JPH0589444U - クランクシャフトの高周波焼入装置 - Google Patents

クランクシャフトの高周波焼入装置

Info

Publication number
JPH0589444U
JPH0589444U JP035700U JP3570092U JPH0589444U JP H0589444 U JPH0589444 U JP H0589444U JP 035700 U JP035700 U JP 035700U JP 3570092 U JP3570092 U JP 3570092U JP H0589444 U JPH0589444 U JP H0589444U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crankshaft
movable
blocks
station
block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP035700U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2542116Y2 (ja
Inventor
信太郎 牧
Original Assignee
富士電子工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 富士電子工業株式会社 filed Critical 富士電子工業株式会社
Priority to JP1992035700U priority Critical patent/JP2542116Y2/ja
Publication of JPH0589444U publication Critical patent/JPH0589444U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2542116Y2 publication Critical patent/JP2542116Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

Landscapes

  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 焼入不良のクランクシャフトを装置外へ取り
出す。 【構成】 ピン焼入ステーション3とジャーナル焼入ス
テーション6に設けられた固定Vブロック11〜17
は、クランクシャフトWの軸方向に移動可能な台車3
0,60上に設けられており、且つ、可動Vブロック1
1〜17の1サイクルの運動開始前に、前記両ステーシ
ョン3,6の直前に位置する可動Vブロック11〜1
7、およびその支持柱21a〜27aは、これら可動V
ブロック11〜17が各ステーション3,6に位置する
ときに、台車30,60に当たらないように折曲形成さ
れており、各ステーション3,6でのクランクシャフト
Wの焼入中に異常が発生したときは、クランクシャフト
Wは前記台車30,60の固定Vブロック11〜17に
載置されると共に、可動Vブロック21〜27は上昇さ
れることなく前進の半分だけ前進された後に、台車がク
ランクシャフトWの軸方向に搬出される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、クランクシャフトの高周波焼入装置に関し、特に焼入不良のクラン クシャフトを装置外へ取り出すことができる高周波焼入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
多数のクランクシャフトを焼入するには、クランクシャフトのピンを焼入する ピン焼入ステーションと、ピンの焼入を終えたクランクシャフトのジャーナルを 焼入するジャーナル焼入ステーションとを有するトランスファタイプの高周波焼 入装置が用いられている。このような装置に搬入されたクランクシャフトは、水 平に配設された状態で、可動ビームに取り付けた可動Vブロックによってピン焼 入ステーションの待機位置まで移動されてから、適宜のクランクシャフト昇降装 置によってピン焼入ステーションの焼入位置まで上昇されてピンの焼入後、待機 位置まで降下される。次いで、可動Vブロックによってジャーナル焼入ステーシ ョンの待機位置に移動されてから、他のクランクシャフト昇降装置によってジャ ーナル焼入ステーションの焼入位置まで上昇されてジャーナルの焼入後、待機位 置まで降下され、可動Vブロックによって搬出ステーションに移動される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このような焼入機によってクランクシャフトを焼入する場合には以下に述べる 問題がある。