JP2002340005A - 駆動力伝達装置、画像形成装置および現像装置 - Google Patents

駆動力伝達装置、画像形成装置および現像装置

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JP2002340005A
JP2002340005A JP2001145151A JP2001145151A JP2002340005A JP 2002340005 A JP2002340005 A JP 2002340005A JP 2001145151 A JP2001145151 A JP 2001145151A JP 2001145151 A JP2001145151 A JP 2001145151A JP 2002340005 A JP2002340005 A JP 2002340005A
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Japan
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spline
driving force
rotating shaft
driven
spline portion
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JP2001145151A
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English (en)
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Motofumi Kawamoto
基史 川元
Naoto Tokutake
直人 徳武
Hideiku Sata
英郁 佐多
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スプラインを用いた駆動力伝達装置における
振動の伝達を抑制する。 【解決手段】 第1の雌スプライン部1と第2の雌スプ
ライン部2は、回転軸を中心とした内周面に亘って歯3
が設けられる。中間スプライン4は、回転軸を中心とし
た外周面に亘って歯5が設けられる。この中間スプライ
ン4は、第1の雌スプライン部1および第2の雌スプラ
イン部2に、その径方向に遊びを持って嵌る。第1の雌
スプライン部1には、弾性部材8が取り付けられる。ま
た、シャフト10には駆動力伝達部材9が取り付けられ
る。この駆動力伝達部材9に設けた駆動力伝達ピン11
が弾性部材8と当接して、第1の雌スプライン2とシャ
フト10の間では、弾性部材8を介して駆動力の伝達が
行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動側の回転軸と
被駆動側の回転軸との間で駆動力の伝達を行う駆動力伝
達装置に関するもので、特に、駆動側が被駆動側に対し
て着脱可能で、かつ、駆動側の回転軸と被駆動側の回転
軸に若干のずれがあっても駆動力の伝達が可能な駆動力
伝達装置に関する。また、本発明は、このような駆動力
伝達装置が設けられた画像形成装置、および画像形成装
置に搭載される現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、電子写真方式により画像を形成
する画像形成装置では、消耗品の交換を容易にする等の
目的で、装置をいくつかのユニットで構成し、かつ、こ
れらユニットを装置本体に対して着脱可能としたものが
多い。
【0003】これらユニットに回転する部材が含まれる
場合、ユニットごとに駆動源を備える構成とすると、ユ
ニットのコスト高につながる。そこで、駆動源は装置本
体に備えるとともに、ユニットと駆動源の間で駆動力の
伝達を行う機構として、駆動力伝達装置が備えられる。
【0004】さて、画像形成装置は、潜像担持体として
の感光ドラムにトナー像を形成するため、現像装置をユ
ニットとして備えている。現像装置には、感光ドラムに
対向配置される現像ローラが備えられているが、この現
像ローラの駆動源は、現像装置側ではなく、画像形成装
置本体側に設けられる。そして、現像装置を画像形成装
置に対して着脱可能とするため、画像形成装置に設けら
れる駆動側の回転軸と現像装置に設けられる被駆動側の
回転軸とを連結および切り離しが行える構成をもった駆
動力伝達装置が備えられている。
【0005】ここで、画像形成装置においては、画質を
保持するために、現像装置の着脱毎に感光ドラムと現像
ローラの間隔が変化しないようにする必要がある。この
ため、画像形成装置では、感光ドラムと現像ローラの間
隔を一定に保つことを優先してあり、駆動側の回転軸に
対して被駆動側の回転軸の位置は多少ずれが生じる。
【0006】そこで、それぞれの回転軸を中心として、
内周面に亘り歯を設けてなる雌スプライン部と、外周面
に亘り歯を設けてなり、その径方向に遊びを持って雌ス
プライン部に嵌る雄スプライン部とで構成される駆動力
伝達装置を用いて、回転軸の位置ずれがあっても、駆動
力の伝達を可能としている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】雌スプライン部に対し
て、その径方向に遊びをもって雄スプライン部が嵌るこ
とで、雌スプライン部の回転の中心と雄スプライン部の
回転の中心がずれた状態で駆動力の伝達が可能となる。
【0008】しかしながら、雌スプライン部の回転の中
心と雄スプライン部の回転の中心がずれている状態で駆
動力の伝達を行うと、歯の噛み合いにより駆動力伝達装
置のところで振動が発生する。駆動力伝達装置で振動が
発生すると、これが回転軸を介して被回転部材等に伝達
されるという問題があった。
【0009】そして、このような駆動力伝達装置が画像
形成装置に組み込まれると、被回転部材である例えば現
像ローラに振動が伝達され、回転ムラ等が発生して、画
質が劣化するという問題があった。本発明は、このよう
な課題を解決するためになされたもので、振動の伝達を
