JP2002067099A - 薄壁を有する成形品の射出成形用金型及び同成形品の射出成形方法 - Google Patents

薄壁を有する成形品の射出成形用金型及び同成形品の射出成形方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄壁を有するプラスチック成形品における空
隙による不規則性の形成を防止する。 【解決手段】 飲用コップの如き薄壁を有するプラスチ
ック成形品(40)の射出成形中に空隙による不規則性
の形成がその成形品の薄壁部分(42)において防止さ
れる。この薄壁部分は隣接する流路室(21)の間に位
置する薄壁形成キャビティ部(20)のゾーン(25,
26,27)の内部に形成されており、それらゾーンに
おいては、薄壁形成キャビティ部の厚さが、そのゾーン
に隣接する流路室内部における主要な流動方向において
増大する。そのような空隙による不規則性の形成は、そ
の厚さが閾値の割合より少ない範囲においてその方向に
増大するように金型キャビティ(48)の寸法を定める
ことにより防ぐことができる。流路室は薄壁形成キャビ
ティ部の縁部(28)までは延びていない。また、金型
キャビティの縁部に隣接する薄壁形成キャビティ部の最
終ゾーン(27)の内部における隣接する流路室のそれ
ぞれ刻設された領域の寸法は隣接する流路室の上流部分
の寸法より小さくなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的には薄壁を有す
るプラスチック成形品の射出成形に係り、特に前記成形
品の薄壁部分において空隙により生ずる形状の不規則性
の防止に関するものである。
【0002】
【従来の技術】薄壁部分を有するプラスチック成形品に
は流路室を有する金型キャビティを用いて射出成形され
るものがあり、この流路室は成形品の薄壁部分を形成す
るべく流路室間に設けた薄壁形成キャビティ部(thin-w
all cavity section)に向けて射出された液状プラスチ
ック材料を導びき、方向付けるものである。成形品にと
っては、そのゾーンに隣接する流路室内部での液状プラ
スチック材料の主な流動方向において、薄壁形成キャビ
ティ部の厚さを増大させることが好ましい場合がある。
しかしながら、その厚さが増大すると、ときには空隙が
基になって生ずる形状の不揃い、凹凸(void-based irr
egularities)など(以下、空隙による不規則性と称す
る)がその成形品の薄壁部分に形成される。こうした成
形品の薄壁部分は薄壁形成キャビティ部の中の1つのゾ
ーン、領域へ液状プラスチック材料を導びくことにより
形成されるものである。なお、この薄壁形成キャビティ
部は前記ゾーンに隣接する互いに対向する流路室の間に
設けられている。前記の空隙による不規則性が生ずるの
は図1に示されるごとく成形品の成形中、そのゾーン内
で、前記ゾーンへ導びかれる射出された液状プラスチッ
ク材料が1つまたはそれ以上の空隙を取り囲むことによ
るのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図1は、一対の対向す
る流路室12の下流端に隣接する薄壁形成キャビティ部
10の領域内に導びかれた液状プラスチック材料の連続
した流動先端のパターンを示している。その連続した流
動先端のパターンは流路室12へ異なる量の液状プラス
チック材料を射出し、且つ各射出に対応した薄壁形成キ
ャビティ部へ導びかれたそのような液状プラスチック材
料の結果としての流動の拡がりを記録することによって
決定されたものである。流路室12の間に設けられた薄
壁形成キャビティ部10のゾーン内部ではその薄壁形成
キャビティ部に導びかれた液状プラスチック材料が成形
中1つの空隙14を囲んでいる。その結果、その成形品
の薄壁には薄壁形成キャビティ部12のゾーンで形成さ
れる部分に空隙による不規則性を有する。そして、その
キャビティ部のゾーンにおいて空隙14が成形中、導び
かれた液状プラスチック材料により囲まれる。このよう
な不規則性は前述した成形品のそうした部分における孔
とか、壊れやすく、もろい、色の異なった壁として現れ
るものである。その成形品が飲用コップの如き、容器で
ある場合、その壁にある孔により容器から液体が漏れる
こととなる。
【0004】本発明者は、成形品の薄壁部分におけるそ
のような空隙による不規則性の形成が流路室の間に設け
られた薄壁形成キャビティ部のゾーン内部において防止
可能であることを見出した。すなわち、薄壁形成キャビ
ティ部の厚さをそのゾーンに隣接する流路室内の主要な
流動方向に関して、増大させるものであって、しかもそ
の場合、前記方向での厚さがある閾値の割合で増大する
よう金型キャビティの諸元が定められる。そして、その
方向での厚さが前記閾値の割合に等しいか、それを超え
る割合で増大するときには通常そのような空隙による不
規則性が起きる。後に、好適な実施例と関連して詳細に
述べるように、あるゾーンの閾値の割合というのは各成
形品毎に実験的に決められるのである。
【0005】従って、本発明の目的は、薄壁を有する成
形品を成形するとき空隙による不規則性を生じさせない
ような金型構造及び前記金型による成形品の射出成形方
法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明は、少なくとも1つの薄壁を有する成形品を
射出成形するための金型であって、同金型は、互いに結
合されることにより前記成形品(40)を形成するため