即ち、例えば、ピン焼入ステーションの焼入位置でクランクシャフ トのピンを加熱後、冷却液を噴射してピンを冷却中に、何らかの事故によって冷 却液の噴射が停止したときには、ピンは完全に焼入されないから、このクランク シャフトは不良品として出荷を停止しなければならない。しかし、この不良クラ ンクシャフトは、ピン焼入ステーションにおいて、焼入機から取り出すことはで きないので、不良品が発生したときには、焼入機の焼入動作を停止し、可動Vブ ロックによって、異常発生時に高周波焼入装置内にあった全てのクランクシャフ ト、即ち、高周波焼入装置に搬入されたばかりで未焼入であるクランクシャフト と、不良品のクランクシャフトと、不良品が発生する前に焼入された良品の焼入 済みクランクシャフトの全てを、一端、搬出ステーションを経て高周波焼入装置 外へ搬出後、不良品のクランクシャフトを取り出すことになる。
【0004】 高周波焼入装置外へ搬出された全てのクランクシャフトは、不良品であるか、 未焼入品であるか、或いは良品の焼入済みのクランクシャフトであるかを、表面 の色等を目視によって観察して判別するが、不良品の表面の色と良品の焼入済み クランクシャフトの表面の色とは、明確に判別しにくい場合があるので、判別間 違いを生じ、不良品を良品の焼入済みクランクシャフトとして発送してしまうこ ともあり得る。
【0005】 また、焼入機内に異常が発生したことが検出されると、前記のように、焼入動 作は停止され、しかし、可動Vブロックは正常に運転されて、異常発生時に高周 波焼入装置内にある全てのクランクシャフトが装置外へ搬出されるように、高周 波焼入装置の制御回路を設計、製作しておかねばならないので、制御回路が極め て複雑になる。
【0006】 本考案は上記事情に鑑みて創案されたものであって、クランクシャフトのピン を焼入するピン焼入ステーションと、ジャーナルを焼入するジャーナル焼入ステ ーションとを有するクランクシャフトのトランスファタイプの高周波焼入装置に おいて、焼入機の異常によって不良クランクシャフトが発生したときに、不良ク ランクシャフトを焼入ステーションから直ちに高周波焼入装置外へ搬出すること が可能であり、従って、不良クランクシャフトが発生しても焼入機の焼入動作を 停止して高周波焼入装置内にある全てのクランクシャフトを装置外に搬出するこ とを必要としないクランクシャフトの高周波焼入装置を提供することを目的とし ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するために、本考案のクランクシャフトの高周波焼入装置は、 水平に配設されたクランクシャフトの回転軸と直角で水平な方向のクランクシャ フト移動方向に配設されており、且つ上昇、前進、降下および後退を1サイクル として連動した運動を行う複数の可動Vブロックと、これら可動Vブロックが支 持柱を介して取り付けられている可動ビームと、クランクシャフト移動方向に配 設された複数の固定Vブロックと、クランクシャフト移動方向に順次設けられた ピン焼入ステーションとジャーナル焼入ステーションとを備え、固定Vブロック に載置されたクランクシャフトを可動Vブロックの前記1サイクルの運動によっ て次の固定Vブロックに載置するクランクシャフトの高周波焼入装置において、 前記両ステーションに設けられた固定Vブロックは、クランクシャフトの軸方向 に移動可能な台車上に設けられており、且つ、可動Vブロックの1サイクルの運 動開始前に、前記両ステーションの直前に位置する可動Vブロック、および前記 両ステーションに位置する可動Vブロックの支持柱は、これら可動Vブロックが 前記各ステーションに位置するときに、前記台車に当たらないように折曲形成さ れており、前記各ステーションでのクランクシャフトの焼入中に異常が発生した ときには、クランクシャフトは前記台車の固定Vブロックに載置されると共に、 可動Vブロックは上昇されることなく前記前進の半分だけ前進された後に、台車 がクランクシャフトの軸方向に搬出される。
【0008】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の一実施例を説明する。図1〜8は本実施例を説 明するための図面であって、図1、図2、図3は図4のY−Y線矢視断面説明図 であって、図1は焼入ステーションに異常が発生した状態、図2は可動Vブロッ クが運動を開始する前の状態、図3は可動Vブロックが上昇、前進後降下した状 態をそれぞれ示し、図4は平面説明図、図5は図2のX−X線矢視断面図、図6 はピン焼入ステーションの台車の斜視図、図7はジャーナル焼入ステーションの 台車の斜視図、図8はクランクシャフトの正面図である。
