JPH0590666U - ディスク再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスク記録情報を再生して磁気テープに記
録し、この記録テープをヘッドホンステレオなどで聴取
するのに好適な残存テ−プの無記録帯時間の短い記録を
行うものである。 【構成】 ディスク記録情報の再生手段１と、この記録
情報の全記録時間を検出する検出手段２と、全記録時間
の略半分に相当する記録時間の記録情報数を算出して記
憶する記録情報数算出と記憶手段３と、このディスク記
録情報を他の磁気テープ記録再生装置に記録する時、磁
気テープ記録再生装置の記録動作を上記記録情報数によ
って制御する制御手段４とを設けて構成したものであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はディスク再生装置に係り、特に、ディスク再生情報を他の記録装置 に記録するのに好適なディスク再生装置に関する。

【０００２】

【従来技術】

ディスク再生装置のディスクに記録された記録情報を再生し、この再生情報を 、例えば磁気テープ記録再生装置に記録する場合、上記ディスクからの再生情報 が記録される途中で記録テープ（Ａ面）が無くなり、引き続いてＢ面に記録され るなどの不具合を防止するため、ディスクの記録情報を磁気テープＡ面の記録可 能時間内に入るよう分割し、この分割した記録情報を磁気テープ記録再生装置に 入力して記録していた。

【０００３】 上記、ディスク記録情報の分割は磁気テープＡ面の余り時間（無記録部分）が 少なくなるよう分割していたが、例えば図５に示した記録テープの記録図のよう に、ディスク再生音楽信号の１曲目から磁気テープ記録再生装置の記録テープ走 行方向である矢印Ｐの方向に順次、磁気テープＡ面に記録して音楽信号５曲目で 磁気テープＡ面の記録を終了すると、磁気テープＡ面の残存テープは４分の残存 時間30が残る。

【０００４】 次に、上記記録テープの４分の残存時間30が経過した後、磁気テープ記録再生 装置は磁気テープＢ面に反転動作（図中、矢印R2動作) して記録テープ走行方向 の矢印Ｑ方向に６曲目から順次記録し、最後の10曲目が終了してディスク再生信 号の記録は完了するが、磁気テープＢ面の最後部分は５分の残存時間31が残って しまう。

【０００５】 この様に、ディスク再生装置のディスク記録情報は曲目別に切り目なく１曲目 から10曲目までが磁気テープＡ面及びＢ面に記録することができた。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記した従来のディスク再生装置は前記のように、磁気テープ記録再 生装置の磁気テープＡ面及びＢ面に記録した記録音楽を、例えばヘッドホンステ レオで聴取する場合、磁気テープＡ面の無記録帯の残存時間30を無音のまま再生 するか、又は記録テープメカを早送りしてオートリバース機能によって磁気テー プＢ面の記録情報の曲頭から再生しなければならないという問題があった。

【０００７】 更に、磁気テープＢ面の音楽信号の再生終了から磁気テープＡ面に反転動作す る場合も上記同様の無記録帯を早送り操作しなければならないという欠点があっ た。

【０００８】 このため、ヘッドホンステレオの電池消費が多くなり、ヘッドホンステレオの ポータビリティが損なわれてしまうという欠点もあり、上記早送り操作を行って 曲頭で再生モードにするという使用上の煩わしさがあった。

【０００９】 この考案は上記した点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは 従来例の欠点を解消し、ヘッドホンステレオなどで使用するのに好適な無記録帯 に無い記録テープの記録編集機能を有したディスク再生装置を提供するところに ある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

この考案のディスク再生装置は複数の記録情報と、この記録情報の記録時間情 報とを有したディスク記録媒体を再生するディスク再生装置において、上記記録 時間情報の全記録時間検出手段と、この検出した全記録時間の略半分に相当する 記録時間を有した記録情報数を算出して記憶する情報数記憶手段とを設け、この ディスク再生装置の記録情報を他の記録装置に記録する時、他の記録装置の記録 動作を上記ディスク再生装置の記憶した記録情報数によって制御するよう構成し たものである。

【００１１】 また、上記ディスク再生装置からの記録情報を磁気テープ記録再生装置に記録 する場合、上記記録情報数によって磁気テープ記録再生装置の反転記録動作を行 うよう制御して構成しても良い。

【００１２】

【作用】

この考案の作用を図１に示した機能ブロック図により説明する。この考案によ れば、複数の記録情報と、この記録情報の記録時間情報とを有したディスクを再 生し（ディスク再生手段１）、上記、記録時間情報の全記録時間を加算処理して 検出する（全記録時間検出手段２）。

