JP2002349281A - 内燃機関のベルト張力調整装置 - Google Patents

内燃機関のベルト張力調整装置

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JP2002349281A
JP2002349281A JP2001154154A JP2001154154A JP2002349281A JP 2002349281 A JP2002349281 A JP 2002349281A JP 2001154154 A JP2001154154 A JP 2001154154A JP 2001154154 A JP2001154154 A JP 2001154154A JP 2002349281 A JP2002349281 A JP 2002349281A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内燃機関のベルト張力調整装置において、張
力調整用ボルトが鉛直方向で上下位置に変動するのを回
避させ、内燃機関の上方の他の部品との隙間を拡大し、
張力調整用ボルトが内燃機関に取り付けた補機カバー等
に接触するのを防止させ、また、支持部全体の強度を高
くし、板状ブラケットの製作を容易とすることにある。 【構成】 板状ブラケットに折曲形成した支持部の張力
調整用ボルトの締付フランジが当接する当接面部を曲面
に形成し、張力調整用ボルトを挿入させる張力調整用ボ
ルト挿入孔を当接面部に形成し、この張力調整用ボルト
挿入孔の内径を張力調整用ボルトの軸径よりも少し大き
く形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関のベル
ト張力調整装置に係り、特に補機を移動してベルトの張
力を調整する内燃機関のベルト張力調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両においては、内燃機関の運転状態を
良好に維持するために、複数の補機として、例えば、ウ
ォータポンプやオルタネータ等を設けている。
【0003】つまり、図9に示す如く、車両(図示せ
ず)においては、フロアパネル102によってエンジン
ルーム104とキャビン106とが区画形成され、エン
ジンルーム104内には右下側から左上側に傾斜して内
燃機関108が配設され、また、キャビン106には座
席(シート)110が配設されている。
【0004】内燃機関108は、シリンダブロック11
2とシリンダヘッド114とが接合して構成され、これ
らシリンダブロック112及びシリンダヘッド114の
正面側にチェーンカバー116が取り付けられていると
ともに、シリンダブロック112の下部にオイルパン1
18が取り付けられている。また、シリンダヘッド11
4には、一側に吸気マニホルド120が取り付けられて
いるとともに、他側に排気マニホルド122が取り付け
られている。更に、吸気マニホルド120の上流側で内
燃機関108の上部には、スロットルボディ124が取
り付けられている。また、シリンダブロック112の下
側の側部位には、オイルフィルタ126が取り付けられ
ている。
【0005】シリンダブロック112には、正面側の端
部位にクランクプーリ128を取り付けたクランク軸1
30が軸支して設けられている。また、シリンダブロッ
ク112の上部位には、一方の補機として、ウォータポ
ンプ132が設けられている。このウォータポンプ13
2は、シリンダブロック112にポンプ軸134を軸支
して設け、このポンプ軸134の正面側の端部位にポン
ププーリ136を取り付けて構成されている。更に、シ
リンダブロック112のウォータポンプ132よりも少
し右側で且つ斜め上方、つまり、オイルパン118の上
方には、他方の補機として、オルタネータ138が設け
られている。このオルタネータ138は、オルタネータ
軸140の正面側の端部位にオルタネータプーリ142
を取り付けて構成されている。クランクプーリ128と
ポンププーリ136とオルタネータプーリ142とに
は、補機駆動用のV型のベルト144が巻き掛けて設け
られている。
【0006】オルタネータ138には、オルタネータ軸
140を挟んで両側に下側、上側アーム146、148
が径方向に突出して設けられている。下側アーム146
は、支点穴150を形成し、下側がシリンダブロック1
12に固定したオルタネータ固定用ブラケット152の
上部位に支点用ボルト154で軸支されている。上側ア
ーム148は、板状ブラケット156に支持される。こ
れにより、オルタネータ138は、下側の支点用ボルト
154を中心に上側が移動され、つまり、内燃機関10
8に相対位置調整可能に支持され、且つ、この内燃機関
