JP4397108B2 - クランクシャフトの高周波焼入方法及び装置 - Google Patents

クランクシャフトの高周波焼入方法及び装置 Download PDF

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    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガソリンエンジン或いはディーゼルエンジン等に用いられるクランクシャフトのピン部を焼入すると共に、クランクシャフトの一端側のフランジ部又はクランクシャフトの他端側の軸部(スプライン部若しくはシール部)を焼入するための高周波焼入方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ガソリンエンジン或いはディーゼルエンジン等に用いられるクランクシャフトとしては種々の型式のものがあるが、図4はその一例としての4気筒エンジン用クランクシャフト1を示している。このクランクシャフト1は、鍛造加工による一体成形品であって、図4に示すように、同一の軸線に沿って延びる5個のジャーナル部J1〜J5と、互いに隣り合うジャーナル部の間に1個ずつ配設された合計4個のピン部P1〜P4と、互いに隣り合うピン部とジャーナル部との間に1個ずつ配置された合計8個のカウンターウエイトK1〜K8と、一端側のジャーナル部1Jに同軸状に一体成形されたフランジ部Fと、他端側のジャーナル部5Jに同軸状に一体成形された軸部(スプライン部若しくはシール部)Sとをそれぞれ備えている。
【0003】
ピン部P1及びP4とピン部P2及びP3とは位相が互いに180゜ずれた位置に配置されているが、これらの形状はそれぞれ同一に構成されている。なお、図4において、Xは、各ジャーナル部J1〜J5の中心を結ぶ直線であってクランクシャフト1の回転中心軸(軸線)であり、Y1及びY2はピン部P1,P4及びP2,P3の中心軸(軸線)である。
【0004】
上述の如きクランクシャフト1にあっては、例えば、第1の焼入ステーションにおいてピン部P1〜P4及びフランジ部Fに高周波焼入処理を施し、しかる後に、第2の焼入ステーションにおいてジャーナル部J1〜J5に高周波焼入処理を施すようにしている。この場合には、まず、第1の焼入ステーションにおいて、クランクシャフト1のピン部P1〜P4を所要の焼入温度に高周波誘導加熱して焼入冷却液にて急冷することにより前記ピン部P1〜P4の焼入処理を行った後に、クランクシャフト1のフランジ部Fを所要の焼入温度に高周波誘導加熱して焼入冷却液にて急冷することにより前記フランジ部Fの焼入処理を行なうようにしている。そして、後続の第2の焼入ステーションにおいて、クランクシャフト1のジャーナル部J1〜J5を焼入処理するようにしている。
【0005】
図5は、クランクシャフト1のピン部P1〜P4及びフランジ部Fを焼入処理するために従来より使用されている高周波焼入装置2を示すものである。この高周波焼入装置2には、図示を省略したが、被焼入体(被加熱体)であるクランクシャフト1を保持して回転中心軸Xを中心に回転駆動するためのクランクシャフト回転駆動機構が備えられており、このクランクシャフト回転駆動機構にてクランクシャフト1の回転中心軸Xが水平方向に配置された状態の下でクランクシャフト1が回転中心軸Xを中心に回転駆動されるようになっている。
【0006】
