JP2016217539A - 遊星歯車機構及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
入力軸を介して駆動力を受けて回転する太陽歯車と、
筒体の内面に内歯が設けられ前記太陽歯車と同軸上に配置された内歯歯車と、
前記太陽歯車と前記内歯歯車とに噛み合い自転しながら公転する遊星歯車と、
前記遊星歯車の軸を支持し、周縁部が前記筒体の内面に当接して回転支持されて、前記遊星歯車の公転により前記入力軸を回転中心として回転する回転部材と、を備えた、
ことを特徴とする。
前記回転部材は、第1円板部、前記第1円板部と相対する第2円板部、前記第2円板部から前記入力軸方向に突出した出力軸が一体として形成され、前記第1円板部及び前記第2円板部には、前記周縁部が開口して径方向に延びる溝部が形成され、前記遊星歯車の軸部を回転可能に支持する、
ことを特徴とする。
前記入力軸が前記回転部材の前記出力軸を貫通し、前記第2円板部に前記太陽歯車が一体に設けられた前記回転部材を有する前記遊星歯車機構を複数段支持する、
ことを特徴とする。
駆動力を受けて回転する太陽歯車と、
筒体の内面に内歯が設けられ前記太陽歯車と同軸上に配置された内歯歯車と、
前記太陽歯車と前記内歯歯車とに噛み合い自転しながら公転する遊星歯車と、
互いに相対して前記遊星歯車の軸を支持する円板部の周縁部が前記筒体の前記内歯の両側の内面に回転支持されて、前記遊星歯車の公転により回転する回転部材と、
前記内歯歯車が回転不能に内部に収容されるケース体と、を備えた、
ことを特徴とする。
前記回転部材は、第1円板部、前記第1円板部と相対する第2円板部、前記第2円板部から駆動伝達方向に突出し駆動力を出力する出力要素が一体として形成されている、
ことを特徴とする。
前記出力要素は、前記回転部材の駆動力を被駆動体に伝達する歯車式伝達機構、接触式継手機構、非接触継手機構のいずれかの入力要素である、
ことを特徴とする。
前記ケース体は、前記出力要素が前記ケース体の外部に向かって露出するようにその内部を貫通する膨出部を有し、前記膨出部の外面に前記ケース体を取り付ける被取り付け体と締結される雄ネジが形成されている、
ことを特徴とする。
前記回転部材の前記第1円板部及び前記第2円板部はそれぞれ異なる径方向の長さを有し、駆動伝達方向から見たときに、前記第1円板部の前記周縁部は前記内歯と重なるように形成されている、
ことを特徴とする。
前記内歯歯車は、隣り合う内歯歯車間で互いに嵌り合う凸部及び凹部を有する、
ことを特徴とする。
前記入力軸、前記太陽歯車、前記内歯歯車、前記遊星歯車、及び前記回転部材が合成樹脂により形成されている、
ことを特徴とする。
回転体と、
前記回転体を駆動する駆動源と、
前記駆動源の回転速度を減速して、前記回転体へ伝達する請求項1ないし10のいずれか1項に記載の遊星歯車機構と、を含む、
ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、一体として形成された回転部材で遊星歯車を回転支持することができる。
請求項3に記載の発明によれば、入力軸が貫通していない構成に比して、複数段で構成される遊星歯車機の同軸度のバラツキを抑制することができる。
請求項4に記載の発明によれば、安価で回転ムラを抑制することができる。
請求項5に記載の発明によれば、組立て誤差を抑制することができる。
請求項6に記載の発明によれば、複数の駆動伝達機構を選択することができる。
請求項7に記載の発明によれば、被取り付け体へ容易に取り付けることができる。
請求項8に記載の発明によれば、回転部材の回転軸方向の揺動を抑制することができる。
請求項9に記載の発明によれば、内歯歯車の位相ずれを防止しながら組み立てることができる。
請求項10に記載の発明によれば、金属に比して、軽量化することができる。
請求項11に記載の発明によれば、振動、騒音及び回転ムラを抑制することができる。
また、以下の図面を使用した説明において、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
尚、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とする。
(1)画像形成装置の全体構成及び動作
図1は本実施形態に係る画像形成装置1の内部構成を示す断面模式図である。以下、図面を参照しながら、画像形成装置1の全体構成及び動作を説明する。
