JP2020016300A - 遊星歯車機構及び画像形成装置 - Google Patents

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峻広 合田
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Abstract

【課題】太陽歯車と遊星歯車と内歯歯車が軸方向において同一位置で噛み合う構成に比べて、出力側の速度変動を抑制することができる遊星歯車機構及び画像形成装置を提供する。【解決手段】駆動力を受けて回転する太陽歯車と、筒体の内面に内歯が設けられ太陽歯車と同軸上に配置された内歯歯車と、太陽歯車と内歯歯車とに噛み合い自転しながら公転する遊星歯車と、遊星歯車の軸を支持し遊星歯車の公転により中心軸の廻りに回転する回転部材と、を備え、遊星歯車は、太陽歯車と遊星歯車の噛み合い位置と、内歯歯車と遊星歯車の噛み合い位置が中心軸方向において重ならないように配置されている。【選択図】図2

Description

本発明は、遊星歯車機構及び画像形成装置に関する。
円板状の遊星キャリアの一面の回転中心に太陽歯車を固定し、他面の同心円周縁部に遊星歯車を少なくとも一つ以上自転可能に備えたキャリアユニットを、複数段、内周壁面に遊星歯車と噛み合う内歯車を備えた円筒状のハウジングケース内に納め、ハウジングケースの一端面に配置された駆動用小型モータの回転軸によって遊星歯車及び太陽歯車が回転し、最終段でハウジングケース内部から外部に突出した出力軸を回転させる遊星歯車減速機構であって、太陽歯車と遊星歯車とハウジングケース内歯車とがそれぞれヘリカル型の歯車構造で組み合わされている小型モータ用遊星歯車減速機構が知られている(特許文献1)。
太陽歯車の周りに複数の遊星歯車が配置されたキャリアユニットを複数段備える減速装置であって、キャリアユニットは、中心軸の周りに回転する円盤状のキャリアと、キャリアから中心軸に沿って形成された太陽歯車であって、次段の複数の遊星歯車と噛み合うように形成された太陽歯車とを含み、キャリアは、複数の遊星歯車を支持する第1の面と、第1の面とは反対側で、太陽歯車が形成された第2の面と、第1の面の中心に形成され、当段の太陽歯車の軸が差し込まれる第1の穴と、第1の面の周囲に形成され、当段の複数の遊星歯車のそれぞれの軸が差し込まれる複数の第2の穴と、第1の穴の周囲に形成された第1のガイド面であって、当段の太陽歯車の端面が接し、当段の太陽歯車の軸方向の位置を決める第1のガイド面と、複数の第2の穴のそれぞれの周囲に形成された第2のガイド面であって、前記当段の複数の遊星歯車のそれぞれの端面が接し、前記当段の複数の遊星歯車のそれぞれの軸方向の位置を、当段の複数の遊星歯車のそれぞれの歯の端が、当段の太陽歯車の歯の端と軸方向の位置がずれるように決める第2のガイド面とを含む、減速装置も知られている(特許文献2)。
特開2001−173733号公報 特開2017−057993号公報
本発明は、太陽歯車と遊星歯車と内歯歯車が軸方向において同一位置で噛み合う構成に比べて、出力側の速度変動を抑制することができる遊星歯車機構及び画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の遊星歯車機構は、
駆動力を受けて回転する太陽歯車と、
筒体の内面に内歯が設けられ前記太陽歯車と同軸上に配置された内歯歯車と、
前記太陽歯車と前記内歯歯車とに噛み合い自転しながら公転する遊星歯車と、
前記遊星歯車の軸を支持し前記遊星歯車の公転により中心軸の廻りに回転する回転部材と、を備え、
前記遊星歯車は、前記太陽歯車と前記遊星歯車の噛み合い位置と、前記内歯歯車と前記遊星歯車の噛み合い位置が前記中心軸方向において重ならないように配置されている、
ことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の遊星歯車機構において、
前記回転部材は、一端側が前記内歯歯車と同軸に回転支持され、他端側が前記太陽歯車と同軸に回転支持されている、
ことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の遊星歯車機構において、
前記遊星歯車は、第1の歯数を有し前記太陽歯車と噛み合う第1の歯車部と、前記第1の歯数に比べて歯数が少ない第2の歯数を有し前記内歯歯車と噛み合う第2の歯車部からなる、
ことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3に記載の遊星歯車機構において、