また、クランクシャフト1がクランクシャフト回転駆動機構によって保持された状態の下では、図5に示すように、クランクシャフト1の各ピン部P1〜P4の上部位置には、ピン部加熱用の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル(第1の高周波誘導加熱コイル)3a,3b,3c,3d(以下、単に加熱コイル3a〜3dと記載する)が図5及び図6に示す如く対応配置されるようになっている。これらの加熱コイル3a〜3dは、電力供給用のディスクトランス4a,4b,4c,4dの下端部にそれぞれ固定されており、加熱コイル3a〜3d及びディスクトランス4a〜4dを一体に結合して成る組合体5が図6に示す如くリンク式追従機構6の下部に取付けられている。そして、加熱コイル3a〜3dがリンク式追従機構6に対して吊下状態で支持されている。さらに、組合体5及びリンク式追従機構6から成るアッセンブリ7は、ピン部加熱ステーションに配設された図外の昇降機構にて上下方向に移動可能に保持されている。
【0007】
一方、上述のリンク式追従機構6は、例えば平行四辺形のリンク機構から成り、加熱コイル3a〜3dがクランクシャフト1のピン部P1〜P4の上に載置された状態の下でクランクシャフト1が回転中心軸Xを中心に回転されるのに伴い、加熱コイル3a〜3d及びディスクトランス4a〜4dをそれぞれ一体に結合して成る4組の組合体5が、リンク式追従機構6により前記回転中心軸Xを中心とする各ピン部P1〜P4の公転にそれぞれ追従して、互いに別個独立に昇降・揺動移動するように構成されている。また、リンク式追従機構6の1辺を構成するリンク部分は、図外の高周波電源(電力整合盤)に接続された電力供給用リード導体8となされている。そして、この電力供給用リード導体8に前記ディスクトランス4a〜4dがそれぞれ接続され、所要の高周波電力が電力供給用リード導体8及び各ディスクトランス4a〜4dをそれぞれ介して加熱コイル3a〜3dに供給されるようになっている。
【0008】
一方、この加熱ステーションには、図5に示すように、ピン部加熱用の加熱コイル3a〜3dの他にクランクシャフト1のフランジ部Fを所要の焼入温度に高周波誘導加熱するための第2の高周波誘導加熱コイル9(以下、単に加熱コイル9と記載する)が配設されている。この加熱コイル9は、図外のクランクシャフト回転駆動機構に保持されるクランクシャフト1の保持位置の一側部に配置されると共に、図外のシリンダにより水平方向に沿って移動される移動体10と一緒に直線移動されるようになっている。
【0009】
また、図示を省略したが、クランクシャフト1のピン部P1〜P4及びフランジ部Fに対応する下方位置には、焼入冷却液噴射ジャケットがそれぞれ配置されている。
【0010】
このような構成の高周波焼入装置2を用いてクランクシャフト1のピン部P1〜P4及びフランジ部Fを所要の焼入温度に高周波誘導加熱する際の動作について説明すると、次の通りである。
【0011】
まず、被焼入体であるクランクシャフト1を図外のクランクシャフト回転駆動機構に装着してその回転中心軸Xを水平方向に保持すると、アッセンブリ7が図外の昇降機構により所定の待機位置から下降移動され、4つの加熱コイル3a〜3dがクランクシャフト1の4つのピン部P1〜P4の上にそれぞれ僅かな隙間を隔てて載置される。次いで、クランクシャフト1が図外のクランクシャフト回転駆動機構により回転中心軸Xを中心に矢印α方向(図6参照)に回転駆動されると共に、図外の高周波電源(電力整合盤)からの高周波電力が電力供給用リード導体8及びディスクトランス4a〜4dを順次に介して加熱コイル3a〜3dに供給される。これに伴い、各加熱コイル3a〜3dがリンク式追従機構6の機能により各ピン部P1〜P4の上に載置された状態のままピン部P1〜P4の回動(クランクシャフト1の回転中心軸Xの周りを回る公転動作)に追従し、この追従移動の間にピン部P1〜P4の表面が加熱コイル3a〜3dにて所要の焼入温度に高周波誘導加熱される。
【0012】
しかる後に、加熱コイル3a〜3dへの高周波電源の供給が遮断される一方、クランクシャフト1の回転駆動が継続された状態の下で図外の焼入冷却液噴射ジャケットから焼入冷却液が加熱状態の前記ピン部P1〜P4に噴射され、ピン部P1〜P4の表面焼入がなされる。そして、クランクシャフト1の回転駆動が停止されると共に、アッセンブリ7が図外の昇降機構にて上方に移動されて加熱コイル3a〜3dがピン部P1〜P4から離間されてアッセンブリ7が所定の待機位置にロックされる。
