JPH0589719A - O2 センサー用ペースト - Google Patents

O2 センサー用ペースト

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Publication number
JPH0589719A
JPH0589719A JP3273222A JP27322291A JPH0589719A JP H0589719 A JPH0589719 A JP H0589719A JP 3273222 A JP3273222 A JP 3273222A JP 27322291 A JP27322291 A JP 27322291A JP H0589719 A JPH0589719 A JP H0589719A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
paste
high temperature
coated
low temperature
Prior art date
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Pending
Application number
JP3273222A
Other languages
English (en)
Inventor
Natsuya Ishikawa
夏也 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
Original Assignee
Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Tanaka Kikinzoku Kogyo KK filed Critical Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
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Publication of JPH0589719A publication Critical patent/JPH0589719A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 250℃付近の低温から作動し、 600℃以上の
高温においても酸素濃度が変化した際、一定の応答時間
で起電力が変化し、低温から高温まで安定した動作をす
る耐久性のあるO2 センサーを得る為のO2 センサー用
ペーストを提供する。 【構成】 Pt、Pdの微粉末の表面にAgが無電解メ
ッキによりコーティングされ、このAgコーティングの
微粉末が有機バインダと有機溶媒とに混練されてなるO
2 センサー用ペースト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体電解質としてZr
2 を用いたO2 センサー上に電極を形成するO2 セン
サー用ペーストに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、O2 センサーは、YSZやCSZ
等の安定化ジルコニアよりなるタンマン管の内外両面
に、電極材料としてPtやAgをスパッタリング法、蒸
着法、無電解メッキ法、ペーストによる印刷法にて成膜
したもので、この電極膜よりPtペーストやPtワイヤ
ーを用いて電極として系外に取り出し、タンマン管の両
端で生ずる酸素濃度差からネルンストの式に従う起電力
を測定することにより、酸素濃度を決定している。
【0003】ところで、ネルンストの式に従う起電力を
測定するには、通常電極にAgを用いた場合は 280℃の
温度で良いが、Ptを用いた場合は 460℃以上の温度が
必要である。即ち、低温での動作性はAg電極の方が優
っている。また 600℃の高温で酸素濃度を測定すると、
Pt電極を用いた場合、電極のPtの粒成長は殆んど起
こらず、 600℃において酸素濃度を変化させた時のO2
センサーの応答時間の経時変化はなく一定であるが、A
g電極を用いた場合は、Agの粒成長の為、応答時間が
遅くなってしまう。応答時間が使用しているうちに変化
すると、O2 センサーを自動車等に採用した場合、A
(空気)/F(燃料)制御ができなくなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、 280
℃付近の低温から作動し、 600℃以上の高温においても
酸素濃度が変化した際、一定の応答時間で起電力が変化
し、低温から高温まで安定した動作をする耐久性のある
2 センサーを得る為のO2 センサー用ペーストを提供
しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明のO2センサー用ペーストは、Pt、Pdの微
粉末の表面にAgが無電解メッキによりコーティングさ
れ、このAgコーティングの微粉末が有機バインダと有
機溶媒とに混練されてなるものである。
【0006】
【作用】上記のように構成された本発明のO2 センサー
用ペーストを、安定化ジルコニアよりなる基板やタンマ
ン管の両面にスクリーン印刷法、ハケ塗り、ディッピン
グ等にて塗布し、その後大気中にて乾燥、焼成すると、
有機バインダ、有機溶媒が熱分解を起こし、安定化ジル
コニア上にはAgコーティングのPt、Pdの微粉末同