前記第2の歯数は前記第1の歯数の整数倍である、
ことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項3又は4に記載の遊星歯車機構において、
前記太陽歯車及び前記第1の歯車部がそれぞれハスバ歯車である、
ことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項3又は4に記載の遊星歯車機構において、
前記第2の歯車部及び前記内歯歯車がそれぞれハスバ歯車である、
ことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の遊星歯車機構において、
前記回転部材は、第1円板部、前記第1円板部と相対する第2円板部、前記第2円板部から前記中心軸方向に突出し駆動力を出力する出力要素が一体として形成されている、
ことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項7に記載の遊星歯車機構において、
前記出力要素は、前記回転部材の駆動力を被駆動体に伝達する歯車式伝達機構、接触式継手機構、非接触継手機構のいずれかの入力要素である、
ことを特徴とする。
前記課題を解決するために、請求項9に記載の画像形成装置は、
回転体と、
前記回転体を駆動する駆動源と、
前記駆動源の回転速度を減速して、前記回転体へ伝達する請求項1ないし8のいずれか1項に記載の遊星歯車機構と、を含む、
ことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、太陽歯車と遊星歯車と内歯歯車が中心軸方向において同一位置で噛み合う構成に比べて、出力側の速度変動を抑制することができる。
請求項2に記載の発明によれば、回転部材の他端側が太陽歯車と同軸に回転支持されていない構成に比べて、太陽歯車と遊星歯車の噛み合い軸間距離、遊星歯車と内歯歯車の噛み合い軸間距離を高精度に維持することができる。
請求項3に記載の発明によれば、減速比を必要に応じて設定するとともに、噛み合い周波数を必要に応じて選択することができる。
請求項4に記載の発明によれば、組み立て時の位相管理を不要にすることができる。
請求項5、6に記載の発明によれば、平歯歯車に比べて回転ムラを抑制することができる。
請求項7に記載の発明によれば、組立て誤差を抑制することができる。
請求項8に記載の発明によれば、複数の駆動伝達機構を選択することができる。
請求項8に記載の発明によれば、回転体の速度変動を抑制することができる。
画像形成装置の内部構成を示す断面模式図である。 駆動源を含む遊星歯車機構を示す縦断面図である。 本実施形態に係る遊星歯車機構を2段構成とした例を示す断面模式図である。 内歯歯車の構成を示す斜視図である。 遊星歯車の構成を示す斜視図である。 (a)はキャリアの第1円板部の支持軸側に視点をおいた斜視図、(b)はキャリアの第2円板部の出力軸側に視点をおいた斜視図である。 遊星歯車のキャリアへの組み付けを示す斜視図である。 内歯歯車への遊星歯車を回転支持したキャリアの挿入を示す斜視図である。 (a)は通常状態におけるキャリアの支持構造を説明する説明図、(b)は太陽歯車と内歯歯車の中心軸がずれた状態のキャリアの支持構造を説明する説明図である。 本実施形態に係る遊星歯車機構を感光体ドラムにカップリングで接続した感光体ドラムの駆動伝達装置とした例を示す縦断面模式図である。
次に図面を参照しながら、以下に実施形態及び具体例を挙げ、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態及び具体例に限定されるものではない。
また、以下の図面を使用した説明において、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
尚、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とする。
(1)画像形成装置の全体構成及び動作
図1は本実施形態に係る画像形成装置1の内部構成を示す断面模式図である。以下、図面を参照しながら、画像形成装置1の全体構成及び動作を説明する。
画像形成装置1は、制御装置10、給紙装置20、感光体ユニット30、現像ユニット40、転写ユニット50、定着装置60、を備えて構成されている。画像形成装置1の上面(Z方向)には、画像が記録された用紙が排出・収容される排出トレイ1aが形成されている。