【0013】
ピン部P1〜P4の表面焼入後に、図外のシリンダが作動されて移動体10が直線移動されるのに伴い、加熱コイル9がクランクシャフト1のフランジ部Fに向けて矢印β方向(図5参照)に移動され、フランジ部Fの外周面に対向する位置に配置される。次いで、クランクシャフト1が再び回転駆動されると共に、前記加熱コイル9に高周波電力が供給され、これにより前記フランジ部Fの外周面が所要の焼入温度に高周波誘導加熱される。しかる後に、加熱コイル9への高周波電源の供給が遮断されると共に、クランクシャフト1の回転駆動が維持された状態の下で図外の焼入冷却液噴射ジャケットから加熱状態のフランジ部Fの外周面に焼入冷却液が噴射され、フランジ部Fの表面焼入がなされる。しかる後に、クランクシャフト1の回転駆動が停止されると共に、図外のシリンダにて移動体10が作動されるのに伴って加熱コイル9が前記フランジ部Fから離間されて所定の待機位置に復動される。
【0014】
このようにして、図5に示す第1の焼入ステーションにおいてクランクシャフト1のピン部P1〜P4及びフランジ部Fの表面焼入を施行した後に、当該クランクシャフト1が図外の移載・搬送装置により後続の第2焼入ステーション(図示省略)に搬送され、この第2焼入ステーションおいてクランクシャフト1のジャーナル部J1〜J5に焼入処理が施される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の如き従来のクランクシャフトの高周波焼入方法及び装置では、次のような問題点がある。すなわち、クランクシャフトの複数のピン部(4気筒エンジン用クランクシャフト1の場合には、4個のピン部P1〜P4)を同時に表面焼入し、その後にフランジ部(例えば、クランクシャフト1のフランジ部F)を焼入処理するようにしているため、1本のクランクシャフトを焼入処理するのに要する時間が長くなり、焼入処理の効率が悪いという問題点がある。
【0016】
本発明は、このような問題点を解消するためになされたものであって、その目的は、クランクシャフトの焼入処理を短時間で行ない得て、クランクシャフトの焼入処理効率の向上を図り得るようなクランクシャフトの高周波焼入方法及び装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明に係るクランクシャフトの高周波焼装置では、被焼入体であるクランクシャフトのピン部の上に載置された状態で、前記クランクシャフトの回転駆動に伴う前記ピン部の回転動作に追従しながら、前記ピン部の表面を高周波誘導加熱する第1の高周波誘導加熱コイルと、前記クランクシャフトの一端側にあるフランジ部又は前記クランクシャフトの他端側にある軸部を高周波誘導加熱する第2の高周波誘導加熱コイルと、前記第1の高周波誘導加熱コイルにて高周波誘導加熱された前記ピン部に焼入冷却液を噴射する第1の焼入冷却液噴射機構と、前記第2の高周波誘導加熱コイルにて高周波誘導加熱された前記フランジ部又は軸部に焼入冷却液を噴射する第2の焼入冷却液噴射機構と、前記第1の高周波誘導加熱コイルにて前記ピン部を高周波誘導加熱した後に前記第1の焼入冷却液噴射機構から焼入冷却液を噴射して前記ピン部を焼入冷却する時に、前記焼入冷却液が前記フランジ部又は軸部にかかるのを防止する焼入冷却液飛散防止機構と、前記第1の高周波誘導加熱コイル及び前記第2の高周波誘導加熱コイルを取付けた電力供給用のディスクトランスと、前記ディスクトランスに回転可能に取付けられたローラベアリングと、前記第1の高周波誘導加熱コイル、前記第2の高周波誘導加熱コイル、及び電力供給用のディスクトランスを結合して、かつ上下方向に移動可能に構成された組合体とをそれぞれ具備し、前記焼入冷却液飛散防止機構は、前記第