108によってベルト144を介して駆動されるもので
ある。
【0007】板状ブラケット156は、一側の端部位が
内燃機関108のシリンダブロック112に固定される
とともに、他側に円周形状(円弧形状)の調整用長穴1
58を形成し、他側の端部位がスロットルボディ124
に固定されている。
【0008】オルタネータ138の上側アーム148側
においては、板状ブラケット156の円周形状の調整用
長穴158に重合する貫通穴160とこの貫通穴160
に対して直交するねじ穴162とを形成した可動片(可
動ブロック)164が設けられている。また、オルタネ
ータ138の上側アーム148には、貫通穴160と調
整用長穴158とに貫通して可動片164を上側アーム
148に取り付ける補機固定用ボルト166が設けられ
ている。この補機固定用ボルト166のねじ部は、上側
アーム148に形成したアーム側ねじ穴(図示せず)に
螺着して取り付けられる。
【0009】このため、板状ブラケット156において
は、図10に示す如く、可動片164を案内する機能を
有する調整用長穴158が細長の円周形状(円弧形状)
に形成され、一端側にシリンダブロック112への一側
固定ボルト(図示せず)を挿通する一側ボルト孔168
が形成され、他端側にスロットルボディ124への他側
固定ボルト(図示せず)を挿通する他側ボルト孔170
が形成され、また、他側ボルト孔170と調整用長穴1
58との間でブラケット面156Gに対して直交するよ
うに折曲形成された支持部172が設けられている。こ
の支持部172は、板状ブラケット156が内燃機関1
08に取り付けられた状態において、板状ブラケット1
56の最も高い箇所として頂点となるものである。
【0010】支持部172には、図12に示す如く、上
下方向に指向する長軸A且つ横方向に指向する短軸Bの
楕円形状の張力調整用ボルト挿入長穴174が形成され
ている。そして、この支持部172の張力調整用ボルト
挿入長穴174には、張力調整用ボルト176が挿入し
て設けられる。この張力調整用ボルト176は、可動片
164のねじ穴162に螺着されて、この可動片164
を調整用長穴158の長手方向に移動させるとともに、
調整側締付フランジ176Fが支持部172の略中央部
位の当接部位178のボルト座面180に当接して設け
られる。
【0011】また、内燃機関108には、板状ブラケッ
ト156の上方に補機カバー182が取り付けられてい
る。
【0012】このような内燃機関のベルト張力調整装置
としては、例えば、実開平2−87156号公報、実開
平6−4450号公報、特開平8−312366号公
報、実開平3−62254号公報、特開2000−19
9435号公報に開示されている。実開平2−8715
6号公報に記載のものは、アジャスタバーの外周側の側
縁を折り曲げて補強フランジ部を形成するとともに、ア
ジャスタバーの基端側で補強フランジ部を長穴と略直交
するように折曲形成し、この部分に調整ボルトの基端部
が貫通するボルト支持部を形成したものである。実開平
6−4450号公報に記載のものは、アジャスタボルト
と支持部材とを一体化させた状態において、ブラケット
に組み付けられるように、ブラケットの基部にアジャス
タボルトの頭部が挿通可能な挿通孔を形成し、この挿通
孔からアジャスタボルト支持部まで延びるようにアジャ
スタボルトの径に略等しい幅の溝を形成したものであ
る。特開平8−312366号公報に記載のものは、ブ
ラケットの基端を一本の第1ボルトで機関本体に締結
し、ブラケットにおける長溝孔の溝幅寸法を、ブラケッ
トの基端寄り部位が幅狭で先端に向かって徐々に幅広に
なるように形成し、且つ、長溝孔のうちブラケットの基
端寄りの端部の溝幅を、第2ボルトの軸部が嵌合するよ
うな寸法に設定したものである。実開平3−62254
号公報に記載のものは、長穴を形成した調整板と、取付
ボルトで調整板に固定される固定金具と、取付ボルトで
調整板に固定される移動金具と、固定金具及び移動金具
を連結する引張りボルトとを設けたものである。特開2
000−199435号公報に記載のものは、ジェネレ
ータの揺動側端部に連れ合って可動な板状のベルト張力
調整フックを設け、このベルト張力調整フックにはジェ
ネレータの回動中心と同一中心を有する円弧状のガイド
孔を設け、このガイド孔に係合かるガイド部をジェネレ
ータアームに設けたものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、図
9、10に示すようなベルト張力調整装置においては、
支点用ボルト154を中心としてオルタネータ138を
移動させる構成であり、張力調整用ボルト176を回す
ことにより、図10に示す如く、オルタネータ138の