制御装置10は、画像形成装置1の動作を制御する画像形成装置制御部11と、印刷処理要求に応じた画像データを準備するコントローラ部12、露光ヘッドLHの点灯を制御する露光制御部13、電源装置14等を有する。電源装置14は、後述する帯電ローラ32、現像ローラ42、一次転写ローラ52、給電ローラ54等に電圧を印加するとともに、露光ヘッドLH、給紙装置20、定着装置60及び備えられた各センサ等に電力を供給する。
コントローラ部12は、外部の情報送信装置(例えばパーソナルコンピュータ等)から入力された印刷情報を潜像形成用の画像情報に変換して予め設定されたタイミングで、駆動信号を露光ヘッドLHに出力する。本実施形態の露光ヘッドLHは、複数の発光素子(LED:Light Emitting Diode)が主走査方向に沿って線状に配列されたLEDヘッドにより構成されている。
画像形成装置1の底部には、給紙装置20が設けられている。給紙装置20は、用紙積載板21を備え、用紙積載板21の上面には多数の記録媒体としての用紙Pが積載される。用紙積載板21に積載され、規制板(不図示)で幅方向位置が決められた用紙Pは、上側から1枚ずつ用紙引き出し部22により前方(−X方向)に引き出された後、レジストローラ対23のニップ部まで搬送される。
感光体ユニット30は、給紙装置20の上方(Z方向)に、それぞれが並列して設けられ、回転駆動する像保持体としての感光体ドラム31を備えている。感光体ドラム31の回転方向にそって、帯電ローラ32、露光ヘッドLH、現像ユニット40、一次転写ローラ52、クリーニングブレード34が配置されている。帯電ローラ32には、帯電ローラ32の表面をクリーニングするクリーニングローラ33が対向、接触して配置されている。
現像ユニット40は、内部に現像剤が収容される現像ハウジング41を有する。現像ハウジング41内には、感光体ドラム31に対向して配置された現像ローラ42と、この現像ローラ42の背面側斜め下方には現像剤を現像ローラ42側へ撹拌搬送する一対のオーガ44、45が配設されている。現像ローラ42には、現像剤の層厚を規制する層規制部材46が近接配置されている。
現像ユニット40各々は、現像ハウジング41に収容される現像剤を除いて同様に構成され、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
回転する感光体ドラム31の表面は、帯電ローラ32により帯電され、露光ヘッドLHから出射する潜像形成光により静電潜像が形成される。感光体ドラム31上に形成された静電潜像は現像ローラ42によりトナー像として現像される。
転写ユニット50は、各感光体ユニット30の感光体ドラム31にて形成された各色トナー像が多重転写される中間転写ベルト51、各感光体ユニット30にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト51に順次転写(一次転写)する一次転写ローラ52を備えている。さらに、中間転写ベルト51上に重畳して転写された各色トナー像を用紙Pに一括転写(二次転写)する転写手段の一例としての二次転写ローラ53、二次転写ローラ53に二次転写バイアスを給電する給電部材の一例としての給電ローラ54とから構成されている。
各感光体ユニット30の感光体ドラム31に形成された各色トナー像は、画像形成装置制御部11により制御される電源装置14等から所定の転写電圧が印加された一次転写ローラ52により中間転写ベルト51上に順次静電転写(一次転写)され、各色トナーが重畳された重畳トナー像が形成される。
中間転写ベルト51上の重畳トナー像は、中間転写ベルト51の移動に伴って二次転写ローラ53が配置された領域(二次転写部T)に搬送される。重畳トナー像が二次転写部Tに搬送されると、そのタイミングに合わせて給紙装置20から用紙Pが二次転写部Tに供給される。そして、給電ローラ54には、画像形成装置制御部11により制御される電源装置14等から所定の転写電圧が印加され、レジストローラ対23から送り出され、搬送ガイドにより案内された用紙Pに中間転写ベルト51上の多重トナー像が一括転写される。
感光体ドラム31表面の残留トナーは、クリーニングブレード34により除去され、廃現像剤収容部に回収される。感光体ドラム31の表面は、帯電ローラ32により再帯電される。尚、クリーニングブレード34で除去しきれず帯電ローラ32に付着した残留物は、帯電ローラ32に接触して回転するクリーニングローラ33表面に捕捉され、蓄積される。