防ぐことのできる駆動力伝達装置、画像形成装置および
現像装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る駆動力伝達
装置は、駆動側の回転軸から被駆動側の回転軸へ駆動力
を伝達する駆動力伝達装置において、それぞれの回転軸
を中心として、内周面に亘り歯を設けてなる雌スプライ
ン部と、外周面に亘り歯を設けてなり、その径方向に遊
びをもって前記雌スプライン部に嵌る雄スプライン部と
を、少なくとも1組組み合わせたカップリング部を、前
記駆動側の回転軸と前記被駆動側の回転軸との間に備え
るとともに、前記駆動側の回転軸と前記カップリング部
の間、あるいは前記被駆動側の回転軸と前記カップリン
グ部の間の少なくとも一方に、弾性部材を介して駆動力
を伝達する衝撃吸収機構を設けたものである。
【0011】本発明の駆動力伝達装置では、雌スプライ
ン部に雄スプライン部を嵌めることで、この雌スプライ
ン部の歯と雄スプライン部との歯が噛み合う。これによ
り、駆動側の回転軸の回転が、雌スプライン部と雄スプ
ライン部とを組み合わせてなるカップリング部を介して
被駆動側の回転軸に伝達される。
【0012】ここで、駆動側の回転軸とカップリング部
の間に、弾性部材を介して駆動力を伝達する衝撃吸収機
構を設けることで、カップリング部で発生する振動が、
駆動側の回転軸に伝達されることを防ぐことができる。
【0013】また、被駆動側の回転軸とカップリング部
の間に、弾性部材を介して駆動力を伝達する衝撃吸収機
構を設けることで、カップリング部で発生する振動が、
被駆動側の回転軸に伝達されることを防ぐことができ
る。
【0014】さらに、駆動側の回転軸とカップリング部
の間、および被駆動側の回転軸とカップリング部の間の
それぞれに、弾性部材を介して駆動力を伝達する衝撃吸
収機構を設けることで、カップリング部で発生する振動
が、駆動側の回転軸および被駆動側の回転軸に伝達され
ることを防ぐことができる。
【0015】本発明に係る画像形成装置は、被回転部材
を有し、装置本体に対して着脱可能なユニットに、装置
本体側に設けた駆動源からの駆動力を伝達する駆動力伝
達装置を備えた画像形成装置において、上述した駆動力
伝達装置を応用したものである。すなわち、前記駆動力
伝達装置は、それぞれの回転軸を中心として、内周面に
亘り歯を設けてなる雌スプライン部と、外周面に亘り歯
を設けてなり、その径方向に遊びをもって前記雌スプラ
イン部に嵌る雄スプライン部とを、少なくとも1組組み
合わせたカップリング部を、前記駆動源とつながる駆動
側の回転軸と前記被回転部材とつながる被駆動側の回転
軸との間に備えるとともに、前記駆動側の回転軸と前記
カップリング部の間、あるいは前記被駆動側の回転軸と
前記カップリング部の間の、少なくとも前記被駆動側の
回転軸と前記カップリング部の間に、弾性部材を介して
駆動力を伝達する衝撃吸収機構を設けたものである。
【0016】本発明の画像形成装置では、装置本体に対
してユニットを装着すると、雌スプライン部に雄スプラ
イン部が嵌り、この雌スプライン部の歯と雄スプライン
部との歯が噛み合う。これにより、装置本体に設けた駆
動側の回転軸の回転が、雌スプライン部と雄スプライン
部とを組み合わせてなるカップリング部を介して、ユニ
ットに設けた被駆動側の回転軸に伝達される。
【0017】ここで、被駆動側の回転軸とカップリング
部の間に、弾性部材を介して駆動力を伝達する衝撃吸収
機構を設けることで、カップリング部で発生する振動
が、被駆動側の回転軸に伝達されることを防ぎ、これに
より、被回転部材の回転ムラ等の発生を防ぐことができ
る。
【0018】また、駆動側の回転軸とカップリング部の
間、および被駆動側の回転軸とカップリング部の間のそ
れぞれに、弾性部材を介して駆動力を伝達する衝撃吸収
機構を設けることで、カップリング部で発生する振動
が、駆動側の回転軸および被駆動側の回転軸に伝達され
ることを防ぎ、これにより、被回転部材や駆動源の回転
ムラ等の発生を防ぐことができる。
【0019】本発明に係る現像装置は、潜像担持体にト
ナー像を形成させる現像ローラを被回転部材として少な
くとも備え、画像形成装置に対して着脱可能で、この画
像形成装置に設けられる駆動源からの駆動力を受ける駆
動力伝達装置を備えた現像装置において、回転軸を中心
とした内周面に亘り歯を設けてなる雌スプライン部、あ
るいは、回転軸を中心とした外周面に亘り歯を設けてな
る雄スプライン部からなるスプラインカップと、前記被
回転部材とつながる被駆動側の回転軸との間に、弾性部
材を介して駆動力を伝達する衝撃吸収機構を設けたもの
である。
【0020】本発明の現像装置は、画像形成装置に装着
すると、スプラインカップが画像形成装置側に対応して
設けたスプラインカップに嵌り、画像形成装置側から駆
動力を受けることが可能となる。
【0021】ここで、被駆動側の回転軸とスプラインカ
ップの間に、弾性部材を介して駆動力を伝達する衝撃吸
収機構を設けることで、スプラインカップの部分で発生
する振動が、被駆動側の回転軸に伝達されることを防
ぎ、これにより、被回転部材、例えば現像ローラの回転
ムラ等の発生を防ぐことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例としての駆動力伝達装置、画像形成装置
および現像装置を説明する。図1は本発明の駆動力伝達
装置の実施の形態の一例を示す分解斜視図、図2は図1
に示す本実施の形態の駆動力伝達装置の側断面図であ
る。本発明の駆動力伝達装置は、それぞれの回転軸を中
心として、内周面に亘り歯を設けてなる雌スプライン部
と、外周面に亘り歯を設けてなり、その径方向に遊びを
もって雌スプライン部に嵌る雄スプライン部とを、少な
くとも1組組み合わせてなる駆動力伝達装置で、駆動力
の伝達経路に弾性部材を介在させることで、駆動側と被
駆動側で回転軸がずれた状態で駆動力を伝達する際に発
生する振動を吸収可能とした駆動力伝達装置である。
【0023】スプラインカップを構成する第1の雌スプ