【００１３】 この検出した全記録時間の略半分に相当する記録時間を編集し、この略半分の 記録時間の記録情報数を算出し、この算出した記録情報数を内蔵したメモリ回路 に記憶する（記録情報数の算出及び記憶手段３）。

【００１４】 この様に、ディスク記録情報を編集して記憶することにより、ディスク記録情 報を再生して他の記録装置、例えば磁気テープ記録再生装置に記録する時、ディ スク記録情報の略半分を磁気テープＡ面に記録し、この磁気テープＡ面の記録終 了後、直ちに磁気テープ記録再生装置の反転動作を行って、この反転した磁気テ ープＢ面の位置からディスク再生情報を記録する（記録動作の制御手段４）。

【００１５】 この様に、反転位置から磁気テープＢ面の記録を開始するため、磁気テープＡ 面の残存テープの走行する残存時間を無視して再生記録することができ、また、 残りのディスク記録情報の略半分を磁気テープＢ面に記録完了した時の磁気テー プＢ面の残存時間も短くすることができる。

【００１６】 即ち、上記磁気テープ記録再生装置で記録した記録テープをヘッドホンステレ オなどで聴取する場合、磁気テープＡ面が終了すると直ちに磁気テープＢ面に反 転動作し、即磁気テープＢ面の記録情報を再生して聴取することができ、更に、 磁気テープＢ面が終了した後、磁気テープＢ面の残存時間が短くなっているため 、従来のようにFFの早送り操作を行う必要がなく、引き続いて再生情報を煩わし い操作無しで聴取することができる。

【００１７】

【実施例】

この考案に係るディスク再生装置の実施例を図１乃至図４に基づいて説明する 。図１はこの考案の構成を示した機能ブロック図、図２はハードウェアのブロッ ク図、図３は動作を説明したフローチャート、図４は記録テープの記録順を示し た記録図である。

【００１８】 図２において、10はディスク再生装置の再生メカ部であり、この再生メカ部10 からの再生信号は復調回路11を介してデ−タデコーダ12で復調され、 D/A変換回 路やミュート回路、増幅回路などの再生電気回路13より再生出力される。

【００１９】 14はマイクロコンピュータであり、このマイクロコンピュータ14（以下、単に マイコン14という）は周知のように基本的にはCPU14c,ROM14e,RAM14f及び入力ポ ート14a 、出力ポート14d 、クロック回路14b より構成され、ROM14eにはCPU14c を制御するプログラムが書き込まれており、CPU14cはこのプログラムに従って入 力ポート14a に説明された操作キー16などより必要とされる外部データを取り込 んだり、又はRAM14fとの間でデータの授受を行なったりしながら演算処理し、必 要に応じて処理データを出力ポート14d よりバッファ回路15を介して表示器17な どに出力する。

【００２０】 この様に構成したディスク再生装置はディスクの記録情報を再生メカ部10のピ ックアップ（図示せず）で取り出して復調回路11で復調され、デ−タデコーダ12 により記録時間データがマイコン14に供給され、マイコン14からの制御信号はバ ッファ回路15を介して上記再生メカ部10や再生電気回路13を制御すると同時に、 表示器17に記録時間などを表示する。

【００２１】 今、上記ディスク再生装置からのディスク記録情報を再生し、磁気テープ記録 再生装置の記録テープＡ面及びＢ面にそれぞれ最適な記録状態で記録するため、 ディスク再生装置のディスク記録情報の記録時間や記録情報数などを検出して記 録情報の編集を行い、内蔵したマイコン14のRAM14fに記憶し、この記憶したディ スク記録情報のデータによって磁気テープ記録再生装置の記録動作を制御して磁 気テープ記録を行うことができ、この記録テープへの記録動作を図３のフローチ ャート及び図４の記録図によって説明する。

【００２２】 例えば、ディスク記録情報が複数の音楽信号であって、この音楽信号の１曲目 から順に記録テープに記録する場合、まず、イニシャライズを行い（ステップS1 ）、ディスク再生装置を動作させ、ディスク記録情報の全記録時間を読み取り（ ステップS2）、この全記録時間の略半分に相当する時間Ｂを算出して内部メモリ に記憶する（ステップS3）。

【００２３】 次に、記録音楽情報の１曲目(N＝1)の記録時間(A=0より A=5分) を読み出し（ ステップS4）、順次２曲目、３曲目と次々にＮ曲目までの記録時間Ａを加算して 算出し（ステップS5）、この算出したトータル記録時間Ａが上記略半分に相当す る時間Ｂと比較される（ステップS6）。