【0009】 本実施例の高周波焼入装置は、多数の図8に示すようなクランクシャフトWの ピンとジャーナルとを焼入するトランスファタイプの高周波焼入装置である。ク ランクシャフトWは、ピンP1〜P4、ジャーナルJ1〜J5、およびフランジF を備え ている。W1はクランクシャフトWの回転軸であってジャーナルJ1〜J5のそれぞれ の中心を結ぶ直線である。
【0010】 本実施例の高周波焼入装置は、図2に示すように、水平に配設されたクランク シャフトWを、クランクシャフトWの回転軸W1と直角な水平方向、即ち、矢印B の方向であるクランクシャフト移動方向に段階的に移動しながら、ピン焼入ステ ーション3 でピンP1〜P4を焼入し、ジャーナル焼入ステーション6 でジャーナル J1〜J5を焼入する装置である。
【0011】 この高周波焼入装置は、矢印Bの方向に順次、搬入ステーション1 、第1アイ ドリングステーション2 、ピン焼入待機位置3A、第1アフタクーリングステーシ ョン4 、第2アイドリングステーション5 、ジャーナル焼入待機位置6A、および 第2アフタクーリングステーション兼搬出ステーション7 (以下単に搬出ステー ション7 という) とを具備している。そして、ピン焼入待機位置3Aのほぼ上部に はピン焼入位置3Bを備え、ピン焼入待機位置3Aとピン焼入位置3Bとでピン焼入ス テーション3 が構成されており、また、ジャーナル焼入待機位置6Aとジャーナル 焼入位置6Bとでジャーナル焼入ステーション6 が構成されている。
【0012】 搬入ステーション1 、第1アイドリングステーション2 、ピン焼入待機位置3A 、第1アフタクーリングステーション4 、第2アイドリングステーション5 、ジ ャーナル焼入待機位置6A、および搬出ステーション7 には、それぞれ、1対ずつ の固定Vブロック11〜17が設けられている。これら固定Vブロック11〜17の内、 固定Vブロック11、12、14、15、および17は、それぞれ、高周波焼入装置の設置 面Gに立設した支持柱11a 、12a 、14a 、15a 、および17a の上端に形成されて いるか或いは取り付けられている。また、固定Vブロック13は、ピン焼入待機位 置3Aに設けた図6に示す台車30に取り付けられており、固定Vブロック16は、ジ ャーナル焼入待機位置6Aに設けた図7に示す台車60に取り付けられている。
【0013】 また、クランクシャフト移動方向、即ち、矢印Bの方向に高周波焼入装置のほ ぼ全長にわたって図4に示すように配設された1対の平行な可動ビーム20、20の 上側には、この可動ビーム20が運動を開始する前の状態での搬入ステーション1 、第1アイドリングステーション2 、ピン焼入待機位置3A、第1アフタクーリン グステーション4 、第2アイドリングステーション5 、ジャーナル焼入待機位置 6A、および搬出ステーション7 に対応する位置に、それぞれ、1対ずつの可動V ブロック21〜27が設けられており、これら可動Vブロック21〜27は、それぞれ、 可動ビーム20の上側に立設した支持柱21a 〜27a の上端に形成されているか或い は取り付けられている。
【0014】 なお、可動ビーム20は、図示しない昇降用シリンダおよび前後進用シリンダに よって、段階的に、矢印Aの方向に上昇されて後、矢印Bの方向に前進され、次 いで矢印Cの方向に降下されてから、矢印Dの方向に後退されて1サイクルの運 動を終了する。
【0015】 第1アイドリングステーション2 の可動Vブロック22の支持柱22a は、可動V ブロック22の下部から矢印Bと反対の水平方向に折曲されている折曲部22b を有 するので、支持柱22a の下部は、可動ビーム20の上で可動ビーム20が運動を開始 する前の状態での搬入ステーション1 と第1アイドリングステーション2 との中 間に固定されている。支持柱25a も支持柱22a と同様の折曲部25b を有し、下部 は可動ビーム20の上で第1アフタクーリングステーション4 と第2アイドリング ステーション5 との中間に固定されている。
【0016】 ピン焼入待機位置3Aの可動Vブロック23の支持柱23a は、可動Vブロック23の 下部から矢印B方向に水平に折曲されている折曲部23b を有するので、可動ビー ム20が運動を開始する前の状態において、支持柱23a が台車30に当たることはな く、この支持柱23a の下部は、可動ビーム20の上で、可動ビーム20が運動を開始 する前の状態でのピン焼入待機位置3Aと第1アフタクーリングステーション4 と の中間に固定されている。支持柱26a も支持柱23a と同様の折曲部26b を有する ので、支持柱26a が台車60に当たることはない。