現像ユニット40各々は、現像ハウジング41に収容される現像剤を除いて同様に構成され、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
定着トナー像が形成された用紙Pは、搬送ローラ対68を介して排出ローラ対69から画像形成装置1上面の排出トレイ1aに排出される。
図2は遊星歯車機構100の一例を示す分解斜視図、図3(a)は遊星歯車機構100の一例を示す一部断面斜視図、(b)は縦断面図、図4(a)はキャリア150の第1円板部151側に視点をおいた斜視図、(b)は出力軸153側に視点をおいた斜視図、(c)は太陽歯車120Aが一体に設けられた回転部材の出力軸側に視点をおいた斜視図、図5は内歯歯車130の斜視図、図6は遊星歯車140のキャリア150への組み付けを示す斜視図、図7は遊星歯車140を回転支持したキャリア150が組み付けられた内歯歯車130の斜視図である。
以下、図面を参照しながら遊星歯車機構100の構成と動作について説明する。
図2には、本実施形態に係る遊星歯車機構を3段構成とした例が示されているが、本実施形態に係る遊星歯車機構は必要とされる減速比に応じて重ね合わせて構成することができる。
入力軸110は、一端が駆動源としてのモータM(不図示)に接続され、モータMの駆動力を太陽歯車120に伝達する。本実施形態においては、軸上に形成されたD面111に太陽歯車120の軸孔に形成されたD面121が嵌挿されて駆動力を伝達する。
入力軸110は、他端側が複数段重ね合わされた遊星歯車機構100のキャリア150の出力軸153の中心孔153aを貫通してキャリア150を回転自在に支持している。
図4(a)、(b)に示すように、回転部材の一例としてのキャリア150は、第1円板部151、第1円板部151と相対する第2円板部152、第2円板部152から入力軸方向に突出した出力軸153が一体として形成されている。
第2円板部152は、内歯歯車130の内歯133の歯先円よりも小径とされ、遊星歯車140が組み込まれた状態で、入力軸110に挿通されて遊星歯車140が内歯歯車130の中空部の内面132に形成された内歯133に噛合する(図7参照)。
また、複数段重ね合わせて構成される場合には、図3(c)に示すように駆動伝達方向最下流(最終段)以外のキャリア150は、出力軸として太陽歯車120Aが第2円板部152に一体として設けられている。
図5に示すように、内歯歯車130は、全体が中空部を有する円筒状の筒体131と、筒体131の内面132の中央部に形成された内歯133からなる。
内歯133が形成された内面132の両側は円筒形状で、一端側にはキャリア150の第1円板部151の周縁部151aが当接して、キャリア150を外側から回転支持している。
遊星歯車機構100のそれぞれの入力軸110、太陽歯車120、内歯歯車130、遊星歯車140、キャリア150は合成樹脂材料を用いた成形品で構成される。合成樹脂材料としては、POM(ポリアセタール)、PA(ポリアミド)、PC(ポリカーボネイト)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、LCP(液晶ポリマー)又はこれらの合成樹脂にガラス繊維又は炭素繊維を添加した強化合成樹脂が挙げられる。
このように構成される遊星歯車機構100は、キャリア150が、第2円板部152の外面に入力軸110の軸線方向に突出して形成された出力軸153が貫通する入力軸110に回転支持され、第1円板部151の周縁部151aが内歯歯車130の内面132の両側の一端側に当接して回転支持されている。
その結果、太陽歯車120と内歯歯車130に噛合し自転しながら公転する複数の遊星歯車140を回転支持するキャリア150は、遊星歯車140を挟んで両持ち支持され、キャリア150のガタツキによる振動、騒音及び回転ムラが抑制される。
そのために、重ね合わされるそれぞれの遊星歯車機構100の同軸度のバラツキを抑制することができる構成となっている。
モータMの駆動で入力軸110が回転して、入力軸110に嵌挿された太陽歯車120が回転駆動される。そして、太陽歯車120が回転駆動を行うと、3つの遊星歯車140の各々が、自身の軸部141を回転中心として自転する。また、3つの遊星歯車140の各々は、内歯歯車130の内歯133と噛み合っているために、入力軸110を中心として公転する。
