JP5072224B2 - クランクシャフトの高周波誘導加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、クランクシャフトのピン部やジャーナル部などの熱処理加工部を高周波誘導加熱するための高周波誘導加熱コイル体と、前記高周波誘導加熱コイル体を前記熱処理加工部と係合状態のままで前記クランクシャフトの回転に応じて前記熱処理加工部に追従して昇降移動させるための追従機構部とを有するクランクシャフトの高周波誘導加熱装置に関する。
図4は、4気筒エンジンのクランクシャフト50を示すものである。このクランクシャフト50には、図4に示すように、4つのピン部51と5つのジャーナル部52が鍛造加工などにより一体成形されている。上述のピン部51及びジャーナル部52は、通常、焼入処理されて耐摩耗性及び疲労強度の向上が図られている。
例えばピン部51を焼入処理するに際しては、クランクシャフト50をその軸線(ジャーナル部52の軸線)Xを中心として回転させると共に、高周波誘導加熱コイル体をピン部51に係合させた状態のまま追従させながらピン部51を高周波誘導加熱するようにしている。この場合、ピン部51はクランクシャフト50の回転に伴って前記軸線Xの回りを公転(位置移動)することになるため、高周波誘導加熱コイル体をピン部51の動きに追従して移動させる必要があり、そのために高周波誘導加熱コイル体には追従機構部が連結されている。
この追従機構部としては、例えば、特開2001−73039(特許文献1)及び特開2000−38617(特許文献2)に開示された公知技術がある。特開2001−73039に開示されている追従機構部は、概略的には図5(a),(b)に示す如き構造から成るものであって、昇降シリンダ53とこの昇降シリンダ53に連結された4辺式枠体54とから構成されている。この場合、ピン部51を高周波誘導加熱するための高周波加熱コイル体55は、下側を開放した半開放鞍型高周波誘導加熱コイル56を備えており、ピン部51に対しては例えば3つのガイド用チップ(セラミック製又は超硬質合金製のチップ)57が係合(当接)されて半開放鞍型高周波誘導加熱コイル56とピン部51との間に図5(a)に示すように所定の間隔D1が確保された状態で設定されて高周波誘導加熱がなされるようになっている。なお、この高周波加熱コイル体55は、4辺リンク式枠体54によって保持されたトランス58の下面側において4辺リンク式枠体54に垂下状態で固持されると共に、追従機構部34に対して揺動可能に支持されている。
一方、特開2000−38617に開示されている追従機構部は、クランクシャフトに対して相対向して配置される一対の高周波誘導加熱コイルを保持するものから成り、これら一対の高周波誘導加熱コイルを装置本体側に対して上下動及び左右動可能に支持するように構成されている。なお、この場合、一対の高周波誘導加熱コイルの上下動及び左右動は、制御部によって移動位置制御される機構部によって行われるようになっている。
特開2001−73039 特開2000−38617
特開2001−73039に記載の追従機構部にあっては、クランクシャフト50の回転時には4辺リンク式枠体54のリンク機構部及び昇降シリンダ53の動作により、半開放鞍型高周波誘導加熱コイル56はピン部51に追従して移動するように構成されるが、クランクシャフト50の回転数やクランク量が大きい場合、或いは長期間の使用による各部の劣化が著しい場合には、図5(b)に示すようにピン部51と半開放鞍型高周波誘導加熱コイル56との間の間隔D2が正規の間隔D1(図5(a)参照)よりも大きく(D2>D1)なってしまう事態を生じるおそれがある。このような事態を生じると、半開放鞍型高周波誘導加熱コイル56は、ピン部51の外周面の1/3程度しか対向しなくなり、ピン部51の外周面全体を均一に高周波誘導加熱するためにはクランクシャフト50の回転速度を速くすることが必要になるが、クランクシャフト50の回転速度を速くすると前記間隔D2の値が正規の間隔D1よりも更に大きくなっていまい、加熱不良度が増大するといった問題点がある。
また、特開2000−38617に記載の追従機構部にあっては、特開2001−73039に記載の追従機構部の場合とは異なり、一対の高周波誘導加熱コイルによりピン部のほぼ全面が同時に高周波誘導加熱されるが、これらの高周波誘導加熱コイルをクランクシャフトの回転に応じて正確な位置に移動させるためには、追従機構部及びこれを制御する制御部の構造が複雑なものとなり、装置コストが増大するといった問題点がある。その上、このような追従機構部を備える高周波誘導加熱装置にてピン部を加熱処理することができるクランクシャフトとしては、ピン部の位相が180度異なる型式のものに限られ、その他の型式のものは加熱処理することができないといった問題点もある。
