JPH058884U - 同軸ケーブル用コネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 完全に自動化された製造工程を経て製造され
るに適した同軸ケーブル用コネクタを提供する。 【構成】 このコネクタは、外側ハウジング１０と、ハ
ウジング１０内に収納される一対の内側ハウジング部材
１２,１４とを備えている。一方、同軸ケーブル１６の
シールド２８に対してはグランドコンタクト２０の一部
であるＵ字部３６が係合せしめられ、そのコア３２に対
してはシグナルコンタクト１８の一部である接続後部２
４がはんだ付けされる。このように構成されたコネクタ
は、ケーブル１６に各コネクタ１８,２０が接続された
ものを、まず、ハウジング部材１２に係合せしめ、つい
で、これらのものを、ハウジング部材１４が予め取り付
けられたハウジング１０内に挿入する完全自動製造工程
を経て製造されることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、同軸ケーブル用コネクタに関し、特に、小さい直径を有する同軸ケ ーブル用コネクタに関する。

【０００２】

【従来の技術】

通常、同軸ケーブル用コネクタは、回転軸に対して対称となっている。シール ド効果に関して、これらのコネクタは、抵抗作用がコネクタ領域におけるケーブ ルから著しく相異しないように設計されることができる。これらのコネクタの例 は、ドイツ特許第３７３２５２０号明細書や、米国特許第４９４３２４５号、４ ００６２０７号、又は４９２３４１２号明細書に、夫々、開示されている。この ようなコネクタは、モジュール形式における小型化にあまり適しない。さらに、 同軸ケーブル端部にこのようなコネクタを取り付けるには、少くとも、部分的な 手動取り付け工程が必要になってくる。

【０００３】 しかしながら、上記小型化を許容するモジューラコネクタは知られている。米 国特許第４７６２５０８明細書には、絶縁材料から作られたハウジングを有する コネクタが開示されている。このハウジングには、互いに平行に隔てられたシグ ナルコンタクトおよびグランドコンタクトが収納されている。この同軸ケーブル は、シールドが露出された状態で、コネクタの１端に案内され、その接点に接続 されている。複数の係るコネクタが多重接合子の区画内に挿入されている。この 区画は絶縁材料で形成され、該区画を形成する囲いはシールドのために金属性材 料より形成されている。

【０００４】 １９８８年１月１日付けの３Ｍ電子製品事業部の商品案内“キャビン通信ライ ン適用"の“僅か１／２８のスペースで５０オームのインピーダンス制御"には、 電導性材料からなるボックス状外部ハウジングを有する同軸ケーブル用コネクタ が記載されている。このハウジングは、ハウジングの縦軸に沿って延在すると共 に外部ハウジングを２つに区割する貫通壁を備えた押し出しプロフィールを有し ている。グランドコンタクトを収納する区画は、グランドコンタクトの断面に適 合するように構成された特殊な断面を有するプロフィールを備えている。スリー ブ状の絶縁部品が前端から今一つの区画に挿入され、その後端から挿入されたシ グナルコンタクトを収納している。シグナルコンタクトの後端は、絶縁部品に取 り付けられ、同軸ケーブルの心線にはんだ付けされている。このステップに入る 前に、電導性スリーブは、同軸ケーブルの準備された端部に押圧せしめられ、電 気接続を行うためにケーブルの露出されたシールドに係合せしめられる。ついで 、同軸ケーブル、スリーブおよびシグナルコンタクトからなる、上記の如く準備 されたユニットは、後部からハウジングの随件区画にさし込まれる。スリーブは ハウジングと電気的に係り合って、シールドと、ハウジングのグランドコンタク トとの間で接地接続が実現される。

【０００５】 また、最後に記載されたコネクタによって、接続領域における所望の遮蔽イン ピーダンスが実現される。しかしながら、製作工程の少なくとも一部は手作業に よってなされるため、その製作費用は比較的高くつく。

