JPH0590730U - 照明器具の取付け構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 点灯回路部品を収納した器具本体２を天井面
のスタットボルトに取付ける施設用照明器具１０の取付
け工事を簡易にする。 【構成】 器具本体２の天板の取付け孔８の下面周縁
に、取付け孔８と略同軸状にきょう設された貫通孔１２
を有するクサビ状の折曲部品１１を取付け、貫通孔１２
の壁面をスタットボルトのネジ部に食い込むようにし
た。 【効果】 器具本体２を天井面に押しつけて支持するこ
となく取付ける事ができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は天井面に突設されたスタットボルトに器具本体の天板の取付け孔を 通させ、ナット止めする施設用照明器具など工事用照明器具の天井面への取付け 構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

この種施設用照明器具１は、例えば図４に示すように、長尺な下面開口の箱状 体内に安定器やグロ−ランプ、保安球などの点灯回路部品を収納した器具本体２ の下面両端に、一対のランプソケット３、３を露出させ、開口面を反射笠４で閉 塞し、両ソケット３、３間に直管状蛍光ランプ５を装着した構造が採用されてい る。かかる施設用照明器具１は、蛍光ラン５が４０Ｗ，１００Ｗ等の長尺な直管 状で、明るいため、ビルやオフイス照明として多用されている。

【０００３】 ところで、かかる構造の施設用照明器具１は、従来図５に示すように、天井面 に植設されたスタットボルト７、７に、器具本体２の天板にきょう設された取付 け孔８、８を挿通させ、ナット９、９を螺回して取付けされている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このように天井面６のスタットボルト７に施設用照明器具１を ット９止めするには、照明器具１の器具本体２を下方より天井面に押しつけて工 事する必要があり、高所の作業である上、この場合、施設用照明器具１が長尺で 、かつ鉄板製で重量が重いために、工事は大変なものであった。

【０００５】 従って、本考案は上記に鑑みなされたものであり、天井面への押しつけ支持を 要ないしは簡易化して、簡単に取付け工事がなされるようにすることを目的とし ている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

このため、本考案は点灯回路部品を収納した器具本体の天板に設けられた取付 孔に、天井面に突設したスタットボルトを挿通させ、ナット止めにより天井面に 取付けるようにした照明器具の取付け構造において、前記器具本体は天板の取付 け孔の下面周縁に、前記取付け孔と略同軸状にきょう設された貫通孔を有するク サビ状の折曲部品を取付けたものである。また、この折曲部品は、器具本体のス タットボルトへの挿通後、折曲部品のクサビのバネ効果により、挿通孔壁面がス タットボルトのネジ部に食い込み、器具本体がスタットボルトに係止される様、 クサビのバネ力、挿通孔の寸法形状が設定される。

【０００７】

【作用】

かかる本案構成によれば、器具本体はその天面の取付け孔を天井面に突設され スタットボルトに挿通するとき、その下面の折曲部品の貫通孔にも同時に挿通さ れる。このスタットボルトへの挿通時、折曲部品の貫通孔の壁面で多少の摩擦を 生じるが、折曲部品を上方に押圧し、貫通孔壁面の摩擦を解除させると、器具本 体を容易に押し上げることができる。そして挿通後は、折曲部品の押圧を解くと 、折曲部品のクサビのバネ効果により貫通孔壁面がスタットボルトのネジ部に食 い込み、器具本体が係止される。従って、器具本体の天井面への押しつけ支持が 不要ないし簡易化され、簡単に天井面に取付ることが出来る。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。 図１は本考案に係る施設用照明器具１０の要部拡大断面図である。この照明器具 １０は、前記従来の施設用照明器具１の器具本体２の天板の取付け孔８の下面周 縁に、折曲部品１１を取付けた以外はこれと同様であり、同じ機能部品は同一参 照符号を付し、その説明は省略する。

【０００９】 折曲部品１１は、図２に示す様に、鉄板をくの字状に折り曲げたもので、その 央部にはスタットボルト７が挿入される程度の貫通孔１２がきょう設され、器具 本体２の天板の取付け孔８の下面周縁に、これと略同軸状に配置して溶接付けさ れている。

【００１０】 更に詳細には、折曲部品１１は、図３に示すように、貫通孔１２が天板の取付 孔８と略同軸状に配置され、従って、器具本体２を天井面６に突設されたスタッ トボルト７に挿通するとき、天板の取付け孔８の後に貫通孔１２がこれに引き続 いて挿通される位置関係に配置されており、また貫通孔１２の寸法は、これをス タットボルト７に挿通した時、折曲部品１１自体のクサビのバネ効果により、貫 通孔１２の壁面がスタットボルト７のネジ部に食い込み、器具本体２がスタット ボルト７に係止される様、充分なクサビのバネ力と共に、その寸法形状が設定さ れている。

【００１１】 かかる本案構成の施設用照明器具１０は以下の様にして天井面６に取付けられ 。即ち、まず図３に示すように、器具本体２の折曲部品１１を上方に押し上げ、 クサビのバネ力を解いた状態で、器具本体２を天井面６に突設されたスタットボ ルト７に挿通する。この時、スタットボルト７への貫通孔１２壁面の摩擦は解除 されており、容易に挿通する事が出来る。挿通後、折曲部品１１の上方への押圧 を解くと、折曲部品１１のクサビのバネ効果により、貫通孔１２の壁面がスタッ トボルト７のネジ部に食い込み、器具本体２はスタットボルト７に係止、つまり 仮固定される。従って、後はこれが落ちない程度に軽く手で支持しながら、ナッ ト９で取付ければよい。

【００１２】

【考案の効果】

以上のように、本考案は器具本体の取付け孔の下面周縁に折曲部品を取付けて 折曲部品の貫通孔の壁面をスタットボルトのネジ部に食い込む様にしたから、器 具本体の天井面への押しつけ支持が不要ないし簡易化され、施設用照明器具を簡 単に天井面に取付ることが出来る

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の照明器具の要部構造を示す断面図であ
る。

【図２】図１の構成部品で、折曲部品の拡大断面図であ
る。

【図３】図１の照明器具の取付け構造を示す断面図であ
る。

【図４】従来の照明器具の構造を示す断面図である。

【図５】図４の照明器具の取付け構造を示す断面図であ
る。

【符号の説明】

２ 器具本体 ６ 天井面 ７ スタットボルト ８ 取付け孔 ９ ナット １０ 照明器具 １１ 折曲部品 １２ 貫通孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 点灯回路部品を収納した器具本体の天板
   に設けられた取付け孔に、天井面に突設したスタットボ
   ルトを挿通させ、ナット止めにより天井面に取付けるよ
   うにした照明器具の取付け構造において、前記器具本体
   は天板の取付け孔の下面周縁に、前記取付け孔と略同軸
   状にきょう設された貫通孔を有するクサビ状の折曲部品
   が取付けられたことを特徴とする照明器具の取付け構造