位置を調整用長穴158に沿って移動させ(破線で示す
初期位置から角度θだけ回動した実線で示す最外側位
置)、このとき、張力調整用ボルト176が、図10、
11のような軌跡をとることから、張力調整用ボルト挿
入長穴174を、張力調整用ボルト176が当接面部1
78のボルト座面180に片当たりするのを防止するた
めに、上下方向に長い長穴形状に形成する必要があっ
た。
【0014】このため、張力調整用ボルト176の締付
フランジ176Fが当接する支持部172の当接面部1
78のボルト座面180が平面であることから、ベルト
張力調整時には、図10、11に示す如く、張力調整用
ボルト176の締付フランジ176Fが支持部172の
ボルト座面180に沿って上下方向に距離Lで移動する
ことから、張力調整用ボルト176と内燃機関108の
上方に配設した補機カバー182との隙間Sが減少して
しまい、張力調整用ボルト176の頭部側と補機カバー
182とが接触してしまうという不都合があった。
【0015】また、このベルト張力調整時には、支持部
172のボルト座面180が、ベルト144の張力を受
けるために、強度が必要であり、板状ブラケット156
には、図10に示す如く、補強部184を折曲形成する
必要があり、板状ブラケット156の製作が面倒になる
という不都合があった。
【0016】一方、図9に示す如く、内燃機関108の
組み付け時や内燃機関108の単品の移動時には、板状
ブラケット156のフック取付用ボルト186で取り付
けたエンジンフック188にチェーンブロック(図示せ
ず)を掛けて作業を実施しているが、エンジンフック1
88は、別部品としてエンジンパーツに組み付けられる
ので、部品点数が増加してコストが高くなるとともに、
他部品との干渉等の面で、不利になるという不都合があ
った。
【0017】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、内燃機関に相対位置調整
可能に支持され且つこの内燃機関によってベルトを介し
て駆動される補機を設け、一側が前記内燃機関に固定さ
れるとともに他側に円周形状の調整用長穴が形成された
板状ブラケットを設け、この板状ブラケットの前記調整
用長穴に重合する貫通穴とこの貫通穴に対して直交する
ねじ穴とを形成した可動片を設け、前記貫通穴と前記調
整用長穴とに貫通して前記可動片を前記補機に取り付け
る補機固定用ボルトを設け、前記板状ブラケットの他側
にはブラケット面に対して直交する支持部を折曲形成し
て設け、前記可動片の前記ねじ穴に螺着されて前記可動
片を前記調整用長穴の長手方向に移動させる張力調整用
ボルトを前記支持部に設ける内燃機関のベルト張力調整
装置において、前記支持部の前記張力調整用ボルトの締
付フランジが当接する当接面部を曲面に形成し、前記張
力調整用ボルトを挿入させる張力調整用ボルト挿入孔を
前記当接面部に形成し、この張力調整用ボルト挿入孔の
内径を前記張力調整用ボルトの軸径よりも少し大きく形
成したことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】この発明は、補機を駆動するベル
トの張力調整時に、張力調整用ボルトが板状ブラケット
の支持部の曲面に形成された当接面部に接して回転運動
することから、従来のように、張力調整用ボルトが鉛直
方向で上下位置に変動することがなくなり、よって、内
燃機関の上方の他の部品との隙間を拡大することがで
き、張力調整用ボルトが内燃機関に取り付けた補機カバ
ー等に接触を防止することができ、また、張力調整用ボ
ルトが接する支持部の当接面部が曲面に形成されている
ので、支持部全体の強度が高くなり、板状ブラケットに
補強部を形成する必要がなくなり、板状ブラケットの製
作を容易とすることができる。
【0019】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜6は、この発明の第1実
施例を示すものである。図6において、2は車両(図示
せず)のフロアパネル、4はエンジンルーム、6はキャ
ビンである。エンジンルーム4内には、右下側から左上
側に傾斜した内燃機関8が配設されている。キャビン6
には、座席(シート)10が配設されている。
【0020】内燃機関8は、シリンダブロック12とシ
リンダヘッド14とが接合して構成され、このらシリン
ダブロック12及びシリンダヘッド14の正面側にチェ
ーンカバー16が取り付けられているとともに、シリン
ダブロック12の下部にオイルパン18が取り付けられ
ている。また、シリンダヘッド14には、一側に吸気マ
ニホルド20が取り付けられているとともに、他側に排
気マニホルド22が取り付けられている。更に、吸気マ
ニホルド20の上流側で内燃機関8の上部には、スロッ