【0017】 ピン焼入待機位置3Aの斜め上方は、ピン焼入位置3Bとなっており、このピン焼 入位置3Bには、ピンP1〜P4をそれぞれ加熱する半開放鞍型の4個の高周波加熱コ イル(以下高周波加熱コイルを単に加熱コイルともいう) 37と、各加熱コイル37 の両端下部に取り付けられた冷却液噴射用の1対のジャケット37a 、37a と、各 加熱コイル37に高周波電流をそれぞれ供給する4個のトランス38とが設けられて いる。また、ジャーナル焼入待機位置6Aの斜め上方は、ジャーナル焼入位置6Bと なっており、このジャーナル焼入位置6Bには、ジャーナルJ1〜J5をそれぞれ加熱 する半開放鞍型の5個の加熱コイル67と、各加熱コイル67の両端下部に取り付け られた冷却液噴射用の1対のジャケット67a 、67a と、これら加熱コイル67にそ れぞれ高周波電流を供給する5個のトランス68とが設けられている。
【0018】 図6に示すように、台車30は、長方形状の台板31と、台板31の長手方向の両端 近辺に立設された1対の固定Vブロック13、13と、台板31に取り付けられた4個 の車輪33と、台板31に取り付けられた把手34とを備えている。同様に、台車60は 、図7に示すように、台板61と、台板61の両端近辺に立設された1対の固定Vブ ロック16、16と、台板61に取り付けられた4個の車輪63と、台板61に取り付けら れた把手64とを備えている。
【0019】 台車30は図2、図3および図5に示すように、設置面G上に脚36を介して配設 され、クランクシャフトWの軸方向に延設されている板状の台車引出台35上に、 クランクシャフトWの軸方向に移動可能に設置されている。同様に、台車60も設 置面G上に脚66を介して配設されている板状の台車引出台65上に、クランクシャ フトWの軸方向に移動可能に設置されている。
【0020】 なお、301 および302 は、それぞれ、台車引出台35および一方の固定Vブロッ ク13に取り付けられた近接スイッチであって、近接スイッチ301 は、台板31に対 向するように配設されて台車30が通常の位置にあることを検出する。また、近接 スイッチ302 は、固定Vブロック13、13に載置されたクランクシャフトWのフラ ンジF に対向するように配設されて固定Vブロック13、13にクランクシャフトW が載置されていることを検出する。台車60に対しても同様な2つの近接スイッチ が設けられている。
【0021】 次に、本実施例の高周波焼入装置の動作を説明する。クランクシャフトWを、 そのジャーナルJ1とJ5を支持するように固定Vブロック11、11に載置してから、 前記した図示しない上昇用シリンダおよび前後進用シリンダを動作させて可動ビ ーム20の運動を開始する。
【0022】 すると、図3に示すように、可動ビーム20の矢印Aの方向の上昇によってクラ ンクシャフトWのジャーナルJ2とJ4が可動Vブロック21、21によって支持されて 点線Waで示す位置に至り、次いで、可動ビーム20の矢印Bの方向の前進によって 同じく点線Wbに示す位置に至る。この後、可動ビーム20の矢印Cの方向の降下に よって、クランクシャフトWのジャーナルJ1とJ5が固定Vブロック12、12に載置 される。このとき、ピン焼入待機位置3Aに到着した可動Vブロック22の支持柱22 a には前記のように折曲部22b が形成されているので、支持柱22a が台車30に衝 突することはない。
【0023】 次に、可動ビーム20の矢印Dの方向の後退によって可動Vブロック21〜27は元 の位置に戻る。即ち、可動ビーム20の1サイクルの運動によってクランクシャフ トWは、固定Vブロックを1個分前進したことになる。固定Vブロック11、11に は次のクランクシャフトWが載置される。
【0024】 同様に、可動ビーム20の次の1サイクルの運動によって固定Vブロック12、12 上にあるクランクシャフトWは固定Vブロック13、13上に載置される。すると、 クランクシャフトWは、図2に示す点39を中心として回転する図示しない1対の ハンドの先端に設けた図示しないセンタとチャックとによって両端が回転自在に 支持されてから、このハンドによって矢印Eの方向に上昇されてピン焼入位置3B に到着後、前記チャックによって回転軸W1を中心として回転させられる。
【0025】 そして、ピンP1〜P4のそれぞれに対して設けた4個の加熱コイル37がトランス 38と共に矢印Fの方向に降下してそれぞれピンP1〜P4に載置され、所定時間加熱 コイル37に通電が行われた後、冷却液噴射用の各ジャケット37a から冷却液をピ ンP1〜P4に噴射してピンP1〜P4の焼入を終える。加熱コイル37は矢印Fと反対の 方向に上昇する。