のキャビティ(48)と液状プラスチック材料を前記キ
ャビティへ射出する少なくとも一個のゲートとを画成す
る複数の金型構成部分(45,46)を有しており、前
記キャビティは少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部
(20)と、前記薄壁形成キャビティ部の向かい合う縁
部に隣接する少なくとも2つの対向する流路室(21)
を有し、少なくとも前記2つの対向する流路室の出口位
置(62)から前記薄壁形成キャビティ部の対応する入
り口位置(60)へ射出された液状プラスチック材料を
導びき前記成形品の少なくとも1つの薄壁部分(42)
を形成するよう構成され、さらに、少なくとも1つの前
記薄壁形成キャビティ部には前記少なくとも2つの対向
する流路室の間に設けられた少なくとも1つのゾーン
(25,26,27)を有するよう構成され、さらに前
記各入り口位置での少なくとも1つのゾーンの刻設され
た領域の寸法が前記隣接している流路室の前記対応する
出口位置における刻設された領域の寸法より小さくされ
ており、そしてさらに、前記少なくとも1つのゾーンの
内部で前記少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部の厚
さが前記ゾーンに隣接する流路室の内部における主要な
流動方向に関して増大するようにされ、且つ、その増大
の割合はある閾値割合より小さい値とされ、それにより
前記少なくとも1つのゾーンへ導びかれる射出された液
状プラスチック材料がいつでも前記少なくとも1つのゾ
ーン内部でいかなる空隙によっても囲まれないよう防止
するよう構成されたことを特徴とする射出成形用の金型
を提供することにある。なお、「刻設された領域の寸
法」(inscribed-sphere dimensions)とは球体が中へ
はめ込み可能である寸法諸元のことである。
【0007】さらに、本発明においては、前記射出成形
用の金型を用いる射出成形の方法であって、次のステッ
プ(a),(b)からなり、少なくとも1つの薄壁を有
する成形品(40)を射出成形する方法を特徴とするも
のである。 (a) 複数の金型構成部分(45,46)を、前記成
形品を形成する金型キャビティ(48)と前記金型キャ
ビティへ液状プラスチック材料が射出される少なくとも
1つのゲート(50)とを画成するよう結合するステッ
プであって、前記金型キャビティには、少なくとも1つ
の薄壁形成キャビティ部(20)と、前記薄壁形成キャ
ビティ部の向かい合う縁部に隣接する少なくとも2つの
対向する流路室(21)を有し、少なくとも前記2つの
対向する流路室の出口位置(62)から前記薄壁形成キ
ャビティ部の対応する入り口位置(60)へ射出された
液状プラスチック材料を導びき前記成形品の少なくとも
1つの薄壁部分(42)を形成するよう構成され、さら
に、少なくとも1つの前記薄壁形成キャビティ部には前
記少なくとも2つの対向する流路室の間に設けられた少
なくとも1つのゾーン(25,26,27)を有するよ
う構成され、さらに前記各入り口位置での少なくとも1
つのゾーンの刻設された領域の寸法(64)が前記隣接
している流路室の前記対応する出口位置における刻設さ
れた領域の寸法より小さくされている。 (b) 前記成形品を形成するために前記ゲートから前
記金型キャビティ内へ液状プラスチック材料を射出する
ステップであって、前記ステップ(a)はさらに1つの
前記金型キャビティを画成する金型構成部分を結合する
ステップを有しており、前記金型キャビティにおいて
は、前記少なくとも1のゾーンの内部で前記少なくとも
1の薄壁形成キャビティ部の厚さが前記ゾーンに隣接す
る流路室の内部における主要な流動方向に関して増大す
るようにされ、且つ、その増大の割合はある閾値割合よ
り小さい値とされ、それにより前記少なくとも1のゾー
ンへ導びかれる射出された液状プラスチック材料がいつ
でも前記少なくとも1のゾーン内部でいかなる空隙によ
っても囲まれないよう防止するよう構成されている。
【0008】さらに、本発明においては、次のステップ
(a),(b),(c)及び(d)からなり、少なくと
も1つの薄壁を有する成形品(40)を射出成形する方
法を特徴とするものである。 (a) 前記成形品を形成する金型キャビティと液状プ
ラスチック材料を金型キャビティへ射出する少なくとも
1つのゲートとを画成するため複数の金型構成部分を結
合するステップ (b) 前記ゲートから前記金型キャビティへ液状プラ
スチック材料を射出するステップ (c) 前記金型キャビティの少なくとも1つの薄壁形
成キャビティ部(20)の入り口位置(60)へ前記成形
品の少なくとも1つの薄壁部分(42)を形成するべく
前記少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部の向かい合
う縁部に隣接する前記金型キャビティの少なくとも2つ
の対向する流路室(21)の対応する出口位置(62)
から前記射出された液状プラスチック材料を導びくステ
ップであって、前記少なくとも1つの薄壁形成キャビテ
ィ部には前記少なくとも2つの対向する流路室の間に設
けられた少なくとも1つのゾーン(25,26,27)
を有し、さらに前記少なくとも1つのゾーンの内部で各
入り口位置での刻設された領域の寸法が前記隣接する流
路室の対応する出口位置での刻設された領域の寸法より
小さくされ且つ前記ゾーンに隣接する流路室内での主要
な流動方向に関して、前記薄壁形成キャビティ部の厚さ