本発明は、上述の如き問題点を解消すべく創案されたものであって、その目的は、装置構造が簡便であり、高周波誘導加熱コイル体の位置移動(追従移動)を円滑に行なうことができ、クランクシャフトの熱処理加工部(ピン部やジャーナル部など)と高周波誘導加熱コイル体との位置ずれも少なく抑えることができて熱処理部の外周面全体の高周波誘導加熱を均一に行なうことができ、しかも各種の型式のクランクシャフトにも適用することができるクランクシャフトの高周波誘導加熱装置を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明では、クランクシャフトのピン部やジャーナル部などの熱処理加工部を高周波誘導加熱するための高周波誘導加熱コイル体と、前記高周波誘導加熱コイル体を前記熱処理加工部と係合状態のままで前記クランクシャフトの回転に応じて前記熱処理加工部に追従して位置移動させるための追従機構部とを有するクランクシャフトの高周波誘導加熱装置であって、前記高周波誘導加熱コイル体が、2つに分割される一対の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体によって構成され、前記一対の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体の上部に設けられる支持機構部が、互いに水平方向に間隔を空けて配置され、前記一対の支持機構部を垂下状態で枢支する支持板が設けられ、前記一対の支持機構部の間に、前記一対の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体を開閉移動させる開閉機構部が配設され、前記開閉機構部に上下移動可能な一対のガイドピンが設けられ、前記開閉機構部に下方に、下方に突出するとともに前記一対のガイドピンと一緒に上下移動可能なロックピンが設けられ、前記ガイドピンを案内するように上下方向に沿って配置した長溝を有するガイド板が、前記一対の支持機構部にそれぞれ取付けられ、前記一対の支持機構部には、上下方向に沿って形成されたロック孔がそれぞれ設けられ、前記ガイドピンを下方から上方に移動させることによって、前記一対の支持機構部が互いに離れるようにそれぞれ回動して、前記一対の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体を前記熱処理加工部から開放させるように構成され、前記ガイドピンを上方から下方に移動させることによって、前記一対の支持機構部が互いに向かうようにそれぞれ回動して、前記一対の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体を前記熱処理加工部に係合させるように構成され、前記一対の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体が前記熱処理加工部に係合した状態で、前記ロックピンが前記ロック孔に挿入されることによって、前記一対の支持機構部の回動がロックされるように構成され、前記追従機構部が前記支持板に連結されて、前記支持板が位置移動するように構成されている。
請求項1に記載の本発明は、クランクシャフトのピン部やジャーナル部などの熱処理加工部を高周波誘導加熱するための高周波誘導加熱コイル体と、前記高周波誘導加熱コイル体を前記熱処理加工部と係合状態のままで前記クランクシャフトの回転に応じて前記熱処理加工部に追従して位置移動させるための追従機構部とを有するクランクシャフトの高周波誘導加熱装置であって、前記高周波誘導加熱コイル体が、2つに分割される一対の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体によって構成され、前記一対の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体の上部に設けられる支持機構部が、互いに水平方向に間隔を空けて配置され、前記一対の支持機構部を垂下状態で枢支する支持板が設けられ、前記一対の支持機構部の間に、前記一対の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体を開閉移動させる開閉機構部が配設され、前記開閉機構部に上下移動可能な一対のガイドピンが設けられ、前記開閉機構部に、下方に突出するとともに前記一対のガイドピンと一緒に上下移動可能なロックピンが設けられ、前記ガイドピンを案内するように上下方向に沿って配置した長溝を有するガイド板が、前記一対の支持機構部にそれぞれ取付けられ、前記一対の支持機構部には、上下方向に沿って形成されたロック孔がそれぞれ設けられ、前記ガイドピンを下方から上方に移動させることによって、前記一対の支持機構部が互いに離れるようにそれぞれ回動して、前記一対の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体を前記熱処理加工部から開放させるように構成され、前記ガイドピンを上方から下方に移動させることによって、前記一対の支持機構部が互いに向かうようにそれぞれ回動して、前記一対の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体を前記熱処理加工部に係合させるように構成され、前記一対の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体が前記熱処理加工部に係合した状態で、前記ロックピンが前記ロック孔に挿入されることによって、前記一対の支持機構部の回動がロックされるように構成され、前記追従機構部が前記支持板に連結されて、前記支持板が位置移動するように構成されている。