ライン部1と第2の雌スプライン部2は、それぞれ回転
軸を中心とした内周面に亘って等間隔に歯3が設けられ
ている。この歯3は、第1の雌スプライン部1と第2の
雌スプライン部2の軸方向と平行な方向に延在してい
る。
【0024】中間スプライン4は、その回転軸を中心と
した外周面に亘って等間隔に歯5を設けた雄スプライン
部である。この歯5は、中間スプライン4の軸方向と平
行な方向に延在している。
【0025】中間スプライン4は、第1の雌スプライン
部1に嵌る第1の雄スプライン部4aと、第2の雌スプ
ライン部2に嵌る第2の雄スプライン部4bとから構成
される。中間スプライン4の第1の雄スプライン部4a
が第1の雌スプライン部1に嵌ると、第1の雄スプライ
ン部4aの歯5と第1の雌スプライン部1の歯3が噛み
合うことで、第1の雌スプライン部1と中間スプライン
4との間で回転方向の駆動力の伝達が可能となる。
【0026】また、中間スプライン4の第2の雄スプラ
イン部4bが第2の雌スプライン部2に嵌ると、第2の
雄スプライン部4bの歯5と第2の雌スプライン部2の
歯3が噛み合うことで、第2の雌スプライン部2と中間
スプライン4との間で回転方向の駆動力の伝達が可能と
なる。よって、中間スプライン4を介して第1の雌スプ
ライン部1と第2の雌スプライン部2の間で駆動力の伝
達が可能となる。
【0027】次に、衝撃吸収機構6の説明を行う。すな
わち、第1の雌スプライン部1には、歯3が設けられて
いる側と反対側の内部を、その径方向に仕切り壁面を形
成するための隔壁7aが設けられる。この隔壁7aは、
第1の雌スプライン部1の軸方向に延在している。これ
により、第1のスプライン部1の内部には、隔壁7aに
より仕切られる2組の空間7bが形成される。この空間
7bは、第1の雌スプライン部1の回転軸と直交する方
向の断面形状が半円形で、この第1のスプライン部1の
軸方向に所定の奥行きを有する。
【0028】この空間7bには、隔壁7aを挟んで弾性
部材8が取り付けられる。この弾性部材8は、空間7b
に嵌る長さを有する半円形状で、この半円の中央に、隔
壁7aに嵌る溝8aが設けられている。これにより、2
個の弾性部材8が、空間7bに対してそれぞれ90度位
置をずらして取り付けられる、ここで、対向する2個の
弾性部材8の間には、所定の間隔で隙間が形成されるよ
うに、空間7bおよび弾性部材8の寸法が決められてい
る。なお、弾性部材8は、例えばシリコンゴムで構成さ
れる。
【0029】第1の雌スプライン部1は、駆動力伝達部
材9を介してシャフト10に取り付けられる。この駆動
力伝達部材9は、図示しないピンあるいはE型止め輪等
によりシャフト10に固定される。なお、第1の雌スプ
ライン部1はシャフト10に対しては回転可能な状態で
ある。
【0030】この駆動力伝達部材9には、第1の雌スプ
ライン部1の空間7bの位置に対応させて、伝達突起の
一例としての駆動力伝達ピン11が設けられる。この駆
動力伝達ピン11は、駆動力伝達部材9の回転軸に沿っ
て突出しており、回転軸を挟んで対称な位置に設けられ
る。なお、駆動力伝達部材9は、例えば樹脂による一体
成型品である。
【0031】この駆動力伝達ピン11は、第1の雌スプ
ライン部1の空間7bに嵌められた対向する2個の弾性
部材8の間に形成される隙間に挿入される。そして、図
示しない係止手段により、第1の雌スプライン部1は、
駆動力伝達部材9に対して、軸方向への抜けが防止され
た状態で取り付けられる。このとき、駆動力伝達部材9
と第1の雌スプライン部1の回転方向の位置の規制は、
駆動力伝達ピン11と隔壁7aの間に位置することとな
る弾性部材8により行われる。以上の構成により、衝撃
吸収機構6が形成される。
【0032】第2の雌スプライン部2と中間スプライン
4は、シャフト12に取り付けられる。なお、シャフト
12には図示しないが例えばDカット部を設けるととも
に、第2の雌スプライン部2にはこのDカット部に対応
する形状を持ったシャフト12の取り付け穴を設けてお
き、シャフト12に対して第2の雌スプライン部2は固
定された状態とする。
【0033】中間スプライン4の中心には、シャフト1
2が貫通する穴4cが設けられている。この穴4cは、
シャフト12の直径より大きい直径を有し、中間スプラ
イン4はシャフト12に対して遊びを持って取り付けら
れる。そして、中間スプライン4と第2の雌スプライン
部2は、E型止め輪13によりシャフト12に対して抜
け止めがなされ、中間スプライン4は第2の雌スプライ
ン部2に嵌った状態が保持されて、その外れが防止され
ている。
【0034】図3は第1の雌スプライン部1の空間7b
が設けられている部分を回転軸と直交する面で切断した
断面図である。駆動力伝達部材9に設けられた駆動力伝
達ピン11は、第1の雌スプライン部1に設けられた空
間7bに嵌る。このとき、駆動力伝達ピン11の両側に
は、弾性部材8が設けられることとなる。駆動力伝達ピ
ン11と空間7bとは、駆動力伝達部材9と第1の雌ス
プライン部1の回転軸が一致していることから、駆動力
伝達ピン11が空間7b内をその半円形状に沿って移動
可能な関係にあるが、弾性部材8が設けられることで、
駆動力伝達ピン11の空間7b内での回転方向の移動は
規制される。
【0035】これにより、例えばシャフト10から第1
の雌スプライン部1に駆動力を伝達する場合は、シャフ
ト10による駆動力伝達部材9の回転で駆動力伝達ピン
11が矢印a方向に回転すると、弾性部材8を介して隔
壁7aを押すこととなり、第1の雌スプライン部1が矢
印a方向に回転する。また、第1の雌スプライン部1か
らシャフト10に駆動力を伝達する場合は、第1の雌ス
プライン部1が矢印b方向に回転すると、隔壁7aが弾
性部材8を介して駆動力伝達ピン11を押すこととな
り、駆動力伝達部材9に取り付けられているシャフト1
0が矢印b方向に回転する。
【0036】このように、シャフト10と第1の雌スプ
ライン部1との間の駆動力の伝達は、弾性部材8を介し
て駆動力伝達ピン11と隔壁7aにより行われるので、
回転方向に振動が発生した場合、駆動力を伝達する力と