【００２４】 この比較されるトータル記録時間Ａが、上記時間Ｂより大きくなるまで加算さ れ（ステップS5〜S7）、この加算されたトータル記録時間Ａが上記時間Ｂより大 きくなった時（ステップS6）、曲目数 N＝5(図４の５曲目までの数）をマイコン 14は記憶してディスク記録情報の編集を行う（ステップS8）、 この様に、編集したディスク記録情報を再生して磁気テープ記録再生装置に記 録する場合、上記ディスク記録情報の５曲目までを磁気テープ記録再生装置の磁 気テープＡ面に記録し、記録終了時点で磁気テープ記録再生装置のリバース駆動 を制御して反転（矢印R1反転駆動）し、引き続いてディスク記録情報の残り略半 分の記録情報を再生して磁気テープＢ面に記録することができる。

【００２５】 即ち、図４に示すように、磁気テープＡ面には１曲目から５曲目までが記録さ れ、この５曲目が終了した時点で反転R1して磁気テープＢ面の反転位置から直に ６曲目の記録を始め、磁気テープＡ面の残存テープ（４分の残存時間20）は無視 され、最後の10曲目までを磁気テープＢ面に記録することにより、磁気テープＢ 面の残存時間21は図のように１分となることが判かる。

【００２６】 この様に、磁気記録テープにディスク記録情報の記録時間を検出して記録する ことにより、この記録した記録テープをヘッドホンステレオで再生して聴取する 場合、磁気テープＡ面の再生終了後、直ちに磁気テープＢ面の再生動作を行い、 磁気テープＢ面の再生終了後、残存時間21が１分と短時間になっているため、磁 気テープ記録再生装置を早送り操作（FF操作）する必要が無く、上記短時間(1分 ) 後には磁気テープＡ面に反転して再度引き続いて磁気テープＡ面の音楽を聴取 することができる。

【００２７】 また、ディスク記録情報のトータル記録時間によっては曲目の入れ替えや組み 替えなどを行って、記録テープの記録時間に合わせてト−タル時間を略半分に設 定することも必要であり、この様な入れ替えや組み替えなどをマイコン14の制御 によって行うことも可能である。

【００２８】

【考案の効果】

この考案に係るディスク再生装置は前述のように、ディスク記録時間を再生し て磁気テープ記録再生装置などに記録する場合、ディスク記録時間や記録情報数 を検出し、内部のメモリに記憶することにより最適状態の記録テープへの記録を 行うことができ、ヘッドホンステレオなどで記録した記録テープを再生する場合 、ヘッドホンステレオのFF操作の早送りなどの煩わしい操作をする必要が無くな り、更に、早送り動作などによる内蔵電池の消費を低減することもできるという 効果がある。

【００２９】 しかも、構造が簡単であって、また、ディスク記録情報の編集などの機能は内 蔵したマイコンのソフトウェアに大きく依存し、コストを上げること無く機能ア ップすることができるという効果があり、実施も容易であるなどの優れた特長を 有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係るディスク再生装置の構成を示し
た機能ブロック図である。

【図２】この考案の実施例を示したハードウェアのブロ
ック図である。

【図３】この考案の動作を説明したフローチャートであ
る。

【図４】この考案の記録テープの記録状態を示した記録
図である。

【図５】従来例の記録テープの記録状態を示した記録図
である。

【符号の説明】

10 再生メカ部 11 復調回路 12 デ−タデコーダ 13 再生電気回路 14 マイクロコンピュータ（マイコン） 15 バッファ回路 16 操作キー 17 表示器 20 磁気テープＡ面の残存時間 21 磁気テープＢ面の残存時間

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の記録情報と、この記録情報の記録
   時間情報とを有したディスク記録媒体を再生するディス
   ク再生装置において、 上記記録時間情報の全記録時間検出手段と、この検出し
   た全記録時間の略半分に相当する記録時間を有した記録
   情報数を算出して記憶する情報数記憶手段とを設け、こ
   のディスク再生装置の記録情報を他の記録装置に記録す
   る時、他の記録装置の記録動作を上記ディスク再生装置
   の記憶した記録情報数によって制御するよう構成したこ
   とを特徴とするディスク再生装置。
2. 【請求項２】 上記ディスク再生装置からの記録情報を
   磁気テープ記録再生装置に記録する場合、上記記録情報
   数によって磁気テープ記録再生装置の反転記録動作を行
   うよう制御したことを特徴とする請求項１記載のディス
   ク再生装置。