そのため、装置の構造が簡便なものでありながら、熱処理加工部(ピン部やジャーナル部など)を分割式の一対の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体の間に挟持した状態の下で、かつ、一対の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体を熱処理加工部に係合させた状態のままで、追従機構部により一対の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体をクランクシャフトの回転に伴って熱処理加工部に円滑に追従させることができ、クランクシャフトの熱処理加工部と高周波誘導加熱コイル体との位置ずれを少なく抑えることができる。これにより、熱処理部の外周面全体の高周波誘導加熱を全体にわたり均一に行なうことができ、高品質の熱処理品としてのクランクシャフトを得ることができる。また、本発明の高周波誘導加熱装置によれば、各種の型式のクランクシャフトにも適用することが可能である。
以下、本発明の一実施形態に係るクランクシャフトの高周波誘導加熱装置について図1〜図3を参照して説明する。
図1及び図2は、一実施形態に係るクランクシャフトの高周波誘導加熱装置1を示すものである。図1及び図2に示すように、この高周波誘導加熱装置1は、2つに分割される一対の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体(分割式高周波誘導加熱コイル体)2,2と、これらの半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体2,2を揺動可能に枢支する支持機構部3,3と、この支持機構部3,3にて支持された一対の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体2,2を開閉動作させる開閉機構部4と、上述の一対の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体2,2及び支持機構部3,3を支持してこれらをクランクシャフト50のピン部51に追従させるための追従機構部5とを具備している。
本実施形態における一対の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体2,2は、それぞれ、半開放鞍型高周波誘導加熱コイル6を一対の側板7,7間に挟み込んだ状態でこの側板7,7に固定保持して成るものであり、上述の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル6,6の周囲の例えば3箇所にガイド用チップ(図示省略)がそれぞれ固定配置されている。
また、上述の分割式の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体2,2は、支持機構部3,3にそれぞれ垂下状態(吊り下げ状態)で固定支持されている。具体的には、支持機構3,3は、トランス9,9をそれぞれ保持する枠状部材10,10と、これらの枠状部材10,10の上辺部に固着されたアームブラケット11,11と、これらのアームブラケット11,11を垂下状態で支持して支軸12,12を中心に回動可能に枢支する1つの支持板13とから構成されており、半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体2,2が枠状部材10,10の下辺部にそれぞれ垂下状態で支持されている。かくして、一対の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体2,2が互いに対向して配置されると共に、半開放鞍型高周波誘導加熱コイル6,6が2つ合わせて1つの円形形状を構成するように左右に対向配置されるようになっている。なお、上述のトランス9,9にはケーブル14,14を介して高周波電源(図示せず)に接続されている。
一方、開閉機構部4は、トランス9,9間に配設されて支持板13の下面部に揺動可能に連結された開閉駆動用シリンダ15と、この開閉駆動用シリンダ15の下方にピストンロッド16を介して垂下状態で支持された開閉作動機構17などから構成されている。上述の開閉作動機構17は、図1,図2,及び図3(a),(b)に示すように、ピストンロッド16の下方に連結されかつガイドピン18,18が下方の左右両部に固定されている筒体19と、ガイドピン18,18を案内する長溝20,20が形成されたガイド板21,21とを備えている。そして、これらのガイド板21,21は、トランス9,9の内面側(互いに対向する対向面)9a,9aに固定されており、分割式の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体2,2がクランクシャフト50のピン部51の焼入位置にセットされた場合に互いに当接する当接面21a,21aを有している。また、ガイド板21,21の長溝20,20は、上方位置からトランス9,9の内面側に向かって広がる傾斜溝20a,20aとこの傾斜溝20a,20aの下端側に連設されてトランス9,9の内面に沿って下方に向かって延びる直線溝20b,20bとで構成されている。
また、開閉機構部4には、ロック機構22が設けられている。このロック機構22は、図3(a),(b)に示すように、ガイド板21,21の内側に固定されたピン挿入板23,23と、筒体19の下方に固定されたロックピン24とで構成されている。ピン挿入板23,23は互いに嵌合し合う形状のものから成り、互いに重なり合って1つのロック用孔部を形成するロック孔25,25を有している。