は別に、駆動力伝達ピン11あるいは隔壁7aが弾性部
材8に振動を加える。このような振動は、弾性部材8が
変形することで吸収され、シャフト10から第1の雌ス
プライン部1へ、あるいは第1の雌スプライン部1から
シャフト10への振動の伝達が抑制される。
【0037】第1の雌スプライン部1および第2の雌ス
プライン部2と、中間スプライン4の噛み合わせの状態
の一例として、図4は第1の雌スプライン部1と第1の
雄スプライン部4aの噛み合わせを示す図2のA−A線
断面図である。
【0038】図4(a)に示すように、第1の雌スプラ
イン部1の歯3の歯底円の半径r1と中間スプライン4
の歯5の歯先円の半径r2の関係は、r1>r2とす
る。また、第1の雌スプライン部1の歯3の歯先円の半
径r3と中間スプライン4の歯5の歯底円の半径r4の
関係は、r3>r4とする。これにより、第1の雌スプ
ライン部1に対して中間スプライン4は、その径方向に
遊びを持って嵌ることになる。なお、この遊びの量は、
第1の雌スプライン部1の歯の歯底円の半径r1と中間
スプライン4の歯5の歯先円の半径r2の差をd1、第
1の雌スプライン部1の歯の歯先円の半径r3と中間ス
プライン4の歯5の歯底円の半径r4の差をd2とする
とき、d1とd2のうちの小さい方の値である。
【0039】このように、第1の雌スプライン部1に対
して中間スプライン4が所定の遊び量を持って嵌ってい
ることから、図4(b)に示すように、第1の雌スプラ
イン部1の回転軸の中心O1と中間スプライン4の回転
軸の中心O2がずれた状態で、第1の雌スプライン部1
の歯3と中間スプライン4の歯5が噛み合うことができ
る。
【0040】なお、図2に示すように、中間スプライン
4は、第2の雌スプライン部2に嵌められ、E型止め輪
13により第2の雌スプライン部2に対しての抜け止め
がなされている。そして、中間スプライン4は、シャフ
ト12に対して遊びを持った状態で取り付けられている
ので、中間スプライン4と第2の雌スプライン部2の関
係を、図3に示す第1の雌スプライン部1と中間スプラ
イン4との関係と同等にしておくことで、中間スプライ
ン4は第2の雌スプライン部2に対して所定の遊び量を
持った状態で嵌められた状態となる。
【0041】これにより、第1の雌スプライン部1と第
2の雌スプライン部2は、その回転軸を第1の雌スプラ
イン部1と中間スプライン4との間の遊び量と、中間ス
プライン4と第2の雌スプライン部2との間の遊び量を
加えた量だけずれた状態として、駆動力の伝達が可能と
なる。
【0042】このように、駆動力の伝達を、雌スプライ
ン部と雄スプライン部の組み合わせで行うことで、回転
軸のずれを吸収して駆動力の伝達が可能となり、本実施
の形態のように、第1雌スプライン部1と第2の雌スプ
ライン部2の間に中間スプライン4を介在させること
で、雌スプライン部と雄スプライン部の組み合わせを1
組以上とすれば、より大きな回転軸のずれを吸収でき
る。
【0043】図4(a)に示すように、第1の雌スプラ
イン部1の回転軸と中間スプライン4の回転軸が一致し
ている場合は、第1の雌スプライン部1の全ての歯3
と、これに対応する中間スプライン4の全ての歯5が噛
み合った状態で、駆動力の伝達が行われる。
【0044】これに対して、図4(b)に示すように、
第1の雌スプライン部1の回転軸と中間スプライン4の
回転軸がずれている場合、第1の雌スプライン部1の歯
3と中間スプライン4の歯5の噛み合わせは、ある一箇
所Pのみで行われ、回転により噛み合う歯が順次切り替
わりながら駆動力の伝達が行われる。
【0045】このため、噛み合う歯が切り替わる毎に、
振動が生じるが、図3で説明したように、第1の雌スプ
ライン部1には振動を吸収する弾性部材8が設けられて
いるので、噛み合う歯の切り替わり毎に振動が発生して
も、弾性部材8で吸収され、第1の雌スプライン部1か
らシャフト10への振動の伝達が抑制される。
【0046】なお、回転軸のずれによる振動は、中間ス
プライン4と第2の雌スプライン部2との間でも発生す
るが、やはり弾性部材8で吸収される。そして、本実施
の形態の場合、第2の雌スプライン部2を駆動側、弾性
部材8が設けられた第1の雌スプライン部1を被駆動側
とすることで、スプライン部で発生する振動の被駆動側
への伝達を効率的に抑制することができる。
【0047】また、中間スプライン4の、第1の雌スプ
ライン部1の歯3と噛み合う第1の雄スプライン部4a
の歯5aと、第2の雌スプライン部2の歯3と噛み合う
第2の雄スプライン部4bの歯5bとは、位相をずらし
て、歯5aと歯5bが1直線上に並ばないようにすると
良い。これにより、例えば第2の雌スプライン部2と中
間スプライン4の間で発生した振動が、歯5bから直接
歯5aに伝達されることがなく、第1の雌スプライン部
1と第2の雌スプライン部2との間での振動の伝達が抑
制される。
【0048】本実施の形態の駆動力伝達装置は、第2の
雌スプライン部2に着脱不可に嵌められている中間スプ
ライン4に対して、第1の雌スプライン部1が着脱自在
に嵌る構造である。よって、回転による駆動力の伝達が
必要な装置間で、かつ、一方の装置を他方の装置に対し
て着脱自在とした装置に、本実施の形態の駆動力伝達装
置が適用できる。
【0049】図5は本発明の実施の形態の一例としての
画像形成装置の構成例を示す説明図で、画像形成装置の
構成を、模式的な側断面図で表したものである。本実施
の形態の画像形成装置は、上述した本実施の形態の駆動
力伝達装置を搭載することで、良好な画像を得ることを
可能としたものである。
【0050】給紙カセット14は、画像形成装置15の
本体に対して着脱可能な構造で、複数枚の用紙Pが収納
される。なお、ここでは、2個の給紙カセット14が取
り付けられるものとする。
【0051】給紙カセット14から1枚ずつ用紙Pを繰
り出すため、ピックアップローラ16a、フィードロー
ラ16bおよび分離ローラ16c等から構成される分離
繰り出し部16が設けられる。
【0052】画像が形成された用紙Pは、排紙トレイ1