士が焼結し、ポーラスな電極膜が形成される。こうして
得られたO2 センサーは、 280℃付近の低温から作動
し、且つ 600℃以上の高温においても酸素濃度が変化し
た際、一定の応答時間で起電力が変化する為、低温から
高温まで安定した動作をする。
【0007】
【実施例】本発明のO2 センサー用ペーストの一実施例
について説明すると、平均粒径0.5μmのPt微粉末30
gを水 200gに分散させ、これに硝酸銀5%水溶液を30
g加え、常温にてスターラーにより撹拌し、さらにアン
モニア水でPH11に調整した後、ロッシェル塩8%水溶
液を90g加え、60℃で1時間撹拌した。その後濾過、水
洗し、乾燥温度 150℃の乾燥機にて1日乾燥し、Agコ
ーティングのPt微粉末を得た。このAgコーティング
のPt微粉末に、有機バインダとしてのエチルセルロー
スと有機溶媒としてのジブチルカルビトール(ターピネ
オールでも良い)とを3:1の割合で混合した樹脂を15
%入れ、三本ロールにて混練し、O2 センサー用ペース
トを得た。
【0008】次に他の実施例について説明すると、平均
粒径 0.5μmのPt微粉末15gと平均粒径 0.2μmのP
d微粉末15gを水 200gに分散させ、これに硝酸銀5%
水溶液を30g加え、常温にてスターラーにより撹拌し、
さらにアンモニア水でPH11に調整した後、ロッシェル
塩8%水溶液を90g加え、60℃で1時間撹拌した。その
後濾過、水洗し、乾燥温度 150℃の乾燥機にて1日乾燥
し、AgコーティングのPt・Pd微粉末を得た。この
AgコーティングのPt・Pd微粉末に、有機バインダ
としてのエチルセルロースと有機溶媒としてのジブチル
カルビトール(ターピネオールでも良い)とを3:1の
割合で混合した樹脂を15%入れ、三本ロールにて混練
し、O2 センサー用ペーストを得た。
【0009】こうして作成した各実施例のO2 センサー
用ペーストを、YSZ8モル%タンマン管の内外両面に
ハケ塗りにて塗布し、 150℃にて10分間乾燥後、 900℃
3時間焼成して自動車用O2 センサーを得た。これらの
自動車用O2 センサーを実車実験した処、 280℃以上の
排ガス温度に対してネルンストの式に従う起電力を示
し、十分な低温作動性が得られた。また、O2 センサー
を 600℃に加熱したN2 、O2 の混合モデルガス中にお
いて、N2 、O2 の比率を変化させた場合の初期と 100
時間経過後の応答時間の変化率は、従来のAgのみの電
極膜を有するO2 センサーに比べ約1/10であった。ま
た 600℃の応答時間は従来のPtのみの電極膜を有する
2 センサーと同一であった。
【0010】
【発明の効果】以上の通り本発明のO2 センサー用ペー
ストは、安定化ジルコニアよりなる基板やタンマン管の
両面に塗布し、乾燥、焼成することにより、安定化ジル
コニア上にAgコーティングのPt、Pdの微粉末同志
が焼結し、ポーラスなPt、Pdの電極膜を有して、 2
80℃付近の低温から作動し且つ 600℃以上の高温におい
ても酸素濃度が変化した際、一定の応答時間で起電力が
変化し、低温から高温まて安定した動作をする耐久性の
あるO2 センサーを得ることができるという効果があ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Pt、Pdの微粉末の表面にAgが無電
    解メッキによりコーティングされ、このAgコーティン
    グの微粉末が有機バインダと有機溶媒とに混練されてな
    るO2 センサー用ペースト。
JP3273222A 1991-09-25 1991-09-25 O2 センサー用ペースト Pending JPH0589719A (ja)

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JP3273222A JPH0589719A (ja) 1991-09-25 1991-09-25 O2 センサー用ペースト

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JP3273222A JPH0589719A (ja) 1991-09-25 1991-09-25 O2 センサー用ペースト

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JP3273222A Pending JPH0589719A (ja) 1991-09-25 1991-09-25 O2 センサー用ペースト

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JP (1) JPH0589719A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002048758A (ja) * 2000-07-31 2002-02-15 Denso Corp ガスセンサ素子及びその製造方法
JP2010256344A (ja) * 2009-03-30 2010-11-11 Ngk Insulators Ltd ガスセンサのポンプ電極、導電性ペーストの製造方法、およびガスセンサ

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