を増大させるようになっており、 (d) 前記少なくとも1つのゾーンへ導びかれる射出
された液状プラスチック材料が前記少なくとも1つのゾ
ーンの内部でいつでもどんな空隙も囲むことを防止する
ステップ。
【0009】本発明の追加的特徴は、以下の好適な実施
例の詳細な説明に関連して記載される。
【0010】
【実施例】図2を参照すると、本発明による金型により
画成されたキャビティの好適な実施例では薄壁形成キャ
ビティ部20とそのキャビティ部20の対向する側に隣
接する一対の対向する流路室21を有しており、その2
つの対向する流路室21の出口位置から射出された液状
のプラスチック材料が薄壁形成キャビティ部20の対応
する入口位置の方へ方向付けられそれによって射出成形
品の薄壁部分を形成する。
【0011】図2には射出成形品の薄壁部分を形成する
ための薄壁形成キャビティ部20の典型例が示されてい
る。この例に用いられた材料はポリプロピレンであっ
た。
【0012】その薄壁形成キャビティ部20は初期ゾー
ン24、第1の中間ゾーン25、第2の中間ゾーン26
および最終ゾーン27を有する。最終ゾーン27は成形
品の薄壁部分の縁部が形成されるキャビティの縁部28
まで拡がっている。
【0013】初期ゾーン24と第1の中間ゾーン25と
の間の分割線まではゲート23から90.35mmあ
る。また、第1の中間ゾーン25と第2の中間ゾーン2
6との間の分割線まではゲート23から111.76m
mある。さらに、第2の中間ゾーン26と最終ゾーン2
7との間の分割線まではゲート23から122.94m
mある。初期ゾーン24、第1の中間ゾーン25および
第2の中間ゾーン26は前記1対の対向している流路室
21の間に完全に配置されている。1対の対向している
流路室21のいずれも縁部28までは延びておらずそれ
によって、最終ゾーン27の実質部分が1対の流路室2
1の間に位置することはない。
【0014】最終ゾーン27における空隙による不規則
性の形成を防止するためには、1対の対向する流路室2
1のいずれをも縁部28まで延ばさないようにすること
が効果的である。
【0015】前記流路室21の下流端を超えたところで
の最終ゾーン27における空隙による不規則性(でこぼ
こ)の形成は、それらが縁部28に非常に接近して生じ
るときは問題とならない。初期ゾーン24において、薄
壁形成キャビティ部20は一様な厚さ0.15mmを有
する。第1の中間ゾーン25においては、少なくとも1
つの薄壁形成キャビティ部20の厚さは、第1の中間ゾ
ーン25に隣接する流路室21の内部で主要な流路の方
向に関し、0.0035の割合で増大する。
【0016】第2の中間ゾーン26においては、少なく
とも1つの薄壁形成キャビティ部20の厚さは、第2の
中間ゾーン26に隣接する流路室21の内部で主要な流
路の方向に関し、0.0066の割合で増大する。
【0017】最終ゾーン27においては、少なくとも1
つの薄壁形成キャビティ部20の厚さは、最終ゾーン2
7に最も近い流路室21の内部で主要な流路の方向に関
し、0.0316の割合で増大する。
【0018】初期ゾーン24、第1の中間ゾーン25及
び第2の中間ゾーン26に隣接する対向する流路室21
の各々はその直径が0.85mmである。対向する流路
室21の下流端に近づくにつれ、流路室21のそれぞれ
刻設されている領域の寸法は隣接する流路室21の上流
側部分のそれぞれの刻設された領域の寸法より小さくな
っている。
【0019】流路室21のそれぞれの刻設されている領
域の寸法のこのような減少は最終ゾーン27における空
隙による不規則性の形成を防止するのに効果がある。
【0020】図2に示した薄壁形成キャビティ部を有す
るキャビティ内での方向付けられたプラスチック材料の
連続した流動先端のパターンを例示している図3を参照
すると、薄壁形成キャビティ部20へ方向付けられてい
る射出された液状のプラスチック材料は、1対の対向す
る流路室21の間(ゾーン24,25,26及び対向す
る流路室21の間に位置するゾーン27の部分を含む)
に位置している薄壁形成キャビティ部20のどのゾーン
の内部では、いつでも且つどのような空隙をも囲むよう
にはなっていない。
【0021】図4に示すように、複数の薄い壁部分42
を有する飲用コップ40は、図5に示すように本発明に
基づく金型44において本発明の方法によって射出成形
されたものである。
【0022】金型44は複数の金型構成部分45,46
を有する。これらは結合されたときキャビティ48を画
成する。そしてこのキャビティ48内に液状プラスチッ
ク材が射出され飲用コップ40が成形される。
【0023】そのキャビティ48には、図2に示される
ように複数の薄壁形成キャビティ部20および各薄壁形
成キャビティ部20の対向する先端部において複数の隣
接している対向する流路室21を有する。
【0024】飲用コップ40の薄壁部分42は前記薄壁
形成キャビティ部20の中で形成される。飲用コップ4
0は、また細長い隆起した背の部分52を有する。これ
はキャビティ48の流路室21で形成される。金型キャ
ビティ48の各々の薄壁形成キャビティ部20は初期ゾ
ーン24、第1の中間ゾーン25、第2の中間ゾーン2
6および最終ゾーン27を有し、これらは図2を参照し
て上述したような配置と寸法を有するものである。
【0025】第1の中間ゾーン25、第2の中間ゾーン
26および最終ゾーン27の内部において空隙による不
規則性の形成が防止されるような薄壁形成キャビティ部
