JP5686291B2 - 矩形板状物の切断装置及び製造方法 - Google Patents

矩形板状物の切断装置及び製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ガラス切機に関し、特にカッタが矩形板状物の一端面に当接することに起因する矩形板状物の割れや欠けを防止(又は低減ることが可能な矩形板状物の切断装置及び製造方法に関する。
従来、図10に示すように、予め定められた切り込み深さhに位置決めされたカッタCをガラス板Gの表面g3に対して平行な方向(例えば水平方向)である矢印の方向に移動させ、ガラス板Gの一端面g1に当接させた後、当該カッタCをガラス板Gに押圧した状態でさらにその反対側の他端面g2に向かって移動させながらガラス板Gの表面g3に切り折りの起点となる傷(切線)を入れるように構成されたガラス切断装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平08−283032号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のガラス切断装置においては、カッタCがガラス板Gの一端面g1に当接した場合、当該カッタCが鉛直上方向へ移動しない構成であるため、その当接の衝撃でガラス板Gが割れたり、欠けたりするという問題がある。特に、ガラス板Gが薄い場合(厚さ3.0mm以下)、この問題は顕著となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、カッタが矩形板状物(例えば、ガラス板)の一端面に当接することに起因する矩形板状物の割れや欠けを防止(又は低減ることが可能な矩形板状物の切断装置及び製造方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、予め定められた切り込み深さに位置決めされたカッタを、切り折り対象の矩形板状物の表面に対して平行に移動させて前記矩形板状物の一端面に当接させ、さらにその反対側の他端面に向かって移動させながら、前記矩形板状物の表面に切り折りの起点となる傷を入れるように構成された矩形板状物の切断装置において、前記カッタに鉛直上方向の力が加えられた場合に移動するように前記カッタを支持するカッタヘッド本体と、前記カッタを前記矩形板状物の表面に押圧する切圧付与手段と、前記カッタが前記矩形板状物の一端面に当接したか否かを検出する検出手段と、前記カッタの位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段が検出した位置と予め定められた設定範囲とを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果に基づいて、前記矩形板状物に割れが存在するか否かを判定する判定手段と、を備えており、前記切圧付与手段は、前記カッタが前記矩形板状物の一端面に当接したことを、前記検出手段が検出した場合に、前記カッタを前記矩形板状物の表面に押圧し、前記位置検出手段は、前記検出手段が予め定められた通電状態を検出した場合に、その時点の前記カッタの位置を、前記矩形板状物の一端面の位置として検出し、前記比較手段は、前記位置検出手段が検出した前記矩形板状物の一端面の位置と予め定められた設定範囲とを比較し、前記判定手段は、前記比較手段の比較結果に基づいて、前記位置検出手段が検出した前記矩形板状物の一端面に割れが存在するか否かを判定することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、鉛直上向きの力が加えられた場合にカッタが(例えば、鉛直方向に)移動するように支持されているため、カッタが移動しない従来と比べ、カッタが矩形板状物の一端面に当接した際の衝撃を緩和することが可能となる。これにより、カッタが矩形板状物の一端面に当接することに起因する矩形板状物の割れや欠けを防止(又は低減ることが可能な矩形板状物の切断装置を実現することが可能となる。
また、カッタが矩形板状物の一端面に当接することに起因する矩形板状物の割れや欠けを防止(又は低減)することが可能で、なおかつ、矩形板状物の一端面に割れが存在するか否かを検査することが可能な矩形板状物の切断装置を実現することが可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、カッタホルダーを介して前記カッタを支持するとともに、基端部側を中心に鉛直方向へ揺動自在に前記ヘッド本体に支持されたカッタ支持アームと、自重により鉛直下方向へ揺動した前記カッタ支持アームが当接することで、当該カッタ支持アームに電気的に接続され、かつ、当該カッタ支持アームの鉛直下方向への揺動を規制する接点と、をさらに備えており、前記検出手段は、前記カッタ支持アームと前記接点との間の通電状態を検出し、前記切圧付与手段は、前記検出手段が予め定められた通電状態を検出した場合に、前記カッタを前記矩形板状物の表面に押圧することを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、ガラス板の表面に対して平行に移動するカッタが矩形板状物(例えば、ガラス板)の一端面に当接した場合、カッタ支持アームがその当接した矩形板状物の作用により相対的に押し上げられ、基端部側を中心に鉛直上方向へ揺動する。これにより、カッタが、切圧付与手段の負荷を受けることなく矩形板状物の一端面側から矩形板状物の表面に乗り上げる。これにより、カッタが矩形板状物の一端面に当接する際の衝撃が緩和される。そして、カッタが矩形板状物の表面に乗り上げたことが検出された場合(すなわち、検出手段が予め定められた通電状態を検出した場合)に初めて、切圧付与手段の作用により、カッタが矩形板状物の表面に押圧される(すなわち切圧が付与される)。