トルボディ24が取り付けられている。また、シリンダ
ブロック12の下側の側部位には、オイルフィルタ26
が取り付けられている。
【0021】シリンダブロック12には、正面側の端部
位にクランクプーリ28を取り付けたクランク軸30が
軸支して設けられている。また、シリンダブロック12
の上部位には、一方の補機として、ウォータポンプ32
が設けられている。このウォータポンプ32は、シリン
ダブロック12にポンプ軸34が軸支して設けられ、こ
のポンプ軸34の正面側の端部位にポンププーリ36を
取り付けて構成されている。更に。シリンダブロック1
2のウォータポンプ32よりも少し右側で且つ斜め上
方、つまり、オイルパン18の上方には、他方の補機と
して、オルタネータ38が設けられている。このオルタ
ネータ38は、オルタネータ軸40の正面側の端部位に
オルタネータプーリ42を取り付けて構成されている。
クランクプーリ28とポンププーリ36とオルタネータ
プーリ42とには、補機駆動用のV型のベルト44が巻
き掛けて設けられている。
【0022】オルタネータ38には、オルタネータ軸4
0を挟んで両側に下側、上側アーム46、48が径方向
に突出して設けられている。下側アーム46は、支点穴
50を形成し、下側がシリンダブロック12に固定した
オルタネータ固定用ブラケット52に支点用ボルト54
で軸支されている。上側アーム48は、板状ブラケット
56に支持される。これにより、オルタネータ38は、
下側の支点用ボルト54を中心にして上側が移動され、
つまり、内燃機関8に相対位置調整可能に支持され、且
つ、この内燃機関8によってベルト44を介して駆動さ
れるものである。
【0023】板状ブラケット56は、一側の端部位が内
燃機関8のシリンダブロック12に固定されるととも
に、他側に円周形状(円弧形状)の調整用長穴58を形
成し、他側の端部位がスロットルボディ24に固定され
ている。
【0024】オルタネータ38の上側アーム48側にお
いては、板状ブラケット56の円周形状の調整用長穴5
8に重合する貫通穴60とこの貫通穴60に対して直交
するねじ穴62とを形成した可動片(可動ブロック)6
4が設けられている。また、オルタネータ38の上側ア
ーム48には、貫通穴60と調整用長穴58とに貫通し
て可動片64を上側アーム48に取り付ける補機固定用
ボルト66が設けられている。この補機固定用ボルト6
6のねじ部は、図4に示す如く、上側アーム48に形成
したアーム側ねじ部68に螺着して設けられる。
【0025】このため、板状ブラケット56において
は、図1に示す如く、可動片64を案内する機能を有す
る調整用長穴58が細長の円周形状(円弧形状)に形成
され、一端側にシリンダブロック12への一側固定ボル
ト(図示せず)を挿通する一側ボルト孔70が形成さ
れ、他端側にスロットルボディ24への他側固定ボルト
(図示せず)を挿通する他側ボルト孔72が形成され、
また、他側ボルト孔72と長穴58との間でブラケット
面56Gに対して直交するように立ち上がった支持部7
4が折曲形成して設けられている。この支持部74は、
板状ブラケット56が内燃機関8に取り付けられた状態
において、板状ブラケット56の最も高い箇所として頂
点となるものである。また、板状ブラケット56の中央
部位の上側には、取付部76が形成されている。
【0026】支持部74の略中央部位の当接面部78に
は、図1、2に示す如く、丸形状の張力調整用ボルト挿
入孔80が形成されている。そして、この張力調整用ボ
ルト挿入孔80には、張力調整用ボルト82が挿入して
設けられる。この張力調整用ボルト82軸部82Bの外
周面に形成したねじ部は、可動片64のねじ穴62に螺
着されて、この可動片64を長穴58の長手方向に移動
させるとともに、調整側締付フランジ82Fが支持部7
4の当接面部78のボルト座面84に当接して設けられ
る。張力調整用ボルト82の締付フランジ82Fが当接
する当接面部78は、右側に突出するように丸みRの曲
面に形成され、よって、ボルト座面84が右側で斜め上
方に突出して湾曲に形成されている。また、支持部74
に形成した張力調整用ボルト挿入孔80の内径D1は、
張力調整用ボルト82の軸径D2よりも少し大きく形成
されている。
【0027】また、板状ブラケット56においては、調
整用長穴58の内燃機関8から離間する穴端部58A
が、張力調整用ボルト82の軸部82Bの鉛直方向(軸
方向)で上側に延長して形成されているとともに、調整
用長穴58の中心線58Cから内周側に中心Oが偏心し
た穴部86が、調整用長穴58の内燃機関8から離間す
る穴端部58Aと一体的に形成されている。また、この
穴部86の内径D3は、調整用長穴58の幅Wに比べて