20の厚さの増大の閾値は経験的にテスト縞を射出成形
することにより定められる。このテスト縞は、一般には
図2に示される如く金型キャビティへ射出される液状プ
ラスチック材料の異なった量に関連した飲用コップ40
の個々の共通な薄壁部42に対応する。その中で、厚さ
の増大割合を各ゾーン25,26,27を個別に変え、
それぞれの割合により空隙による不規則性が防止される
か否か観察する。金型キャビティ48の寸法は、最初そ
のようなテスト縞の決定に対応して選択される。図4A
に示す如く、部分的なテスト品56にはその後、異なる
量の液状プラスチック材料が金型キャビティ48へ射出
され成形される。これにより、テスト縞観察により定め
られた薄壁形成キャビティ部20の第1の中間ゾーン2
5、第2の中間ゾーン26及び最終ゾーン27の各内部
におけるそれぞれの厚さの増大した割合が、ゾーン2
5,26,27の各々における隣接する流路室21の間
で空隙による不規則性の形成を一貫して予防しているか
どうかを定めるのである。そして、部分テスト品56の
観察により不規則性の形成を一貫して予防されないとき
には、厚さにおける増大割合は、そのゾーンまたは前記
不規則性の形成が一貫して予防されないゾーンにおいて
減少される。そして、引き続きテスト縞と部分テスト品
のさらなる観察のため射出、成形が行われる。図6A,
6Bおよび6Cには3つのそれぞれの金型キャビティ4
8の実施例において、薄壁形成キャビティ部の入口位置
と、隣接する流路室の対応する出口位置でのそれぞれ刻
設された領域の大きさが示されている。図6Aの金型キ
ャビティにおいて、薄壁形成キャビティ部20aの入口
位置60aは隣接する流路室21aの内部での流動方向
と垂直な方向においてほぼ一様な厚さである。
【0026】流路室21aの断面は、その流路室21a
の内部の流動方向と垂直な方向からみて円形をしてい
る。さらに、流路室21aの出口位置62aと薄壁形成
キャビティ部20aの入口位置60aとの間には急激な
変化がある。
【0027】射出された液状プラスチック材料は流路室
21aの出口位置62aから薄壁形成キャビティ部20
aの対応する入口位置60aへ導かれる。そして、刻設
された領域の寸法64aは隣接する流路室21aの対応
する出口位置62aにおける刻設された領域の寸法66
aよりも小さい。図6Bの金型キャビティにおいては、
薄壁形成キャビティ部20bの入口位置60bは隣接す
る流路室21bの内部における流動方向に垂直な方向に
おいてほぼ一様な厚さである。
【0028】流路室21bの横断面は流路室21a内部
の流動方向と垂直な方向において卵形をしており、その
流路室21bの出口位置62bと薄壁形成キャビティ部
20bの入口位置60bの間は先細りとなっている。射
出された液状プラスチック材料は流路室21bの出口位
置62bから薄壁形成キャビティ部20bの対応する入
口位置60bへと導かれる。また、入口位置60bでの
刻設された領域の寸法64bは隣接する流路室21bの
対応する出口位置62bにおける刻設された領域の寸法
66bより小さい。
【0029】図6Cの金型キャビティにおいて、薄壁形
成キャビティ部20Cの入口位置60Cの厚さは、隣接
する流路室21C内部の流動方向に垂直で且つ遠ざかる
方向において減少している。射出された液状プラスチッ
ク材料は流路室21Cの出口位置62Cから薄壁形成キ
ャビティ部20Cの対応する入口位置60Cへ導かれ
る。また、入口位置60Cでの刻設された領域の寸法6
4Cは隣接する流路室21Cの対応する出口位置62C
における刻設された領域の寸法66Cより小さい。
【0030】図7には図6Aで示した金型キャビティに
対応する金型キャビティの実施例において、薄壁形成キ
ャビティ部20aの入口位置60aおよび流路室21a
の下流端に近い隣接する流路室21aの対応する出口位
置62aにおけるそれぞれの刻設された領域の寸法が示
される。
【0031】薄壁形成キャビティ部20aの入口位置6
0aは、隣接する流路室21a内部における流動方向と
垂直な方向においてその厚さはほぼ一様である。流路室
21aの断面(全体として金型キャビティ48の凹面の
内部に存在する)は、流路室21a内部における流動方
向に垂直な方向で半円形をしている。流路21aは図6
Aに示すように流路室21aの上流部分におけるよりも
小さな刻設された領域の寸法を有する。また、流路室2
1aの出口位置62aと薄壁形成キャビティ部20aの
入口位置60aとの間には急激な変化がある。射出され
た液状プラスチック材料は流路室21aの出口位置62
aから薄壁形成キャビティ部20aの対応する入口位置
60aへ導かれる。また、入口位置60aでの刻設され
た領域の寸法64aは隣接する流路室21aの対応する
出口位置62aでのそれより小さい。
【0032】追加の代替実施例(図示せず)において;
(a)少なくとも隣接する流路室の1つは直接ゲートか
らあるいは1つ以上の結合された中間流路室を介して延
設されておらず;(b)細長い流路室内の流動方向は必
ずしもその長さ方向でない;(c)対向する流路室は必
ずしも液状プラスチック材料をその流路室間における共
通位置の方へ導くわけではない;(d)流路室はカーブ
していてもよいし、さらに/または何らかの方法で形成
されていてもよい;(e)薄壁形成キャビティ部は相対
的にみて水平あるいは円錐である必要はない;(f)薄
壁形成キャビティ部は少なくとも1つの流路室とゲート
の間に配置されることが可能である;(g)米国特許第