【0026】 ピンP1〜P4の焼入が終了すると、前記ハンドによってクランクシャフトWは再 び矢印Eと反対の方向に降下されて固定Vブロック13、13上に載置される。する と、可動ビーム20が再び運動を開始し、可動ビーム20の2サイクルの運動を完了 することによって、ピンP1〜P4が焼入されたクランクシャフトWは、第1アフタ クーリングステーションを経由して第2アイドリングステーション5 に到着する 。このときにも、可動Vブロック25の支持柱25a は前記の折曲部25b を有するの で、支持柱25a が台車60に衝突することはない。
【0027】 そして、更に可動ビーム20の1サイクルの運動によって、クランクシャフトW は、ジャーナル焼入待機位置6Aの固定Vブロック16、16上に載置され、点69を中 心として回転する図示しない別のハンドの両端に設けたチャックとセンタとによ って両端が回転自在に支持されてから、このハンドによって矢印Hの方向に上昇 されてジャーナル焼入位置6Bに到着後、前記チャックによって回転軸W1を中心と して回転させられる。
【0028】 そして、ジャーナルJ1〜J5のそれぞれに対して設けた5個の加熱コイル67がト ランス68と共に矢印Jの方向に降下してそれぞれジャーナルJ1〜J5に載置され、 所定時間加熱コイル67に通電が行われた後、冷却液噴射用の各ジャケット67a か ら冷却液をジャーナルJ1〜J5に噴射してジャーナルJ1〜J5の焼入を終える。加熱 コイル67は矢印Jと反対の方向に上昇する。
【0029】 この後、前記別のハンドによってクランクシャフトWは再び矢印Hと反対の方 向に降下されて固定Vブロック16、16上に載置される。すると、可動ビーム20が 再び運動を開始し、可動ビーム20の1サイクルの運動によってジャーナルJ1〜J5 が焼入されたクランクシャフトWは、搬出ステーション7 に到着する。第2、第 3のクランクシャフトWについても、上記と同様に焼入が行われる。
【0030】 以上の動作は、ピン焼入ステーション3 およびジャーナル焼入ステーション6 に異常が無い場合であったが、次には異常が発生した場合を考える。例えば、ピ ン焼入位置3BにおいてクランクシャフトWのピンP1〜P4の焼入中に、ジャケット 37a からの冷却液の噴射途中にこの噴射が停止したときには、ピンP1〜P4の完全 な焼入ができない。そして、適当な検出装置、或いは、論理回路などによって冷 却液の噴射が所定時間以内に停止したことが検出されると、ピン焼入位置3Bにあ るクランクシャフトWは不良品と見なされる。
【0031】 ピン焼入位置3BにあるクランクシャフトWが不良品と見なされると、ピン焼入 位置3Bの焼入動作は全て停止される。そして、前記ハンドによってクランクシャ フトWは矢印Eと反対方向に降下されて固定Vブロック13、13上に載置される。 次いで、運動のサイクルが完了して元の位置にあった可動ビーム20は、このとき には、矢印Aの方向に上昇することなく、図1に示すように、矢印Bの方向に、 通常の前進距離の1/2の距離だけ前進して停止する。そして、不良品のクラン クシャフトWを載置した台車30は、可動Vブロック22と23の間を通過してクラン クシャフトWの軸方向、矢印Kの方向に移動可能となる。
【0032】 把手34を引いて台車30を矢印Kの方向に移動させると、近接スイッチ301 が動 作して警報を発し、台車30が移動したこと、即ち、不良品のクランクシャフトW が排出されたことを確認する。そこで、人間の手によって、或いは適当なマニピ ュレータ等によって台車30上からこのクランクシャフトWを取り外すと、近接ス イッチ302 が動作して台車30からクランクシャフトWが取り外されたことを信号 灯等によって表示する。この後、台車30の把手34を握って台車30を元の位置に押 し返すと、近接スイッチ301 が動作して台車30が通常の位置に復帰したことを検 知し、可動ビーム20の運動再開が可能であることを表示すると共に、1/2だけ 前進している可動ビーム20を元の位置に復帰させてから、通常の動作を再開する 。なお、ジャーナル焼入ステーション6 で異常が発生したときにも、同様に台車 60によって不良クランクシャフトWを排出することができる。矢印H、J、およ びLはそれぞれ前記矢印E、F、およびKに対応するものである。
【0033】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案は、クランクシャフトのピンを焼入するピン焼入 ステーションと、ジャーナルを焼入するジャーナル焼入ステーションとを有する クランクシャフトのトランスファタイプの高周波焼入装置において、焼入機の異 常によって不良クランクシャフトが発生したときに、不良クランクシャフトを焼 入ステーションから直ちに高周波焼入装置外へ排出することが可能であるから、 従来のように、高周波焼入装置内にあった未焼入、焼入済み、および不良クラン クシャフトを全て一度装置外へ搬出してから不良クランクシャフトを選び出すこ とによって誤って不良品を良品として発送する等の不都合を無くすることができ る。