少し大きく且つ中心Oが長穴58の中心線58Cよりも
内周側に距離Kだけ位置して形成されている。
【0028】内燃機関8には、板状ブラケット56の上
方に、補機カバー88が取り付けられている。
【0029】次に、この第1実施例の作用を説明する。
【0030】ベルト44の張力調整時には、補機固定用
ボルト66を緩め、そして、張力調整用ボルト82を回
すことにより、図3に示す如く、オルタネータ38の位
置を調整用長穴58に沿って右側に移動させると(破線
で示す初期位置から角度θだけ回動した実線で示す最外
側位置)、図5に示す如く、張力調整用ボルト82の締
付フランジ82Fが湾曲したボルト座面84上で上側か
ら下側に線接触して移動するとともに、張力調整用ボル
ト82の軸部82Bが下側から上側に距離αだけ移動
し、そして、ベルト44の張力を適正に調整し、補機固
定用ボルト66を締め付けて可動片64を介してオルタ
ネータ38を固定する。
【0031】つまり、この実施例においては、図3に示
す如く、オルタネータ38の初期位置では、張力調整用
ボルト82の頭部側が折り曲げられた当接面部78の頂
点に配設され、そして、ベルト44の張力調整時には、
この当接面部78の頂点部分が丸みRの曲面に形成され
ていることから、図5に示す如く、オルタネータ38の
軌跡に対して張力調整用ボルト82の頭部側が、首を振
ることができ、よって、張力調整用ボルト挿入孔80
を、従来のように楕円ではなく、丸形状に形成しても、
張力調整用ボルト82の動きを担保することができ、ま
た、張力調整用ボルト82の締付フランジ82Fが接す
るボルト座面84の中心を通る線接触となり、締付フラ
ンジ82Fがボルト座面84に片当たりするのを防止す
ることができるとともに、張力調整用ボルト82の頭部
側が内燃機関8の上方に移動することがないので、他の
部品との隙間(クリアランス)の確保が容易となり、他
の部品としての補機カバー88等と干渉するのを回避さ
せることができる。
【0032】また、張力調整用ボルト82が、ベルト張
力調整時のみに使用され、ベルト張力調整の終了後は、
補機固定用ボルト66で締め付けられるので、当接面部
78のボルト座面84が線接触にもかかわらず、強度上
の問題も生ずることがなく、また、張力調整用ボルト挿
入孔80が円形形状なので、板状ブラケット56のコン
パクト化を図ることができ、更に、ボルト座面84が折
曲形成されているので、板状ブラケット56としての剛
性を容易に出すことができ、補強部を不要として、板状
ブラケット56を容易に製作させることができる。
【0033】また、板状ブラケット56は、調整用長穴
58の内燃機関8から離間する穴端部58Aを張力調整
用ボルト82の軸部の鉛直方向(軸方向)で上側に延長
して形成されるとともに、調整用長穴58の中心線58
Cから内周側に距離Kだけ中心Oが偏心した穴部86を
調整用長穴58の内燃機関8から離間する穴端部58A
と一体的に形成していることから、調整用長穴58が異
形となり、張力調整用ボルト82の締付フランジ82F
側で鉛直方向の上方への移動量が減少するので、張力調
整用ボルト82の上部の隙間(空間)を利用して内燃機
関2をつり上げるフック用の穴部86を調整用長穴58
に一体的に形成することができ、板状ブラケット56の
形状を大幅に変更しなくても、板状ブラケット56をエ
ンジンフックとして利用することができ、専用のフック
を別途に配設する場合に比べて、内燃機関8の上部の空
間を拡大することができるとともに、部品点数を低減し
て廉価とすることができる。
【0034】図7は、この発明の特別構成であり、第2
実施例を示すものである。
【0035】以下の実施例においては、上述の第1実施
例と同一機能を果す箇所には同一符号を付して説明す
る。
【0036】この第2実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、張力調整用ボルト82の締付フラ
ンジ82Fには、当接面部78に接する球面部92を形
成した。
【0037】この第2実施例の構成によれば、ベルト張
力調整で、張力調整用ボルト82を回したときに、締付
フランジ82Fの球面部92が当接面部78に線接触し
て動くことから、張力調整用ボルト82の頭部側が内燃
機関8の上方に移動することがなく、他の部品との隙間
(クリアランス)の確保を容易にすることができる。
【0038】図8は、この発明の特別構成であり、第3
実施例を示すものである。
【0039】この第3実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、板状ブラケット56には、可動片
64よりも車両の右側に支持部94を固定して設け、こ
の支持部94のねじ孔96には車両の右方で水平方向か