【０００６】

【考案の要旨】

本考案によれば、同軸ケーブル、特に、小さい直径を有する同軸ケーブル用の コネクタが提供される。本コネクタは、完全自動化工程を経て製造されるのに適 している。

【０００７】 本考案に係るコネクターにおいて、内側ハウジングは、該内側ハウジングを収 納する電導性の細長管状金属製ハウジング内に位置せしめられ、内側ハウジング は、外側ハウジングとなりうる管状ハウジングに少くともその１端からさし込ま れる様に構成された２つのハウジング部材よりなる。組立て後において、内側ハ ウジングは、実質的に外側ハウジングの内のり寸法、好ましくは、その内空間の 内断面に対応した断面を有する外側プロフィールを有している。内側ハウジング は、相対的に固定した位置関係を有するシグナルおよびグラウンドコンタクトを 受け入れる空間等を備えている。通路部が、ケーブルのシールド受け入れのため に形成されている。この通路部は、内側ハウジングの両部材に形成された大略半 円形状の２つの凹部によって形成されることができる。あるいは、この通路部は 、一方のハウジング部材に形成された凹部であって、例えば、半円形状の底を有 する凹部によっても形成されることができる。表面部分を荒く仕上げたり、凹凸 に仕上げることによって、シールドを内側ハウジングの該部に確実に保持するこ とができる。

【０００８】 組立てに際して、コンタクトは、先ず、内側ハウジングを構成するハウジング のうち、対応する方のハウジング内に位置せしめられる。この作業には入る前に 、シグナルコンタクトを、はんだ付け又は溶接によって同軸ケーブルの心線に電 気的に接続しておく。その後、各ハウジング部材を、外側ハウジング内に挿入す る。これについては、両ハウジング部材を予め組み立てておき、組み立てられた ものを外側ハウジング内に挿入してもよい。これは、以下の構成を有する本考案 の実施例に当てはめることができる。すなわち、本実施例に係る装置は、内側ハ ウジングの両部材は、フィルムヒンジによって連結されており、該ヒンジの軸は 、内側ハウジングの縦軸に平行して延在しているものから構成されている。本考 案の他の実施例においては、内側ハウジングの各ハウジング部材は、その後端部 から外側ハウジングに挿入される前に、１つのハウジング部材がケーブル及び両 コンタクトとの組立を完了した状態で、一端部から外側ハウジングに挿入される 。後者の場合、内側ハウジングは、両ハウジング部材が外側ハウジングに挿入さ れて始めて完成される。

【０００９】

【実施例】

以下に、本考案の実施例を、図１〜１４に従って詳細に説明する。 図１は、電導性材料よりなり、両端部が開口した細長形状の管状ハウジング１ ０を示している。図１は、また、この管状ハウジング１０に対して前端部から挿 入されたハウジング部材１４と、該ハウジング部材１４と組み合わせて用いられ る絶縁性内側ハウジングを構成する今一つのハウジング部材１２とを示している 。管状ハウジング１０は、大略長方形状の断面を有しており、外側ハウジングと なりうる。同軸ケーブル１６は、その１端において、シグナルコンタクト１８お よびグランドコンタクト２０と接続できるように準備されている。

【００１０】 上記接点１８,２０は、シート材料を適当に折り曲げて形成した曲げ部材から なる。シグナルコンタクト１８は、通路状に形成されたプラグイン前部２２と、 該前部２２の反対側に位置する接続後部２４とを備えている。両部２２,２４は 、夫々、Ｕ字形断面を有している。プラグイン前部２２の構造および機能は公知 であるので、その説明は省略する。