以上のように、請求項に記載の発明によれば、カッタが移動しない従来と比べ、カッタが矩形板状物の一端面に当接する際の衝撃を緩和することが可能となる。これにより、カッタが矩形板状物の一端面に当接することに起因する矩形板状物の割れや欠けを防止(又は低減ることが可能な矩形板状物の切断装置を実現することが可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記ヘッド本体には、鉛直方向下面から鉛直上方向に向かって延びるシリンダーとしての縦穴及び当該縦穴に連通したエア通路が形成されており、さらに、電磁弁を介して前記エア通路に接続されたエア源と、前記縦穴内に配置されたピストンと、前記エア源から前記エア通路を介して前記縦穴へエアが供給されるように前記電磁弁を制御する制御手段と、を備えており、前記ピストンの鉛直方向下方には、前記縦穴へ供給されるエアの作用により鉛直下方向へ押し下げられる前記ピストンが当接するように前記カッタ支持アームが配置されており、前記制御手段は、前記検出手段が予め定められた通電状態を検出した場合に、前記エア源から前記エア通路を介して前記縦穴へエアが供給されるように前記電磁弁を制御し、前記ピストンは、前記縦穴へ供給されるエアの作用により鉛直下方向へ押し下げられて前記カッタ支持アームに当接し、当該カッタ支持アームを鉛直下方向へ揺動させることで、前記カッタを前記矩形板状物の表面に押圧することを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、ガラス板の表面に対して平行に移動するカッタが矩形板状物(例えば、ガラス板)の一端面に当接した場合、カッタ支持アームがその当接した矩形板状物の作用により相対的に押し上げられ、基端部側を中心に鉛直上方向へ揺動する。これにより、カッタが、ピストンの負荷を受けることなく矩形板状物の一端面側から矩形板状物の表面に乗り上げる。これにより、カッタが矩形板状物の一端面に当接する際の衝撃が緩和される。そして、カッタが矩形板状物の表面に乗り上げたことが検出された場合(すなわち、検出手段が予め定められた通電状態を検出した場合)に初めて、ピストンの作用により、カッタが矩形板状物の表面に押圧される(すなわち切圧が付与される)。
以上のように、請求項に記載の発明によれば、カッタが移動しない従来と比べ、カッタが矩形板状物の一端面に当接する際の衝撃を緩和することが可能となる。これにより、カッタが矩形板状物の一端面に当接することに起因する矩形板状物の割れや欠けを防止(又は低減ることが可能な矩形板状物の切断装置を実現することが可能となる。
請求項に記載の発明は、予め定められた切り込み深さに位置決めされたカッタを、切り折り対象の矩形板状物の表面に対して平行に移動させて前記矩形板状物の一端面に当接させ、さらにその反対側の他端面に向かって移動させながら、前記矩形板状物の表面に切り折りの起点となる傷を入れるように構成された矩形板状物の切断装置において、前記カッタに鉛直上方向の力が加えられた場合に移動するように前記カッタを支持するカッタヘッド本体と、前記カッタを前記矩形板状物の表面に押圧する切圧付与手段と、前記カッタが前記矩形板状物の一端面に当接したか否かを検出する検出手段と、前記カッタの位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段が検出した位置と予め定められた設定範囲とを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果に基づいて、前記矩形板状物に割れが存在するか否かを判定する判定手段と、を備えており、前記切圧付与手段は、前記カッタが前記矩形板状物の一端面に当接したことを、前記検出手段が検出した場合に、前記カッタを前記矩形板状物の表面に押圧し、前記位置検出手段は、前記検出手段が予め定められた通電状態を検出した場合に、その時点の前記カッタの位置を、前記矩形板状物の他端面の位置として検出し、前記比較手段は、前記位置検出手段が検出した前記矩形板状物の他端面の位置と予め定められた設定範囲とを比較し、前記判定手段は、前記比較手段の比較結果に基づいて、前記位置検出手段が検出した前記矩形板状物の他端面に割れが存在するか否かを判定することを特徴とする。
請求項記載の発明によれば、カッタがガラス板の一端面に当接することに起因する矩形板状物の割れや欠けを防止(又は低減ることが可能で、なおかつ、矩形板状物の他端面に割れが存在するか否かを検査することが可能な矩形板状物の切断装置を実現することが可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項1から4のいずれかに記載の発明において、前記矩形板状物の厚さが0.1〜3.0mmであることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1から5のいずれかに記載の矩形板状物の切断装置を用いて、矩形板状物を切断することを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、カッタが矩形板状物の一端面に当接することに起因する矩形板状物の割れや欠けを防止(又は低減する)ことが可能な矩形板状物の切断装置及び当該矩形板状物の切断装置に用いられるカッタ装置を提供することが可能となる。