1の高周波誘導加熱コイルが前記ピン部の上に載置されることに伴って焼入すべき前記フランジ部又は軸部とこれに最も近いピン部との間に挿入配置される焼入冷却液飛散防止用カバーと、前記焼入冷却液飛散防止用カバーの上方にて湾曲して円弧状に形成された帯状部材から成る揺動ガイドとを備え、前記焼入冷却液飛散防止用カバーは、前記クランクシャフトのジャーナル部が入り込む凹部と、前記凹部から先端部が突出する位置決め用のチップとを備え、かつヒンジ軸を中心に回動可能に構成され、前記揺動ガイドの一端部が、前記焼入冷却液飛散防止用カバーに結合され、前記揺動ガイドの他端部から中間部にかかる部分が、前記ローラベアリングと当接して摺動可能に配置され、前記ピン部の焼入冷却の際に前記組合体が待機位置から下降することに伴って、前記揺動ガイドが前記ローラベアリングによって円弧方向に案内されることに応じて、前記焼入冷却液飛散防止用カバーが前記ヒンジ軸を中心に回動し、前記焼入冷却液飛散防止用カバーに設けられた凹部内に前記ジャーナル部が挿入配置され、前記凹部内に前記ジャーナル部が入り込んだ状態の下で前記チップの先端部を前記ジャーナル部の周面に当接させることによって、前記焼入冷却液飛散防止用カバーが、定位置に保たれ、かつ前記ピン部の焼入冷却と同時に前記フランジ部又は軸部を焼入処理する際に、前記フランジ部又は軸部とこれに最も近い前記ピン部との間を仕切るように構成されており、前記ピン部の焼入冷却時に、前記ピン部を焼入冷却するための焼入冷却液が前記軸部にかかるのを前記焼入冷却液飛散防止機構にて防止しながら、前記フランジ部又は軸部の焼入処理を行なうように構成されている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図1〜図3を参照して説明する。なお、図1〜図3において、図4〜図6と同様の部分には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0019】
図1〜図3は、4気筒エンジン用クランクシャフト1のピン部P1〜P4及びフランジ部Fに焼入処理を施すために用いられる高周波焼入装置20を示すものであって、この高周波焼入装置20は、前記ピン部P1〜P4を冷却しながらフランジ部Fの焼入を行なうようにしたものである。
【0020】
本実施形態に係る高周波焼入装置20は、図1及び図2に示すように、従来の装置に設けられている各種部品に加えて焼入冷却液飛散防止機構21が付設されている。この焼入冷却液飛散防止機構21は、焼入冷却液飛散防止用カバー22と、この焼入冷却液飛散防止用カバー22に一端部23aが溶接結合された揺動ガイド23とをそれぞれ具備している。
【0021】
上述の焼入冷却液飛散防止用カバー22は、図2及び図3に示すように、クランクシャフト1のフランジ部F側のジャーナル部J1に対応するU字形凹部24を有する平板状のカバー本体22aと、このカバー本体22aから突設するように取付けられた支持片22bと、この支持片22bの先端部に固定されたヒンジ片22cとで構成されている。そして、ヒンジ片22cは、固定台25に設けられたヒンジ軸26に回動可能に取付けられており、これにより焼入冷却液飛散防止用カバー22は、ヒンジ軸26を中心に回動可能に固定台25に組付けられている。さらに、カバー本体22aには、その先端部がU字形凹部24に僅かに突出するセラミックチップ(位置決め用のチップ)27が固定配置されている。
【0022】
