06 GA07 GA09 MA02 NA01 PA02 PA19

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2種以上の粉体塗料からなる粉体塗料組
    成物を2種以上用いて、各粉体塗料組成物間の重量比を
    変化させながら塗装する工程を有する、グラデーション
    模様を有する塗膜を得る塗装方法であって、前記各粉体
    塗料が単独では250℃以下で熱硬化しないが、同一の
    粉体塗料組成物中に含まれる他種の粉体塗料と混合塗布
    することにより250℃以下で熱硬化する特性を有する
    粉体塗料であり、かつ前記粉体塗料の少なくとも1種が
    他の粉体塗料組成物に含有される少なくとも1種の粉体
    塗料と混合塗布することにより250℃以下で熱硬化す
    る特性を有することを特徴とする塗装方法。
  2. 【請求項2】 各粉体塗料組成物が、カルボキシル基を
    有する樹脂、アミノ基を有する樹脂、フェノール性水酸
    基を有する樹脂及び無水酸系樹脂よりなる群から選ばれ
    る1種以上の樹脂を含有する1種以上の粉体塗料と、エ
    ポキシ基を有する樹脂、グリシジル基を有する樹脂及び
    不飽和結合を有する樹脂よりなる群から選ばれる1種以
    上の樹脂を含有する1種以上の粉体塗料とを含有してな
    る請求項1記載の塗装方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の塗装方法を用いる
    塗膜の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE10140216A1 (de) * 2001-08-17 2003-03-06 Itw Oberflaechentechnik Gmbh Verfahren und Vorrichtung an einer Lackiereinrichtung zum Reinigen einer Lack-Förderleitung

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