7に排出される。分離繰り出し部16と排紙トレイ17
の間は、用紙Pを搬送する搬送路18で結ばれている。
この搬送路18は、レジストローラ18aやローラ群の
協働で用紙Pを搬送する。
【0053】搬送路18に沿って、画像形成部19と定
着装置20が設けられる。画像形成部19は、円筒形状
の感光ドラム21と、感光ドラム21を帯電させる帯電
電極22と、感光ドラム21にトナー像を形成する現像
装置23と、感光ドラム21上のトナー像を用紙Pに転
写する転写電極24と、感光ドラム21から用紙Pを分
離する分離電極25と、感光ドラム21をクリーニング
するクリーニング装置26とから構成される。
【0054】現像装置23は、感光ドラム21に対向配
置される現像ローラ23a、トナーとキャリアを混合し
てなる現像剤を攪拌する攪拌スクリュー23b、および
現像ローラ23aに現像剤を供給するパドルローラ23
c等を備える。
【0055】定着装置20は、加熱源を有するローラと
このローラに圧接される圧接ローラで構成される。この
定着装置20をクリーニングするため、定着装置20の
近傍にはクリーニング装置27が設けられる。
【0056】露光装置28は、レーザダイオード等で感
光ドラム21の表面を露光することで、静電潜像を形成
する。感光ドラム21の表面は、帯電電極22により所
定の電位が付与される。この帯電した状態の感光ドラム
21を回転させながら、画像データに応じたパターンで
露光装置28により露光して行くと、露光部分の電位が
露光量に応じて減じ、これにより、画像データに応じた
静電潜像が感光ドラム21の表面に形成される。
【0057】感光ドラム21上の静電潜像は、現像装置
23によりトナーを付着させることで、トナー像とな
る。そして、感光ドラム21の回転に連動して用紙Pを
搬送して行き、用紙Pの感光ドラム21と対向した部位
を転写電極24で帯電させることで、感光ドラム21上
のトナー像が用紙Pに転写される。次いで、トナー像が
転写された用紙Pは、分離電極25により除電されて、
感光体21から分離する。用紙Pに転写されたトナー像
は、定着装置20による加圧および加熱により定着され
て画像が形成される。そして画像の形成された用紙P
は、排紙トレイ17に排出される。
【0058】画像形成装置15の上部には原稿読み取り
部29が設けられるとともに、この原稿読み取り部29
に原稿を供給するため、原稿読み取り部29の上側には
自動原稿送り装置30が設けられる。
【0059】原稿読み取り部29は、ライン状の撮像素
子29a、原稿を照射するランプ29b、原稿からの反
射光を撮像素子29aに誘導する複数のミラーを備えた
ミラーユニット29c、原稿からの反射光を撮像素子2
9aに結像するレンズ29dを備える。自動原稿送り装
置30は、原稿台30aと、ローラ群等で構成される搬
送機構30bとを備える。
【0060】自動原稿送り装置30の原稿台30a上に
載置された図示しない原稿は搬送機構30bにより搬送
される。この搬送の過程で、原稿に対してランプ29b
による照射が行われる。原稿からの反射光は、ミラーユ
ニット29cおよびレンズ29dにより撮像素子29a
に結像されることで、原稿上の文字等の画像の読み取り
が行われる。そして、原稿読み取り部29で取得した画
像は、画像データに処理されて、図示しないメモリに格
納される。画像形成時は、上述したメモリに格納された
画像データが読み出され、この画像データに基づき、露
光装置28が感光ドラム21を露光するものである。
【0061】本実施の形態の画像形成装置15では、被
回転部材を有し、装置本体に対して着脱可能なユニット
として、現像装置23が搭載される。画像形成装置15
と現像装置23との間で、駆動力の伝達を行う駆動力伝
達装置が必要であり、図1〜図4で説明した衝撃吸収機
構6を備えた駆動力伝達装置を用いることとする。以
下、図1〜図4で説明した衝撃吸収機構6を備えた駆動
力伝達装置を用いる現像装置およびこの現像装置を搭載
する画像形成装置の構成および動作の説明を行う。
【0062】図6は現像装置の要部構成および画像像形
成装置からの駆動力の伝達経路の概略構成を示す斜視図
である。現像装置23は、図5で説明した画像形成装置
15に対して着脱可能な構造である。現像装置23は、
図6においては図示しないガイドレール等に案内され
て、矢印c方向にスライドさせて着脱を行う構造であ
る。現像装置23には、被回転部材としての現像ローラ
23aが設けられる。この現像ローラ23aを、画像形
成装置本体に設けたモータ31で駆動するため、図1か
ら図4で説明した駆動力伝達装置が設けられる。
【0063】以下、本実施の形態の画像形成装置を説明
するにあたり、駆動力伝達装置の説明は、図5,図6に
加えて、図1から図4を参照にして行う。現像ローラ2
3aには、被駆動側の回転軸として、図1および図2で
説明したシャフト10が取り付けられ、このシャフト1
0を回転駆動することで、現像ローラ23aが回転す
る。このシャフト10には、第1の雌スプライン部1が
取り付けられる。第1の雄スプライン部1は、図2に示
すように、回転軸を中心とした内周面に亘って歯が設け
られている。
【0064】第1の雌スプライン部1は、図1〜図3で
説明した衝撃吸収機構6を介してシャフト10に取り付
けられる。その概略を図1〜図3を用いて再度説明する
と、シャフト10には、駆動力伝達部材9が取り付けら
れるとともに、第1の雌スプライン部1には弾性部材8
が取り付けられ、駆動力伝達部材9に設けられた駆動力
伝達ピン11と弾性部材8により、駆動力の伝達を行う
とともに、弾性部材8により衝撃の吸収を行うものであ
る。
【0065】図6に戻り、画像形成装置本体には、駆動
側の回転軸として、シャフト12が図示しない軸受けに
より回転可能に設けられる。シャフト12には、第2の
雌スプライン部2が取り付けられる。この第2の雌スプ
ライン部2は、図1に示すように、回転軸を中心とした
内周面に亘って歯3が設けられている。
【0066】第1の雌スプライン部1および第2の雌ス
