JPH0590012U - 張力調整装置 - Google Patents

張力調整装置

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JPH0590012U
JPH0590012U JP3009292U JP3009292U JPH0590012U JP H0590012 U JPH0590012 U JP H0590012U JP 3009292 U JP3009292 U JP 3009292U JP 3009292 U JP3009292 U JP 3009292U JP H0590012 U JPH0590012 U JP H0590012U
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belt
pipe
oil pump
operating device
tension adjusting
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Application number
JP3009292U
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English (en)
Inventor
昌秀 藤田
正浩 樋口
Original Assignee
ダイハツ工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 配管を接続される作動機器を用いた張力調整
装置において、剛性を確保しかつ狭い配管スペースでも
周囲に干渉しないようにしてコンパクトに構成する。 【構成】 配管26が接続される作動機器(オイルポン
プ)12の主軸にこの作動機器12を駆動するベルト8
が巻き掛けられるプーリ17を取付け、この作動機器1
2をベルトを緊張・弛緩させる一方向に移動可能に支持
する取付手段14を設け、作動機器12からベルト18
の回動経路外に向けて剛性のある配管26を延設し、配
管26の先端部を作動機器12の移動方向と平行に移動
自在に支持されたクランプ27に固定し、作動機器12
の移動に伴って剛性のある径の小さい配管26を平行移
動させて小さな配管スペースでも周囲に干渉しないよう
にした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は張力調整装置に関し、特にベルトにて駆動されかつ配管を接続された 作動機器の位置調整にてベルトに張力を付与するようにした張力調整装置に関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、車体のフロア下面にシリンダ軸心を傾斜させたスラントエンジンを配 置した自動車においては、図5に示すような配置構造が知られている。図5にお いて、1はシリンダ軸心を車幅方向に傾斜させたスラントエンジンであり、フロ ア下面2の下部のサイドメンバ3、3間の空間に、そのシリンダヘッド1aをフ ロントデフ4の上方に位置させて配設されている。
【0003】 スラントエンジン1のシリンダヘッド1aの上側にはインテークマニホールド 5が、下側には排気管6が接続されている。又、スラントエンジン1の上側のイ ンテークマニホールド5に近い位置にはオルタネータ7が配設され、エンジン前 部に配設されているウォータポンプ8とともに第1のベルト回転伝達手段9にて クランク軸10に連結されている。スラントエンジン1の下部の上側にはエアコ ンディショナー用コンプレッサ11が配設され、第2のベルト回転伝達手段41 にてクランク軸10に連結され、スラントエンジン1の下部の下側にはパワース テアリング装置用オイルポンプ42が配設され、第3のベルト回転伝達手段43 にてクランク軸10に連結されている。第2及び第3のベルト回転伝達手段41 、43にはそれぞれベルトテンショナー44、45が配設されている。
【0004】 しかし、このようなスラントエンジンの配置構造では、パワーステアリング装 置用オイルポンプ42がスラントエンジン1の下側にフロントデフ4に隣接して 配置されているため、次のような問題を生じることになる。
【0005】 (1) 第3のベルト回転伝達手段43に地上から水がかかり易くベルト寿命が低 下する。
【0006】 (2) 最低地上高が低下する。
【0007】 (3) フロントデフ4とオイルポンプ42の配管が干渉したり、この配管に石当 たり等が生じる恐れがあって信頼性が低下する。
【0008】 (4) クランク軸10には、第1〜第3のベルト回転伝達手段9、41、43の プーリが3段に取付けられるため、エンジン全長が長くなるとともに、ク ランク軸のねじり振動の悪化を来す。
【0009】 (5) コンプレッサ11とオイルポンプ42用にそれぞれベルトテンショナー4 4、45を設ける必要があり、部品点数が多くなってコスト高となる。
【0010】 このような問題に対処するため、ベルトテンショナー44に代えてスラントエ ンジン1の上側にオイルポンプ42を配置し、図6に示すように、クランク軸1 0に取付けたプーリ15とコンプレッサ11に取付けたプーリ16とオイルポン プ42に取付けたプーリ17とこれらプーリに巻き掛けたベルト18とから成る 第2のベルト回転伝達手段19にてオイルポンプ42を駆動するようにし、かつ このオイルポンプ42を移動可能な取付手段31に取付けて張力調整装置として 機能させることが考えられる。