そして、2段目の遊星歯車機構では、2段目の内歯歯車130と2段目の太陽歯車120Aとに噛み合う2段目の遊星歯車140が、2段目のキャリア150により支持されて、自転しながら2段目の太陽歯車120Aの外周を公転する。そして、公転する遊星歯車140の軸部141を支持する2段目のキャリア150が減速回転する。
遊星歯車機構100は、太陽歯車120の回転、遊星歯車140の公転(キャリア150の回転)、内歯歯車130の回転のいずれかを固定、一つを入力、一つを出力に接続して使用される。
図8は複数段の遊星歯車機構100を用いた駆動伝達装置200の分解斜視図である。
駆動伝達装置200は、全体を貫通する入力軸110、入力軸110に挿通された太陽歯車120、遊星歯車140を回転支持するキャリア150、遊星歯車140が噛合し入力軸110の軸線方向に突出した凸部131aと、凸部131aと嵌り合う凹部131bが形成された内歯歯車130からなる遊星歯車機構100が3段重ね合わされた多段遊星歯車機構である。
図9は本実施例に係るギヤードモータ300の一部断面斜視図である。
ギヤードモータ300は、駆動源としてのモータ310と、モータ310の出力軸311と嵌り合ってモータ310の回転駆動力を受ける入力軸110、入力軸110に挿通された太陽歯車120、遊星歯車140を回転支持するキャリア150、遊星歯車140が噛合し入力軸110の軸線方向に突出した凸部131aと、凸部131aと嵌り合う凹部131bが形成された内歯歯車130からなる遊星歯車機構100が3段重ね合わされてケース体320に一体として収容された減速機付きモータである。
図10(a)は本実施例に係る外歯減速機構400の斜視図、(b)は正面図である。
外歯減速機構400は、遊星歯車機構100を構成する内歯歯車130が外面に外歯134を有し、外歯134に噛合する被駆動体に減速回転を伝達する。
図11は本実施形態に係る遊星歯車機構の縦断面図、図12は本実施形態に係る内歯歯車の斜視図、図13はキャリアの出力軸の出力要素の形態を示す斜視図、図14(a)は本実施形態に係る遊星歯車機構の一例を示す斜視図、(b)はケース体の一例を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら遊星歯車機構100Aの構成と動作について説明するが、第1実施形態に係る遊星歯車機構100と同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
(1.1)遊星歯車機構の全体構成
図11には、本実施形態に係る遊星歯車機構を3段構成とした例が示されているが、本実施形態に係る遊星歯車機構は必要とされる減速比に応じて重ね合わせて構成することができる。
図12(a)、(b)に示すように、内歯歯車130Aは、全体が中空部を有する円筒状の筒体131Aと、筒体131Aの内面132Aの中央部に形成された内歯133Aからなる。
内歯133Aが形成された内面132Aの両側は円筒形状で、内歯133Aの歯先円よりも突出しない大径の第1内面132Aaと、内歯133Aの歯先円よりも突出した小径の第2内面132Abからなり、後述するキャリア150Aの第1円板部151Aの周縁部151Aa、152Aaが当接して、キャリア150Aを外側から回転支持している。
キャリア150Aは、第1円板部151A、第1円板部151Aと相対する第2円板部152A、第2円板部152Aから駆動伝達方向に露出した出力要素としての出力軸153Aが一体として形成されている。
そのために、キャリア150Aが互いに駆動伝達方向に離隔した内歯歯車130Aの第1内面132Aaと第2内面132Abの2点で回転支持され、支持軸や軸受け等の他の回転支持構造を必要とせず、簡素な構成で回転ムラを抑制することができる。
尚、複数段重ね合わせて構成される場合には、駆動伝達方向最下流(最終段)に配置されるキャリア150A以外は、出力軸として太陽歯車120Aが第2円板部152Aに一体として設けられている。
駆動伝達機構が接触式継手機構である場合には、出力軸153Aにはカップリング153Abが形成されている(図13(b) 参照)。
駆動伝達機構が非接触式継手機構である場合には、出力軸153Aには磁気カップリング153Acが形成されている(図13(c) 参照)。
そのために、複数の駆動伝達機構を選択することができる。
10・・・制御装置
20・・・給紙装置
30・・・感光体ユニット
40・・・現像ユ
ニット
50・・・転写ユニット
60・・・定着装置
100、100A、200・・・遊星歯車機構
110・・・入力軸
110A・・・ケース体
120、120A・・・太陽歯車
130、130A・・・内歯歯車
131、131A・・・筒体
132、132Aa、132Ab・・・内面(筒体)
133、133A・・・内歯
134・・・外歯
140、140A・・・遊星歯車
141・・・軸部
141A・・・回転軸
150、150A・・・キャリア
151、151A・・・第1円板部
152、152A・・・第2円板部
153、153A・・・出力軸
300・・・ギヤードモータ
400・・・外歯減速機構
Claims (11)
- 入力軸を介して駆動力を受けて回転する太陽歯車と、
筒体の内面に内歯が設けられ前記太陽歯車と同軸上に配置された内歯歯車と、
前記太陽歯車と前記内歯歯車とに噛み合い自転しながら公転する遊星歯車と、
前記遊星歯車の軸を支持し、周縁部が前記筒体の内面に当接して回転支持されて、前記遊星歯車の公転により前記入力軸を回転中心として回転する回転部材と、を備えた、
ことを特徴とする遊星歯車機構。 - 前記回転部材は、第1円板部、前記第1円板部と相対する第2円板部、前記第2円板部から前記入力軸方向に突出した出力軸が一体として形成され、前記第1円板部及び前記第2円板部には、前記周縁部が開口して径方向に延びる溝部が形成され、前記遊星歯車の軸部を回転可能に支持する、
ことを特徴とする請求項1に記載の遊星歯車機構。 - 前記入力軸が前記回転部材の前記出力軸を貫通し、前記第2円板部に前記太陽歯車が一体に設けられた前記回転部材を有する前記遊星歯車機構を複数段支持する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊星歯車機構。 - 駆動力を受けて回転する太陽歯車と、
筒体の内面に内歯が設けられ前記太陽歯車と同軸上に配置された内歯歯車と、
前記太陽歯車と前記内歯歯車とに噛み合い自転しながら公転する遊星歯車と、
互いに相対して前記遊星歯車の軸を支持する円板部の周縁部が前記筒体の前記内歯の両側の内面に当接して回転支持されて、前記遊星歯車の公転により回転する回転部材と、
前記内歯歯車が回転不能に内部に収容されるケース体と、を備えた、
ことを特徴とする遊星歯車機構。 - 前記回転部材は、第1円板部、前記第1円板部と相対する第2円板部、前記第2円板部から駆動伝達方向に突出し駆動力を出力する出力要素が一体として形成されている、
ことを特徴とする請求項4に記載の遊星歯車機構。 - 前記出力要素は、前記回転部材の駆動力を被駆動体に伝達する歯車式伝達機構、接触式継手機構、非接触継手機構のいずれかの入力要素である、
ことを特徴とする請求項4または5に記載の遊星歯車機構。 - 前記ケース体は、前記出力要素が前記ケース体の外部に向かって露出するようにその内部を貫通する膨出部を有し、前記膨出部の外面に前記ケース体を取り付ける被取り付け体と締結される雄ネジが形成されている、
ことを特徴とする請求項4ないし6のいずれか1項に記載の遊星歯車機構。 - 前記回転部材の前記第1円板部及び前記第2円板部はそれぞれ異なる径方向の長さを有し、駆動伝達方向から見たときに、前記第1円板部の前記周縁部は前記内歯と重なるように形成されている、
ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の遊星歯車装置。 - 前記内歯歯車は、隣り合う内歯歯車間で互いに嵌り合う凸部及び凹部を有する、
ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の遊星歯車装置。 - 前記入力軸、前記太陽歯車、前記内歯歯車、前記遊星歯車、及び前記回転部材が合成樹脂により形成されている、
ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の遊星歯車機構。 - 回転体と、
前記回転体を駆動する駆動源と、
前記駆動源の回転速度を減速して、前記回転体へ伝達する請求項1ないし10のいずれか1項に記載の遊星歯車機構と、を含む、
ことを特徴とする画像形成装置。
Applications Claiming Priority (2)
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