プライン部2には、中間スプライン4が嵌められる。こ
の中間スプライン4には、図1に示すように、回転軸を
中心とした外周面に亘って歯5を設けてなる第1の雄ス
プライン部4aおよび第2の雄スプライン部4b設けら
れる。
【0067】中間スプライン4は、図2で説明したよう
に第2の雌スプライン部2に嵌った状態が保持される構
造である。これにより、図6(b)に示すように、現像
装置23を画像形成装置15から取り外して行くと、中
間スプライン4から第1の雌スプライン部1が抜けて、
駆動力の伝達経路が切り離される。このとき、中間スプ
ライン4は第2の雌スプライン部2に残り、落下するこ
とはない。
【0068】現像装置23は、交換を要するユニットで
あるので、中間スプライン4を装置本体側の第2の雌ス
プライン部2に残すこととすれば、交換を要する側の現
像装置23の部品点数を減らし、コストの低減を図るこ
とが可能である。なお、構成上は、中間スプライン4を
現像装置23側の第1の雌スプライン部1に残すことと
しても、当然良い。
【0069】シャフト12には、ギア32が取り付けら
れる。このギア32には、モータ31の回転軸に取り付
けたギア33が噛み合っている。これにより、モータ3
1の駆動力が、シャフト12に伝達され、第2の雌スプ
ライン部2、中間スプライン4および第1の雌スプライ
ン部1を経てシャフト10に伝達され、現像ローラ23
aを回転させることができるものである。
【0070】さて、中間スプライン4は、図4に示すよ
うに、第2の雌スプライン部2に対して、その径方向に
遊びを持って嵌る。また、中間スプライン4は、第1の
雌スプライン部1に対しても、その径方向に遊びを持っ
て嵌る。
【0071】これにより、第1の雌スプライン部1、中
間スプライン4および第2の雌スプライン部2は、シャ
フト10とシャフト12の位置がその径方向に若干ずれ
ていても、駆動力の伝達が可能となっている。
【0072】画像形成装置15においては、現像装置2
3の着脱によっても、感光ドラム21と現像ローラ23
aの間隔が一定に保たれることを優先しているので、図
6(a)に示すように、現像装置23を画像形成装置1
5に装着した時、画像形成装置15側のシャフト12に
対して、現像装置23側のシャフト10はその径方向に
若干位置がずれている。
【0073】このため、第1の雌スプライン部1と中間
スプライン4の関係および中間スプライン4と第2の雌
スプライン部2の関係、例えば第1の雌スプライン部1
と中間スプライン4の関係は、図4(b)に示すよう
に、第1の雌スプライン部1の回転軸の中心O1と中間
スプライン4の回転軸の中心O2がずれた状態となって
いる。
【0074】本実施の形態の画像形成装置における振動
吸収の動作を図6(a)に加えて図3と図4(b)を用
いて説明すると、第1の雌スプライン部1の回転軸と中
間スプライン4の回転軸がずれている場合、第1の雌ス
プライン部1の歯3と中間スプライン4の歯5の噛み合
わせは、ある一箇所Pのみで行われ、回転により噛み合
う歯が順次切り替わりながら駆動力の伝達が行われる。
【0075】このため、噛み合う歯が切り替わる毎に、
振動が生じるが、図3で説明したように、第1の雌スプ
ライン部1には振動を吸収する弾性部材8が設けられて
いるので、噛み合う歯の切り替わり毎に方向に振動が発
生しても、弾性部材8で吸収され、第1の雌スプライン
部1からシャフト10への振動の伝達が抑制される。
【0076】なお、回転軸のずれによる振動は、中間ス
プライン4と第2の雌スプライン部2との間でも発生す
るが、やはり弾性部材8で吸収される。これにより、第
1の雌スプライン部1、中間スプライン4および第2の
雌スプライン部2を組み合わせたカップリング部で発生
する振動は、弾性部材8で吸収され、現像ローラ23a
に伝達されることはない。従って、現像ローラ23aが
回転ムラを起こしたり、振動することを防ぐことがで
き、良好な画質を得ることができる。また、駆動力伝達
装置において発生する、噛み合う歯の切り替わりに起因
する以外の振動も、弾性部材8で吸収できる。
【0077】本実施の形態の画像形成装置15では、雄
スプライン部である中間スプライン4を介して第1の雌
スプライン部1と第2の雌スプライン部2を連結するの
で、図4で説明したように、シャフト10とシャフト1
2のずれ量が大きくても、これを吸収することができ、
かつ、振動の伝達を防ぐことができるものである。
【0078】なお、本実施の形態の画像形成装置におい
ても、中間スプライン4の構造として、図1および図2
に示すように、中間スプライン4の、第1の雌スプライ
ン部1の歯3と噛み合う第1の雄スプライン部4aの歯
5aと、第2の雌スプライン部2の歯3と噛み合う第2
の雄スプライン部4bの歯5bとは、位相をずらして、
歯5aと歯5bが1直線上に並ばないようにするとよ
い。これにより、例えば第2の雌スプライン部2と中間
スプライン4の間で発生した振動が、歯5bから直接歯
5aに伝達されることがなく、第2の雌スプライン部2
から第1の雌スプライン部1への振動の伝達が抑制され
る。
【0079】また、本実施の形態の画像形成装置におい
て、第2の雌スプライン部2の側にも衝撃吸収機構6を
設けることとしてもよい。これにより、カップリング部
で発生する振動が、シャフト12に伝達されることを防
ぐことができる。これにより、カップリング部で発生す
る振動がモータ31へ伝達されることを防ぎ、モータ3
1の回転が不安定になることを防ぐことができる。従っ
て、モータ31の回転が安定することで、良好な画質を
得ることができる。
【0080】現像装置23には、被回転部材として、現
像ローラ23aの他に、図5に示すように、攪拌スクリ
ュー23bおよびパドルローラ23cを備えるが、これ
らの駆動源を現像装置23に設けない場合は、現像ロー
ラ23aと同様に、図1〜図4で説明した衝撃吸収機構
6を備えた駆動力伝達装置を用いることとしてもよい。
【0081】本実施の形態の画像形成装置15では、被
回転部材を有して、装置本体に対して着脱可能なユニッ