【００１１】 周知の通り、同軸ケーブル１６は、外側ジャケット２６と、シールド２８と、 絶縁層３０と、中心線３２とを有している。図に示すように、中心線３２は、接 続後部２４の腹部底面上に載置され、該部分にはんだ付け、又は溶接されている 。ケーブル端部は、シールド２８の端部がシグナルコンタクト１８から所定間隔 隔てられた位置に位置せしめられ、絶縁層３０がシールド２８とシグナルコンタ クト１８との間に位置せしめられるように準備される。グランドコンタクト２０ は、プラグイン前部２２と同様に構成されたプラグイン前部３４を有している。 グランドコンタクト２０は、更に、シールド２８まで伸びる接続後部３３を有し ている。シールド２８と係合するＵ字部３６が、接続後部３３の端部に形成され ている。フランジ(不図示)をＵ字部３６に形成して、該フランジがシールド２８ の下側部と係合せしめられるようにしてもよい。柔軟な耳３８,４０が、夫々、 グランドコンタクト２０の前端部と後端部に外側に折り曲げられた状態で取り付 けられている。

【００１２】 ケーブル１６の準備およびシグナルコンタクト１８への取付けは、自動装置( 不図示)により行うことができる。グランドコンタクト２０は、シールド２８に はんだ付けされることができる。グランドコンタクト２０は、また、図１に示さ れているように、シールド２８と係合せしめられることができる。場合によって は、はんだ付けは省略してもよい。

【００１３】 図１において、ハウジング部材１２の下部は見ることができない。ハウジング 部材１２は、夫々、平行に位置せしめられている接点１８,２０、およびシール ド２８を含むケーブル部分を受け入れるための凹部を有している。これらの凹部 を、夫々、参照符号４２,４４,４６により示している。矢印１４０により示すよ うに、ハウジング部材１２をケーブル１６および接点１８,２０上に降下させる ことにより、各部材は所定位置に保持される。ついで、矢印４８により示すよう に、ハウジング部材１４を上記装置に向けて押圧する。

【００１４】 このステップに先立って、ハウジング部材１４は、既に、ハウジング１０に組 み着けられている。ハウジング部材１４はまた絶縁材料から形成されている。こ のハウジング部材１４は、ハウジング１０の底面上に位置せしめられ端部５２を 有する平担部５０を備えている。端部５２の第１部分は、ハウジング１０の内空 間の断面５４に対応する断面を有している。第２部分は、ハウジング１０の外側 形状に対応した断面を有するプロフィールを備えている。従って、フランジ５４ の形状の第２部分は、ハウジング１０の前端部と係合する。端部５２は、ハウジ ング１０の内側に向けて先細りになった２つの長方形状プラグイン開口５６,５ ８を有している。平担部５０は、ハウジング１０の内空間の幅に対応する幅を有 している。

【００１５】 ハウジング１０とハウジング部材１２,１４との関係は以下のようである。す なわち、平面部５０と、ハウジング部材１２の下端の一部とが接しせしめられる 。ハウジング部材１２,１４によって構成される内側ハウジングは、該内側ハウ ジングがハウジング１０によって収納されるような外側形状を有している。ハウ ジング部材１２は、該ハウジングの外側の輪郭を越えて延在し、組立て完了後の コネクタ６４を示している図２に示されるようなその後端部と係合するフランジ ６０を備えている。

【００１６】 組立ての間、耳３８,４０は、ハウジング部材１２の凹部４４,４６を通して、 ハウジング１０の内壁と係合せしめられる。これによって、グランドコンタクト ２０とハウジング１０との電気的な接触が実現される。

【００１７】 このように、個々の部品からコネクタを完成させるに際して、各ステップの完 全自動化を図ることが可能であり、手作業による製造工程を省略することができ る。

【００１８】 本考案の第２実施例に係るコネクタを図３,４に示している。図に示すように 、このコネクタは、図１,２に示したコネクタと非常に類似している。従って、 同一あるいは類似部材には、その参照番号に“a"を付して示している。本第２実 施例は、同軸ケーブル１６aの中心線３２aがケーブル軸に対して９０゜曲折せし められている点において、前記第１実施例と相違している。この同軸ケーブル１ ６aのシグナルコンタクト１８aへの取付け、および該シグナルコンタクト１８a の構造は、第１実施例に対応している。また、グランドコンタクト２０aは、第 １実施例のグランドコンタクト２０と実質的に同一である。Ｕ字部３６aは、軸 方向、接続後部３３aに至るまで延在し、シールド２８aに係合せしめられている 。耳４０aは、Ｕ字部３６aの１つの脚上に形成されている。