4,844,405に記載の如く溶融チャンバは対向し
ている隣接する流路室の間にある。
【0033】薄壁を有するキャビティ領域の内部に配置
されることも可能であり、それによりさらに、一対の対
向している流路室21の間に位置するこれらの薄壁を有
する部分のゾーンにおいて空隙による不規則性の形成の
防止効果を高める。
【0034】特にここで述べた利点は本発明のすべての
考えられうる実施例に必ずしも適用されるものではな
い。さらに、本発明のそのような利点は唯例としてであ
って、本発明の唯一の利点と解されるべきではない。
【0035】以上に記載したところは多くの特定された
細目を含んでいるが、これらは本発明の範囲における制
限、限定と解されるべきではなく、むしろ好適な実施例
としてここに記載されていると解されるべきである。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、薄壁を有するプラスチック成形品の成形において空
隙による不規則性の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る薄壁形成キャビティ部の領域内
に導びかれた液状プラスチック材料の連続する流動先端
のパターンであって、その中で薄壁を有するプラスチッ
ク成形品を成形中、内部にその液状プラスチック材料に
より囲まれた空隙が存することを示す流動先端のパター
ン図である。
【図2】本発明による金型で画成される薄壁形成キャビ
ティ部の好適例の典型的寸法諸元を近似的に縮尺して示
す構成図である。
【図3】本願発明に係る図2に示された薄壁形成キャビ
ティ部内に導びかれた液状プラスチック材料の連続する
流動先端のパターン図である。
【図4】本発明による金型内で射出成形された飲用コッ
プの斜視図である。
【図4A】本発明による薄壁形成キャビティ部の厚さ増
大割合が閾値の割合未満で、空隙による不規則性の形成
を防止可能か否か実験的に決定する間に形成した図4の
成形品の斜視図である。
【図5】図4に示される飲用コップ成形品を成形するた
めのキャビティ部分を画成する金型構成部分を示す断面
図である。
【図6A】図2の6−6線に沿って見た薄壁形成キャビ
ティ部の入り口位置と隣接する流路室の対応する出口位
置での金型キャビティの一実施例におけるそれぞれの刻
設された領域の寸法を示す断面図である。
【図6B】図2のほぼ6−6線に沿って見た薄壁形成キ
ャビティ部の入り口位置と隣接する流路室の対応する出
口位置での金型キャビティの他の実施例におけるそれぞ
れの刻設された領域の寸法を示す断面図である。
【図6C】図2のほぼ6−6線に沿って見た薄壁形成キ
ャビティ部の入り口位置と隣接する流路室の対応する出
口位置での金型キャビティのさらに他の実施例における
それぞれの刻設された領域の寸法を示す断面図である。
【図7】図2の7−7線に沿って見た流路室の下流端近
傍の薄壁形成キャビティ部の入り口位置と隣接する流路
室の対応する出口位置での金型キャビティの実施例中の
それぞれ刻設された領域の寸法を例示する断面図であ
る。
【符号の説明】
10,20 薄壁形成キャビティ部 12,21 流路室 14 空隙 23 ゲート 24 初期ゾーン 25 第1の中間ゾーン 26 第2の中間ゾーン 27 最終ゾーン 28 縁部 40 飲用コップ 42 薄壁部分 45,46 金型構成部分 48 金型キャビティ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェンス オーリー ソーレンセン イギリス領ケイマン諸島、グランド ケイ マン、ノース サイド、ピーオー ボック ス 221 Fターム(参考) 3E033 AA08 BA13 FA02 4F202 AG07 AG21 AG22 AG23 AH55 AM32 AR12 CA11 CB01 CK13

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの薄壁を有する成形品を
    射出成形するための金型であって、前記金型は互いに結
    合されることにより前記成形品(40)を形成するため
    のキャビティ(48)と液状プラスチック材料を前記キ
    ャビティへ射出する少なくとも一個のゲート(50)と
    を画成する複数の金型構成部分(45,46)を有して
    おり、前記キャビティは少なくとも1つの薄壁形成キャ
    ビティ部(20)と、前記薄壁形成キャビティ部の向か
    い合う縁部に隣接する少なくとも2つの対向する流路室
    (21)を有し、少なくとも前記2つの対向する流路室
    の出口位置(62)から前記薄壁形成キャビティ部の対
    応する入り口位置(60)へ射出された液状プラスチッ
    ク材料を導びき前記成形品の少なくとも1つの薄壁部分
    (42)を形成するよう構成され、少なくとも1つの前
    記薄壁形成キャビティ部には前記少なくとも2つの対向
    する流路室の間に設けられた少なくとも1つのゾーン
    (25,26,27)を有するよう構成され、前記各入
    り口位置での少なくとも1つのゾーンの刻設された領域
    の寸法(64)が前記隣接している流路室の前記対応す
    る出口位置における刻設された領域の寸法より小さくさ
    れており、前記少なくとも1つのゾーンの内部で前記少
    なくとも1つの薄壁形成キャビティ部の厚さが前記ゾー
    ンに隣接する流路室の内部における主要な流動方向に関