【0011】 図6において、取付手段31は、枢支軸32にて基端を揺動自在に支持された 揺動ブラケット33の中間部にオイルポンプ42が取付けられ、この揺動ブラケ ット33の先端部に円弧状の長孔34を設け、この長孔34に係合させた固定ボ ルト35にて任意の揺動位置で固定できるように構成され、揺動ブラケット33 の揺動位置によってベルト18の張力を調整する。そして、オイルポンプ42に て発生した油圧をパワーステアリング装置に供給するため、位置変化するオイル ポンプ42の接続部42aとオイル配管の固定部37を可撓ホース36にて接続 している。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、図6に示したような張力調整装置の構成では、オイルポンプ4 2を揺動自在な揺動ブラケット33に取付けているので剛性的に不利であり、か つオイル配管に可撓ホース36を用いているので金属配管に比較してホース外径 が大きくなるとともに動きを規制できないため、コンプレッサ11や第1及び第 2のベルト回転伝達手段9、19との干渉を避けるために大きな配管スペースを 必要とし、コンパクトに構成できないという問題がある。
【0013】 尚、実開平2−114740号公報には、テンションプーリをスライドさせて ベルト張力を調整する手段が開示されているが、配管接続される作動機器を張力 調整装置として機能させるものではなく、上記問題を解消するものではない。
【0014】 本考案は、上記問題点に鑑み、配管を接続される作動機器を用いた張力調整装 置において、剛性を確保できるとともに配管スペースが小さくて済みコンパクト に構成できる張力調整装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本考案は、配管が接続される作動機器の主軸にこの作動機器を駆動するベルト が巻き掛けられるプーリを取付け、この作動機器をベルトを緊張・弛緩させる方 向に移動可能に支持する取付手段を設け、作動機器からベルトの回動経路外に向 けて剛性のある配管を延設し、配管の先端部を作動機器の移動方向と平行に移動 自在に支持されたクランプに固定したことを特徴とする。
【0016】
【作用】
本考案によれば、取付手段にて作動機器の位置を調整することによりベルト張 力を調整できるため、別にベルト張力調整装置を設けなくてよく、また作動機器 の移動に伴って比較的径の小さい剛性のある配管が平行移動するため、狭いスペ ースに配管しても周囲の部材と干渉する恐れがなく、したがってコンパクトに構 成することができ、さらに取付手段は一方向に移動可能であればよいので揺動機 構の場合に比して簡単に剛性を確保することができる。
【0017】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図1〜図4を参照して説明する。
【0018】 図1において、1はシリンダ軸心を車幅方向に傾斜させたスラントエンジンで あり、シリンダヘッド1aとシリンダブロック1bとシリンダブロック1bの下 部に接合された第1のオイルパン1cとその下部に接合された水平な第2のオイ ルパン1dとを備えている。このスラントエンジン1は、フロア下面2の下部の サイドメンバ3、3間の空間に、シリンダヘッド1aがフロントデフ4の上方に 位置するように配設されている。
【0019】 スラントエンジン1のシリンダヘッド1aの上側にはインテークマニホールド 5が、下側には排気管6が接続されている。又、シリンダブロック1bの上側の インテークマニホールド5に近い位置にはオルタネータ7が配設され、シリンダ ブロック1bの前部に配設されているウォータポンプ8とともに第1のベルト回 転伝達手段9にてクランク軸10に連結されている。シリンダブロック1bの下 部の斜め上方にはエアコンディショナー用コンプレッサ11が配設され、このコ ンプレッサ11と第1のオイルパン1cとの間にパワーステアリング用オイルポ ンプ12が配設されている。第1のオイルパン1cの前端部の上部には、図1に 斜線で示し、図2に詳細に示すように、このオイルポンプ12を配置するための 凹部13が形成されている。又、オイルポンプ12は図3を参照して後で詳細に 説明する位置調整可能な取付手段14に取付けられている。
【0020】 クランク軸10に取付けられたクランクプーリ15と、コンプレッサ11に取 付けられたコンプレッサプーリ16とオイルポンプ13に取付けられたポンププ ーリ17とにベルト18が巻き掛けられ、コンプレッサ11とオイルポンプ13 を駆動する第2のベルト回転伝達手段19が構成されており、かつ取付手段14 によるオイルポンプ12の位置調整にてベルト18の張力が調整され、取付手段 14がベルト張力調整手段として機能する。
【0021】 図3に示す取付手段14において、20は第1のオイルパン1cに設けられた ブラケット部、オルタネータ取付用ブラケット(図示省略)及びエアコン用コン プレッサ取付用ブラケット(図示省略)に、取付ボス20aを固定して取付けら れた支持板であり、この支持板20の背面側にスライド自在にスライド板21が 装着されている。スライド板21は支持板20の対角位置に設けられた長孔20 bに係合させたスライドボルト22を介してスライド自在に支持されている。こ のスライド板21の背面側にオイルポンプ12が取付けられ、その軸12aがス ライド板21の開口21aと支持板20の開口20cを貫通してその先端にポン ププーリ17が取付けられている。又、支持板20の背面側に突設された係合片 23がスライド板21に形成された開口21bを貫通して背面側に突出しており 、一方スライド板21の下端縁を背面側に起立させて起立片24が設けられ、こ の起立片24に固着されたナット24aに螺合させた調整ボルト25の先端を係 合片23に係合させている。かくして、調整ボルト25を回転操作することによ ってスライド板20をスライドさせることができ、オイルポンプ12を介してポ ンププーリ17が移動し、ベルト18の張力を調整することができる。