定着装置60は、定着ユニット600、搬送ローラ対68、排出ローラ対69を備えて構成されている。定着ユニット600は、加熱モジュール61と加圧モジュール62を有し、加熱モジュール61と加圧モジュール62の圧接領域によって定着ニップ部N(定着領域)が形成される。
転写ユニット50においてトナー像が転写された用紙Pは、トナー像が未定着の状態で搬送ガイドを経由して定着装置60に搬送される。定着装置60に搬送された用紙Pは、一対の加熱モジュール61と加圧モジュール62により、圧着と加熱の作用でトナー像が定着される。
定着トナー像が形成された用紙Pは、搬送ローラ対68を介して排出ローラ対69から画像形成装置1上面の排出トレイ1aに排出される。
(2)遊星歯車機構
図2は駆動源を含む遊星歯車機構100を示す縦断面図、図3は本実施形態に係る遊星歯車機構100を2段構成とした例を示す断面模式図、図4は内歯歯車120の構成を示す斜視図、図5は遊星歯車130の構成を示す斜視図、図6(a)はキャリア140の第1円板部141の支持軸141a側に視点をおいた斜視図、(b)はキャリア140の第2円板部142の出力軸143側に視点をおいた斜視図、図7は遊星歯車130のキャリア140への組み付けを示す斜視図、図8は内歯歯車120への遊星歯車130を回転支持したキャリア140の挿入を示す斜視図、図9(a)は正常状態におけるキャリア140の支持構造を説明する説明図、(b)は太陽歯車110と内歯歯車120の中心軸がずれた状態のキャリアの支持構造を説明する説明図である。
以下、図面を参照しながら遊星歯車機構100の構成と動作について説明する。
(2.1)遊星歯車機構の全体構成
遊星歯車機構100は、図2に示すように、駆動源としてのモータMから駆動力を受けて回転する太陽歯車110、太陽歯車110と同軸上に配置された内歯歯車120、太陽歯車110及び内歯歯車120と噛み合い、自転しながら公転する複数の遊星歯車130、遊星歯車130の回転中心を支持し、遊星歯車130の公転により中心軸を回転中心として回転する回転部材としてのキャリア140、及び内歯歯車120を内部に回転不能に収容するケース体150、から構成されている。
(2.2)太陽歯車
太陽歯車110は、駆動源としてのモータMの出力軸に接続され、モータMの駆動力を遊星歯車130に伝達する。本実施形態においては、太陽歯車110には、遊星歯車130の第1歯車部131と噛み合うように外周面に第1歯車部131と同一の歯型が形成されている。
本実施形態においては、太陽歯車110と噛み合う遊星歯車130の第1歯車部131がハスバ歯車(図5 参照)であり、太陽歯車110はハスバ歯車として形成されている。
(2.2)内歯歯車
内歯歯車120は、図4に示すように、全体が中空部を有する矩形状の筒体121と、筒体121の内面121aの中央部に形成された内歯122からなる。尚、筒体121としては、ケース体150の形状に応じて適宜変更することができる。
筒体121は、ケース体150の内面に回転不能に嵌め込まれて固定され、後述するキャリア140に自転可能に回転支持された遊星歯車130の第2歯車部132が噛み合って、内歯歯車120の中心軸廻りに公転する。
(2.3)遊星歯車
遊星歯車130は、図5に示すように、第1の歯数Z1を有し太陽歯車110と噛み合う第1歯車部131と、第1の歯数Z1に比べて歯数が少ない第2の歯数Z2を有し内歯歯車120と噛み合う第2歯車部132からなる2段歯車として構成されている。これにより、遊星歯車機構100の減速比を必要に応じて設定するとともに、噛み合い周波数を必要に応じて選択することができる。
そして、第2歯車部132の第2の歯数Z2は第1歯車部131の第1の歯数Z1の整数倍となるように構成されている。
このように、本実施形態に係る遊星歯車機構100においては、図2に示すように、太陽歯車110と遊星歯車130の噛み合い位置と、内歯歯車120と遊星歯車130の噛み合い位置が遊星歯車機構100の中心軸方向において重ならないように配置されている。
その結果、太陽歯車110と遊星歯車130と内歯歯車120が中心軸方向において同一位置で噛み合う構成に比べて、太陽歯車110、遊星歯車130及び内歯歯車120相互の振れ等に基づく噛み合い変動が抑制されて、遊星歯車機構100の出力側の速度変動を抑制することができる。
(2.4)キャリア
図6(a)、(b)に示すように、回転部材の一例としてのキャリア140は、第1円板部141、第1円板部141と相対する第2円板部142から構成されている。