【００１９】 ケーブル１６aは、ハウジング部材１２aに横方向から案内されるので、凹部４ ６aは図１の凹部４６よりもやや大きく形成されており、その底部６６は、丸く 形成されている。ハウジング１０aの側壁は、ハウジング１０aの１端へ開口した 凹部６７aを有しており、該凹部６７の底面も、また、組立て後のシールド２８a と係合させるために丸く形成されている。この組立ては、前記第１実施例に示し たのと同様に行なわれる。第１,２実施例のジャケット２６,２６aは、夫々、該 各ジャケット２６,２６aの末端がハウジング１０,１０aの末端に一致するか、該 各末端に係合するように、取り除かねばならない。

【００２０】 図５のコネクタ６８は、図６〜９に示した各部材よりなる。図９は、金属性材 料よりなる細長四角形状の外側ハウジング７０の斜視図である。図７のシグナル コンタクト７２は、通路状のプラグイン部分７４と接続後部７６とを有している 。この接続後部７６は直線フランジとして形成されており、該フランジ上に、同 軸ケーブル８０の中心軸７８が位置せしめられておりかつはんだ付け又は溶接さ れている。同軸ケーブル８０は、露出されたシールド部８１および露出された絶 縁層８３を有している。グランドコンタクト８２はプラグイン部８４および接続 部８６を有している。プラグイン部８４は、接点７２,８２の製作コストを最小 限に抑えることができるように、シグナルコンタクト７２と同一構成にしている 。接続部８６は、平らなストリップを通してこれを溶接あるいははんだ付けする ことによって、プラグイン部８４に接続されている。接続部８６は曲げ部９０を 備えた、横方向に伸びるフラグ８８を有している。曲げ部９０は、後記するとこ ろのシールド部８１に係合せしめられる。

【００２１】 図６は、内側ハウジング９２を示している。これは、ハウジング部材９４,９ ６からなり、該部材９４,９６は、その縦軸に対して平行な軸を有するフィルム ヒンジ９８によって互いに連結されている。ハウジング部材９４,９６は、その 内面に複数の凹部を有する。ハウジング部材９４,９６が重ね合わされたときに 円筒形の通路が形成されるような半円断面形状の凹部１００,１０２が後端部に 形成されている。凹部１００,１０２は、１０４において拡大して示されるよう に、ローレットがつけられている。くぼみ１０２は窓１０６を有する。ハウジン グ部材９４の凹部１１０と協働するハウジング部材９６の細長形状の凹部１０８ は、グランドコンタクト８２を受け入れて固定する役目を果たす。グランドコン タクト８２が凹部１０８内に取り付けられたとき、曲げ部９０は、窓１０６内に 突出する。

【００２２】 ハウジング部材９６の細長形状の凹部１１２は、ハウジング部材９４の凹部１ １４と協働して、シグナルコンタクト７２を受け入れてかつ該接点７２を所定位 置に固定する。上記凹部は、ハウジング部材９４,９６の前端部における末端壁 １１６,１１８によって閉じられ、また、接点７２,８２の前端部によって係合せ しめられる。末端壁１１６,１１８は、ハウジング部材９４,９６が重ね合わされ たときに(図５参照)プラグイン開口１２０,１２２を形成するところの切り欠き を有している。プラグイン開口１２０,１２２は、図１〜４に示した実施例にお けると同様、接点７２,８２のプラグイン通路と同位置になるように構成される 。

【００２３】 上記したように、図６〜９に示した各部品の組立に際して、先づ、中心軸７８ がシグナルコンタクト７２に接続される。その後、このユニットは、ハウジング 部品９６内に収納され、シールド部８１は凹部１０２と係合せしめられ、シグナ ルコンタクト７２が凹部１１２と係合せしめられる。これより先に、グラウンド コンタクト８２が凹部１０８内に配置される。次に、ハウジング部材９４,９６ が重ね合わされる。フラグ８８の曲げ部９０は、はんだ付けあるいは溶接によっ て適当にシールド部８１,に取付けることができる。同時に、曲げ部９０は、窓 １０６を通じてハウジング７０との電気的接続を確立する。

【００２４】 前記の取付け工程は、適当な組み立て器具・装置(図示せず)によって自動化さ れ実施されることも可能である。

【００２５】 内側ハウジング９２が外側ハウジング７０内に確実に位置づけられる様に、内 側ハウジング９２の外のり寸法は、外側ハウジング７０の内のり寸法に対応して いることが好ましい。

【００２６】 前端部において、外側ハウジング７０の側壁は凹部１２４を有している。これ によって、コネクタ６８が類似した接触ピンに間違って差し込まれないように、 コネクタ６８の方向性が限定される。

【００２７】 図１０〜１４は、本考案の第４実施例に係るコネクタを示している。このコネ クタは、図１,２に示したコネクタに比較的類似しており、同一あるいは類似の 部品には“b"を付して示している。

【００２８】 シグナルコンタクト１８bは、Ｌ型部分を有する接続後部２４bを有する点で、 シグナルコンタクト１８と異っている。コネクタ３２bの取付けは、上記の方法 で行われる。グラウンドコンタクト２０bの形状は、側面方向に延在するワイパ ー接触部１３０が外側に曲折せしめられた小部分１３２を有することを除いて、 シグナルコンタクト１８bの形状と略類似している。図１〜４に示した実施例に 類似して、コンタクト１８b,２０bおよび同軸ケーブル１６bの端部もまたハウジ ング部材１２bによって収容される。この収納状態を図１２〜１４に示している 。後端部において、ハウジング部材１２bは、丸く形成された底部を有しかつケ ーブル１６bのシールド１８bを受けるように構成された通路状の凹部１３４を備 えている。コンタクト１８b,２０bはハウジング部材１２bの類似いた凹部１３６ ,１３８内に収容され、該凹部１３６,１３８内に保持される。コンタクト１８b, 20bの後端部に設けられたと関連する適当な係止部により、後方への移動が制 限される。端部５２b,５４bは、前端部へのコンタクト１８b,２０bの移動を制限 する。

【００２９】 ２つ目のハウジング部材１４bの平坦部分５０bは、図１の平坦部５０と異って いる。これは、前端部分５２bに隣接する上向きの凹部を有する。これらの凹部 によって、平坦部５０bは所定の厚さを有して構成されることができる。これは 、図１３の１３５に示すように、平坦部５０bをテーパ状に形成するのに必要で ある。部分１３５は外側ハウジング１０bの内壁からある距離を隔てて位置せし められている。部分１３５は、四角形の穴１３７を有する。これは、ハウジング 部材１２b(図１３参照)に備えれた面上に設けられた傾斜ノーズ１３９と協働す る。

【００３０】 組立中、コンタクト１８b,２０bは、図１０に示されるように配設され、コン タクト１８bは、同軸ケーブル１６bの中心線３２bに取り付けられる。次に、ハ ウジング部材１２bは、上から、矢印１４０に沿って上記された装置上に位置せ しめられる。この装置は、図１２〜１４に関連付けて記載されるように、ハウジ ング部材１２b内に確実に位置せしめられる。上記取り付け工程と平行して、ハ ウジング部材１４bが外側ハウジング１０bに差し込まれる。その後、外側ハウジ ング１０bは、ハウジング部材bに対して押圧せしめられる。この工程時に、傾斜 ノーズ１３９は、部分１３５に備えられた面に沿って移動せしめられた後、穴１ ３７と係合せしめられる。これにより、ハウジング部材１２b,１４bは互いにロ ックされ、外側ハウジング１０b内に収納・保護される。ハウジング部材１２b, １４bの外のり寸法は、内側ハウジングを外側ハウジング１０b内に定置するため に外側ハウジング１０bの内側形状に適応するように設定される。

【００３１】 図１２に示すように、グラウンドコンタクト２０bは、コネクタの前端部方向 へ伸びるリーフスプリングとして形成された弾性ワイパーコンタクト部１３０を 有している。このワイパーコンタクト部１３０は、グラウンドコンタクト２０ｂ の内側へ曲げられた小部分１３８を有する。これは、更に、外側へ曲折せしめら れた折り曲げ部１３２を有する。図に示すようにこの折り曲げ部１３２は、ハウ ジング部材１２ｂの凹部４４bを通って外側ハウジング１０bの内壁と係合する様 に伸びている。これにより、外部ハウジング１０bとの間で電気回路が形成され 、接続ピンが開口５８bを通ってグラウンドコンタクトの通路中に挿入されたと き、折り曲げ部１３２と上記内壁との間でより確実な電気回路が形成される。上 記手段によって、グラウンドコンタクトは、電導性外側ハウジング１０bの前方 部分と電気的に接続される。

【００３２】 図１２〜１４に示すように、外側ハウジング１０bは、露出されたシールド２ ８bの領域に穴１４０を有している。穴１４０は、ハウジング部材１２bの通路状 凹部１３４に位置合わせされている。従って、はんだ付けによって、シールド２ ８bと外側ハウジング１０bとの間に電気回路が形成される。はんだ付け作業は、 マイクロフレームによって行われるのが望ましい。

【００３３】 ハウジング部材１４bは、ハウジング部材１２bの外側ハウジング１０bに対す るセンタリングと、コンタクト１８b,２０bに類似したプラグイン開口５６b,５ ８bに対する位置合わせとを実施するために、ハウジング部材１２bに形成された 凹部１４８と協動するノーズ状突起１４６(図１０,１２参照)を内側に有してい ることが好ましい。

【００３４】 図１０に示すように、ハウジング部材１４bのフランジ５４bは、外側ハウジン グ１０bの外郭をこえて横方向に伸びる突起１５０を有する。図９の凹部１２４ と同様に、この突起は、類似した接続ピンに方向を違えて差し込まないように、 コネクタ６４bの方向付けの役目をする。

【００３５】 図１〜１４に示されたあらゆる実施例において、シールド２８,２８a,２８bに はんだ材料(図示せず)を含浸させることができる(図示せず)。これは、例えば、 まだ準備されていないケーブル端部を、はんだの溜まりに浸せきすることによっ て行われる。ジャケット２６,２６a,２６bは熱によって僅に柔くなり、切り整え られた端部から毛細管効果によりはんだ材がシールド２８,２８a,２８b内へ侵入 する。シールドの個々のフィラメントやワイヤーは、このようにして相互に接続 される。最後に、ケーブルは、既知の方法により準備される。はんだ材を含浸し たシールド２８,２８a,２８bの部分は、図１２,１３の参照符号１５２により示 したジャケット２６,２６a,２６b下に延在するようにすること好ましい。シール ドをはんだ材で含浸させることにより、シールド部は強化され、その幾何的構造 は維持される。コネクタを越えて延在するシールド部を補強することにより、コ ネクタ近傍位置における同軸ケーブルの曲折がかなり防止される。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の第１実施例に係るコネクタの分解斜
視図である。

【図２】 図１のコネクタの組立て斜視図である。

【図３】 本考案の第２実施例に係るコネクタの分解斜
視図である。

【図４】 図３の組立てコネクタの組立て斜視図であ
る。

【図５】 本考案の第３実施例に係るコネクタの組立て
斜視図である。

【図６】 図５のコネクタの内側ハウジングの斜視図で
ある。

【図７】 図５に示されたコネクタ用のシグナルコンタ
クトを備えた同軸ケーブルの接続部の斜視図である。

【図８】 図５に示されたコネクタ用のグランドコンタ
クトの斜視図である。

【図９】 図５に示されたコネクタの外側ハウジングの
斜視図である。

【図１０】 本考案の第４実施例に係るコネクタの分解
斜視図である。

【図１１】 図１０のコネクタの組立て斜視図である。

【図１２】 図１１のコネクタに係る図１３の１２−１
２線縦断面図である。

【図１３】 図１２のコネクタの１３−１３線断面図で
ある。

【図１４】 図１３のコネクタの１４−１４線断面図で
ある。

【符号の説明】

１０,１０a,１０b ハウジング １２,１２a,１
２b ハウジング部材 １４,１４a,１４b ハウジング部材 １６,１６a,１
６b 同軸ケーブル １８,１８a,１８b シグナルコンタクト ２０,２０a,２０b グランドコンタクト ２２,２２a,２２b プラグイン前部 ２４,２４a,２
４b 接続後部 ２６,２６a、２６b 外側ジャケット ２８,２８a,２
８b シールド ３０,３０a,３０b 絶縁層 ３２,３２a,３
２b 中心線 ３４,３４a,３４b プラグイン前部 ３３,３３a,３
３b 接続後部 ３６,３６a Ｕ字部 ３８,３８a 耳 ４０,４０a 耳 ４２,４２a 凹
部 ４４,４４a,４４b 凹部 ４６,４６a,４
６b 凹部 ４８,４８b 矢印 ５０,５０a,５
０b 平坦部 ５２,５２a,５２b 端部 ５４,５４a,５
４b フランジ ５６,５６a,５６b プラグイン開口 ５８,５８a,５
８b プラグイン開口 ６０,６０a,６０b フランジ ６４,６４bコネ
クタ ６６ 底部 ６７ 凹部 ６８ コネクタ ７０ 外側ハウ
ジング ７２ シグナルコンタクト ７４ プラグイ
ン部 ７６ 接続後部 ７８ 中心軸 ８０ 同軸ケーブル ８１ シールド
部 ８２ グランドコンタクト ８３ 絶縁層 ８４ プラグイン部 ８６ 接続部 ８８ フラグ ９０ 曲げ部 ９２ 内側ハウジング ９４ ハウジン
グ部材 ９６ ハウジング部材 ９８ フィルム
ヒンジ １００ 凹部 １０２ 凹部 １０６ 窓 １０８ 凹部 １１０ 凹部 １１２ 凹部 １１６ 末端壁 １１８ 末端壁 １２０ プラグイン開口 １２２ プラグ
イン開口 １２４ 凹部 １３０ ワイパ
接続部 １３２ 折り曲げ部 １３４ 通路状
凹部 １３５ 部分 １３６ 凹部 １３８ 小部分 １３９ 傾斜ノ
ーズ １４０ 穴 １４２ はんだ １４６ 突起 １４８ 凹部 １５０ 突出部

フロントページの続き (72)考案者 パオル・ヴアイデンハオプト ドイツ連邦共和国デー2102ハンブルク93、 ゲオルク−ヴイルヘルム−シユトラーセ 183−185番 スリーエム・ラボラトリーズ （ヨーロツパ）ゲゼルシヤフト・ミツト・ ベシユレンクテル・ハフツング内

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 電導性材料からなるチューブ状ハウジン
   グと、該ハウジング内に取り付けられるシグナルコンタ
   クトと、該ハウジング内に取り付られるグランドコンタ
   クトとを備えた同軸ケーブル用コネクタであって、 ハウジングは、開口を形成する内壁と、第１開口端部
   と、該第１開口端部の反対側に位置せしめられる第２開
   口端部とを有し、 シグナルコンタクトは、同軸ケーブルの心線に取り付け
   られる一方、ハウジングに対しては電気的に絶縁されて
   いる同軸ケーブル用コネクタにおいて、 さらに、上記チューブ状ハウジングの少なくとも１開口
   端部から該ハウジング内に挿入されるように構成された
   ２部分を有する絶縁材料製インナーハウジングを備え、 インナーハウジングの外のり寸法は、チューブ状ハウジ
   ングの内のり寸法に対応し、 インナーハウジングは、所定間隔隔てて位置せしめられ
   る上記シグナルコンタクトと上記グランドコンタクトと
   を収納するための内空間を有するように構成されたこと
   を特徴とする同軸ケーブル用コネクタ。