一方、上述の揺動ガイド23は、湾曲状に成形された帯状部材から成り、その他端側部分23bは、図1において最左端側のディスクトランス4aに回転自在に取付けられたローラベアリング28に沿って摺接しつつ案内移動されるように配設されている。なお、ローラベアリング28は、ディスクトランス4aにのみ取付けられており、他のディスクトランス4b〜4dにはローラベアリング28は取付けられていない。かくして、加熱コイル3a〜3dをクランクシャフト1のピン部P1〜P4の上に載置すべくアッセンブリ7が所定の待機位置から下降移動されるのに伴って、図2に示す状態から図3に示す状態となる。すなわち、アッセンブリ7の下降移動に伴い、揺動ガイド23がローラベアリング28上を摺動移動(スライド)しつつ図3において矢印γで示す円弧方向(揺動ガイド23の他端部23bがローラベアリング28から遠ざかる方向)に移動される。これに応じて、焼入冷却液飛散防止用カバー22がヒンジ軸26を中心に図3において矢印β方向に回動され、カバー本体22aのU字形凹部24内にクランクシャフト1のジャーナル部J1が挿入配置されるように構成されている。
【0023】
なお、図3に示す状態の下では、カバー本体22aのU字形凹部24に僅かに突出するセラミックチップ27の先端部が当接されるため、焼入冷却液飛散防止用カバー22とジャーナル部J1との間に僅かな間隔が存在する状態でしかもこれら相互間に接触を生じることなく、U字形凹部24内にジャーナル部J1が挿通されて収容配置されるようになっている。
【0024】
また、本実施形態の高周波焼入装置20にあっては、図示を省略したが、クランクシャフト1のピン部P1〜P4に対応する下方位置に第1の焼入冷却液噴射機構を構成する焼入冷却液噴射ジャケットが配置されると共に、クランクシャフト1のフランジ部Fに対応する下方位置に第2の焼入冷却液噴射機構を構成する焼入冷却液噴射ジャケットがそれぞれ配置されている。
【0025】
次に、上述の如き構成の高周波焼入装置20を用いて本発明の高周波焼入方法を施行して、クランクシャフト1のピン部P1〜P4及びフランジ部Fを焼入する際の動作を以下に説明する。
【0026】
まず、クランクシャフト1が図外のクランクシャフト回転駆動機構にセッティングされると、図外の昇降機構によりアッセンブリ7が下降移動されて加熱コイル3a〜3dがクランクシャフト1の4個のピン部P1〜P4の上にそれぞれ載置される。この時、加熱コイル3a,3dが上死点位置にあるピン部P1,P4の上に載置されると共に、加熱コイル3b,3cが下死点位置にあるピン部P2,P3の上に載置される。一方、加熱コイル3a〜3dが下降する際にはディスクトランス4aも一緒に下降移動するので、このディスクトランス4aに取付けられているローラーベアリング28も同時に下降移動される。従って、揺動ガイド23はこのローラーベアリング28上に沿って図3において矢印γ向にスライドされ、これに伴って焼入冷却液飛散防止用カバー22がヒンジ軸26を支点として図3において矢印δ方向に回動される。
【0027】
そして、焼入冷却液飛散防止用カバー22のU字形凹部24内にクランクシャフト1のジャーナル部J1が挿通配置され、クランクシャフト1のフランジ部Fとジャーナル部J1との間に焼入冷却液飛散防止用カバー22のカバー本体22aが配置される。この場合、カバー本体22aに取付けられたセラミックチップ27の先端部がジャーナル部J1の最上箇所に当接された状態で焼入冷却液飛散防止用カバー22が前記セラミックチップ27を介してジャーナル部J1上に載置され、クランクシャフト1のフランジ部Fとジャーナル部J1との間に焼入冷却液飛散防止用カバー22のカバー本体22aが仕切板若しくは遮蔽板として配置される。
【0028】
しかる後に、クランクシャフト1が図外のクランクシャフト回転駆動機構により図3において矢印α方向に回転駆動され、各加熱コイル3a〜3dがリンク式追従機構6にて各ピン部P1〜P4にそれぞれ追従移動される状態の下でピン部P1〜P4の高周波誘導加熱が開始される。なお、クランクシャフト1がその回転中心軸Xを中心として回転駆動されても、焼入冷却液飛散防止用カバー22のセラミックチップ27が載置されるジャーナル部J1の回転中心は前記回転中心軸Xと同軸であるため、焼入冷却液飛散防止用カバー22ひいてはそのカバー本体22aは揺動を生じることなく静止状態のままフランジ部Fとジャーナル部J1との間に配置される。そして、所定時間にわたる高周波誘導加熱によりピン部P1〜P4の表面が所要の焼入温度に達した時点で、各加熱コイル3a〜3dの下部に配設された図外の焼入冷却液噴射ジャケット(第1の焼入冷却液噴射機構)から冷却用焼入液が加熱状態のピン部3a〜3dの表面に噴射される。これにより、ピン部3a〜3dの表面が急冷されてそれらの表面に焼入硬化層が形成される。