トとして、現像装置23を例に説明したが、装置本体側
から駆動力の伝達を受けるユニットであれば、他のユニ
ットでも良いことは当然である。例えば、感光ドラム2
1およびその周辺の機構を備えたユニットに衝撃吸収機
構6を備えた駆動力伝達装置を適用できる。
【0082】さらに、装置本体に対して着脱可能なある
ユニット(第1のユニットと称す)に他のユニット(第
2のユニットと称す)を着脱可能に取り付ける構造で、
第2のユニットは第1のユニットから駆動力の伝達を受
ける構成であっても、衝撃吸収機構6を備えた駆動力伝
達装置を適用できる。
【0083】また、画像形成装置15においては、搬送
系においても用紙Pを搬送するローラ類の振動の発生や
回転ムラの発生を抑えることが良好な画質を得ることに
つながるので、搬送系をユニット化した場合に、衝撃吸
収機構6を備えた駆動力伝達装置を適用することで、良
好な画質を得ることができるものである。なお、本実施
の形態の画像形成装置15は、図5に示すモノクロの画
像形成装置に限るものでなく、現像装置を複数個搭載す
るカラーの画像形成装置でもよい。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の駆動力伝
達装置は、回転軸を中心とした内周面に亘り歯を設けて
なる雌スプライン部と、回転軸を中心とした外周面に亘
り歯を設けてなり、その径方向の遊びを持って雌スプラ
イン部に嵌る雄スプライン部を少なくとも1組組み合わ
せたカップリング部により構成される駆動力伝達装置
で、回転軸とカップリング部の間に、弾性部材を介して
駆動力を伝達する衝撃吸収機構を備えたものである。こ
れにより、カップリング部で発生する振動を弾性部材で
吸収して、回転軸へ振動が伝達されることを防ぐことが
できる。
【0085】本発明の画像形成装置は、被回転部材を有
するユニットに装置本体から駆動力を伝達するため、回
転軸を中心とした内周面に亘り歯を設けてなる雌スプラ
イン部と、回転軸を中心とした外周面に亘り歯を設けて
なり、その径方向の遊びを持って雌スプライン部に嵌る
雄スプライン部を少なくとも1組組み合わせたカップリ
ング部により構成される駆動力伝達装置を備え、かつ、
少なくとも、被回転部材とつながる被駆動側の回転軸と
カップリング部の間に、弾性部材を介して駆動力を伝達
する衝撃吸収機構を備えたものである。
【0086】これにより、カップリング部で発生する振
動を弾性部材で吸収して、被回転部材へ振動が伝達され
ることを防ぐことができる。画像形成装置では、被回転
部材として、例えば、潜像担持体にトナー像を形成する
ための現像ローラがある。本発明では、現像ローラへの
振動の伝達を抑えることができるので、現像ローラの回
転ムラや振動を無くして、良好な画質が得られる。
【0087】本発明の現像装置は、被回転部材である例
えば現像ローラの駆動力を、画像形成装置から得るた
め、回転軸を中心とした内周面に亘り歯を設けてなる雌
スプライン部、あるいは、回転軸を中心とした外周面に
亘り歯を設けてなる雄スプライン部からなるスプライン
カップと、被回転部材とつながる被駆動側の回転軸との
間に、弾性部材を介して駆動力を伝達する衝撃吸収機構
を設けたものである。
【0088】本発明の現像装置は、画像形成装置に装着
すると、スプラインカップが画像形成装置側に対応して
設けたスプラインカップに嵌り、画像形成装置側から駆
動力を受けることが可能となる。そして、スプラインカ
ップの部分で発生する振動を弾性部材で吸収して、被駆
動側の回転軸に伝達されることを防ぎ、これにより、被
回転部材、例えば現像ローラの回転ムラ等の発生を防ぐ
ことができる。本発明は、電子写真方式を用いた複写機
能を有する複写機、複合機、プリンタ、ファクシミリ等
に適用して好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の駆動力伝達装置の実施の形態の一例を
示す分解斜視図である。
【図2】本実施の形態の駆動力伝達装置の側断面図であ
る。
【図3】スプラインカップリングのかみ合わせの状態を
示す正面図である。
【図4】本実施の形態の駆動力伝達装置の動作を示す説
明図である。
【図5】本実施の形態の画像形成装置の構成例を示す説
明図である。
【図6】現像装置の要部構成および画像像形成装置から
の駆動力の伝達経路の概略構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 第1の雌スプライン部 2 第2の雌スプライン部 3 歯 4 中間スプライン部 4a 第1の雄スプライン部 4b 第2の雄スプライン部 4c 穴 5 歯 6 隔壁 7 空間 8 弾性部材 9 駆動力伝達部材 10 シャフト 11 駆動力伝達ピン 12 シャフト 15 画像形成装置 21 感光ドラム 23 現像装置 23a 現像ローラ 31 モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐多 英郁 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ株 式会社内 Fターム(参考) 2H071 BA03 BA13 BA20 CA01 CA02 CA05 DA08 DA15 DA21 DA26 2H077 AB02 AC03 AD02 AD06 AE06 BA03 BA09 EA03 GA04

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動側の回転軸から被駆動側の回転軸へ
    駆動力を伝達する駆動力伝達装置において、 それぞれの回転軸を中心として、内周面に亘り歯を設け
    てなる雌スプライン部と、外周面に亘り歯を設けてな
    り、その径方向に遊びをもって前記雌スプライン部に嵌
    る雄スプライン部とを、少なくとも1組組み合わせたカ
    ップリング部を、前記駆動側の回転軸と前記被駆動側の
    回転軸との間に備えるとともに、 前記駆動側の回転軸と前記カップリング部の間、あるい