一方、追従機構部5は、図1及び図2に示すように、装置の本体側に配設されかつガイドレール26によって上下動自在に支持されたフレーム27と、このフレーム27に取付けられた支軸28を中心に回動可能に片持ち支持された昇降ブラケット29と、フレーム27に上端部が取付けられてそのピストンロッド30aの先端部が昇降ブラケット29に係合される昇降駆動用シリンダ30とで構成されている。そして、昇降ブラケット29に固定配置された支軸31により上述の支持板13(ひいては、支持機構部3,3及び半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体2,2)が昇降ブラケット29に吊り下げ状態で揺動可能に支持されている。
以上の構造により、昇降駆動用シリンダ30の作動により昇降ブラケット29を支軸28を中心として揺動させることができ、これにより、支持板3を昇降させることができるようになっている。また、フレーム27の上下動により、支持板3及び昇降ブラケット29を同時に昇降させることができるように構成されている。かくして、分割式の高周波誘導加熱コイル体2,2の全体を昇降させることができると共に、分割式の高周波誘導加熱コイル体2,2をクランクシャフト50の回転により焼入状態のまま追従させることができるようになっている。
次に、上述のような構成の高周波誘導加熱装置1によりクランクシャフト50のピン部51を焼入処理のために高周波誘導加熱する際の動作について述べる。まず、開閉機構部4の開閉作動機構17を作動させることにより半開放鞍型誘導加熱コイル体2,2を図1及び図3(a)に示すような開位置に設定しておく。この際には、開閉機構部4の開閉駆動用シリンダ15を駆動させることにより筒体19及びガイドピン18,18が上昇移動されるのに伴ってガイドピン18,18とガイド板21,21の長溝20,20の傾斜溝20a,20aとの間のガイド作用によりトランス9,9及び半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体2,2が支軸12,12を中心に互いに離隔する方向に回動され、半開放鞍型高周波誘導加熱コイル6,6が図1及び図3(a)に示すように互いに離隔した位置に配置されて2つに分割された状態に設定される。このような状態の下で、加熱対象物(ワーク)であるクランクシャフト50を所定位置に配置した後に、図外の昇降シリンダを駆動させることによりフレーム27を所定の待機位置から下降移動させ、クランクシャフト50のピン部51の中心軸に相対向する位置(ピン部51を挟持する位置)に2分割の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル6,6を配置する。
次いで、開閉機構部4の開閉作動機構17を作動させることにより半開放鞍型誘導加熱コイル体2,2を図2及び図3(b)に示すような閉位置に設定する。この際には、開閉駆動用シリンダ15を駆動させることにより筒体19が下降移動されるのに伴って、ガイドピン18,18とガイド板21,21の長溝20,20の直線溝20b,20bとの間のガイド作用によりトランス9,9及び半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体2,2が支軸12,12中心に互いに近づく方向に回動され、ガイド板21,21の当接面21a,21aが当接した状態になると共に、半開放鞍型高周波誘導加熱コイル6,6が図1及び図3(a)に示すように互いに合致して1つの円環状コイルを形成した状態に設定される。
そして、ガイド板21,21の当接面21a,21aが互いに当接した状態でピン挿入板23,23は重合し、これに伴って形成された1つのロック孔25にはロックピン23が挿入され、ガイド板21,21及びピン挿入板23,23がその位置に固定(ロック)される。これにより、分割式の高周波誘導加熱コイル体2,2が所定の高周波誘導加熱位置に固定されて不動状態となされる。この際、クランクシャフト50のピン部51が一対の分割式の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル6,6にて完全に包囲された状態となる。なお、半開放鞍型高周波誘導加熱コイル6,6とピン部51とは、既述の如き計6個のガイド用チップ(図示せず)がピン部51の外周面に当接されることにより、所定の間隔をもって配置されることとなる。
しかる後に、クランクシャフト50をその軸線Xを中心に回転駆動させると共に、図外の高周波電源からケーブル14,14を介して半開放鞍型高周波誘導加熱コイル6,6に高周波電力を供給する。これに伴い、半開放鞍型高周波誘導加熱コイル6,6が、追従機構部5の機能により、回動しているピン部51に追従しながら移動され、ピン部51が高周波誘導加熱される。
以上の如き高周波誘導加熱装置1によれば、分割式の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体2,2をクランクシャフト50のピン部51と係合し得る位置に自由に移動できると共に、半開放鞍型高周波誘導加熱コイル6,6をピン部51の所定の加熱位置に位置決めること、並びに、半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体2,2をピン部51から離隔する位置に自由に移動させることができる。また、ピン部51に対して位置決め固定されている分割式の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル6,6は、昇降ブラケット29及び支持板3などの揺動によって、クランクシャフト31の回転に伴うピン部51の移動位置に円滑に追従移動させることができる。