【0029】
一方、上述のようなピン部P1〜P4の焼入冷却工程の開始と同時に、図外のシリンダによって移動体10が駆動され、この移動体10に一体化されたフランジ部加熱用の加熱コイル9がクランクシャフトのフランジ部Fに向けて図1において矢印β方向に水平移動される。次いで、この加熱コイル9がフランジ部Fを取り囲む位置に対応配置された時点で、フランジ部Fの高周波誘導加熱が開始される。かくして、本実施形態においては、ピン部P1〜P4の焼入冷却工程の施行中にフランジ部Fの高周波誘導加熱工程が同時に施行される。そして、所定時間にわたる高周波誘導加熱によりピン部P1〜P4の表面が所要の焼入温度に達した時点で、フランジ部Fの下部に付設してある図外のフランジ部冷却用の焼入冷却液噴射ジャケット(第2の焼入冷却液噴射機構)から冷却用焼入液が加熱状態のフランジ部Fの表面に噴射され、フランジ部Fの表面が急冷されてそれらの表面に焼入硬化層が形成される。
【0030】
なお、この際、ジャーナルJ1上には既述の如く焼入冷却液飛散防止用カバー22が載置された状態でフランジ部Fとピン部P1との間を仕切るように焼入冷却液飛散防止用カバー22が介在されているので、ピン部冷却用の焼入冷却液噴射ジャケットから噴射された焼入冷却液や、ピン部P1〜P4,カウンターウエイトK1〜K8等から跳ね返った焼入冷却液が、高周波誘導加熱中のフランジ部Fにかかるのが防止される。
【0031】
そして、フランジ部Fの焼入冷却工程が終了すると、焼入処理されたクランクシャフト1は、図外のクランクシャフト回転駆動機構から取外され、図外の移載・搬送装置により後続のジャーナル部焼入ステーション(図示せず)ヘ搬送される。
【0032】
本実施形態に係るクランクシャフトの焼入方法及び装置によれば、クランクシャフト1における5個のジャーナル部J1〜J5の各間にある4個のピン部P1〜P4の表面焼入を同時に行なうと共に、所要の焼入硬化層を得る目的に加えてクランクシャフト1の全体の歪みや曲がりを少なくする目的も兼ねて行うフランジ部Fの焼入処理をピン部P1〜P4の焼入冷却工程中に行なうようにしたので、クランクシャフト1の焼入処理時間を大幅に短縮することができる。特に、ピン部3a〜3d及びフランジ部Fの両方を焼入処理しなければならない場合には、従来のようにピン部3a〜3dの焼入処理を完了してからフランジ部Fの焼入処理を開始するのではなく、ピン部3a〜3dの高周波誘導加熱後の焼入冷却工程と、フランジ部Fの高周波誘導加熱工程及び焼入冷却工程とを同時に並行して施行することにより、クランクシャフト1の1本あたりの焼入処理効率の向上(処理時間の短縮)を図ることができる。
【0033】
また、ピン部3a〜3dの焼入冷却工程とフランジ部Fの高周波誘導加熱工程とを同時に行なうに際し、ピン部冷却用の焼入冷却液がフランジ部Fにかかるとフランジ部Fの加熱を妨げてしまう不具合を生じるが、本実施形態ではアッセンブリ7ひいては高周波誘導加熱コイル3a〜3dの昇降移動に連動する焼入冷却液飛散防止用カバー22を設けるようにしたので、ピン部3a〜3dに噴射される焼入冷却液が高周波誘導加熱中のフランジ部Fにかかるのを防止することができる。しかも、本実施形態における構成によれば、焼入冷却液飛散防止用カバー22をクランクシャフト1の回転中心軸Xと同軸のジャーナル部J1の上に載置して使用するようにしているので、クランクシャフト1の回転駆動時でも焼入冷却液飛散防止用カバー22を静止状態の下で焼入冷却液の仕切板若しくは遮蔽板として機能させることができる。