    して増大するようにされ、且つその増大の割合はある閾
    値割合より小さい値とされ、それにより前記少なくとも
    1つのゾーンへ導びかれる射出された液状プラスチック
    材料がいつでも前記少なくとも1つのゾーン内部でいか
    なる空隙によっても囲まれないよう防止するよう構成さ
    れる射出成形用金型。
  2. 【請求項2】 前記金型キャビティ(48)は、前記複
    数の薄壁形成キャビティ部(20)と各薄壁形成キャビ
    ティ部の向かい合う縁部における前記隣接する少なくと
    も2つの対向している流路室(21)の間に設けられた
    少なくとも1つの前記ゾーン(25,26,27)を有
    し、前記ゾーンにおいては各々の入り口位置(60)にお
    ける刻設された領域の寸法(64)が前記隣接した流路
    室の対応する出口位置(62)における刻設された領域
    の寸法より小さくされており且つ前記ゾーンにおいて薄
    壁形成キャビティ部の厚さが前記隣接する流路室の内部
    での前記流動方向に関して前記閾値の割合より小さい割
    合で増大するように構成されている請求項1記載の少な
    くとも1つの薄壁を有する成形品射出成形用金型。
  3. 【請求項3】 金型キャビティ(48)は中空の成形品
    を画成する請求項2記載の少なくとも1つの薄壁を有す
    る成形品の射出成形用金型。
  4. 【請求項4】 金型キャビティ(48)は飲用コップ
    (40)を画成する請求項3記載の少なくとも1つの薄
    壁を有する成形品の射出成形用金型。
  5. 【請求項5】 少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部
    (20)が、成形品(40)の縁(54)の形成される
    前記金型キャビティ(48)の縁部(28)まで延設さ
    れており、さらに前記少なくとも1つの薄壁形成キャビ
    ティ部に隣接する少なくとも2つの対向する流路室(2
    1)のいずれも前記縁部まで延設されていない請求項1
    または2記載の少なくとも1つの薄壁を有する成形品の
    射出成形用金型。
  6. 【請求項6】 前記成形品(40)の縁が形成される前
    記金型キャビティ(48)の縁部(28)に隣接する少
    なくとも1つの薄壁形成キャビティ部(20)の最終ゾ
    ーン(27)内部において前記隣接する流路室(21)
    のそれぞれ刻設された領域の寸法が前記隣接する流路室
    の上流部分でのそれぞれの刻設された領域の寸法より小
    さくなっている請求項1、2または5に記載の少なくと
    も1つの薄壁を有する成形品の射出成形用金型。
  7. 【請求項7】 前記金型キャビティ(48)の前記縁部
    (28)に隣接する少なくとも1つの薄壁形成キャビテ
    ィ部(20)の最終ゾーン(27)の内部において前記
    少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部の厚さが、前記
    隣接する流路室(21)の最も近い部分内での流動方向
    に関し、前記少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部の
    少なくとも1つのゾーン(26)内での割合よりも大き
    い割合で増大するようになっている請求項6記載の少な
    くとも1つの薄壁を有する成形品の射出成形用金型。
  8. 【請求項8】 最終ゾーン(27)の部分が前記隣接す
    る少なくとも2つの対向する流路室(21)の間に設け
    られている請求項7記載の少なくとも1つの薄壁を有す
    る成形品の射出成形用金型。
  9. 【請求項9】 少なくとも2つの対向する流路室(2
    1)の間で且つ少なくとも1つのゾーン(25)と最終
    ゾーン(27)の間に設けられた前記少なくとも1つの
    薄壁形成キャビティ部(20)の中間ゾーン(26)内
    において、前記薄壁形成キャビティ部の厚さが、前記隣
    接する少なくとも2つの対向する流路室内での流動方向
    に関して、前記閾値の割合より小さく且つ前記少なくと
    も1つのゾーン内での増大の割合より大きく且つ前記最
    終ゾーン内の増大割合より小さい割合で増大するように
    なっている請求項7記載の少なくとも1つの薄壁を有す
    る成形品の射出成形用金型。
  10. 【請求項10】 前記隣接する少なくとも2つの対向す
    る流路室(21)と少なくとも1つのゾーン(25,2
    6,27)から上流側との間にある薄壁形成キャビティ
    部(20)の初期ゾーン(24)の内部において前記薄
    壁形成キャビティ部(20)の厚さが前記隣接する少な
    くとも2つの対向する流路室内での流動方向に関して変
    化しないようになっている請求項7記載の少なくとも1
    つの薄壁を有する成形品の射出成形用金型。
  11. 【請求項11】 射出された液状プラスチック材料が前
    記流路室内へ導びかれる方向において、前記流路室(2
    1)が細長い形状を有する請求項1記載の少なくとも1
    つの薄壁を有する成形品の射出成形用金型。
  12. 【請求項12】 各入り口位置(60)において、前記
    薄壁形成キャビティ部(20)は隣接する流路室(2
    1)内の主要な流動方向に垂直な方向に関し一様な厚さ