【0034】 また、不良クランクシャフトが発生しても焼入機の焼入動作を停止して高周波 焼入装置内にある全てのクランクシャフトを装置外に搬出後、再び正常な動作を させるような複雑な制御回路を設ける必要がないから、制御回路を簡単化できる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】図4のY−Y線矢視断面説明図であって焼入ス
テーションに異常が発生した状態を示す。
【図2】図4のY−Y線矢視断面説明図であって可動V
ブロックが運動を開始する前の状態を示す。
【図3】図4のY−Y線矢視断面説明図であって可動V
ブロックが上昇、前進後降下した状態を示す。
【図4】本考案の一実施例の平面説明図である。
【図5】図2のX−X線矢視断面説明図である。
【図6】ピン焼入ステーションの台車の斜視図である。
【図7】ジャーナル焼入ステーションの台車の斜視図で
ある。
【図8】クランクシャフトの正面図である。
【符号の説明】
3 ピン焼入ステーション 6 ジャーナル焼入ステーション 11〜17 固定Vブロック 20 可動ビーム 21〜27 可動Vブロック 21a 〜27a 支持柱 22b 、23b 、25b 、26b 折曲部 30、60 台車 W クランクシャフト W1 回転軸

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平に配設されたクランクシャフトの回
    転軸と直角で水平な方向のクランクシャフト移動方向に
    配設されており、且つ上昇、前進、降下および後退を1
    サイクルとして連動した運動を行う複数の可動Vブロッ
    クと、 これら可動Vブロックが支持柱を介して取り付けられて
    いる可動ビームと、 クランクシャフト移動方向に配設された複数の固定Vブ
    ロックと、 クランクシャフト移動方向に順次設けられたピン焼入ス
    テーションとジャーナル焼入ステーションとを備え、 固定Vブロックに載置されたクランクシャフトを可動V
    ブロックの前記1サイクルの運動によって次の固定Vブ
    ロックに載置するクランクシャフトの高周波焼入装置に
    おいて、 前記両ステーションに設けられた固定Vブロックは、ク
    ランクシャフトの軸方向に移動可能な台車上に設けられ
    ており、 且つ、可動Vブロックの1サイクルの運動開始前に、前
    記両ステーションの直前に位置する可動Vブロック、お
    よび前記両ステーションに位置する可動Vブロックの支
    持柱は、これら可動Vブロックが前記各ステーションに
    位置するときに、前記台車に当たらないように折曲形成
    されており、 前記各ステーションでのクランクシャフトの焼入中に異
    常が発生したときには、クランクシャフトは前記台車の
    固定Vブロックに載置されると共に、 可動Vブロックは上昇されることなく前記前進の半分だ
    け前進された後に、 台車がクランクシャフトの軸方向に搬出されることを特
    徴とするクランクシャフトの高周波焼入装置。
JP1992035700U 1992-04-28 1992-04-28 クランクシャフトの高周波焼入装置 Expired - Fee Related JP2542116Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992035700U JP2542116Y2 (ja) 1992-04-28 1992-04-28 クランクシャフトの高周波焼入装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992035700U JP2542116Y2 (ja) 1992-04-28 1992-04-28 クランクシャフトの高周波焼入装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0589444U true JPH0589444U (ja) 1993-12-07
JP2542116Y2 JP2542116Y2 (ja) 1997-07-23

Family

ID=12449158