ら張力調整用ボルト82の先端を可動片64の側面64
Fに接して水平方向で取り付けた。
【0040】この第3実施例の構成によれば、ベルト張
力調整時に、車両の右方から張力調整用ボルト82を回
して水平方向に押進させて可動片64を押圧移動するこ
とができるので、張力調整用ボルト82が上下に動くこ
とがなく、他の部品との隙間(クリアランス)の確保を
容易にすることができる。
【0041】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、板状ブラケットに折曲形成した支持部の
張力調整用ボルトの締付フランジが当接する当接面部を
曲面に形成し、張力調整用ボルトを挿入させる張力調整
用ボルト挿入孔を当接面部に形成し、この張力調整用ボ
ルト挿入孔の内径を張力調整用ボルトの軸径よりも少し
大きく形成したことにより、補機を駆動するベルトの張
力調整時に、張力調整用ボルトが板状ブラケットの支持
部の曲面に形成された当接面部に接して回転運動するこ
とから、従来のように、張力調整用ボルトが鉛直方向で
上下位置に変動することがなくなり、よって、内燃機関
の上方の他の部品との隙間を拡大することができ、張力
調整用ボルトが内燃機関に取り付けた補機カバー等に接
触を防止することができ、また、張力調整用ボルトが接
する支持部の当接面部が曲面に形成されているので、支
持部全体の強度が高くなり、板状ブラケットに補強部を
形成する必要がなくなり、板状ブラケットの製作を容易
とし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】板状ブラケットの正面図である。
【図2】図1の矢印IIによる板状ブラケットの側面図
である。
【図3】図6のベルト張力調整装置の拡大正面図であ
る。
【図4】図3の矢印IVによるベルト張力調整装置の側
面図である。
【図5】図3の張力調整用ボルト部位の拡大側面図であ
る。
【図6】車両に搭載した内燃機関の正面図である。
【図7】第2実施例において張力調整用ボルト部位の拡
大断面図である。
【図8】第3実施例においてベルト張力調整装置の側面
図である。
【図9】従来において車両に搭載した内燃機関の正面図
である。
【図10】図9のベルト張力調整装置の拡大正面図であ
る。
【図11】図10の矢印XIによるベルト張力調整装置
の側面図である。
【図12】従来において支持部の側面図である。
【符号の説明】
2 フロアパネル 4 エンジンルーム 8 内燃機関 38 オルタネータ 54 支点用ボルト 56 板状ブラケット 58 調整用長穴 64 可動片 66 補機固定用ボルト 74 支持部 78 当接面部 80 張力調整用ボルト挿入孔 82 張力調整用ボルト 84 ボルト座面 86 穴部 88 補機カバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関に相対位置調整可能に支持され
    且つこの内燃機関によってベルトを介して駆動される補
    機を設け、一側が前記内燃機関に固定されるとともに他
    側に円周形状の調整用長穴が形成された板状ブラケット
    を設け、この板状ブラケットの前記調整用長穴に重合す
    る貫通穴とこの貫通穴に対して直交するねじ穴とを形成
    した可動片を設け、前記貫通穴と前記調整用長穴とに貫
    通して前記可動片を前記補機に取り付ける補機固定用ボ
    ルトを設け、前記板状ブラケットの他側にはブラケット
    面に対して直交する支持部を折曲形成して設け、前記可
    動片の前記ねじ穴に螺着されて前記可動片を前記調整用
    長穴の長手方向に移動させる張力調整用ボルトを前記支
    持部に設ける内燃機関のベルト張力調整装置において、
    前記支持部の前記張力調整用ボルトの締付フランジが当
    接する当接面部を曲面に形成し、前記張力調整用ボルト
    を挿入させる張力調整用ボルト挿入孔を前記当接面部に
    形成し、この張力調整用ボルト挿入孔の内径を前記張力
    調整用ボルトの軸径よりも少し大きく形成したことを特
    徴とする内燃機関のベルト張力調整装置。
  2. 【請求項2】 前記板状ブラケットは、前記調整用長穴
    の前記内燃機関から離間する穴端部を前記張力調整用ボ
    ルトの軸部位の鉛直方向で上側に延長して形成するとと
    もに、前記調整用長穴の中心線から内周側に中心が偏心
    した穴部を前記調整用長穴の前記内燃機関から離間する
    穴端部と一体的に形成したことを特徴とする請求項1に
    記載の内燃機関のベルト張力調整装置。
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