    である請求項1記載の少なくとも1つの薄壁を有する成
    形品の射出成形用金型。
  13. 【請求項13】 薄壁形成キャビティ部(20)の各入
    り口位置(60)の厚さが、前記隣接する流路室(2
    1)内の主要な流動方向に垂直で且つそれから離れる方
    向に関して減少する請求項1記載の少なくとも1つの薄
    壁を有する成形品の射出成形用金型。
  14. 【請求項14】 (a) 複数の金型構成部分(45,
    46)を、前記成形品を形成する金型キャビティ(4
    8)と前記金型キャビティへ液状プラスチック材料が射
    出される少なくとも1つのゲート(50)とを画成する
    よう結合するステップであって、前記金型キャビティに
    は、少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部(20)
    と、前記薄壁形成キャビティ部の向かい合う縁部に隣接
    する少なくとも2つの対向する流路室(21)を有し、
    少なくとも前記2つの対向する流路室の出口位置(6
    2)から前記薄壁形成キャビティ部の対応する入り口位
    置(60)へ射出された液状プラスチック材料を導びき
    前記成形品の少なくとも1つの薄壁部分(42)を形成
    するよう構成され、さらに少なくとも1つの前記薄壁形
    成キャビティ部には前記少なくとも2つの対向する流路
    室の間に設けられた少なくとも1つのゾーン(25,2
    6,27)を有するよう構成され、さらに前記各入り口
    位置での少なくとも1つのゾーンの刻設された領域の寸
    法(64)が前記隣接している流路室の前記対応する出
    口位置における刻設された領域の寸法より小さくされ、
    (b) 前記成形品を形成するために前記ゲートから前
    記金型キャビティ内へ液状プラスチック材料を射出する
    ステップであって、前記ステップ(a)はさらに1つの
    前記金型キャビティを画成する金型構成部分を結合する
    ステップを有しており、前記金型キャビティにおいて
    は、前記少なくとも1つのゾーンの内部で前記少なくと
    も1つの薄壁形成キャビティ部の厚さが前記ゾーンに隣
    接する流路室の内部における主要な流動方向に関して増
    大するようにされ、且つその増大の割合はある閾値割合
    より小さい値とされ、それにより前記少なくとも1つの
    ゾーンへ導びかれる射出された液状プラスチック材料が
    いつでも、前記少なくとも1つのゾーン内でいかなる空
    隙をも囲むことを防止するよう構成されている少なくと
    も1つの薄壁を有する成形品(40)の射出成形方法。
  15. 【請求項15】 金型キャビティ(48)は、複数の前
    記薄壁形成キャビティ部(20)ならびに各薄壁形成キ
    ャビティ部の反対側先端で複数の隣接する少なくとも2
    つの対向する流路室(21)を有しており、さらに各薄
    壁形成キャビティ部は、前記隣接する2つの対向する流
    路室の間に設けられた少なくとも1つの前記ゾーン(2
    5,26,27)を有しており、前記対向する流路室に
    おいては各入り口位置(60)における刻設された領域
    の寸法(64)は前記隣接する流路室の対応する出口位
    置(62)における刻設された領域の寸法より小さくな
    っており、さらに前記流路室においては、薄壁形成キャ
    ビティ部の厚さが前記隣接する流路室内の流動方向に関
    して前記閾値の割合より小さい割合で増大するようにな
    っていることを特徴とする請求項14記載の少なくとも
    1つの薄壁を有する成形品の射出成形方法。
  16. 【請求項16】 金型キャビティ(48)が中空の成形
    品(40)を画成する請求項14記載の少なくとも1つ
    の薄壁を有する成形品の射出成形方法。
  17. 【請求項17】 金型キャビティ(48)が飲用コップ
    (40)を画成する請求項15記載の少なくとも1つの
    薄壁を有する成形品の射出成形方法。
  18. 【請求項18】 各々の少なくとも1つの薄壁形成キャ
    ビティ部(20)は前記成形品の縁(54)が形成され
    ている金型キャビティ(21)の縁部(28)まで延設
    しており、さらに前記少なくとも1つの薄壁形成キャビ
    ティ部に隣接する少なくとも2つの対向する流路室(2
    1)のいずれもが前記縁部までは延設されない請求項1
    4または15に記載の少なくとも1つの薄壁を有する成
    形品の射出成形方法。
  19. 【請求項19】 成形品(40)の縁(54)が形成さ
    れる金型キャビティの縁部(28)に隣接する少なくと
    も1つの薄壁形成キャビティ部(20)の最終ゾーン
    (27)の内部において前記隣接する流路室のそれぞれ
    の刻設された領域の寸法が前記隣接する流路室の上流位
    置におけるそれぞれの刻設された領域の寸法より小さく
    なっている請求項14、15または18に記載の少なく
    とも1つの薄壁を有する成形品の射出成形方法。
  20. 【請求項20】 金型キャビティ(48)の前記縁部
    (28)に隣接する少なくとも1つの前記薄壁形成キャ
    ビティ部(20)の最終ゾーン(27)内において、前