以上、本発明の一実施形態について述べたが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。例えば、既述の開閉機構部4の構成、特にロック機構18の構成は、記述の実施形態の構成に限定されることなく、各種の構成を採用することも可能である。また、既述の実施形態では、クランクシャフト50のピン部51を焼入処理のために高周波誘導加熱する場合について述べたが、焼戻処理などのためにピン部51を高周波誘導加熱する場合、並びに、焼入処理や焼戻処理などのためにクランクシャフト50のジャーナル部52やフランジ部などを高周波誘導加熱する場合にも本発明の装置を適用し得ることは言う迄もない。また、本発明の装置は、全ての型式のクランクシャフトに対しても適用可能である。
本発明の一実施形態に係るクランクシャフトの高周波誘導加熱装置を示す正面図である。 図1の高周波誘導加熱装置に配設された分割式の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体がクランクシャフトのピン部に対応配置された状態を示す図1と同様の正面図である。 本発明の一実施形態に係るクランクシャフトの高周波誘導加熱装置に設けられた開閉機構部を示す正面図であって、図3(a)は開閉機構部が開状態にある場合の正面図、図3(b)は開閉機構部が閉状態にある場合の正面図である。 クランクシャフトの一例を示す斜視図である。 従来の追従機構部の一例を示す正面図である。
符号の説明
1 高周波誘導加熱装置
2 半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体
3 支持機構部
4 開閉機構部
5 追従機構部
6 半開放鞍型高周波誘導加熱コイル
12 支軸
13 支持板
15 開閉駆動用シリンダ
17 開閉作動機構
18 ガイドピン
19 筒体
20 長溝
20a 傾斜溝
20b 直線溝
21 ガイド板
21a 当接面
22 ロック機構
29 昇降ブラケット
30 昇降駆動用シリンダ
31 支軸
50 クランクシャフト
51 ピン部
52 ジャーナル部

Claims (1)

  1. クランクシャフトのピン部やジャーナル部などの熱処理加工部を高周波誘導加熱するための高周波誘導加熱コイル体と、
    前記高周波誘導加熱コイル体を前記熱処理加工部と係合状態のままで前記クランクシャフトの回転に応じて前記熱処理加工部に追従して位置移動させるための追従機構部と
    を有するクランクシャフトの高周波誘導加熱装置であって、
    前記高周波誘導加熱コイル体が、2つに分割される一対の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体によって構成され、
    前記一対の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体の上部に設けられる支持機構部が、互いに水平方向に間隔を空けて配置され、
    前記一対の支持機構部を垂下状態で枢支する支持板が設けられ、
    前記一対の支持機構部の間に、前記一対の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体を開閉移動させる開閉機構部が配設され、
    前記開閉機構部に上下移動可能な一対のガイドピンが設けられ、
    前記開閉機構部に、下方に突出するとともに前記一対のガイドピンと一緒に上下移動可能なロックピンが設けられ、
    前記ガイドピンを案内するように上下方向に沿って配置した長溝を有するガイド板が、前記一対の支持機構部にそれぞれ取付けられ、
    前記一対の支持機構部には、上下方向に沿って形成されたロック孔がそれぞれ設けられ、
    前記ガイドピンを下方から上方に移動させることによって、前記一対の支持機構部が互いに離れるようにそれぞれ回動して、前記一対の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体を前記熱処理加工部から開放させるように構成され、
    前記ガイドピンを上方から下方に移動させることによって、前記一対の支持機構部が互いに向かうようにそれぞれ回動して、前記一対の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体を前記熱処理加工部に係合させるように構成され、
    前記一対の半開放鞍型高周波誘導加熱コイル体が前記熱処理加工部に係合した状態で、前記ロックピンが前記ロック孔に挿入されることによって、前記一対の支持機構部の回動がロックされるように構成され、
    前記追従機構部が前記支持板に連結されて、前記支持板が位置移動するように構成されていることを特徴とするクランクシャフトの高周波誘導加熱装置。
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