【0022】 また、オイルポンプ12に接続された油圧配管26は剛性のある銅管にて構成 され、オイルポンプ12の接続部12aからコンプレッサ11や第2のベルト回 転伝達手段19のベルト18等と干渉しないようにフロア下面2の近傍まで上方 に延出されている。この油圧配管26の上端部26aは、図4(a)に示すよう に、取付手段14によるオイルポンプ12のスライド方向と平行にスライド自在 に支持されたクランプ27に固定されており、クランプ27は、図4(b)に示 すように、L字状のブラケット28のスライド方向と平行な長片28aに形成さ れた長孔29に沿ってスライド自在に装着されている。かくして、油圧配管26 はオイルポンプ12とともに周囲と干渉する恐れなくスライドし、干渉の恐れの ない上端部26aから可撓ホースを介して図外のパワーステアリング装置に接続 されている。
【0023】 以上の構成によると、第1のオイルパン1cにパワーステアリング装置用オイ ルポンプ12を配置するための凹部13を形成し、かつこのオイルポンプ12を 位置調整可能な取付手段14に取付けてベルト張力調整手段を不要とすることに よって、エアコンディショナー用コンプレッサ11とパワーステアリング装置用 オイルポンプ12を共にフロア下面2とスラントエンジン1の間に配置している ので、第2のベルト回転伝達手段19のベルト18に水がかかる恐れが無く、ベ ルト18の寿命を向上できる。また、スラントエンジン1の下部には補機を配置 していないので最低地上高もアップする。又、コンプレッサ11とオイルポンプ 12を第2のベルト回転伝達手段19にてクランク軸10に連結しているので、 コンプレッサ11とオイルポンプ12用にそれぞれのベルト回転伝達手段を設け る必要がなくなり、それだけクランク軸10に取付けるプーリ数を少なくでき、 エンジン全長を短縮できるとともにクランク軸10の捩じり振動も低下できる。
【0024】 さらに、第2のベルト回転伝達手段19においては、上記のようにオイルポンプ 12の取付手段14がベルト張力調整手段として機能するので別にベルト張力調 整手段を設ける必要がなく、部品点数を削減できてコスト低下を図ることができ る。
【0025】 また、このようにベルト張力調整のためにオイルポンプ12をスライドさせる ようにしても、剛性のある銅管から成る油圧配管26を用いているので、配管用 の空間を大きく取らなくても油圧配管26がコンプレッサ11やベルト回転伝達 手段9、19と干渉する恐れがなく、従ってコンパクトに配置構成できる。
【0026】
【考案の効果】
本考案の張力調整装置によれば、取付手段にて作動機器の位置を調整すること によりベルト張力を調整できるため、別にベルト張力調整装置を設けなくてよく 、また作動機器の移動に伴って比較的径の小さい剛性のある配管が平行移動する ため、狭いスペースに配管しても周囲の部材と干渉する恐れがなく、したがって コンパクトに構成することができ、さらに取付手段は一方向に移動可能であれば よいので揺動機構の場合に比して簡単に剛性を確保することができるという効果 を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の張力調整装置を適用したス
ラントエンジンの補機配置構造の概略構成を示す正面図
である。
【図2】同実施例における第1のオイルパンの縦断面図
である。
【図3】同実施例におけるオイルポンプ取付手段を示
し、(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図、
(c)は背面図である。
【図4】同実施例のオイル配管構造を示し、(a)は正
面図、(b)はブラケットの正面図である。
【図5】従来例のスラントエンジンの補機配置構造を示
す正面図である。
【図6】従来例の補機配置構造における問題点を解消し
た補機配置構造に適用される張力調整装置の一例の構成
図である。
【符号の説明】
12 オイルポンプ(作動機器) 14 取付手段 17 ポンププーリ 18 ベルト 19 第2のベルト回転伝達手段 26 油圧配管 27 クランプ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配管が接続される作動機器の主軸にこの
    作動機器を駆動するベルトが巻き掛けられるプーリを取
    付け、この作動機器をベルトを緊張・弛緩させる方向に
    移動可能に支持する取付手段を設け、作動機器からベル
    トの回動経路外に向けて剛性のある配管を延設し、配管
    の先端部を作動機器の移動方向と平行に移動自在に支持
    されたクランプに固定したことを特徴とする張力調整装
    置。
JP3009292U 1992-05-08 1992-05-08 張力調整装置 Pending JPH0590012U (ja)

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JP3009292U JPH0590012U (ja) 1992-05-08 1992-05-08 張力調整装置

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JP3009292U JPH0590012U (ja) 1992-05-08 1992-05-08 張力調整装置

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JPH0590012U true JPH0590012U (ja) 1993-12-07

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110735895A (zh) * 2019-11-18 2020-01-31 安徽华菱汽车有限公司 一种集成可调皮带张紧装置
CN110735895B (zh) * 2019-11-18 2024-05-03 安徽华菱汽车有限公司 一种集成可调皮带张紧装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110735895A (zh) * 2019-11-18 2020-01-31 安徽华菱汽车有限公司 一种集成可调皮带张紧装置
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