    記少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部の厚さが、前
    記隣接する流路室の最も接近した部分内での流動方向に
    おいて前記少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部の少
    なくとも1つのゾーン(26)内での増大割合よりも大
    きい割合で増大する請求項19記載の少なくとも1つの
    薄壁を有する成形品の射出成形方法。
  21. 【請求項21】 最終ゾーン(27)の部分が前記隣接
    する少なくとも2つの対向する流路室(21)の間に設
    けられている請求項20記載の少なくとも1つの薄壁を
    有する成形品の射出成形方法。
  22. 【請求項22】 隣接する少なくとも2つの対向する流
    路室(21)の間に設けられ且つ前記少なくとも1つの
    ゾーン(25)と前記最終ゾーン(27)の間に設けら
    れている前記少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部
    (20)の中間ゾーン(26)内において、前記薄壁形
    成キャビティ部の厚さが、前記隣接する少なくとも2つ
    の対向する流路室内での流動方向に関して、前記閾値の
    割合よりも小さく、前記少なくとも1つのゾーン内での
    増大割合より大きく且つ前記最終ゾーン内での増大割合
    より小さい割合で増大するようにした請求項20記載の
    少なくとも1つの薄壁を有する成形品の射出成形方法。
  23. 【請求項23】 隣接する少なくとも2つの対向する流
    路室(21)と前記少なくとも1つのゾーン(25,2
    6,27)の上流との間にある前記薄壁形成キャビティ
    部(20)の初期ゾーン(24)内において、前記薄壁
    形成キャビティ部の厚さが、前記隣接する少なくとも2
    つの対向する流路室内での流動方向において変化しない
    請求項14記載の少なくとも1つの薄壁を有する成形品
    の射出成形方法。
  24. 【請求項24】 流路室(21)が、射出された液状プ
    ラスチック材料が前記流路室内で導びかれる方向に細長
    くなっている請求項14記載の少なくとも1つの薄壁を
    有する成形品の射出成形方法。
  25. 【請求項25】 薄壁形成キャビティ部(20)が、各
    々の入り口位置(60)において、隣接する流路室(2
    1)内で主要な流動方向に垂直な方向において一様な厚
    さである請求項14記載の少なくとも1つの薄壁を有す
    る成形品の射出成形方法。
  26. 【請求項26】 薄壁形成キャビティ部(20)の各々
    の入り口位置(60)の厚さが、隣接する流路室(2
    1)内の主要な流動方向に垂直で且つそこから離れる方
    向に関して減少する請求項14記載の少なくとも1つの
    薄壁を有する成形品の射出成形方法。
  27. 【請求項27】 (a)前記成形品を形成する金型キャ
    ビティと液状プラスチック材料を金型キャビティへ射出
    する少なくとも1つのゲートとを画成するため複数の金
    型構成部分を結合するステップと、(b)前記ゲートか
    ら前記金型キャビティへ液状プラスチック材料を射出す
    るステップと、(c)前記金型キャビティの少なくとも
    1つの薄壁形成キャビティ部(20)の入り口位置(6
    0)へ前記成形品の少なくとも1つの薄壁部分(42)
    を形成するべく前記少なくとも1つの薄壁形成キャビテ
    ィ部の向かい合う縁部に隣接する前記金型キャビティの
    少なくとも2つの対向する流路室(21)の対応する出
    口位置(62)から前記射出された液状プラスチック材
    料を導びくステップであって、 前記少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部には前記少
    なくとも2つの対向する流路室の間に設けられた少なく
    とも1つのゾーン(25,26,27)を有し、さらに
    前記少なくとも1つのゾーンの内部で各入り口位置での
    刻設された領域の寸法(64)が前記隣接する流路室の
    対応する出口位置での刻設された領域の寸法より小さく
    され且つ前記ゾーンに隣接する流路室内での主要な流動
    方向に関して、前記薄壁形成キャビティ部の厚さを増大
    させるようになるステップと、(d)前記少なくとも1
    つのゾーンへ導びかれる射出された液状プラスチック材
    料が前記少なくとも1つのゾーンの内部でいつでもどん
    な空隙をも囲むことを防止するステップとからなる少な
    くとも1つの薄壁を有する成形品(40)の射出成形方
    法。
  28. 【請求項28】 前記ステップ(d)が、(e)前記少
    なくとも1つのゾーン(25,26,27)内で前記薄
    壁形成キャビティ部(20)の厚さがある閾値の割合よ
    り小さい割合で前記方向において減少するよう形成され
    た前記金型キャビティ(48)を画成する金型構成部分
    を、前記ステップ(a)に一致した結合のため供給する
    ステップからなる請求項28記載の少なくとも1つの薄
    壁を有する成形品の射出成形方法。
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