    は前記被駆動側の回転軸と前記カップリング部の間の少
    なくとも一方に、弾性部材を介して駆動力を伝達する衝
    撃吸収機構を設けたことを特徴とする駆動力伝達装置。
  2. 【請求項2】 前記衝撃吸収機構は、 前記カップリング部に設けられる壁面と、前記回転軸と
    前記カップリング部の回転方向において前記壁面に対向
    して前記回転軸に設けられる伝達突起との間に、前記弾
    性部材を介在させた構成で、 前記カップリング部に対して前記回転軸は回転自在に支
    持されていることを特徴とする請求項1記載の駆動力伝
    達装置。
  3. 【請求項3】 前記カップリング部は、 前記駆動側の回転軸および被駆動側の回転軸に取り付け
    られ、前記雌スプライン部あるいは雄スプライン部のど
    ちらかであるスプラインカップと、 前記駆動側の回転軸に取り付けられるスプラインカップ
    に嵌る第1のスプライン部と前記被駆動側の回転軸に取
    り付けられるスプラインカップに嵌る第2のスプライン
    部とから構成される中間スプラインを備えたことを特徴
    とする請求項1または2記載の駆動力伝達装置。
  4. 【請求項4】 前記中間スプラインは、 前記駆動側の回転軸に取り付けられたスプラインカップ
    あるいは被駆動側の回転軸に取り付けられたスプライン
    カップのどちらかに保持されることを特徴とする請求項
    3記載の駆動力伝達装置。
  5. 【請求項5】 被回転部材を有し、装置本体に対して着
    脱可能なユニットに対して、装置本体側に設けた駆動源
    からの駆動力を伝達する駆動力伝達装置を備えた画像形
    成装置において、 前記駆動力伝達装置は、 それぞれの回転軸を中心として、内周面に亘り歯を設け
    てなる雌スプライン部と、外周面に亘り歯を設けてな
    り、その径方向に遊びをもって前記雌スプライン部に嵌
    る雄スプライン部とを、少なくとも1組組み合わせたカ
    ップリング部を、前記駆動源とつながる駆動側の回転軸
    と前記被回転部材とつながる被駆動側の回転軸との間に
    備えるとともに、 前記駆動側の回転軸と前記カップリング部の間、あるい
    は前記被駆動側の回転軸と前記カップリング部の間の、
    少なくとも前記被駆動側の回転軸と前記カップリング部
    の間に、弾性部材を介して駆動力を伝達する衝撃吸収機
    構を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記衝撃吸収機構は、 前記カップリング部に設けられる壁面と、前記回転軸と
    前記カップリング部の回転方向において前記壁面に対向
    して前記回転軸に設けられる伝達突起との間に、前記弾
    性部材を介在させた構成で、 前記カップリング部に対して前記回転軸は回転自在に支
    持されていることを特徴とする請求項5記載の画像形成
    装置。
  7. 【請求項7】 前記カップリング部は、 前記駆動側の回転軸および被駆動側の回転軸に取り付け
    られ、前記雌スプライン部あるいは雄スプライン部のど
    ちらかであるスプラインカップと、 前記駆動側の回転軸に取り付けられるスプラインカップ
    に嵌る第1のスプライン部と前記被駆動側の回転軸に取
    り付けられるスプラインカップに嵌る第2のスプライン
    部とから構成される中間スプラインを備え、 前記中間スプラインは、 前記装置本体側から前記ユニットを外す際に、前記駆動
    側の回転軸に取り付けられたスプラインカップあるいは
    被駆動側の回転軸に取り付けられたスプラインカップの
    どちらかに保持されることを特徴とする請求項5または
    6記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記ユニットは、潜像担持体にトナー像
    を形成させる現像ローラを前記被回転部材として少なく
    とも備えた現像装置であることを特徴とする請求項5、
    6または7記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 潜像担持体にトナー像を形成させる現像
    ローラを被回転部材として少なくとも備え、画像形成装
    置に対して着脱可能で、この画像形成装置に設けられる
    駆動源からの駆動力を受ける駆動力伝達装置を備えた現
    像装置において、 前記駆動力伝達装置は、 回転軸を中心とした内周面に亘り歯を設けてなる雌スプ
    ライン部、あるいは、回転軸を中心とした外周面に亘り
    歯を設けてなる雄スプライン部からなるスプラインカッ
    プと、前記被回転部材とつながる被駆動側の回転軸との
    間に、弾性部材を介して駆動力を伝達する衝撃吸収機構
    を設けたことを特徴とする現像装置。
  10. 【請求項10】 前記衝撃吸収機構は、 前記スプラインカップに設けられる壁面と、前記回転軸
    と前記スプラインカップの回転方向において前記壁面に
    対向して前記回転軸に設けられる伝達突起との間に、前
    記弾性部材を介在させた構成で、 前記スプラインカップに対して前記回転軸は回転自在に
    支持されていることを特徴とする請求項9記載の現像装
    置。
  11. 【請求項11】 前記スプラインカップに対して、その
    径方向に遊びをもって嵌る第1のスプライン部と、 前記画像形成装置に設けられ、前記駆動源とつながる駆
    動側の回転軸に取り付けられたスプラインカップに対し
    て、その径方向に遊びをもって嵌る第2のスプライン部
    とから構成される中間スプラインを備え、 前記中間スプラインは、 前記被駆動側の回転軸に取り付けられたスプラインカッ
    プに保持されることを特徴とする請求項9または10記
    載の現像装置。
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