カッタ装置12の移動方向を説明するための図。 (a)カッタ支持アーム12f(カッタ12h)の動作を説明するための図。(b)カッタ支持アーム12f(カッタ12h)の動作を説明するための図。(c)カッタ支持アーム12f(カッタ12h)の動作を説明するための図。(d)カッタ支持アーム12f(カッタ12h)の動作を説明するための図。 ガラス切機10のシステム構成図。 カッタ装置12の構成図。 ガラス切機10の動作例1を説明するためのフローチャート。 ガラス切機10の動作例2を説明するためのフローチャート。 ガラス切機10の動作例2(変形例)を説明するためのフローチャート。 ガラス板の一般的な製造工程の説明図。 カッタ装置12の移動方向(変形例)を説明するための図。 従来のガラス切断装置を説明するための図。
以下、本発明の一実施形態であるガラス板の折機について図面を参照しながら説明する。
[ガラス切機10の概要]
図8は、ガラス板の一般的な製造工程の説明図である。図8に示すように、フラットパネルディスプレイ用のガラス板(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)用のガラス板、プラズマディスプレイ(PDP)用のガラス板、有機ELディスプレイもしくは有機EL平面光源用のガラス板)は、一般的に、所定の厚さに製造されたガラス板を所定サイズに切り折りする切り折り工程P1、当該切り折り後のガラス板の端面に対し、研削砥石や研磨砥石を用いて面取り加工を施す面取り工程P2、当該面取り加工後のガラス板に対し、洗浄・乾燥を行う洗浄・乾燥工程P3、当該洗浄・乾燥後のガラス板の外形形状を測定する測定工程P4等を経て製造される。
ガラス切機10は、上記工程のうち切り折り工程P1に設置されている。図1は、カッタ装置12の移動方向を説明するための図である。図1に示すように、切り折り対象のガラス板20は、矩形のガラス板(例えば長さ数m×幅数m×厚さ数mm程度)であり、公知の搬送手段(図示せず)により搬送され、ガラス切機10のテーブル22(図2a参照)上に位置決めされて載置される。なお、ガラス切機10によって切線が加工されるガラス板20の好適なサイズは、厚さが0.1〜3.0mmである。
図2a〜図2dは、カッタ支持アーム12fの動作を説明するための図である。図2a〜図2dに示すように、ガラス切機10は、公知の昇降機構等を用いて予め定められた切り込み深さhに位置決めされたカッタ12hをガラス板20の表面に対して平行な方向である矢印の方向に移動させ(図2a参照)、ガラス板20の一端面20aに当接させる(図2b参照)。そして、当該カッタ12hを、ガラス板20に押圧した状態でさらにその反対側の他端面20bに向かって移動させながら(図2c、図2d参照)ガラス板20の表面に切り折りの起点となる傷(切線)を入れるように構成されている。
[ガラス切機10の構成]
図3は、ガラス切機10のシステム構成図である。図1、図3に示すように、ガラス切機10は、ガラス板20の四辺に対応して配置された4つのカッタ装置12X1〜12Y2、4つのカッタ駆動機構14X1〜14Y2を備えており、さらにこれらを制御するための制御装置16、記憶装置18等を備えている。
[カッタ装置12X1〜12Y2の構成]
図4は、カッタ装置12の構成図である。図4に示すように、各カッタ装置12X1〜12Y2は、ヘッド本体12aを備えている。
ヘッド本体12aには、その鉛直方向下面12a1から内部(すなわち、鉛直上方向)に向かって延びるシリンダーとしての縦穴12a2及び当該縦穴12a2に連通したエア通路12a3が形成されている。縦穴12a2内には、スライドブッシュ12bを介してピストン12cが配置されている。エア通路12a3には、電磁弁12dを介してエア源12eが接続されている。
電磁弁12dが開くように制御装置16によって制御されると、エア源12eからエア通路12a3を介して縦穴12a2へ予め定められた圧力のエアが供給され、当該エアの作用により、ピストン12cが鉛直下方へ押し下げられ、その先端(に支持されたローラー12c1)がカッタ支持アーム12fに当接し、当該カッタ支持アーム12fに対して鉛直下方向へ揺動する力を加える(図2b参照)。これにより、カッタ12hがガラス板20の表面に押圧される。
カッタ支持アーム12fは、鉛直下方に押し下げられるピストン12c(の先端に支持されたローラー12c1)が当接するように、ピストン12cの下方に配置されている。
カッタ支持アーム12fは、その基端部側の軸12f1がヘッド本体12aに固定されたベアリング12a4に支持されている。すなわち、カッタ支持アーム12fは、基端部側の軸12f1を中心に鉛直方向へ揺動自在にヘッド本体12aに支持されている。
カッタホルダー12gは、その軸12g1がカッタ支持アーム12fに固定されたベアリング12f2に支持されている。すなわち、カッタホルダー12gは、軸12g1を中心に、ガラス板20の表面に対して平行な方向に回転可能にカッタ支持アーム12fに支持されている。カッタホルダー12gが回転可能に支持されていることによって、以下に示す効果が得られる。カッタホルダー12gの軸12g1をベアリング12f2に取り付けるとき、カッタ12hの進行方向とカッタ装置12の進行方向とが不一致になっても、カッタ12hをガラス板20の表面に当接させながらカッタ装置12を進行させると、カッタ12hの進行方向をカッタ装置12の進行方向と同じ方向に矯正させることができる。
カッタ12hは、例えば、円盤形のカッタホイール(又はカッタチップ)であり、その少なくとも一部がカッタホルダー12gの下端よりもさらに鉛直下方に突出した状態でカッタホルダー12gに支持されている。この突出した部分がガラス板20の表面に押圧される(図2b参照)。
カッタ支持アーム12fは、自重により軸12f1を中心に鉛直下方向へ揺動し、ヘッド本体12aに固定された接点12iに当接する(図2a参照)。これにより、接点12iがカッタ支持アーム12fに電気的に接続され、かつ、カッタ支持アーム12fの鉛直下方向への揺動が規制される。
ヘッド本体12a、カッタ支持アーム12f及び接点12iはそれぞれ、金属等の導電材料により構成されている。なお、ヘッド本体12aとカッタ支持アーム12fとは電気的に接続されているが、接点12iは、合成樹脂等の絶縁材料12i1により囲われており、ヘッド本体12aから電気的に絶縁されている。
[カッタ駆動機構14X1、14X2の構成]
カッタ装置12X1、12X2はそれぞれ、例えば、一定間隔をおいて配置されたX方向に延びる二本のガイド部材(図示せず)にスライド移動自在に装着されている。同様に、カッタ装置12Y1、12Y2は、例えば、一定間隔をおいて配置されたY方向に延びる二本のガイド部材(図示せず)にスライド移動自在に装着されている。
図3に示すカッタ駆動機構14X1、14X2はそれぞれ、カッタ装置12X1、12X2をX方向(図1参照)に延びるガイド部材(図示せず)に沿ってX方向に直動させるための機構であり、公知の昇降機構を含んでいる。カッタ駆動機構14X1、14X2としては、例えば、カッタ装置12X1、12X2に連結されたX方向に延びるボールネジ、当該ボールネジを回転させるためのサーボモータ(いずれも図示せず)等を含むサーボ機構を用いることが可能である。同様に、カッタ駆動機構14Y1、14Y2はそれぞれ、カッタ装置12Y1、12Y2をY方向(図1参照)に延びるガイド部材に沿ってY方向に直動させるための機構であり、公知の昇降機構を含んでいる。カッタ駆動機構14Y1、14Y2としては、例えば、例えば、カッタ装置12Y1、12Y2に連結されたY方向に延びるボールネジ、当該ボールネジを回転させるためのサーボモータ(いずれも図示せず)等を含むサーボ機構を用いることが可能である。
図3及び図4に示す制御装置16は、MPUやCPU等の演算・制御手段を備えており、当該演算・制御手段が記憶装置18に読み込まれた所定プログラムを実行することにより、カッタ装置12X1〜12Y2が原点位置から指令位置まで移動するようにサーボモータそれぞれを制御する制御手段として機能する。
また、制御装置16は、カッタ支持アーム12f(ヘッド本体12aに電気的に接続されている)と接点12iとの間の通電状態を検出する通電状態検出手段16aとして機能する。ヘッド本体12a、カッタ支持アーム12f及び接点12iはそれぞれ、金属等の導電材料により構成されているため、カッタ支持アーム12fが接点12iに当接した場合、制御装置16は、カッタ支持アーム12fと接点12iとの間の通電状態として「通電」を検出する。一方、カッタ支持アーム12fの接点12iに対する当接が解除された場合、制御装置16は、カッタ支持アーム12fと接点12iとの間の通電状態として「非通電」を検出する。
また、制御装置16は、カッタ支持アーム12fと接点12iとの間の通電状態に基づいて電磁弁12dを開閉制御する電磁弁制御手段としても機能する。
図3に示す記憶装置18は、RAM等の記憶装置であり、予め定められた設定範囲(例えば、割れの無い正常なガラス板の端面の位置±数ミリの範囲)等が予め格納されている。
[ガラス切機10の動作例1]
次に、上記構成のガラス切機10の動作例1について図5を参照しながら説明する。図5は、ガラス切機10の動作例1を説明するためのフローチャートである。以下の処理は、主に、制御装置16が、記憶装置18に読み込まれた所定プログラムを実行することにより実現される。
以下の処理においては、予め切り折り対象のガラス板20がテーブル22上に位置決めされて載置されているものとする。
まず、制御装置16は、公知の昇降機構を用いてカッタ12hを図4中矢印の方向に昇降させ、予め定められた切り込み深さhに位置決めする(図2a参照)。これとともに、各カッタ装置12X1〜12Y2(のカッタ12h)が原点位置から指令位置まで移動するように、各サーボモータを制御する(ステップS10)。
各サーボモータは、制御装置16からの制御に従って回転し、ボールネジを回転させる。これにより、各カッタ装置12X1、12X2が原点位置からX方向に延びるガイド部材に沿ってX方向(互いに対向する方向。図1参照)にスライド移動する。同様に、各カッタ装置12Y1、12Y2は、原点位置からY方向に延びるガイド部材に沿ってY方向(互いに対向する方向。図1参照)にスライド移動する。この間、各カッタ装置12X1〜12Y2のカッタ支持アーム12fは、自重により接点12iに当接している(図2a参照)。
X方向に移動する各カッタ装置12X1、12X2のカッタ12hがガラス板20の一端面20a、20bに当接した場合、各カッタ装置12X1、12X2のカッタ支持アーム12fがその当接したガラス板20により相対的に押し上げられ、軸12f1を中心に鉛直上方向へ揺動する。これにより、各カッタ装置12X1、12X2のカッタ12hが、ピストン12cの負荷を受けることなくガラス板20の一端面20a、20b側からガラス板20表面に乗り上げる(図2b参照)。これとともに、カッタ支持アーム12fの接点12iに対する当接が解除される。
同様に、Y方向に移動する各カッタ装置12Y1、12Y2のカッタ12hがガラス板20の一端面20c、20dに当接した場合、各カッタ装置12Y1、12Y2のカッタ支持アーム12fがその当接したガラス板20により相対的に押し上げられ、軸12f1を中心に鉛直上方向へ揺動する。これにより、各カッタ装置12Y1、12Y2のカッタ12hがピストン12cの負荷を受けることなくガラス板20の一端面20a、20b側からガラス板20表面に乗り上げる(図2b参照)。これとともに、カッタ支持アーム12fの接点12iに対する当接が解除される。
各カッタ装置12X1〜12Y2のカッタ支持アーム12fの接点12iに対する当接が解除された場合、制御装置16は、カッタ支持アーム12fと接点12iとの間の通電状態として「非通電」を検出する(ステップS12、S14:Yes)。
制御装置16は、カッタ支持アーム12fと接点12iとの間の通電状態として「非通電」が検出された場合(ステップS14:Yes)、エア源12eからエア通路12a3を介して縦穴12a2へ予め定められた圧力のエアが供給されるように、電磁弁12dを制御する(ステップS16)。
縦穴12a2へエアが供給されると、当該エアの作用により、ピストン12cが鉛直下方へ押し下げられ、その先端(に支持されたローラー12c1)がカッタ支持アーム12fに当接し、当該カッタ支持アーム12fに対して鉛直下方向へ揺動する力を加える(図2b参照)。これにより、カッタ12hがガラス板20の表面に押圧される。すなわち、カッタ12hに対して切圧が付与される。
各カッタ装置12X1、12X2は、カッタ12hがガラス板20の表面に押圧された状態で、X方向に延びる傷を入れながらX方向にスライド移動する(図2b、図2c参照)。
同様に、各カッタ装置12Y1、12Y2は、カッタ12hがガラス板20の表面に押圧された状態で、Y方向に延びる傷を入れながらY方向にスライド移動する(図2b、図2c参照)。
次に、制御装置16は、切動作が終了したか否かを判定する(ステップS18)。
例えば、制御装置16は、各カッタ装置12X1〜12Y2が指令位置まで移動したか否かを判定し(又は各カッタ装置12X1〜12Y2が予め定められた距離移動したか否かを判定し)、指令位置まで移動したと判定した場合(又は予め定められた距離移動したと判定した場合)、切動作が終了したと判定する。
あるいは、各カッタ装置12X1〜12Y2(のカッタ12h)がガラス板20の他端面に到達すると、カッタ支持アーム12fが鉛直下方向へ揺動し、接点12iに当接するため(図2d参照)、カッタ支持アーム12fと接点12iとの間の通電状態として「通電」が検出された場合、切り動作が終了したと判定してもよい。
制御装置16は、切動作が終了したと判定した場合(ステップS18:Yes)、電磁弁12dを閉じるように制御する(ステップS20)。
以上により、処理が終了する。
以上説明したように、本実施形態(動作例1)によれば、ガラス板20の表面に対して平行な方向(X方向、Y方向)に移動するカッタ12hがガラス板20の一端面20a、20cに当接した場合、カッタ支持アーム12fがその当接したガラス板20の作用により相対的に押し上げられ、基端部側の軸12f1を中心に鉛直上方向へ揺動する。これにより、カッタ12hが、ピストン12cの負荷を受けることなくガラス板20の一端面20a、20c側からガラス板20の表面に乗り上げる。これにより、カッタ12hがガラス板20の一端面20a、20cに当接する際の衝撃が緩和される。そして、カッタ12hがガラス板20の表面に乗り上げたことが検出された場合(すなわちカッタ支持アーム12fと接点12iとの間の通電状態として「非通電」が検出された場合)に初めて、エアの作用により鉛直下方へ押し下げられるピストン12cの作用により、カッタ12hがガラス板20の表面に押圧される(すなわち切圧が付与される)。
以上のように、本実施形態(動作例1)によれば、鉛直上向きの力が加えられた場合にカッタ12hが移動するように支持されているため、カッタが移動しない従来と比べ、カッタ12hがガラス板20の一端面に当接した際の衝撃を緩和することが可能となる。これにより、カッタ12hがガラス板20の一端面に当接することに起因するガラス板20の割れや欠けを防止(又は低減する)ことが可能なガラス切機10を実現することが可能となる。
[ガラス切機10の動作例2]
次に、上記構成のガラス切機10の動作例2について図6を参照しながら説明する。図6は、ガラス切機10の動作例2を説明するためのフローチャートである。以下の処理は、主に、制御装置16が、記憶装置18に読み込まれた所定プログラムを実行することにより実現される。
以下の処理においては、予め切り折り対象のガラス板20がテーブル22上に位置決めされて載置されているものとする。
まず、制御装置16は、公知の昇降機構を用いて、カッタ12hを予め定められた切り込み深さhに位置決めする(図2a参照)。これとともに、各カッタ装置12X1〜12Y2(のカッタ12h)が原点位置から指令位置まで移動するように、各サーボモータを制御する(ステップS30)。
各サーボモータは、制御装置16からの制御に従って回転し、ボールネジを回転させる。これにより、各カッタ装置12X1、12X2が原点位置からX方向に延びるガイド部材に沿ってX方向(互いに対向する方向。図1参照)にスライド移動する。同様に、各カッタ装置12Y1、12Y2は、原点位置からY方向に延びるガイド部材に沿ってY方向(互いに対向する方向。図1参照)にスライド移動する。この間、各カッタ装置12X1〜12Y2のカッタ支持アーム12fは、自重により接点12iに当接している(図2a参照)。
X方向に移動する各カッタ装置12X1、12X2のカッタ12hが、ガラス板20の一端面20a、20bに当接した場合、各カッタ装置12X1、12X2のカッタ支持アーム12fがその当接したガラス板20により相対的に押し上げられ、軸12f1を中心に鉛直上方向へ揺動する。これにより、各カッタ装置12X1、12X2のカッタ12hがピストン12cの負荷を受けることなくガラス板20の一端面20a、20b側からガラス板20表面に乗り上げる(図2b参照)。これとともに、カッタ支持アーム12fの接点12iに対する当接が解除される。
同様に、Y方向に移動する各カッタ装置12Y1、12Y2のカッタ12hがガラス板20の一端面20c、20dに当接した場合、各カッタ装置12Y1、12Y2のカッタ支持アーム12fがその当接したガラス板20により相対的に押し上げられ、軸12f1を中心に鉛直上方向へ揺動する。これにより、各カッタ装置12Y1、12Y2のカッタ12hがピストン12cの負荷を受けることなくガラス板20の一端面20a、20b側からガラス板20表面に乗り上げる(図2b参照)。これとともに、カッタ支持アーム12fの接点12iに対する当接が解除される。
各カッタ装置12X1〜12Y2のカッタ支持アーム12fの接点12iに対する当接が解除された場合、制御装置16は、カッタ支持アーム12fと接点12iとの間の通電状態として「非通電」を検出する(ステップS32、S34:Yes)。これとともに、制御装置16は、その時点の各カッタ装置12X1〜12Y2のカッタ12hの位置(当該位置は例えば制御装置16から取得する)を、ガラス板20の一端面20a〜20dの位置として検出する(ステップS36)。
そして、制御装置16は、当該検出したガラス板20の一端面20a〜20dの位置それぞれと予め定められた設定範囲(例えば、記憶装置18に予め格納された割れの無い正常なガラス板の端面の位置±数ミリの範囲)とを比較することで、ガラス板20の割れ判定を行う(ステップS38)。
例えば、制御装置16は、当該検出したガラス板20の一端面20a〜20dの位置が、予め定められた設定範囲外であれば、当該検出したガラス板20の一端面20a〜20dに割れが存在すると判定し(ステップS38:No)、アラーム等を表示することによりその旨を報知する(ステップS40)。
一方、制御装置16は、当該検出したガラス板20の一端面20a〜20dの位置が、予め定められた設定範囲内であれば、当該検出したガラス板20の一端面20a〜20dに割れが存在しないと判定する(ステップS38:Yes)。
ガラス板20の一端面20a〜20dに割れが存在しないと判定した場合(ステップS38:Yes)、制御装置16は、エア源12eからエア通路12a3を介して縦穴12a2へ予め定められた圧力のエアが供給されるように、電磁弁12dを制御する(ステップS42)。
縦穴12a2へエアが供給されると、当該エアの作用により、ピストン12cが鉛直下方へ押し下げられ、その先端(に支持されたローラー12c1)がカッタ支持アーム12fに当接し、当該カッタ支持アーム12fに対して鉛直下方向へ揺動する力を加える(図2b参照)。これにより、カッタ12hがガラス板20の表面に押圧される。すなわち、カッタ12hに対して切圧が付与される。
各カッタ装置12X1、12X2は、カッタ12hがガラス板20の表面に押圧された状態で、X方向に延びる傷を入れながらX方向にスライド移動する(図2b、図2c参照)。
同様に、各カッタ装置12Y1、12Y2は、カッタ12hがガラス板20の表面に押圧された状態で、Y方向に延びる傷を入れながらY方向にスライド移動する(図2b、図2c参照)。
次に、制御装置16は、切動作が終了したか否かを判定する(ステップS44)。
例えば、制御装置16は、各カッタ装置12X1〜12Y2が指令位置まで移動したか否かを判定し(又は各カッタ装置12X1〜12Y2が予め定められた距離移動したか否かを判定し)、指令位置まで移動したと判定した場合(又は予め定められた距離移動したと判定した場合)、切動作が終了したと判定する。
制御装置16は、切動作が終了したと判定した場合(ステップS44:Yes)、電磁弁12dを閉じるように制御する(ステップS46)。
以上により、処理が終了する。
以上説明したように、本実施形態(動作例2)によれば、ガラス板20の表面に対して平行な方向(X方向、Y方向)に移動するカッタ12hがガラス板20の一端面20a、20cに当接した場合、カッタ支持アーム12fがその当接したガラス板20の作用により相対的に押し上げられ、基端部側の軸12f1を中心に鉛直上方向へ揺動する。これにより、カッタ12hがピストン12cの負荷を受けることなくガラス板20の一端面20a、20c側からガラス板20の表面に乗り上げる。これにより、カッタ12hがガラス板20の一端面20a、20cに当接する際の衝撃が緩和される。そして、カッタ12hがガラス板20の表面に乗り上げたことが検出された場合(すなわちカッタ支持アーム12fと接点12iとの間の通電状態として「非通電」が検出された場合)に初めて、エアの作用により鉛直下方へ押し下げられるピストン12cの作用により、カッタ12hがガラス板20の表面に押圧される(すなわち切圧が付与される)。
以上のように、本実施形態(動作例2)によれば、カッタが鉛直上方向へ移動しない(又はほとんど移動しない)従来と比べ、カッタ12hがガラス板20の一端面20a、20cに当接する際の衝撃が緩和される分、カッタ12hがガラス板20の一端面20a、20cに当接することに起因するガラス板20の割れや欠けを防止(又は低減する)ことが可能なガラス切機10を実現することが可能となる。なおかつ、ガラス板20の一端面20a、20cに割れが存在するか否かを検査することが可能なガラス切機10を実現することが可能となる。
[動作例2の変形例]
次に、動作例2の変形例について説明する。
図6中のS44〜S46に代えて、図7に示す処理(S48〜S56)を行ってもよい。
各カッタ装置12X1〜12Y2(のカッタ12h)がガラス板20の他端面に到達すると、カッタ支持アーム12fが鉛直下方向へ揺動し、接点12iに当接する(図2d参照)。
この場合、制御装置16は、カッタ支持アーム12fと接点12iとの間の通電状態として「通電」を検出する(ステップS48:Yes)。これとともに、制御装置16は、その時点の各カッタ装置12X1〜12Y2のカッタ12hの位置(当該位置は例えば制御装置16から取得する)を、ガラス板20の他端面20a〜20dの位置として検出する(ステップS50)。
そして、制御装置16は、当該検出したガラス板20の他端面20a〜20dの位置それぞれと予め定められた設定範囲(例えば、記憶装置18に予め格納された割れの無い正常なガラス板の端面の位置±数ミリの範囲)とを比較することで、ガラス板20の割れ判定を行う(ステップS52)。
例えば、制御装置16は、当該検出したガラス板20の他端面20a〜20dの位置が、予め定められた設定範囲外であれば、当該検出したガラス板20の他端面20a〜20dに割れが存在すると判定し(ステップS52:No)、アラーム等を表示することによりその旨を報知する(ステップS54)。
一方、制御装置16は、当該検出したガラス板20の他端面20a〜20dの位置が、予め定められた設定範囲内であれば、当該検出したガラス板20の他端面20a〜20dに割れが存在しないと判定し(ステップS52:Yes)、電磁弁12dを閉じるように制御する(ステップS56)。
以上により、処理が終了する。
以上説明したように、本変形例(動作例2の変形例)によれば、カッタ12hがガラス板20の一端面20a、20cに当接することに起因するガラス板20の割れや欠けを防止(又は低減する)ことが可能で、なおかつ、ガラス板20の他端面20b、20dに割れが存在するか否かを検査することが可能なガラス切機10を実現することが可能となる。
次に、変形例について説明する。
上記実施形態では、カッタ支持アーム12fに対して鉛直下方向へ揺動する力を加える切圧付与手段として、エアの作用により鉛直下方へ押し下げられるピストン12cを用いた例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、切圧付与手段としてソレノイドバルブその他の手段を用いてもよい。このようにすれば、ピストン12cを鉛直下方へ押し下げるための構成(電磁弁12d、エア源12e等)が不要となる。
また、上記実施形態では、電磁弁12d、エア源12eを用いた例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、電磁弁12d、エア源12eに代えて、電空レギュレーターを用いてもよい。
また、上記実施形態では、スライドブッシュ12b、ローラー12c1を用いた例について説明したが、本発明はこれに限定されない。スライドブッシュ12b、ローラー12c1は適宜省略することが可能である。
また、上記実施形態では、カッタホルダー12gは、軸12g1を中心に回転可能にカッタ支持アーム12fに支持されているように説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、カッタホルダー12gは、カッタ支持アーム12fに固定支持されていてもよい。
また、上記実施形態では、各カッタ装置12X1、12X2(各カッタ装置12Y1、12Y2も同様)を互いに対向する方向に移動させる例(図1参照)について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図9に示すように、各カッタ装置12X1、12X2(各カッタ装置12Y1、12Y2も同様)を同一方向に移動させてもよい。
また、上記実施形態では、4つのカッタ装置12X1〜12Y2を用いた例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、1〜3つ、または、5つ以上のカッタ装置を用いてもよい。
また、上記実施形態では、カッタ支持アーム12fの基端部側の軸12f1が進行方向側となるように各カッタ装置12X1〜12Y2を移動させた例について説明した(図2a〜図2d参照)が、本発明はこれに限定されない。例えば、カッタ支持アーム12fの基端部とは反対側の先端部が進行方向側となるように、各カッタ装置12X1〜12Y2を移動させてもよい。
また、上記実施形態では、切り折り対象のガラス板20が、フラットパネルディスプレイ用のガラス板である例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、自動車用のガラス板、または、樹脂板等のあらゆる矩形板状物を、切り折り対象とすることが可能である。
また、上記実施形態では、カッタ支持アーム12fが、基端部側の軸12f1を中心に鉛直方向へ揺動可能にヘッド本体12aに支持されているように説明したが、本発明はこれに限定されない(図4参照)。例えば、カッタ支持アーム12fは、鉛直方向へ直動可能にヘッド本体12aに支持されていてもよい。
また、上記実施形態では、制御装置16が、カッタ支持アーム12fと接点12iとの間の通電状態として「非通電」を検出した場合、カッタ12hに対して切圧を付与するように説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、制御装置16が、カッタ支持アーム12fと接点12iとの間の通電状態として「通電」を検出した場合、カッタ12hに対して切圧を付与するようにしてもよい。
上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎない。これらの記載によって本発明は限定的に解釈されるものではない。本発明はその精神または主要な特徴から逸脱することなく他の様々な形で実施することができる。
10…ガラス切機、12X1〜12Y2…カッタ装置、12a…ヘッド本体、12a2…縦穴(シリンダー)、12a3…エア通路、12a4…ベアリング、12b…スライドブッシュ、12c…ピストン、12c1…ローラー、12d…電磁弁、12e…エア源、12f…カッタ支持アーム、12f1…軸、12f2…ベアリング、12g…カッタホルダー、12g1…軸、12h…カッタ、12i…接点、12i1…絶縁材料、14X1〜14Y2…カッタ駆動機構、16…制御装置、18…記憶装置、20…ガラス板

Claims (6)

  1. 予め定められた切り込み深さに位置決めされたカッタを、切り折り対象の矩形板状物の表面に対して平行に移動させて前記矩形板状物の一端面に当接させ、さらにその反対側の他端面に向かって移動させながら、前記矩形板状物の表面に切り折りの起点となる傷を入れるように構成された矩形板状物の切断装置において、
    前記カッタに鉛直上方向の力が加えられた場合に移動するように前記カッタを支持するカッタヘッド本体と、
    前記カッタを前記矩形板状物の表面に押圧する切圧付与手段と、
    前記カッタが前記矩形板状物の一端面に当接したか否かを検出する検出手段と、
    前記カッタの位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段が検出した位置と予め定められた設定範囲とを比較する比較手段と、
    前記比較手段の比較結果に基づいて、前記矩形板状物に割れが存在するか否かを判定する判定手段と、
    を備えており、
    前記切圧付与手段は、前記カッタが前記矩形板状物の一端面に当接したことを、前記検出手段が検出した場合に、前記カッタを前記矩形板状物の表面に押圧し、
    前記位置検出手段は、前記検出手段が予め定められた通電状態を検出した場合に、その時点の前記カッタの位置を、前記矩形板状物の一端面の位置として検出し、
    前記比較手段は、前記位置検出手段が検出した前記矩形板状物の一端面の位置と予め定められた設定範囲とを比較し、
    前記判定手段は、前記比較手段の比較結果に基づいて、前記位置検出手段が検出した前記矩形板状物の一端面に割れが存在するか否かを判定することを特徴とする矩形板状物の切断装置。
  2. 予め定められた切り込み深さに位置決めされたカッタを、切り折り対象の矩形板状物の表面に対して平行に移動させて前記矩形板状物の一端面に当接させ、さらにその反対側の他端面に向かって移動させながら、前記矩形板状物の表面に切り折りの起点となる傷を入れるように構成された矩形板状物の切断装置において、
    前記カッタに鉛直上方向の力が加えられた場合に移動するように前記カッタを支持するカッタヘッド本体と、
    前記カッタを前記矩形板状物の表面に押圧する切圧付与手段と、
    前記カッタが前記矩形板状物の一端面に当接したか否かを検出する検出手段と、
    前記カッタの位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段が検出した位置と予め定められた設定範囲とを比較する比較手段と、
    前記比較手段の比較結果に基づいて、前記矩形板状物に割れが存在するか否かを判定する判定手段と、
    を備えており、
    前記切圧付与手段は、前記カッタが前記矩形板状物の一端面に当接したことを、前記検出手段が検出した場合に、前記カッタを前記矩形板状物の表面に押圧し、
    前記位置検出手段は、前記検出手段が予め定められた通電状態を検出した場合に、その時点の前記カッタの位置を、前記矩形板状物の他端面の位置として検出し、
    前記比較手段は、前記位置検出手段が検出した前記矩形板状物の他端面の位置と予め定められた設定範囲とを比較し、
    前記判定手段は、前記比較手段の比較結果に基づいて、前記位置検出手段が検出した前記矩形板状物の他端面に割れが存在するか否かを判定することを特徴とする矩形板状物の切断装置。
  3. カッタホルダーを介して前記カッタを支持するとともに、基端部側を中心に鉛直方向へ揺動自在に前記ヘッド本体に支持されたカッタ支持アームと、
    自重により鉛直下方向へ揺動した前記カッタ支持アームが当接することで、当該カッタ支持アームに電気的に接続され、かつ、当該カッタ支持アームの鉛直下方向への揺動を規制する接点と、
    をさらに備えており、
    前記検出手段は、前記カッタ支持アームと前記接点との間の通電状態を検出し、
    前記切圧付与手段は、前記検出手段が予め定められた通電状態を検出した場合に、前記カッタを前記矩形板状物の表面に押圧することを特徴とする請求項1又は2に記載の矩形板状物の切断装置。
  4. 前記ヘッド本体には、鉛直方向下面から鉛直上方向に向かって延びるシリンダーとしての縦穴及び当該縦穴に連通したエア通路が形成されており、
    さらに、
    電磁弁を介して前記エア通路に接続されたエア源と、
    前記縦穴内に配置されたピストンと、
    前記エア源から前記エア通路を介して前記縦穴へエアが供給されるように前記電磁弁を制御する制御手段と、
    を備えており、
    前記ピストンの鉛直方向下方には、前記縦穴へ供給されるエアの作用により鉛直下方向へ押し下げられる前記ピストンが当接するように前記カッタ支持アームが配置されており、
    前記制御手段は、前記検出手段が予め定められた通電状態を検出した場合に、前記エア源から前記エア通路を介して前記縦穴へエアが供給されるように前記電磁弁を制御し、
    前記ピストンは、前記縦穴へ供給されるエアの作用により鉛直下方向へ押し下げられて前記カッタ支持アームに当接し、当該カッタ支持アームを鉛直下方向へ揺動させることで、前記カッタを前記矩形板状物の表面に押圧することを特徴とする請求項に記載の矩形板状物の切断装置。
  5. 前記矩形板状物の厚さが0.1〜3.0mmであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の矩形板状物の切断装置。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の矩形板状物の切断装置を用いて、矩形板状物を切断することを特徴とする矩形板状物の製造方法。
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