【0034】
以上、本発明の一実施形態について述べたが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。例えば、既述の実施形態では、クランクシャフト1のピン部3a〜3dと共にクランクシャフト1の一端側のフランジ部Fを焼入処理する場合について述べたが、クランクシャフト1のピン部3a〜3dと共にクランクシャフト1の他端側の軸部(スプライン部若しくはシール部)Sを焼入処理する場合にも本発明を適用することが可能である。また、本発明は、4気筒エンジン用のクランクシャフト1に限らず、その他の各種の型式(例えば、3気筒及び6気筒エンジン用のクランクシャフト等)の焼入処理にも適用し得ることは言うまでもない。
【0035】
【発明の効果】
請求項1に記載の本発明は、ピン部を高周波誘導加熱した後に焼入冷却液を噴射してこのピン部を焼入冷却する時に、焼入冷却液がクランクシャフトのフランジ部又は軸部にかかるのを防止する焼入冷却液飛散防止機構を付設し、ピン部の焼入冷却時に、ピン部を焼入冷却するための焼入冷却液が軸部にかかるのを焼入冷却液飛散防止機構にて防止しながら、フランジ部又は軸部の焼入処理を行なうようにしたので、ピン部の焼入冷却処理と同時にフランジ部又は軸部の焼入処理を並行して行なうことができ、ピン部及びフランジ部、或いは、ピン部と軸部とを同時に焼入処理し得て焼入処理時間の大幅な短縮すなわちサイクルタイムの短縮を図ることが可能である。従って、本発明によれば、焼入処理効率の極めて良い実用的な高周波焼入装置を提供することができる。
また、請求項3に記載の本発明は、ピン部の焼入冷却と同時にフランジ部又は軸部を焼入処理する際に、焼入冷却液飛散防止機構に設けた焼入冷却液飛散防止用カバーにより、フランジ部又は軸部とこれに最も近いピン部との間を仕切るようにしたものであるから、上述の如き作用効果を奏し得るものでありながら、その装置構成は従来の高周波焼入装置に焼入冷却液飛散防止用カバーを付設しただけの簡素な構成で済ますことが可能である。
さらに、焼入冷却液飛散防止用カバーに、クランクシャフトのジャーナル部が入り込む凹部と、凹部から先端部が僅かに突出するチップとをそれぞれ設け、クランクシャフトの回転中心軸を中心とする回転時には、焼入冷却液飛散防止用カバーの凹部内にジャーナル部が入り込んだ状態の下でチップの先端部がジャーナル部の周面に当接させることにより、焼入冷却液飛散防止用カバーが定位置を保つように構成したものであるから、クランクシャフトの回転駆動時ひいてはピン部の回転動作時においても焼入冷却液飛散防止用カバーは変動を生じることがなくピン部とフランジ部又は軸部との間の所定の仕切位置に常に配置されることとなり、前記カバーによる焼入冷却液飛散防止機能を確実に果たすことができ、フランジ部又は軸部に焼入冷却液がかからないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る4気筒エンジン用クランクシャフトの高周波焼入装置を示す正面図である。
【図2】図1の高周波焼入装置の要部を拡大して示す側面図であって、加熱コイル上昇時の状態を示す側面図である。
【図3】図1の高周波焼入装置の要部を拡大して示す側面図であって、加熱コイル下降時の状態を示す側面図である。
【図4】被焼入体であるクランクシャフトの正面図である。
【図5】従来におけるクランクシャフトの高周波焼入方法を施行する従来の高周波焼入装置を示す正面図である。
【図6】図5の高周波焼入装置の要部を拡大して示す側面図であって、加熱コイル下降時の状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 4気筒エンジン用クランクシャフト
3a〜3d 高周波誘導加熱コイル