第1円板部141には、中心軸方向に突出し、遊星歯車130を回転支持する支持軸141aが一体として形成されている。
第2円板部142の外面には中心軸方向に突出した出力軸143が一体として形成されている。
また、複数段重ね合わせて構成される場合には、図3に示すように駆動伝達方向最下流(最終段)以外のキャリア140は、出力軸143に太陽歯車110が取り付けられ遊星歯車130と噛み合って後段の遊星歯車機構100の入力軸となる。
このように構成されるキャリア140には、図7に示すように、第1円板部141の支持軸141aに遊星歯車130が挿入された状態で、支持軸141aに第2円板部142に設けられた孔部142aが嵌め込まれて、キャリア140内で遊星歯車130を自転可能に支持する。
遊星歯車130を自転可能に回転支持したキャリア140は、図8に示すように、内歯歯車120に、遊星歯車130の第2歯車部132が噛み合うように嵌め込まれ、図2に示すように、一端側である第2円板部142に一体的に設けられた出力軸143が内歯歯車120と同軸に軸受けBR1で回転支持され、他端側である第1円板部141が太陽歯車110と同軸に駆動源であるモータMの出力軸に軸受けBR2で回転支持される。
本実施形態においては、遊星歯車130の第2歯車部132の第2の歯数Z2は第1歯車部131の第1の歯数Z1の整数倍となるように構成されているために、組み立て時に内歯歯車120と遊星歯車130の回転方向における位相管理を不要にすることができる。
(2.5)キャリアの支持構造
このように構成される遊星歯車機構100は、図9(a)に示すように、キャリア140に自転可能に回転支持された遊星歯車130は、太陽歯車110と第1歯車部131の噛み合い位置と、内歯歯車120と第2歯車部132の噛み合い位置が遊星歯車機構100の中心軸方向において重ならないように配置されている。
そして、このように遊星歯車130を自転可能に回転支持したキャリア140は、一端側である第2円板部142に一体的に設けられた出力軸143が内歯歯車120と同軸に軸受けBR1で回転支持され、他端側である第1円板部141が太陽歯車110と同軸に駆動源であるモータMの出力軸に回転支持される。
その結果、図9(b)に示すように、太陽歯車110の中心軸c1と内歯歯車120の中心軸c2が位置ずれした場合であっても、キャリア140が遊星歯車機構100の中心軸に対して傾くことで、太陽歯車110と遊星歯車130(第1歯車部131)との中心軸間距離D1及び内歯歯車120と遊星歯車130(第2歯車部132)との中心軸間距離D2が、図9(a)に示す通常状態から変化することなく維持されることになる。
これにより、キャリア140の第1円板部141が太陽歯車110と同軸に回転支持されていない構成に比べて、太陽歯車110と遊星歯車130(第1歯車部131)の噛み合い軸間距離、遊星歯車130(第2歯車部132)と内歯歯車120の噛み合い軸間距離を高精度に維持することができ、出力側の速度変動を抑制することができる。
(2.6)動作
モータMの駆動でモータMの出力軸に接続された太陽歯車110が回転駆動される。そして、太陽歯車110が回転駆動すると、3つの遊星歯車130の各々が、支持軸141aを回転中心として自転する。また、3つの遊星歯車130の第2歯車部132の各々は、内歯歯車120の内歯122と噛み合っているために、モータMの出力軸を中心として公転する。
そして、3つの遊星歯車130の公転が開始されると、遊星歯車130の第1円板部141の支持軸141aもモータMの出力軸を中心として公転し、遊星歯車130を支持するキャリア140は、太陽歯車110の回転に対し減速回転を開始する。キャリア140の減速回転が開始されると、キャリア140の第2円板部142に一体に形成された出力軸143の減速回転が開始される。
遊星歯車機構100が、図3に示すように複数段重ね合わせて構成されている場合(図3の例では2段)には、キャリア140の第2円板部142の外面に設けられ減速回転する太陽歯車110が2段目の遊星歯車機構100の入力となる。
そして、2段目の遊星歯車機構では、2段目の内歯歯車120と2段目の太陽歯車110とに噛み合う2段目の遊星歯車130が、2段目のキャリア140により支持されて、自転しながら2段目の太陽歯車110の外周を公転する。
そして、公転する遊星歯車130の支持軸141aを支持する2段目のキャリア140が減速回転する。減速回転する2段目のキャリア140の第2円板部142の外面には出力軸143が設けられており、出力軸143には3段に減速された回転が伝達される。