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992035700U Expired - Fee Related JP2542116Y2 (ja) 1992-04-28 1992-04-28 クランクシャフトの高周波焼入装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2542116Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002241833A (ja) * 2001-02-16 2002-08-28 Honda Motor Co Ltd 金属リングの熱処理判定装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5818968A (ja) * 1981-07-28 1983-02-03 Hitachi Denshi Ltd 接合形電界効果トランジスタの製造方法
JPS62156000A (ja) * 1985-12-28 1987-07-10 Kurita Water Ind Ltd 含油汚泥の処理方法
JPH03226524A (ja) * 1990-01-31 1991-10-07 Fuji Denshi Kogyo Kk クランクシャフトの高周波焼入れ・焼戻し方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5818968A (ja) * 1981-07-28 1983-02-03 Hitachi Denshi Ltd 接合形電界効果トランジスタの製造方法
JPS62156000A (ja) * 1985-12-28 1987-07-10 Kurita Water Ind Ltd 含油汚泥の処理方法
JPH03226524A (ja) * 1990-01-31 1991-10-07 Fuji Denshi Kogyo Kk クランクシャフトの高周波焼入れ・焼戻し方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002241833A (ja) * 2001-02-16 2002-08-28 Honda Motor Co Ltd 金属リングの熱処理判定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2542116Y2 (ja) 1997-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3742935B2 (ja) アルミニウム合金鋳造体の製造方法および装置
US2280064A (en) Inductive heating apparatus
AU6171499A (en) Pipe moving method, apparatus and system
JPH0589444U (ja) クランクシャフトの高周波焼入装置
JPH03226524A (ja) クランクシャフトの高周波焼入れ・焼戻し方法
US4123644A (en) Device for inductively heating cylindrical surfaces
JPH1085821A (ja) 鋼片搬送装置
JP3926951B2 (ja) 軸付円筒部材の誘導加熱焼入方法および装置
JP2709558B2 (ja) クランクシャフトの高周波焼入装置
JP5765684B2 (ja) 熱処理方法
JP3003486B2 (ja) ワーク傾斜機構を有するエアブロー装置
CN111940870A (zh) 智能焊补工作站及其焊补方法
JPH07115728B2 (ja) クランクシャフトの搬送装置および搬送方法
JPH0633144A (ja) クランクシャフトの高周波焼入方法および装置
JP2764673B2 (ja) クランクシャフトの高周波焼入装置
JP2542117Y2 (ja) クランクシャフトの高周波焼入装置
JPH0633145A (ja) クランクシャフトの高周波焼入方法および装置
CN113388726B (zh) 粉末高温合金盘件固溶-淬火热处理的自动控制装置与方法
JPH0649530A (ja) シャフトの高周波焼入方法および装置
JP4397108B2 (ja) クランクシャフトの高周波焼入方法及び装置
KR102419460B1 (ko) 무한궤도용 롤러의 고주파 열처리 장치
JP2501159Y2 (ja) 鍛造プレスのダイホルダ及び金型の洗浄装置
JPH0750044Y2 (ja) 連続鋳造設備
JP2536311Y2 (ja) 高周波熱処理装置
JPH0757882B2 (ja) 高周波焼入装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees