JPH0590011U - プラネタリギヤユニット - Google Patents

プラネタリギヤユニット

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JPH0590011U
JPH0590011U JP3106292U JP3106292U JPH0590011U JP H0590011 U JPH0590011 U JP H0590011U JP 3106292 U JP3106292 U JP 3106292U JP 3106292 U JP3106292 U JP 3106292U JP H0590011 U JPH0590011 U JP H0590011U
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carrier
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annulus
planetary gear
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潤二 河合
貴弘 丹羽
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 精度が高く、且つ耐久性の優れたプラネタリ
ギヤユニットを提供する。 【構成】 フロントキャリア3aまたはリヤキャリア3
bの何れか一方のキャリアの外径をアニュラスギヤ6の
内径よりも小さく形成して、アニュラスギヤ6がピニオ
ン2に噛み合った状態で、キャリア3でアニュラスギヤ
6の一方のスラスト力を受けるとともに、クラッチリテ
ーナ11でアニュラスギヤ6の他方のスラスト力を受け
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、無段変速機等に使用されるプラネタリギヤユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在一般に広く使用されている変速機として、トルクコンバータ,補助変速装 置,及び油圧制御装置で構成された流体式の自動変速機が知られている。 トルクコンバータは、周知のように、ポンプ,タービン,ステータの3種類の 羽根車から成る構造で、流体の運動を介してエンジンの動力を出力軸に伝達し、 この出力軸の減速に応じて、エンジントルクの出力側へのトルク変換作用を無段 的且つ自動的に行なう流体自動変速機である。 従って、理論的には、このトルクコンバータだけでも自動変速機として利用で きる。 しかしながら、トルクコンバータは、図3に示す駆動力特性から明らかなよう に、そのトルク変換の割合(トルク比)が1〜3程度の範囲であるため、このト ルクコンバータだけでは自動車等の変速機として十分な駆動力が得られない。 このため、実用的な変速機では、遊星歯車式や平行二軸歯車式の変速機からな る補助変速装置を組み合わせている。
【0003】 ここで、遊星歯車装置、すなわちプラネタリギヤユニットは、図4に示すよう に、同一軸を中心として、サンギヤ1と、このサンギヤ1に噛み合うピニオン2 を回転自在に支持するフロントキャリア3a及びリヤキャリア3bとから成るキ ャリア3と、ピニオン2に噛み合うリングギヤ4とで構成されている。 このプラネタリギヤユニットは、周知のように、サンギヤ1,キャリア3,及 びリングギヤ4を選択的に固定もしくは結合させるクラッチリテーナ及び多板ク ラッチ等からなる変速要素を用いて、サンギヤ1,キャリア3,及びリングギヤ 4の何れか1つを固定して、他の2つのうちの1つを入力とし、他の1つを出力 とすることにより変速比を変え、また、逆回転を行なうように構成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、図4に示したように、リングギヤ4をインプットシャフト5で支持 するように構成した従来の一般的なプラネタリギヤユニットでは、ピニオン2が 支持されるフロントキャリア3aとリヤキャリア3bとを一体形成してキャリア 3を一体構造とすることが可能であった。しかしながら、同構造はリングギヤ4 をインプットシャフト5で支持するためのフランジが必要であり、重量が増えた りする問題点がある。同問題点を解消するものとしてこのリングギヤ4を環状に 形成されたアニュラスギヤ6に替えて、このアニュラスギヤ6をピニオン2との 噛み合いのみで支持するように構成したプラネタリギヤユニットがある。このプ ラネタリギヤユニットはアニュラスギヤ6のスラスト方向の受け止めを、図5に 示すように、フロントキャリア3a及びリヤキャリア3bの外周部のそれぞれの 内側面とアニュラスギヤ6の両側面との接触により行なっている。ところが、こ の種のプラネタリギヤユニットにおいてキャリア3を一体構造にすると、ピニオ ン2に対するアニュラスギヤ6の組み付けができなくなる。
【0005】 このため、この種のプラネタリギヤユニットでは、図6に示すように、フロン トキャリア3aとリヤキャリア3bとをそれぞれ別体で形成し、これらのフロン トキャリア3aとリヤキャリア3bとでピニオン2及びアニュラスギヤ6を挾持 した後、これらのフロントキャリア3aとリヤキャリア3bとをステー7を介し てボルト8で締結することによりキャリア3を構成していた。 従って、このキャリア分割式の従来のプラネタリギヤユニットでは、ピニオン 2を支持するピニオンシャフト9のシャフト穴10の精度がフロントキャリア3 aとリヤキャリア3bとで異なり易く、また、ボルト8の締め付け具合が各ボル ト毎で異なったり、キャリア自体の剛性が低下するため、その作動時に異音が発 生したり、耐久性が悪くなる不具合があった。
【0006】 この考案は、上述の点に鑑みてなされたものであって、その目的は、軽量でキ ャリアの精度が高く且つ耐久性の優れたプラネタリギヤユニットを提供すること にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案は、上述の課題を解決するために、同一軸中心として支持された、サ ンギヤと、このサンギヤに噛み合うピニオンと、フロントキャリア及びリヤキャ リアで上記ピニオンを回転自在に支持するキャリアと、上記ピニオンに噛み合う アニュラスギヤと、サンギヤ,キャリア,及びアニュラスギヤを選択的に固定も しくは結合させるクラッチリテーナ及び多板クラッチ等からなる変速要素とを有 し、上記アニュラスギヤを上記ピニオンとの噛み合いのみで支持するように構成 されたプラネタリギヤユニットにおいて、上記フロントキャリアまたはリヤキャ リアの何れか一方のキャリアの外径を上記アニュラスギヤの内径よりも小さく形 成し、上記アニュラスギヤが上記ピニオンに噛み合った状態で、上記キャリアで 上記アニュラスギヤの一方のスラスト力を受けるとともに、上記クラッチリテー ナで上記アニュラスギヤの他方のスラスト力を受ける構成とする。
【0008】
【作用】
この考案によれば、フロントキャリアとリヤキャリアとを一体構造にできる。
【0009】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図によって詳細に説明する。 但し、本明細書の記述から明らかに想起し得る範囲の構成・作用、及び本考案 の目的については、説明の煩雑化を避ける上から、その図示並びに開示を省略、 もしくは簡略化する。
【0010】 図1は、この考案によるプラネタリギヤユニットを搭載した変速機の断面図で ある。 この変速機は、トルクコンバータA,プラネタリギヤユニットB,無段変速機 C,トランスファギヤD,及びディファレンシャルEを一体に組み合わせて構成 されている。
【0011】 この変速機におけるプラネタリギヤユニットBは、図2に示すように、同一軸 中心として支持された、サンギヤ1と、このサンギヤ1に噛み合うピニオン2と 、フロントキャリア3a及びリヤキャリア3bでピニオン2を回転自在に支持す るキャリア3と、ピニオン2に噛み合うアニュラスギヤ6と、サンギヤ1,キャ リア3,及びアニュラスギヤ6を選択的に固定もしくは結合させるクラッチリテ ーナ11及び多板クラッチ12等からなる変速要素とを有し、アニュラスギヤ6 がピニオン2との噛み合いで支持するように構成されている。
【0012】 ところで、このプラネタリギヤユニットBは、前述したように、アニュラスギ ヤ6のスラスト方向の受け止めを、図5に示すように、フロントキャリア3a及 びリヤキャリア3bの外周部のそれぞれの内側面とアニュラスギヤ6の両側面と の接触により行なってキャリア3を一体構造にすると、ピニオン2に対するアニ ュラスギヤ6の組み付けができなくなる。
【0013】 そこで、この考案では、フロントキャリア3aまたはリヤキャリア3bの何れ か一方(図示の例ではリヤキャリア3b)のキャリア3の外径d1を、アニュラ スギヤ6の内径d2よりも小さく形成して、フロントキャリア3aとリヤキャリ ア3bとを一体構造とし、アニュラスギヤ6がピニオン2に噛み合った状態で、 キャリア3(この実施例ではフロントキャリア3a)でアニュラスギヤ6の一方 のスラスト力を受けるとともに、クラッチリテーナ11でアニュラスギヤ6の他 方のスラスト力を受けるように構成する。
【0014】 このように構成することにより、キャリア3を一体構造としても、アニュラス ギヤ6の組み付けを容易に行なうことができる。 すなわち、このプラネタリギヤユニットBの組立は、次ぎのようにして行なわ れる。
【0015】 図2において、まず、インプットシャフト5の端部にキャリア3を装着する。 このときピニオン2は、ピニオンシャフト9により、予め、キャリア3に組み 付けておく。 また、このピニオン2を組み付けた時点で、リアキャリア3bの端部に、係止 板13を取付けて、ピニオンシャフト9の抜け止め措置を行う。
【0016】 次いで、無段変速機Cのプーリの固定シーブ14のボス部に装着したサンギヤ 1を、キャリア3の所定部位に嵌合させて、サンギヤ1とピニオン2とを互いに 噛み合わせる。
【0017】 次に、リヤキャリア3bの外方からアニュラスギヤ6を挿通して、アニュラス ギヤ6とピニオン2とを互いに噛み合わせる。 このアニュラスギヤ6とサンギヤ1との取り付け順序は、どちらを先に行って もよい。
【0018】 ここで、フロントキャリア3aの外径d3は、アニュラスギヤ6の内径d2よ りも大きく設定されている。 従って、図2におけるアニュラスギヤ6の左方へのスラスト力は、アニュラス ギヤ6の左側面が、フロントキャリア3aの内側面に当接することにより受け止 められる。
【0019】 一方、アニュラスギヤ6の外周端部6aは、図2に示すように、クラッチリテ ーナ11の下部に延出するように形成されており、この外周端部6aの右側方に は、スナップリング15が弾力的に装着される。 従って、図2におけるアニュラスギヤ6の右方へのスラスト力は、アニュラス ギヤ6の外周端部6aの右側方が、クラッチリテーナ11の下部に装着されたス ナップリング15に当接することにより受け止められ、クラッチリテーナ11は 内径端部11aがワッシャ20を介してフロントキャリア3aの端部に当接する ことにより受け止められる。
【0020】
【考案の効果】
上述のように、この考案によれば、キャリア3を一体構造とすることができる ので、ピニオン2を支持するピニオンシャフト9のシャフト穴10の精度を極め て高く形成できるとともに、ボルト8が不要になり、キャリア自体の剛性を向上 させることができ、作動時の異音の発生を防止し、その耐久性を向上させること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を搭載した変速機の概略断面図
である。
【図2】本考案の実施例を示す断面図である。
【図3】上記変速機の駆動力特性を示す線図である。
【図4】従来の一般的なプラネタリギヤユニットの概略
断面図である。
【図5】従来のプラネタリギヤユニットの概略断面図で
ある。
【図6】従来のプラネタリギヤユニットの概略斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 サンギヤ 2 ピニオン 3 キャリア 3a フロントキャリア 3b リヤキャリア 5 インプットシャフト 6 アニュラスギヤ 9 ピニオンシャフト 10 シャフト穴 11 クラッチリテーナ 11a 内径端部 12 多板クラッチ 13 係止板 15 スナップリング 20 ワッシャ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一軸中心として支持された、サンギヤ
    と、このサンギヤに噛み合うピニオンと、フロントキャ
    リア及びリヤキャリアで上記ピニオンを回転自在に支持
    するキャリアと、上記ピニオンに噛み合うアニュラスギ
    ヤと、サンギヤ,キャリア,及びアニュラスギヤを選択
    的に固定もしくは結合させるクラッチリテーナ及び多板
    クラッチ等からなる変速要素とを有し、上記アニュラス
    ギヤを上記ピニオンとの噛み合いのみで支持するように
    構成されたプラネタリギヤユニットにおいて、上記フロ
    ントキャリアまたはリヤキャリアの何れか一方のキャリ
    アの外径を上記アニュラスギヤの内径よりも小さく形成
    し、上記アニュラスギヤが上記ピニオンに噛み合った状
    態で、上記キャリアで上記アニュラスギヤの一方のスラ
    スト力を受けるとともに、上記クラッチリテーナで上記
    アニュラスギヤの他方のスラスト力を受けることを特徴
    とするプラネタリギヤユニット。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016217539A (ja) * 2015-05-21 2016-12-22 富士ゼロックス株式会社 遊星歯車機構及び画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2586538Y2 (ja) 1998-12-09

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