(3)遊星歯車機構を用いた駆動伝達
遊星歯車機構100は、太陽歯車110の回転、遊星歯車130の公転(キャリア140の回転)、内歯歯車120の回転のいずれかを固定、一つを入力、一つを出力に接続して使用される。
「実施例」
図10は本実施形態に係る遊星歯車機構100を被駆動体としての感光体ドラム31にカップリングで接続した感光体ドラム31の駆動伝達装置とした例を示す縦断面模式図である。
遊星歯車機構100は、入力側に駆動源としてのモータMが取り付けられ、ケース体150が画像形成装置1の筐体Fに取り付け板151を介して取り付けられている。
キャリア140の出力軸143は、カップリングCPで感光体ドラム31のシャフト31aと連結され、モータMの回転駆動が遊星歯車機構100で減速されて感光体ドラム31を回転駆動する。
本実施形態に係る遊星歯車機構100を感光体ドラム31の駆動伝達装置として用いた場合、太陽歯車110と遊星歯車130(第1歯車部131)の噛み合い位置と、内歯歯車120と遊星歯車130(第2歯車部132)の噛み合い位置が遊星歯車機構100の中心軸方向において重ならないように配置されているために、太陽歯車110、遊星歯車130及び内歯歯車120相互の振れ等に基づく噛み合い変動が抑制されて、被駆動体としての感光体ドラム31の速度変動を抑制することができる。
1・・・画像形成装置
10・・・制御装置
20・・・給紙装置
30・・・感光体ユニット
40・・・現像ユニット
50・・・転写ユニット
60・・・定着装置
100・・・遊星歯車機構
110・・・太陽歯車
120・・・内歯歯車
130・・・遊星歯車
131・・・第1歯車部
132・・・第2歯車部
140・・・キャリア
141・・・第1円板部
142・・・第2円板部
143・・・出力軸
M・・・モータ

Claims (9)

  1. 駆動力を受けて回転する太陽歯車と、
    筒体の内面に内歯が設けられ前記太陽歯車と同軸上に配置された内歯歯車と、
    前記太陽歯車と前記内歯歯車とに噛み合い自転しながら公転する遊星歯車と、
    前記遊星歯車の軸を支持し前記遊星歯車の公転により中心軸の廻りに回転する回転部材と、を備え、
    前記遊星歯車は、前記太陽歯車と前記遊星歯車の噛み合い位置と、前記内歯歯車と前記遊星歯車の噛み合い位置が前記中心軸方向において重ならないように配置されている、
    ことを特徴とする遊星歯車機。
  2. 前記回転部材は、一端側が前記内歯歯車と同軸に回転支持され、他端側が前記太陽歯車と同軸に回転支持されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊星歯車機構。
  3. 前記遊星歯車は、第1の歯数を有し前記太陽歯車と噛み合う第1の歯車部と、前記第1の歯数に比べて歯数が少ない第2の歯数を有し前記内歯歯車と噛み合う第2の歯車部からなる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊星歯車機構。
  4. 前記第2の歯数は前記第1の歯数の整数倍である、
    ことを特徴とする請求項3に記載の遊星歯車機構。
  5. 前記太陽歯車及び前記第1の歯車部がそれぞれハスバ歯車である、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の遊星歯車機構。
  6. 前記第2の歯車部及び前記内歯歯車がそれぞれハスバ歯車である、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の遊星歯車機構。
  7. 前記回転部材は、第1円板部、前記第1円板部と相対する第2円板部、前記第2円板部から前記中心軸方向に突出し駆動力を出力する出力要素が一体として形成されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の遊星歯車機構。
  8. 前記出力要素は、前記回転部材の駆動力を被駆動体に伝達する歯車式伝達機構、接触式継手機構、非接触継手機構のいずれかの入力要素である、
    ことを特徴とする請求項7に記載の遊星歯車機構。
  9. 回転体と、
    前記回転体を駆動する駆動源と、
    前記駆動源の回転速度を減速して、前記回転体へ伝達する請求項1ないし8のいずれか1項に記載の遊星歯車機構と、を含む、
    ことを特徴とする画像形成装置。

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