4a〜4d ディスクトランス
6 リンク式追従機構
7 アッセンブリ
8 電力供給用リード導体
20 高周波焼入装置
21 焼入冷却液飛散防止機構
22 焼入冷却液飛散防止用カバー
22a カバー本体
23 揺動ガイド
24 U字形凹部
26 ヒンジ軸
27 セラミックチップ(位置決め用のチップ)
28 ローラベアリング
F フランジ部
J1〜J5 ジャーナル部
K1〜K8 カウンターウエイト
P1〜P4 ピン部
S 軸部(スプライン部若しくはシール部)

Claims (1)

  1. 被焼入体であるクランクシャフトのピン部の上に載置された状態で、前記クランクシャフトの回転駆動に伴う前記ピン部の回転動作に追従しながら、前記ピン部の表面を高周波誘導加熱する第1の高周波誘導加熱コイルと、
    前記クランクシャフトの一端側にあるフランジ部又は前記クランクシャフトの他端側にある軸部を高周波誘導加熱する第2の高周波誘導加熱コイルと、
    前記第1の高周波誘導加熱コイルにて高周波誘導加熱された前記ピン部に焼入冷却液を噴射する第1の焼入冷却液噴射機構と、
    前記第2の高周波誘導加熱コイルにて高周波誘導加熱された前記フランジ部又は軸部に焼入冷却液を噴射する第2の焼入冷却液噴射機構と、
    前記第1の高周波誘導加熱コイルにて前記ピン部を高周波誘導加熱した後に前記第1の焼入冷却液噴射機構から焼入冷却液を噴射して前記ピン部を焼入冷却する時に、前記焼入冷却液が前記フランジ部又は軸部にかかるのを防止する焼入冷却液飛散防止機構と、
    前記第1の高周波誘導加熱コイル及び前記第2の高周波誘導加熱コイルを取付けた電力供給用のディスクトランスと、
    前記ディスクトランスに回転可能に取付けられたローラベアリングと、
    前記第1の高周波誘導加熱コイル、前記第2の高周波誘導加熱コイル、及び電力供給用のディスクトランスを結合して、かつ上下方向に移動可能に構成された組合体と
    をそれぞれ具備し、
    前記焼入冷却液飛散防止機構は、前記第1の高周波誘導加熱コイルが前記ピン部の上に載置されることに伴って焼入すべき前記フランジ部又は軸部とこれに最も近いピン部との間に挿入配置される焼入冷却液飛散防止用カバーと、前記焼入冷却液飛散防止用カバーの上方にて湾曲して円弧状に形成された帯状部材から成る揺動ガイドとを備え、
    前記焼入冷却液飛散防止用カバーは、前記クランクシャフトのジャーナル部が入り込む凹部と、前記凹部から先端部が突出する位置決め用のチップとを備え、かつヒンジ軸を中心に回動可能に構成され、
    前記揺動ガイドの一端部が、前記焼入冷却液飛散防止用カバーに結合され、
    前記揺動ガイドの他端部から中間部にかかる部分が、前記ローラベアリングと当接して摺動可能に配置され、
    前記ピン部の焼入冷却の際に前記組合体が待機位置から下降することに伴って、前記揺動ガイドが前記ローラベアリングによって円弧方向に案内されることに応じて、前記焼入冷却液飛散防止用カバーが前記ヒンジ軸を中心に回動し、前記焼入冷却液飛散防止用カバーに設けられた凹部内に前記ジャーナル部が挿入配置され、前記凹部内に前記ジャーナル部が入り込んだ状態の下で前記チップの先端部を前記ジャーナル部の周面に当接させることによって、前記焼入冷却液飛散防止用カバーが、定位置に保たれ、かつ前記ピン部の焼入冷却と同時に前記フランジ部又は軸部を焼入処理する際に、前記フランジ部又は軸部とこれに最も近い前記ピン部との間を仕切るように構成されており、
    前記ピン部の焼入冷却時に、前記ピン部を焼入冷却するための焼入冷却液が前記軸部にかかるのを前記焼入冷却液飛散防止機構にて防止しながら、前記フランジ部又は軸部の焼入処理を行なうように構成されていることを特徴とするクランクシャフトの高周波焼入装置。
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