JPH0591822U - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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Publication number
JPH0591822U
JPH0591822U JP038343U JP3834392U JPH0591822U JP H0591822 U JPH0591822 U JP H0591822U JP 038343 U JP038343 U JP 038343U JP 3834392 U JP3834392 U JP 3834392U JP H0591822 U JPH0591822 U JP H0591822U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molding
gate
cavity
resin
runner
Prior art date
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Pending
Application number
JP038343U
Other languages
English (en)
Inventor
英男 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoac Corp
Original Assignee
Inoac Corp
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Publication date
Application filed by Inoac Corp filed Critical Inoac Corp
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Publication of JPH0591822U publication Critical patent/JPH0591822U/ja
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フローマークのない外観の良好なプラッスチ
ック成形品を成形できる射出成形用金型の提供を目的と
する。 【構成】 ランナ22から続くフィルム状ゲート16の
樹脂出口17をキャビティ18端部に有し、前記ゲート
16がランナ22端部から一つのキャビティ面18aま
で円弧状に滑らかに連続した構成からなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は射出成形用金型に関し、特にはモールの端末キャップのような小物 あるいは長尺成形品の成形に用いられる射出成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プラスチック成形品の成形方法の一つとして射出成形法が多用されてい る。その射出成形法は、図5に示すような射出成形用金型50を用いて、溶融樹 脂をランナ51よりゲート52を介してキャビティ54内に注入充填し、その後 冷却硬化させてプラスチック成形品を脱型するものである。
【0003】 しかし従来の射出成形用金型を用いる射出成形にあっては、次の理由によって 成形品表面にフローマークと称される縞模様を生じ易く、成形品外観が損なわれ ることがある。
【0004】 図5に示す従来の射出成形用金型50において、ゲート52よりキャビティ5 4内に注入された溶融樹脂は、キャビティ54内で広がる様に流れる。このとき キャビティ面54a,54bに接触しながら流れるA,B部は、キャビティ面間 の中央を流れるC部に比べて速く冷却される。そのため、キャビティ内の樹脂は 中央部Cが最も速くなって、流れの遅いA,B部の前方をキャビティ中央から巻 き込むようにして進むことになる。その結果、後から進むA,B部の樹脂とその 前方を進むC部の樹脂との間で空気を巻き込み、その空気により樹脂の流れが不 均一になって、成形品表面にフローマークと称される縞模様を生じる。
【0005】 特に、キャビティ内への樹脂の注入量が少ない小物の成形金型にあっては、樹 脂の保有熱が少ないため前記キャビティ面による冷却の影響を受け易く、また、 キャビティ内での樹脂の流動距離が大になる長尺品の成形金型にあっては、前記 樹脂の流速の違いによる影響が大きくなり、いずれも前記フローマークを生じ易 い。
【0006】 さらに前記ゲート52が、図5に示すように一部に鉤状屈曲部を有するピンゲ ートからなる場合には、ゲートの屈曲部で溶融樹脂の滑らかな流れが阻害されて 樹脂出口で樹脂の流れが乱れ、前記フローマークを一層生じ易かった。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
そこでこの考案は、小物品あるいは長尺品の成形に際しても成形品表面にフロ ーマークを生じにくい射出成形用金型の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この考案は、ランナから続くフィルム状ゲートの樹脂出口をキャビティ端部に 有し、前記ゲートがランナの端部から一つのキャビティ面まで円弧状に滑らかに 連続していることを特徴とする射出成形用金型に係る。
【0009】
【作用】
射出成形時、ランナからゲートを通ってキャビティに注入される溶融樹脂は、 ゲートがフィルム状になってランナ端部から一つのキャビティ面まで円弧状に滑 らかに連続しているため、樹脂の流れが妨げられず、高い樹脂圧のままキャビテ ィ端部に注入され、勢いよくキャビティ面に沿って流れる。そのため、キャビテ ィ面に沿って流れる樹脂は、キャビティ面で冷却されて流速が落ちても、他の部 分を流れる樹脂との流速差が小さくなり、成形品表面のフローマークが生じにく くなる。
【0010】
【実施例】
以下添付の図面に従ってこの考案を詳細に説明する。 図1は、この考案の一実施例に係るモール端末成形金型の断面図である。 自動車の車体等には、装飾あるいは車体の損傷防止等のためにプラスチック製 からなる帯状のモールが装着されている。前記モールは、成形作業の効率化から 、プラスチックを所定断面形状に連続して押出成形し、その押出成形品を用途に 応じて所定寸法に裁断したものが多用されている。
【0011】 しかし、押出成形品を切断したままのモールは、その切断面でモールの連続性 が突然に途切れ、装飾性に劣る欠点がある。そこで、まず図4に示すようなモー ル本体Mを前記押出成形品の切断により形成し、その後前記モール本体Mをモー ル端末成形用金型にセットして、図4に示すモールの端末キャップNを一体に射 出成形することがなされている。 この実施例のモール端末成形金型10は、前記の用途に用いられるものであり 、以下詳細に説明する。
【0012】 図1に示すモール端末成形金型10は、上型12と下型14とからなり、ゲー ト16、端末成形キャビティ18およびモール本体端部挿入空間20を有する。
【0013】 ゲート16は、射出成形時に溶融樹脂を端末成形キャビティ18内に注入する ためのもので、一端が樹脂出口17として端末成形キャビティ18端部に通じ、 また他端がランナ22端部に通じている。このゲート16は、フィルム状からな り、成形品に応じた幅を有し、ランナ22端部から円弧状になって上型キャビテ ィ面18aに滑らかに連続している。このときフィルムゲート16を構成する少 なくとも一つの面が、キャビティ面18aに連続し滑らかな曲面を構成するよう にするのが好ましい。前記ゲート16の幅、円弧の半径は成形品の形状等により 異なるが、一例としてゲートの幅10mm、円弧の半径20mmを挙げる。なお、ゲ ート16の厚み(隙間)については、ランナ端部との境界部23で1.5〜2. 5mm、ゲートの樹脂出口17で1.0〜2.0mmになるようにその厚み(隙間) を僅かに漸減し、樹脂出口17で剪断発熱を発生させ、樹脂の流れをよくするの が好ましい。
【0014】 端末成形キャビティ18は、成形するモール端末キャップに応じた形状からな り、上型キャビティ面18aと下型キャビティ面18bとで構成され、一端が前 記ゲート16に、他端がモール本体端部挿入空間20に通じている。
【0015】 モール本体端部挿入空間20は、モール本体Mの端部を型外から挿入して前記 端末成形キャビティ18端部に位置させるもので、一端が端末成形キャビティ1 8に通じ、他端が型外に通じている。また、前記下型キャビティ面18bとの境 界には、モール本体Mの端部を正しくセットするための位置決めピン24が立設 されている。
【0016】 次に、図2および図3に示すこの考案の他の実施例に係るモール端末成形金型 26について説明する。図2は、下型の平面図、図3は3−3線に沿って切断し た上型と下型の断面図である。 金型26は、二つのモール端末を一度に成形するための型で、上型28と下型 30とからなり、フィルム状ゲート32、端末成形キャビティ34およびモール 本体端部挿入空間36を有する。ゲート32は前記の実施例と同様の構成からな り、ランナ31端部から上型キャビティ面34aまで円弧状に滑らかに連続して いる。
【0017】 また下型キャビティ面34bには、モール本体端部の位置決めピン38の他に 、樹脂の流れを規制する突部40が立設されている。その突部40は、端末成形 キャビティ34内に注入された樹脂中央部(キャビティ面から離れた中央部分) の流れを妨げて、キャビティ面に沿う部分と中央部における樹脂の流速差をより 少なくするものである。
【0018】 前記樹脂の流れ規制用突部40は、溶融樹脂の流れ方向となるゲート前方に設 けられる。突部40の幅はゲート32の幅以上、特にはゲート幅よりも片側2mm 以上広くした幅が好ましく、また突部40先端と上型キャビティ面34aとの隙 間は2.5mm以内、突部40とゲート32先端との距離は2.5mm以内にするの が好ましい。さらに、上型キャビティ面34aに沿って測ったゲート32先端と 突部40先端間との距離(樹脂の流れ規制距離)については5〜10mm、また突 部40の先端形状についてはゲート32側形状を面取りして該突部40先端41 形状を上型キャビティ面34aに沿った形状にするのがより好ましい。
【0019】 なお、前記突部40はピン状のものであってもよい。また前記突部40は、必 ず必要とされるものではないが、前記形状のゲート32とともに設ければより効 果的にフローマークを防止することができる。
【0020】 次に前記実施例のモール端末成形金型10を用いて行うモールの端末成形につ いて簡単に説明する。 まず、押出成形した所定断面形状のプラスチック長尺品を所定長に裁断して図 4に示すモール本体Mを形成する。
【0021】 次にそのモール本体Mを、図1のように成形金型10のモール本体端部挿入空 間20にモール本体Mの端部が前記位置決めピン24に当たるまで型外から挿入 して、二点鎖線で示すようにセットする。そして、ゲート16から溶融樹脂を端 末成形キャビティ18内に注入し、モール本体M端部に図4の端末キャップNを 一体に射出成形する。その際樹脂は、ゲート16内で流れが妨げられることなく 、高い圧力で端末成形キャビティ18内に注入されてキャビティ面18aに沿っ て勢い良く流れる。そのため、フローマークのないモール端末キャップNがモー ル本体Mの端部に一体成形される。
【0022】 なお、この考案の射出成形用金型は前記実施例で示したモール端末成形金型に 限られず、種々の用途に用いられる射出成形用金型に適用される。
【0023】
【考案の効果】
以上図示し説明したように、この考案に係る射出成形用金型は、ゲートがフィ ルム状になってランナ端部から一つのキャビティ面まで円弧状に滑らかに連続し ているため、キャビティ面に沿って流れる樹脂と他の部分を流れる樹脂の流速差 を小さくでき、成形品表面に樹脂の流れムラに起因するフローマークが発生する のを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例にかかるモール端末成形金
型の断面図である。
【図2】他の実施例のモール端末成形金型の下型の平面
図である。
【図3】図2の3−3線に沿って切断した上型と下型の
断面図である。
【図4】モールの斜視図である。
【図5】従来の射出成形用金型の断面図である。
【符号の説明】
10 この考案の一実施例に係る射出成形用金型 12 上型 14 下型 16 ゲート 17 ゲートの樹脂出口 18 端末成形キャビティ 18a キャビティ面 22 ランナ 23 ランナ端部との境界部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランナから続くフィルム状ゲートの樹脂
    出口をキャビティ端部に有するとともに、前記ゲートが
    ランナ端部から一つのキャビティ面まで円弧状になって
    滑らかに連続していることを特徴とする射出成形用金
    型。
JP038343U 1992-05-12 1992-05-12 射出成形用金型 Pending JPH0591822U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP038343U JPH0591822U (ja) 1992-05-12 1992-05-12 射出成形用金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP038343U JPH0591822U (ja) 1992-05-12 1992-05-12 射出成形用金型

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JPH0591822U true JPH0591822U (ja) 1993-12-14

Family

ID=12522645

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JP038343U Pending JPH0591822U (ja) 1992-05-12 1992-05-12 射出成形用金型

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009149058A (ja) * 2007-11-06 2009-07-09 Tyco Healthcare Group Lp 起動そりのための鋳型

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5871138A (ja) * 1981-10-26 1983-04-27 Toshiba Corp 射出成形用金型

Patent Citations (1)

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